スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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嵐を呼ぶナイスガイと嵐を呼ぶ五歳児の共演です!

それでは、どうぞ!


第23話 勇者特急、到着

 

ーレイだ。

 

俺とボス、エメラナはジャンとドクターウェストに手伝ってもらいながら、ジャンボットの修理を行なっていた。

 

レイ「頼む」

 

俺はエメラナから修理道具を要求するが、いつまでも渡されないので振り返る。

 

レイ「どうした?」

 

エメラナ「すみません...」

 

エメラナから修理道具を受け取り、俺は再び修理を再開する。

 

レイ「...ジャンキラーの事か?」

 

エメラナ「...えっ...?」

 

レイ「実は俺も...奴とは同じような境遇でね。けど、俺は暴走を克服できた...。仲間達との...絆のおかげでね」

 

エメラナ「...」

 

ジャンボット「プログラム修復の為...人工知能の再起動に入る。地球人、くれぐれも...姫様に無礼のないように」

 

え...⁉︎

 

レイ「え、あ、お、ちょっ...!」

 

そのまま、ジャンボットは話さなくなった...。

 

ウェスト「勝手な人工知能なのである」

 

ヒュウガ「おいおい!次の作業は?」

 

ジャン「地道にやって行くしかないですね...」

 

ヒュウガ「...はぁ...」

 

こんな時...クマさんがいてくれたらな...。

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達はNーノーチラス号の格納庫でヒルダを除く第一中隊メンバーと話していた。

 

ロザリー「次やってくれよ、次!さらにすげーやつをよ!」

 

ヒミコ「了解なのだ!ヒミコミコミコヒミコミコ!忍法・花畑の術!ほれ!」

 

...凄えな。

 

クリス「すっごーい!すごすぎる!」

 

エルシャ「あらあら、綺麗なお花ねぇ」

 

サリア「よろしければ、術士様も魔法を見せてくださいませんか?」

 

アマリ「わ、私...あの手の派手なドグマはあまり得意ではないんで...」

 

サリア「そんな事おっしゃらずに」

 

アマリ「で、では...ちょっとだけ...やってみますね...。風よ、春を運んで...!FLOS!」

 

...何も起こらねえな...。

 

サリア「え...」

 

ロザリー「何も起きねえぞ、おい」

 

クリス「失敗って事...?ダサ...」

 

アマリ「...だから、苦手だって言ったじゃないですか...」

 

零「ドンマイドンマイ、次、頑張ろうぜ」

 

俺は拗ねるアマリの頭をポンポンと叩き、慰める。

 

アマリ「もう...零君ったら...」

 

メル「(良いですね...頭、ポンポン)」

 

サリア「だ、大丈夫です、術士様!私...次の機会を楽しみにさせていただきます!」

 

アマリ「あ、ありがとうございます...。次までには、うまくなっておきますね...。それとサリアさん...お話しした通り、私は教団を抜け出した身ですので、普通に接してください」

 

サリア「いえ!私にとって術士様は術士様ですから!」

 

ワタル「サリアさんって本当に魔法使いが好きなんだね」

 

ホープス「(この興味の示し方...少し調べてみる必要があるかも知れませんね)」

 

クリス「ねえ、零は何かできないの?」

 

俺にきたか...。

 

零「悪いな、俺は何にもできないぞ?」

 

ロザリー「何だよ、つまんねえな...」

 

ほーう...。

 

零「なら、これはどうだ?」

 

俺はバスタードモードを発動させる。

 

エルシャ「赤い瞳...⁉︎」

 

ロザリー「おぉー!」

 

クリス「か、格好いい!」

 

零「ざっとこんなもんだ」

 

メル「バスタードモードを特技の様に披露しないでください!」

 

零「ごめんごめん」

 

すると、ヒルダがやってきた。

 

ヒルダ「何やってんだよ、お前等?」

 

ヴィヴィアン「あ...ヒルダも来た!」

 

なーんか、不機嫌そうだな...。

 

ロザリー「凄いんだぜ、ヒルダ!ヒミコの忍法!」

 

クリス「それに聞いた?ホープスに頼めば、どんな服も作ってもらえるんだって」

 

ヒルダ「たった三日で余所者に尻尾ふってんじゃねえよ!」

 

クリス「だって...」

 

ロザリー「そういうヒルダだって、昨日の夜、零と楽しく話してたじゃないか!」

 

ヒルダ「そ、それは...!」

 

メル「え⁉︎」

 

アマリ「零君...2人で何してたの?」

 

零「話してただけだって...やましい行為は何もしてねえよ!」

 

アンジュ「言った通りでしょ、ロザリー、クリス。この部隊は異界人混じりで構成されてるから、ノーマも差別されないって」

 

ロザリー「イタ姫の言う事だから、当てにならねえと思ってたが、まさか本当だとはな」

 

サリア「そうね。エレクトラさんは、私達の戦術を尊重してくれるし、パラメイルの整備も他の機体と同じようにしてくれる」

 

エルシャ「私、ナディアちゃんとマリーちゃんにお料理を教える約束しちゃった」

 

クリス「マーベルやグランディスはお化粧のやり方を教えてくれた」

 

ヒルダ「お前等...」

 

零「そろそろ、お前もみんなの輪に入ったらどうだ?」

 

ヒルダ「大きなお世話だよ」

 

アマリ「この後、みんなでお茶するんですけど、ヒルダさんもご一緒にいかがです?」

 

ヒルダ「うるせえ!仲良しゴッコにあたしを巻き込むんじゃねえよ!」

 

零「おい、ヒルダ...」

 

アマリ「仲良しゴッコって...ちょっとひどくありません?」

 

...おいおい。

 

ヒルダ「カマトトが怒りやがったか。法と秩序の番人サマが聞いて呆れるぜ。ベッドで可愛いがってやれば、さらに素の顔が見られるかもな」

 

...俺は何も聞いていないぞ。

 

アマリ「ワ、ワタル君やしんちゃん達の前で何を言ってるんですか⁉︎」

 

ヒルダ「意外にウブなんだね、術士サマは」

 

アマリ「もうダメ...零君、助けて...」

 

零「何故、俺に振る」

 

ワタル「ヒルダさんは僕達と仲良くしたくないの?」

 

ヒルダ「当たり前だろうが!」

 

しんのすけ「オラと友達じゃないの?」

 

ヒルダ「そ、そんな事はないけどよ...!」

 

零「情緒不安定かお前は」

 

ヒルダ「う、うるせえ!」

 

零「痛っ⁉︎殴んなって⁉︎」

 

ワタル「ヒルダさん、ケンカばかりしてると疲れちゃわない?」

 

ヒルダ「そ、それは...」

 

ワタル「だったら、しんちゃんや零さんだけじゃなく、僕達とも仲良くしようよ。遊んだり、オヤツ食べたりするのもみんなでやった方が楽しいに決まってるから」

 

ヒルダ「う、うるせえ...!」

 

あー、逃げた...。

 

ワタル「ヒルダさん...」

 

零「あの照れ屋も相当だな」

 

アンジュ「放っておきなよ、ワタル。あんなひねくれ者は」

 

ワタル「ひねくれてるって言えば、アンジュさんだって似たようなものだよ」

 

アンジュ「そ、そう...⁉︎」

 

ワタル「でも、今はこうやって仲良く旅をしているじゃない。だったら、ヒルダさんだって」

 

アンジュ「...そうだね」

 

メル「さすがは救世主ワタル君です。アマリさんのお説教なんかよりも、ずっと効果的ですね」

 

アマリ「...返す言葉もありません...」

 

零「後の事はおれやしんのすけに任せろ」

 

ワタル「うん!」

 

ロザリー「大したもんだぜ、ワタルは。猛獣使いにでもなれるんじゃねえのか」

 

アンジュ「それ、どう言う意味よ、ロザリー!」

 

マサオ「あはは!アンジュさんって、確かに虎やライオンみたいだもんね!」

 

サリア「この子達の笑顔にアンジュとヒルダも毒気が抜かれるのね...」

 

トオル「...」

 

サリア「どうしたの?風間君」

 

トオル「サリアさんって...もしかして、魔法少女が好きなんですか?」

 

サリア「...!ど、どうして...⁉︎」

 

トオル「実は僕も好きなので...みんなには内緒にしてますけど...」

 

サリア「あなたとは仲良くやっていけそうね!」

 

ネネ「ねえねえ!女の子に囲まれた学校はどう?」

 

一夏「最初は動物園のパンダみたいな感じだったけど、もう慣れたよ」

 

ネネ「一夏さんって好きな人とかいるの?」

 

一夏「いないよ。俺なんか、釣り合わない子達ばかりだよ」

 

ネネ「...へぇ〜。これは良いのが書けそう...!」

 

ボーちゃん「これは...苦労する予感...」

 

エルシャ「でも、ワタルちゃん達...子供なのに戦うのは怖くないの?」

 

クリス「あたし達、ノーマは小さい時から戦う訓練を受けさせられてきたけど、あんたは、この前まで普通に生活してたんでしょ?」

 

ワタル「大丈夫だよ。だって、僕は救世主なんだもん」

 

しんのすけ「オラ達も春日部を守る春日部防衛隊だから、大丈夫だゾ!」

 

ヒミコ「ワタル、しんちゃん、偉い!ワタル、しんちゃん、立派!」

 

ワタル「ありがとう、ヒミコ」

 

トオル「僕達、これでも何度も世界を守ってるんですよ」

 

ヴィヴィアン「それは、しんちゃんから聞いたよ」

 

アマリ「前から思ってましたけど、その誇りだけで戦えるなんて素晴らしいです」

 

零「しんのすけ達の場合、世界がぶっ飛んでるけどな...」

 

ワタル「へへ...僕には憧れのヒーロー達がいるからね。それを見習ってるのさ」

 

零「ヒーロー...か?」

 

ガイ「何だ?ワタルの世界にもゲキガンガーがあったのか?」

 

ワタル「違うよ。僕の世界にいた正義の味方だよ。その二人は全国の子供達の憧れだったんだ」

 

アマリ「正義のヒーロー...。とてもステキですね、それ...」

 

ショウ「何だかんだでアルゼナル組も馴染んできたみたいだな」

 

エイサップ「これで連携の方も大丈夫そうだな」

 

零「お疲れ、ショウ、エイサップ。偵察の方はどうだった?」

 

ショウ「エレクトラさんには、もう報告したが、この先の村が山賊の被害にあってるって話を聞いてきた」

 

あ...デシャヴだ。

 

アンジュ「また、それ⁉︎」

 

ワタル「って事は...!」

 

零「ドアクダー軍団の可能性があるな、これは...」

 

エイサップ「行くなら、案内するよ」

 

メル「お願いします!」

 

俺達は山賊の被害を受けている村へ向かった...。

 

 

 

 

 

ーよお、サンソンだ。

 

俺とハンソンは今、山賊の被害にあっていると言われている村で姐さん達を待っていた。

 

サンソン「しかし、わからねえよな...」

 

ハンソン「何が?」

 

サンソン「ネモの事だよ。この間のアルゼナルの事や、Nーノーチラス号の進路についても何の説明もねえし」

 

ハンソン「まあ...ノーチラス号の時からそんな感じだったけどね...」

 

サンソン「かと思えば、ワタルには妙に甘くねえか?この山賊の調査だって最初は無言だったのにワタルが提案したら、すぐに部隊を派遣したしよ」

 

ハンソン「あれじゃないか?ワタルの事を子供のように思ってるとか...」

 

サンソン「あのネモが人の親ね...。あんまり想像できねえな...」

 

すると、姐さん達が戻ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

聞き込みを終えた俺達はサンソンさんとハンソンさんのところへ戻ってきた...。

 

グランディス「留守番、ご苦労さん。一通りの聞き込みはしてきたよ」

 

ハンソン「で、どうでした、姐さん?山賊の方は」

 

グランディス「それがさ...どうもドアクダー軍団とは別物らしいんだ」

 

サンソン「別物...?」

 

ワタル「うん...。村に脅しをかけてきたメカは魔神よりも、ずっと、大きかったみたい」

 

ハンソン「オニキスでもないの?」

 

零「あいつらの気配はしないので、多分、違います」

 

メル「...前々から思っていたのですが、零さんはどうして、オニキスが来る事を感じ取れるんですか?」

 

零「さあな...俺もわからないんだ」

 

アマリ「(時より零君が見るっていう記憶...それが零君とどの様な関わりが...)」

 

シバラク「正体不明の謎の敵...。もしかすると異界人かも知れんな」

 

九郎「異界人が悪さをしてるって事か...」

 

リチャード「的の詮索は後回しにしてでも急がなければならんな...」

 

サヤ「この村の学校の先生が一人で話をつけるといって山賊のアジトへ向かったそうです」

 

サンソン「シモンみたいだな、そいつ...」

 

ハンソン「でも、ただの学校の先生なんだよね。そりゃマズイんじゃない?」

 

アーニー「だから、急がないとダメなんです!」

 

すると、一人の少年が現れた。

 

?「...その通りですね。事態は一刻の猶予もないでしょう」

 

竜馬「誰だ?」

 

?「名乗る程のものではありません。敢えて言うならば、通りすがりの正義の味方...とでも」

 

しんのすけ「...!」

 

?「...君、何処かで会わなかったか?」

 

しんのすけ「...わからないゾ」

 

?「そうか、ごめんね。変な事聞いて...」

 

ワタル「通りすがりの...」

 

零「正義の味方...」

 

?「その先生の事は僕に任せてください。では...」

 

アマリ「あ、すいません!ちょっと待ってください!」

 

?「すみません。時間が惜しいので失礼します」

 

そう言い、少年は歩き去って行った...。

 

海道「何だ、あいつ...」

 

ワタル「か...か...か...格好いい!ハッキシ言って、超スーパーメチャクチャカッコイイぜ‼︎」

 

アキト「まるでヒーロー番組の主人公の様な子だったね」

 

零「まだ若いのに風格っていうか、貫禄っていうか...独特の雰囲気があるやつだったな」

 

千冬「感心している場合か!あの少年一人に何ができると言うんだ!」

 

アル「その通りだ!早く、Nーノーチラス号とナデシコCに連絡をとって先生とやらを救いに行くぞ!」

 

俺達は先生を助ける為に動き出した...。

 

 

 

 

 

 

 

 

第23話 勇者特急、到着

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨー...ごほん!ヨマコよ。

 

私は今、村を襲う山賊達の元へ向かっていると、山賊達のガンメンが出現した...。

 

ミフネ「行くぞ、者共!年貢の撤収に応じぬ村人にこのショーグン・ミフネの威光を思い知らせてやれい!」

 

ビトン「何が年貢よ...。単なる強盗じゃないの、これ...」

 

ミフネ「何を言う、こそ泥女!この世界で生きていくためには必要な事なのだ!」

 

ビトン「あたくしは誇り高き怪盗ピンクキャットなの!こんな山賊みたいな真似は耐えられないのよ!」

 

ミフネ「黙れ、黙れい!このアル・ワースに真の江戸を築くためにも今は耐えねばならんのだ!」

 

ビトン「何なのよ、その真の江戸というのは!そんなの全然オシャレで可愛くもない!」

 

ミフネ「貴様、このショーグン・ミフネの大望を愚弄する気か⁉︎」

 

ビトン「笑わせてくれるじゃない!今のあんたは、ショーグン・ミフネじゃなく、ローニン・ミフネよ!」

 

ミフネ「ぬうう...!言わせておけば...!」

 

ビトン「訳のわからない世界に跳ばされてやむを得ず手を組んだけど、やっぱり無理だったみたいね...!」

 

オードリー「カトリーヌ様...。お取り込み中、申し訳ありませんが、何者かが、こちらに来ます」

 

よし、こうなったら、言ってやるわよ!

 

ヨマコ「私の声が聞こえる、山賊達!」

 

ミフネ「女!名を名乗れ!」

 

ヨマコ「私の名前はヨマコ。あなた達が脅しをかけている村にある小学校の先生よ。今すぐ村の皆さんに謝罪し、その後、この地から立ち去りなさい!」

 

ビトン「言ってくれるじゃないの。そんな言葉をあたくし達が聞くと思って?」

 

考え通り、言う事は聞かないわね。

 

ヨマコ「...やっぱりね。悪党を言葉でいさめるのは無理みたい」

 

ミフネ「ならば、どうする?七人のサムライでも集めて、村を守るつもりか?」

 

ヨマコ「その必要はないわ...。私一人でも、あなた達を倒す!」

 

そう言い、私はスナイパーライフルを敵に目掛けて打ち、直撃させた...。

 

ミフネ「ぬおっ⁉︎」

 

ビトン「手持ちのライフルで、あの距離を撃ち抜くなんてやるじゃないの!」

 

ミフネ「よくもやってくれたな、女!我が輩を誰だと思っている⁉︎」

 

あの男...!

 

ヨマコ「その台詞をあんたのような卑劣な男が使うのは許さない!たとえ、途中で力尽きようとこの生命が続く限り、あなた達と戦ってみせる!」

 

?「その覚悟...!俺達が引き継ぎます!」

 

そこへ、戦闘機と三機の巨大ガンメンが現れた。

 

 

 

 

 

 

 

ーやあ、俺は嵐を呼ぶ旋風寺 舞人だよ。

 

俺達、勇者特急隊は山賊達に脅されているムラがあると聞き、この村に来て、今は出撃している。

 

舞人「勇者特急隊、ただ今到着!」

 

ミフネ「な、何っ⁉︎」

 

ビトン「嘘!勇者特急隊の坊やもアル・ワースに来ていたの⁉︎」

 

舞人「見ての通りだ!」

 

バトルボンバー「ショーグン・ミフネと怪盗ピンク...。別の世界に来ても悪事を働いているとはな」

 

ガードダイバー「同じ世界から来た者として、見過ごすわけにはいきません!」

 

舞人「ヨマコ先生、後は俺達に任せてください」

 

ヨマコ「ありがとう。あなたになら任せても大丈夫そうね」

 

舞人「美人の信頼を裏切るような真似はしませんよ。この旋風寺 舞人の名に懸けてもね」

 

ヨマコ「ふふ...じゃあ、後はお願いね」

 

そう言い残し、ヨマコ先生は村へ戻っていった...。

 

ビトン「な、何よ!美人なら、ここにもいるのに!」

 

ミフネ「格好つけても、今のお前に何ができるというのだ⁉︎」

 

舞人「果たして、どうかな?」

 

ビトン「相変わらず、小僧らしい!キャットガールズ、やっておしまい!」

 

ミフネ「行け、影の軍団よ!勇者特急隊を切り伏せよ!」

 

バトルボンバー「ってな事を言ってるぜ、舞人」

 

ガードダイバー「予想通り、話し合いでは終わらないですね」

 

舞人「ならば、受けて立つ!正義は...勇者特急隊は負けてはならないんだ!」

 

ガイン「了解だ、舞人!マイトウイングでフォローを頼む!」

 

舞人「よし!前線は任せるぞ、ガイン!勇者特急隊、攻撃開始!まずは手下のロボットを叩くんだ!」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

敵の数を減らし行く俺達...。

 

ガイン「よし...!こちらの方が優勢だ!」

 

舞人「気をつけろ、ガイン!何か来るぞ!」

 

バトルボンバー「あのロボット...飛龍だ!」

 

舞人「エースのジョー!お前もアル・ワースに来ていたのか!」

 

ジョー「それはこちらの台詞だ、旋風寺 舞人。これで俺も、少しはこの世界を楽しめるというものだ」

 

ミフネ「ジョー!貴様、何しに来た⁉︎」

 

ジョー「爺さん二人に頼まれて、あんた等に援軍を届けに来ただけだ。だが、旋風寺 舞人がいるなら、話は別だ!ここからは俺の好きにやらせてもらう!」

 

舞人「ジョー!お前という男は、こんな所にまで来て、俺と戦うというのか!」

 

ジョー「お前の信じる正義とかいうものを徹底的に叩き潰す...!それが俺の望みだ!」

 

ガイン「舞人!まだ何か来るぞ!」

 

現れたのは二隻の空中戦艦だった...。

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達は村を守る為に戦っているロボットを援護する為に駆けつけた。

 

ガードダイバー「空中戦艦...⁉︎」

 

バトルボンバー「新たな敵かよ!」

 

ワタル「勇者特急隊のみんな!僕達は味方だよ!」

 

ガイン「我々の事を知っている人間が、あれには乗っているようだ」

 

ジョー「勇者特急隊の味方という事は俺の敵という事だ!」

 

っ⁉︎攻撃を仕掛けて来たか...!

 

エーコー「山賊の部隊、こちらに仕掛けてきました!」

 

ネモ船長「ここに来た以上、連中と戦う事は既に決めている。各機を発進させろ」

 

エレクトラ「各機は出撃してください」

 

エレクトラさんの指示で俺達は出撃した...。

 

ジョー「余計な邪魔が入る前に決着をつけてやるぞ、旋風寺 舞人!」

 

ガイン「舞人...!」

 

舞人「...」

 

大阪「待たせたな、舞人君!」

 

舞人「大阪室長!では!」

 

大阪「既にこちらを出発している!もうすぐ到着するはずだ!」

 

浜田「全て定刻通りだよ!後は頼むよ、舞人!」

 

舞人「了解だ、浜田君!必ず勝利してみせる!」

 

...?あの戦闘機...何かするつもりか...?

 

舞人「やるぞ、ガイン!」

 

ガイン「了解!」

 

シャルロット「あの飛行機とロボット、何をする気なの⁉︎」

 

エルザ「まずいロボ!敵の赤いのが、彼等を狙っているロボ!」

 

ワタル「大丈夫!黙って見ていて!」

 

すると、今度は汽車が現れた。

 

マーベル「あれは...汽車⁉︎」

 

ガイン「待っていたぞ、ロコモライザー!」

 

舞人「徹夜で調整してくれた青戸工場のみんなに感謝だ!」

 

ガイン「行こう、舞人!」

 

舞人「よし...!レェーツ!マーイトガーイン‼︎」

 

汽車と飛行機とロボットが合体していく...⁉︎

 

舞人「マイトガイン、起動!」

 

そして、三機は合体ロボとなった。

 

ワタル「やったぁ!噂のマイトガインだ!」

 

舞人「そう...その通り!」

 

マイトガイン「銀のつばさにのぞみを乗せて、灯せ、平和の青信号!勇者特急マイトガイン、定刻通りにただ今到着!」

 

へべ「な、何だい⁉︎あれは⁉︎」

 

キキ「とんでもなく派手で豪快なやつだね...」

 

ワタル「決まった!ハッキシ言って、超スーパーメチャクチャカッコイイぜ‼︎」

 

シモン「いいぜ!まさに魂の合体だ!」

 

ヴィラル「おまけに名乗りも決まっている」

 

アキト「やはり、合体はいいね」

 

ガイ「おう!ドリルもだが、やっぱり、合体も男のロマンだぜー‼︎」

 

簪「か、格好いい...!」

 

ヒカル「ありゃりゃ...ヒーロー好き組のテンションマックスだね」

 

イズミ「マックスにハッスル...ウフフ...!」

 

ジョー「合体したか、マイトガイン!これで少しは楽しめそうだぜ!」

 

舞人「ジョー!」

 

マイトガインというロボットは少し移動した...。

 

舞人「戦いを楽しみ、悪党に荷担するお前を俺は許さない!お前が俺との戦いを望むなら、受けてたってやる!」

 

ジョー「その正義の味方面...!苦痛と恐怖で歪めてやるぜ!」

 

零「あれが、正義の味方か...」

 

ワタル「行こう、零さん!マイトガインと一緒に山賊軍団をやっつけるんだ!」

 

零「ああ!村人を困らせる奴らはまとめて退治してやる!」

 

ミフネ「あの連中、村人が雇った用心棒か!」

 

ビトン「こうなったら、マイトガインとまとめて片付けてやろうじゃない!」

 

ジョー「奴等の相手は、お前達がやれ!その代わり、マイトガインは俺が引き受ける!」

 

舞人「いいだろう、ジョー!お前がいくら否定しようと俺はどこまでも正義を貫く!教えてやるぞ!正義の力を...マイトガインの力を!」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VS初戦闘〉

 

零「あのマイトガインってロボット...なかなかのナイスガイだな...。俺達も負けてられないぞ、ゼフィルス!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVS初戦闘〉

 

カンタム「...あのマイトガインというロボットは...高性能なAIを搭載しているようだね」

 

しんのすけ「やっぱり、合体は格好いいゾー!」

 

カンタム「しんのすけ君、気持ちはわかるけど今は戦闘に集中しよう!」

 

ひまわり「たやたや...」

 

 

〈戦闘会話 トオルVS初戦闘〉

 

ボーちゃん「エクスクロスのロボットも格好いいけど、あのマイトガインというロボットも格好いい...!」

 

マサオ「やっぱり、合体はいいね!」

 

ネネ「男の子って、どうしてこう合体ロボットが好きなのかしら...ねえ、風間君?」

 

トオル「さ、さあね。(言えない...。僕も格好良すぎて見とれていたなんて、絶対に...)」

 

 

 

 

俺達はショーグン・ミフネの二オーにダメージを与えた。

 

ミフネ「おのれ、マイトガイン!このミフネ、大望を果たすまで決して歩みは止めぬ!覚えているがいい!男は黙ってぇ〜退却‼︎」

 

そのまま、二オーは撤退した...。

 

舞人「ショーグン・ミフネ...。異世界に跳ばされたというのに江戸建設の夢は捨てていないのか」

 

マイトガイン「常識外れは変わっていないという事だな」

 

 

そして、さらに、カトリーヌ・ビトンのスノービーにもダメージを与えた。

 

ビトン「え...嘘!あたくしのスノービーが...!」

 

オードリー「残念ですが、ここは撤退するしかありません」

 

ビトン「覚えてなさいよ、マイトガインの坊や!このカトリーヌ・ビトン、アル・ワースで誰よりも美しく輝いてみせるから!」

 

そう言い残し、スノービーも撤退する。

 

舞人「怪盗ピンクキャットこと、カトリーヌ・ビトン...。彼女も相変わらずだな」

 

マイトガイン「私のAIは、彼女の行動原理を理解できない...」

 

 

〈戦闘会話 ゼロVSジョー〉

 

ジョー「まさか、本当に正義のヒーローみたいな戦士が現れるとはな」

 

ゼロ「俺がヒーロー?勘弁してくれ、俺は当たり前の事をしてるだけだぜ?」

 

ジョー「成る程、貴様はそういう奴か...。俺の邪魔をするなら、お前も倒す!」

 

 

〈戦闘会話 ミラーナイトVSジョー〉

 

ジョー「まるで騎士だな」

 

ミラーナイト「はい、私は鏡の騎士と呼ばれています」

 

ジョー「だったら、騎士は騎士らしく守ってみせるんだな!飛龍の力を見せてやる!」

 

 

 

 

 

マイトガインは飛龍というロボットに目掛けて、剣で斬り裂き、大ダメージを与えた...。

 

ジョー「ちいっ...!不覚を取ったか!」

 

舞人「負けを認めろ、ジョー!そして、潔く降参するんだ!」

 

ジョー「確かに今日の勝負は、お前の勝ちだ...。だが、アル・ワースを舞台にした俺とお前の戦いは、まだ始まったばかりだ!それを忘れるな!」

 

飛龍は撤退した...。

 

バトルボンバー「あの野郎...!まだ諦めないつもりかよ!」

 

ガードダイバー「だが、あの男の力は侮る事は出来ません」

 

バトルボンバー「それは、あいつに一度負けた俺が1番よく知ってるぜ」

 

舞人「(来るなら来い、ジョー。正義を憎むお前に負ける事は正義の敗北を意味する。だから、俺は絶対に負けない...。お前の挑戦...必ず退けてやるぞ)」

 

周りの雑魚も倒し、俺達は戦闘態勢を解いた。

 

アンジュ「結局、あの山賊の一味...ドアクダー軍団とは関係なかったみたいね」

 

ワタル「いいじゃない。困った村の人達を助けられたんだから」

 

舞人「ありがとう。君達のおかげで奴等を倒す事が出来たよ」

 

ワタル「嬉しいなぁ!あのマイトガインと一緒に戦う事が出来たなんて!」

 

九郎「あいつの事を知ってたのかよ、ワタル?」

 

ワタル「うん!僕達の世界では、勇者特急隊と言えば、世界を守るヒーローだもの!」

 

レイ「まるでウルトラマンみたいだな」

 

ゼロ「やってる事は変わらねえからな」

 

零「...ちょっと待て、ワタル。もしかして...」

 

ワタル「そうだよ、零さん。僕の憧れの正義のヒーロー...その一人は、あのマイトガインなんだ」

 

マイトガイン「嬉しいな、舞人。あのように言って貰って」

 

舞人「そうだな。あの子のため...いや、全ての人達のため、この世界でも俺達は正義を貫こう」

 

この後、俺達はそれぞれの艦へ戻り、脅されていた村で話をしていた。

 

ヨマコ「シモン!」

 

シモン「久しぶりだな、ヨーコ。まさか、こんな所で学校の先生をやってるなんて思ってもみなかったぞ」

 

ヨマコ「そうね。シモン達には行き先も告げずにカミナシティから旅立ったものね...。でも、新政府の仕事よりもこの村で子供達を相手にしている方が私には合ってるみたいよ」

 

シモン「ヨーコが選んだ生き方だ。俺がどうこう言う事じゃないさ」

 

すると、しんのすけとシバラク先生が来た。

 

シバラク「シモン...。そろそろ、そちらの美しいお嬢さんを拙者達に紹介してくれんか?」

 

しんのすけ「気になるゾ〜」

 

出た、下心コンビ。

 

サンソン「(シバラクの旦那はまた懲りずに一目惚れかよ...)」

 

ハンソン「(仕方ないさ...。それが先生の生き様なんだから)」

 

スカーレット「(しんのすけも大概だな...)」

 

ヨマコ「初めまして。この村の小学校教師のヨマコと申します」

 

真耶「小学校の先生なんですね!」

 

エンネア「ヨマコはシモンとどう言う関係なの?」

 

ネネ「もしかして、シモンさんの昔の恋人だったりして〜!」

 

ヨマコ「いえいえ。シモンには、ニアというステキなお相手がいますから」

 

メル「え...えぇぇぇぇぇっ⁉︎」

 

シバラク「何だと⁉︎」

 

メルとシバラク先生...驚きすぎだろ。ってか、シモンにも恋人がいたんだな。

 

朗利「(またシバラクの旦那の嫉妬が始まったぜ...)」

 

金本「(面倒だから、嫌なんだよなぁ...)」

 

シモン「ま、待ってくれ、シバラク先生...!」

 

零「お、落ち着いてください、シバラク先生!出会いはいずれありますよ!」

 

シモン「お主にだけには言われたくないわ!」

 

零「何でですか⁉︎」

 

いや、本当に何でだよ...⁉︎

 

シバラク「取り敢えず、シモン!お主には、その辺りをきちんと説明してもらう!」

 

ヨマコ「そういえば、シモン...ニアには会えたの?」

 

シモン「え...?」

 

ヨマコ「私...ニアとだけは連絡を取り合ってたんだけど、三日前にニアも、この村を訪ねてきて...。シモンを探して旅をしてるって言ってたわよ。ツインテールの女の子と一緒に」

 

シモン「‼︎‼︎」

 

シバラク「シモン!お主という男は、なんとうらやましい!」

 

しんのすけ「ふどうびょうだゾ、それは!」

 

真上「それを言うなら、不公平だろう」

 

ヴィラル「おい、シモン!お前、ニア姫様を放っておいて旅に出たのか!」

 

シモン「俺は...。ニアにフラれたんだ...」

 

......はあぁぁぁぁぁっ⁉︎

 

マサオ「え⁉︎」

 

シモン「勇気を振り絞ってプロポーズしたのにイヤですって言われて...」

 

グレンファイヤー「う、うわぁ......」

 

リュクス「では、まさか...」

 

零「...旅に出た理由って...そのニアって子にフラれたからなんですか?」

 

シモン「...俺は...もっと大きな男にならなきなダメなんだ...。ロシウも賛成してくれて...だから...」

 

シバラク「そうか、そうか!お主もなかなか苦労しているな、シモン!よしよし!今夜はお主の苦労話を肴に酒を酌み交わそうではないか!」

 

しんのすけ「オラもジュースで付き合うゾ!」

 

チャム「(シバラク先生の機嫌が直った!)」

 

エレボス「(すっごく、嬉しそう...)」

 

エイサップ「(仲間意識か...)」

 

海道「(本当にめんどくさいオッサンだな...)」

 

千冬「所で、シモン。ツインテールの女の子というのもお前の知り合いなのか?」

 

シモン「いや...覚えはないけど...」

 

ヨマコ「あ、その子から伝言を頼まれてるんだった」

 

零「伝言?」

 

ヨマコ「なんかね、織斑 一夏って男が来たら、探してやってるわよって、言ってたわ」

 

一夏「お、俺⁉︎」

 

ヨマコ「あなたが織斑 一夏君?」

 

一夏「は、はい」

 

ヨマコ「そう言えば、あなた達と同じ制服を着ていたわね...」

 

シャルロット「え⁉︎それって、もしかして!」

 

簪「一夏...!」

 

一夏「鈴がいるって事か!」

 

アル「その鈴というのは誰だ?」

 

一夏「鈴は俺のセカンド幼馴染で中国の代表候補生なんだ」

 

メル「では...一夏君達の世界でいう...専用機持ちという事ですね?」

 

一夏「はい、そうです」

 

こりゃ、ニアって人達を探さねえとな...。

 

すると、俺達がこの村に来て、出会った少年が来た。

 

舞人「皆さん、先程はご協力いただきありがとうございました」

 

アマリ「君が、あのマイトガインのパイロットだったんですね」

 

舞人「正確には、俺と同じガインのコンビですけどね」

 

ガイン「勇者特急隊のガインです。よろしくお願いします」

 

カンタム「こちらこそよろしく頼むよ、ガイン」

 

舞人「カンタムも超AIを搭載されているのかい?」

 

カンタム「僕はヒューマロボノイドで超AIとは少し違うかな」

 

ガイン「そうなのか...」

 

舞人「そして、俺が勇者特急隊の隊長の旋風寺 舞人...。人呼んで、嵐を呼ぶヒーローです」

 

嵐を呼ぶ...どこかで聞いたような...。

 

しんのすけ「オラ、野原 しんのすけ!オラは嵐を呼ぶ五歳児だゾ!」

 

舞人「君も嵐を呼ぶのか!仲良くできそうだね、しんちゃん!」

 

しんのすけ「うん、舞人君!」

 

握手してるし...。

 

ワタル「びっくりしたよ、僕。あの旋風寺コンツェルンの社長さんがマイトガインのパイロットだったなんて」

 

零「旋風寺コンツェルン?」

 

ワタル「僕のいた世界で一番大きな会社だよ。舞人さんは、そこの一番偉い人なんだ」

 

九郎「お前、その若さで大したものだな...」

 

舞人「この程度の事は驚くに値しませんよ」

 

ウェスト「そう言い切る所が既に只者ではないのである」

 

ワタル「さっすが僕の憧れのヒーローだぜ!」

 

舞人「ワタル...と言ったかな?君は俺と同じ世界から来たんだね」

 

ワタル「うん。今はアル・ワースで救世主をやってるよ」

 

舞人「救世主か...。俺とは出会うべくして出会ったんだろうな」

 

ワタル「そうかもね。舞人さん達もドアクダーを倒すためにエクスクロスに参加してよ」

 

舞人「ドアクダー...。それが君達の倒すべき敵か...」

 

アマリ「そして君達、異界人の帰還の鍵を握っている存在です」

 

ガイン「では...⁉︎」

 

舞人「そのドアクダーを倒せば、俺たちは元の世界に帰れると...?」

 

マサキ「簡単に言えば、そうだな」

 

舞人「重要な話になるのなら、落ち着ける場所でじっくり聞きたいな...。補給もかねて、皆さんを俺達の活動拠点の青戸へ案内したいのですが、よろしいでしょうか?」

 

零「待て待て!異界人のお前が活動拠点まで持っているのかよ⁉︎」

 

舞人「ええ...。俺達は、その青戸の町ごと、このアル・ワースに跳ばされて来たんです」

 

な、何だと...⁉︎町ごと転移って...そんな事があり得るんだな...!

 

ワタル「そうだったんだ!」

 

ヨマコ「割り込みゴメン。そのアオトって、ここから南に行ったところにある町の事?」

 

舞人「ええ、そうですけど...」

 

ガイン「我々は付近の村が山賊に襲われていると聞き、こちらに調査に来ていたんです」

 

舞人「それが俺達の世界の犯罪者だったのには驚いたけどな」

 

ヨマコ「そのアオトだけど、この村を出たニア達は、そこに行くって言ってたわ」

 

シモン「何だって⁉︎」

 

一夏「という事は、鈴もその青戸って所に...!」

 

千冬「行っているだろうな...」

 

ヴィラル「ほう...それは是非とも俺達も行かねばならんな」

 

シモン「しかし...」

 

一夏「いつもの気合はどうしたんですか、シモンさん!」

 

ヨマコ「一夏君の言う通りよ。どんな困難もぶち抜くのがあなたのドリルなんでしょ?」

 

グランディス「そっちの社長さんのお招きなんだ。断るのは失礼ってもんだよ」

 

ワタル「じゃあ、決まりだ!よろしくね、舞人さん!」

 

舞人「そうと決まれば、すぐに出発しよう」

 

シモン「...」

 

アマリ「シモンさん...」

 

ヴィラル「腹をくくれ、シモン」

 

零「こう言う時は、考えるよりもまずは行動ですよ」

 

シモン「...わかった。いつまでも逃げ回っているのは男らしくないからな」

 

ヨマコ「頑張ってね、シモン。私は結末を見届けられないけど、いつだってあなたを信じているから」

 

シモン「ありがとうよ、ヨーコ。必ず、また会おうな。(此処でヨーコと再会したのもきっと何かの縁だ...。アニキ...。俺、もう一度勝負してくるよ...)」

 

俺達は舞人の案内の元、青戸を向かう事になった...。

 

 

 

 

 

 

ーわしはウォルフガングだ。

 

ウォルフガング「...で、お前達はマイトガインとその協力者に負けて、逃げ帰ってきたわけか...」

 

ミフネ「今回は返す言葉もない...」

 

ホイ・コウ・ロウ「小さな村一つ手に入れられないとは、この偉大なるアジアマフィア、ホイ・コウ・ロウ様の手下には相応しくないネ」

 

ビトン「待ちなさいよ!いつ、このあたくしが、あんたの部下になったのよ⁉︎」

 

ミフネ「この我が輩もだ!」

 

ホイ・コウ・ロウ「そんなものは、お前達が生まれ落ちた時から決まってるネ」

 

ビトン「このジジイ!調子に乗って!」

 

ミフネ「我らは元の世界に帰るまで一時的に同盟を結んだに過ぎん!それを忘れるな!」

 

ウォルフガング「とは言うが、今後の活動のためにもリーダー役は必要じゃろうな」

 

ビトン「それは当然、あたくしね!ついでに組織の名前はデンジャラスゴールド同盟に決定!」

 

ミフネ「勝手に決めるな、こそ泥め!組織の長は我が輩で、名前は大江戸新撰組にに決まっている!」

 

ホイ・コウ・ロウ「何を言うネ!お前達は、ホイ・コウ・ロウ大兄とその他大勢の一員なのネ!」

 

ジョー「下らん争いだな...」

 

ウォルフガング「ジョー!涼しい顔をしとらんで、この場を収めろ!」

 

ジョー「俺は誰がリーダーでも構わん。もっとも、従うつもりはないがな」

 

ビトン「んま、生意気!」

 

ミフネ「貴様...!何様のつもりだ⁉︎殿様か⁉︎」

 

ジョー「俺はエースのジョーと呼ばれる男...。誰も俺に命令する事は出来ない。だが、心配するな。お前達の邪魔者となるマイトガインはこの俺が倒す。奴の正義の味方面を見ていると俺の血が怒りで煮えたぎるんでな」

 

ウォルフガング「そのためにお前には、ワシのロボット工学の全てを注ぎ込んだ飛龍を与えている。必ず奴を倒してみせろよ」

 

ホイ・コウ・ロウ「では、改めてリーダー役を決めるネ」

 

?「それはとっくに決まっている」

 

すると、ある男が来た。

 

ホイ・コウ・ロウ「お前は...パープル!」

 

パープル「あんた達のリーダー...それは、この俺だ」

 

ビトン「はぁぁぁ⁉︎」

 

ミフネ「若造が!ショーグンの御前で何を言っている⁉︎」

 

ホイ・コウ・ロウ「パープル!我がアジアマフィアの新参者のお前がどういうつもりネ⁉︎」

 

パープル「では聞くよ、ホイ・コウ・ロウ。俺の主人であるあんたは、俺達を元の世界に返してくれるのかい?」

 

ホイ・コウ・ロウ「そ、それはだな...」

 

パープル「そっちの年増とニセ侍とマッドサイエンティストはどうなんだい?」

 

ミフネ「ぬう...!」

 

ビトン「あたくしは永遠の29歳よ!年増扱いは許さないから!」

 

ウォルフガング「逆に聞くぞ、パープルとやら。お前には、その手段があるのか?」

 

パープル「その手段を持つ、この世界の有力者と渡りをつけている」

 

ウォルフガング「有力者だと?」

 

パープル「そう...。その名はドアクダーだ」

 

ミフネ「ドアクダー...」

 

ビトン「いかにも悪そうな名前ね...」

 

ホイ・コウ・ロウ「貴様...いつの間に...!」

 

パープル「かの司馬 遷も言っている...先んずれば人を制すってね。そういうわけだから、元の世界に帰りたいのなら、俺の指揮下に入るんだな」

 

ミフネ「...」

 

ビトン「...」

 

パープル「決まりだな。今日から俺達はブラックダイヤモンド連合だ!この世界に華麗な悪の華を咲かせようぜ!」

 

ジョー「(おかしな奴がリーダーになったが、これで悪党共も本格的に動き始める...。旋風寺 舞人...。お前の信じる正義で、こいつ等が止められるかな...)」

 

パープル「そして、早速、俺達ブラックダイヤモンド連合に新たな仲間だ...。来い、マドカ」

 

マドカ「...私をその名で呼ぶな。私の名はエムだ...それを忘れるな」

 

パープル「わかったから怒るなよ」

 

ビトン「まあ、まだ子供じゃない!」

 

ジョー「そんな奴を引き入れて大丈夫なのか?」

 

パープル「大丈夫さ、彼女はISという機械で戦う...心配はない」

 

マドカ「(...すまない、スコール、オータム...もとの世界へ戻るためにはこいつらと手を組むしかないんだ...だが、織斑 一夏...お前だけは私がこの手で殺す...!)」

 





ー中断メッセージ

〈ギルガからの誘い〉

ギルガ「此処でゲーム、終了か...。ならば、女性プレイヤーの諸君。これから僕とディナーでもどうかな?そして、夜までスパロボについて語り合おうじゃないか。...あぁ、男性プレイヤーはとっとと休憩に入りたまえ。では、待っているからね...レディ達」

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

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