スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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本来のサブタイトルは目覚める決意なのですが、ノブナガとルルーシュの二人の王がいるのでこのサブタイトルにしました!

それではどうぞ!


第26話 二人の王

ー新垣 零だ。

 

俺はアマリ、メル、ワタル、シバラク先生、ヒミコと共にデス・ゴッドを探していた...。

 

ワタル「...デス・ゴッドのがあの真実の鏡を持っている限り、戦艦は身動きが取れない...!」

 

ヒミコ「だから、あちし達でデス・ゴッドを捜し出すのだ!」

 

シバラク「偵察部隊の話では、この辺りでブリキントンが何かしていたそうだが...」

 

メル「恐らく、近くに彼のアジトがあるのだと思います...」

 

アマリ「他の皆さんもデス・ゴッド捜索にに動いています。私達も頑張りましょう」

 

シバラク「こういう時、クラマが空から捜してくれれば、楽なのに...」

 

アマリ「申し訳ありません。うちのホープスもですよね」

 

メル「空を飛べる人達というのはそのような所まで自由ですね...」

 

零「一夏、鈴、シャルロット、簪はISで空から捜してくれているから見つかるのも時間の問題だけどな...」

 

茂みから何か聞こえた...⁉︎

 

零「誰だ!」

 

ルルーシュ「す、すまない...。驚かせるつもりはなかったんだ...」

 

この男...何者だ...?

 

零「いや、こっちこそ突然、怒鳴ったりしてすまない...」

 

ヒミコ「ニイちゃん、こんな所で何をやってるのだ?」

 

ルルーシュ「この辺りの地層を...調べていたんだ...」

 

メル「では、あなたは学者さんですか?」

 

ルルーシュ「俺は...。何者でもないし...何者にもなりたくないんです...」

 

零「っ...!」

 

シバラク「(この覇気のない顔...世捨て人という奴か...)」

 

メル「零さん...?」

 

零「いや...何でもない...」

 

似ている...。両親が死に、自殺しようとしていた昔の俺に...。

 

アマリ「...」

 

ワタル「ダメだよ、それじゃ!」

 

ルルーシュ「え...」

 

ワタル「ナディアさん達が言ってましたよ!働かざる者、食うべからず...って!病気だったら仕方ないけど、ちゃんとやる事はやらないと」

 

ルルーシュ「...やる事か...」

 

シバラク「やめんか、ワタル。人には、それぞれ事情というものがある」

 

ワタル「...そうだね、先生。ごめんなさい、生意気な事を言って...」

 

ルルーシュ「気にしないでくれ...。君の言う事は、もっともだと思うから」

 

零「...あんた、何かが怖いのか?」

 

ルルーシュ「そう見えるのか?」

 

零「...ああ。今のあんたとそっくりだった人間を知っているからな...」

 

アマリ「零君...」

 

ルルーシュ「その人はどうしたんだ?」

 

零「大切な友人の言葉で立ち直ったよ...」

 

ルルーシュ「大切な...友人...」

 

ワタル「もしかして...お兄さん、ドアクダー軍団に逆さまにされた街の人?」

 

ルルーシュ「あ、ああ...」

 

口ごもった...。本来、嘘をつくのが得意な人間ほど、こういう時は嘘をつくのが下手になるものだ...。

 

こいつ、アル・ワースの人間じゃねえな...。

 

ワタル「だったら、大丈夫!僕がデス・ゴッドを倒してちゃんと街を正常にするから!あの街だけじゃないよ!世界全部を元通りにしてみせるから!」

 

ルルーシュ「世界を変える...か...。君は強いんだな...」

 

零「何だよ、笑えんじゃねえか」

 

ルルーシュ「何でだろうな...笑顔が込み上げてきた...」

 

零「...それはあんたが生きているって証拠だ」

 

ルルーシュ「生きている...そうか...」

 

ワタル「強いのは僕が救世主だからだよ!」

 

ヒミコ「あちしも強いよ!」

 

シバラク「ちなみに拙者もだ!」

 

メル「私も...多分、強いと思います」

 

アマリ「私は...残念ながら、そこまでではないですけど、頑張るつもりです」

 

零「俺は強くない...まだまだの男だ」

 

ルルーシュ「いや、一目見た時からわかった...。君は強いよ」

 

零「ありがとうな。あんただけじゃなく、他の人にもそう言ってもらえるように頑張るつもりだ」

 

ルルーシュ「そうか...」

 

すると、男の人と女の子が歩いて来た...。

 

?「...そのような笑顔が見られるとは思いませんでしたよ」

 

ルルーシュ「...!」

 

...?な、何だ...?

 

ジェレミア「捜しましたよ」

 

捜していた...?それにこの男の声...!

 

ルルーシュ「う...うう...。うああああっ‼︎」

 

俺達と話していた少年は恐怖な顔を浮かべ、逃げる様に走り去ってしまった...。

 

メル「ま、待ってください!」

 

アーニャ「逃げられちゃった...」

 

ジェレミア「いささか無礼だったようだ...。だが、生きておられる事さえわかれば、今はそれでいい」

 

ワタル「お前達...!お兄さんに何をするつもりだったんだ⁉︎」

 

ジェレミア「君に関係のない話だ、少年」

 

ワタル「関係なくなんてない!僕はお兄さんの不安を叩き潰すって宣言したんだ!」

 

アマリ「待ってください、ワタル君...!」

 

零「お前ら...昨日、戦った相手だな!」

 

メル「え...!」

 

ジェレミア「という事は、君達はエクスクロスとやらか...」

 

アーニャ「敵だとわかったら、どうする?」

 

零「別にどうするつもりもねえよ...。お前らが手を出さない限り...だけどな」

 

アーニャ「いいの?」

 

アマリ「あなた方も異界人なのですよね...。でしたら、無用な戦いはしたくありません」

 

?「フッ、甘いな...。術士とやら」

 

さらに男と女が来た。

 

ノブナガ「その様な戯言を言っているといつかは戦で命を落とすぞ?」

 

アマリ「それでも私は...」

 

メル「アマリさん...」

 

零「...確かに甘いな。でも、それがアマリの強さだ」

 

アマリ「零君...」

 

ジャンヌ「強さ...」

 

零「人の甘さも時として、強き力になるってもんだぜ?あんたなら、それぐらい気づいているだろ?オダ家嫡男...オダ・ノブナガ公」

 

シバラク「何だと...⁉︎」

 

ノブナガ「よく気づいたな。お前の名は?」

 

零「新垣 零だ」

 

ノブナガ「では零、お前に問おう...強さとは何だ?」

 

零「誰かを守り抜く力だ」

 

ノブナガ「その誰かとは誰の事だ?」

 

零「大切な人達や俺の守れる範囲の人達だ」

 

ノブナガ「では、守れない範囲の人間はどうするつもりだ?」

 

零「...俺は守れる範囲がどれぐらいか言ってないだろ?」

 

ノブナガ「...」

 

零「俺の守れる範囲は無限だ。もし手が届かなければ、走ってでも届かせる...。それだけだ」

 

ジャンヌ「そんな夢物語...!」

 

零「確かにお前達からしたら夢物語だな...。だが...その夢物語を夢物語にさせないようにするのも悪い事じゃねえだろ?」

 

ノブナガ「...フッ...」

 

ジャンヌ「ノブナガ...?」

 

ノブナガ「フハハハハッ!そうかそうか!まっ事面白い男だ、お前は!」

 

零「ノブナガにそう言ってもらえて光栄だな」

 

ノブナガ「お前との戦は楽しめそうだな!」

 

零「...俺自身は楽しむ気はないけどな」

 

ジャンヌ「(ノブナガに認めさせるなんて...彼、只者じゃないわね...!)」

 

アマリ「それに私にはあなた方がドアクダー軍団に手を貸す悪党とは思えませんし」

 

ジェレミア「...では、その君に問う。先程逃げだした方は、どう見る?」

 

アマリ「あの人は...正直に言って、よくわからないです...」

 

シバラク「どうしてだ、アマリ?」

 

ジェレミア「無理もない。あの方は、少々複雑だからな」

 

メル「その言葉...何となくわかります」

 

ジェレミア「ともあれ、無用な戦いを好まない点は評価しよう」

 

ワタル「デス・ゴッドは、どこにいる?」

 

アーニャ「君達を攻撃するための準備をしている」

 

ジャンヌ「結構な軍を引き連れているわ」

 

ワタル「何だって⁉︎」

 

シバラク「こうしてはいられん...!戻って、襲撃に備えねば!」

 

ジェレミア「その方がいいだろう」

 

ノブナガ「ミツやサルにも伝えておけ...。俺とランマルも出ると...そして、零。お前とも剣を交えるとしよう」

 

零「挑んでくるなら、望むところだ」

 

アマリ「これだけははっきり言っておきます。無用な戦いはするつもりはありませんが、襲ってくるのなら、話は別です。ですが、ドアクダー軍団を抜ける気があるなら、私達の所に来てください」

 

俺達はみんなの元へ戻るためにその場を走り去った...。

 

ジェレミア「...さすがは教団の術士だ。正しき事を知っているな」

 

アーニャ「術士...。初めて見た」

 

ジェレミア「彼女の事が気になるのかな、アーニャ?」

 

アーニャ「でも、何故なのかはわからない...」

 

ノブナガ「新垣 零か...。フッ、面白い男だ...」

 

ジャンヌ「もし彼がオダ家にいたとしたら、あなたの友達になっていたと思う?」

 

ノブナガ「さあな、だがあいつは俺にもアーサー王にも従わなかったであろうな」

 

ジャンヌ「もうすぐ戦が始まるわ...。零という男はあなたの強敵になるかしら?」

 

ノブナガ「間違いなく、俺を脅かす脅威へとなるであろうな...。俺達の世にいなくて安心した」

 

ジャンヌ「ノブナガ...」

 

ノブナガ「案ずるな、ランマル...。俺は負けはしない...」

 

 

 

 

 

第26話 二人の王

 

 

 

 

 

俺達はデス・ゴッドの部隊を迎え撃つ為に出撃した...。

 

サヤ「あの死神が来ます!」

 

俺達の前に魔神部隊とスケルバット、サザーランド・ジーク、モルドレッド、ザ・フール、オルレアンが現れた。

 

デス・ゴッド「全く...?ジェレミア達が、あの男を見つけていれば、こんな面倒しなくても済むのに!」

 

ジェレミア「申し訳ありません」

 

デス・ゴッド「まあいい...。この真実の鏡が曇っている限り、戦艦共は、あの場を動けん。その間に正面から、ワタルとエクスクロスを叩き潰してやれ!」

 

ノブナガ「承知した」

 

デス・ゴッド「このデス・ゴッド様は高みの見物をさせてもらうがな!」

 

スケルバットは逃げやがった...!

 

しんのすけ「逃げたゾ!」

 

ネネ「異界人に戦いを押しつけて逃げるなんてとんだ死神ね!」

 

ミツヒデ「来たか!ノブ、ランマル!」

 

ジャンヌ「もう容赦しないわよ!」

 

ヒデヨシ「今度こそ、討たせてもらうぜ!」

 

ノブナガ「やれるものならな...零!この戦でお前の誰かを守る強さというものを見せてみろ!」

 

零「正直、お前とはやりたくねえが...仕方ねえ!やるしかないのならやってやる!」

 

ノブナガ「フッ、是非もない!」

 

カレン「ジェレミアとアーニャもやる気なんだね!」

 

ジェレミア「無論だ。そのために私は、ここにいる」

 

アーニャ「そっちこそ、怪我したくなかったら引っ込んで」

 

スザク「わかってるのか!ドアクダー軍団はルルーシュを戦わせようとしているんだぞ!」

 

ジェレミア「無論、承知の上だよ。そのために我々は、彼らについたのだ」

 

スザク「そんな事は...させない!」

 

アマリ「やっぱり、戦うのですね...」

 

アーニャ「さっきの術士さん...。あなたは何のために戦うの?」

 

アマリ「私は...自分の心のおもむくまま...自分の意思に従って戦うだけです」

 

アーニャ「あなたは...自由なのね」

 

ホープス「(ほう...面白い事を言いますね、あの子...)」

 

竜馬「こうなりゃ、あいつ等をぶっ倒して死神野郎を引きずり出すまでだ!」

 

カレン「ジェレミア、アーニャ!あんた達が何のためにルルーシュを戦わせようとしているのか知らないけど...!」

 

スザク「その計画...!絶対に止めてみせる!」

 

ヒデヨシ「行くぜ、ノブ様、ジャンヌちゃん!」

 

ミツヒデ「私は...何度でもお前を討つ!オダ・ノブナガ!」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ノブナガVS初戦闘〉

 

ノブナガ「(どの世であろうと俺は戦う...。俺は殺す事しか知らないからな。だが、俺が本当に殺すのはあいつではない...)」

 

 

〈戦闘会話 ジャンヌVS初戦闘〉

 

ジャンヌ「(ノブナガに認めさせた新垣 零という男...ちょっと妬けるわね...。って、バカなの、私!男に嫉妬してどうするのよ!)」

 

 

 

 

紅蓮はモルドレッドにダメージを与えた...。

 

アーニャ「もう帰る...。(ルルーシュを保護すれば、もうこんな事はしなくても済む...)」

 

モルドレッドは撤退した...。

 

スザク「(アーニャ...。君とも、いつか共に戦えると信じてる...)」

 

 

 

 

 

 

ランスロット・アルビオンもサザーランド・ジークにダメージを与えた...。

 

ジェレミア「ここまでか...。(ならば、戦線を離脱して、あの方の保護を...)」

 

サザーランド・ジークは撤退した...。

 

スザク「(ジェレミア卿...。僕は...あなたを信じたい...)」

 

 

 

 

 

 

ゴ・クウの攻撃でオルレアンは追い込まれた...。

 

 

ジャンヌ「此処で死ぬわけにはいかない...ノブナガ、先に行ってるから...。(時は稼げた...後は時の問題ね...)」

 

ノブナガやなそう言い残し、オルレアンは撤退した...。

 

ヒデヨシ「...!ジャンヌちゃん、お前まさか...」

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSノブナガ〉

 

零「オダ・ノブナガだろうと容赦はしねえぞ!」

 

ノブナガ「望む所だ!手は抜かないぞ、零!」

 

零「こっちも加減してる場合じゃねえんだ...!やってやるぜ!」

 

 

 

 

 

ゼフィルスとゴ・クウの連携にザ・フールもダメージを負った。

 

ノブナガ「フハハハハッ!やはり、乱は良い...!此処で再び死ぬのは惜しいな!」

 

ミツヒデ「ノブ、お前に次などない!」

 

ノブナガ「案ずるな、これで終わりだ。ミツ...。(これで俺自身の欲は満たされた...。後は、世捨ての魔王にでも会いに行くとするか...)」

 

ミツヒデ「これで終わりだと...?やはり、お前の読みは読めぬ...!」

 

 

スザク「ジェレミア卿達は退けた...!」

 

ゼロ「後は、あの死神野郎を倒すだけだぜ!」

 

ワタル「お前の手下はやっつけたぞ!出て来い、デス・ゴッド!」

 

ワタルの言葉に答えるように再び、スケルバットが現れた。

 

デス・ゴッド「呼ばれて飛び出て、何とやら〜。デス・ゴッド様、参上!」

 

ガイ「死神野郎!観念して、真実の鏡ってやつを渡しやがれ!」

 

デス・ゴッド「フッフッフ、そんなにも、これが欲しいか?」

 

舞人「よし...!デス・ゴッドは真実の鏡を持っている!」

 

アンジュ「欲しいものは奪ってでも手に入れる!覚悟しなよ!」

 

デス・ゴッド「まあ、そう急かすな。お前達に真実の鏡の使い方というものを見せてやろう」

 

ユイ「使い方...?戦艦を飛べなくしたり、街を逆さまにする以外にも何かあるのですか⁉︎」

 

デス・ゴッド「フッフッフ!まあ、見ているがいい!」

 

移動したスケルバットに乗っているのは...あの時あった少年か...⁉︎

 

ルルーシュ「くっ...!」

 

カトル「デス・ゴッドの機体に捕らえられているのは...!」

 

デュオ「間違いねえ!あれは...!」

 

カレン「ルルーシュ‼︎」

 

零「は⁉︎マジかよ...⁉︎」

 

ワタル「えーっ!あの人が、噂のルルーシュって人なの!」

 

メル「あの気弱そうな人が大罪人だったなんて...!」

 

九郎「カレン達の世界の戦いの元凶...皇帝ルルーシュ...」

 

ゼロ「またの名を...黒の騎士団のゼロ!」

 

デス・ゴッド「そう!その通り!この男こそ、とある世界を震撼させた魔王である事は調べがついている!」

 

万丈「(ゼロ...。捕まってしまったか...)」

 

スザク「その真実の鏡を使い、ルルーシュに何をするつもりだ...⁉︎」

 

デス・ゴッド「真実の鏡を曇らせれば、正常が異常になるが...本来の使い方は、物事の真実を照らす事にある」

 

カレン「真実...」

 

デス・ゴッド「さあ、魔王よ!世界を戦いに包んだ、お前の中の悪意を今、白日の下へさらせ!その残虐非道の心を以て、ドアクダー軍団の軍師となるのだ!」

 

ルルーシュ「!」

 

あれが...真実の鏡の力...!

 

カレン「ルルーシュ...」

 

デス・ゴッド「今、魔王はよみがった!これで世界はドアクダー軍団のものとなる!さあ、魔王よ!ドアクダー様への忠誠の証として、このデス・ゴッドにひざまずけ!」

 

ルルーシュ「...黙れ」

 

...!性格が変わった...⁉︎

 

デス・ゴッド「何っ⁉︎」

 

ルルーシュ「下郎が、この俺に指図するな」

 

デス・ゴッド「ぬ、ぬうう...!」

 

青葉「さっきまでの怯えていた姿と全然違う!」

 

ディオ「あれが、あの男の本性か...!」

 

リディ「流石は、世界を震撼させた魔王だ...。気迫が違う...!」

 

デス・ゴッド「ま、まあいい...!お前の悪意を以てすれば、この世界は炎に包まれる!それこそが、ドアクダー様の望みだ!」

 

ルルーシュ「お前も戦いを望むか...。要するに俺と同じという事だな」

 

デス・ゴッド「そ、それです!その邪悪さ!それを私共は待っていたのでございます!」

 

デュオ「まずいぜ、こいつは!ドアクダー軍団にゼロがついたとなれば、大変な事になる!」

 

ショウ「ここで何としても奴を仕留めなくては...!」

 

アルト「でも、仕留められるのかよ...!」

 

カレン「待って...!」

 

マーベル「カレン...」

 

カレン「もし、あの真実の鏡がルルーシュの本当の姿を照らすなら...」

 

スザク「僕達は彼を信じたい」

 

ヒルダ「そんな事言ってる場合かよ!」

 

真上「甘さを捨てろ!今の奴は敵だ!」

 

サリア「取り返しのつかない事になる前に早く対処を!」

 

ワタル「待って、ヒルダさん、真上さん、サリアさん!」

 

ヒルダ「邪魔するんじゃねえよ、ワタル!」

 

メル「零さん...」

 

零「...あいつは本当は戦う事が嫌いなんだ」

 

ショウ「そうなのか...?」

 

ワタル「うん...。だって、あの人...すごく悲しそうだったよ...」

 

万丈「ルルーシュは自らが悪になる事で全ての憎しみを自分に向けさせた...。そして、その死と共に世界から戦いを葬ろうとした...」

 

ゼクス「正しいやり方でないと知りながら、それしか方法がないとして...」

 

デス・ゴッド「笑わせてくれる!だからといって、こいつのやってきた罪が許されるものか!もうこいつは悪として生きるしかないのだ!ドアクダー軍団の軍師...魔王としてな!」

 

ルルーシュ「お前が俺の生き方を決めるな」

 

デス・ゴッド「いやいや、滅相もない!あなた様はあなた様の心のおもむくままに生きればよろしいのでございます!」

 

ルルーシュ「そうか...。ならば...!お前を、ここで討つ!ルルーシュ・ランペルージでも、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアでもない男が命じる...!」

 

デス・ゴッド「な、何か!とてつもなくヤバい気がする!」

 

スカルバットはルルーシュから距離をとった...。

 

ルルーシュ「さすがは死神だな。ギアスの危険さを本能的に感じ取り、俺を解放したか。もっとも...この力を俺は二度と使う気はないがな」

 

あいつ...!

 

カレン「ルルーシュ!」

 

万丈「あの露悪的な口の利き方...君は自分を取り戻したんだな」

 

ルルーシュ「...不本意な過程ではあったがな」

 

万丈「罪の意識と目的の喪失で生きる意味を失った君ならば、放置しても問題ないと思ったが...。まさか、デス・ゴッドがあんな手を使ってくるとは思わなかったよ。結果オーライだったけどね」

 

ルルーシュ「...俺は、俺という人間の存在と俺のやってきた事を、今もこれからも許すつもりはない...」

 

零「さっきの全てを放棄したあんたの姿はその想いによるものか...」

 

ルルーシュ「だが、浅ましいな...。俺の心の奥底には、まだ戦う心が残っていたようだ」

 

スザク「違うよ、ルルーシュ。それは戦う心じゃない...生きる意思だよ」

 

カレン「そうだよ!あんたはいつだって生きるために戦ってきたじゃない!」

 

ルルーシュ「ふ...今の俺が、どう取り繕っても何の説得力もないな...」

 

カレン「いいさ...!素直なあんたに、また会えたんだ!あの鏡に感謝するよ!」

 

スザク「君の真実...悪を許さない心が開放された事にもね。そして、君自身が悪を討つ事を...戦う事を選ぶのならば、僕達からは何も言う事はないよ」

 

デス・ゴッド「ば、馬鹿な...!このデス・ゴッド様は自らの手でドアクダー軍団の敵を作り出してしまったのか!わ、私は悪くない!悪いのは、あの男と...この鏡だ!」

 

ヒミコ「いらないんなら、あちしにちょーだい!」

 

ヒミコ、いつの間に...⁉︎

 

ヒミコはデス・ゴッドから真実の鏡を奪った。

 

ヒミコ「真実の鏡、もーらい!」

 

デス・ゴッド「あ!ドロボウ‼︎」

 

カンタム「ナイスだ、ヒミコちゃん!」

 

ひまわり「たいや〜!」

 

ヒミコは龍神丸の元まで走った...?

 

ヒミコ「ほい、ワタル!真実の鏡なのだ!」

 

龍神丸「ワタル!鏡を磨き、天に掲げるのだ!」

 

ワタル「よぉし!真実の鏡よ!この一帯を正常な状態に戻してくれ!」

 

デス・ゴッド「あ、ウソ!やめてーっ‼︎」

 

ワタルが真実の鏡を掲げると真実の鏡が光り、光が消える。

 

ヒミコ「ワタル、あれを見るのだ!」

 

街が戻ってるな!

 

ヒカル「やったー!街の建物が正常になってるよ!」

 

サブロウタ「って事は...!」

 

機関長「各機関、正常に作動!」

 

エレクトラ「Nーノーチラス号、航行可能です!」

 

ネモ船長「よくやってくれた」

 

ハーリー「ナデシコCもいけますよ!艦長!」

 

ルリ「では、遅れた分を取り返しましょう」

 

ドニエル「よし...!これでこっちのものだ!」

 

スメラギ「攻撃もできるようになったわね...!」

 

倉光「我々も戦線に復帰しよう」

 

デス・ゴッド「ぬううっ!よくも...よくも‼︎」

 

ルルーシュ「簡単に取り乱しているようでは器の小ささを自ら教えているようなものだぞ」

 

デス・ゴッド「う、うるさいっ!元はと言えば、お前が全て悪い‼︎魔王め!死ねーっ‼︎」

 

ルルーシュを攻撃しようとしたスカルバットめがけて銃撃が襲った。

 

デス・ゴッド「な、何だ⁉︎」

 

銃撃を警戒し、スカルバットは軽く後ろに下がった...。

 

現れたのはサザーランド・ジークとモルドレッド...⁉︎

 

カレン「ジェレミアとアーニャ!」

 

そして、二機はルルーシュの前に移動した...。

 

ジェレミア「さすがはルルーシュ様...。もしもの時に備え、ドアクダー軍団にいたのは正解でした」

 

ルルーシュ「悪となってでも、この俺を守ろうときてくれた忠義...。苦労をかけたな、ジェレミア。それにアーニャも」

 

ジェレミア「いえ...。ルルーシュ様にお仕えする事こそが、このジェレミアの至上の喜びでございます。そして、ルルーシュ様が自らのご意思で戦いに臨まれるなら、お供いたします」

 

アーニャ「よかった。これでもう、あの薄気味悪い奴の言う事を聞かなくてもいいのね」

 

スザク「ジェレミア卿!ルルーシュの保護を!」

 

?「坊やのお守り役は私の役目だろう」

 

現れたのは黒い機体とピンクのランスロット...?

 

C.C.「相変わらず世話が焼けるな、ルルーシュ」

 

ルルーシュ「魔王と一緒に魔女まで登場か...」

 

カレン「C.C.!あんたも跳ばされてたんだね!」

 

C.C.「そういうわけではないがな...。だが、こうなったらあいつのお目付役の私も傍観者を気取るわけにもいくまい」

 

二機もルルーシュの目の前に降り、黒い機体はルルーシュが乗れるように蹲った。

 

ルルーシュ「フ...俺だけでなく、蜃気楼もよみがえっていたか」

 

C.C.「コックピットには、お前の欲しいものも入っているぞ」

 

ルルーシュ「助かる、C.C.」

 

ルルーシュは蜃気楼という機体に乗った...。

 

ルルーシュ「俺は...俺自身を捨て去る...!」

 

蜃気楼とピンクのランスロットは浮上した。

 

ルルーシュ「各機、俺の周りに集え!」

 

ジェレミア「イエス! ユア・マジェスティ!」

 

ルルーシュの言葉に紅蓮、ランスロット・アルビオン、モルドレッド、サザーランド・ジーク、ピンクのランスロットが集まった。

 

カレン「ゼロの衣装だ!」

 

ルルーシュ「フ...これを着ると気持ちが引き締まるな」

 

デス・ゴッド「おのれぇ!こうなれば、力押しで叩き潰してくれる!」

 

デス・ゴッドがそう言うと、大量の戦力を投入してきた。

 

デス・ゴッド「見たか!デス・ゴッド軍団の全戦力を!」

 

ワタル「とんでもない数を出してきた!

 

ルルーシュ「案ずるな、少年」

 

ルルーシュが仮面を被った...あれがゼロか...。

 

ゼロ(ルルーシュ)「俺はゼロ!奇跡を起こす男だ!」

 

デュオ「出やがったぜ!お得意のフレーズが!」

 

ゼロ(ルルーシュ)「各機、あの岩山を狙え!」

 

スザク「了解!」

 

紅蓮達は岩山を狙い、撃った...。

 

...まさか...!

 

デス・ゴッド「飛んだマヌケ軍師だな!どこを狙わせている⁉︎」

 

ゼロ(ルルーシュ)「身についたクセのようなものだな...。おれは無意識の内に戦場を調べていたようだ。そして、知った!あの岩山の中が空洞である事を!」

 

デス・ゴッド「え⁉︎」

 

ゼロ(ルルーシュ)「もう遅い!」

 

やはり...岩山が崩れて、岩山上の魔神は全滅した...。

 

デス・ゴッド「わ、私の軍団がーっ‼︎」

 

夏美「崩れた岩山に敵が呑まれた...」

 

ケロロ「飛べない機体ではひとたまりもないであります!」

 

ルルーシュ「俺の見せた奇跡...お気に召してくれたかな?」

 

デス・ゴッド「ま、魔王!鬼、悪魔、死神‼︎」

 

死神はお前だろ。

 

一夏「すげえ...!すごすぎるぜ、あいつ!」

 

五飛「復活早々にやってくれるな...」

 

シモン「戦局にに風穴をぶち開ける!あいつ、ドリルみたいな奴だぜ!」

 

ロザリー「で、でも、ヤバくねえか、あいつ!」

 

クリス「う、うん...!絶対にあいつ...いい人じゃない!」

 

アンジュ「そう?目的のためなら手段を選ばない奴って嫌いじゃないけど」

 

真上「同感だ」

 

海道「面白え奴じゃねえかよ、あいつ!」

 

サリア「わ、わかった...。あのルルーシュという男...アンジュに似ているんだ...」

 

ヴィヴィアン「確かに!」

 

ヒイロ「...来るぞ」

 

すると、現れたのは魔神軍団を引き連れたザ・フールとオルレアンだった。

 

ミツヒデ「ノブか!」

 

ノブナガ「苦戦を強いられているようだな、デス・ゴッド」

 

デス・ゴッド「そうだ!私には破壊王、お前がいたのだったな!」

 

ジャンヌ「あなたが隠していた残りの軍団も連れてきてあげたわよ」

 

デス・ゴッド「よくやった!破壊王、その力でエクスクロスと魔王を倒せ!」

 

ノブナガ「承知した...だが、俺が討ち取るのは...お前だ!」

 

すると、ザ・フールの周りに雷が発生した。

 

ノブナガ「轟くこと、雷の如し!」

 

雷はノブナガ達が連れてきた魔神部隊を一掃した。

 

デス・ゴッド「な、何ー⁉︎」

 

ノブナガ「フン、これが最強の軍だと?片腹痛い!」

 

デス・ゴッド「裏切る気か、破壊王⁉︎」

 

ノブナガ「何か忘れてはいないか?俺は破壊王...。お前も破壊される定めだったのだ」

 

九郎「ど、どうなってるんだよ⁉︎」

 

ルルーシュ「敵を騙すのは味方から...流石は天地を取りかけたオダ・ノブナガだ」

 

ノブナガ「ようやく、真の自分を取り戻したか、魔王」

 

ルルーシュ「あなたもそれを望んでいたようだな、破壊王」

 

ミツヒデ「ノブ...お前は...」

 

ノブナガ「...言ったはずだ、俺は乱が好きだ。俺は殺す事しかできないと。だが、この地はお前のいるべき地ではない、ミツ」

 

ミツヒデ「私を試したのか...異界の地でも戦えるのか...」

 

ノブナガ「ドアクダーを打ち取れば、お前達は元の地へと帰る事が出来る...ならば、俺はお前達の邪魔をする者を殺し、破壊する。構わないか?」

 

ヒデヨシ「へへっ!それで充分だぜ、ノブ様!」

 

ミツヒデ「真に不器用な男だ、お前は」

 

ジャンヌ「それがノブナガだもの。ノブナガ、私もあなたと共に行くわ」

 

ノブナガ「フッ、是非もない」

 

アルト「け、結局、ノブナガ達は味方となったのか?」

 

ノブナガ「そちらがそう思うのならな」

 

零「心強いぜ、ノブナガ!」

 

ノブナガ「零、お前の強さをしかと見せて貰った...。今度は俺の番だ!」

 

デス・ゴッド「お、おのれおのれぇ!許さんぞ、魔王!破壊王!」

 

ルルーシュ「フ...二人の王がお前達の下に着くはずないだろう?」

 

ノブナガ「お前は俺達を受け入れられない器なのだ...大人しく、討たれろ!」

 

しんのすけ「ホッホーイ!後は死神さんを倒すだけだゾ!」

 

ルルーシュ「エクスクロス全軍は俺に続け!ここで奴を叩く!」

 

ノブナガ「先陣はこのオダ・ノブナガがきる!後に続け!」

 

C.C.「フ...世捨の人を気取るより、こちらの方がマシだな、ルルーシュ」

 

ミツヒデ「やはり、お前は凄いやつだ。ノブ...」

 

俺達は戦闘を再開した...。

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ノブナガVS初戦闘〉

 

ノブナガ「平和の世の為に殺すか...。我ながら随分、浅ましい考えだが...この地で選んだ我が道だ!貫き通す!オダ・ノブナガ、推して参る!」

 

 

〈戦闘会話 ジャンヌVS初戦闘〉

 

ジャンヌ「(伝わってきたよ、不器用だけど優しいノブナガの意思が...)私も、ノブナガを...そして、ヒデヨシやミツヒデ...エクスクロスを守る為に戦う!」

 

 

〈戦闘会話 ノブナガVSデス・ゴッド〉

 

デス・ゴッド「こうなれば、お前をここで倒し、お前の首をドアクダー様に差し出してやる!」

 

ノブナガ「よかろう。だが、そう簡単に俺の首を持ち出せると思うな!」

 

デス・ゴッド「な、何だと⁉︎」

 

ノブナガ「お前が持ち出そうとしている首は破壊王の首だ...。災いを招いたとしても俺は知らぬぞ!」

 

デス・ゴッド「ど、どちらも災いではないか、この破壊王!」

 

 

〈戦闘会話 ジャンヌVS初戦闘〉

 

デス・ゴッド「ジャンヌ・カグヤ・ランマル!裏切った事を後悔させてやる!」

 

ジャンヌ「名前を一緒にしないで!私の名はジャンヌ・カグヤ・ダルクであり、モリ・ランマルよ!それから私はあなたを裏切ってなどいない!」

 

デス・ゴッド「罪を認めないとは...何という悪女⁉︎」

 

ジャンヌ「罪...?そんなもの、以前から持っているわ。私はノブナガの盾になると決めたの、あなたなんて眼中にないわ!」

 

デス・ゴッド「こ、これが女の本性...怖い!」

 

 

〈戦闘会話 海道VSデス・ゴッド〉

 

真上「ほう。俺達の前でドクロの機体に乗るのはいい度胸をしているじゃないか」

 

デス・ゴッド「ドクロ対決に勝つのはこのデス・ゴッド様だ!死神の私は負けん!」

 

海道「死神?だったら、お前が相手してんのは地獄だぜ?」

 

デス・ゴッド「お前達は地獄の使いだとでも言いたいのか!」

 

海道「あ?何言ってやがる?」

 

真上「全く、バカはこれだから困るな...」

 

デス・ゴッド「何⁉︎」

 

海道・真上「「俺達が地獄だ‼︎」」

 

 

 

 

 

 

 

残りの魔神軍団を倒し、スケルバットはデスサイズヘルのビームシザースによって、斬り裂かれた...。

 

デス・ゴッド「う、うう...!じ、地獄で待っているぞ‼︎」

 

スケルバットは爆発したが、デス・ゴッドは脱出した。

 

海道「此処はすでに地獄だってのによ!」

 

デュオ「何が地獄で待ってるだ...。ちゃっかり脱出してるくせによ」

 

アーニー「ですが、これで第二界層のボスを撃破で、二つ目の秘宝も手に入れました!」

 

レイ「この調子で界層ボスを倒していこう」

 

戦いが終わり、俺達は戦闘態勢を解いた。

 

零「ノブナガ、お前の生き様...しっかりと見せてもらったぜ」

 

ノブナガ「フッ...まだまだ、俺はこんなものではない!」

 

ヒデヨシ「そう言うと思ったぜ、ノブ様!」

 

ミツヒデ「ノブ...話がある。勿論、ランマルもだ」

 

ジャンヌ「ええ、わかったわ。ミツヒデ...」

 

ノブナガ「フハハっ...是非もなし」

 

ワタル「ルルーシュさんもありがとう。おかげでデス・ゴッドを倒せたよ」

 

ルルーシュ「礼を言うのは俺の方だ、救世主クン。君の言葉が、俺に戦う心を思い出させてくれたよ」

 

C.C.「いつになく素直だな、ルルーシュ。これも真実の鏡とやらのおかげかな」

 

ルルーシュ「久々に会ったというのに、お前も変わらんな、C.C.」

 

C.C.「過程はどうであれ、再び時は動き出した。これから、どうするかはお前次第だ」

 

ルルーシュ「...」

 

スザク「ルルーシュ...」

 

ルルーシュ「スザク、みんな...。俺の話を聞いてくれ」

 

 

 

俺達はそれぞれ艦に戻り、Nーノーチラス号に集まった。

 

ルルーシュ「...」

 

カレン「ルルーシュ...」

 

ルルーシュ「弁解も釈明もしない。今、此処にいる俺が全てだ」

 

ショウ「俺は...初めてお前と言う男の心に触れたように思える」

 

ルルーシュ「...」

 

ショウ「黒の騎士団のゼロ...。そして、皇帝ルルーシュ...。そのどちらもお前であり、お前でなかったんだな...」

 

ルルーシュ「ショウ・ザマ...。神聖ブリタニア帝国と手を組んだドレイク・ルフトと戦った聖戦士...」

 

ショウ「...」

 

ルルーシュ「ヒイロ・ユイ...。黒の騎士団の盟友にして、皇帝ルルーシュの敵...」

 

ヒイロ「...」

 

ルルーシュ「ゼクス・マーキス...。黒の騎士団の敵であったOZの戦士にして皇帝ルルーシュと同じ志を持っていた者...」

 

ゼクス「...」

 

ルルーシュ「そして、スザク、カレンをはじめとする俺の友であり、同志であり、敵であり、共犯者であった者達...」

 

スザク「...」

 

カレン「...」

 

ルルーシュ「その全てと、こうして再び会う事になるとは思わなかった」

 

C.C.「では聞かせてもらおうか、ルルーシュ。お前の進む先を」

 

ルルーシュ「...わからない...」

 

デュオ「おいおい...!世界の進む先を決めた人間が今更、何言ってやがる⁉︎」

 

ヒイロ「黙っていろ、デュオ」

 

ルルーシュ「...アル・ワースで目覚めた俺は目的も生きる意味も失い、全てから逃げていた...」

 

スザク「でも、今は違うよね?」

 

ルルーシュ「少なくとも生きる意味がないのなら、それを探す気にはなった...」

 

カレン「それでいいんだよ、ルルーシュ!せっかく拾った生命なら、あんたは生きるべきだよ!」

 

ルルーシュ「許されるのならばな...」

 

ショウ「お前が、そんな殊勝な人間だとは思えないけどな」

 

ルルーシュ「俺を討たなくていいのか、聖戦士?」

 

ショウ「一度死んだ人間は殺せない...。お前に集まった怨念と憎しみは浄化されたしな」

 

ルルーシュ「...すまん」

 

チャム「頭を下げる先が違うよ!」

 

ルルーシュ「そうだな。わびるのならば、世界中の人間にすべきだろう」

 

マーベル「ならば、世界に対して償いをなさい」

 

C.C.「その世界とは、お前が生きている世界全てだろうな」

 

ルルーシュ「つまり、このアル・ワースにもか...」

 

スザク「僕も手伝うよ、ルルーシュ。だって、僕は君と同じく世界の敵を討つ者...ゼロなのだから」

 

ルルーシュ「...わかったよ、スザク...。当面、それが俺の生きる意味だ。俺は何者でもない者...ゼロとして人々のために戦おう」

 

カレン「お帰りなさい、ルルーシュ」

 

ルルーシュ「まだだ、カレン...。世界が俺を許す前に俺は俺自身を許してはいない。だなら、戦おう...。この生命をゼロに捧げて」

 

カレン「わかったよ。でも、もうあたし達の前では仮面を被らないでね。あんたは、あんたなんだから」

 

ジェレミア「これで私の進む先も決まった」

 

アーニャ「...」

 

ジェレミア「アーニャ...。私のわがままに付き合ってくれて済まない。これからは君の好きにしてくれ」

 

アーニャ「私も...ルルーシュと行く。それが私の進む先でもあるから」

 

ジェレミア「了解だ、アーニャ。君の選択を尊重しよう」

 

アーニャ「(何だろう、この感じ...。胸の奥が...おかしい...)」

 

ノブナガ「償い...そして、生きる意味...か...」

 

ヒデヨシ「ノブ様はどうやって償うんだ?」

 

ノブナガ「俺に償いなど必要ではない。俺は自身の歩んだ道を後悔していない」

 

ヒデヨシ「そっか!そうだよな!」

 

ミツヒデ「では、お前の生きる意味とはなんだ?」

 

ノブナガ「俺が此処にいる事が生きる意味だ...。消滅したと思われた俺は生きている...。ならば、為すべきことをするだけだ」

 

ミツヒデ「為すべき事?」

 

ノブナガ「天地統一は俺の夢であった...。だが、一度死した俺には届かん夢だ...。それをお前が平和という道で成し遂げてくれる」

 

ミツヒデ「ノブ...」

 

ノブナガ「違うか?」

 

ミツヒデ「いや、違わない。では、ノブ...。私が平和な世を作る為にも...お前には剣の稽古を共にやってもらいたいのだが...よいか?」

 

ノブナガ「是非もなし」

 

ジャンヌ「ノブナガ...ミツヒデ...」

 

ヒデヨシ「ジャンヌちゃんはどうすんだ?」

 

ジャンヌ「決まっているわよ。ノブナガがエクスクロスにいるというのなら、私もエクスクロスにいるわ」

 

ノブナガ「済まない、ランマル」

 

ジャンヌ「この地ではジャンヌと呼んで...。私の、一度は捨て去ろうとした本当の名前を...」

 

ノブナガ「わかった。これからもよろしく頼むぞ、ジャンヌ」

 

ジャンヌ「ええ!」

 

ヒミコ「あちしからもよろしくと言っておくのだ!あちしは忍部 ヒミコなのだ!」

 

ノブナガ「ヒミコ...か...」

 

ヒミコ「ん?具合でも悪いのか?」

 

ノブナガ「いや、何でもない...。(ヒミコ...見守っていてくれ...。俺の進むべき道を...。)」

 

ヒルダ「回りくどい連中だぜ。要するにあたし達と一緒に来るって事だろ?」

 

ロザリー「でも、ヒルダ...。あいつら、ヤバくねえか...」

 

クリス「う、うん...。敵に回したくないけど、味方にいても怖い...」

 

ヴィヴィアン「やる事メチャクチャで、自分勝手な所がアンジュそっくりだしね!」

 

アンジュ「ヴィヴィアン!それ、どういう意味よ!」

 

ヴィヴィアン「そこでクイズです!どういう意味でしょう!」

 

すると、エレクトラさんが走ってきた...。

 

なんか、慌ててるな...。

 

エレクトラ「ここにアンジュはいる?」

 

アンジュ「私に何か用?」

 

エレクトラ「落ち着いて聞いてね...。今、ミスルギ皇国から発表があったのだけど...。元皇女シルヴィア・斑鳩・ミスルギが三日後に処刑される事が発表になったわ」

 

アンジュ「シルヴィアが...!」

 

サラ「誰、それ?」

 

ティア「あれ?皇女って言わなかった?」

 

レナ「ええ言ったわ。もしかして、アンジュの姉妹?」

 

アンジュ「(何故...?どうしてシルヴィアが処刑されるの...?それは...姉である私がノーマだったから...なの...)」

 

フェルト「大変です!」

 

すると今度はフェルトが焦った表情で走ってきた。

 

刹那「どうした、フェルト?」

 

フェルト「送った者は不明ですが、たった今、トレミーにミスルギ皇国に囚われている人達のリストが送られてきたんです!」

 

ヒュウガ「な、何だと⁉︎」

 

俺達は急いでそのリストを見た...。

 

千冬「やはり、更識姉、篠ノ之、オルコット、ボーデヴィッヒは囚われているようだな」

 

一夏「何とかして助けださないとな!」

 

アル「お、おい、九郎!この名を見ろ!」

 

九郎「覇道 瑠璃...⁉︎な、何⁉︎何で姫さんがミスルギに...!」

 

アルト「ランカ・リー...。やっぱりな。必ず助け出す...ランカを...!そして、シェリル...お前と必ず会わせてやる!」

 

シェリル「ラン、カ...ちゃ...ん...」

 

 

 

 

 

 

一方、俺達の艦の近くで話している人物が二人いた。

 

?「いいのですか?あのデータを簡単に渡してしまって...」

 

?2「ああ。あのデータは俺には必要ないからな。俺のすべき事は奴の復活を阻止する事だ」

 

?「ですが、エクスクロスと協力すれば簡単に防げるのでは?」

 

?2「いや、奴は俺達の世界の問題だ...。俺がカタをつける。それよりもあの部隊にはお前の兄がいるのだろう?行かないのか?」

 

?「今はまだ...。僕にもやるべき事があるのでまだ兄さんにも会えません...。(彼女は必ずこの世界の何処かに居る...待っていてください、シャーリーさん...)」

 

?2「(奴の復活は必ず阻止する...。あいつの...ヒーローの代わりに俺が...!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーオルガ・イツカだ。

 

俺達はミスルギ皇国の廊下で話し合っていた。

 

三日月「...」

 

シノ「自らの妹を処刑するなんてよ...!」

 

明弘「狂ってやがる...!」

 

名瀬「どうするんだ、オルガ?見限るなら今だぜ?」

 

オルガ「それは...」

 

すると、そこへブレラが歩いてきた。

 

ブレラ「鉄華団か...」

 

ラフタ「どうしたの、ブレラ?」

 

ブレラ「実はミスルギ皇国に捕らえていた人物のリストが何者かによって奪われた」

 

ハッシュ「は⁉︎」

 

アミダ「犯人は?」

 

三日月「ヒイロってやつ?」

 

ブレラ「わからない...。だが、このデータがエクスクロスに渡っているとなると...」

 

アストン「あいつらが来るな...」

 

ブレラ「だが、これは好機なのかもしれない」

 

ビスケット「え⁉︎それってどういう...?」

 

オルガ「お前まさか、ミスルギを裏切る気か⁉︎」

 

ブレラ「声が大きい。そもそも俺はあいつらに従うつもりなどなかった...。鉄華団...お前達はどうするんだ?」

 

オルガ「...」

 

三日月「オルガ...。オルガがどんな道に進もうと俺はオルガについていくよ」

 

オルガ「ミカ...。フッ。俺達の進む道...そんなもん決まってんだろ‼︎」

 

俺は笑顔で皆に言い放った...。

 




ー中断メッセージ

〈ノブナガとジャンヌ〉

ジャンヌ「ノブナガ、プレイヤーがゲームを中断するみたいよ」

ノブナガ「このような所で休息を取るなど...武士の風上にもおけんな」

ジャンヌ「いや、プレイヤーは武士じゃないし...」

ノブナガ「...だが、戦の最中に倒れられても困る...。そこのお前、必ず俺たちの元へと戻り、戦を再開しろ!このノブナガをいつまでも待たせるなよ?」

ジャンヌ「というわけなので、ゆっくりと休んだら、また再開してね!それではまた!」

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

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