スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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第32話です!

ついに彼等が大集合です!

そして、龍王誕生です!


第32話 輝く星神と龍王の咆哮

 

ー新垣 零だ。

 

俺は一夏の部屋の前にいた。

 

龍神丸が死んだ事を自分のせいだと言い、部屋に引きこもった一夏と話をするためだ。

 

零「一夏、入るぞ」

 

部屋をノックして、部屋に入った...。

 

部屋に入ると、暗い部屋の中でベットに横になっている一夏の姿が見えた。

 

一夏「何の用だよ...零」

 

零「もうすぐセリーヌの森に着く...俺達は必ず、龍神丸の復活を成し遂げる」

 

一夏「...それが何だよ?」

 

零「お前も来い、お前自身が自分のせいだと思うなら龍神丸の復活を手伝ってくれ」

 

一夏「無理だ」

 

零「...無理だと?...じゃあ、お前は逃げるのかよ?自分の責任も果たせないのかよ!」

 

一夏「簡単に言うなよ‼︎」

 

俺の言葉にカッとなった一夏は立ち上がり、俺の胸ぐらを掴んだ。

 

一夏「俺はお前とは違う!俺の気持ちも知らないのに他人事のように言うなよ‼︎どんな状況でもみんなを引っ張ってきたお前と一緒にしないでくれ!」

 

零「一夏...」

 

一夏「出ていけ...」

 

零「一夏、俺は...」

 

一夏「出てけよ‼︎」

 

一夏に出ていけと言われ、俺は無言で頷いて、ドアノブに手をかける。

 

...だが、振り返り、一夏に言った。

 

零「...一夏、待ってるからな...」

 

一夏「...」

 

俺の言葉に反応せず、一夏はベットに座る。

 

俺はそれを見て、一夏の部屋を出た...。

 

一夏「くそっ...!」

 

 

 

部屋を出ると、一夏の部屋の前には箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、簪、楯無、ロザリー、クリスが心配そうな顔で立っていた。

 

零「お前ら...」

 

セシリア「零さん...一夏さんは?」

 

ロザリー「大丈夫なのかよ?」

 

零「...正直大丈夫じゃないな...。だいぶ参ってる」

 

箒「私達も一夏に話を...」

 

零「今行かない方がいい。逆にあいつを苦しめる...」

 

ラウラ「わかりました...」

 

零「...これは俺からの頼みだが聞いてくれるか?」

 

クリス「何?」

 

零「もしもの時は...一夏を支えてくれ」

 

シャルロット「零さん...」

 

零「情けない話だが、俺だけじゃあいつを...支えきれるか、わからない...だから...」

 

楯無「心得ました!」

 

鈴「あいつのために動くのは今に始まった事じゃないしね!」

 

簪「私も頑張る...!」

 

零「ありがとな、みんな。(一夏、信じてるぞ。お前が必ず立ち直る事を...)」

 

 

 

 

 

第32話 輝く星神と龍王の咆哮

 

 

 

 

 

 

 

 

ー俺はギロロ伍長だ。

 

ケロロを除く俺達ケロロ小隊はおかしな森にいた。

 

ドロロ「クルル殿、この森はなんと言う名前でござるか?」

 

クルル「クーックク!どうやら、セリーヌの森らしいぜ」

 

ギロロ「村に向かうはずが、まさかこんな森で迷ってしまうとはな...」

 

タママ「僕達、これからどうするですか、ギロロ先輩」

 

ギロロ「迂闊に動くのは危険だ。ここはこの森で待機するしかないな」

 

ドロロ「っ、この気配は⁉︎」

 

ギロロ「どうした⁉︎」

 

クルル「面倒な事だ、五隻の戦艦が近づいて来てるぜ」

 

クルルの言う通りに五隻の戦艦が現れた...。

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達はセリーヌの森についた。

 

ワタル「アマリさん...。ここがセリーヌの森なんだね?」

 

アマリ「それは間違いないんですけど、復活の聖水についてはほとんど私も知らないんです」

 

零「メルはどうなんだ?」

 

メル「すみません...私もちょっと...」

 

ホープス「セリーヌの森に咲くセリーヌの花が開く時、そこから神秘の雫が溢れる...。それこそが復活の聖水...。その力は正義の心を持つ者の魂を蘇らせる...」

 

アマリ「でも、その花がどこにあり、どういったものなのかまではわからないんです...」

 

クラマ「こうなったら、手分けして探すしかないぜ」

 

ホープス「そう簡単にはいかないようです」

 

刹那「来るぞ...!」

 

現れたのはドアクダー軍団とグール、ダークケロロロボだった。

 

シバラク「ドアクダー軍団!」

 

ジョーイ「どうして此処に⁉︎」

 

ドクトル・コスモ「驚いたか、アホウ共め!ウララの像の言葉...ワシ達も盗み聞きしていたのだ!」

 

ソイヤ・ソイヤ「龍神丸の復活など絶対にさせてなるものか!」

 

アンジュ「ドクトル・コスモにソイヤ・ソイヤ...!」

 

クルージング・トム「グフフフフ!久しぶりだな、お前達!」

 

デス・ゴッド「お前達に受けた屈辱...一時たりとも忘れた事はなかったぞ!」

 

シモン「クルージング・トムにデス・ゴッド!」

 

一度倒した界層ボスが勢ぞろいかよ...!

 

舞人「一度倒した悪党達が再びやってきたのか!」

 

ブロッケン「その通り!借りを返してやるぞ、エクスクロス!」

 

ダークケロロ「今度こそ、貴様らを倒す!」

 

甲児「ブロッケン!お前もいるのかよ!」

 

ケロロ「いい加減にしつこいでありますよ、もう一人の吾輩!」

 

万丈「いいだろう!龍神丸の復活を邪魔するのなら、受けて立つ!」

 

俺達は出撃した...。

 

ノブナガ「ワタル!奴らの相手は俺達がする!その間にお前はセリーヌの花を探せ!」

 

ワタル「わかったよ、ノブナガさん!」

 

ヒミコ「あちしも行くのだ!」

 

クラマ「俺も行くぜ、ワタル!償いのためにも!」

 

シバラク「クラマ!もし、ワタル達が傷つくような事があったら、今度こそ拙者はお前を斬るぞ!」

 

クラマ「覚えておくぜ、ダンナ」

 

九郎「白式はやっぱり、出撃していないか...」

 

真上「戦えない奴の事は放っておけ」

 

海道「邪魔になるだけだからな!」

 

ユイ「そ、そんな言い方...!」

 

スカーレット「だが、こいつらの言っている事はあっている」

 

箒「一夏なら大丈夫です...私達が信じていますから...」

 

エイサップ「そうだな、俺達も一夏を信じるだけだ!」

 

ルルーシュ「各機へ!狙うは敵戦力の中核だ!」

 

ショウ「要するに界層ボス達の事だな...!」

 

ヒイロ「任務、了解」

 

ゼロ「何度挑んでこようが銀河の彼方にぶっ飛ばしてやるぜ!」

 

サラマンディーネ「救世主様...!こちらはお任せください!」

 

ワタル「待っていてね、みんな...!絶対にセリーヌの花を見つけて、龍神丸を復活させるから!」

 

ワタルとヒミコはセリーヌの森の中に入っていった...。

 

ドロロ「あれは...ケロロロボMkーII!」

 

ギロロ「あいつもこの世界に来ていたのか...」

 

クルル「クーックク!どうやら、敵の部隊には隊長の偽物もいるようだな」

 

タママ「あ、ナッチーもいるです!」

 

ギロロ「何だと⁉︎」

 

ドロロ「クルル殿!隊長殿と通信を!」

 

クルル「多少時間がかかるが、試してみるぜ」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

 

ー織斑 一夏だ。

 

外が騒がしい...どうやら、戦いが始まったようだ。

 

すると、部屋のドアが開き、千冬姉が入って来た...。

 

千冬「一夏、何をしている...皆はもう出撃したぞ」

 

一夏「何だよ千冬...。俺はもう行かない...戦わない!」

 

千冬「...自分の失態に目を背け続けると言うのか?」

 

一夏「何度だって言ってくれ...。俺はもう戦うのが嫌なんだよ!」

 

千冬「一夏...。(何故だ...どうして姉である私は何もしてやれないんだ...!)」

 

 

 

〈戦闘会話 ケロロVSダークケロロ〉

 

ダークケロロ「(シヴァヴァ達の言う通り、奴等は此処にいたか...)」

 

ケロロ「戦闘中に考え事とは吾輩も舐められたものでありますな!」

 

ダークケロロ「安心しろ、お前は此処で終わる(そう、お前一人の戦いはな...)」

 

 

 

 

 

俺達はブロッケンの乗るグールにダメージを与えた。

 

ブロッケン「ええい!こうも負けが連続するとドアクダー軍団の中で居場所がなくなる!次こそは、何とかせねばな!」

 

甲児「あいつもドアクダー軍団の中で苦労しているみたいだな...。だが、遠慮をするつもりはないぜ。襲ってくるのなら、何度でも叩きのめしてやるさ」

 

 

 

 

 

戦闘から結構な時間が経ったが、一向にワタル達が戻ってこない...。

 

シバラク「ええい!まだか、ワタル⁉︎」

 

サラマンディーネ「...!」

 

サラ姫が黙ってる...?

 

アンジュ「どうしたの、サラ子⁉︎」

 

サラマンディーネ「救世主様が...!」

 

な、何だよ⁉︎ワタル達に何があったってんだよ⁉︎

 

 

 

ー戦部 ワタルだよ。

 

僕たちはついにセリーヌの花らしき場所まで辿り着いた。

 

ヒミコ「きゃはは!お花だ、お花だ、お花が咲いてるのだ!」

 

クラマ「ワタル...!ここは...⁉︎」

 

ワタル「うん...!ここからは何かの力を感じる...!きっと、この一番綺麗な蕾がセリーヌの花だよ!」

 

すると、ザン・コック達が現れた。

 

ザン・コック「その通りだ、ワタル。ここを嗅ぎつけるとは、さすがは救世主だな」

 

ワタル「お前は...!」

 

クラマ「ドアクダー四天王のザン・コック!」

 

ザン・ゴロツキー「兄者だけではない」

 

ザン・ギャック「俺達も呼ばれて飛び出て、じゃじゃーんと登場だ」

 

クラマ「ザン・ゴロツキー...!ザン・ギャックも!」

 

ザン・コック「フフフ...クラマよ。久しぶりだな。お前に最後のチャンスをやろう。ここでワタルを殺せば、裏切りを帳消しにしてやる」

 

クラマ「断る...!俺はもうお前等の言いなりにはならねえ!」

 

ザン・ギャック「いいのか、そんな態度を取って?」

 

ザン・ゴロツキー「お前の望み...人間に戻る事が出来ないぞ」

 

ワタル「人間に...⁉︎」

 

ヒミコ「トリさん、人間だったのか⁉︎」

 

クラマ「ああ、そうだ。ドアクダーの呪いのせいで、俺の村に住む人間はみんな、動物にされちまった...。俺は...村のみんなを元に戻すためにドアクダー軍団の命令に従っていたんだ」

 

ワタル「そんな理由があったのか...」

 

クラマ「だがな、ワタル...。だからって、仲間を裏切っていいなんて事はねえんだ...!だから、俺は!お前と一緒に戦って、村の人間を苦しめたドアクダーを倒すって決めたんだ!」

 

ザン・コック「馬鹿め!最後のチャンスを無駄にしおって!」

 

ザン・ギャック「ドアクダー様に歯向かうお前はここで終わりだ!」

 

ザン・ゴロツキー「救世主ワタルと共に死ね、クラマ!」

 

ザン兄弟がクラマに襲いかかった...!

 

ワタル「クラマァァァァッ!」

 

だけど、銃撃がザン兄弟を吹き飛ばした。

 

ギロロ「なる程、よくはわからんが、状況だけは理解できた」

 

ドロロ「こやつ等がこの世界を支配するドアクダー軍団なるものでござるな!」

 

ザン・コック「な、何だ、お前達は...⁉︎」

 

ワタル「あれ、君達は...!」

 

ヒミコ「ケロちゃんと似ているのだ!」

 

タママ「やっぱり、軍曹さんとお知り合いのようですね!」

 

クラマ「まさか、お前等がケロロの言っていたケロロ小隊か?」

 

ギロロ「そうだ、うちの隊長が世話になったようだな」

 

ワタル「そんな事ないよ、ケロロは僕達のために必死に戦ってくれているんだ!」

 

クルル「クーックク!流石は隊長だぜ...あ、もう少しで通信が繋がるから待ってな」

 

ドロロ「もうその必要もないでござるよ!」

 

ザン・コック「何を話し込んでいるんだ、貴様等...こうなったら、死ね!ワタルーッ‼︎」

 

ワタル「...!」

 

ザン・コックが僕に迫ってきた。

 

クラマ「ワタルはやらせねえ!」

 

すると、クラマは僕を庇って攻撃を受けた...。

 

クラマ「ぐわあああああっ‼︎」

 

ヒミコ「トリさん!」

 

ギロロ「お前...!」

 

ワタル「クラマ!僕を庇って...!」

 

ザン・コック「心配するな、ワタル!すぐにクラマの後を追わせてやる!」

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

サラマンディーネ「救世主様!」

 

サラ姫の叫び声を聞く限り、かなりやばいみたいだな...!

 

シバラク「ワタル!ヒミコ!」

 

ケロロ「まさか...ギロロ達がこのような所に...!」

 

すると、またもや、忍者の魔神が現れた...。

 

?「そうはさせんウラ!」

 

忍者の魔神はザン・コックを攻撃した。

 

ワタル「忍者の魔神!」

 

ザン・ギャック「ちいっ!邪魔が入ったか!」

 

ザン・コック「まあいい...!龍神丸のないワタルなど、恐るるに足らずだ!」

 

ワタル「もうすぐに龍神丸は復活する!そうしたら、お前達なんかに負けるもんか!」

 

ザン・コック「ハハハハハ!無駄な事を!」

 

ワタル「何っ⁉︎」

 

ザン・コック「セリーヌの花が咲く事はない!つまり、復活の聖水は絶対に手に入らないのだ!ダークケロロ!」

 

ダークケロロ「...」

 

ダークケロロロボがワタル達に近づく...。

 

ザン・コック「ワタル達を叩き潰すのだ!」

 

ワタル「くっ...!」

 

ケロロ「させるかぁぁぁっ‼︎」

 

しかし、ダークケロロロボの動きをケロロロボがMkーIIが止めた。

 

ワタル「ケロロ!」

 

ドロロ「隊長殿!」

 

タママ「軍曹さん!」

 

ダークケロロ「くっ...何処までも邪魔を...!」

 

ケロロ「これ以上、我が小隊とワタル殿達を...吾輩の友達を傷つけさせないのであります!」

 

ギロロ「ケロロ...っ、おいクルル!あれはできるか⁉︎」

 

クルル「あれ?ああ、できるぜ」

 

ギロロ「ならば、ケロロに通信を繋げ!」

 

クルル「クーックク!わかったぜ〜。」

 

すると、ケロロロボMkーIIに通信が入った。

 

クルル「隊長〜。珍しく格好いい姿を晒してんじゃねえか」

 

ケロロ「クルル曹長でありますか!」

 

タママ「軍曹さ〜ん!」

 

ドロロ「ご無事でござったか!」

 

ケロロ「夏美殿や冬樹殿も無事であります!」

 

ギロロ「そうか...ならば、ケロロ!あれを行くぞ!」

 

ケロロ「あれ...?了解であります!」

 

返事をしたケロロはダークケロロロボを蹴り飛ばした。

 

そして、ケロロを除く小隊の4匹もロボットに乗り込んだ。

 

ケロロ「ケロロ小隊、行くであります!」

 

ケロロの掛け声で小隊は共鳴の声を上げた。

 

ケロロ「ケロロロボ、コンビネーション!ワン!」

 

タママ「ツー!」

 

ギロロ「スリー!」

 

クルル「フォー」

 

ドロロ「ファイブ!」

 

ケロロ「クロース!」

 

ケロロ小隊「「「「「エックスー‼︎」」」」」

 

ケロロ小隊全員の掛け声の後、五機のロボは合体した...。

 

ケロロ「究極合神!ゴッドケロン!世のため、人のため...悪人共の野望を砕くケロロ小隊!このケロンスターの輝きを恐れぬなら!」

 

ケロロ小隊「「「「「かかって来いやぁ‼︎」」」」」

 

ゴッドケロン...凄すぎるぜ、あいつら!

 

ヴィラル「フッ、あいつら...俺達以上の合体を見せてくれる!」

 

万丈「台詞は取られたけどね」

 

ダークケロロ「貴様らが集まった所で、吾は負けん!」

 

ケロロ「その思い上がりがお前の敗因であります!」

 

ゴッドケロンはダークケロロロボに接近した...。

 

ドロロ「隊長殿!行くでござる!」

 

ケロロ「まずはケロンミサイルで牽制するであります!」

 

ミサイルでダークケロロロボを吹き飛ばし、ゴッドケロンは両手にビームサーベルを出す。

 

ギロロ「チャンスだ、ケロロ!あれをやるぞ!」

 

ケロロ「わかったであります!今、必殺の...」

 

またもやケロロ小隊は共鳴の声を上げる。

 

ケロロ小隊「「「「「大共鳴斬・ケロンスター斬り‼︎」」」」」

 

ダークケロロ「ぐああああっ‼︎」

 

ダークケロロロボを星型に斬り裂き、大ダメージを与えた。

 

ダークケロロ「これが...共鳴の力...!これが...ケロロ小隊の力...!つ、次こそは負けん!覚えていろ!(準備は整った...後は奴の魂を滅ぼせば...)」

 

そう言い残し、ダークケロロロボは撤退した。

 

冬樹「軍曹...伍長...タママ...クルル...ドロロ...」

 

夏美「これで全員集合ね!」

 

しんのすけ「凄い攻撃だゾ、ケロロ小隊!」

 

トオル「僕達、春日部防衛隊も負けてられないね!」

 

ザン・コック「フン、ケロロめ...。使えん奴だ」

 

ワタル「ザン・コック!」

 

ザン・コック「待っていろ、ワタル!すぐにガッタイダーで叩き潰してやる!」

 

ザン兄弟はガッタイダーを取りに行った...。

 

ワタル「セリーヌの花が咲かない...」

 

クラマ「諦めるんじゃねえ、ワタル...」

 

ワタル「クラマ!」

 

クラマ「ちっとドジを踏んじまったが、俺は大丈夫だから、心配すんな」

 

ヒミコ「流石はトリさんなのだ!」

 

幻龍斎「お主...」

 

クラマ「へ...驚いたぜ。謎の魔神を操縦していたのがサルだったとはよ...」

 

幻龍斎「ワシの名は忍部 幻龍斎...。娘のヒミコを助けてくれた事に感謝するウラ」

 

マサオ「嘘⁉︎」

 

ワタル「ヒミコのお父さん⁉︎」

 

零「マジかよ...⁉︎」

 

俺達を何度も助けてくれた人がヒミコの父親だったなんて...。

 

シバラク「ちょっと待て!さすがにそれは信じられん!」

 

幻龍斎「だが、事実だウラ。すまん、クラマとやら...。セリーヌの花の情報を集めるために遅れてしまったウラ...」

 

ヒミコ「きゃはは!父上、可愛いのだ!」

 

ワタル「ヒミコは信じるのね...」

 

クラマ「よかったな、ヒミコ...。親父さんに会えてよ...」

 

...だが、そこへガッタイダーと魔神部隊が来た...。

 

空気の読めない奴らだ...!

 

ザン・コック「待たせたな、ワタル!このガッタイダーで踏み潰してくれる!」

 

幻龍斎「ヒミコ、幻神丸に乗るのだウラ!ワシ達でワタルを守るぞウラ!」

 

ヒミコ「了解、父上!あちしも頑張るのだ!」

 

幻龍斎さんとヒミコは幻神丸という魔神に乗った。

 

幻龍斎「ヒミコ...。今まで黙っていて、すまなかったウラ。ワシはドアクダーを倒すために一人で行動していたのだが、返り討ちに遭い、サルにされてしまったのだウラ」

 

ヒミコ「なあなあ、父上。父上はセリーヌの花が咲かない理由って知っているか?」

 

幻龍斎「...知っているウラ」

 

ワタル「その理由って⁉︎」

 

幻龍斎「セリーヌの花が咲くには強い太陽の光が必要なのだウラ...」

 

ワタル「太陽の光⁉︎」

 

ザン・コック「残念だったな、ワタル!創界山の虹が光を失った今、このアル・ワースの太陽は力を失っている!よって、セリーヌの花が咲く事はない!つまり、龍神丸の復活もあり得ないのだ!」

 

確かに本来なら...な。

 

でも、こっちには日輪の太陽がいるんだよな!

 

万丈「ほう...。確かに今のアル・ワースの太陽は弱いかも知れない...。だが、ここにはこの波嵐 万丈とダイターン3がいる!」

 

ザン・コック「何をするつもりだ、貴様⁉︎」

 

万丈「日輪は我にあり!受け取れ、ワタル!」

 

ダイターン3の光がセリーヌの花を包む...。

 

ザン・コック「あ、あれは...!」

 

万丈「そう!ダイターン3に蓄えられた太陽の光だ‼︎」

 

ワタル「ありがとう、万丈さん!」

 

クラマ「見ろ、ワタル!セリーヌの花が咲く!」

 

ホープス「その花が開く時にあふれる神秘の雫...。それこそが復活の聖水...」

 

アマリ「ワタル君!龍神丸の珠に復活の聖水を!」

 

ワタル「うん!」

 

ザン・コック「さ、させるかぁぁぁっ‼︎」

 

零「こっちの台詞だぁぁっ‼︎」

 

俺はゼフィルスでガッタイダーの動きを止める。

 

だが、尚も攻撃しようとしてくるガッタイダーをゴッドケロンが抑えてくれた。

 

ケロロ「手伝うであります、零殿!」

 

零「助かるぜ、ケロロ小隊!...ワタル、今だ‼︎」

 

ワタル「ありがとう、みんな!甦れ、龍神丸‼︎」

 

ワタルは龍神丸の珠に復活の聖水をかけた。

 

ワタル「龍神丸ー‼︎」

 

珠から龍神丸が出て来て、ワタルは龍神丸の中に入った...。

 

ワタル「龍神丸!龍神丸っ‼︎」

 

龍神丸「ワタル...。よくやってくれた。お前と仲間達のおかげで私は新しい生命を得る事が出来た。礼を言うぞ」

 

ザン・コック「ええい、ワタルめ!龍神丸を蘇らせおったか!」

 

ワタル「行こう、龍神丸!ザン・コックを倒すんだ!」

 

龍神丸「待て、ワタル...。お前のすべての生き物を愛する心とそして悪にくじけぬ勇気が、私にもう一つの生命を与えてくれた」

 

な、何だ...?あの力...⁉︎

 

ワタル「さっきのは...⁉︎」

 

龍神丸「悪との戦いで生命を落とした空神丸の魂だ」

 

ワタル「わかる...わかるよ!もう一つの生命って...空神丸の魂なんだね!」

 

龍神丸「そうだ。私は空神丸と合体して、さらにパワーアップした魔神に生まれ変わる事ができる。名付けて...龍王丸!」

 

ワタル「龍王丸...!」

 

龍神丸「私が龍王丸に変身するには、お前の愛と勇気の力がなくてはダメなんだ。ワタルの戦う心が高まり、正義のパワーが全開になった時、龍王丸に変身できる!」

 

ワタル「わかったよ、龍神丸!」

 

龍神丸「さあ、名を呼ぶのだ!龍王丸と!」

 

ワタル「よぉし!やるぞ‼︎パワー全かぁい!変身、龍王丸ーっ‼︎」

 

本当に変身した...あれが、龍王丸...。

 

ワタル「これが龍王丸...!僕の服も変わってる!」

 

龍王丸「全てがパワーアップしたのだ!私も鳳王に変化する事で空を飛べるようになった!やるぞ、ワタル!この力でガッタイダーと戦うんだ!」

 

ワタル「よし!行ってくるよ、クラマ!」

 

シモン「ただ蘇っただけでなく、パワーアップまでするとはな!」

 

ゴーカイレッド「やるじゃねえか、ワタル!龍王丸もな!」

 

サラマンディーネ「嗚呼...救世主様、龍神様...」

 

アンジュ「こっちはメロメロだね...!」

 

クルル「へっ、登場の格好良さを全部持っていかれちまったな、クーックク!」

 

タママ「でも、格好いいです!」

 

ザン・コック「おのれ!龍神丸も龍王丸も同じ事だ!二度と生き返れないようにしてやる!」

 

ギロロ「ふん、俺達を甘く見ているぞ、ケロロ」

 

ケロロ「そのようでありますな...。そうはさせないでありますよ、ザン・コック!ワタル殿、行くでありますよ!」

 

ワタル「うん、ケロロ!生まれ変わった龍王丸と僕の力を見せてやる!」

 

幻龍斎「ヒミコ!ワシ達も行くウラ!」

 

ヒミコ「あちしも頑張るのだ!見ててね、トリさん!」

 

龍王丸「やるぞ、ワタル!そのすべての力で戦うのだ!」

 

ワタル「わかったよ、龍王丸!もう僕達は絶対に負けない‼︎」

 

さぁ、反撃開始だ‼︎

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ケロロVS初戦闘〉

 

クルル「十分に戦闘できるぜ、隊長」

 

タママ「僕も頑張るですよ、軍曹さん!」

 

ドロロ「ケロロ小隊に敵うものなど存在しないのでござる!」

 

ギロロ「見せてやるぞ、ケロロ!俺達の力を!」

 

ケロロ「わかったであります、ケロロ小隊、行くであります!」

 

 

〈戦闘会話 エイサップVSクルージング・トム〉

 

クルージング・トム「貴様さえいなければ、朗利と金本をうまく利用できたのに!」

 

エイサップ「俺なんていなくてもあいつらは自分達の意思でお前の元に去っていたさ...。だけど、俺の友人を巻き込んだお前を俺の許さないぞ!」

 

 

〈戦闘会話 朗利&金本VSクルージング・トム〉

 

クルージング・トム「朗利、金本...。もう一度俺の配下として戦わせてやってもいいぞ?」

 

金本「何言っての、こいつ」

 

朗利「さあな」

 

クルージング・トム「なんだと⁉︎」

 

金本「俺達はもうエイサップ達と共に行くって決めたんだよ!」

 

朗利「そういう事だ。だから、消えやがれ、クルージング・トム‼︎」

 

オーラトリプルディスパッチを受けたセカンドガンはダメージを受けた。

 

クルージング・トム「い、いかん!セカンドガンが落ちる‼︎ええい!借りを返すのは次の機会だ!」

 

そう言い残し、セカンドガンは撤退した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 ノブナガVSデス・ゴッド〉

 

デス・ゴッド「お前は許さないぞ、破壊王!」

 

ノブナガ「へっ、俺達に一度敗北したお前が俺に勝てると思うな!我は破壊王、オダ・ノブナガなるぞ!」

 

 

蜃気楼のゼロビームとザ・フールの神器の力での攻撃でスケルバットを大ダメージを受けた。

 

デス・ゴッド「まずい!このままでは、このデス・ゴッド様の方が死神に連れていかれる!お、覚えていろよ!次に戦う時こそ、お前達を地獄に送ってやる!」

 

逃げる様にスケルバットは撤退した...。

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ヒーローマンVSソイヤ・ソイヤ〉

 

ソイヤ・ソイヤ「こうなればそのロボットを我が手に...!」

 

ヒーローマン「...」

 

ジョーイ「ヒーローマンは僕の相棒でヒーローなんだ、お前達には絶対に渡さないぞ!」

 

 

 

マジンガーZのロケットパンチ100連発とヒーローマンのヒーローマンオーグメントでキングヘラクロスに大ダメージを与える。

 

ソイヤ・ソイヤ「何という事だ!この俺とキングヘラクロスがまた負けるとは!エクスクロス!この勝負、ひとまず預けるぞ!」

 

キングヘラクロスは撤退した...。

 

 

 

〈戦闘会話 竜馬VSドクトル・コスモ〉

 

ドクトル・コスモ「そのゲッターという機体をいただく!」

 

隼人「まだ、こんな事を言ってやがるぜ、竜馬」

 

弁慶「よほど地獄を見たいようだな」

 

竜馬「ああ、そうだな...。それなら、何度でも教えてやるよ、俺達とゲッターの恐ろしさをな!」

 

 

 

ヴィルキスの能力解放と真ゲッターのストナーサンシャインでギーガンを追い詰めた。

 

ドクトル・コスモ「い、いかん!ここで敗北したら、完全に出世コースから外れる!そうだ!ここは腹痛になったという事で帰るとしよう!」

 

ギーガンは撤退した...。

 

てか、理由が小学生か。

 

 

 

 

〈戦闘会話 ケロロVSザン・コック〉

 

ザン・コック「おのれ、貴様等が邪魔をしなければ龍神丸復活は阻止できたのに...!」

 

ケロロ「ゲーロゲロゲロ!そういう計算を入れていないとは侵略者失格でありますな!」

 

ギロロ「お前がいうな!」

 

ザン・コック「黙れ!我等、ザン三兄弟の力を見せてやる!」

 

ケロロ「ならば、こっちはケロロ小隊五人で相手をするであります!」

 

 

 

 

 

 

龍王丸の鳳龍剣でガッタイダーを斬り裂いた...。

 

ザン・コック「馬鹿な...!馬鹿なぁぁぁっ‼︎」

 

ガッタイダーは爆発した...。

 

ヒミコ「やった、やった!勝ったよ、トリさん!」

 

幻龍斎「いや...。あのザン兄弟が、あれで終わりとは思えんウラ」

 

残る敵も倒し終えた俺達...。

 

龍王丸「よくやったぞ、ワタル。お前の愛と勇気が、今日の勝利を呼んだんだ」

 

ワタル「へへ...そう言われると照れちゃうな。でも、僕達が勝てたのは、エクスクロスのみんなの力だよ。まずは僕を守ってくれたクラマを迎えに行こう」

 

そう言い、龍王丸はセリーヌの花の下まで行く。

 

ワタル「勝ったよ、クラマ!これもクラマのおかげだ!」

 

...だが、クラマからの返事がない...。

 

おい...まさか...!

 

ワタル「クラマ...クラマァァァァッ‼︎」

 

ワタルの声がセリーヌの森中に響いた...。

 

俺達はそれぞれの艦へと戻った後、すぐさまセリーヌの花の下まで駆けつけた。

 

そこで見たのは倒れるクラマの姿だった。

 

クラマ「...」

 

ワタル「クラマ...」

 

ネネ「そんな...」

 

シャルロット「こんなのって...」

 

幻龍斎「この男は...自分の死を悟りながらお主を送り出したのだウラ...」

 

ドロロ「...よほどの覚悟の持ち主だったのでござるな」

 

ギロロ「そのようだな...」

 

ワタル「僕に...心配をかけない様に...」

 

ヒミコ「トリさん...もう目を開けないの...」

 

ナディア「そんなの...やだよ...」

 

しんのすけ「クラマ...クラマ!」

 

ジャン「ナディア...」

 

ボーちゃん「しんちゃん...」

 

ナディア「クラマは...あたしを何度も助けてくれた...その...お礼もしてないのに...」

 

しんのすけ「クラマは...オラといつでも嫌な顔をせずに遊んでくれたゾ...それなのに、オラは...」

 

シバラク「クラマ...。拙者はお主の事を見くびっていた...。生命を懸けてワタルを守ったお主の心...一点の曇りもない正義だ...。」

 

ノブナガ「良き強さであったぞ...。クラマ...。」

 

ホープス「正義...」

 

零「どうにか...どうにかならないのかよ!」

 

ホープス「ワタル様...セリーヌの花をクラマ様に捧げてください...」

 

ワタル「え...」

 

メル「ホープスさん、何を...」

 

ホープス「さあ、早く」

 

ワタル「う、うん...」

 

クラマ「...」

 

ホープスに言われるがまま、ワタルはセリーヌの花をクラマに捧げた。

 

ワタル「クラマ...。これがセリーヌの花だよ...」

 

クラマ「あ...」

 

...え?

 

う、嘘だろ...⁉︎

 

ワタル「クラマが...生き返った!」

 

幻龍斎「おまけに人間になったウラ!」

 

グランディス「いい男じゃないの!」

 

シバラク「これがクラマの本当の姿か!」

 

ワタル「クラマ‼︎」

 

ヒミコ「トリさんっ‼︎」

 

クラマ「俺は...死んだはずなのに...」

 

アマリ「これは...復活の聖水の力なのですね...」

 

ホープス「はい...。正義の心を持つ者は復活の聖水で蘇る...。それだけの事です」

 

シバラク「クラマ!やっぱり、お主は正義の男だったんだな!」

 

クラマ「よしてくれよ、ダンナ。俺が、そんな特殊な人間に見えるかよ?」

 

零「でも、復活の聖水で蘇ったんだろ?」

 

クラマ「もし俺が、正義なんてものを持っていたとしたら...。それは、ワタル...お前の優しさに触れたせいだろうさ」

 

ワタル「クラマ...」

 

ギロロ「良い部隊だな、ここは...」

 

夏美「今日からギロロもその一員よ!」

 

ギロロ「フッ、そうだな...」

 

タママ「軍曹さんとようやく会えたです!」

 

ケロロ「ご苦労をかけたでありますな」

 

クルル「全くだぜ」

 

ドロロ「エクスクロスの方々、これからはよろしくお願いするでござる!」

 

零「こっちこそ、よろしくな!ギロロ、タママ、クルル、ドロロ!」

 

サラマンディーネ「救世主様のその汚れなき美しい心...。あなたは、やはり救世主様です」

 

アンジュ「龍神丸は蘇った...。約束通り、ドラゴンの秘密を話してもらうよ、サラ子」

 

サラマンディーネ「いいでしょう、アンジュ...。そして、それはあなたにも関係があります」

 

アンジュ「え...」

 

サラマンディーネ「古の契約...。それはあなたも受け継ぐべきものなのです」

 

ど、どういう事だ...?

 

 

 

 

ー私はドン・ゴロだ。

 

ドン・ゴロ「...報告いたします、ドアクダー様」

 

ドアクダー「どうした、ドン・ゴロ?」

 

ドン・ゴロ「龍神丸がパワーアップを果たし、ザン兄弟はそれに敗北しました。ガッタイダーは大破し、ザン兄弟は重傷を負ったとの事です」

 

ドアクダー「そうか」

 

ドン・ゴロ「斯くなる上は、四天王最後の一人である、このドン・ゴロが出撃致します」

 

ドアクダー「その必要はない」

 

ドン・ゴロ「しかし...」

 

ドアクダー「お前には虎王の教育係という役目がある。ワタルと、その仲間の相手は奴等に任せればいい。古の契約に基づき、闇より蘇った、あの者達にな...。それと、全宇宙を喰らい尽くす宇宙の魔の復活も近い...」

 

ウィル「(...やはり、ドアクダーはゴゴールを復活させる気だったのか...これは急がなければならないな...!)」

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

どうやら、クラマはもう行ってしまうようだ。

 

ヒミコ「...行っちゃうのか、トリさん?」

 

クラマ「俺は一度、村に戻る...。復活の聖水の力があれば、村の人達を元に戻す事が出来るしな」

 

ヒミコ「父上も聖水をかけてもらえば、人間に戻れるんじゃないのか?」

 

幻龍斎「元に戻りたいのは山々だが、ワシはドアクダーを打倒する日まで怒りを忘れぬためにも、この姿でいるウラ」

 

シバラク「しかし、あまりにも突然の別れ...」

 

クラマ「別れはいつも突然にやってくる...。そういうもんだ」

 

ワタル「でも、帰ってくるよね?」

 

クラマ「ああ...。約束するぜ、ワタル」

 

ワタル「だったら、サヨナラは言わないよ」

 

クラマ「そらがいい。言葉にすれば、別れは薔薇の棘のように心を突き刺すからな」

 

零「臭いセリフを吐くようになったじゃねえか」

 

クラマ「うるせえよ、零」

 

ホープス「お元気で、クラマ様」

 

クラマ「お前にも世話になったな、ホープス。この場を貸してくれてありがとよ」

 

ホープス「いえいえ...。別れの涙を皆に見せたくないというクラマ様の心情を察したまでです」

 

クラマ「フ...ありがとよ。意外にお前...人の心をわかってくれるな」

 

ワタル「戻ってくるのを待ってるよ、クラマ」

 

シバラク「達者でな、クラマ」

 

ヒミコ「また会おうね、トリさん!」

 

クラマ「ああ!必ずな!」

 

零「次また、鳥の姿で来んなよ?」

 

クラマ「それは俺も嫌だぜ...。零、アマリやメルと仲良くしろよ」

 

零「お前に言われなくてもわかってるっての。次会った時はゆっくりと村の事を聞かせてくれ」

 

クラマ「ああ、必ずな!」

 

 

 

 

 

ー渡部 クラマだ。

 

外に出ようとした俺の下に俯いた表情の一夏が来た...。

 

クラマ「一夏か...」

 

一夏「その声...お前クラマなのか...⁉︎」

 

クラマ「おう、そうだぜ。お前に負けずのイケメンだろ?」

 

一夏「...行くのか?」

 

クラマ「おう、村のみんなが待ってるからな」

 

一夏「そうか...」

 

クラマ「一夏、お前にも謝らないといけないな...。すまなかった」

 

一夏「...クラマは悪くないよ。悪いのは無力な俺だ...」

 

クラマ「だが、龍神丸は蘇ったんだぜ?」

 

一夏「もし、セリーヌの花の存在がなかったら、龍神丸は蘇らなかった...」

 

こいつ、だいぶ参ってるな...。

 

クラマ「...一夏、人は誰だって無力だぜ。俺もワタルも零も...」

 

一夏「...」

 

クラマ「そこから人ってのは強くなるもんなんだぜ」

 

一夏「俺は...強くなんてなれない...」

 

クラマ「...俺は信じてるぜ、お前が強くなるのを」

 

一夏「クラマ...」

 

クラマ「必ず戻ってくるからよ、その時に強くなったお前の強さを見せてくれ!」

 

そう言い残し、俺は一夏の元を去った...。

 

一夏「俺は...」

 





ー中断メッセージ

〈零とメルの変わった挨拶3〉

零「お疲れ!ゆっくり休んでくれよな!」

メル「前回言った変わった挨拶を披露する絶好の機会ですね、零さん」

零「...か、考えて来たぜ」

メル「では、お願いします」

零「...ゲームを中断か...。必ず戻って来い、待っている...。っと、無愛想キャラをやってみたんだが...どうだ?」

メル「...うーん、イマイチですね」

零「あれ...?三日月やヒイロを参考にしたんだが...」

メル「(参考にする人がおかしいのですよ...)」

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