スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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今回からルート別で投稿します!

まずはドアクダー打倒ルートです!


創界山ルート1
第21話 再会のアルゼナル


ーネモだ。

 

Nーノーチラス号のブリッジに私達はいた。

 

ネモ船長「進路を北北東に取れ」

 

操舵長「...!」

 

ネモ船長「操舵長、復唱はどうした?」

 

操舵長「進路、北北東!」

 

エレクトラ「船長...その海域は...」

 

ネモ船長「無論、理解している。ガーゴイルが、ゾギリアなる者と組んだのなら、こちらも対抗策が必要だ。ナデシコCのメンバーにも連絡を頼む」

 

エレクトラ「了解」

 

ネモ船長「いい機会だ。奴にも我々の存在を知らしめよう。我々の復讐と弔いのために」

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達はNーノーチラス号の格納庫にいた。

 

エレクトラ「...間も無く本艦とナデシコCは、危険海域を通過します。各員は持ち場につき、不測の事態に備えてください」

 

ナディア「危険海域...?」

 

サヤ「先程、進路を変更したようですけど、それのせいでしょうか...!」

 

シバラク「ちょっと待てい!それじゃ、わざわざ危険な所に踏み込んだというのか⁉︎」

 

リチャード「そういう事になりますね」

 

ナディア「どうして何の説明もなく、そんな事をするのよ...!」

 

エイサップ「でも、ナデシコCも付いてきてるとなると、あっちには説明をしたみたいだな」

 

グランディス「ガタガタ言うんじゃないよ。ネモ様が決めた事なんだから、あたし等はそれに従うだけさ」

 

九郎「それにルリも納得してるみたいだしな」

 

シバラク「し、しかしですな...」

 

グランディス「文句あるの、シバちゃん?」

 

...シバちゃんて。

 

シバラク「ありませぬ〜!」

 

ワタル「ダメだ、こりゃ...」

 

ジャン「でも、危険海域って何だろう...」

 

竜馬「インベーダーが出てきたりしてな!」

 

アーニー「わ、笑えない冗談はやめてください!」

 

ヴィヴィアン「惜しいね、竜馬!そのクイズの答えはズバリ!ドラゴンが出る海だよ!」

 

零「...最悪じゃねえか」

 

ショウ「ドラゴンって、ディオ達の世界に行く前に戦った生物の事か!」

 

ゼロ「確かに危険だな」

 

ヴィラル「ほう...ドラゴンか...」

 

シモン「話には聞いていたが、ついに戦う時が来たってわけか」

 

シャルロット「なんか、楽しんでません?」

 

アマリ「こちらのお二方には、危険って言葉はないみたいですね」

 

零「この2人自体が危険だな...」

 

真上「ふん、変に驚いても意味はないだろう」

 

海道「そう言うこった!結局の所、ドラゴンとはやり合わないといけないんだからよ!」

 

エレボス「それもそうだけど...」

 

リュクス「できれば出会いたくはないですね」

 

マリー「でも、ドラゴンってすっごい大きな空飛ぶトカゲでしょ!」

 

ナディア「そうよ!そんなのに襲われたら...」

 

しんのすけ「心配いらないゾ!ね、アンジュお姉さん!」

 

アンジュ「まさか、このコースって...!」

 

ヴィヴィアン「正解ーっ!」

 

アンジュ「冗談じゃない!マナの国行きを断ったら、今度は地獄行きだなんて!」

 

スカーレット「アンジュ、地獄の2人の前でそれは言うな」

 

ジャン「じ、地獄って⁉︎」

 

カンタム「ヴィヴィアン君は心配いらないと言っているのにこの差はいったい何なんだ...」

 

マーベル「どう言う事なの、ヴィヴィアン?」

 

ヴィヴィアン「正解は...アルゼナル!」

 

へべ「アルゼナルって...あんたやアンジュが所属している組織の事だよね?」

 

キキ「確か...対ドラゴンの前線基地だっただけ」

 

アマルガン「そう言えば、2人はそこの脱走兵だったな」

 

アル「確かに地獄だな」

 

海道・真上「「俺達が、地獄だ!」」

 

ウェスト「ほら、言ったのである」

 

エルザ「2人の事じゃないロボ!」

 

アンジュ「あのネモって男...!私達をアルゼナルに引き渡す気なの⁉︎」

 

千冬「だが、そんな事をしてネモ船長に利益などないと思うが...」

 

真耶「確かにそうですね」

 

簪「こちらの戦力が減るだけです...」

 

ハンソン「それに君達...そのアルゼナルの位置をあの人に教えたわけじゃないだろ?」

 

サンソン「どうなんだ?」

 

アンジュ「それは、そうなんだけど...」

 

マサキ「適当な方向に進路を取ったら、偶然、アルゼナルへ向かう事になったんじゃねえのか?」

 

そんな偶然が起こるか...?

 

シロ「そんニャ...マサキじゃあるまいし」

 

アンジュ「とにかく!このままじゃ面倒な事になるから、何としても進路を変えさせないと!」

 

...警報が鳴りやがった⁉︎

 

サンソン「敵か⁉︎」

 

グレンファイヤー「って、本当にドラゴンが来たのかよ!」

 

サヤ「これがフラグというやつですね」

 

メル「納得している場合ですか!」

 

ヴィヴィアン「どうする、アンジュ?どさくさに紛れて逃げるか?」

 

アンジュ「...逃げるなんてのは、私の性に合わない...ドラゴンが来たのなら、まずはあいつ等を叩く...!」

 

零「そういうと思った、頑張ろうぜ、アンジュ!」

 

アンジュ「あのね...とてもじゃないけど、そんな気分になれないから...」

 

何だよ、せっかく気を楽にしてやろうとしたのに...。

 

 

 

 

 

第21話 再開のアルゼナル

 

 

 

 

 

 

ドラゴンを迎え撃つ為、俺達は出撃した。

 

エレクトラ「シンギュラー反応、確認!来ます!」

 

すると、ドラゴンが複数出て来た。

 

チャム「やっぱり、ドラゴンが来た!」

 

イズミ「本当にドラゴンなんだね...」

 

ヒカル「うわー!本物だー!」

 

ガイ「あいつ等と戦えるのか!くーっ!テンション上がるぜ!」

 

リョーコ「興奮してる場合か!」

 

サブロウタ「食われるのだけはごめんだぜ!」

 

ヴィヴィアン「アンジュ!あれ、見て!」

 

ヴィヴィアン達は黒いドラゴンを見ている...?

 

アンジュ「データにないドラゴン...?」

 

ヴィヴィアン「うおおおっ!初物だぁぁぁっ!」

 

一夏「初物?」

 

ヴィヴィアン「初めて遭遇するタイプのドラゴンだよ!あれのデータを持ち帰るだけでボーナスが出る!」

 

ルリ「なるほど、ドラゴンを倒して報酬を得るお二人にとっては宝箱のようなものなのですね」

 

アンジュ「アルゼナルに帰る気のない私には関係ないわ」

 

ヴィヴィアン「じゃあ、あれのデータ、あたしが独り占めしていい⁉︎」

 

アンジュ「好きにすれば」

 

ヴィヴィアン「うおおおっ!アンジュ、最高!」

 

夏美「こんな時でもお金の話だなんて...」

 

ケロロ「ゲーロゲロゲロ!やはり、お金の力は凄まじいのであります!」

 

アキト「彼女達のいたアルゼナルという所はお金さえ払えば、何でもいいって聞いたよ」

 

ユリカ「うわー!お金が神様なんだね!」

 

シバラク「まずは命あっての物種だ!その初物とやらに負けてしまっては元も子もない!」

 

ワタル「先生の言う通りだ!行こう、みんな!」

 

シモン「おう!でっかいトカゲなんざ、丸焼きにして食ってやるぜ!」

 

ショウ「本気か⁉︎」

 

零「流石にあれを食べる気は...」

 

シモン「気構えの問題だ」

 

マサキ「シモンはともかく、あっちの船長さんも初見なのに少しも動じてねえな」

 

ネモ船長「...」

 

グランディス「海の底には、想像も出来ないような怪物もいるからね。肝が据わってるのさ」

 

ネモ船長「各機は前線を形成しろ。大型種はNーノーチラス号とナデシコCが仕留める」

 

アンジュ「ドラゴン退治は私達が専門...!指図は受けないよ!」

 

ネモ船長「こちらも命令するつもりはない。君の好きにするがいい」

 

アンジュ「時間はかけたくない!あの初物狙いで行く!」

 

俺達はドラゴン軍団との戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

戦闘から数分後...。

 

アンジュ「このままちんたらやっていても終わらない!さっさとあいつを仕留める!」

 

ショウ「アンジュ!うかつに突っ込むな!」

 

アンジュ「もう止まらないよ!」

 

ヴィルキスは初物と呼ばれたドラゴンに近づいた。

 

アンジュ「その目立つ角をへし折る!」

 

すると、初物のドラゴンが動き、衝撃波の様なものを出した。

 

次の瞬間、ヴィルキスが地面に叩きつけられた。

 

アンジュ「機体が...動かない⁉︎」

 

ヴィヴィアン「アンジュ!」

 

零「まさか、あのドラゴン...重力を操っているのか!」

 

マーベル「離脱を急ぎなさい!このままでは、やられるだけよ!」

 

アンジュ「そんな事言ったって!ヴィルキスが...飛べないんだよ!」

 

アマリ「ホープス!」

 

ホープス「あのドラゴン...零様の言う通り、周辺の重力を操っているようです」

 

夏美「重力⁉︎」

 

ワタル「何、それ⁉︎」

 

ホープス「ワタル様にもわかるように説明するとあのドラゴンの周辺では機体の重さが数倍にもなっているのです」

 

エイサップ「じゃあ、助けに行く事も出来ないのか⁉︎」

 

ホープス「残念ながら」

 

しんのすけ「そんな...!」

 

一夏「アンジュさん!」

 

シモン「俺が行く!」

 

九郎「手伝うぜ、シモン!」

 

シバラク「とはいうが、シモン、九郎!」

 

シャルロット「あのドラゴンに近づいたら、アンジュさんと同じ目に遭うんですよ!」

 

簪「それにあの位置じゃ狙撃する事も出来ません...!」

 

シモン「だったら!こうするんだよ‼︎」

 

グレンラガンは地面に潜った。

 

ショウ「地面に潜った!」

 

メル「成る程、その手がありました!」

 

地面に潜ったグレンラガンは下からドリルで初物ドラゴンを吹き飛ばした。

 

シモン「今だ、九郎!」

 

九郎「アトランティス・ストライィィクッ‼︎」

 

吹き飛んだ初物ドラゴン目掛けて、デモンベインのアトランティス・ストライクが直撃した。

 

それによって、ヴィルキスも動ける様になった。

 

シモン「どうだ!」

 

アル「やったではないか、九郎、シモン!」

 

アンジュ「助かったよ、シモン!九郎!これでヴィルキスも動ける!」

 

ワタル「急いでアンジュさん!あいつが来る!」

 

アンジュ「くっ...!」

 

動ける様になったけど、間に合わねえぞ...!

 

すると、何処かから、初物ドラゴン目掛けて射撃が放たれた...。

 

シモン「援護射撃だと⁉︎」

 

ヴィラル「あそこだ!」

 

アンジュ「あれは...!」

 

ヴィヴィアンとはまた違うピンクのパラメイルが現れた...⁉︎

 

タスク「逃げるんだ、アンジュ!」

 

アンジュ「タスク...!あなた、タスクなの⁉︎」

 

タスク「早くするんだ、アンジュ!」

 

アンジュ「う、うん...!でも、その前に!こいつに借りを返す!」

 

動き出したヴィルキスは初物ドラゴンに攻撃を仕掛けた。

 

アンジュ「これでどう!」

 

ホープス「重力をコントロールしていると思われる角の破損を確認しました。もう大丈夫でしょう」

 

タスク「アンジュ...。様子を見に来ただけだったけど、君のピンチを救えて良かった。あのまま重力に押しつぶされた君なんて見たくなかったからね」

 

アンジュ「タスク...」

 

タスク「君の胸やお尻がペチャンコになるなんて考えるだけでゾッとするよ」

 

...お、おいおい...。何なんだよ、あいつ...。

 

アンジュ「あんたは...!一瞬でも感謝した自分がバカらしくなる!」

 

タスク「ご、ごめん...。会えたのが嬉しくて、つい本音が...」

 

アンジュ「だいたいね!どうして、あなたがパラメイルに乗ってるのよ!」

 

タスク「それには色々と事情があるんだよ」

 

ヴィヴィアン「知り合いか、アンジュ?」

 

アンジュ「通りすがりのヘンタイよ」

 

タスク「ちょ、ちょっと!」

 

アンジュ「でも、今日も助けてもらった...。ありがとう、タスク」

 

タスク「もっと君と話をしたいけど、そうも言ってられないみたいだ」

 

すると今度は色とりどりなパラメイルが5機現れた。

 

アンジュ「!」

 

サリア「見つけたわよ、アンジュ!」

 

ヴィヴィアン「サリア!それにみんなも!」

 

エルシャ「ヴィヴィちゃんもいるのね!」

 

ロザリー「ヴィヴィアンはともかく、イタ姫は野垂れ死にでもしてりゃいいのによ...」

 

クリス「本当にウザい...」

 

ヒルダ「安心しな、ロザリー、クリス。あいつには、司令がキツイお仕置きをしてくれるだろうからね」

 

アンジュ「相変わらずムカつく女ね、ヒルダ」

 

ヒルダ「お前に言われたくねえよ」

 

タスク「じゃあ、アンジュ...。俺は行くから」

 

アンジュ「待って!まだ話が...!」

 

タスク「きっとまた会えるさ」

 

タスクと呼ばれた男の乗るパラメイルは撤退した...。

 

アンジュ「タスク...」

 

ヒルダ「おい、イタ姫!あのアーキバスに乗っていたの、男じゃねえか!」

 

サリア「どういう事なの、アンジュ!説明しなさい!」

 

アンジュ「知らないわよ!あいつが勝手にやって来て、勝手に去って行ったんだから!」

 

エルシャ「はいはい、みんな。まずはドラゴンの相手をしましょう」

 

ロザリー「そうだ!初物をとっとと倒して、ボーナスゲットだぜ!」

 

クリス「脱走兵を捕まえたとなれば、さらにボーナスも出る...!」

 

サリア「各機はフォーメーションを!」

 

あのパラメイル5機...独自にドラゴンと戦うみたいだな...。

 

リュクス「あれがヴィヴィアンさんの仰っていたアルゼナルのパラメイル部隊ですね」

 

朗利「ドラゴン退治のプロのおでましか!」

 

金本「アンジュとヴィヴィアンも強烈だったけど...」

 

エンネア「あの人達も全員、クセが強そうだね...」

 

サリア「こちらはアルゼナルのパラメイル第一中隊隊長のサリアです。ジル司令の指示により、これよりそちらを援護します」

 

協力してくれるのか...?

 

ネモ船長「了解した。協力に感謝する」

 

クロ「ネモ船長は、あの子達を事前に手配していたみたいだニャ」

 

マサキ「抜け目のねえオッサンだぜ」

 

零「全くだな」

 

アンジュ「これ...どういう事よ、サリア?」

 

サリア「話は後にしなさい。援軍が来るわよ」

 

またドラゴンが現れ...ちょっと待て!あの機体って...!

 

ロザリー「大型か!キャッシュにしてやるぜ!」

 

ヒルダ「何だ⁉︎パラメイルみたいな奴がいるぞ!」

 

ワタル「アンジュさん!あれ、この間の奴だよ!」

 

アンジュ「あいつ...」

 

サリア「アンジュ!あのパラメイルもどきについて説明しなさい!」

 

アンジュ「話は後よ、サリア」

 

サリア「私は、この第一中隊の隊長よ!命令を聞きなさい!」

 

アンジュ「脱走兵の私にそんな理屈が通じると思う?」

 

悪い顔してんな、アンジュのやつ...。

 

サリア「それは...」

 

アンジュ「そんなに知りたいなら、一つだけ教えてあげる。あいつの目的は私よ。だから、私が相手をする!私の敵は、私が倒す!」

 

?「ビルキス...。その存在は許されない...」

 

俺達はパラメイル部隊と共に戦闘を再開した...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ゼロVS?〉

 

?「前回の戦闘では気付きませんでしたが...あなたのそのブレスレットは...!」

 

ゼロ「な、何だ...?あいつ、ウルティメイトブレスレットの事を知っている...?どうして、アル・ワース出身のあいつが、イージスの事を...⁉︎」

 

?「成る程...伝説の超人様はあの盾をあなたに託したのですね...」

 

ゼロ「1人で納得してんじゃねえ!お前まさか...あの巨人の事を知ってるのか⁉︎」

 

?「ならば、伝説の超人様が認めたあなたの力量を試させてもらいます!」

 

ゼロ「一方的に話を進めてんじゃねえよ!仕方ねえ!俺が勝ったら、話を聞かせてもらうからな!」

 

 

 

 

 

 

 

ヴィルキスの高機動攻撃で敵のパラメイルにダメージを与えた。

 

?「不覚...!」

 

このままではまずいと思ったのか、敵パラメイルは撤退しようとした。

 

アンジュ「待ちなさい!」

 

エイサップ「アンジュ!深追いをしたらダメだ!」

 

アンジュ「あいつには聞かなきゃならない事がある!」

 

ミラーナイト「だからって、これは罠です!」

 

アンジュ「そんな事わかってるわよ!それでも...!」

 

俺達の制止を聞かずにヴィルキスは敵パラメイルを追いかけた。

 

?「誘いに乗ったか、未熟者め!」

 

アンジュ「...!」

 

すると、敵パラメイルはヴィルキスを攻撃した。

 

アンジュ「しまった!」

 

しんのすけ「アンジュお姉さん!」

 

ケロロ「だから、言ったのでありますよ!」

 

?「ビルキス!覚悟‼︎」

 

ワタル「アンジュさん!」

 

ヴィルキスを助けようと龍神丸が敵パラメイルの前に立ちはだかった。

 

?「...!」

 

夏美「ワタル君!」

 

ワタル「アンジュさんはやらせない!」

 

アンジュ「ワタル...」

 

?「...」

 

何だ...?動きを...止めた...?

 

その後、敵パラメイルは凄まじい速さで撤退した...。

 

ワタル「ふうぅ...」

 

シバラク「よくやった、ワタル!お主の気合い勝ちじゃ!」

 

千冬「お前も成長したな」

 

アンジュ「ありがとう、ワタル。今日の私...みんなに迷惑をかけてばかりね」

 

零「何だよ、わかってんじゃねえか。てか、今更だろ」

 

アンジュ「...零、何か言った?」

 

零「な、何でもございません!」

 

ワタル「あ、あはは。気にしないでよ、アンジュさん。僕達、仲間なんだから」

 

アンジュ「仲間...か...。(あの赤いパラメイルもどきのライダー...私がお母様に教えられた歌と似た歌を知っていた...。あいつとは、いつか決着をつけなければならない...。それにしても、あいつ...ヴィルキスの事をビルキスって言うけどなまっているの...?)」

 

ゼロ「(あいつは、イージスの事を知っていた...。だけど、俺がイージスの力を見つけたのはアナザースペースだ...。あいつもアナザースペースの出身...?いや、あの巨人が訪れた宇宙の出身だという考えもあるな...)」

 

ネモ船長「(どうやら、あれも、救世主伝説を知る者か...)」

 

残るドラゴンも倒し、俺達は戦闘を終えた。

 

ヴィヴィアン「大勝利!」

 

ロザリー「浮かれてんなよ、ヴィヴィアン」

 

クリス「あんたとイタ姫に待ってるのは鬼より怖い指令だよ」

 

ヴィヴィアン「げげっ!忘れてた!」

 

アンジュ「ヴィヴィアンは私に付き合っただけよ。責任なら、私にあるわ」

 

ヒルダ「へえ...覚悟はできてるってわけだね、イタ姫」

 

サリア「では、アンジュ...。あなたをアルゼナルに連行します」

 

アンジュ「そんな言葉に私が大人しく従うと思う?」

 

サリア「反抗する気⁉︎」

 

ヒルダ「てめえ!あたしら全員を相手にして勝てると思うなよ!」

 

アンジュ「そんなのやってみなきゃわからないよ」

 

...え。何でこんな雰囲気になってんだよ⁉︎

 

アンジュ「少なくともヒルダ...。あんたにはエンジントラブルの借りを返すよ」

 

エルシャ「アンジュちゃん...」

 

レイ「ボス...俺達はどうすればいいんだ?」

 

ヒュウガ「どうすれば...と言われてもな...」

 

ヒルダ「てめえらも邪魔をするんなら、容赦しないよ!」

 

零「何でこう血の気の多い奴らなんだよ...!」

 

アマリ「待ちなさい...」

 

アンジュ「アマリ...」

 

アマリ「私は魔従教団の術士...アマリ・アクアマリンです。アンジュさんの件は、私が預からせていただきます」

 

シモン「(魔従教団と言えば、アル・ワースの法と秩序の番人だ。これならば、場も収まる)」

 

グランディス「(やるじゃないか、アマリ。いつものオドオド娘とは思えない堂々とした演技だよ)」

 

ヒルダ「笑わせるんじゃないよ。あたし等は人間じゃない...。ノーマなのさ」

 

ロザリー「アルゼナルの法はキャッシュなんだよ!魔法使いサマは引っ込んでな!」

 

クリス「同情するなら、お金ちょうだいよ」

 

九郎「うるせえ!やる金があるなら俺だって困ってねえよ‼︎」

 

アル「汝は黙っておれ!」

 

アマリ「あ...あの...」

 

ああ...いつものアマリに戻っちまった...。

 

ホープス「残念ながら、アルゼナルにはアル・ワースの論理は通用しませんね」

 

みたいだな。はぁ...仕方ねえ...。

 

零「やるなら、いいぜ?だが、お前ら、この戦力に敵うとでも、思ってんのか?場合によってはキャッシュが無くなるぜ?」

 

メル「れ、零さん...⁉︎」

 

千冬「煽ってどうするのだ、馬鹿者...」

 

ヒルダ「いい度胸してんじゃねえか!」

 

ロザリー「男だからっていい気になるなよ!」

 

零「じゃあ、俺も女だからと言って手加減はしないぜ」

 

さあ...どう来る...?

 

ネモ船長「そこまでだ」

 

ヒルダ「外野は黙ってな!」

 

ネモ船長「サリア隊長、私の隊の人間に勝手はやめてもらおう」

 

サリア「アンジュの事を言っているのですか?」

 

ネモ船長「その通りだ。彼女の件は、私がアレクトラ司令に直接話す」

 

ロザリー「アレクトラ?」

 

クリス「誰それ?うちの司令はジルっていうんだけど...」

 

サリア「...」

 

すると、サリアという女のパラメイルに通信が入った。

 

ジル「聞こえるか、サリア?」

 

サリア「司令...!」

 

ジル「状況は把握している。あの男の提案を受け入れろ」

 

サリア「...わかりました」

 

ネモ船長「話は、まとまったようだな」

 

サリア「そちらの提案通り、アンジュの身柄はそちらに預けた上でアルゼナルにご案内します」

 

ネモ船長「了解した。君達の誘導に従おう...ホシノ艦長もそれでよろしいかな?」

 

ルリ「はい、構いません」

 

エレクトラ「では、アンジュさん...。以降は私達の指示に従ってください。安心してください。決して悪いようにはしませんから」

 

アンジュ「...わかった」

 

グレンファイヤー「流石のアンジュもネモの旦那には従うってわけか」

 

アンジュ「そうじゃない...(いざとなれば、強引に逃げればいい...。その前に、あのネモという男の正体を確かめてやる...)」

 

サリア「...(司令の本当の名前を知っていた、あの男...。一体何者なの...?)」

 

俺達はサリア達の案内の元、アルゼナルについた。

 

 

 

 

ーネモだ。

 

私は今、アルゼナルの司令執務室でアレクトラ...いや、ジル司令と話をしていた。

 

ジル「...そちらの申し出は理解した、ネモ船長」

 

ネモ船長「返答は?」

 

ジル「いいだろう。アンジュ、ヴィヴィアンを含むパラメイル第一中隊をそちらに預ける。あの男が新しい玩具で遊んでいる今こそが、好機だろうからな」

 

ネモ船長「パラメイル隊を直掩とする事で敵航空戦力とも対等に渡り合える」

 

ジル「本命はアンジュなのだろう?」

 

ネモ船長「それは君も同じと見る、アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ」

 

ジル「その名で呼ばれるのも久しいな。あなたが私の前に現れた以上、期待していいのだな?」

 

ネモ船長「ガーゴイルの背後には、必ず、奴がいる。ならば、我々の敵は共通だ。それなりの戦力が揃った今、機を見て、我々は行動に出る」

 

ジル「了解した。アンジュの事は、あなたに任せよう」

 

ネモ船長「我々が次に会う日...」

 

ジル「その時こそが、新たなリベルタスの始まりだ」

 

そうだ、この様な所で止まっている場合ではないのだ...。

 

 

 

 

 

 

ーサリアよ。

 

私達、第一中隊は今、アルゼナルの格納庫にいた。

 

ヒルダ「マジかよ...」

 

サリア「司令にからの通達通りよ。本日を以て、パラメイル第一中隊はエクスクロスの指揮下に入る事になったわ。報酬は今後、Nーノーチラス号のネモ船長から支払われる事になるそうよ」

 

ロザリー「それはかまわねえよ。むしろ、アルゼナルから出られるって聞けば、ワクワクしてくる」

 

クリス「でも、どうしてアンジュが無罪放免なの?」

 

ヒルダ「無理に付き合わされたヴィヴィアンはともかく、あいつがおとがめなしってのはおかしいだろうが...!」

 

サリア「司令が決定した事よ」

 

ヒルダ「ハ...!さすがは司令の飼い犬だ。あの女が決めた事なら、なんでも従うのかよ」

 

サリア「それがアルゼナルのルールよ」

 

ロザリー「ちっ...胸クソ悪いぜ...。またイタ姫と一緒にやるのかよ」

 

クリス「あんな女...死ねばいいのに...」

 

エルシャ「そこまでにしましょう。アンジュちゃんはゾーラ隊長やココちゃん、ミランダちゃんの事も償いは済ませたのだから」

 

ヒルダ「だからって、あいつを仲間って認めるわけにはいかねえよ」

 

すると、アンジュとヴィヴィアンが歩いてきた。

 

アンジュ「こっちも認めてもらおうなんて思ってないから」

 

ロザリー「来やがったな、イタ姫」

 

ヴィヴィアン「みんな、久しぶり!」

 

エルシャ「お帰りなさい、ヴィヴィちゃん。外の世界で困ってなかった?」

 

ヴィヴィアン「キャンディがなくなりそうになった時は焦ったけど、マギーにたっぷり補充してもらったからもう問題なしだよ」

 

すると、今度はまた違う人達が来た...。

 

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達はアルゼナルの格納庫に来た。

 

メル「失礼します」

 

ワタル「そっちのお姉さん達がパラメイル第一中隊の人達なんだね」

 

シバラク「いや〜結構、結構。一気にエクスクロスも華やかになるのう」

 

しんのすけ「全くですな〜!」

 

下心が丸見えだっての。

 

ヒルダ「何だよ、お前等?」

 

アマリ「これから一緒に戦う事になるエクスクロスのものです。よろしくお願いします」

 

ヒルダ「こっちはよろしくするつもりはねえよ」

 

アマリ「そんなこと言わずにせっかくですから、仲良くやっていきましょうよ」

 

ロザリー「その声...あんた、術士サマかよ?」

 

クリス「想像通り、ウザい」

 

アマリ「そんな風に言わなくてもいいじゃないですか...」

 

零「...予想通り...荒くれ者の集まりだな...」

 

ヒルダ「お前...あの時、あたし達に喧嘩を売ってきた男だね!」

 

零「声で認識する頭は持っているんだな」

 

ロザリー「何だと⁉︎」

 

クリス「何様のつもり?」

 

零「気を悪くしたなら、謝る。だが、お前等はエクスクロスの指揮下に入った身だ。勝手な行動を起こして、みんなを危険な目に合わすんなら、容赦しねえからな」

 

ヒルダ「ハ...!そうならない様に祈りたいね」

 

シモン「これは仲良くなるのに時間がかかりそうだ...」

 

冬樹「零さんは物凄く、喧嘩腰ですし...」

 

ヴィラル「おい...大グレン団のリーダー...。奴らを助けてやれ」

 

シモン「お、俺は...女の人相手は...」

 

ヴィラル「そう言えば、お前...ニア姫様はどうしている?」

 

シモン「...」

 

ヴィラル「な、何だ、その反応は⁉︎いつもの気合はどうした⁉︎」

 

シモン「放っておいてくれ...」

 

エルシャ「向こうの方...何だか落ち込んでらっしゃるみたいね」

 

ヒルダ「こんな連中と一緒にやっていくのかよ...」

 

零「嫌なら抜けりゃいいだろ」

 

ヒルダ「一々口の減らない奴だね!」

 

零「お前ほどじゃねえよ」

 

竜馬「(珍しく零も突っかかるじゃねえか...)」

 

ワタル「(うん、それに僕達も歓迎されてないね...)」

 

ショウ「(話には聞いていたけど、想像以上にやさぐれているな)」

 

ゼロ「(零が突っかかるのも気持ちがわからなくてもないぜ...)」

 

サリア「こちらの隊のメンバーを紹介します。奥からヒルダ、ロザリー、クリス、エルシャ...」

 

ヒルダ「...」

 

ロザリー「けっ...」

 

クリス「...」

 

エルシャ「よろしくお願いします」

 

サリア「そして私が隊長のサリアです」

 

チャム「あーっ!チュッチュの人だ!」

 

...チュッチュ⁉︎

 

サリア「チュッチュ⁉︎」

 

チャム「ヴィヴィアンが言ってたよ。サリアって真面目だけど、男の人と女の人がチュッチュする本が大好きだって」

 

サリア「ヴィ、ヴィヴィアン!あなた、勝手に私の机の引き出しを開けたわね!」

 

ヴィヴィアン「ごめんなちゃい〜!」

 

しんのすけ「へい、彼女達!オラの所で楽園暮らしをしない?」

 

クリス「な、何...こいつ...!...あっ⁉︎」

 

ロザリー「ち、近寄んじゃねえよ、このクソガキ!...って、うわっ⁉︎」

 

しんのすけのナンパに後ず去ったクリスとロザリーは躓き、コケそうになったが...。

 

一夏「危ない!」

 

そんな2人を一夏が支えた。

 

一夏「大丈夫か?」

 

クリス「う、うん...」

 

ロザリー「あ、ありがとよ...」

 

一夏「怪我がなくて良かったよ」

 

物凄いイケメン笑顔...。

 

ロザリー・クリス「!」

 

あれ、あいつら、頰が赤くなってねえか...?

 

ロザリー「あ、あたし等は全然大丈夫だよ!そっちは⁉︎」

 

一夏「俺も何でもないぜ...それよりもこれからよろしくな、俺は織斑 一夏って言うんだ」

 

クリス「うん!こちらこそよろしくね、一夏君!」

 

ロザリー「仲良くしていこうぜ、一夏!」

 

おいおいおいおい...さっきとキャラが違うぞ。

 

ヒルダ「お、おい!ロザリー!クリス!」

 

シャルロット「むぅー...」

 

簪「一夏...」

 

千冬「あいつの人を引き寄せるオーラは異世界の人間にも効くのか...」

 

真耶「あ、あははは...。流石は織斑君です...」

 

一夏って、元の世界でもこうなんだな。

 

マサキ「...寄せ集め集団のエクスクロスにとんだトラブルメーカー達がやってきたようだぜ」

 

アーニー「このままで大丈夫なのかな...」

 

ワタル「ねえ、アンジュさん...何とかしてよ!」

 

アンジュ「どうにもならないよ。こいつ等も私も、ノーマだからね。(野蛮で下品で暴力的...。だから、全力で生きる...誰かを殺してでも...。司令がどんなつもりで私を無罪にしたかなんて知った事じゃない...!どんな事になろうとも私は生き抜いてみせる...。生命だけが、今の私に残されたものだから...)」

 

俺が言えた事じゃないが...今後は荒れそうだな...。

 




ー中断メッセージ

〈カノンのスパロボ初体験〉

弘樹「今日はこの辺でやめるか...」

カノン「氷室さんー!」

弘樹「どうした、サファイア...。そんなに慌てて」

カノン「わたしもスーパーロボット大戦を入手しました!これで氷室さんと一緒にプレイできますね!」

弘樹「...サファイア...。悪い、スパロボは1人用だぞ...」

カノン「え...えぇぇぇぇぇっ⁉︎...そ、そんなぁ...」

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