スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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オリジナル回です!

それではどうぞ!


第19話 リターン・ヒーロー

 

ー新垣 零だ。

 

俺はホープスに呼び出され、ホープスの所へ行くと、こいつは自身の空間を作り出した。

 

よって、今はこいつと二人だ。

 

零「こんな空間まで作り出して、何の用だ?」

 

ホープス「零様、あなたにお聞きしたい事があります」

 

聞きたい事...?

 

ホープス「零様は過去にお付き合いなされた女性はいますか?」

 

零「いや、いねえよ。女友達は沢山いたが、みんな友達っていう感情しか持っていなかったからな」

 

ホープス「では、エクスクロスの方々はどうですか?皆、素敵な女性ばかりですよ?」

 

零「...みんなもどちらかと言うと仲間って感情だからな...。恋愛対象としては見ていない」

 

ドアクダーを倒したら、みんな元の世界に戻るし...。

 

ホープス「今度は名指しで聞きます。マスターとメル様はどうです?」

 

零「随分、絞り込んできたな...。メルか...。あいつは守ってやりたい存在かな...?」

 

ホープス「ほう...というと?」

 

零「あいつ、元はオニキスのメンバーだっただろ?でも、あいつはオニキスを裏切り、俺達の仲間になった...。時々だが、見るんだよ...。あいつが俺達の為により効率の良い戦術を考えてくれている事を...」

 

ホープス「それは私もご存知です」

 

零「だから、あいつは無理しぎてるんだよ...誰かがあいつを守って...支えてやらないといけない...そんな気がするんだよな...」

 

ホープス「では、マスターはどうですか?」

 

...アマリ...アマリか...。

 

零「...アマリは...あいつと一緒にいると楽しいんだ...歳が近いってのもあるんだと思うけど...。俺が暴走した時、俺は弘樹とアマリに助けられた...。今度は俺がアマリを助けたい。ずっと、一緒にいたいんだ」

 

ホープス「...それは...マスターに異性としての好意を持っているという事ですか?」

 

異性としての好意...⁉︎俺が、アマリに...⁉︎

 

零「ま...待て待て待て!ちょっと待て!...俺は別に...!」

 

ホープス「まあ...あなたが思っていないならそれでいいのですが...」

 

...俺はアマリの事が好き...なのか...?

 

ホープス「最近の私は少々、マスターに対して、過保護となってきているのです」

 

零「それは見たらわかる」

 

ホープス「ですので、マスターを悲しませるような事があれば...容赦はしません」

 

零「...悲しませるかよ...誰一人、もう悲しませない...!アマリもメルも...エクスクロスもみんなも俺が守る...!」

 

ホープス「...それがあなたの意志ですか...。その言葉、忘れないでください」

 

零「...ああ。...ってか、どうしてこんな事聞いたんだ?」

 

ホープス「私の知的好奇心を刺激したからですよ。ただ、それだけです」

 

...どうなんだろうな...俺は...。

 

それに...何だ...?表情はわからないけど、誰かの顔が俺の頭に浮かび上がってくる...。

 

 

 

 

 

 

 

ホープスの作り出した空間から出た俺はプトレマイオスの食堂へ向かった。

 

アキト「零...お昼か?」

 

零「アキトじゃねえか。ああ、腹が減ったしな。アキトもか?」

 

アキト「食べ物に味がしなくても、腹は減るからね」

 

零「...味がしない...か...」

 

そうだったな...味がしないって事はどれだけ美味しい料理でも美味しく食べられないって事なんだよな...。

 

アキト「悲しい顔しないでくれよ。例え、味覚がなくなっても、俺は俺なんだから」

 

零「...ああ」

 

それから俺とアキトは食堂へ向かうと、調理室にアマリとノレド、ラライヤ、シモンさん、サラとティア、簪がいた。

 

アマリ「あ...零君!」

 

サラ「アキトも一緒って珍しいね」

 

零「そんなに集まって何やってんだ?」

 

ティア「ノレドちゃんがラーメンを作ろうとしてるんだ!」

 

零「ラーメン?」

 

シモン「普通にうまいぜ、このラーメン」

 

ノレド「そ、そうですか...?ありがとうございます!」

 

アキト「俺も頂こうかな」

 

え...?

 

アマリ「アキトさん...」

 

零「俺の分も頼む、ノレド」

 

ノレド「はい、どうぞ!」

 

ノレドは俺の分とアキトの分のラーメンが入った器を差し出した。

 

俺とアキトはラーメンの器を受け取り、ラーメンを食べる。

 

スープまで飲み干した俺達はノレドを見る。

 

零「お世辞抜きで美味かったぜ!」

 

アキト「ああ。本当に美味しかったよ、ご馳走様」

 

美味しかったって、アキト、お前...。

 

ノレド「お粗末様でした!」

 

アキト「ノレドちゃんなら、ラーメン屋を開けるんじゃないか?」

 

零「ラーメン屋ノレド...なんてどうだ?」

 

ノレド「そ、そうですか?そう言われてると照れるね..」

 

ラライヤ「てれる、てれる!」

 

照れるノレドを見て、微笑んだアキトは食堂を出て行った。

 

アキト...!

 

食堂から出るアキトの表情が少し悲しみのこもっているのを見て、俺はアキトを追いかけた...。

 

簪「...」

 

そんな俺達を無言で簪が見つめていたのは気づかなかった...。

 

 

 

 

 

アキトを追いかけて、俺は外に出た。

すると、丘の上にアキトが立っていた。

 

アキト「零...追ってきたのか...」

 

零「すまない...居ても立っても居られなかったからな...」

 

アキト「...俺の表情に気づくとはね」

 

零「...何で辛いのを背負い込むだよ...辛いなら辛いって言えよ!」

 

アキト「それを言ったところで、君達に何かできるのかい?」

 

零「...!そ、それは...」

 

アキト「零...ドアクダーを倒して、元の世界に戻れたとしても...俺は、アル・ワースに残るよ」

 

アル・ワースに残るだって...⁉︎

 

零「それ本気で言ってんのか⁉︎アキトの世界にもアキトを待ってくれている人が居るんじゃないのかよ⁉︎」

 

アキト「居るさ...仲間や、友...愛する妻も...」

 

零「妻...⁉︎お前、妻がいたのか...」

 

アキト「俺にだって妻ぐらいいるさ...」

 

零「だったら...!」

 

アキト「でも、俺はもう、戻れない...いや、戻ったらダメなんだ...」

 

何でだよ...!

 

アキト「俺は妻を捕らえた男に復讐を誓い、復讐鬼となった...。妻を取り戻したけど、俺が失った物は大きかったんだ...」

 

零「...」

 

アキト「俺はかつて、あるヒーローに憧れていた...そのヒーローの様になりたいって思っていたんだ...」

 

零「ヒーロー...か」

 

アキト「でも、今の俺はそのヒーローとは正反対の姿となったんだ...。悪を倒すなら手段を選ばない...ダークヒーローへと...」

 

ダークヒーロー...闇に堕ちたヒーローの事か...。

 

アキト「ヒーローを夢見たテンカワ・アキトはもういない...今、ここにいるのは復讐の鬼に取り込まれたテンカワ・アキトなんだ...」

 

簪「そんな事ない!」

 

アキト「!」

 

零「か、簪...⁉︎」

 

な、何で簪が...⁉︎

 

アキト「簪ちゃん...どうして...?」

 

簪「あ、あの...アキトさんは私達のヒーローです...!元の世界に戻る気はなくても、ドアクダー退治を手伝ってくれているんですよね...?そんな、人が...ダークヒーローなわけないですよ!」

 

零「簪...」

 

簪「私の知るヒーローは...弱き人や大切な人を守る為に戦う人の事です...。アキトさんは私から見れば、正真正銘のヒーローですよ!」

 

アキト「俺が...ヒーロー...?」

 

零「アキト...俺は過去のお前を知らない...でも、今の...テンカワ・アキトが復讐鬼だったら...元のヒーローに憧れたテンカワ・アキトに戻ればいいんじゃないのか?」

 

アキト「そんな簡単には...!」

 

零「いかないだろうな...でも...例え、元の世界の人達がいなくとも、俺や簪...エクスクロスのみんながいる...」

 

簪「私達が手を貸します...。ヒーローのアキトさんに戻るために...」

 

アキト「零...簪ちゃん...」

 

零「だから...辛いなら辛いって言えよ!少なくとも、エクスクロスにお前の事を突き放す奴はいないと思うぜ」

 

簪「ヒーローアニメ好き同士...力になります」

 

アキト「2人共...ありがとう」

 

北辰「本当にこの男が元に戻れると思うのか?」

 

...⁉︎な...声...⁉︎

 

俺達は振り返ると三度笠を被った男が立っていた。

 

簪「え...だ、誰...⁉︎」

 

アキト「お前は...!」

 

北辰「久しいな、テンカワ・アキト」

 

アキト「北辰...!お前までこのアル・ワースで生き返っていたのか...!」

 

北辰「左様、我はある目的の為に黄泉の国から舞い戻って来たのだ」

 

零「お前...何者だよ?」

 

北辰「我が名は北辰...テンカワ・アキトの因縁の相手と申しておこう」

 

因縁の相手...って事はこいつが...!

 

零「お前が...アキトを復讐鬼にした男なのか...!」

 

北辰「左様、鋭い男であるな、小僧」

 

アキト「目的は俺か?」

 

北辰「...汝も知っているだろう?復讐の果てに何が待っているのかを」

 

それって、まさか...!

 

アキト「俺に復讐をする気か...!」

 

北辰「それが我が黄泉から戻った理由だ」

 

零「復讐に復讐を重ねても、何もないだろ!」

 

北辰「黙れ、小僧。貴様に何がわかる」

 

簪「...この人...怖い...」

 

北辰「機体に乗れ、我との戦を始めるぞ」

 

アキト「...いいだろう、もう一度お前を闇に葬ってやる」

 

北辰「その前にそこの小童2人は消す」

 

アキト「この子達は関係ないだろ!」

 

北辰「ならば、早く来るのだな」

 

北辰という男はそれだけ言うと、走って行った...。

 

零「アキト、簪を連れて、みんなの元へ戻ってくれ」

 

アキト「お、お前はどうするんだ...?」

 

零「向かって来るなら迎え撃つ!」

 

簪「それなら、私も戦います...!」

 

アキト「簪ちゃんまで...!」

 

簪「戦わせてください、零さん」

 

零「...わかった。だけど、無理はするなよ」

 

簪「はい!」

 

アキト「...すぐに来るから、なんとか堪えて...!」

 

アキトはみんなの所を目指して走り出した...。

 

 

 

 

 

第19話 リターン・ヒーロー

 

 

 

 

 

アキトが走り去ったと同時にロボット軍団が現れ、その中に赤い機体が現れる。

 

零「来たか...!」

 

北辰「逃げずに迎え撃とうとした勇気...褒めよう」

 

あの赤い機体に乗ってるのは北辰って男か...!

 

簪「行きましょう、零さん」

 

零「ああ!援護頼むぜ、簪!ゼフィルス!」

 

簪「打鉄弐式!」

 

俺はゼフィルスを呼んで、乗り、簪は打鉄弐式を纏った。

 

北辰「それが汝らの機体か...我が夜天光にどこまで追いついてこられるのか...試してやろう」

 

零「お前を倒すのは俺達じゃない!」

 

簪「アキトさん...ヒーローが来るまで持ち堪える...それが私達の役目!」

 

北辰「いいであろう、かかって来るがいい」

 

俺と簪は北辰の乗る夜天光率いる部隊との戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS初戦闘〉

 

零「数が多くても俺達は屈しない!アキトが来るまで、持ちこたえてみせる!」

 

 

〈戦闘会話 簪VS初戦闘〉

 

簪「正直怖い...でも、ヒーローは必ず来るから...一夏の様に...だから、それを信じて私も戦う...!」

 

 

 

 

 

バッタの様なロボットを撃墜していく俺達...。

 

北辰「ほう...臆せずにこの戦力に挑むとは...見所のある小童共だ...」

 

零「...」

 

あの男...何故、攻めてこない...?何を企んでいるんだ...?

 

っ⁉︎この感覚は...!

 

零「簪、気をつけろ!オニキスが来る!」

 

俺がそう叫ぶとガルム部隊を引き連れたダークネス・ヴァリアスとジェイルが現れる。

 

カノン「シャイニング・ゼフィルスを確認しました、氷室さん!」

 

弘樹「わかった。よぉ、零!」

 

零「ペリドットはどこ行ったんだよ?」

 

弘樹「あいつは謹慎中だとよ、バカやらかしすぎたらしい...ざまあねえぜ」

 

カノン「北辰さん...私達の目的は新垣 零さんの捕獲です!」

 

北辰「承知している...だから、痛めつけてから捕らえようとしていたのだ」

 

簪「お互いの事を知っているの...⁉︎」

 

零「あの北辰って男...オニキスに雇われたのか...!」

 

ちっ...北辰の部隊にオニキスか...そろそろ限界になって来た...!

 

弘樹「さてと...始めるか、零‼︎」

 

零「バカがバカっぽく吠えるな、バカ...そんな大声出さなくともお前を返り討ちにしてやるよ!」

 

弘樹「言ってろ!今回こそ後悔させてやるよ!」

 

零「その言葉、そっくりお前に返すぜ、弘樹!」

 

俺達は戦闘を再開した...。

 

 

 

 

戦闘から数分...俺と簪は何とか戦うが、数の多さに圧倒されていた...。

 

簪「...はぁ...はぁ...」

 

まずいな...簪が疲れ始めてる...。

 

弘樹「よそ見してる場合かよ!」

 

零「ぐっ...⁉︎」

 

ヴァリアスの攻撃をクロスソードで防ぐ俺...。

 

攻撃を防ぎながら、再び、簪に視線を移すと、マジンという機体数機が簪に攻撃を仕掛けていた。

 

バッタに気を取られすぎた、簪は気づくのに遅れてしまう。

 

簪「!」

 

零「簪‼︎」

 

俺は簪を助けようと動き出したが、間に合わない...!

 

 

 

一夏「零落白夜ー‼︎」

 

アキト「ディストーションフィールド展開...!」

 

すると、そこへ白式を纏った一夏とブラックサレナが現れ、簪に攻撃を仕掛けたロボットを撃墜した。

 

簪「い、一夏...?」

 

一夏「大丈夫か、簪!零!」

 

アキト「遅くなってごめん、2人共!」

 

零「いや、ちょうどの時間だぜ、ヒーロー!」

 

北辰「来たか...テンカワ・アキト」

 

アキト「北辰...2人を傷つけた分の借りを返してやる...!」

 

北辰「良いだろう...今日が汝の最後だ」

 

一夏「勝手に終わらせようとするな!」

 

簪「ヒーローに最後はない...!」

 

零「そういう事だ!お前を倒して、ハッピーエンドだ!」

 

カノン「変に盛り上がってます...」

 

弘樹「なんだっていい!なら、俺はお前に勝って、ハッピーエンドにしてやるぜ!」

 

零「それは一生来ねえよ、弘樹!」

 

アキト「北辰...此処で決着をつけてやる...!」

 

俺達は戦闘を再開した...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 アキトVS初戦闘〉

 

アキト「ヒーロー...か...。復讐鬼となってから、そんな事、考えた事もなかったな...戻れるかわからないけど、やれるだけの事はやる...!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VS初戦闘〉

 

一夏「簪達が持ち堪えた分、俺達も答えないとな!みんなももうすぐ来る!だから、俺達も持ち堪えてやる!」

 

 

 

 

 

戦闘から数分...。

 

北辰「流石はテンカワ・アキトだ...」

 

アキト「雑魚に構っている時間はない...」

 

北辰「ならば、我等だけの決着を...」

 

アキト「つける...!」

 

ブラックサレナと夜天光は移動した...。

 

そして、殴り合いを始める。

 

しかし、次第にブラックサレナが押され始めた。

 

一夏「アキトさん!」

 

アキト「ぐっ...!」

 

北辰「...この程度なのか?」

 

さらに夜天光はブラックサレナを殴り飛ばした。

 

このままじゃ、ブラックサレナが...!

 

アキト「まだ...だ...!」

 

なんとか立ち上がるブラックサレナ...。

 

北辰「面白い...我からの餞別だ」

 

すると、夜天光の最後に複数のバッタが現れる。

 

簪「伏兵...⁉︎」

 

アキト「貴様...!」

 

北辰「この攻撃に耐えれる事ができるか?」

 

すると、バッタ軍団はブラックサレナを集中攻撃をする。

 

アキト「くっ...!」

 

零「アキト⁉︎」

 

弘樹「さっきから気を取られすぎじゃねえか⁉︎」

 

零「しまっ...グアッ⁉︎」

 

アキトに気を取られすぎて、ヴァリアスの攻撃を受けてしまう。

 

一夏「零!」

 

アキト「...やはり、此処までか...」

 

北辰「そうだ、これが貴様の限界なのだ」

 

アキト「俺は...変わる事はできなかったのか...ごめん、ユリカ...」

 

零「諦めてんじゃねえぇぇぇぇぇっ‼︎」

 

アキト「...!零...!」

 

零「何諦めようとしてんだよ、アキト!お前の決意はそれ程の物だったのかよ⁉︎簡単に壊れる物だったのかよ⁉︎」

 

俺はゼフィルスを立たせ、迫り来るガルム数機をクロスソードで斬り裂く。

 

零「北辰!お前がどんな言葉でアキトを闇に引きずり込もうとしようが、無駄だ!アキトは正義のヒーローだ!それは変わらない!」

 

北辰「こやつを消せばその様な事は関係なくなる」

 

零「だから、アキトは簡単に消えない!俺達がそんな事、させるわけないだろ!」

 

北辰「やはり甘いな、小僧...。人の生というのは脆いものだ」

 

零「知ってんだよ、そんな事!でも、その脆い命で...たった一つの命で人間、生きてんだよ!それを簡単に消す権利はお前にはない!」

 

一夏「そうですよ、アキトさん!アキトさんが消えそうになるなら、俺達が手を伸ばします!」

 

アキト「零...一夏...。そうだ、俺は...」

 

ブラックサレナは立ち上がった。

 

アキト「最後の最後まで精一杯、戦う...!それが、ヒーローだ!」

 

?「それでこそ、アキトさんです」

 

すると、白い戦艦が現れた。

 

シグナスじゃない...?あの戦艦は...?

 

北辰「あれは...!」

 

アキト「ナデシコC...⁉︎」

 

ルリ「ハーリー君、グラビティ・ブラスト、スタンバイ」

 

ハーリー「了解!グラビティ・ブラスト、発射しまーす!」

 

ナデシコCと呼ばれる戦艦からビームが放たれ、ブラックサレナを攻撃していたバッタ軍団を全て撃墜した。

 

簪「す、凄い...!」

 

アキト「ルリちゃん...!」

 

ルリ「エステバリス部隊も出撃してください」

 

すると、ナデシコCから色とりどりな機体が4機出てきた。

 

リョーコ「コラァ、アキト!お前、何死のうとしてんだ⁉︎」

 

サブロウタ「別に死のうとはしてなさそうだったけどな...」

 

ヒカル「でも、相変わらず、君は無茶するね!」

 

イズミ「無臭のお茶で無茶...フフフッ...」

 

こ、この人達はアキトの仲間なのか...?

 

アキト「リョーコちゃん、ヒカルちゃん、イズミちゃん、サブロウタまで...」

 

?「俺もいるぜ!アキト!」

 

すると、もう1機、ナデシコCから出てきた。

 

アキト「もう1機のスーパーエステバリス...⁉︎一体誰が...⁉︎」

 

ガイ「おいおい!このガイ様の事を忘れちまったのかよ!」

 

アキト「が...ガイ...⁉︎本当にガイなのか...⁉︎」

 

ガイ「バッカヤロウ!そう、このダイゴウジ・ガイが何人もいてたまるかってんだ!」

 

アキト「...ふっ、そうだったな」

 

ガイ「お前に何があったのはみんなから聞いたぜ。取り敢えず、お前に会いたいって人がいるから聞け」

 

アキト「え...?」

 

ユリカ「アキトー‼︎」

 

アキト「...ユリ、カ...?ユリカ...?」

 

ユリカ「そうだよ!アキトの可愛い奥さん、ユリカだよ!」

 

アキト「ユリカァァァァっ‼︎」

 

あの人が...アキトの奥さんなのか...。

 

ユリカ「とにかく...アキトのバカー‼︎」

 

アキト「...!」

 

ユリカ「何勝手に私に黙って、何処かへ行っているのよ!行ってきますのキスもなしに!」

 

簪「き、キス...⁉︎」

 

アキト「それは...」

 

ユリカ「ルリちゃん達から聞いたよ、アキトはどれだけ変わっても、私の大好きな旦那様...テンカワ・アキトなんだよ!」

 

アキト「ユリカ...」

 

ユリカ「だから...帰ってきてよ...私達の所へ!」

 

アキト「...ふっ...お前には敵わないな」

 

ユリカ「アキト!」

 

アキト「わかったよ、ユリカ。俺はもうお前から離れない...でも、お前も俺の元からは離れさせないから覚悟しておけよ」

 

ユリカ「勿論!」

 

ルリ「ごちそうさまです」

 

零「...良かったな、アキト...」

 

北辰「愚かなり、テンカワ・アキト。ならば、もう一度、ミスマル・ユリカを捕らえればいい事」

 

ガイ「2人の邪魔すんじゃねえよ!」

 

アキト「ガイ...!」

 

ガイ「合わせろ、アキト!」

 

アキト「ああ!」

 

ブラックサレナとガイという人のスーパーエステバリスは夜天光に近づいた...。

 

ガイ「よっしゃあ!ダブルゲキガンフレアをやるぜ!アキト!」

 

アキト「俺の歳を考えてくれ、ガイ」

 

ガイ「ちぇっ、なら俺だけでも!」

 

アキト「行くぞ...!」

 

ブラックサレナとスーパーエステバリスは連携攻撃を与えて行く...。

 

そして、最後に2機ともディストーションフィールドを展開する。

 

ガイ「決めてやる!ダブルゲキガン!」

 

アキト「フレア!」

 

2機のディストーションフィールドの突進が夜天光に決まり、夜天光はダメージを負った。

 

北辰「ぐっ...ば、バカな...!」

 

ガイ「文句言いながらもお前も叫んでたじゃないかよ!」

 

アキト「ついな」

 

ヒカル「うんうん。いい連携だね!」

 

イズミ「流石だね」

 

リョーコ「何言ってんだ、あたしらも負けてられねえぞ!」

 

サブロウタ「リョーコちゃんのそういう所、可愛いよ」

 

リョーコ「う、うるせえ!とっととやるぞ!」

 

一夏「みんなも来たみたいだぜ!」

 

メガファウナ、シグナス、プトレマイオスも現れ、そこからみんなが出撃してきた。

 

アマリ「大丈夫ですか、皆さん!」

 

零「この通り、無事だぜ!」

 

千冬「一夏、あの色とりどりな機体の部隊と戦艦はなんだ?」

 

一夏「アキトさんの仲間の人達だよ、千冬姉!」

 

ショウ「という事は味方だな」

 

ティエリア「オニキスもいるとなると、あのブラックサレナと戦っている赤い機体は敵と見ていいな?」

 

簪「はい!」

 

メル「氷室さん...カノン・サファイア」

 

カノン「メルさん...!」

 

弘樹「本当にオニキスを裏切っていたとは驚きだぜ、カーネリアン」

 

メル「私を連れ戻すんですか?」

 

カノン「勘違いしないでください。私達の目的は新垣 零さんの捕獲です!」

 

弘樹「てめえの事は知らねえよ、勝手に生きろ」

 

メル「お2人共...」

 

弘樹「だが、邪魔をするなら容赦しねえから覚悟しやがれ!」

 

メル「承知しました...。私も零さんの為に戦います!」

 

弘樹「(おいおい...。あいつも零に惚れたのかよ...全く、隅に置けないな、あいつも...)」

 

青葉「取り敢えず、あの戦艦とかは仲間で良いんだよな?」

 

ディオ「それでいいと思うが...」

 

ケロロ「アキト殿の仲間であるなら、信じてみるであります!」

 

アンジュ「そうね。今はオニキスを倒すわよ!」

 

刹那「了解」

 

零「アキト、行こうぜ!此処から反撃だ!」

 

アキト「ああ、俺はもう立ち止まらない...生きてユリカ達と共に帰る!」

 

エクスクロスの増援もあり、俺達は戦闘を再開した...。

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ルリVS初戦闘〉

 

ユリカ「ルリちゃん!敵が来るよ!」

 

ルリ「では、ナデシコCに挑んできた事を後悔させましょう」

 

ハーリー「了解!いつでもいいですよ、艦長!」

 

ルリ「では、攻撃を開始してください」

 

 

〈戦闘会話 リョーコVS初戦闘〉

 

リョーコ「さてと、ついて来いよ、ヒカル、イズミ!」

 

ヒカル「うん!3人いれば怖いものなしだね!」

 

イズミ「やってやるよ〜!」

 

リョーコ「あたしらの連携...よく目に焼き付けておきやがれ!」

 

 

〈戦闘会話 サブロウタVS初戦闘〉

 

サブロウタ「こんな形でこの世界での初陣になるとはな...。生きていたら色んな事が起こるものなんだな!」

 

 

〈戦闘会話 ガイVS初戦闘〉

 

ガイ「来るなら、来やがれ、悪党共!俺の必殺技で相手をしてやるよ!」

 

 

〈戦闘会話 零VSカノン〉

 

カノン「新垣 零!覚悟してください!」

 

零「お前いっつも弘樹と一緒にいるな。もしかして、惚れたか?」

 

カノン「な...なあっ⁉︎ち、違います!私はあの人の監視役なのですから、一緒にいるのは当然の事です!」

 

零「取り乱しすぎだろ...」

 

カノン「あ、あなたのせいです!もう許しません!」

 

 

〈戦闘会話 メルVSカノン〉

 

メル「ジェイルに慣れてきた様ですね、カノン・サファイア」

 

カノン「はい!これでもう、遅れは取りませんよ!」

 

メル「では、私の戦術と勝負です!」

 

カノン「望むところです、メルさん!」

 

 

 

〈戦闘会話 簪VSカノン〉

 

カノン「あなたには聞きたい事があります」

 

簪「何...?」

 

カノン「ヒーローとは...本当に格好いいものなのですか?」

 

簪「格好いいよ...誰かを守ってくれる理想の人だもん!」

 

カノン「...よ、よくわかりませんが、少し興味が湧きました!」

 

簪「良かった、ヒーロー好きが増えて...」

 

カノン「でも、今はあなたを倒します!」

 

簪「私だって、負けない...!」

 

 

 

 

 

簪は山嵐でジェイルにダメージを与えた。

 

カノン「きゃあっ!」

 

弘樹「サファイア!」

 

カノン「くっ...流石はエクスクロスと言ったところです...!氷室さん、後はお任せします!」

 

そう言い残し、ジェイルは撤退した。

 

ベルリ「監視役とか言ってながら、監視対象を残して、撤退するんだ...」

 

アル「あの者...監視というよりどうも...」

 

シャルロット「きっとそうだね」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS弘樹〉

 

弘樹「いい加減あの言葉は覚えたぜ」

 

零「あの言葉...?」

 

弘樹「飛んで金に入る春の豚ってやつだよ!」

 

零「...うん、お前はもう喋るな、バカが感染る」

 

弘樹「誰がバカだよ⁉︎ってか、いい加減バカっていうのやめろ!」

 

零「なら、バカになるなよ」

 

弘樹「うっせえ!好きでバカやってんじゃねえよ!」

 

零「あーもうわかった...とっとと来い、ボケ」

 

弘樹「おう!...って、さっきよりも酷くねえか⁉︎」

 

零「ちっ、バレたか」

 

 

〈戦闘会話 アキトVS弘樹〉

 

弘樹「漆黒のヒーローってか、格好いいじゃねえか!」

 

アキト「そう思っているところ悪いけど、いつからこの黒もなくすつもりだからね」

 

弘樹「決めんのはあんただろ?好きにしろよ。でも、簡単にハッピーエンドになると思うなよ!」

 

アキト「それには心配ないよ。ハッピーエンドは自分の手で勝ち取ってみせる!」

 

 

〈戦闘会話 メルVS弘樹〉

 

弘樹「行くぜ、カーネリアン!お前の戦術を叩き潰す!」

 

メル「やれるものなら、やってみてください。ですが、私だって、そう簡単に潰されるつもりはないです!」

 

 

 

 

 

メル「バスタービット...一斉発射!」

 

メサイアのバスタービットがヴァリアスを捉えた。

 

弘樹「ぐっ...⁉︎やるじゃねえか...!カーネリアン!」

 

零「後は俺に任せろ、メル!」

 

メサイアの援護に入り、俺はバスタードモードを発動させ、ヴァリアスに大ダメージを与えた。

 

弘樹「ちいっ!...お前会うたびに強くなってるじゃねえかよ!」

 

零「そりゃ、成長はするもんだからな」

 

弘樹「俺も強くならないとダメって事か...!」

 

零「弘樹...」

 

弘樹「覚えていろ、零!今度はお前を驚かせる力を見せてやるからな!」

 

そう言い残し、ヴァリアスは撤退した...。

 

零「弘樹...そろそろ、言えよ...。お前がオニキスに所属している理由...!」

 

アマリ「零君...」

 

シバラク「零よ。前を向け!まだ戦は終わっておらぬぞ」

 

零「わかってます、シバラク先生!」

 

弘樹...お前がどんな目的で俺を捕らえようとしているのか知らねえ...。お前がどれだけ強くなろうが、俺は負けるわけにはいかない...!

 

 

 

 

〈戦闘会話 アキトVS北辰〉

 

北辰「テンカワ・アキト...我を憎め、そして汝の中の復讐の鬼を覚醒させろ」

 

アキト「...残念だが、俺はもう復讐鬼になるつもりはない」

 

北辰「何だと...?」

 

アキト「俺は既にユリカを救い出し、お前を倒した...俺の復讐はもう終わったんだ...だから、今のお前は邪魔な悪党なだけだ」

 

北辰「...ふざけるな...」

 

アキト「俺の前から消えろ、北辰...。お前に構っている時間はない」

 

北辰「貴様ァァァァッ‼︎」

 

アキト「だが、お前という存在を生み出したのは俺だ...そのケジメは着ける!」

 

 

〈戦闘会話 ルリVS北辰〉

 

北辰「電子の妖精の敗北する日が来たのだ」

 

ルリ「あなたの事は生理的に受け付けないのでご了承ください」

 

ユリカ「うわっ!ルリちゃん、腹黒い!」

 

ルリ「大好きな人2人の人生をめちゃくちゃにした人なんです。このぐらいの扱いで充分です。ハーリー君、容赦無くぶっ放しちゃってください」

 

ハーリー「わかりましたよ、艦長!」

 

 

〈戦闘会話 ガイVS北辰〉

 

北辰「我もゲキガンガーは好きなのでな」

 

ガイ「そうなのか!お前とは違う場所で会えたら、仲良くできたのに残念だぜ!」

 

北辰「どうだ?我と共に修羅の道へ歩まないか?」

 

ガイ「アキト達の運命を弄んだお前を俺は許さねえ!お前と一緒に行動なんて、真っ平ごめんだぜ‼︎」

 

 

〈戦闘会話 零VS北辰〉

 

零「アキトの邪魔をするつもりはないけど、お前だけは許さねえ!」

 

北辰「フン、奇妙な気を纏った瞳だ...」

 

零「バスタードモードの事を言ってるのか...?」

 

北辰「良いであろう、小僧。汝の力を見せてもらおう」

 

 

〈戦闘会話 一夏VS北辰〉

 

一夏「こ...こいつ、強い...!」

 

北辰「ISという力...汝では宝の持ち腐れだ」

 

一夏「お前にそんな事言われたくないんだよ!アキトさん達を悲しませた事を後悔させてやる!」

 

 

〈戦闘会話 簪VS北辰〉

 

北辰「ヒーロー好きならばわかるであろう...ヒーローは必ず、ハッピーエンドで終わらないという事を」

 

簪「確かに最終回で敵と一緒に死んじゃうヒーローもいる...でも、アキトさんにそんなヒーローになって欲しくないから...だから、私達が支える...!ヒーローが死なないように!」

 

北辰「何と愚かな...では、貴様が死ぬがいい」

 

簪「私は死なない!お姉ちゃん達を取り戻して...一夏に想いを伝えるまで...!」

 

 

 

 

俺達は夜天光を追い詰める。

 

アキト「闇へ叩き落としてやる...!ディストーションフィールド展開...!」

 

ブラックサレナはハンドカノンを連射させながら、ディストーションフィールドを展開させて、夜天光に突進した。

 

アキト「まだだ、アーマーパージ!」

 

ブラックサレナの装甲がパージされると装甲から現れたのはピンク色のエステバリスだった。

 

エステバリスは右腕を突き出し、ディストーションアタックを決めた...。

 

北辰「...み、見事なり...!テンカワ・アキト...」

 

アキト「闇に消えろ、北辰」

 

北辰「...我はまた蘇り、貴様の前に現れる...復讐を果たすまでは...」

 

アキト「蘇ったら...また俺が消すだけだ」

 

北辰「その時を待っている...」

 

その言葉を最後に夜天光は爆発した...。

 

フェルト「周囲に敵機はいません」

 

アルト「終わったか...」

 

アキト「...」

 

ルリ「帰って来てくれますよね?アキトさん」

 

アキト「...うん」

 

ユリカ「おかえり、アキト!」

 

アキト「こっちの台詞だよ、ユリカ...おかえり」

 

俺達は戦闘を終え、それぞれの艦へ帰還した...。

 

 

 

 

 

ー織斑 一夏だ。

 

サブロウタ「成る程、異世界の人物が集まった部隊...エクスクロスか」

 

ロックオン「そういう事だ、だからお前らの敵じゃないぜ」

 

リョーコ「それはわかってるぜ、あたしらもお前らと一緒に戦う事になったからな!」

 

ひまわり「たや?」

 

しんのすけ「そうなの?」

 

イズミ「嘘じゃないよ...これは艦長の決定事項だからね」

 

ヒカル「だから、よろしくね!」

 

カンタム「頼もしい仲間が入ったね」

 

リョーコ「褒めても何も出ねえぞ?あたしはスバル・リョーコだ」

 

ヒカル「アマノ・ヒカルだよ!漫画家なんだ!」

 

イズミ「バーの店長をしているマキ・イズミだよ...よろしくね、ちなみに好きな食べ物はチョコバーだよ。ふふ...ふふふっ」

 

サブロウタ「タカスギ・サブロウタだ。かわい子ちゃんは特によろしく!」

 

ヴィラル「そちらの男の名は何だ?」

 

ガイ「聞いて驚け!ゲキガンガーの大ファン!ダイゴウジ・ガイだ!よろしくな!」

 

アーニー「は、はぁ...」

 

ガイ「何だ何だ!テンションが低いな!そういう時はゲキガンガーを見ろ!」

 

リョーコ「異世界の奴らにも広めるなよ...」

 

ベルリ「今度、貸してもらえませんか?」

 

青葉「興味があるんです!」

 

一夏「俺も!」

 

アイーダ「男の人というのは...」

 

ヒカル「此処にもゲキガンガーの感染者が多発しそうだね」

 

サブロウタ「逆に何で、ゲキガンガーの良さがわかんないのかな?」

 

イズミ「趣味の問題だね」

 

ガイ「さっきも簪って子に進めたら目を輝かせてたぜ!」

 

シャルロット「さ、流石は簪...」

 

しんのすけ「なら、ガイお兄ちゃん!オラもアクション仮面を進めるゾ!」

 

ガイ「おう、しんのすけ!ありがとな!」

 

アニュー「兎に角、悪い人じゃなくて良かったわ」

 

真耶「そう言えば、その更織さんは何処へ...?」

 

サヤ「先程、零さんと一緒に何処かへ行ってましたよ」

 

一夏「零と?仲がいいんだな!あの2人!...って、痛って⁉︎」

 

ソーマ「すまない、足が滑ってしまった」

 

何で、マリーさんが俺の足を踏むんだよ⁉︎

 

千冬「...はぁ...お前も苦労するな、デュノア」

 

シャルロット「全くです」

 

ワタル「これからよろしくね!ナデシコのみんな!」

 

 

 

 

 

 

ーテンカワ・アキトだ。

 

今俺は俺の部屋でユリカと2人で話していた。

 

ユリカ「良かった...。変わったって言っていたからハゲちゃったのかと思った」

 

アキト「そんな訳ないだろう...」

 

ユリカ「それもそうだね!それにしても...久しぶりに会いすぎて何を話したらいいのかわからなくなってきたよ...」

 

アキト「大丈夫、時間はたくさんあるんだ。俺は側にいるよ...ユリカ」

 

ユリカ「うん、わかってるよ、アキト」

 

そのまま俺はユリカとキスをした...。

 

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺と簪はユリカさんに会うためにアキトの部屋に訪れたが、2人のキスを見て、入らずに簪と共に微笑んだ。

 

簪「アキトさんとユリカさん...嬉しそうですね」

 

零「アキトも吹っ切れたみたいだし...うまくいったようだな」

 

良かったな、アキト...。

 

ルリ「覗き見とは趣味が悪いですね」

 

すると、女の子と男の子が歩いて来た。

 

簪「あの...あなた達は...?」

 

ルリ「ナデシコC艦長のホシノ・ルリです。皆さんからは電子の妖精と呼ばれています」

 

ハーリー「副長補佐のマキバ・ハリです!ハーリーと呼んでください!」

 

簪「え⁉︎あなたが艦長...⁉︎」

 

ルリ「そうですよね。艦長にしては若すぎますよね」

 

零「い、いやごめん!ちょっと驚いて...」

 

ルリ「いいんです。いつもの事ですから」

 

零「それで...俺達に何か用か?」

 

ルリ「今日から私達、ナデシコ部隊もエクスクロスに参加する事となったので挨拶をと」

 

簪「そ、それはご丁寧に...」

 

ハーリー「話はそれだけじゃないですよね、艦長」

 

ルリ「そうでした。零さん、簪さん...ありがとうございました」

 

え...?

 

零「おいおい、礼を言われるような事した覚えはないぞ?」

 

ルリ「アキトさんの事です」

 

簪「アキトさんの...?」

 

ルリ「お2人のおかげで私達はまたアキトさんと出会う事が出来ました...。彼を連れ戻す事が出来たんです」

 

あぁ...その事か。

 

零「それは違うぜ、ルリ。俺達は何もしてねえよ」

 

ルリ「え?でも、アキトさんにエールを送っていましたよね?」

 

簪「私達は後押しをしただけ...ルリちゃん達の所へ戻ったのはアキトさん自身の意思だよ」

 

ルリ「アキトさんの意思...」

 

零「だから、アキトがお前らの元に戻るのは決まっていたかもしれないな」

 

ルリ「そうか...そうですね」

 

お?表情がないと思ったけど、笑うんだな。

 

アマリ「零君ー!」

 

すると、アマリとメルが来た。

 

メル「皆さんがナデシコクルーの皆さんとのパーティーをやるみたいですよ!」

 

アマリ「零君達も行きましょう!」

 

零「だとよ、簪、ルリ、ハーリー」

 

ハーリー「パーティー!楽しみですね!」

 

簪「うん!」

 

ルリ「行きましょう、零さん」

 

零「ああ!」

 

大切な者への想いか...。俺もアマリに対しての自分の感情を整理しないとダメだな...。それに、頭に浮かび上がる彼女の事も...。

 

 

 

 

 

ーアスナ・ペリドットよ。

 

私は数々の失態で首領様から自室での謹慎を言い渡されたので自室にいるの。

 

アスナ「...」

 

何が悪いの...?私のやっていたことは間違っていたの...?もう...わからない...。

 

?「浮かない顔をしているね、可愛い顔が台無しだよ?アスナちゃん」

 

アスナ「あ、あなたは...!ギルガ・カルセドニー...!」

 

突然のギルガ・カルセドニーの登場に私は驚くしかなかった...。

 

 





ー中断メッセージ

〈ルリのキメ台詞〉

ルリ「こんにちは。連合宇宙軍少佐のホシノ・ルリです。この度は本商品をお買いあげいただき、誠にありがとうございました。今後もスーパーロボット大戦シリーズをどうぞごひいきに…。え? 今回は長い? キメ台詞?そう言われても、やっぱりリアル系なので…じゃあ…。『星のきらめきは人の想い』…。この先はゲームで。じゃ」

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