スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

42 / 136
連続投稿です!

取り敢えず、一言だけ言います!

ゲーム通りには行きませんよ〜!

それでは、どうぞ!


第18話 オーラバトラー飛翔

ークラマだ。

 

俺は今、ザン・コックと通信を取っていた。

 

ザン・コック「わかっているのか、貴様は⁉︎」

 

クラマ「も、申し訳ございません!」

 

ザン・コック「目の前でクルージング・トムがやられるのを黙って見ていたとは、どう言うつもりだ⁉︎」

 

クラマ「い、いえ...あの...獣人達も頑張ってましたんで邪魔をしては悪いと思って、その...」

 

ザン・コック「フン...。獣同士で感じ合ったというわけか」

 

誰が獣だ...!

 

クラマ「...」

 

ザン・コック「何だ、その目は?不満でもあるのか?」

 

クラマ「そんな...!滅相もない!」

 

ザン・コック「言っておくぞ、クラマ。望みを叶えたいのなら、任務を果たせ。もうすぐ次の刺客が、そちらに行く。その時は抜かるなよ」

 

ザン・コックが通信を切ったのを見て、俺は息を吐いた。

 

クラマ「ザン・コックの野郎...。人を獣扱いしやがって...。こうなったら、やってやる...!村のみんなのためにも、やるしかねえんだ!」

 

 

 

 

 

 

ーショウだ。

 

俺達はシグナスの格納庫で話をしていた。

 

ディオ「だから、何度も言っているだろうが。さっきのシミュレーターでもあったが、ああいう局面は、各個撃破が最適の戦術だ」

 

青葉「だからって、母艦が落とされたら元も子もないじゃねえか!あそこはディフェンスを固めるべきだ!」

 

ディオ「お前と戦術論をかわすつもりはない。戦場では俺に従え」

 

青葉「俺はお前の部下じゃねえし、そもそも軍人じゃねえ!従わせたいんなら、ちゃんと納得させてみろ!」

 

真上「おい、海道...何だ、先程のシュミレーターの結果は?」

 

海道「あん?クリアしただろうが」

 

真上「何故、あそこで俺に交代しなかった?空中の敵は俺の銃撃戦の方が軽く落とせたはずだ」

 

海道「お前に変わるより俺がやった方が手っ取り早かったから、そうしたんだよ」

 

真上「やはり、何も考えないオツムの小さい猿か...」

 

海道「挑発してんなら、買うぜ?このナル野郎‼︎」

 

スカーレット「子供の前でやめんか、馬鹿者共!」

 

ベルリ「アイーダさん...僕達も青葉達みたいに一緒に訓練しません?」

 

アイーダ「しません。前線を担当するGーせると後衛の私では連携する機会も、そうありませんから」

 

ベルリ「そうは言ってもですね!同じ部隊なんですから、こう...仲良くすべきじゃないですか!」

 

アイーダ「言っておきますよ、ベルリ。付け焼刃のチームワークなど、場を混乱させるだけです。それに、あなたの直感に頼ったやり方...私には理解できませんから」

 

ベルリ「そんな事を言わずに...」

 

ノレド「みっともないよ、ベル!フラれたんなら、潔く退くのが男ってもんでしょ?」

 

ベルリ「だけど...」

 

ラライヤ「ベルリ...おんなのこなの?」

 

ベルリ「そうじゃなくて、ラライヤ...!」

 

メル「零さん、エクスクロスの新しい戦術を考えてみたのですが...少し、聞いてもらえませんか?」

 

零「そう言うのは艦長達に聞いた方が採用されやすいぜ。まずは艦長達に聞いたらどうだ?」

 

メル「...あ、そ、そうですよね...」

 

アマリ「零君、ドグマの訓練をしようと思うのだけれど...手伝ってくれる?」

 

零「ああ、いいぜ!何なら、その手に詳しいホープスも呼ぼうぜ!メルも一緒にやろう!」

 

アマリ「え...」

 

メル「わ、私は...はい、ご一緒します...」

 

シーブック「ベルリのアプローチ...なかなかに前途多難だな」

 

セシリー「でも、あの子の率直さと勘の鋭さには時々驚かされる。...というより、零さんがあそこまで鈍いとは思わなかったわ...」

 

シーブック「零さんに関しては僕も同意見だよ...。ベルリは鋭すぎて、周りの人間には突拍子もないと思われてるようだけどね」

 

セシリー「そうね。でも、見ていて元気になるわ」

 

シーブック「落ち着いたみたいだな、セシリーも」

 

セシリー「腹を括った...って言った方がいいかもね」

 

シーブック「これもベルリの効果だとしたら、あいつには感謝しないとな」

 

セシリー「私が感謝するのは、いつだってあなたよ、シーブック」

 

シーブック「セシリー...」

 

ジャン「ほら、ナディア...。みんな、目的がはっきりしたから、気持ちを切り換えてるよ」

 

ナディア「...結局、戦うって事でしょ」

 

ジャン「そうは言うけど、ドアクダー軍団は無法者なんだから」

 

ナディア「悪人の退治なら、魔従教団とかいう人達に任せておけばいいじゃない」

 

ジャン「それでいいと思う?」

 

ナディア「いいって...」

 

ジャン「自分の望みを叶えるのを誰かに任せっきり何て事は僕は我慢できないよ。って言っても、僕に出来るのは整備班の手伝いぐらいだけどね」

 

ナディア「...部屋に帰る」

 

そう言って、ナディアは部屋に戻った...。

 

ジャン「ナディア...」

 

マリー「ナディア...怒っちゃったの?」

 

ジャン「そうじゃないよ、マリー。ナディアも、自分がどうすればいいのかわからなくて迷っているんだ(だよね、ナディア...?)」

 

チャム「みんな、仲がいいね。...ちょっとうるさいけど」

 

ショウ「...」

 

チャム「寂しいの、ショウ...?」

 

ショウ「そんな事はないと言ったら、嘘になるかもな...」

 

チャム「トッドの事を考えていたの?」

 

ショウ「あいつの事だけじゃない。マーベルの事...ニーやキーンの事...一緒に戦っていた人達の事...」

 

ショウ「ベルリや青葉達のように一緒の世界から来た誰かがいれば、もう少し気楽になれたかもな...」

 

チャム「あたしがいるじゃない!」

 

ショウ「チャム...」

 

チャム「あたしじゃ、ショウの心の支えにならないの...?」

 

ショウ「ごめん、チャム。俺は1人なんかじゃなかったな」

 

エイサップ「...」

 

エレボス「エイサップ...リュクスの事、考えてるの?」

 

エイサップ「リュクスの事だけじゃないよ。ご老体やキキさんやべべさんのの事もだよ...それから...」

 

エレボス「それから?」

 

エイサップ「サコミズ王の事も考えてたんだ...」

 

エレボス「最後には分かり合えたからね...。そして、この世界では朗利達と分かり合えた...」

 

エイサップ「やっぱり、またみんなと会いたいな...」

 

クラマ「けっ...はぐれ者同士が傷の舐め合いかよ...」

 

ショウ「クラマか...」

 

朗利「少し言い方ってもんがあるんじゃないのか?」

 

チャム「イーっだ!あんたなんかに関係ないでしょ!」

 

クラマ「言い方に関してはすまんな、こういう性格でな。おチビちゃんもそう邪険にすんなよ。俺達だって仲間なんだしよ」

 

すると、ヴィラルとシモンが来た。

 

ヴィラル「おい、お前...」

 

クラマ「俺の事かい、獣人のダンナ?」

 

ヴィラル「お前...シトマンドラ様の配下の者か?」

 

クラマ「俺は獣人じゃねえよ」

 

シモン「そうなのか...⁉︎こっちに馴染んだ獣人だと思ってた」

 

クラマ「(くそっ...。どいつもこいつも...)」

 

エイサップ「人間でも獣人でも、どっちでもいいさ。そんな事は関係ないよ」

 

金本「流石はエイサップ!」

 

クラマ「簡単に言うんじゃねえよ!」

 

エレボス「ちょっと!エイサップは仲良くしようと思って言ってるのに!」

 

エイサップ「良いんだよ、エレボス。俺の発言が無神経だったみたいだから」

 

エレボス「でも...」

 

すると、今度はワタルとヒミコ、シバラク先生が来た。

 

ワタル「何かあったの?」

 

ヒミコ「ケンカか、トリさん?」

 

クラマ「そんなんじゃねえよ」

 

シバラク「どうせクラマが、イヤミでも言って、もめていたんだろ?」

 

クラマ「だから、俺のせいじゃねえって言ってんだろうが!」

 

シバラク「そう怒るな。冗談だ、冗談」

 

ワタル「クラマは口が悪いけど、頼りになるってのは僕達、わかってるから」

 

クラマ「そ、そうか...?」

 

ヒミコ「トリさん、嬉しそうだ!」

 

クラマ「うるせえよ!大人をからかうなっての!」

 

シモン「ワタルとヒミコにかかっちゃクラマの毒舌も形なしだな」

 

ヴィラル「フン...はぐれ者かと思ったが、ちゃんと仲間がいるか」

 

ショウ「余計な気遣いは無用って事だな」

 

エイサップ「そうですね!」

 

ヴィラル「気遣われるべきは、奴ではなく、お前の方だろうな、ショウ・ザマ」

 

ショウ「俺が...?」

 

ヴィラル「貴様の腕は認める。だが、今の貴様は戦士ではない」

 

何...⁉︎

 

エイサップ「お、おい、ヴィラル!それは...!」

 

ショウ「聞き捨てならないな、それは」

 

シモン「おい、ヴィラル...いきなり揉め事を起こす気か?」

 

ヴィラル「口を出すな、シモン。これは俺にしかわからん事だ」

 

ヴィラルにしかわからない事だと...?

 

ショウ「どう言う事だ?」

 

すると、シグナス内に警報が鳴る。

 

シモン「敵襲か⁉︎」

 

すると、アネッサから通信が入る。

 

アネッサ「機動部隊、各員へ。このエリアにオーラバトラー部隊が接近中。各員は直ちに出撃準備をお願いします」

 

朗利「創界山での戦いでホウジョウ軍のオーラバトラーは全部破壊されたよな」

 

金本「と言う事は...!」

 

チャム「ショウ!」

 

ショウ「トッドが来るのか...」

 

ヴィラル「丁度いい。自らの甘さを思い知れ」

 

ショウ「...」

 

 

 

 

第18話 オーラバトラー飛翔

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

敵襲と聞いて、俺達は出撃した。

 

なんだか、ショウが浮かない顔をしていたのが気になるが...。

 

チャム「...」

 

ショウ「ヴィラルが言った事なら気にするな。俺はいつも通りだ」

 

チャム「そうじゃない...」

 

ショウ「チャム...?」

 

チャム「怖いの...。トッドの事を考えると...。トッドの憎しみは普通じゃない...。あんなのと戦っていたら、ショウまでおかしくなっちゃう...」

 

ショウ「心配するな、チャム。俺は...俺達は同じ過ちは繰り返しはしない。そうでなければ、ここにこうやって跳ばされた意味がないからな」

 

チャム「どう言う事?」

 

ショウ「アル・ワースに来る直前...多分、シーラ様に浄化された後、俺は誰かの声を聞いた...。その声は、俺に何かを訴えようとしていた...」

 

チャム「じゃあ、ショウはその人にアル・ワースに送られたの?」

 

ショウ「わからない。でも、俺がこうしてここにいる事には意味があると思っている。俺にはバイストン・ウェルにも地上にも帰る場所なんてものはないのかも知れない...」

 

ショウ...。

 

ショウ「だから俺は、この戦いの中でその意味ってものを探してみたいんだ。手伝ってくれるか、チャム?」

 

チャム「もちろん!」

 

零「そろそろ敵が来るぜ、ショウ」

 

ショウ「ああ...わかっている」

 

アマリ「あの...その前に...さっきチャムちゃんと話していた事ですけど...」

 

ショウ「俺が跳ばされて来た意味の事か?」

 

零「その答えを探す事...出来る事があるなら、俺達にも手伝わせてくれ」

 

アマリ「出来る限り、力になります」

 

ショウ「ありがとうな、アマリ。その時が来たら、頼らせてもらう」

 

チャム「来たよ、ショウ!」

 

ビアレスとオーラバトラー部隊が来たか...!

 

トッド「待たせたな、ショウ!決着をつけに来たぜ!」

 

エイサップ「トッドさん...!」

 

ショウ「その様子では、まだドアクダー軍団にいるようだな」

 

トッド「おかげで程度のいいビアレスが手に入った!この前のようにいくと思うなよ!」

 

チャム「やっぱり、トッドはショウを...!」

 

アニュー「心配いらないわ、チャム!私達がショウを守るから!」

 

ロックオン「そう言う事だ、ショウ!もしもの時は、任せておけ!」

 

ニール「おい、ライル!もしもの時ってなんだよ...⁉︎」

 

マサキ「向こうは決着を望んでんだ。逃げてたら、いつまで経っても戦いは終わらねえ」

 

ショウ「...その通りだ」

 

ショウ「うおおおおっ!男と男の勝負か!」

 

ゼロ「存分にやれ、ショウ!」

 

ユイ「他の敵は私達が引き受けます!」

 

ヴィラル「だが、今のお前でトッドに勝てるかな?」

 

ショウ「俺には生きて、やる事がある。死ぬつもりはない」

 

ヴィラル「フ...骨は拾ってやるから、精々頑張るのだな」

 

エイサップ「ショウさんを骨なんかにさせてたまるか!」

 

チャム「本当に嫌な奴!応援するなら、素直に応援しろ!」

 

クラマ「(丁度いい...。ショウの野郎がトッドに気を取られていれば、隙が生まれる...ワタルの代わりにあいつを討てば、とりあえずへの点数も上がるだろう)」

 

千冬「...?」

 

トッド「いいぜ、ショウ!お前もその気になったか!」

 

ショウ「トッド!お前が決着を望むなら、受けて立つぞ!」

 

トッド「甘いな、ショウ!今のお前ごときに俺が負けるかよ!」

 

オーラバトラー部隊との戦闘を開始した...。

 

 

 

俺達はオーラバトラーや魔神を倒していく。

 

ホープス「(力の高まりを感じます...。この力が集まった時、きっと私の望みも叶うでしょう。その日が来るまで、この世界が続く事を願います)」

 

 

 

 

戦闘から数分後...。

 

トッドのオーラ力がショウより上なのか、ショウは押されていた。

 

トッド「その程度かよ、ショウ!」

 

って、またオーラ力を高めやがった⁉︎

 

九郎「何だよ、あの光は⁉︎」

 

アンジュ「あれがオーラ力ってやつなの⁉︎」

 

エレボス「それにしたって異常だよ!」

 

チャム「あれって...!」

 

ショウ「まさか...ハイパー化を...⁉︎」

 

エイサップ「ハイパー化って...サコミズ王と同じ...⁉︎」

 

ショウ「チャム!トッドをこちらに引き付けるぞ!」

 

チャム「う、うん!」

 

トッド「逃すかよ、ショウ!」

 

ダンバインはビアレスを引きつけるように動くが、ビアレスの攻撃を受けてしまう。

 

ショウ「くっ!」

 

チャム「やられちゃう!」

 

トッド「覚悟ぉぉぉぉぉ!」

 

エイサップ「駄目だあぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

ビアレスはダンバインにとどめを刺そうとしたが、アッカナナジンがダンバインを庇い、ダメージを受けた。

 

エイサップ「うわぁぁっ!」

 

エレボス「エイサップ!」

 

朗利「何やってんだ、お前!」

 

トッド「邪魔をするな、エイサップ!」

 

エイサップ「トッドさん!憎しみで戦ったって、残るのは悲しみだけなんですよ!」

 

トッド「知った事か!俺はショウを倒せれば、それでいいんだよ!」

 

エイサップ「本当にあの時のサコミズ王と同じだ...!」

 

トッド「邪魔をするなら、お前ごとショウを倒してやる‼︎」

 

金本「エイサップー‼︎」

 

ヴィラル「ここまでか...」

 

シモン「仲間のピンチに何言ってやがる、ヴィラル!」

 

ヴィラル「無駄だ!戦士の魂を失った男など助けるに値しない!」

 

トッド「わかってるじゃねえか、ヴィラル」

 

ヴィラル「お前と俺は似た者同士だからな。お前がショウに感じる苛立ちが理解できるのは俺ぐらいだろう」

 

ショウ「トッドが...俺に苛立っている...?」

 

トッド「ショウ!俺を哀れむのはやめろ!」

 

ショウ「...!」

 

トッド「バイストン・ウェルや地上で戦った時のようにお前の全力でねじ伏せろ!それに勝つ事こそが、俺の望みだ!それとも今のお前は戦う意味さえ失っちまったのかよ!」

 

ショウ「俺は...」

 

零「何やってんだよ、ショウ!アル・ワースに来た意味を探すんじゃなかったのかよ⁉︎」

 

ホープス「それは建前というものです。理屈で人は動けますが、果たしてそれは真の力になり得るでしょうか...」

 

アマリ「だけど!このままじゃ終わりなんです!」

 

トッド「愛想が尽きたぞ、ショウ!せめてもの情けだ!ここで俺が終わらせてやる!」

 

エイサップ「ショ...ショウさん!」

 

ショウ「南無三!」

 

すると、前に出て来た鳥型の魔神と複数の魔神が現れた。

 

一夏「あの鳥の魔神は...⁉︎」

 

しんのすけ「ワタル君を襲った魔神だゾ⁉︎」

 

アンドレイ「狙いはショウ君か...!」

 

千冬「(まさか、あの魔神に乗ってるのは...)」

 

クラマ「(悪く思うなよ、ショウ。お前にはワタルの身代わりになってもらう...。身代わり...?俺は...無意識にワタルをやるのをためらっているのか...?ええい!考えるのは後だ!ここはショウを!)」

 

アキト「ショウ!」

 

メル「早く回避を!」

 

ホープス「前にはオーラバトラー、後ろには謎の魔神と複数の魔神...。これは詰みでしょう...」

 

カンタム「待て!まだ何か来るよ⁉︎」

 

ヒミコ「鳥か⁉︎飛行機か⁉︎」

 

チャム「あれは...!」

 

現れたのは1機の戦闘機だった。

 

ショウ「ビルバイン!」

 

ビルバインと呼ばれる戦闘機は鳥型の魔神を攻撃した。

 

クラマ「うおっ!」

 

マーベル「ショウ!ダンバインに乗っているのはショウなのね!」

 

ショウ「マーベル!マーベル・フローズン!」

 

ビルバインはダンバインの前まで移動する。

 

ショウ「本当にマーベルなんだな!」

 

マーベル「ああ、ショウ...」

 

チャム「ショウのオーラ力が...上がっていく...」

 

朗利「どうやら、あの女が...」

 

ヴィラル「奴の戦いの...生きる意味のようだな」

 

トッド「ショウ...。ビルバインに乗れ」

 

ショウ「トッド...」

 

トッド「やっと、俺が倒すに値する男になったようだからな。そこの鳥!」

 

クラマ「!」

 

トッド「誰に雇われたんだか知らないが、俺達の戦いの邪魔するな!」

 

クラマ「...いいだろう。だが、手助けを拒否したのはお前だってのを忘れるなよ」

 

そう言い残し、鳥型の魔神は撤退した。

 

って、配下は置きっ放しかよ!

 

ワタル「あいつ...何者なんだ...」

 

千冬「(...これは、確かめる必要があるな...)」

 

マーベル「ショウ...」

 

ショウ「マーベル...。ビルバインを」

 

マーベル「わかったわ。気をつけて」

 

ショウとマーベルって人はそれぞれ機体を乗り換えようとした。

 

しかし、あの鳥型の魔神の配下の魔神が2人目掛けて、攻撃を仕掛けて来た。

 

まずい...!

 

トッド「ショウ!」

 

ショウ「!」

 

すると、今度は4機のオーラバトラーが現れた。

 

エレボス「あれって、まさか...!」

 

エイサップ「4機のギム・ゲネン⁉︎それに、あの先頭のギム・ゲネンは...!」

 

アマルガン「男同士の戦いに水を差すなど...」

 

リュクス「恥を知りなさい!」

 

まずは後ろの3機のギム・ゲネンが数体の魔神に近づいた。

 

へべ「ギム・ゲネンの総攻撃といこうかい?」

 

キキ「面白いじゃん!やってやろうじゃない!」

 

アマルガン「では、ワシも乗らせてもらうか!...ゆくぞ!」

 

3機のギム・ゲネンは一斉に動き出した。

 

へべ「外さないよ!」

 

アマルガン「ふんっ!」

 

赤いギム・ゲネンと片方の緑のギム・ゲネンがガダや改造砲で攻撃する。

 

キキ「お次はこれ!」

 

アマルガン「ぬあっ!」

 

さらにもう片方なギム・ゲネンがオーラソードで何度も斬り裂き、赤いギム・ゲネンが突進で吹き飛ばした。

 

へべ「はあっ!」

 

キキ「でえっ!」

 

吹き飛んだ所に2機の緑のギム・ゲネンが待ち構え、それぞれオーラフレイムソードで斬り裂く。

 

アマルガン「ぬおおおおおっ‼︎」

 

最後に赤いギム・ゲネンがオーラフレイムソードで魔神を真っ二つにした。

 

リュクス「流石です、皆さん!私も負けていられません!」

 

今度は薄緑のギム・ゲネンがオーラフレイムソードを構え、動き出した。

 

リュクス「この一太刀で!...はあぁぁぁぁぁっ‼︎」

 

そして、オーラフレイムソードで残る魔神を全て斬り裂いた。

 

アマルガン「お見事です、姫様!」

 

リュクス「いえ、私なんてまだまだです」

 

エイサップ「リュクス...それに、ご老体にへべさん、キキさん!」

 

キキ「ようやく会えたね、エイサップ!」

 

へべ「随分、探したよ!」

 

リュクス「エイサップ...」

 

エイサップ「リュクス...」

 

リュクス「まずは、この戦を負わらせましょう」

 

エイサップ「ああ!」

 

どうやら、エイサップの探していた人物達みたいだな!

 

そして、ショウもビルバインに乗るとビルバインを戦闘機の姿からオーラバトラーの姿になり、オーラ力を溢れさせる。

 

シバラク「すさまじい気迫だ!」

 

ケロロ「あれが...オーラ力でありますか!」

 

ヴィラル「そうだ、ショウ!恐れるな!そして、悲しむな!お前は戦士だ!」

 

トッド「感謝するぜ、ヴィラル。ショウに火を点けてくれてよ」

 

ヴィラル「お前とは、1度は共に戦った仲なからな。その義理を果たしたまでだ。だが、あの男に戦士の魂を取り戻させたのは俺ではない」

 

?「そういう事だァ‼︎」

 

すると、1機の赤い機体が現れる。

 

真上「やはり来たか...」

 

海道「必ず出てくると思っていたぜ、キバの大将!」

 

キバ「久しぶりだな!ドクロ‼︎」

 

スカーレット「あれが...キバなのか...!」

 

サヤ「...!」

 

リチャード「大丈夫だ、サヤ。俺はここにいる」

 

サヤ「...はい!」

 

ヴィラル「キバが出て来たか!」

 

トッド「何だよ、キバ...。俺の邪魔をする気か?」

 

キバ「安心しな!俺の目的はドクロを倒す事だァ!」

 

トッド「だったら、勝手にしろ」

 

キバ「そうさせてもらうぜェ!」

 

海道「そう言うと思ったぜ!」

 

真上「久しぶりに撃ちごたえのある敵が出て来たな...。また撃ち抜いてやるぞ!キバ!」

 

あれが海道さん達の宿敵か...。

 

マーベル「ショウのオーラ力を感じる...」

 

ショウ「マーベル...。俺は...必ず勝ってみせる...!」

 

トッド「いいぞ、ショウ!そのお前を倒してこそだ!」

 

ショウ「お前は、まだそんな事を!」

 

トッド「最終ラウンドを始めるぜ!ついて来な!」

 

ビルバイン、ダンバイン、ビアレスは移動した。

 

トッド「覚悟はいいな、ショウ!」

 

ショウ「トッド...!俺はお前の憎しみを止めるためなら最悪、刺し違える覚悟があった...!」

 

マーベル「ショウ...」

 

ショウ「だが、マーベルと再会した今、俺は生きる!生きて俺は、この戦いの意味を見つける!」

 

チャム「やっちゃえ、ショウ!」

 

ショウ「トッド...!俺はお前にも、憎しみのオーラにも負けはしないぞ!」

 

キバ「今度こそぶっ倒してやるぜ、ドクロォォォォォ‼︎」

 

海道「結局、死ぬのはてめえなんだよ!」

 

真上「再び、俺たちの前に現れたおのれの不幸を呪うがいい!」

 

リュクス「行きましょう、エイサップ!」

 

エイサップ「ああ!リュクスと一緒なら、どこまでも行ける!」

 

俺達は、キバのアイアンカイザー、ビアレス、オーラバトラー軍団との戦いを再会した...。

 

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 リュクスVS初戦闘〉

 

リュクス「ようやく、エイサップと出会えた...。これ程までに嬉しい事なのですね!ここで死ぬわけにはいかなくなりました!」

 

 

〈戦闘会話 アマルガンVS初戦闘〉

 

アマルガン「悪党の相手をするぞ、キキ、へべ!ついて来い!」

 

へべ「了解だよ、ご老体!」

 

キキ「歳なんだから無理したらダメだよ!」

 

アマルガン「舐めるな!お前達はワシの援護をしろ!」

 

 

〈戦闘会話 シモンVSキバ〉

 

ヴィラル「よう、キバ」

 

キバ「その機体に乗ってるのはヴィラルか!本当に敵になったんだな!」

 

ヴィラル「お前ならば相手にとって不足はない!」

 

キバ「それはこっちの台詞だ!」

 

シモン「俺を置いて話を進めるな!グレンラガンは俺とヴィラルがいる事を忘れんじゃねえ!」

 

 

〈戦闘会話 スカーレットVSキバ〉

 

スカーレット「お前がキバか」

 

キバ「その機体...てめえ、あの時の女か!」

 

スカーレット「恐らく違うな、私は由木ではない」

 

キバ「何だって、一緒だ!その機体をボロボロにしてやるぜ!」

 

スカーレット「もう死ぬわけにはいかんな。簡単にやれると思うなよ!」

 

 

〈戦闘会話 海道VSキバ〉

 

海道「てめえもしつこい男だな、キバの兄ちゃんよ!」

 

真上「いい加減お前の顔を見飽きたところだ」

 

キバ「そんな事、言うなよ!もっと楽しもうぜ!ドクロ!地獄の果てまでな!」

 

海道「何言ってやがる!ここはもう地獄なんだよ!」

 

真上「忘れたとは言わせんぞ、俺達が地獄だと言う事をな!」

 

カイザーの攻撃でアイアンカイザーはダメージを受けた。

 

キバ「ヒャハハハッ!これだ...この痛みだ!俺はまだ生きているぞー‼︎」

 

海道「うぇ、気持ちわりいな...見た目も」

 

真上「見た目は元からだろう」

 

キバ「ドクロォ!次こそは引導を渡してやるから覚えてやがれ!」

 

そう言い残し、アイアンカイザーは撤退した...。

 

ワタル「なんか、ものすごい人だったね...」

 

海道「心配すんな、戦部!あいつは俺達が息の根を止めてやるからよ!」

 

シャルロット「いやだから、それを言ったらダメですよ...」

 

全く...この地獄コンビは...。

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 アマルガンVSトッド〉

 

トッド「エイサップの世界のオーラバトラーか!」

 

へべ「ここまでオーラが歪んだ男がいるとはね...」

 

キキ「ご老体!容赦無くいくよ!」

 

トッド「いいぜ、3人まとめてかかってきな!」

 

アマルガン「年寄りをなめるなよ、小僧!貴様とは生きた場数が違うわ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 リュクスVSトッド〉

 

リュクス「かつてのお父様を思わせるオーラですね!」

 

トッド「お前がエイサップの戦う理由の女か!それ程のオーラ力で俺に挑む気か⁉︎」

 

リュクス「オーラ力で負けていたとしても、私は負けません!エイサップと共に歩むためにも!」

 

トッド「エイサップが強い理由がわかったぜ...」

 

リュクス「え...?」

 

トッド「だが、加減はできないから覚悟しやがれ!」

 

 

〈戦闘会話 朗利VSトッド〉

 

トッド「お前達までドアクダー軍団を見限っていたとはな!朗利、金本」

 

金本「トッド、手加減はしないよ!」

 

朗利「俺達は共に戦った元戦友にも優しくはねえぞ!」

 

トッド「それでいい!逆に手なんて抜いたら俺が許さない!」

 

 

〈戦闘会話 エイサップVSトッド〉

 

エイサップ「...トッドさん」

 

トッド「もう言葉は必要ないだろう、エイサップ!」

 

エイサップ「はい。俺はもうあなたを止めると決めましたから...そして、リュクス達と生きる!」

 

トッド「お前もいい顔になったじゃねえか!」

 

エレボス「リュクス達と出会って、エイサップのオーラ力も上がってる!」

 

エイサップ「トッドさん、本気で斬ります‼︎」

 

トッド「来い、エイサップー‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

ビルバインはオーラ斬りでビアレスを真っ二つに斬った...。

 

トッド「う、うおおおおっ‼︎」

 

斬り裂かれたビアレスは爆発した。

 

チャム「やったよ!ショウの...エクスクロスの勝ちだ!」

 

戦闘が終わり、俺達は警戒を解いた。

 

ヴィラル「(トッド...。見事な散り際だったと言っておくぞ...)」

 

ショウ「...」

 

チャム「泣いてるの、ショウ?」

 

ショウ「そうじゃない...」

 

チャム「トッドは...きっと死んでないよ」

 

エイサップ「だから、きっとまた会えると思いますよ」

 

ショウ「ありがとう、チャム、エイサップ...」

 

マーベル「ショウ...」

 

ショウ「ありがとう、マーベル...。マーベルが来てくれなかったら、きっと俺はトッドに負けていた...。ビルバインの問題じゃない。マーベルがいたから、俺は戦う事が出来たんだ」

 

マーベル「ショウ...」

 

ショウ「もう一度言わせてくれ、マーベル...。ありがとう」

 

エイサップ「リュクス達もありがとう...」

 

リュクス「私は...また、あなたと出会えただけで幸せです」

 

エイサップ「リュクス...」

 

へべ「いい雰囲気だね...あの二組は」

 

キキ「確かにね!」

 

アマルガン「これ、茶化すな。(見ておるか...?サコミズ...お前が認めた皆はどんどん成長していっておるぞ...。お前も見守っていてくれ...)」

 

俺達はそれぞれの艦へ戻り、プトレマイオスに集まった。

 

ショウ「...じゃあ、マーベルよあの声を聞いたんだな?」

 

マーベル「その後は、あの戦いで受けた傷もない状態でアル・ワースで目覚めて...。私の傍らにはビルバインがあったから、きっとショウもいると思って、旅をしていたの」

 

ショウ「そうか...」

 

マーベル「私は...あの声はシーラ様のものだと思うわ。あの方が私達に何かを託したんだと」

 

ショウ「それはこれから考えればいい。今は、また会えた事を素直に喜びたい」

 

マーベル「ふふ...」

 

ショウ「おかしなこと言ったか?」

 

マーベル「少し会わないうちに情熱的になったと思って」

 

ショウ「いいだろ、別に...。マーベルだって、そういうのを望んでいたし」

 

マーベル「茶化すような事を言って、ごめんなさい。ショウ...。あなたに、また会えただけで私は幸せよ」

 

ショウ「マーベル...」

 

リュクス「良かったですね、ショウさんとマーベルさん...」

 

エイサップ「...リュクス、また君と会えて俺も嬉しいよ」

 

リュクス「...」

 

エイサップ「ど、どうしたんだ?」

 

リュクス「そう面と向かって言われると...照れますね...」

 

エイサップ「当たり前だよ、もう会えないと思っていたから...」

 

リュクス「エイサップの居る所に私もいます...離れていても私達の心は繋がっていますよ」

 

エイサップ「...ふっ、敵わないな...リュクスには...」

 

リュクス「エイサップほどではありませんよ」

 

エイサップ「リュクス...」

 

チャム「...」

 

エレボス「...」

 

クラマ「残念だったな、お二人さん。あの彼女達が来なければ、ショウやエイサップの隣を独占できたのに」

 

チャム「そんなこと考えてるわけじゃない!」

 

エレボス「...リュクスに敵わない事なんてとっくにわかってるよ」

 

チャム「ショウとマーベルが、また会えたんだから...私だって嬉しいに決まってる...じゃない...」

 

クラマ「...悪かったな。つまんねえこと言って...」

 

チャム「...」

 

エレボス「...」

 

クラマ「何だよ、驚いた顔して」

 

エレボス「クラマって...思ったよりもいい奴なんだね」

 

ヒミコ「そうなのだ!チャムもトリさんのいい所にやっと気付いたのだ!」

 

クラマ「いきなり出て来んじゃねえよ、ヒミコ!」

 

ワタル「諦めなよ、クラマ。ヒミコは忍者なんだからさ」

 

クラマ「...」

 

ワタル「どうしたの、クラマ?」

 

クラマ「何でもねえよ...。(俺は...心のどこかで、こいつ等と一緒にいる今の生活が続く事を望んじまっている...。このままじゃ俺は...村のみんなに顔向け出来ねえ...)」

 

零「...クラマ?」

 

ヒミコ「トリさん?」

 

クラマ「ほれほれ、ヒミコ!戦闘じゃ役に立たねえ俺達は生活班で頑張るぞ!零も手伝え!」

 

ヒミコ「りょーかい!ナディアとラライヤ、夏美にも収集をかけるのだ!」

 

零「何なら、一夏とアマリ、メルも呼ぶか」

 

ワタル「頑張ってね、クラマ、ヒミコ、零さん!」

 

クラマ「(ショウの覚悟は、俺にも火を点けてくれやがった。俺は、もう甘さは捨てる...。許せよ、ワタル...。次の指令が下されたら、俺はもうためらわねえからな...)」

 

 

 

 

 

 

 

ー僕はティエリア・アーデだ。

 

今、僕は織斑 千冬に呼ばれ、トレミーの人気のない廊下まで来た。

 

千冬「急に呼び出してすまない、ティエリア」

 

ティエリア「それで話とは?」

 

千冬「...クラマの事だ」

 

...クラマだと...?

 

千冬「お前は以前、零にクラマに気をつけろと言ったな?」

 

ティエリア「ああ。確かに言ったが...」

 

千冬「今回も出て来たあの鳥型の魔神...パイロットはクラマかもしれない...」

 

...何⁉︎

 

ティエリア「確かなのか?」

 

千冬「確信はないのだが...あの戦闘中にクラマの姿が消えたんだ」

 

ティエリア「...それはあの鳥型の魔神が現れた頃か?」

 

千冬「ああ」

 

ティエリア「...警戒は強めた方が良いな...」

 

千冬「この事を零に話すのか?」

 

ティエリア「いや、確信がない以上、事を広めたくない...。今は僕達だけで警戒をしておこう」

 

千冬「わかった」

 

渡部 クラマ...彼は一体、何者なんだ...?

 

 




ー中断メッセージ

〈エンネア&九郎&アル〉

エンネア「あっ、ここで終わり? お疲れ様~!じゃあご飯にする? お風呂にする?そ・れ・と・も~♪」

アル「おい、汝!何を言っておる!今のは聞き捨てならんぞ!」

エンネア「にゃはははは!アルちゃんはお子様だにゃあ」

アル「なっ…!?」

九朗「エンネア、アルをからかうにはその辺にしといてくれ。でないと…」

エンネア「体つきもエンネアと違って貧弱だし」
アル「ぐぐぐぐ…」

エンネア「嫉妬ですかにゃん?そんな目で見ても分けてあげられないにゃあ」

アル「こ、こ、このぉぉぉ…大うつけがぁぁっ!!」

エンネア「ひょいっと♪」

九朗「え…!?ぐほわあああっ!? やっぱり俺が犠牲にぃぃぃ…!」

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

  • 男性主人公ルートと合流ルート投稿
  • 女性主人公ルートと合流ルート投稿
  • 全てのルート投稿

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。