スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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久しぶりのボーナスシナリオです!

背中合わせの二人...格好いいですね!

それではどうぞ!


ボーナスシナリオ4 背中合わせの二人

 

ホープス「...皆様、私の研究室へようこそ。ここでは大きな戦いの合間に起きた小さな日常を振り返ってみます。これから私が語るのは、赤龍と青龍の謎を解いた頃のお話です。青葉様とディオ様...。背中合わせの二人の戦いは、私にとっても非常に興味深いものです」

 

 

 

ーーカップリングシステムの適合者である青葉とディオ。少しずつ心の距離を縮めつつあるかに見えた二人だったが、相変わらず衝突の絶えない日々が続いていた...。

 

 

 

ーみんな、渡瀬 青葉だ!

 

俺はディオと一緒にリーさん達とシミュレーションによる訓練を受けていた。

 

リー「...今日の訓練は、此処までだ。シミュレーションの結果を見て、各自、反省点をまとめておけ」

 

ヤール「お疲れさん...っと。さっさとシャワーを浴びて、飯にすっか」

 

ディオ「青葉...。後退する敵に対して、うかつに前に出るな。罠の可能性もあるんだぞ」

 

青葉「それはわかってるけど、勢いってものがあるだろ?ここは勝負所だっていう...。俺に言わせれば、ディオが慎重過ぎなんだと思うぜ」

 

ディオ「だが事実として、今日のシミュレーションでもお前は敵機を深追いして手痛い反撃を受けた」

 

青葉「って言うけど、撃墜される前に返り討ちにしたんだから、文句ないだろ?」

 

ディオ「...おめでたいやつだ」

 

青葉「何...?」

 

ディオ「まぐれで勝ちが続くほど、戦場は甘くない。死にたくなければ、運に頼るな」

 

青葉「俺だって、デタラメにやってるわけじゃねえよ...。自分なりに考えてやってるつもりだ」

 

ディオ「その考えが無闇やたらの突撃とはな...」

 

青葉「防御が手薄になっている所を見抜いてそこを攻めるって作戦だったんだ。突っ込む前にも、そう言っただろうが...!苦戦したのだってバディを組むお前がついてこなかったからじゃねえかよ!」

 

ディオ「無謀な策になど乗るつもりはない。お前こそ、俺の指示を聞いて止まればよかったんだ」

 

青葉「何様のつもりだよ、お前は!」

 

ディオ「同じ台詞を言ってやる。お前は何様のつもりだ?」

 

 

 

ーエルヴィラよ。

 

エルヴィラ「...まったく。あの二人、またケンカして...」

 

アネッサ「ほんと飽きないですよね〜。出会った時から変わってないっていうか」

 

まゆか「でも、青葉さんはすごいです。カップリングの知識共有があるからといって、もうルクシオンを乗りこなしてるし...」

 

リー「戦術理解はまだまだだが、思い切りの良さと土壇場の集中力は見るべきものがあるな」

 

まゆか「それに青葉さんってやさしいんですよ。私が重い荷物を持ってると自分から手伝ってくれるし...。この間なんて、自分が非番だったのに近くの村まで買い出しに付き合ってくれたんです」

 

ヤール「へえ...。まゆかは青葉が気になるみたいだな」

 

エルヴィラ「あら、そうなの?」

 

まゆか「だ、だって...。青葉さん...一人で私達の世界に来て、いきなり戦う事になって...。そ、それに貴重なカップラーなんですなら、私が...じゃなくて私達が出来る限りサポートしてあげるべきですよ」

 

アネッサ「(ふ〜ん...。サポートねぇ...)」

 

ヤール「(ほほーう...。こいつは面白くなりそうだぜ...)」

 

リー「しかし、肝心のディオとはケンカばっかりだな...。もう少し何とかならんものかね...」

 

ヤール「赤龍と青龍の所で少しは仲良くなったように思えたんだけどな」

 

エルヴィラ「お互いにそっぽを向いて背中合わせの状態ね...。今は問題ないけど、このまま二人の連携が取れないんじゃせっかくのカップリングの意味がないわ。それどころか、最愛の場合、カップリング自体が不可能になるかも...」

 

リー「カップリングが出来なくなるって...」

 

アネッサ「そんな事が起きるんですか⁉︎」

 

エルヴィラ「あくまでも可能性の話だけどね。でも、無いとは言い切れない。カップラー間の相性についてはまだ不明な点も多いしね...」

 

ヤール「何か起こってからじゃ遅いし、あの二人には仲良くしてもらわないと困るっつーことか」

 

エルヴィラ「そういう事。さて、どうしたものかしらね...」

 

アネッサ「仲良くしろって命令すれば、いいってもんじゃないでしょうし...」

 

リー「...手本を見せれば、いいんじゃないか?」

 

まゆか「お手本...ですか?」

 

リー「そうだ。エクスクロスの色々なコンビを二人に見せて、そこから連携を学んでもらうんだ」

 

エルヴィラ「...なるほどね。確かに良いアイディアかも...。そうと決まれば、早速、お手本となるコンビを選定しましょう」

 

これは忙しくなりそうね...!

 

 

 

 

ボーナスシナリオ4 背中合わせの二人

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

話はエルヴィラ博士から聞いて、俺達は出撃した。

 

メンバーはゼフィルス、ゼルガード、龍神丸、戦神丸、ビルバイン、ダンバイン、アッカナナジン、リュクスのギム・ゲネン、二機のシンデン、ダブルオークアンタ、ガンダムデュナメス、ガンダムハルート、アレクト、ティシス、デモンベイン、Gーセルフ、Gーアルケイン、グレンラガン、ゼロ、グレンファイヤー、ルクシオン、ブラディオンだ。

 

ディオ「...シミュレーションではなく実地訓練なのは構わないが...」

 

青葉「何なんだよ、この統一感のないメンバーは...?」

 

ワタル「えへん!僕達は、青葉さんとディオさんのお手本だよ」

 

青葉「お手本⁉︎」

 

シバラク「エルヴィラ博士に頼まれてな。お主達に息を合わせるコツを伝授する事になったのだ」

 

ディオ「俺と青葉が息を合わせる...?」

 

青葉「気を遣わせて悪いけど、あの石頭をどうにかしない限り、それは無理なんじゃねえかな...」

 

ディオ「石頭とは俺の事か?」

 

青葉「自覚はしてるみたいだな」

 

ディオ「感覚だけで生きているお前には理性や知性というものは理解できないらしい」

 

青葉「言ってくれるじゃねえかよ...!」

 

アル「また始まった...」

 

九郎「ケンカする程仲が良いって言うけど、これはな...」

 

アマリ「零君と氷室さんとそっくりですね」

 

零「え...俺達って、あんなんなのかよ⁉︎」

 

ワタル「ケンカしないでよ!」

 

青葉「わ、悪い...」

 

ベルリ「とりあえず、まずはこっちの話を聞いてよ」

 

ショウ「とにかく青葉とディオには良好な人間関係を目指してもらうからな」

 

マーベル「より良いカップリングには普段からのコミュニケーションが大切だって博士もおっしゃっていたわ」

 

シモン「加えて、連携がうまくいかなきゃ、せっかくのカップリングシステムも宝の持ち腐れになるしな」

 

青葉「確かに、そうですね...」

 

ディオ「自分も異論はありません」

 

ティア「ティア達が先生になるから、覚悟してね!」

 

サラ「私達は甘くないから!」

 

シバラク「それでは、自分達を客観的に見るがいい。それによって気づく事もある」

 

レナ「まずは、博士に選ばれた私達とあなた達自身を比較してみたら?」

 

青葉「了解っす!」

 

ベルリ「それじゃ、まずは僕とアイーダさんから!」

 

アイーダ「...」

 

ベルリ「僕とアイーダさんのコンビを学べば、青葉とディオは、もっと強くなるはずだ。ね、アイーダさん!」

 

アイーダ「...とは言うけど、ベルリは一人で前に突っ込んでいってしまうから、あまりコンビという感じでは...」

 

ベルリ「え...⁉︎」

 

アイーダ「私としては、この場に私とベルリが呼ばれた事に疑問があるのだけど...」

 

ベルリ「僕...アイーダさんのサポートをしているつもりですけど...」

 

アイーダ「だったら、普段からもっと私の指示に従いなさい」

 

ベルリ「は、はい!」

 

ダメじゃねえかよ...。

 

エレボス「(ベルリ...。エルヴィラに自分とアイーダのコンビを売り込んでいたけど...)」

 

エイサップ「(完全に一方通行だったな...)」

 

九郎「次は俺達だ」

 

アル「妾達の様に互いを信頼し合えば何とかなる」

 

青葉「信頼...こいつがしてくれれば何とかなります」

 

ディオ「お前など信頼したくない」

 

青葉「何でだよ⁉︎」

 

ディオ「信頼などしても無意味だからだ」

 

九郎「...おい、アル。何とかなるとか簡単に言うんじゃねえよ!」

 

アル「妾は他の者に教えるなどできん」

 

零「じゃあ、何で出たんだよ...」

 

サラ「次は私達の番だね!」

 

青葉「よろしく頼むぜ、サラ、ティア」

 

サラ「仲良くなるのは簡単!青葉とディオの好きな食べ物を一緒にすればいいんだよ!」

 

ティア「それを一緒に食べたら次第と仲良くなるよ!」

 

ディオ「...お前達と一緒にするな」

 

青葉「それに流石に好きな食べ物を統一させるのは無理があるんじゃないか?」

 

ティア「やっぱりダメ...?それなら、ユイちゃんとレナ、よろしく!」

 

ユイ「...思ったけど、私とレナって姉妹だから息がぴったりなんじゃ...」

 

レナ「...あ」

 

確かに姉妹で組むのとは違うからな...

 

青葉「...ベルリ達やユイ達とサラ達、九郎さん達からは、アドバイスはもらえそうにないな」

 

ディオ「そうでもない。片方だけからの一方通行なコミュニケーションは無意味だというのは理解できた」

 

シモン「その通りだ」

 

青葉「シモンさん...」

 

シモン「次は俺達だ。俺とヴィラルがお前等二人に合体の極意を教えてやる」

 

青葉「いや...あの...俺達...合体は関係ないんですけど...」

 

シモン「関係ない事があるかよ!」

 

シモン「ひえっ!」

 

シモン「要するに全ては気合と魂だ!無理を通して道理を蹴っとばせ!」

 

ヴィラル「覚えておけ...。強さを求めるのならば、全てを捨てる覚悟が必要な時もある。お前達のちっぽけなプライドなど、その道を進む上ではなんの役にも立たない」

 

青葉「は、はい...!(言っている事は格好いいけど、具体的にどうすりゃいいんだよ...)」

 

ディオ「(精神論を否定するつもりはないが、俺たちの問題には適用できんな...)」

 

アレルヤ「次は僕達だね」

 

ソーマ「あなた達はお互いに息を合わせようとしないから、うまくいかないの」

 

青葉「いや、俺は息を合わせようと思ってるんですけど、こいつが...」

 

ディオ「それは俺の台詞だ」

 

青葉「何⁉︎」

 

ソーマ「喧嘩をするな!」

 

青葉「は、はい...!」

 

ハレルヤ「まあ、口で言っても無駄なもんは無駄だな」

 

ニール「ああ、まっ、要するに慣れって事だ。俺と刹那はコンビを組む事が多かったからな」

 

朗利「俺と金本も昔っからの連れだからな」

 

金本「時間が経てば、仲良くなるよ」

 

刹那「元々、エクシアとデュナメスの相性が良かったのもあるだろう。青葉、ディオ...。人はわかり合う事ができる」

 

青葉「そ、そうですよね!(いや、それができないから困っているんだけどな...)」

 

ワタル「それじゃあ、次は僕達だね!僕とシバラク先生の救世主師弟コンビだ!」

 

シバラク「拙者達の固い絆で結ばれた連携はどんな敵をも打ち破るぞ!」

 

ディオ「確かに二人の戦い方は見習うべきものがある」

 

青葉「お...!やっと有用なお手本が出て来た!」

 

ディオ「ならば、お前は俺に従え」

 

青葉「どうして、そうなるんだよ⁉︎」

 

ディオ「俺はお前の戦技のコーチもしている。つまり、お前にとっては師匠だ。師匠の言う事に弟子は従う...。これで連携が取れる」

 

青葉「お前が俺のコーチなのは否定しねえよ。だがな、命懸けの戦いなんだ。尊敬できない相手の言葉を土壇場で聞けるかってんだ!」

 

ワタル「またケンカになっちゃった...」

 

シバラク「どっちの言ってる事も間違いではないのだが、どうにもうまくいかんのう...」

 

ゼロ「いや、ケンカするならさせていればいいさ」

 

アマリ「そ、そういうわけにはいきません!」

 

グレンファイヤー「よく言うだろ?ケンカする程仲が良いってよ!」

 

青葉「ゼロさん達はどうやって、仲良くなったんですか?」

 

ゼロ「俺とグレンはお互い知らない状態で戦いあったんだ...。男同士の拳の友情ってやつをな」

 

グレンファイヤー「だから、お前らも拳をぶつけ合えば、仲良くなる!」

 

ディオ「...流石にそんな非科学的な方法では無理です」

 

青葉「気持ちはわかりますけど、俺も怒りが先に来て、仲良くなんてなれないです」

 

九郎「これでもダメか...」

 

マーベル「二人に足りないのは愛ね」

 

ディオ「愛⁉︎」

 

チャム「ショウとマーベルは連携もバッチリだもんね!」

 

エレボス「それはエイサップとリュクスも一緒だよ!」

 

マーベル「それに互いを想う気持ちは互いのオーラを高める事にもなるわ」

 

リュクス「その気持ちはよくわかります、マーベルさん。私もエイサップの事を想うとオーラ力が増す事があります」

 

青葉「い、いや...あの...二人とも...。カップリングって...そう言う意味じゃ...」

 

エイサップ「な、何考えてるんだよ、青葉!」

 

ショウ「そうだぞ!誤解しているのはお前の方だ、青葉!」

 

マーベル「愛っていうのはね、男と女以外の間にも色々な形があるのよ」

 

ディオ「色々な形の愛...」

 

零「それよりもどうして、俺とアマリが呼ばれたんですか?」

 

アマリ「私達はあまり、みなさんと変わらないと思いますが...」

 

エイサップ「(マーベルさん...流石にこれには無理があったんじゃないですか?)」

 

マーベル「(想い合ってる二人からも何か得る事があると思ったんだけど...。二人して大分奥手ね)」

 

アイーダ「待って!何かが近づいてくる!」

 

現れたのはヴァリアンサーかよ!

 

ベルリ「ゾギリア...!」

 

ディオ「こんな所にまで部隊を展開させているとは...!」

 

青葉「偵察か...?」

 

九郎「いや...。それにしては数が多すぎるぜ!」

 

ゼロ「少人数で行動していた俺達を見つけて、奇襲を仕掛けた...って所だな」

 

グレンファイヤー「なめやがって...!俺達だけでやるぜ!」

 

シモン「おう!俺達を狙うとは運の悪い奴等だ!返り討ちにしてやるぞ!」

 

零「遅れんなよ、青葉!ディオ!」

 

青葉「了解!行くぜ、ディオ!」

 

ディオ「俺の足を引っ張るなよ」

 

青葉「ちぇっ...。何処までも可愛くねえ奴...!」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零orアマリVS初戦闘〉

 

アマリ「どうすれば、青葉君とディオ君は仲良くなるんだろう...」

 

零「...いや、あいつらはあれでいいのかも知れないぜ」

 

アマリ「え?」

 

零「まあ、見てればわかると思う...取り敢えず今は、敵を倒すぞ!」

 

ホープス「(零様のあの余裕の表情...何かありますね...)」

 

 

〈戦闘会話 刹那orニールVS初戦闘〉

 

ニール「そんじゃあ、見せてやるとしますか、俺達の連携を!」

 

刹那「了解、後方射撃を頼むぞ、ニール」

 

ニール「おう!背中は任せな、刹那!」

 

 

〈戦闘会話 アレルヤVS初戦闘〉

 

アレルヤ「ごめんね、マリー。君に厳しい教官役を演じさせてしまって...」

 

ソーマ「そんな事はないわ...。少しはソーマ・ピーリスの事を思い出したから」

 

アレルヤ「マリー...。僕達も息を合わせていこう!」

 

ソーマ「わかったわ、アレルヤ!」

 

 

〈戦闘会話 九郎VS初戦闘〉

 

アル「マーベルの言う通り、あいつらには愛が足りないのかも知れないな」

 

九郎「お前がそんな事言うなんて、思っても見なかったぞ」

 

アル「たまにはいいだろう」

 

九郎「ふっ、まあな...。じゃあ、行くぜ、アル!」

 

 

〈戦闘会話 エイサップorリュクスVS初戦闘〉

 

エイサップ「全く...。青葉もディオも世話がやけるな...」

 

リュクス「ですが、別の意味で信頼しているようにも見えます」

 

エレボス「エイサップとリュクスには及ばないけどね!」

 

エイサップ「とにかく、今は目の前の状態をどうにかしないとな!」

 

 

〈戦闘会話 朗利or金本VS初戦闘〉

 

朗利「やるぜ、金本!」

 

金本「うん!二人に負けない連携を見せよう!」

 

 

〈戦闘会話 ユイVS初戦闘〉

 

レナ「そう言えば私たちって、喧嘩した事なかったよね?」

 

ユイ「お姉ちゃんが優しいからだよ!」

 

レナ「ユイこそ、優しい妹だからだよ」

 

ユイ「行こう、お姉ちゃん!私達の敵は私達が相手をします!」

 

 

〈戦闘会話 サラVS初戦闘〉

 

サラ「ケンカばっかりしても楽しくないのにね」

 

ティア「よし!後で青葉とディオにもティア達が好きなご飯をご馳走してあげよう!」

 

サラ「そうだね!まずはここを切りぬけよう!」

 

 

〈戦闘会話 ゼロorグレンファイヤーVS初戦闘〉

 

グレンファイヤー「俺達が仲間になった話...懐かしいな」

 

ゼロ「あの時はお互い退かない攻防が続いたからな」

 

グレンファイヤー「やろうぜ、ゼロ!俺達の戦いを青葉とディオに教えてやろうぜ!」

 

ゼロ「おう!遅れんなよ、グレン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵を倒していく俺達...。

 

ワタル「いきなり来たからビックリしたけど、何とかなりそうだね!」

 

龍神丸「油断するな、ワタル。敵には何か策があるかも知れない」

 

青葉「よし...一気に押せ押せだ!突っ込むぜ!」

 

ディオ「待て、青葉!迂闊に前に出るな!」

 

ルクシオンが突っ込もうと、そこに伏兵のヴァリアンサーが数機現れた。

 

青葉「げっ!待ち伏せかよ!」

 

アル「やはり、ゾギリアは何かを企んでおるのか...?」

 

青葉「あっぶね...!突っ込んでたら、囲まれてたかも...!」

 

ディオ「だから言っただろうが!油断するな、バカ!」

 

青葉「わ、わかったよ!でもバカはねえだろ、バカは!」

 

ショウ「言い争ってる場合じゃないぞ!体勢を立て直せ!」

 

青葉「わ、わかりました...!」

 

くそっ、これじゃあ、まだ出てくる可能性も...!

 

 

 

 

敵の数が多すぎて俺達は押され気味になっていた...。

 

ディオ「敵の数が多すぎる...!このままでは、いずれ押し切られる!」

 

青葉「くそっ...!後退するしかねえのかよ!」

 

刹那「気をつけろ、また来るぞ...!」

 

おいおい、またかよ...!ってか、隊長機らしき機体も...!

 

ニール「一機、突っ込んで来るぜ!」

 

青葉「ディオ!」

 

ディオ「わかっている!」

 

ルクシオンとブラディオンは攻撃を仕掛けた...。

 

青葉「敵が来たなら...!コネクティブ・ディオ!」

 

ディオ「アクセプション!」

 

青葉「こうなったら、あれで行くぞ!」

 

ディオ「この状況では無茶だ!」

 

青葉「無茶でもやるしかない!」

 

青葉&ディオ「「うおおおおっ‼︎」」

 

ゾギリア兵「ゾギリアに栄光あれーっ!」

 

ルクシオンとブラディオンのカップリング攻撃で突っ込んで来たヴァリアンサーを撃墜させた。

 

チャム「やったぁ!流石、青葉とディオ!」

 

アレルヤ「さっきの彼等の動き...」

 

シモン「もしかしたら、あいつ等...」

 

マルガレタ「フフ...最後の悪あがきをしてくれたわね、連合の新型機...」

 

ワタル「一体だけ形が違う奴がいる!」

 

ディオ「親衛師団用のヴァリアンサー...!あれが隊長機か!」

 

マルガレタ「(連合の新型機に搭載されたカップリングシステム...。その弱点は、もう判明している...。カップリングシステムは驚異的な戦闘力を生み出すもののパイロットへの負担も大きい...。我がゾギリアこ科学者によって、その稼働限界時間も調べがついている...。そして、さっきの戦闘で限界時間は突破した。後は...)」

 

あいつ等...青葉達を...!

 

青葉「こいつ等の狙い...俺達なのか!」

 

ディオ「くっ...!俺達は罠にはまったのか!」

 

金本「後退しろ、二人共!」

 

朗利「これ以上、カップリングを使うのは危険だ!」

 

青葉「だけど、カップリング無しでこれだけの敵と戦うのは...!」

 

ディオ「泣き言を言っている暇があったら、一機でも多く敵を落とせ!」

 

青葉「簡単に言うなよ!」

 

ディオ「諦めるな、渡瀬 青葉!お前はその程度の男だったのか⁉︎」

 

青葉「!」

 

ディオ「お前はバカだ!それも救いようのないな!だが、自分で決めた事を曲げるような、そんな男ではなかったはずだ!生きて元の世界に帰りたいのならさっさと戦え!このウスノロ!」

 

青葉「ディオ...。てめえ...!言わせておけば、調子に乗りやがって!お前が、そんな事言える立場かよ⁉︎」

 

ディオ「何っ⁉︎」

 

青葉「偉そうな事言っておいてまんまと罠にはまってんじゃねえかよ!結局、お前も俺と同レベルって事だな!」

 

ディオ「言うに事欠いて...!さっきまでほとんど諦めかけていたくせに!」

 

青葉「アル・ワースに跳ばされた直後のお前の真似をしただけだ!このガミガミ野郎が!」

 

ディオ「このウスノロのメソメソが!」

 

青葉「俺がウスノロかどうか、その目で確かめてみやがれ!」

 

ディオ「出来るものならやってみろ!」

 

二人は喧嘩をしながら、隊長機以外の敵機を落とした。

 

ユイ「あれだけの敵をあっという間に...!」

 

レナ「あの二人...!ケンカしながら敵を...⁉︎」

 

サラ「凄いよ!青葉もディオも!」

 

ティア「連携がちゃんと取れてるね!」

 

ディオ「やるじゃないか、ウスノロのメソメソ!」

 

青葉「まだまだだ、ガミガミ!」

 

マルガレタ「ひ!」

 

ルクシオンとブラディオンは隊長機に接近した。

 

青葉「行くぞ、ルクシオン!コネクティブ・ディオ!」

 

ディオ「アクセプション!俺の指示に従え、青葉!」

 

青葉「黙ってろ、ディオ!」

 

ディオ「黙るのは、そちらだ!」

 

青葉&ディオ「「うおおおおおっ‼︎」」

 

マルガレタ「いやあああっ‼︎」

 

さ、さっきよりも凄い、カップリング攻撃だ...。

 

隊長機が吹っ飛んだぜ...!

 

マルガレタ「ば、バカな...⁉︎理論上、カップリング接続時間はとっくに超えているはずなのに...⁉︎」

 

隊長機は撤退した...。

 

リュクス「お二人共、凄いです!」

 

ゼロ「なんて息のあった連携をしやがる...!」

 

マーベル「これがカップリング機の...青葉とディオの真の力なのね」

 

零「...俺と弘樹みたいだな!」

 

アマリ「零君...!」

 

九郎「要するにあれが、あいつ等のやり方ってわけか!」

 

グレンファイヤー「やるぜ!あいつ等の勢いに乗って、残りの敵も片付けてやる!」

 

ルクシオンとブラディオンは戻ってきた。

 

青葉「どうだ!これでもウスノロ扱いするか⁉︎」

 

ディオ「ウスノロの次は先走りか?まだ戦闘が終わっていないのに勝った気になるな」

 

青葉「そんな事言われるまでもねえ!やるぞ、ディオ!遅れるなよ!」

 

ディオ「お前こそな、青葉!」

 

戦闘再開だ!

 

 

 

数分後、ルクシオンとブラディオンを軸に俺達は全ての敵を倒した。

 

ワタル「ふう...何とかなったね...」

 

アマリ「一時はどうなる事かと思いましたけど...」

 

零「青葉とディオのおかげだな」

 

ディオ「...おい、メソメソ。やれば出来るじゃないか」

 

青葉「うるせえ、ガミガミ」

 

エイサップ「...結局、俺達のお手本は必要なかったみたいですね」

 

朗利「そうだな...。一見すると喧嘩しているようだが、あれがあいつ等なりの絆なんだな」

 

ゼロ「本音をぶつけ合って、互いを確かめる...。あの二人、まだまだ強くなるな」

 

青葉「...ディオ」

 

ディオ「何だ?」

 

青葉「助かったよ。突っ込みそうな所を止めてくれて」

 

ディオ「気にするな。お前を止めるのは俺の役目だ」

 

とりあえず、戻るか...。

 

俺達はそれぞれの艦へ戻り、シグナスの格納庫に集まった。

 

エルヴィラ「...報告は聞いたわ。ゾギリアがカップリング機を狙ってくるなんてね...」

 

リー「それだけルクシオンとブラディオンを脅威に感じてるんだろうは」

 

シバラク「だが、青葉とディオの二人なら、それを跳ね返してくれるだろう」

 

ヤール「そううまくいくもんかね...。あいつ等...今回もケンカしたんだろ?」

 

アイーダ「ですが、立派に戦い抜きました」

 

まゆか「戦闘データを見ましたが、二人はこちらが想定していた限界時間を超えてカップリングを持続させていたようです」

 

アマリ「今日の勝利はお二人のコンビプレイのおかげと言ってもいいと思います」

 

エルヴィラ「あんな調子なのに...?」

 

ディオ「青葉...。今日の戦闘でコードT2ライズに入る前にコンマ2秒、タイミングが早かったぞ」

 

青葉「ウスノロって言ったり、早すぎって言ったり、いったいどっちなんだよ⁉︎」

 

ディオ「その場の状況を読め。感覚頼りでの戦いはいつか破綻するぞ」

 

青葉「大げさな事を言う前にまずは今日の勝利を褒めろよ!」

 

ディオ「それは結果論だろうが!この先の事を考えろ!」

 

まーたやってるよ、あの二人。

 

エルヴィラ「...とてもうまくいってるようには見えないけど」

 

ユイ「アル・ワースには、こういう言葉があります。ケンカする程、仲がいい...です!」

 

零「それは俺達の世界にもあるぜ」

 

リー「ちなみに俺達の世界にもある」

 

まゆか「青葉さん達もそれに当たるかも知れませんね。私、思うんですけど、あれがあの二人のコミュニケーションなんじゃないですか?」

 

エルヴィラ「コミュニケーション...」

 

まゆか「いがみ合いとかじゃなくって、相手と本気でぶつかり合っているから、言い合いになっちゃうんですよ、きっと」

 

アマリ「零君と氷室さんも一緒?」

 

零「似たようなものだったな...。よく優香に怒られてた」

 

優香も...元気かな...?

 

エルヴィラ「...ふふ...。確かにそうかもね...。青葉君は負けず嫌いだし、ディオも表面的にはクールだけど、意地っ張りだしね」

 

シモン「要するに...」

 

エイサップ「似た者同士って事だな」

 

エルヴィラ「ある意味、最高のバディなのかもね」

 

まゆか「この前は、青葉さん達の事...背中合わせの二人っておっしゃいましたけど...。お互いに背中を預けられる間柄って素敵だと思います」

 

エルヴィラ「あの二人...そこまでいけるかな...」

 

リー「しかし、まゆかちゃんは青葉の事...本当によく見てるな」

 

まゆか「ぎ、技術士官補佐としてはパイロットの状態とかをチェックするのは義務ですから...!」

 

ベルリ「でも、まゆかさんの気持ちもわかるよ。本当に青葉はよくやってるから」

 

アル「確かに今はまだ、生きるために精一杯かも知れないが...」

 

ゼロ「だが、あいつには根性がある...。そして、何より強い意思がある」

 

シモン「青葉はきっと強くなると思うぜ...。ディオと一緒にな」

 

まゆか「青葉さん...。(青葉さん...。みんながあなたに期待しています...。私も期待しちゃいます...。このまま青葉さんがずっとシグナスにいてくれる事を...)」

 

背中合わせの二人...か...。

 

弘樹...俺はお前とすれ違いの二人にはなりたくねえんだ...。だから、俺がお前を止めてやるよ...。

 





ケンカするほど仲がいい...いい事ですよね!

それでは!

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

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