今回、新たなオリジナル機体が登場します！
それではどうぞ！
ー渡部 クラマだ。
俺は今、ザン・コックとの通信を取っていた。
クラマ「...」
ザン・コック「その面構え...腹を括ったようだな」
クラマ「前回の任務失敗...言い訳はしません」
ザン・コック「所詮は異界人同士の戦いだ。あんなものはどうでもいい。俺としては、お前から甘さが消えた事の方が喜ばしい」
クラマ「それで...次の指令は？」
ザン・コック「次も異界人がらみだ。だが、今度はドアクダー様直々の命令だぞ」
クラマ「ドアクダー様が...？」
ザン・コック「ドアクダー様は連中に興味を持っておられるようだ」
どういう事だ...？異界人はドアクダーが呼び込んだんじゃないのか...？
ザン・コック「では、クラマ...。お前には次の任務を与える」
ザン・コックから次の任務を聞き、俺は頷いた...。
ーナディアよ。
あたしは生活班のみんなとメガファウナ内の掃除をしていた...。
ナディア「...」
マリー「ねえ、ナディア...。さぼっていたら、いつまで経っても掃除...終わらないよ」
ナディア「いつまでやるのかな...」
マリー「だから、あたし達が働かなきゃ終わらないんだって」
ナディア「掃除の話じゃなくて、この戦いよ...」
冬樹「そっちの方は、僕達が考えてもしょうがないよ」
ラライヤ「しょうがないの？」
ノレド「そっちはベルやアイーダさんに任せて、あたし達はあたし達のやるべき事をやるの」
夏美「掃除が終わったら、晩ご飯の支度よ。今日はビーフシチューだから、みんな、期待してるよ、きっと」
真耶「それにしても、夏美さんは偉いですね。戦闘にも参加しながら生活班の手伝いもするんですから」
夏美「そんな事ないですよ、山田先生。零さんや一夏さん、ユイさんも手伝ってくれますし」
ヒミコ「そんな事より、ビーフシチュー！最高なのだ！」
ナディア「あたし...肉は食べないから」
すると、アンジュさんとセシリーさん、エメラナ姫が来た。
アンジュ「食べないのは、あなたの勝手。でも、生活班が炊事をさぼるのは見過ごせないわね」
ナディア「...」
セシリー「ナディア...。あなたが、今の状況を受け入れる事が出来ないのは理解できる...」
エメラナ「ですが、人は生きていくためにやらなければならない事...義務というものがあるという事も理解してください」
ナディア「それは...わかっています。働かざる者、食うべからず...。サーカスにいた時に、そうやって教えられましたから」
セシリー「いい言葉ね...。それを知っているのなら、自分のやる事もわかるわね？」
ナディア「はい...」
マリー「セシリーさんって優しい！」
アンジュ「でも、ちょっと甘くない？アイーダには、もっと厳しく監督しろって言われたのに」
セシリー「実は...私の母もナディアのいう名前なの。だからかもね」
エメラナ「そうなんですね！」
母...お母さん...。あたしは両親の事を何も知らない...。肉親との唯一のつながりは、このブルーウォーターだけ...。
アンジュ「ナディア...。ちょっと、その宝石...見せてくれる？」
エメラナ「わたしもお願いします」
ナディア「ブルーウォーターの事ですか？」
アンジュ「(似てる...。お母様から託された皇家の指輪に...)」
エメラナ「(色は違いますが、エメラル鉱石に似ていますね...)」
ナディア「...もういいですか？あまり他人に見せるものでもないので」
アンジュ「そう言わずにもう少し見せてくれない？」
ナディア「戦う事でお金を稼いでいるような人にあまり触られたくありません」
アンジュ「...悪かったわね。そんな生き方しか出来ないようなノーマで」
ナディア「ここはアルゼナルって所じゃないんですから、それ以外の生き方を選べばいいじゃないですか？」
アンジュ「余計なお世話よ。私はそれなりに今の立場を気に入ってるから」
ナディア「やっぱり、戦うのが好きなんですね...」
アンジュ「それの何が悪いの？私達が戦わなきゃ、あなたも死んでたかも知れないのよ」
ナディア「それはそうですけど...」
アンジュ「だったら、私は戦いとは関係ありません...ってその顔、いい加減にしてもらえない？」
セシリー「やめなさい、アンジュ。それにナディアも」
エメラナ「そうですよ。寄せ集めである私達は他人の価値観を認め合う事と必要です」
アンジュ「...わかったよ、セシリー、エメラナ」
ナディア「マリー...。あたし、パイロット待機室の掃除に行くから」
マリー「待ってよ、ナディア！あそこは格納庫が終わってからだよ！」
ナディア「あたし...1人でやるから」
そう言い残し、あたしは格納庫から去った...。
ーアンジュよ。
ナディアは1人、パイロット待機室へ歩いて行った...。
ノレド「行っちゃった...」
冬樹「ナディア...」
アンジュ「やっぱり、あの甘やかされたお姫様には一度ガツンと言う必要があるわね」
夏美「でも...あまり、きついのも...」
すると、ジャンが来た。
ジャン「あの...またナディアが原因のトラブルですか？」
エメラナ「今回はアンジュとお互い様という所ですね」
アンジュ「え...私も？」
セシリー「あなただってわかってるでしょ？あんな言い方をすれば、ナディアの気持ちを逆なでするだけだって」
アンジュ「でも、あのまま放っておくのも...。だいたいね、ジャン...！悪いというのなら、あの子を甘やかすあなたが1番悪いんじゃない⁉︎」
ジャン「え...！僕...ナディアを甘やかしています？」
マリー「してる！」
ヒミコ「してる！」
ラライヤ「してる！」
冬樹「ごめん...僕もしてると思うよ」
アンジュ「これでも、甘やかしてないって言える？」
ジャン「は、はは...認めます...。でも、僕らやり方を変えるつもりはありません」
セシリー「でもね、ジャン...」
ジャン「確かにナディアはワガママ放題で皆さんに迷惑をかけていると思います。でも、誰かがナディアを受け止めてあげなきゃナディアは壊れてしまいます」
ノレド「それがジャンの役なの？」
ジャン「そのつもりです。ナディアは、パリからずっとショックの連続で現実をうまく受け止められていないんです。このアル・ワースに来る時もノーチラス号の皆さんとお別れしなければならなかったし...」
真耶「その様な辛い過去が...」
アンジュ「気持ちはわからなくはないけど、そういう過去ってのは、ここにいる人間誰もが持ってるものじゃない？それを受け入れられないのはあの子自身の弱さだと思うけど」
ジャン「アンジュさんの言っている事はその通りだと思います。でも、僕は信じています。ナディアがいつか変われるのを。だから、その日までナディアに対する不満は全部僕にぶつけてください！」
ノレド「...」
アンジュ「...」
夏美「...」
真耶「...」
ジャン「...あれ？僕...おかしなこと言いました？」
セシリー「みんな、呆れているんだと思うわ」
エメラナ「好きな人の為にここまでするのですから」
アンジュ「でも、あなた...すごいわ。尊敬すると言ってもいい。ここまで裏表なく真っ直ぐに言われたら、協力するしかないじゃない」
ジャン「本当ですか、アンジュさん⁉︎」
アンジュ「ナディアの事は、あなたに任せる。他の誰が何と言おうとね。...それでいい、セシリー、エメラナ？」
エメラナ「私は構いませんよ」
セシリー「勿論よ。アイーダさんやみんなにもそう伝えておくわ」
ノレド「頑張りなさいよ、ジャン！こうなったら、あたしも応援するから！」
ジャン「はい！ありがとうございます！」
ーナディアよ。
私はメガファウナのパイロット待機室で掃除をしようとしていた...。
すると、クラマが入って来る。
クラマ「よう、ナディア」
ナディア「出て行ってくれる？今、掃除中よ」
クラマ「そう怖い顔すんなよ。また誰かとモメたのか？」
ナディア「答えたくない」
クラマ「ま...そのツラを見てりゃ、だいたいの事はわかるぜ」
ナディア「聞こえなかったの？掃除中なんだから、出て行ってよ」
クラマ「出て行って...か...。なあ、ナディア...。そんなに、ここにいるのがイヤだったら、出て行ってみちゃどうだ？」
ナディア「え...」
クラマの提案で私はエクスクロスから去る事にした...。
ードクター、ウェストであーる！
我が輩とエルザはクラマとナディアの会話を聞いてしまったのである。
エルザ「ナディア...出て行くロボ？」
ウェスト「今の様子だとそうなのである。エルザ...」
エルザ「わかったロボ！」
我が輩の言葉を聞いて、エルザはナディアの後を追いかけたのである。
...あの渡部 クラマという男...何か胡散臭い...。一体、何を企んでいるのか...。
ー新垣 零だ。
俺は今日もシミュレーションを終え、メガファウナの休憩室へ向かった。
休憩室に入ると机に顔を伏せて寝ているアマリの姿があった。
零「たくっ...風邪ひくぞ...」
近くにあった掛け物をアマリに被せて、ふと俺はアマリの寝顔に目がいく。
...アマリの寝顔...初めてみたな...。可愛い顔...してるな...。
って！何考えているんだ、俺は⁉︎...えーっと、ドリンク、ドリンク！
冷蔵庫からスポーツドリンクを一本取り、俺は休憩室から逃げる様に出た...。
メル「(零さんがアマリさんに気があるのは本当みたいですね...こ、これって...うかうかしてられないのでは...⁉︎)」
その光景をメルに見られていた事も気付かずに...。
第20話 ナディアの家出
ーナディアよ。
私はメガファウナから降りて、歩いていた。
ナディア「...」
クラマは、ここを真っ直ぐに進めば、この前の村に着くって言ってた...。そこに行けば、とりあえず戦いはない...。これからの事は、それなら考えればいい...。ごめんね、ジャン、マリー、キング...。きっと話せば、止められると思うから何も言わずに出て来たけど...。
そう言えば...何でクラマはあんなにも、あたしを急かしたんだろう...。考えるのは後でも出来る...。今は進もう...。
しばらく歩くと目の前に遺跡の様なものが見えた。
ナディア「何...ここ...？こんなのがあるなんて聞いてなかったけど、何かの遺跡...？...！」
すると、首にかけていたブルーウォーターが輝いた。
ナディア「ブルーウォーターが輝いている...」
クラマ「(ザン・コックの指示通りナディアをここに誘導したが...。あの青い宝石...。いったい何なんだ...？まあいい...。やる事はやったし、後はナディアをさらうだけだぜ)」
しばらく、遺跡を見渡していると目の前に鳥型の魔神が現れた。
ナディア「あのトリ...！見た事がある！」
クラマ「(悪く思うなよ、ナディア...！空神丸でお前をさらって、ザン・コックに届ければ、任務終了だ。そうすりゃ俺達は...)」
すると、今度は別方向からネオ・アトランティスのロボット軍団が現れた。
ナディア「ネオ・アトランティス⁉︎」
クラマ「(あいつ等...！確かナディアを狙ってる連中だ！まずい...！奴等にナディアを渡すわけにはいかねえ！)」
鳥型の魔神があたしを守る様に移動した...？
クラマ「(こうなったら、やってやるぜ！)」
そして、鳥型の魔神はネオ・アトランティスのロボット軍団に攻撃を仕掛けた。
ナディア「あのトリ...あたしを助けてくれた...？」
すると、今度はあたしの背後からシャイニング・ゼフィルス、ゼルガード、メサイア、破壊ロボ、グラタンが現れた...。
ー新垣 零だ。
俺達はナディアが出て言ったと聞いて、ナディアの元まで来た。
ジャン「ナディア！」
グランディス「あそこだよ、サンソン！飛ばしな！」
サンソン「合点承知！」
俺達はナディアのいる遺跡に近づき、グラタンからジャンが出て、ナディアを呼んだ。
ジャン「早く乗って、ナディア！」
ナディア「う、うん...！」
言われるがままにナディアはグラタンに乗った。
ナディア「どうして、ここがわかったの...？」
ジャン「実はウェスト博士とエルザが教えてくれたんだ」
ウェスト「クラマとの会話を聞いていたのである」
エルザ「エルザも途中まで、跡をつけていたロボ！それで後はアマリに見つけてもらったんだロボ！」
アマリ「私も家出経験者です。だから、家出した人の考えている事は何となくわかるんです」
零「自慢げに言う事じゃねえだろ」
アマリ「うっ...は、はい...」
メル「それと、アマリさん、嘘はいけませんよ」
ホープス「はい。というのは冗談で、探索の術を使ったのです」
ナディア「余計な事をして...！」
アマリ「でもね、ナディアちゃん...。探索の術は、探す人の心残りを追うものなんです」
グランディス「要するにあんたはあたし等の所に心は残っていたってわけさ」
ジャン「帰ろうよ、ナディア。アンジュ達も心配していたよ」
零「勿論、説教はきっちりさせてもらうからな」
ナディア「...」
クラマ「(ちいっ！任務は半分しか達成できなかった...！へ...お前は恵まれてるぜらナディア。こうして迎えに来てくれる人がいるんだからよ...)」
あの鳥型の魔神...撤退した...？
サンソン「あのトリ野郎、行っちまったぜ...」
ハンソン「ドアクダーの一味かと思ったけれど、ナディアを守ってくれたなんて、いい所あるね」
ウェスト「(家出を進めたクラマがいないのである...まさか、あのトリは...)」
グランディス「安心してんじゃないよ！こっから本番だよ、あんた達！」
零「合点承知！」
アマリ「合点承知です！」
メル「が...合点、承知です...」
メル...恥ずかしいなら言わなくても良かったんだぞ...。
ハンソン「ああっ！僕達の台詞を！」
エルザ「エルザもノリ遅れたロボ！」
零「いいじゃないですか。一回言ってみたかったんですよ」
アマリ「私もです」
ハンソン「やめときな、零、アマリ。お前らみたいな真面目くんじゃ荒事稼業は似合わない」
アマリ「それはそうですけど...くんは納得できませんね...。私は女です」
零「拗ねんな、拗ねんな」
メル「というより、サンソンさんって時々すごい紳士ですね...」
ホープス「マリー様にもお優しいですしね」
サンソン「ジャン！ナディアはお前に任せるぜ！」
グランディス「あいつ等はあたし達が叩き潰す！だから、あんたはナディアを守ってやんな！」
ジャン「お願いします、皆さん！」
グランディス「行くよ、仮面野郎！未練たらしくナディアを追ってるんなら、あたし達が相手になってやるよ！」
俺達はネオ・アトランティスのロボット軍団と戦闘を開始した...。
戦闘から数分後、メガファウナ、シグナス、プトレマイオス、ナデシコCが来て、みんなが出撃した。
青葉「エクスクロス、参上！」
しんのすけ「オラ達、参上！」
アンジュ「ナディア！グラタンにいるんなら、返事しなさい！」
ナディア「は、はい...！」
へべ「どうやら、無事みたいだね」
キキ「間に合って良かったよ」
アマルガン「うむ、零達も無事の様だな」
リュクス「ですが、生活班の職務を放り出して家出した事は、許せませんね」
アイーダ「はい。後で詰門させてもらいます」
ティア「それって、アイーダが言えるの？」
サラ「アイーダも家出した事があるんだよね？」
ベルリ「確かに...家出前科ありのアイーダさんが言っていい台詞ですか？」
アイーダ「それはそれ、これはこれ、です！」
九郎「滅茶苦茶じゃねえか！」
アルト「取り敢えず、ナディアの事はジャンに任せればいいだろ」
アマリ「気をつけてください！何かが来ます！」
戦艦と...ヴァリアンサー...⁉︎
レーネ「あのヴァリアンサーは...⁉︎」
倉光「ゾギリア親衛師団のものだね」
ルリ「ゾギリアという事は彼等はミスルギ皇国の手の者ですね」
青葉「ディオ！その親衛師団ってのは何だ⁉︎」
ディオ「ゾギリアの行政局...つまり、政治上のトップが直接管理する戦力だ。これまでに戦った国防軍とは別管轄だが、そんな奴等までアル・ワースに来ていたとは...」
シーブック「後方の巨大戦艦は奴等の母艦か...！」
ジャン「違います...！」
ナディア「あれは...」
グランディス「間違いないよ！あれはノーチラス号をやった奴だ！」
...何⁉︎
ガーゴイル「聞こえるかな、ナディア」
ワタル「あの戦艦に乗っている人がしゃべっているのか！」
刹那「何だ...この威圧感は...！」
ハンソン「この声...！」
サンソン「忘れはしねえ！奴は...！」
ジャン「ネオ・アトランティスの首領！ガーゴイル！」
アンドレイ「奴が...ネオ・アトランティスの首領だと⁉︎」
ガーゴイル「ナディア...。君がそこにいる事は既に報告を受けている」
ナディア「...」
ガーゴイル「単刀直入に言おう。仲間を救いたくば、私の下へ来るのだ。そうすれば、私は君の仲間を見逃し、君にはプリンセスとしての待遇を約束しよう」
セルゲイ「あの男...！」
零「何言ってやがる！」
ジャン「そうだ！お前なんかにナディアを渡すものか！」
ガーゴイル「私は君達と話をしていない。ナディアに問うている」
ナディア「...」
ガーゴイル「...残念だよ。沈黙は拒絶と受け取らせてもらう。全軍、攻撃開始。彼女に自分の選択が、いかに愚かだったかを思い知ってもらおう」
エイサップ「ゾギリアはミスルギだけじゃなく、あのネオ・アトランティスって言う連中とも手を組んだのか！」
アニュー「違う...どちらかと言うと、ネオ・アトランティスとミスルギが手を組んで、ゾギリアと協力しているんだと思うわ...！」
ニール「兎に角、話は後だ！どうやら、敵さんは俺達を潰して、ナディアを手に入れる気だぜ！」
シモン「心配するな、ナディア！俺達がいる限り、お前には指一本触れさせねえ！」
ナディア「え...」
ショウ「女の子を力ずくで従わせようとするような奴に君を好きにはさせない！」
ゼロ「だから、心配するな！ジャンと一緒に大船に乗った気でいればいいぜ！」
レイ「奴は俺達が引き受ける！」
ナディア「みんなが...あたしのために...」
アンジュ「勘違いしないで。あなたの...というより、あなたとジャンのためだから」
しんのすけ「オラ達、ナディアお姉さんを守るジャン君を絶対に守るゾ！」
ジャン「ありがとう、みんな！」
シバラク「サンソン！グラタンは頼むぞ！」
サンソン「任せときな！俺達がついてる限り、絶対に逃げ延びてみせるぜ！」
グランディス「何言ってんだい！あたし達の手で、ネモ様の...ノーチラス号の仇を討つよ！」
ハンソン「そ、それはさすがに無理では...」
ドニエル「腹は決まった！各機、やるぞ！」
スメラギ「狙いは、敵の母艦...！」
ユリカ「あれを落とせば、勝負は決まります！」
ガーゴイル「現実を直視せず、愚かにも自らの生命を捨てる...。彼等もネモと同じだな」
ジャン「ナディア...。手を握ってもいい？」
ナディア「ジャン...。震えているの？」
ジャン「武者震いだよ。そして僕は、この戦いを絶対に見届けなきゃならないんだ。どんなに怖くても」
ナディア「(みんなが...あたしのために戦ってくれる...。でも、あたしは...)」
俺達はガーゴイル率いる部隊との戦闘を開始した...。
敵の部隊を減らしていく俺達...。
...っ！これは...！
零「みんな！オニキスが来るぞ！」
俺がそう叫ぶとガルム部隊とリリス...そして、もう1機の機体が現れた。
ティエリア「オニキスか！」
...あの中心の機体は...新型か...？
？「お初にお目にかかるよ...新垣 零...そして、エクスクロス」
メル「あ、ああぁ...！その、声...は...！」
メ、メル...？
？「久しぶりだね、メルちゃん。元気だったかい？」
メル「ぎ、ギルガ・カルセドニー...！」
ギルガ「うん、いつ聞いても可愛い声だね」
メルが...怯えている...⁉︎
零「め、メル！どうした⁉︎あいつは何者なんだ⁉︎」
メル「首領の右腕...何もかもが完璧な男...ギルガ・カルセドニー...です！」
ギルガ「完璧だなんて...嬉しい事言ってくれるじゃないか」
零「奴が...首領の右腕だと...⁉︎」
ギルガ「メルちゃん。僕達の下へ戻っておいで...今ならぼくの下で働かせてもらえるように僕から首領様に頼むよ」
メル「い...いや...！嫌です！あなたの下へは...行きたくありません！」
零「落ち着け、メル！どうしたってんだよ⁉︎」
メル「彼は...ギルガ・カルセドニーは...自分の思い通りになる者を配下に置き...思い通りにならない者は洗脳をするか、拷問後に死刑で殺す人なんです！」
何だよ...それ...！
ギルガ「酷いなぁ...そんな言い方。メルちゃん、ワガママ言わないで戻って来なよ...。僕は君の顔を傷つけたくないんだよ。君を僕の側に置いておきたいだけなんだよ」
メル「い...いや...！いやいやいや！行きたくない！」
ギルガ「全く...ならば、仕方ないね、手荒くいくよ」
ふざけんなよ...！
零「いい加減にしやがれ...！」
ギルガ「...？」
アマリ「零君...」
ギルガ「何かな？新垣 零」
零「さっきから聞いてれば...メルを怖がらすんじゃねえよ！」
メル「零さん...」
零「大丈夫だ、メル！お前をあいつになんて渡さない！俺が絶対に守ってやる‼︎」
ギルガ「...ふーん、やっぱり、君は気に入らないね...。ま、どの道、君も捕らえるつもりだったから、2人仲良く連れて行ってあげるよ」
ショウ「簡単に零達を連れて行けると思うなよ！」
アマリ「零君とメルさんは...私達が守ります！」
零「みんな...ありがとう」
ギルガ「愚かだね、エクスクロス...。なら、潰してあげるよ」
メル「アスナ・ペリドット！何故、その方に従うんですか⁉︎」
アスナ「...私にはもう何もないの...だから、カルセドニーに従うしか...首領様の下へ戻る方法はない！だから、私はこいつに身を売ってでも...這い上がる！」
メル「アスナ・ペリドット...！」
ギルガ「アスナちゃんは僕の事を理解してくれているんだよ」
零「メル...辛いなら、メガファウナに戻れ」
メル「大丈夫です...私も零さんと戦います...！」
零「...わかった。でも、もし危険だと感じたらすぐに逃げろよ」
メル「はい...！」
ガーゴイル「オニキスだな...。君達もナディアも狙う気か？」
ギルガ「僕達が狙うのは新垣 零のメルちゃんさ...何なら、君達がナディアという少女を捕らえれる様に手伝おうか？」
ガーゴイル「邪魔をしないのなら別にいい」
ギルガ「だったら、好きにやらせてもらうよ...さぁ！新垣 零！僕の機体...アマテラスに怖れよ！」
零「メルは渡せねえし、怖れもしねえよ！お前は此処で倒してやる！カルセドニー！」
俺達は戦闘を再開した...。
〈戦闘会話 零VSアスナ〉
零「ペリドット、そんな男にすがるようじゃ、お前もまだまだだな！」
アスナ「何とでも言いなさい、新垣 零！私は必ず成果を上げる！何としてでも！」
零「残念だが、俺達はお前の礎になるつもりはない！」
〈戦闘会話 メルVSアスナ〉
アスナ「あなたを捕らえるわ...メル！」
メル「アスナ・ペリドット！その先へ行くともう戻れなくなりますよ！」
アスナ「あなたのせいでしょう⁉︎」
メル「！」
アスナ「あなたが裏切らなかったらこんな事にはならなかったの！こうなったら、縄で引っ張ってでもあなたを連れ戻す‼︎」
メル「私は戻るつもりはありません、絶対に！」
〈戦闘会話 零VSギルガ〉
ギルガ「さあ、来たまえ...新垣 零！どちらがメルちゃんに相応しいか勝負だ！」
零「相応しいとか相応しくないとか関係ない！お前にメルは渡せない！」
ギルガ「だから、力付くで手に入れるよ。そして、連れ戻し、洗脳をかけて僕の側に置く」
零「それを聞いたらより、お前に渡すわけにはいかなくなった...メルは俺が守る‼︎」
〈戦闘会話 メルVSギルガ〉
メル「ギルガ・カルセドニーが来る...！」
ギルガ「怖がる顔も素敵だね、メルちゃん」
メル「っ...！怖がってしまってはダメです...！零さんと共に戦うと決めたんです！こんな所で負けてはいられません！」
ギルガ「その顔がもっと怯える顔になるのが楽しみだよ」
〈戦闘会話 アマリVSギルガ〉
ギルガ「君が魔従教団の術士...アマリ・アクアマリンか」
アマリ「わ、私の事を知っている...？」
ギルガ「可憐だ...君も僕の側に欲しくなったよ」
ホープス「マスターの側にいるのは私か、零様だけで充分です」
アマリ「ホープス...」
ギルガ「へぇ...君は...魔法生物...というより、どう見ても...」
アマリ「わ、私はあなたには屈しません！覚悟してください！」
オニキスの部隊にガーゴイルの部隊...流石に戦力の差がありすぎたのか、俺達は追い込まれていく...。
ガーゴイル「戦力差は圧倒的だな」
サンソン「この野郎！高き所からふんぞり返ってるんじゃねえよ！」
ハンソン「で、でも...！あいつの言う通り、このままじゃ...！」
グランディス「ジャンとナディアの前で情けない事言ってんじゃないよ！」
ギルガ「その程度かい？期待外れもいい所だね、新垣 零...」
零「ま、まだだ...！」
ギルガ「諦めが悪い男は嫌われるよ？」
零「なら、嫌われてもいい...！メルを...みんなを守れるなら...！」
メル「(零さん...いったいどうしたら...！)」
ナディア「...」
ジャン「大丈夫だよ、ナディア...！みんな、頑張ってくれてる！」
グランディス「ジャンの言う通りだよ。勝利ってのは、最後まで希望を捨てない奴の所に来るもんだ」
ナディア「でも...」
ガーゴイル「ナディア...。どうやら君だけが、現実を見えているようだね。そう...。君達に勝ち目などないのだよ」
ギルガ「やるだけ無駄さ」
九郎「あいつら...！言わせておけば...！」
アル「だが、今の妾達の戦力では奴等に敵うのは難しいぞ！」
エンネア「それにあの艦のバリアを抜くのは難しいよ！」
リチャード「このままの状況が長引けば、撤退も視野に入れなくてはならんな...」
海道「何言ってやがる！リチャードのオッサン！敵に背を向けろってのかよ⁉︎」
真上「今の状況を悟れ、サルが！俺も嫌だが、退く事も大事だ！」
ガーゴイル「その必要はない。君達は安全に、この場を収める方法を知っているはずだ」
ギルガ「その答えは君達だ、ナディアちゃん、新垣 零、メルちゃん。ナディアちゃんがガーゴイルの下へ行き、新垣 零とメルちゃんが僕の下へ来てくれれば、全てが解決する」
ガーゴイル「さあ、決断を」
ナディア「私は...」
メル「...行くしか...」
零「...断る‼︎」
ナディア「！」
メル「零さん...！」
アスナ「新垣 零...」
零「戦力差が何だ！俺達は諦めない！俺達は絶対にお前らの下へなんて行かない‼︎」
ギルガ「本当に愚かだね、新垣 零...。メルちゃんはどうかな？」
メル「私も零さんと一緒です！あなたの下へは行きません！」
ギルガ「はあ...愚かすぎる...」
ガーゴイル「プリンセスはわかるね？」
ナディア「わ、私は...」
ジャン「答えちゃダメだ、ナディア！」
ナディア「でも、このままじゃ...！」
ワタル「言ったはずだよ、ナディアさん！大丈夫だって！」
ヒュウガ「男に二言はない！我々を信じてくれ！」
ナディア「でも...」
アンジュ「さっきから、でもでも、うるさき！いつもの強気はどこにいったのよ⁉︎」
ナディア「でも、私がいたら、みんなに迷惑が...」
ユイ「迷惑だなんて、思っていません！」
レナ「迷惑だと思っていたら、まず、あなたを助けに来ていないわよ！」
アマリ「それにそれを言うならば、教団の脱走者の私も同じです」
青葉「ゾギリアの連中が狙っている新型に乗ってる俺もだ！」
ベルリ「アーミィのマスクに狙われている僕もだよ！」
零「もちろん、俺とメルも同じだぜ、ナディア！」
ナディア「...」
グランディス「わかるかい、ナディア。みんな、それぞれに事情を抱えてるんだ。あんただけが特別じゃないのさ。そして、それをお互いに支え合うのが仲間ってもんだよ」
ナディア「仲間...」
ジャン「そうだよ、ナディア！君だって、エクスクロスの1人なんだから！」
ナディア「私が...みんなの中の1人...」
ギルガ「話が長いな...いい加減、飽きたよ。こうなったら、メルちゃんだけでも、落して連れて行く...！」
メル「！」
アマテラスはメサイアに近づき、ビーム砲を構えた。
ギルガ「すぐに私の下へ連れていってあげるからね...メルちゃん」
メル「い...いや...！」
ギルガ「ガンブラスター...最大出力、インパクト‼︎」
ビーム砲の最大出力がメサイア目掛けて発射された。
ナディア「メルさん‼︎」
零「メルゥゥゥゥゥゥゥゥッ‼︎」
アマリ「れ、零君⁉︎」
俺はバスタードモードを発動させ、ゼフィルスをメサイアとビームの前に動かし、クロスガン・ブラスターモードの最大出力ビームを放った。
零「ぐっ...！うぅ...っ！」
マーベル「ビームがぶつかり合ってるわ！」
シバラク「だが、零の方が押し負けている...！」
ギルガ「無駄だって言っているだろ！新垣 零...。」
零「無駄じゃねえ！諦めなければ...必ず道は開ける‼︎お前に勝つって言う道がな‼︎」
ギルガ「本当のバカだね...君は！」
零「うぐっ...⁉︎」
威力を上げやがった...⁉︎
倉光「このままではまずい！」
アマリ「大丈夫です...！零君な必ず勝ちます...！」
シャルロット「アマリさん...」
一夏「零ぃぃぃっ！そんな奴に負けてんじゃねえぞぉぉぉぉぉッ！絶対に勝てぇぇぇぇぇッ‼︎」
零「当たり前だぁぁぁっ！ゼフィルス...まだだ！お前の力を全て貸せぇぇぇぇぇっ‼︎」
俺はさらに目を赤く発光させると、ブラスターモードの出力が上がり、アマテラスのビームを押し返し始めた。
ギルガ「ば...バカな⁉︎そんな事が...！」
零「はぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
ギルガ「うわぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
ビームを完全に押し返し、アマテラスにビームを浴びせ、爆発が起きた...。
爆煙が晴れると完全には破壊できなかったアマテラスを支えるリリスの姿があった。
零「はぁ...はぁ...はぁ...」
ギルガ「ふ、ふふっ...！どうやら、君の事を甘く見ていた様だね...。次は本気で捕まえさせてもらう！覚えていろ！」
そう言い残し、大破したアマテラスに乗るカルセドニーはリリスと共に撤退し、残るガルム部隊も撤退した...。
来るなら来やがれ...！俺は負けない...！
グレンファイヤー「す、凄えぜ、零！」
ミラーナイト「あのビームを押し返すとは...流石です」
零「ま、まあな...！」
メル「ありがとうございました...零さん。私...」
零「言っただろ？大丈夫だって」
メル「...はい！」
ガーゴイル「オニキスも大した事ないのだな...。それはそうと、プリンセス君は彼等とは違う...。君は特別な人間...そう、この私と同じなのだ」
アマリ「黙りなさい...！」
すると、ゼルガードが巨大戦艦の真隣に移動した。
アマリ「私は、あなたのような人間に屈するつもりはありません！」
ガーゴイル「教団の術士か...。特攻でもするつもりかな？」
アマリ「あなたは自分の力を過信しすぎです！光の子よ、集まりなさい...！POTENTIA！」
ゼルガードが光の壁を纏い、突進した。
ホープス「なるほど...。光壁の術とは考えましたね」
アキト「ゼルガードのフィールドが敵の戦艦のバリアを干渉している...！」
ガイ「凄え、ゲキガンフレアだぜ！」
ロックオン「よっしゃあ！奴のご自慢のバリアに穴が空いたぜ！」
アマリ「今です！皆さんで一斉攻撃を！」
零「何言ってんだよ⁉︎そんな事したらお前が！」
アマリ「大丈夫です！私、こう見えても、そこそこ頑丈なんです！それに...」
アマリ...⁉︎
アマリ「もし危なくなった時...零君が助けてくれるんでしょ？」
...そうだったな...！
零「...当然だろ！みんな！」
グランディス「アマリ！あんたの覚悟は受け取った！」
ゼロ「行くぜ、みんな！ありったけをぶち込め‼︎」
マサキ「いっけぇぇぇぇっ‼︎」
竜馬「食らいやがれぇぇぇっ‼︎」
俺達は巨大戦艦に一斉攻撃をした。
ガーゴイル「小賢しい真似を...！」
すると、何処かから砲撃を放たれ、巨大戦艦にダメージを与えた。
ガーゴイル「ぬうっ！」
スメラギ「どこからの砲撃なの⁉︎」
フェルト「所属不明艦、接近！」
ミレイナ「先程の攻撃は、その艦のものみたいです！」
砲撃を放ったであろう紫の戦艦が現れた。
エレクトラ「初弾の命中を確認」
ネモ船長「このまま戦闘を続行する。電子砲雷撃戦用意！」
エレクトラ「全艦、電子砲雷撃戦用意！」
ネモ船長「Nーノーチラス号、全速前進！」
あの紫の戦艦...敵部隊の中に入っていったぞ...⁉︎
サンソン「き、聞こえたか⁉︎」
ハンソン「聞こえた...！聞こえた！」
グランディス「あ、あの声...忘れもしない！」
ジャン「ネモ船長！」
エーコー「船長、戦闘中の一団にグラタンを確認しました」
エレクトラ「ネオ・アトランティスの通信を傍受した結果、グラタンにはナディアもいるようです」
ネモ船長「そうか」
セシリー「グランディスさん！あの戦艦を知っているのですか⁉︎」
グランディス「あの空飛ぶ艦は知らないが、乗っているのは、ノーチラス号の人間だよ！」
パトリック「ノーチラス号って言えば、ネオ・アトランティスとの戦いで沈んだ艦じゃなかったか⁉︎」
ジャン「皆さん、生きていたんですよ！」
アネッサ「艦長！こちらの呼びかけに対して、あの艦から返答ありません！」
倉光「こちらに敵対行動を取る様子がないから、今は放っておけばいい」
今の隙にゼルガードが戻ってきた。
アマリ「あの艦の火力ならば、敵のバリアを破れると思います！」
シモン「よし...！ここから一気に逆転だ‼︎」
ガーゴイル「ネモめ...。奴も戦艦を発掘していたか...」
ネモ船長「...」
ガーゴイル「ならば、その力...少しの間だけ試してやろう」
ジャン「ナディア！ネモ船長も来てくれたんだ！これできっと大丈夫だよ！」
ナディア「(あの人が生きていた...。ノーチラス号が沈む時、あの人とエレクトラさん...いったい何の話をしていたの...)」
Nーノーチラス号という戦艦を軸に俺達は反撃を開始した...。
〈戦闘会話 零VSガーゴイル〉
ガーゴイル「先程のオニキス撃退は見事だったと言っておこう」
零「あんなのまだまだだ！お前にもナディアは渡さない！」
ガーゴイル「意気がらない事だ。戦力の差を教えてやろう」
〈戦闘会話 一夏VSガーゴイル〉
ガーゴイル「(世界で唯一の男性IS操縦者...彼もまた、特別な人間という事か...。彼の力は如何な物かな？)」
〈戦闘会話 刹那VSガーゴイル〉
ガーゴイル「(あれがリボンズ・アルマークのお気に入りの機体か...あれを手に入れるのもいいかもしれないな...)」
〈戦闘会話 ユイVSガーゴイル〉
ガーゴイル「(レガリア...未だ未知数のその力...ヨハンという少年が何を考えているのか...戦ってみればわかるのかもしれない)」
俺達はガーゴイルの乗る空中戦艦を追い詰めた。
ガーゴイル「流石は幻の発掘兵器ヱクセリヲン...。それを操るネモ君の手腕と合わせて、見事と言っておこう」
ネモ船長「逃げるつもりか、ガーゴイル？」
ガーゴイル「相変わらず辛辣だな、ネモ君。こうして君と再び話す機会が来るなど思わなかったよ」
ネモ船長「あの戦いで私にとどめをさせなかったのは残念だったな」
ガーゴイル「その通りだよ。君がヱクセリヲンを用意したのなら、私も相応の準備が必要になる。再会を楽しみにしている。その日まで、しばしの別れを」
そう言い残し、空中戦艦は撤退した...。
ネモ船長「...」
エレクトラ「（船長...）」
ドニエル「退いてくれたか...」
倉光「薄氷の勝利だったね、今回は」
スメラギ「そうですね...」
ルリ「勝ちは勝ちなので良かったじゃないですか」
ユリカ「ルリちゃん、前向き！」
ハーリー「艦長！所属不明艦が、こちらに接触を求めてますよ！」
ルリ「それはいい事です。あのまま何も言わずに行ってしまうかと思いましたから」
グランディス「サンソン、ハンソン！あの新しいノーチラス号に行くよ！っと！ネモ様にお会いするんだから、せめて化粧ぐらいは直さないと！」
ハンソン「大はしゃぎだね、姐さんは」
サンソン「逆にこっちは複雑な表情だな」
ナディア「...」
ジャン「ナディア...」
それぞれの思いが交錯する中、俺達は艦に戻り、Nーノーチラス号に集まる事となった...。
ギルガ・カルセドニーか...注意だけはしていた方が良いな...。
俺達はNーノーチラス号の格納庫に集まった。
ネモ船長「ジャン君、よく無事だった」
ジャン「ネモ船長こそ！それにエレクトラさんも、皆さんも！」
エレクトラ「また会えて嬉しいわ、ジャン君。それにナディアも」
ナディア「髪...切ったんですね」
エレクトラ「...色々とあったのよ。それは、あなた達の方も同じでしょうけど」
ナディア「...ジャンや、みんながいましたからなんとかやってこられました...」
グランディス「そういう事！」
サンソン「ジャンとナディアとマリーとキングは今日まで俺達と一緒にやってきたんだ」
ハンソン「このアル・ワースでね」
ネモ船長「あなた方とも、こうして再会できた事を嬉しく思う」
グランディス「私もです、ネモ様。伸びた髪も、お似合いです」
サンソン「(意外だな...。もっと熱烈な歓迎をすると思ったのに...)」
ハンソン「(うん...。髪型が変わったんで熱が冷めたのかな...)」
ジャン「ネモ船長達も、あの戦いの後にアル・ワースに跳ばされたんですか？それに、この戦艦...いつの間に、こんなものを用意したんです？」
ネモ船長「君の質問には、追って答えよう。一つだけ...。この艦の名はNーノーチラス号だ」
ジャン「Nーノーチラス号...」
っと、艦長組が来たか。
倉光「ジャン君...。そろそろ我々を紹介してくれないかな？」
ドニエル「ピンチを救ってくれたお礼もしたいしな」
ジャン「あ...すみません！」
スメラギ「良いわよ、謝らなくて、知り合いの人に再会できたもの」
ルリ「興奮するのも当たり前です」
ジャン「ありがとうございます！...こちらが僕達を保護してくれたエクスクロスのドニエル艦長、倉光艦長とスメラギさん、ルリ艦長です」
ネモ船長「ネモです。彼らを世話していただき、ありがとうございます」
ドニエル「いえ、ネモ艦長。こちらこそ、今日はありがとうございました」
ネモ船長「この艦は軍艦ではありません。よって、私を艦長と呼ぶのはやめていただきたい」
ドニエル「はあ...」
ルリ「失礼しました」
ネモ船長「情報の交換が済み次第、我々はジャン君達を引き取り、出発します」
倉光「...我々と行動を共にする気はないと？」
ネモ船長「そのつもりです」
ジャン「ネモ船長...」
ナディア「相変わらず勝手なんですね」
ネモ船長「何と言ってくれても構わない」
ナディア「あなたが何と言おうと今、私の居場所は、このエクスクロスです」
ナディア...。
ネモ船長「...君は戦いが嫌いではなかったのかね？」
ナディア「あの人達は、ネオ・アトランティスを滅ぼすためだけに生きているあなたとは違うんです！」
ネモ船長「...」
ナディア「...」
ジャン「(ナディア...)」
ナディアもようやく俺達の輪に入れたって訳か...。
俺はそれを見届け、廊下に出た。
アマリ「零君...」
すると、アマリが話しかけて来た。
零「ん？どうした、アマリ」
アマリ「...また無茶をしたよね？」
零「...お互い様だろ。あんな特攻はもうやめてくれ、ヒヤヒヤしたぞ」
アマリ「私だって...！」
零「にしても、ブリキントンを前にして、大声を上げていたお前が特攻なんて...変わったな」
アマリ「前にも言ったでしょ？私はあなたのおかげで変わる事ができたって...」
零「そうだったな。それよりも最近のお前は無茶しすぎだ」
アマリ「あなただって、そうでしょ？」
零「俺は男だからいいんだよ」
アマリ「なっ⁉︎男の人だからって、関係ないわ！前にはウジウジ、私を傷つけた事を悩んでたのに！」
零「お、お前！それを蒸し返してくるか⁉︎お前だって、ビクビク怯えてたじゃないか！」
アマリ「昔の話はしないで！」
零「こっちの台詞だっての！」
メル「ぷふ...！アハハハ！」
って、メル⁉︎
零「め、メル⁉︎」
アマリ「いたんですか⁉︎」
メル「ふふ...ご、ごめんなさい。お二人の話が夫婦喧嘩みたいに見えてしまって...」
零・アマリ「「ふ、夫婦⁉︎」」
メル「でも、それはお互いが信頼しあっている証拠ですね」
零「信頼...か...」
アマリ「そうですね」
メル「でも、あまりいちゃつくと誰かが不機嫌になるかもしれませんから、気をつけてくださいね！(自分の事を棚に上げてますね...。アマリさん、あなたは数歩リードしていますが、負けませんよ！)」
それだけ言い残し、メルは走り去っていった...。
ーみんな、初めまして、ヨハンだよ。
ヨハン「あのガーゴイルを退けるなんて...エナストリアの皇女陛下様達もやるね、イングリット」
イングリット「ヨハン...あなた何を考えているの？」
ヨハン「さあね？そのうちわかるよ」
イングリット「...」
ふふ、面白くなりそうだ...。
ー中断メッセージ
〈メルのシステム説明〉
メル「ゲームプレイお疲れ様でした！今回はスーパーロボット大戦Xのシステム説明を行います！」
メル「スキルルートでスキルを開発、生産すれば、スキルプログラムでパイロットを強化する事ができます」
メル「機体改造しても勝てないと思った時は是非、この二つを試してみてください、それではまたお会いしましょう！」
次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか？
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