スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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今回は...奴が出ます!

そして、しんちゃんの奴の呼び方に注目です!

それではどうぞ!


第46話 過去からの亡霊

 

ー私はガーゴイルだ。

 

私とエンブリヲは空中戦艦のブリッジにいた。

 

ちなみにかぎ爪の彼はリボンズ君と共にヨハン君のところへ行ったが...。

 

エンブリヲ「...アトランティスへの門は再び閉ざされたようだね」

 

ガーゴイル「構わないさ。既に方舟の復活に必要なデータと資材は揃っている。それに私には、君という協力者もいるしな」

 

エンブリヲ「そう言ってもらえて光栄だよ。10数年前...王ではなく君を選んだ私の決断はやはり間違いではなかった」

 

ガーゴイル「そして、継承者の用意も出来た今、残るはブルーウォーターを手に入れ、ネモ君を抹殺するだけだ」

 

エンブリヲ「フフ...期待しているよ、ネメシス・ラ・アルゴール」

 

さて、始めるとしようか...。

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

今、Nーノーチラス号内でイコリーナさんがヴィヴィアンを追いかけていた...。

 

イコリーナ「駄目よ、ヴィヴィアン!ちゃんと定期検診を受けなきゃ!」

 

ヴィヴィアン「ちゃんとキャンディを舐めてるから、大丈夫だよ!」

 

イコリーナ「仕方ないわね...。じゃあ...」

 

操舵長「俺の出番だな。逃がさんぞ、ヴィヴィアン」

 

ヴィヴィアン「そこでマッチョは反則だよ〜!」

 

ありゃー、ヴィヴィアンの負けだな...。

 

すると、メルが俯いていた...。あのアトランティスの一件からずっとだな。

 

メル「...」

 

零「どうした、メル?」

 

メル「も、もう...海の中には行きませんよね...?」

 

零「大丈夫だって!もう行かないよ」

 

アスナ「それにしても、あなたの怯え方は尋常じゃないけど、何があったの?」

 

メル「私が6歳くらいの頃...仲の良い人と海へ遊びに行ったのですが...海で泳いでいた私は脚をつらせてしまって...もがく事も出来ずに溺れてしまったんです...。それで気がつくと浜辺に横たわっていて、話を聞くと仲の良い人が助けてくれたんです」

 

アスナ「あなたにとっては命の恩人ってわけね」

 

メル「それ以来、私は海に潜るのが嫌いになってしまって...」

 

零「それがあれだけ怯えていた原因か...。それで、その命の恩人は?オニキスのメンバーなのか?」

 

メル「実は...その...覚えていないんです...」

 

は...?

 

零「覚えてない?」

 

アスナ「どういう事?」

 

メル「わかりません...。ずっと一緒にいたという記憶はあるのですが...その海での一件以降の彼の記憶...そして、その人の声、顔...全てが思い出せないんです...」

 

記憶喪失ってやつか...?

 

アスナ「記憶喪失にしては不自然ね...」

 

零「もしや、オニキスにその記憶を抜き取られた...?」

 

いや、でもそんな事して何になるんだ...?

 

メル「アスナさんはどうですか?」

 

アスナ「...私も実はある男の人の記憶の欠落があるの」

 

零「アスナもか?」

 

アスナ「ええ...。彼とは幼馴染のはずなんだけど...何も思い出せないの...」

 

零「...」

 

アスナ「でも、思い出せない記憶よりも今の記憶を大事にしたいわ」

 

メル「私も同感です!零さんと出会えた今を大切にしないと!」

 

零「...そうだな、その通りだな!」

 

操舵長「コラ、逃げるな、ヴィヴィアン!」

 

ヴィヴィアン「助けて〜!」

 

まだやってたのかよ...。

 

エルシャ「アトランティスの一件から、約二週間...。Nーノーチラス号の皆さんとの間の壁がなくなったみたいね」

 

モモカ「そうですね。前よりも皆さんと仲良くなれたように思えます」

 

アンジュ「今後の事を検討するために一度、アルゼナルに寄る事になったけど...。ネモ船長の素性がわかった今、次は司令に全てを話してもらう番ね」

 

ヒルダ「もうドラゴンの秘密もバレちまった以上、隠しても無駄だしな」

 

アンジュ「その上で司令が何をする気なのか聞かせてもらおうか」

 

タスク「アレクトラはリベルタスのためにアンジュをヴィルキスのライダーに選んだんだと思うけど...」

 

アンジュ「たとえ、司令の目的が例のエンブリヲと戦う事だとしても、私は誰かの駒になるつもりはないわ。私が戦うのは自分自身のため...。リベルタスに私を参加させたいのなら、私を納得させてからね」

 

ヒルダ「あたしの戦いは...あたし自身とアンジュのためだ...」

 

アンジュ「ヒルダ...」

 

ヒルダ「だから、アンジュ...。何があっても、あんたについていくよ」

 

アンジュ「ありがとう、ヒルダ。頼りにさせてもらうから」

 

ヒルダ「そういうわけだ、タスク...!お前には負けないからな!」

 

しんのすけ「うぉ〜!ヒルダお姉さんもタスクお兄さんも頑張れだゾ〜!」

 

みさえ「コラ、子供が口を挟まないの!」

 

タスク「俺は...みんなで仲良くがいいと思うから...三人で...」

 

零「...おい、タスク。それ本気で言ってんのか?」

 

タスク「え、何が...?」

 

アンジュ「このヘンタイ!ヒルダまで毒牙にかけるつもりなの⁉︎」

 

零「場合によっては止めないとな...ヒルダの友人として」

 

ヒルダ「零...」

 

零「ヒルダ、お前の選ぶ道は険しい道のりだ...だけど、俺は応援してるからな」

 

ヒルダ「ありがとうよ、零」

 

アンジュ「...」

 

零「何だよ?」

 

アンジュ「あなたって、本当はモテてたでしょ?」

 

零「自覚はねえ...。その出会いはなかったからな」

 

アンジュ「はあ...。タスクがあなたみたいならね...」

 

タスク「ア、アンジュ⁉︎」

 

零「俺には俺の良いところや悪いところがあれば、タスクにはタスクの良いところや悪いところがある...。お前もタスクのそこに惹かれたんだろ?」

 

アンジュ「だ、誰がこんなヘンタイに惹かれるのよ!」

 

零「イチャついてる現場を見た俺にそれを言うか?」

 

アンジュ「こ、この...!」

 

零「...冗談だよ。アンジュやタスクも頑張れよな」

 

アンジュ「...本当に腹が立つ奴ね...。でも、嫌いじゃない」

 

タスク「ありがとう、零」

 

零「どういたしまして」

 

ロザリー「ヒルダの奴...。完全にアンジュにメロメロだな」

 

クリス「...もうあたしなんて...要らないんだね...」

 

ロザリー「そうだろうな」

 

クリス「...!」

 

ロザリー「どっかの誰かと違ってアンジュはいつも前向きだからな。見ているこっちもやる気が出てくるぜ」

 

クリス「...そう...だよね...」

 

モモカ「皆さん、それぞれに戦う目的があるみたいですけど、エルシャさんはどうなんです?」

 

エルシャ「私...?」

 

アンジュ「そう言えば、エルシャのそう言う話って聞いた事がなかったわね」

 

エルシャ「私は...みんなのように世界を壊すとか、お金を貯めるとか、あんまり考えてないけど...。アルゼナルの幼年部の子達...。私を慕ってくれる、あの子達が幸せになれる世界が来ればいいな...って思ってるわ」

 

アンジュ「エルシャらしい答えだね」

 

ナオミ「...」

 

一夏「ナオミ...?どうしたんだ、俯いて...」

 

ナオミ「みんなは世界や誰かの為に戦ってる...それなのに、私は自分の借金を返す事で精一杯なの...それが情けなくて...」

 

一夏「それって...情けない事なのか?」

 

ナオミ「え...?」

 

一夏「俺もみんなを守る為に戦ってるよ。でも、自分自身が参ったらみんなを守れないだろ?それにナオミがもし、借金返済のためだけに戦ってるなら、みんなを助けたりしないだろ?」

 

ナオミ「あ...」

 

一夏「ナオミは立派にみんなを守る為に戦ってると思うぜ!」

 

ナオミ「ふふっ...ありがとう、一夏!」

 

一夏「...やっぱり、ナオミは笑った顔の方がいいな」

 

ナオミ「え...ふえぇぇっ⁉︎」

 

あ、このバカまたやりやがった...!

 

ナオミ「そ、そんな事...ないよ...!」

 

一夏「いやいや、俺が保証するって!」

 

鈴「い〜ち〜か〜?」

 

シャルロット「一夏は誰にでもそんな事を言うんだ?」

 

ラウラ「それでも私の夫か!」

 

一夏「ちょっ⁉︎何でみんな、そんなに怒ってるんだよ⁉︎そんな誰にもは言ってないって!」

 

箒「では、誰に言ったんだ⁉︎」

 

一夏「エクスクロスならラフタにフェルトさん、ミレイナ、ナディアにエメラナ姫、アマリさんだけだよ!」

 

だけって多いな⁉︎ってか、待て!

 

零「おい、待て!何か今聞きづてならない名前が出てきたぞ!」

 

一夏「あ!違っ!零...これは!」

 

簪「女たらし...!」

 

一夏「たらしじゃない!断じて!」

 

零「誰でもいい!一夏をぶっ飛ばすの手伝え!」

 

セシリア「わかりましたわ!」

 

楯無「覚悟してね、一夏君!」

 

一夏「待てって、言ってんだろー‼︎」

 

そこから俺達の追いかけっこが始まった...。

 

ヒルダ「ところで、サリアはどこに行ったんだ?」

 

エルシャ「サリアちゃんは司令の事を慕っていたから色々と考え込んじゃってたみたいだけど...」

 

アンジュ「真面目すぎるのよね、サリアは...」

 

まあ、それが悪いってことでもないけどな...。って、逃すか、一夏ぁっ!

 

 

 

 

ーサリアよ。

 

私はエレクトラさんと話していた...。

 

エレクトラ「...それで真面目な自分を変えてみたいと?」

 

サリア「はい...。ごめんなさい、エレクトラさん...。こんな事...他の誰にも相談できなくて...」

 

エレクトラ「いいのよ、サリア。私で良ければ、もっと話を聞かせて」

 

サリア「...アンジュやみんなは...自分なりの戦う目的を見つけているのに私は...そういうのがわからなくて...。私はずっと...アレクトラの...アルゼナルの司令の役に立ちたいとそれだけを考えてきたけど...。でも、アレクトラはヴィルキスのライダーにアンジュを選んで...。もしかしたら、私...誰にも期待されていない役立たずなんじゃないかって思うと...」

 

 

エレクトラ「...」

 

サリア「私の話...おかしいですか?」

 

エレクトラ「ごめんなさい。あなたの話を聞いていたら、昔の事を思い出してしまって...。あなたって...昔の私に少し似ているから」

 

サリア「私とエレクトラさんが...?」

 

エレクトラ「そんなに驚くような事?」

 

サリア「だってエレクトラさんは大人で、周りからも慕われていて...私なんかと全然違って...」

 

エレクトラ「ありがとう、サリア。あなた...私の事をそんな風に思ってくれていたのね。でもね...本当の私は頑固で融通の利かない頭でっかちの女なのよ」

 

サリア「信じられません...!」

 

エレクトラ「もし私が、そんな私から変われたのだとしたら...それは...人を愛する事を知ったからだと思うわ」

 

サリア「愛する...。それこそ、よくわからないです...。私...誰かに愛された事がないから...」

 

エレクトラ「サリア...」

 

 

 

 

 

第46話 過去からの亡霊

 

 

 

 

ージルだ。

 

エクスクロスはアルゼナルに来た。

 

ジル「来たか、エルシス・ラ・アルウォール...。あの男が覚悟を決めた今、いよいよリベルタス決行の時が来るか...」

 

さてと、彼等を出迎えなければ...。

 

私はネモ船長、タスク、竜の姫、アンジュと共に司令執務室で話を始めた...。

 

ネモ船長「...」

 

サラマンディーネ「...」

 

タスク「...」

 

ジル「ネモ船長とタスクと竜の姫...。大体の事は聞いたようだな、アンジュ」

 

アンジュ「ええ...」

 

ジル「それでお前が代表となり、私に確認に来たわけか...」

 

アンジュ「弁解はしないの?私達に全てを黙って、戦わせてきた事に対して」

 

ジル「そんなものをする必要はない。ただお前達に説明するタイミングがこちらの想定と異なったに過ぎない」

 

アンジュ「...魔従教団と通じている事については?」

 

ジル「使えるものは何でも利用する。それだけの話だ。タルテソス王としては不満があるだろうがな」

 

アンジュ「タルテソス王?」

 

ジル「ネモ船長の事だよ。エルシス・ラ・アルウォール...。タルテソス王国の件は、まだ話してなかったようたな」

 

ネモ船長「...」

 

ジル「とは言うが、私としてはあなたが自分たちの戦いをアンジュ達に話していた事は意外だったよ」

 

ネモ船長「何とでも言うがいい、アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ。私の覚悟は既に決まっている。後は機を待つだけだ」

 

アンジュ「司令...。あなたの腹づもりを聞かせてよ」

 

ジル「...」

 

アンジュ「あなたの思惑通り、私はヴィルキスの力を目覚めさせた。あなたは私に何をさせるつもり?」

 

ジル「無論、リベルタスだ。ノーマの自由を奪う神...エンブリヲを討ち、世界に我々の居場所を打ち立てる」

 

ネモ船長「そのエンブリヲを倒した後はどうするつもりだ?」

 

ジル「考えた事もないな。その後の事は成り行き任せだ」

 

ネモ船長「...それでは協力は出来ないな」

 

ジル「何...?」

 

ネモ船長「死ぬための戦いになど、協力は出来ないと言っている」

 

ジル「復讐のためだけに生きてきたあなたの言葉とは思えないな」

 

ネモ船長「私の生命の使い方の問題ではない」

 

アンジュ「悪いけど、私もネモ船長と同じ意見よ」

 

ジル「アンジュ...」

 

アンジュ「未来を見ていない戦いなんて自殺と同じようなものよ。私は生きるために戦っている...。あなたには協力できないわ、ジル」

 

ジル「...」

 

 

 

 

ーエルシャです。

 

私とエクスクロスの子供達はアルゼナルの食堂にいるの。

 

ヒミコ「エルシャ!何を作ってるのだ⁉︎」

 

エルシャ「せっかく、アルゼナルに寄ったんだから、幼年部の子達のためにパイを焼こうと思って」

 

ヴィヴィアン「うおおおおおっ!エルシャのパイは大きくて最高だ〜!」

 

ワタル「ねえねえ、エルシャさん!それって僕達の分は⁉︎」

 

エルシャ「もちろん、あるわよ。期待して待っててね」

 

ワタル「やった〜!ありがとう、エルシャさん!」

 

ヴィヴィアン「じゃあ、焼き上がるまであたし達、遊んでるね!」

 

ヒミコ「たくさん遊んで、たくさんお腹を減らすのだ!」

 

トオル「じゃあ、行こう!」

 

子供達は遊びに行ったわね。

 

エルシャ「あらあら...」

 

ひろし「エルシャちゃん、俺達も手伝おうか?」

 

みさえ「一人で焼き上げるのは大変でしょ?」

 

エルシャ「いえ、お二人は子供達をお願いします。ああ見えて心配なので」

 

みさえ「...わかったわ、無理しないでね。あなた」

 

ひろし「おう」

 

ひろしさんとみさえさんは子供達の元へ向かった...。

 

エルシャ「幼年部の子達もワタル君達みたいに強くなってくれるのを願うわ...」

 

エンブリヲ「だが、このままでは子供達に未来は来ないよ...」

 

だ、誰...?この人...!

 

エルシャ「え...」

 

エンブリヲ「光と闇...。神話の戦いの再現はこのアル・ワースを炎に包む。そこから人々を...君の愛する子供達を教えるのは私だけだよ」

 

 

 

 

 

 

 

ークリスだよ。

 

私はヒルダとロザリーとロッカールームにいた。

 

ロザリー「先に行くぜ、クリス。この後、カレンやさやか、ジャンヌと一緒にジャスミンモールで買い物するんだからよ」

 

クリス「待ってよ、ロザリー、ヒルダ!」

 

ヒルダ「鈍くさいな、クリスは。みんなを待たせる気かよ」

 

クリス「でも、髪の毛を完全に乾かさないとうまく結べないし...」

 

ヒルダ「一つ縛りにしてるから、そんな風に余計な手間がかかるんだよ。二つ縛りにすりゃいいのに」

 

クリス「!」

 

ロザリー「じゃあ、先に行くぜ。お前も後から来いよな!」

 

ロザリーとヒルダはロッカールームから出て行った。

 

クリス「ひどいよ、ロザリー、ヒルダ...。もう...この髪型の事も...覚えてないんだね...」

 

エンブリヲ「かわいそうに...」

 

え...⁉︎

 

クリス「誰...⁉︎」

 

エンブリヲ「そんなに怯えないで...。私が君を守るから...。そう...私は君の真の友達になるためにここに来たんだ」

 

 

 

 

 

ーサリアよ。

 

私は格納庫でメイと話していた。

 

メイ「サリア...。アーキバスの整備、終わったよ」

 

サリア「ありがとう、メイ...」

 

メイ「司令の指示でヒルダにもアーキバスを用意したし、みんなのパラメイルもチューンしておいたよ」

 

サリア「そう...」

 

メイ「元気ないね...。どうしたの?」

 

サリア「大丈夫よ。何でもないから...」

 

メイ「サリア達が戻って来たって事はいよいよリベルタスを決行するんだね。頼むね、サリア。私達も頑張って、機体の整備するから」

 

サリア「うん...」

 

メイ「私...エクスクロスの艦に補給物資の積み込みがあるから行くね」

 

メイは走り去った...。

 

サリア「...私は...誰かに期待されるような人間じゃないのに...」

 

エンブリヲ「そんな事はない」

 

男...⁉︎

 

サリア「何者⁉︎」

 

?「君の価値を誰もわかってないのだとしたら、それはあまりに悲しい事だ。そうだとしたら、私が君を愛そう」

 

サリア「愛...」

 

 

 

 

 

ーナオミだよ。

 

私は今、お墓に来ていた。

 

ナオミ「ココ、ミランダ、ゾーラ隊長...ただいま。最近来れなくてごめんね...私、エクスクロスとして戦っているんだ!まあ、借金も返済しないとダメだけど...だから、またしばらく来れない...けど、必ずまた来るから...私を...ずっと見守っていてね...」

 

...よし!戻ろうか!

 

エンブリヲ「死者へ自分の想いを告げたのかい?」

 

え...⁉︎

 

ナオミ「だ、誰⁉︎」

 

エンブリヲ「私は...そうだね。君に対しての救世主かな?」

 

ナオミ「きゅ、救世主...?」

 

エンブリヲ「私と共に手を取り合えば、君の借金は無くなり、君の大切な人間も蘇らせることが出来る...」

 

ナオミ「借金が無くなり...ミランダやココ、ゾーラ隊長も蘇る...」

 

エンブリヲ「悪い話ではないと思うよ?」

 

ナオミ「わた、しは...。あなたとは手は取り合えません」

 

エンブリヲ「何故だい...?」

 

ナオミ「借金の事は自業自得だし...それは私の覚悟でもある!それに...死んだ人間をよみがえらせるなんて...しちゃダメだよ!そんなのココ達は望んでない!」

 

エンブリヲ「...ふむ、仕方ない...。あまりやりたくはなかったが、君を力付くで連れて行くとしよう」

 

ナオミ「...!」

 

つ、捕まる...!

 

一夏「ナオミ!」

 

すると、そこへ一夏が走って来た。

 

エンブリヲ「...織斑 一夏か...」

 

一夏「ナオミから離れろ!」

 

一夏は私を連れ去ろうとした男の人に殴りかかったけど、片手で受け止められる。

 

エンブリヲ「その程度かな?」

 

一夏「ぐはっ⁉︎」

 

男の人は一夏を私の元まで蹴り飛ばした。

 

ナオミ「一夏、大丈夫⁉︎」

 

エンブリヲ「君では私には勝てないよ」

 

ゼロ「ゼェリヤァァァッ!」

 

エンブリヲ「!...ちいっ!」

 

今度はゼロが現れて、男の人に飛び蹴りを浴びせた。

 

一夏「ゼロ!」

 

ゼロ「無事か、一夏、ナオミ!」

 

ナオミ「な、何とか...!」

 

エンブリヲ「お前は...ウルトラマンゼロか...!」

 

ゼロ「俺の事を知っている...?お前、誰だ⁉︎」

 

エンブリヲ「許さん...許さんぞ!お前達、ウルトラ一族は絶対にな!」

 

そう言って、男の人は走り去っていった...。

 

ゼロ「なっ⁉︎待ちやがれ!」

 

ゼロも男の人を追いかけていった...。

 

ナオミ「一夏、本当に大丈夫?」

 

一夏「平気だって、このくらい」

 

ナオミ「...ありがとう、助けてくれて」

 

一夏「仲間なんだから当たり前だろ?」

 

ナオミ「うん、そうだね!」

 

一夏「兎に角、ナオミはみんなにこの事を伝えてくれ!俺はゼロを追う!」

 

ナオミ「わかったよ!」

 

私は一夏と別れ、みんなにこの事を報告するために走った...。

 

 

 

 

ーナディアです。

 

私とジャンはアンジュさんの部屋に来ています。

 

ジャン「ここがアンジュさんの使っていた部屋か...」

 

ナディア「本当に何にもないのね」

 

ジャン「軽い気持ちでアルゼナルでの生活の事を聞いたけど、よくなかったかもね...」

 

ナディア「あの人は気にしてなかったみたいよ」

 

ジャン「最近、アンジュさんと仲良いんだね」

 

ナディア「あの人みたいになりたいって思う時もあるから...」

 

ジャン「ワガママぶりは似たようなものだよ」

 

ナディア「そういう話じゃなくて!」

 

ジャン「ごめん、ごめん!僕...飲み物をもらってくるよ!」

 

ジャンは部屋から出て行った...。

 

ナディア「もう...ジャンったら...。」

 

え...ブルーウォーターが...!

 

ナディア「ブルーウォーターが光った...!これって...何かの警告...⁉︎」

 

すると、誰かが部屋に入って来た。

 

エンブリヲ「失礼するよ」

 

ナディア「誰...⁉︎」

 

エンブリヲ「そう警戒しないでおくれ、プリンセス。それとも、その胸のブルーウォーターが何かを知らせてくれたのかな?」

 

ナディア「あなた...。ブルーウォーターの事を知っているの?」

 

エンブリヲ「では、自己紹介を...。私の名はエンブリヲ...」

 

エ、エンブリヲですって...⁉︎

 

ナディア「...!」

 

エンブリヲ「どうやら、その名は知っていたようだね。プリンセス...。私は君を迎えに来たんだ。さあ...その胸の青き石と共においで。私と共に争いのない楽園を創ろう」

 

ジャン「ナディアから離れろ!」

 

ジャン...!

 

エンブリヲ「騎士のお出ましか...。もっとも、出来る事は何もないだろうけどね」

 

アンジュ「丸腰で乗り込んで来るなんて、あなた...余程のバカみたいね」

 

エンブリヲ「君も来たのかい、アンジュ」

 

零「アンジュだけじゃねえぞ!」

 

レイ「ゼロ達から話は聞いた!」

 

一夏「追いついた!」

 

ゼロ「今度は逃がさねえぞ!」

 

アンジュ「気安く名前を呼ばないでくれる、侵入者さん」

 

タスク「気をつけろ、アンジュ!そいつがエンブリヲだ!」

 

零「こいつが...⁉︎」

 

アンジュ「戦いの元凶がわざわざ自分でやって来たって事...⁉︎」

 

エンブリヲ「その通り。人任せにしたくない事というものがあるのでね。ところでアンジュ...。君はどうやって私の来訪を知ったのかな?」

 

アンジュ「指輪が...お母様に託されな指輪が光って...ナディアの危機を教えてくれたのよ。それにナオミからも話は聞いたから!」

 

ナオミ「...」

 

エンブリヲ「なるほど...。あれはブルーウォーターを解析して創り上げたものだからね...。そういった事が起きても不思議ではない」

 

ナディア「ブルーウォーターは...アル・ワースのものなの...?」

 

エンブリヲ「君が望むなら、その石の意味も事細かに説明しよう、プリンセス」

 

アンジュ「噂以上に色々な事に手を出しているようね、あなたは」

 

エンブリヲ「それが調律者である私の務めだよ、アンジュ。そして、今日ここに来たのは...君を花嫁として迎えるためだ」

 

ナオミ「アンジュを花嫁に...⁉︎」

 

アンジュ「黙りなさい!」

 

アンジュさんが銃をエンブリヲに撃った...。

 

エンブリヲ「あ...」

 

一夏「アンジュ...やったのか?」

 

アンジュ「ええ、これでリベルタスも完了って事ね」

 

レイ「...あまりにもあっけなすぎる...」

 

零「(レイさんの言う事はもっともだ...これが世界を支配していたエンブリヲなのか...?)」

 

ナディア「あ...ああ...」

 

アンジュ「ごめんね、ナディア。嫌なものを見せてしまって。でもね...私はチャンスを逃したくなかったの」

 

ナディア「でも...」

 

アンジュ「それにしても、あの男...最期の言葉が下らない冗談になるとはね...」

 

エンブリヲ「やれやれ...。求婚の言葉を冗談扱いされるとはね」

 

え、嘘...⁉︎

 

タスク「何っ⁉︎」

 

零「な、何で生きてるんだよ...⁉︎」

 

レイ「アンジュ、外したのか...⁉︎」

 

アンジュ「いいえ、確かに心臓を撃ち抜いた筈なのに...!」

 

ゼロ「まさか、てめえは...!」

 

エンブリヲ「その通りだよ、ウルトラマンゼロ...。君達にわかる簡単な言葉で真実を告げよう。調律者である私は不死身なのだよ」

 

アンジュ「ふざけた事を!」

 

エンブリヲ「確かに求婚の場としてはいささか無枠ではあるな...。日を改めよう。プリンセス・ナディア...。君への招待も、またの機会に」

 

 

エンブリヲは歩き去った...。

 

アンジュ「...」

 

タスク「俺達は...何も出来なかった...」

 

ジャン「何なんですか、あいつは⁉︎」

 

タスク「調律者エンブリヲ...。俺達にとって最大の敵...。そして、奴は...アンジュとナディアをその標的にしているらしい...」

 

アンジュ「冗談じゃないわ!何が花嫁よ!」

 

こ、今度は警報が鳴った...⁉︎

 

レイ「敵襲の警報...!」

 

アンジュ「このアルゼナルが戦場になるの...⁉︎」

 

私達はそれぞれの艦へ戻りました...。

 

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達は敵襲に備えるためにそれぞれの艦に戻った。

 

ハーリー「敵機確認しました!ネオ・アトランティスの空中戦艦です!」

 

敵の部隊が現れた。

 

ルリ「戦艦を前に出してください。それと同時に機動部隊を展開させてください」

 

ユリカ「了解!」

 

俺達は出撃した...。

 

ヒルダ「アーキバスの乗り心地、悪くないね...!」

 

ロザリー「あたし達のパラメイルまでチューンしてくれるとはら司令の奴...本気でリベルタスってのをやる気なわけか!」

 

ヴィヴィアン「サリアは?それにエルシャとクリスもいないよ」

 

しんのすけ「何か知ってる、エレクトラお姉さん?」

 

エレクトラ「連絡は受けてないけど...」

 

竜馬「今はいない人間の事はどうでもいい!」

 

アンジュ「ええ、まずは目の前の敵を叩くよ!」

 

隼人「だが、面倒だな...!」

 

チャム「どうして、ネオ・アトランティスがドラゴンを連れてるのよ!」

 

サラマンディーネ「あの様子...。どうやら、精神を制御されているようです」

 

號「それにインベーダーと宇宙怪獣もいる」

 

カズミ「奴等も何者かに操られていると見て方がいいわね」

 

ショウ「ドラムロとシンデンもいる...!」

 

エイサップ「ミスルギはバイストン・ウェルの人間やホウジョウ軍の人間も自軍に取り込んだのか!」

 

ネモ船長「エンブリヲ...。ついに本気を出すか...」

 

ガーゴイル「喜んでくれているかな、ネモ君?」

 

ネモ船長「ガーゴイル...!」

 

奴もいたのか...!

 

ガーゴイル「アトランティスの遺産を手に入れられなかったのは残念だが、私には彼という協力者がいる」

 

ネモ船長「そしてまた、あの時と同じ過ちを繰り返すのか...」

 

ルルーシュ「あの時とは?」

 

ネモ船長「ガーゴイルこと、ネメシス・ラ・アルゴールはアトランティス人の末裔達の国...タルテソス王国の宰相であった...」

 

ガーゴイル「そう...。そして、そこにいる男...ネモの本当の名はエルシス・ラ・アルフォールであり...そのタルテソス王国の王であった」

 

グランディス「ネモ様は...王様だった...」

 

アマリ「タルテソス王国...!確か、あの国は...」

 

ホープス「謎の災害によって、一夜にして壊滅したと聞きます」

 

ネモ船長「タルテソス王国を建国した者達は、祖先の超科学を封印し、アル・ワースの人々と共に生きていこうとした」

 

ガーゴイル「それが、そもそもの間違いなのだよ。超科学を有するアトランティス人にとって人類など下等な生物に過ぎないのだ」

 

ネモ船長「そう考えたガーゴイルはアトランティスの超科学を復活させ、それによりアル・ワースを征服しようとした。そして、その協力者だったのがミスルギ皇国の支配者、エンブリヲだ」

 

アンジュ「あの男が...!」

 

ネモ船長「エンブリヲの目的は、ガーゴイルを通じてアトランティスの超科学を手に入れる事だったのだろう。あるいはエンブリヲの危険性を見抜き、密かに第一次リベルタスに協力した我々への仕返しだったのかもしれない」

 

タスク「ネモ船長とアレクトラはその時以来の関係なのか...」

 

ネモ船長「協力者を得たガーゴイルは内乱を起こし、王の一族を殺害し...。禁忌とされていたバベルの塔を復活させた」

 

ガーゴイル「だが、バベルの塔は君の妨害によって自爆し、その爆発でタルテソス王国は滅んだ...。そう!タルテソス王国が滅んだのは王であった君のせいなのだよ、ネモ君!」

 

この男...何言ってんだよ...!

 

零「何自分は悪くないって言ってんだよ、クソ野郎が!」

 

エレクトラ「そうよ!バベルの塔を復活させたあなたとエンブリヲこそが全ての元凶よ!」

 

ネモ船長「...だが、結果としてタルテソスは滅んだ...。多くのの人命と共に...。そして、その衝撃によって別の世界に跳ばされた私達は同じく転移に巻き込まれたガーゴイルに戦いを挑んだのだ」

 

ノブナガ「それがそなたとガーゴイルの関係であり、そなた等が地球にいた経緯か...」

 

ガーゴイル「責任転嫁もはなはだしいな、ネモ君。君があの時、私の提案に従ってくれれば、あの様な悲劇は起きなかった...。そうすれば君は、家族も国も失う事はなかったのだよ」

 

ネモ船長「...黙れ、ガーゴイル。もはや我々の間に言葉は不要だ」

 

ガーゴイル「決着をつけるのは私も望むところだ。だが、今日は別の目的で、ここにきている」

 

現れたのは...黒いパラメイルが六機と黒いオーラバトラー...⁉︎

 

ヒルダ「黒いパラメイル!」

 

サラマンディーネ「あれは...ラグナメイルです!」

 

アンジュ「サラ子の世界を滅ぼした最終兵器が来たの...⁉︎」

 

エンブリヲ「その通りだよ、アンジュ」

 

アンジュ「エンブリヲ!」

 

トオル「あの人が...エンブリヲ...!」

 

九郎「大将首が自ら戦場に出て来たのかよ!」

 

シモン「なら、チャンスだ!奴を倒せば、ミスルギとの戦いは終わるぞ!」

 

アンジュ「みんな!とにかく、あいつを狙うわよ!」

 

サリア「そうはさせないわよ、アンジュ!」

 

な、何...⁉︎

 

アンジュ「サリア⁉︎どうして、あなたが⁉︎」

 

クリス「あんたにはわからないよ、あたし達の気持ちは」

 

エルシャ「ごめんなさい...。でも、これが私達の選んだ道なの」

 

サリアもクリスもエルシャも...何で、ラグナメイルに乗ってるんだよ...⁉︎

 

ヴィヴィアン「げげっ!クリスのエルシャだ!」

 

ターニャ「私達はエンブリヲ様にラグナメイルを与えられた...」

 

イルマ「私達はエンブリヲ様の剣であり、エンブリヲ様の盾となる者...」

 

ヒルダ「パラメイル第三中隊のターニャとイルマ...!お前達もいるのかよ!」

 

サリア「私達はエンブリヲ様と共に生きる者!名付けてダイヤモンドローズ騎士団!」

 

...だ、だせえ...。

 

アンジュ「ダサッ!何なのよ、それ⁉︎」

 

サリア「アンジュ!私達の戦いを愚弄するあなたは許してはおけない!」

 

アンジュ「落ち着きなよ、サリア⁉︎どうして、あなた達がエンブリヲの仲間になってるのよ!」

 

サリア「エンブリヲ様は私に愛を与えてくれた!」

 

クリス「エンブリヲ君は私の友達になってくれた!」

 

エルシャ「エンブリヲさんは私達に未来を約束してくれた」

 

アンジュ「話にならない!あんな男の言葉にころっと騙されるなんて!」

 

ジャンヌ「どうするつもりなの、アンジュ⁉︎」

 

アンジュ「どうするもこうするもないわよ!敵ならば倒すだけよ!」

 

ワタル「で、でも...!」

 

アンジュ「覚悟を決めて、ワタル。向こうは本気よ」

 

舞人「戦うしか...ないのか...」

 

ショウ「あのオーラバトラーはいったい...⁉︎」

 

バーン「ふふふっ...久しいな、シャウ・ザマ」

 

ショウ「ま、まさか...!バーン...バーン・バニングス...⁉︎」

 

チャム「ど、どうしてあなたが⁉︎」

 

バーン「あの時刺し違えたお前もこのアル・ワースに辿り着いた...。ならば、答えは出ているであろう」

 

ショウ「ここは俺達の世界とは違うんだぞ!」

 

バーン「そんな事で我が憎しみのオーラを消せるとでも思っているのか!」

 

ショウ「くっ...バーン...!」

 

バーン「今此処でお前を...このズワウスでお前を討ち取る!」

 

マーベル「ショウ...」

 

ショウ「...ならば、俺が何度でもお前を止める...聖戦士として!」

 

バーン「良いだろう。流石は我がライバルだ!」

 

ネモ船長「エンブリヲ...。人の心に入り込むお前は悪魔だ」

 

エンブリヲ「厳しいね、タルテソス王...。いや、国を失った君に王の称号は相応しくないか。そういうわけだよ。ガーゴイルがいれば、君という存在に用はない。そろそろ目障りになって来た君に引導を渡し、私は花嫁を迎えよう」

 

甲児「花嫁...?あいつ、何を言ってんだ...?」

 

アンジュ「頭のおかしな奴の言う事なんて聞く必要はないよ!さっさと片付ける!」

 

サラマンディーネ「ドラゴン達は無力化した後に精神制御から解放します!下手な遠慮は不要です!」

 

ネモ船長「各機はガーゴイルの乗艦とラグナメイに攻撃を集中しろ!」

 

ガーゴイル「無駄な事をしてくれるよ、あの時も今日も」

 

エンブリヲ「それが彼等の生き方なのだよ。愚かな事にね。今日は挨拶に来ただけだが、5分間ほど、彼等の茶番に付き合ってやろう」

 

ネモ船長「何とでも言うがいい...!だが、我々の覚悟をなめるなよ...!」

 

アンジュ「行くわよ、エンブリヲ!あなたを倒して、全てを終わらせる!その邪魔をふる者は蹴散らして‼︎」

 

バーン「5分などでは終わらせるものか...行くぞ、ショウ・ザマ!」

 

ショウ「来い...!バーン・バニングス!」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

俺達が10機ほど敵を倒した時の事だった。

 

ホープス「...!」

 

アマリ「どうしたの、ホープス⁉︎」

 

ホープス「厄介な事になりそうです、これは」

 

現れたのは魔従教団だった。

 

アマリ「魔従教団!」

 

アル「もしや、エンブリヲと戦うために来たのか⁉︎」

 

イオリ「各機、攻撃を開始しろ!」

 

魔従教団が俺達に攻撃を仕掛けて来た...。

 

ウェスト「吾輩達を狙って来たのである!」

 

ケロロ「何故でありますか⁉︎」

 

アマリ「どう言う事なの、イオリ君⁉︎」

 

零「エンブリヲがそこにいるんだぞ!」

 

イオリ「魔従教団はミスルギ皇国を支持する事を決定した」

 

アマリ「何ですって⁉︎」

 

クラマ「法と秩序の番人である魔従教団が悪党の見方をするのかよ⁉︎」

 

イオリ「それがアル・ワースのためであると判断したまでだ」

 

アマリ「待ってください!そんな事をすれば、戦いが拡大するだけです!」

 

イオリ「アマリ...。背教者であるお前の抹殺命令も出ている。だが、お前が投降するのなら、俺から上に取り計らう事も...」

 

こいつ...!

 

アマリ「私の事よりも、ミスルギを支持する理由を説明してください!」

 

イオリ「残念だ、アマリ...。最後のチャンスを無駄にしたか...」

 

シモン「問答無用かよ!」

 

ウィル「こうなった以上、迎え撃つしかない!」

 

零「...!ちいっ!こんな時にかよ...!」

 

今度はオニキスの機体が現れた。

 

アスナ「オニキスまで...!」

 

メル「で、でも何なんですか、あのアマテラスは!」

 

確かに...アマテラスの姿が...変わっている...?

 

リン「アマテラス・ツヴァイです」

 

零「カルセドニーじゃない...?誰だ⁉︎」

 

ギルガ「彼女はリン・マスカライトちゃん。僕のパートナーだ」

 

メル「そ、そんな...リンちゃん...⁉︎」

 

リン「...メルちゃん...。残念だよ。私はあなたを倒さないといけない...」

 

メル「...」

 

アスナ「メル、戦えるの⁉︎」

 

メル「やり...ます...!」

 

ギルガ「今回来たのは僕達だけじゃないんだよ、ねえ、兄さん?」

 

また何か...って、え...?

 

現れたのは...紫色のゼフィルス...⁉︎

 

零「む、紫色の...ゼフィルス...⁉︎」

 

リュクス「あれはいったい何なのですか⁉︎」

 

アスナ「わ、私も知らないわよ、あんな機体!」

 

ラゴウ「これはナイトメア・ゼフィルスだ...」

 

メル「そ、その声は...!」

 

アスナ「嘘...でしょう...⁉︎」

 

零「何者だ⁉︎」

 

ラゴウ「初めましてだな、新垣 零...。俺はラゴウ・カルセドニー...。ギルガの兄だ」

 

零「カルセドニーの兄貴だと...⁉︎」

 

アスナ「首領の左腕...!まさか、戻って来ていたなんて...!」

 

ラゴウ「弟が世話になったみたいだからな...。今回は俺も参加させてもらう」

 

こいつ...今までの奴らとは大違いの殺気だ...!

 

零「...だからと言って、お前には負けるわけにはいかない!」

 

ラゴウ「...いいだろう、新垣 零...。此処で潰す」

 

アスナ「れ、零...!」

 

零「アスナ、メル...。怖いなら戻れ!」

 

アスナ「...わ、私だって、戦うわよ!」

 

メル「私もメルさんと一緒です!こうなる事は...わかっていましたから...!」

 

零「わかった...。でも、無理はするなよ?」

 

ラゴウ「愚かな...。お前達にも贖罪を与えてやる!」

 

零「させるかよ!お前を倒して、アスナ達には一歩も触れさせねえ!」

 

ギルガ「そう言うわけだ、僕達の目的はあくまでも新垣 零達だ」

 

リン「ですので、ミスルギの邪魔はしません」

 

エンブリヲ「これは嬉しい誤算だね」

 

ガーゴイル「どうやら、教団は我々こそがアル・ワースの覇者に相応しいと認めたようだ」

 

ネモ船長「魔従教団...。彼等にとって重要なのは自らの定めた法だけだ。タルテソス王国が崩壊したあの日も、彼等はガーゴイルを止めるどころか、その行動を支援していた...」

 

アキト「それがネモ船長が教団を信じない理由なのか...」

 

ネモ船長「だから、私は誰にも頼らず、自分達の力だけで復讐を果たすと誓ったのだ」

 

アマリ「考え直して、イオリ君!教団の決定ではなくあなたの考えを聞かせてください!」

 

イオリ「教団の決定は、俺の意思そのもの!背教者のお前の言葉はもう俺へは届かない!」

 

ホープス「マスター...。言っても無駄な以上、速やかに迎撃する事をお勧めします」

 

アマリ「今までの私は、疑いながらも心のどこかでは教団を信じていた...。でも今...その大切なものが壊されてしまった...」

 

零「アマリ...」

 

ホープス「マスター...」

 

アマリ「戦うわ、ホープス...!私は...私の信じた道のためにも!」

 

イオリ「ついに完全にエンデに背を向けたか!ならば、せめて俺の手で...!」

 

零「アマリはやらせねえって何回言えばわかるんだよ、お前は!」

 

ラゴウ「愛する者のために必死になるのは構わんが...俺の存在を忘れては困る」

 

零「忘れねえよ、てめえだけは!」

 

アマリ「戦いを広げる事が世界のためだと言うのなら、その証を見せてください!それが出来ないのなら、あなた達は...魔従教団の敵です!」

 

俺達は戦闘を再開した...。

 

 

 

俺達はイルマのエイレーネにダメージを与える。

 

イルマ「これ以上は無理ね...。後退する」

 

エイレーネは撤退した...。

 

ロザリー「第三中隊のイルマ...」

 

ヒルダ「何だって、あいつがこんな事になってるんだよ...」

 

 

 

ターニャのビクトリアにダメージを与えた。

 

ターニャ「ここまでか...。後退する」

 

ビクトリアは撤退した...。

 

ロザリー「あれ...第三中隊のターニャだよな...」

 

ヒルダ「あいつ...脱走したって聞いてたけど、まさか、こんな事になってるとはよ...」

 

 

 

〈戦闘会話 零VSイオリ〉

 

零「やっぱり、あの時にお前達と手を組まなくて正解だったって事だな!」

 

イオリ「愚かな奴等だ!エンデに逆らった罪は大きいぞ!」

 

零「何がエンデだ!間違った道へ進ませようとする神なんて、神じゃねえ!」

 

イオリ「許さんぞ、新垣!神エンデを馬鹿にする事は絶対にな!」

 

 

 

ゼルガードの攻撃でアイオライトの乗るディーベルはダメージを受けた。

 

イオリ「ここまでか...!後退するぞ!」

 

アマリ「待ってください、イオリ君!」

 

イオリ「アマリ!教団に戻る気になったか!」

 

アマリ「それはありません。戻って、導師キールディンに伝えてください。教団がエンブリヲに協力するのなら、私達はそれと戦います」

 

イオリ「アマリ...!お前はきっと後悔する事になるぞ!」

 

アイオライトの乗るディーベルは撤退した...。

 

アマリ「後悔するような生き方はしたくない...。そう思ったから、私は旅に出たのです」

 

そう言う事だ、アイオライト。お前にアマリは渡さない...!

 

 

 

〈戦闘会話 零VSギルガ〉

 

ギルガ「もう僕は負けない!二人だと二倍の力になる!」

 

零「何倍になろうと俺だって負けるわけにはいかねえんだよ!」

 

リン「新垣さん...お手合わせを願います!」

 

零「お前達が何人来ようと...俺が相手になってやる!」

 

 

〈戦闘会話 メルVSギルガ〉

 

メル「リンちゃん...」

 

リン「メルちゃん...。今なら私の言葉であなたをオニキスに戻す事が出来るわ...。だから...!」

 

メル「何と言われても...私は戻ることは出来ない...。あなたに守りたい人がいるように私も守りたい人がいるから!」

 

リン「...やっぱり、ダメなのね...」

 

ギルガ「リンちゃん、行くよ?」

 

リン「...はい...。裏切り者のメル・カーネリアン!お前を拘束する!」

 

メル「簡単には捕まらない!」

 

 

〈戦闘会話 アスナVSギルガ〉

 

アスナ「ギルガ...あなた、リンまでタラし込んだの⁉︎」

 

ギルガ「人聞きの悪い事を言わないでくれないか、アスナちゃん?」

 

リン「私は私の意思でここにいます!」

 

アスナ「...リン、あなたとは戦いたくないけど...向かってくるのなら倒すわ!」

 

リン「変わりましたね、アスナ先輩...」

 

 

 

 

リリスとメサイアの攻撃でアマテラス・ツヴァイにダメージを与えた。

 

ギルガ「下見は十分だ。兄さん、先に後退します」

 

ラゴウ「勝手にしろ」

 

メル「リンちゃん!」

 

リン「メルちゃん...。次は負けないから」

 

そう言い残して、アマテラス・ツヴァイは撤退した...。

 

零「メル...」

 

メル「私も...そう簡単に負けないか...!」

 

 

〈戦闘会話 ナオミVSエルシャ〉

 

ナオミ「エルシャ...。あなたまで...!」

 

エルシャ「ナオミちゃん...。私は容赦しないわよ!」

 

ナオミ「...私だって、ここで負けるわけにはいかないよ!だから、あなたを止める!」

 

 

〈戦闘会話 しんのすけVSエルシャ〉

 

しんのすけ「エルシャお姉さん...」

 

みさえ「どうしてなの、エルシャちゃん!」

 

ひろし「やめるんだ!俺達が戦う必要なんてないだろ⁉︎」

 

エルシャ「ごめんなさい...。でも、私は止まるわけにはいかないんです!」

 

ひまわり「たう...」

 

カンタム「迎撃しましょう...!」

 

ひろし「だけど!」

 

みさえ「...やりましょう。今のエルシャちゃんは敵...だから...!」

 

ひろし「みさえ...」

 

みさえ「でも、忘れないで...!私はいつまであなた達の味方だから!」

 

エルシャ「...ありがとうございます...」

 

 

 

 

俺達はエルシャの乗るレイジアにダメージを与えた。

 

エルシャ「ここまでね...。後退するしかないわ」

 

ヴィヴィアン「行っちゃうのか、エルシャ...」

 

みさえ「エルシャちゃん...」

 

エルシャ「ごめんなさい、ヴィヴィちゃん、みさえさん...。でも、こうする事が一番正しいと私は思うの。食堂の冷蔵庫にパイが入ってるから...。みんなと一緒に食べてね」

 

レイジアは撤退した...。

 

マサオ「エルシャさん...」

 

ヒミコ「エルシャは...どうなっちゃうんだ?」

 

ヴィヴィアン「わかんない...。わかんないけど...すごく悲しいや...」

 

みさえ「今は前を向きましょう、みんな」

 

しんのすけ「母ちゃん...わかったゾ!」

 

 

 

〈戦闘会話 ナオミVSクリス〉

 

ナオミ「クリス!みんなと一緒に戻ろうよ!」

 

クリス「みんなと一緒に...?私の事を何も知らないのにそんな事言わないで!」

 

ナオミ「っ!...ク、クリス...」

 

クリス「私の友達はエンブリヲ君だけ!あんたは私の敵...それだけだよ!」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSクリス〉

 

一夏「どうしたんだよ、クリス!エンブリヲに何かされたのか⁉︎」

 

クリス「心配するフリはいいよ、一夏君...」

 

一夏「フリなんかじゃない!俺は本気でお前を...!」

 

クリス「エンブリヲ君の邪魔をするのなら、一夏君でも倒す!覚悟してよ!」

 

 

 

クリスの乗るテオドーラにダメージを負わせた。

 

クリス「ごめん、エンブリヲ君...!期待に応えられなかった...!」

 

ヒルダ「待てよ、クリス!」

 

ロザリー「お前、あのエンブリヲの所に行っちまうのかよ!」

 

クリス「エンブリヲ君はあたしの本当の友達なんだ!あんた達なんかとは違う!」

 

ロザリー「本当の友達...」

 

クリス「ロザリー、ヒルダ...。あんた達は...絶対に許さない...」

 

一夏「ま、待てよ、クリス!」

 

クリス「一夏君...邪魔をするならあんたも倒すから」

 

そう言い残し、テオドーラは撤退した...。

 

ヒルダ「何だよ、本当の友達って...」

 

ロザリー「わかんねえよ...。何もかも...」

 

一夏「クリス...ロザリー...」

 

 

 

 

〈戦闘会話 ナオミVSサリア〉

 

サリア「ナオミ...。あなたなら私からエンブリヲ様に取り合って、仲間にしてあげてもいいのよ」

 

ナオミ「私もエンブリヲに誘われたよ...。でも、自分から断ったの!」

 

サリア「どうして⁉︎」

 

ナオミ「私は私として生きるから!だから、エンブリヲとは一緒に戦えない!」

 

サリア「残念ね、ならばあなたも私達の敵よ!」

 

 

〈戦闘会話 トオルVSサリア〉

 

トオル「やめてください、サリアさん!」

 

サリア「トオル...。ごめんなさい。でも、私には愛が必要なの...」

 

トオル「魔法少女はそんな歪んだ愛は持ってないよ!」

 

サリア「あなたから見れば、歪んでいるのかもしれない...。でも、私にはこれしかないの!」

 

ネネ「そんなの本当の愛じゃないわよ!」

 

ボーちゃん「風間君...!」

 

トオル「うん!みんな、サリアさんを止めるために力を貸して!」

 

マサオ「う、うん!」

 

サリア「勝負よ...。もえPが強いか、プリティ・サリアンが強いか!」

 

 

 

俺達の攻撃でサリアの乗るクレオパトラに大ダメージを与えた。

 

サリア「くっ...!まだクレオパトラの能力を完全には引き出せていないか...!」

 

アンジュ「待ちなさい、サリア!あなた、本気で私達を裏切るつもり⁉︎」

 

サリア「裏切ったのは私じゃない...。アレクトラよ」

 

トオル「サリアさん!」

 

サリア「トオル...じゃあね...」

 

クレオパトラは撤退した...。

 

アンジュ「サリア...。あんた...何がしたいのよ...」

 

トオル「サリアさん...そんな...」

 

しんのすけ「大丈夫か、風間君?」

 

トオル「う、うん...」

 

タスク「(見ているか、アレクトラ...。これは、あなたの身勝手さが招いた事なんだぞ...)」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 ショウVSバーン〉

 

バーン「今わかった...。私がこの世界に来たのは貴様と再び、戦う事だったのだ!」

 

ショウ「俺も...この世界で再び、お前の悪しきオーラを浄化するために来たのかもしれない...」

 

チャム「ショウ...」

 

バーン「ならば、答えは一つだ!」

 

ショウ「ああ...。覚悟しろ、バーン・バニングス...!」

 

 

〈戦闘会話 マーベルVSバーン〉

 

マーベル「ここはバイストン・ウェルでもなければ、私達の世界でもない...ショウに執着するのはやめて別の生き方を探す道だってあるはずよ!」

 

バーン「人はそれほど自由にはなれぬ!宿命からも、己自身の感情からもな!だからこそ今生での決着を求めるのだ!」

 

マーベル「もう何を言っても無駄ね...。だったら、私だって、あなたを止めてみせる!」

 

 

〈戦闘会話 エイサップVSバーン〉

 

エレボス「あの人のオーラ...怖いよ...!」

 

バーン「異世界の聖戦士か...。貴様の力量も見ておく必要があるな」

 

エイサップ「何だってあんた達はショウさんを傷つけるんだ...!あの人は充分に傷ついてる...それをいい加減に分かれよ!」

 

 

 

 

ビルバインのオーラ斬りでズワウスにダメージを与えた...。

 

バーン「やはり、まだズワウスには慣れぬか...。ショウ・ザマ!この勝負の決着は次の機会とさせてもらう!」

 

ショウ「バーン!俺は何度だって諦めないぞ!」

 

バーン「それを聞けただけでよしとする...」

 

ズワウスは撤退した...。

 

マーベル「ショウ...平気?」

 

ショウ「ああ。俺はもう立ち止まってはいられないからな」

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSラゴウ〉

 

ラゴウ「オニキスの兵士達を退けてきたその力...見極めさせてもらう」

 

零「お前には全力で向かわないとおそらく勝てない...!だから、加減はしねえぞ!」

 

ラゴウ「いいだろう。ならば、俺も手を抜く気はない」

 

 

〈戦闘会話 メルorアスナVSラゴウ〉

 

ラゴウ「オニキスの裏切り者には死、あるのみだ」

 

メル「アスナさん...本気で参りましょう...!」

 

アスナ「ええ、冗談で勝てる相手じゃないわね...!」

 

ラゴウ「本気を出そうと出さまいと...お前達では俺には勝てん」

 

アスナ「舐めないでよね、私達の力を!」

 

 

〈戦闘会話 アマリVSラゴウ〉

 

ラゴウ「お前がアマリ・アクアマリン...。新垣 零の愛する女か...」

 

アマリ「私はあなたには負けません!」

 

ラゴウ「...ほう...」

 

ホープス「何ですか、あなたもマスターを連れ去るなどと言う気ですか?」

 

ラゴウ「私をギルガの様な愚かな弟と一緒にしてもらっては困る...。だが、お前は敵であることには変わらない...それだけだ」

 

 

 

 

 

ゼフィルス、リリス、メサイアの連携攻撃でナイトメア・ゼフィルスにダメージを与えた。

 

零「どうだ⁉︎」

 

ラゴウ「なかなかやるではないか...。だが、それがお前達の限界だ」

 

ナイトメア・ゼフィルスの目が赤く...?ハイバスタードモードか...!

 

零「させるかよ...!」

 

俺はエボリューションモードを発動させ、ナイトメア・ゼフィルスと攻撃をぶつけ合ったが...。

 

奴はエボリューションモード以上の速さで攻撃を繰り出して来た為、ゼフィルスはダメージを受けた。

 

零「ぐっ...⁉︎」

 

ラゴウ「この程度か?少々実力不足だな」

 

アマリ「零君!」

 

零「...果たして、そうかな...?」

 

ラゴウ「何...?ぬっ...⁉︎」

 

ナイトメア・ゼフィルスに軽く電流が走った...。

 

通っていないと思っていたか...?

 

零「一発だけ...攻撃が通ったんだよ...!」

 

ラゴウ「...ふうー...。なるほど、お前の力を見くびっていた様だ。流石は我々、オニキスと敵対するだけの事はある。今日の所は俺に一撃を与えた事を免じて退いてやる...。だが、次はこうはいかんぞ、零...」

 

零「その言葉...そっくりそのまま返してやるよ...ラゴウ...!」

 

ラゴウ「...その言葉が楽しみだ」

 

そう言い残し、ナイトメア・ゼフィルスは撤退した...。

 

正直助かった...。あのまま戦っていたら、確実にこっちが負けていた...。

 

アスナ「あのラゴウを退けるなんて...」

 

メル「流石は零さんです!」

 

零「ま、まあな...」

 

あはは...。こいつらの前では弱音は吐けねえよなぁ...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSガーゴイル〉

 

零「お前は自分自身の悪行を他人のせいにする...最低の人間だな!」

 

ガーゴイル「異界人の君に何がわかる?」

 

零「わからねえな...。お前の歪んだ考えは!その歪んだ夢...俺が叩き潰してやる!」

 

 

 

 

Nーノーチラス号の砲撃でガーゴイルの乗る空中戦艦にダメージを与えた...。

 

ガーゴイル「ネモ君自慢の発掘戦艦とエクスクロスが相手ではこの艦では力不足だな。今日の所は、ここまでとしよう」

 

ネモ船長「待て、ガーゴイル...!」

 

ガーゴイル「安心するがいい、ネモ君。君との決着はいずれつける。それに相応しい舞台を私は用意しよう」

 

空中戦艦は撤退した...。

 

ネモ船長「...」

 

エレクトラ「ガーゴイルの最後の言葉...なんの事を言っているのでしょう...」

 

ネモ船長「虚勢とは思えん...。警戒が必要だろう...」

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSエンブリヲ〉

 

エンブリヲ「新垣 零...。君は他の男とは違う...。私の元で働いてみる気はないかな?」

 

零「残念だが、男に気に入られる趣味はねえんだよ...。散々世界を引っ掻き回して来た報いを受けやがれ!」

 

エンブリヲ「やはり、今の君がその機体に乗るのは相応しくないね...」

 

 

〈戦闘会話 ナオミVSエンブリヲ〉

 

ナオミ「エンブリヲ...!」

 

エンブリヲ「ナオミ...。君は私の元へ来なかった事を絶対に後悔する」

 

ナオミ「後悔なんてしない...これが私の選んだ道だから!」

 

エンブリヲ「...やはり、私は君が欲しい...。アンジュの次にね...」

 

 

〈戦闘会話 一夏VSエンブリヲ〉

 

一夏「箒達を捕まえて、ナオミまで連れて行こうとしたお前を俺は許さない!」

 

エンブリヲ「私も君を許さないよ。君のせいでナオミを奪い損ねたのだからね」

 

一夏「ナオミもみんなも...俺が守ってみせる!」

 

エンブリヲ「出来るかな、君に?」

 

 

〈戦闘会話 千冬VSエンブリヲ〉

 

千冬「お前の企みもここまでだ、エンブリヲ...!」

 

エンブリヲ「君が千冬か...。確かにちーちゃんという名が似合いそうだ」

 

千冬「何...⁉︎その呼び方...まさか...!」

 

エンブリヲ「さて、どうだろうね」

 

 

〈戦闘会話 ゼロVSエンブリヲ〉

 

ゼロ「お前、どうしてウルトラ一族を恨むんだ⁉︎」

 

エンブリヲ「説明など必要ない...!今ここで倒されるのだからな!」

 

ゼロ「勝手に勝った気でいてんじゃねえ!こうなったら、ぶっ飛ばしてやるぜ!」

 

 

 

ヴィルキスの能力解放でエンブリヲのヒステリカにダメージを与えた。

 

エンブリヲ「なかなかやるものだね。それは認めよう」

 

アンジュ「逃げるつもり⁉︎」

 

エンブリヲ「逃げる...?そんな事をわたしがする必要がないのを君はよく知っているはずだよ、アンジュ。そう...調律者である私は不死の存在なのだから」

 

アンジュ「...」

 

エンブリヲ「心配する事はない、アンジュ。私達は、すぐにまた会える。プリンセス・ナディアと一緒にその時を待っているがいい」

 

千冬「待て、エンブリヲ!」

 

エンブリヲ「何かな、千冬?」

 

千冬「気安く名前で呼ぶな。...まさか、ミスルギには...束がいるのか?」

 

箒「え...⁉︎」

 

エンブリヲ「ちーちゃんなら必ず来てくれる...そう言っていたね」

 

千冬「エンブリヲ、貴様...!」

 

エンブリヲ「怒った顔も素敵だね、千冬...。では、失礼させてもらうよ」

 

ヒステリカは撤退した...。

 

ジョーイ「逃げられた...!」

 

ワタル「な、何なの、あいつ⁉︎気持ち悪いよ!」

 

しんのすけ「ブリブリヲのくせに!」

 

みさえ「エンブリヲよ」

 

アンジュ「...」

 

タスク「...」

 

エンブリヲ「エンブリヲ...。想像以上に恐ろしい相手かもしれない...」

 

ゼロ「(エンブリヲのあの様々な力...。何処かウルトラの力と似ている...。それに奴はウルトラ一族を必要以上に憎んでいる...。何か関係があるのか...?)」

 

ようやく戦いが終わった...。

 

ルルーシュ「エンブリヲらガーゴイル...そして、魔従教団...」

 

ショウ「オニキスにバーン...」

 

零「ラゴウ、か...」

 

アンジュ「それだけじゃない...。サリア、クリス、エルシャ...」

 

ヒルダ「くそっ...!何がどうなってんだよ⁉︎」

 

メル「リンちゃん...」

 

ネモ船長「各機を帰還させろ。今後の事を検討する」

 

エレクトラ「了解です」

 

ラゴウ・カルセドニー...。次きたその時こそ...。

 

ジル「...」

 

?「浮かない顔だね、アレクトラ」

 

ジル「お前は...!」

 

俺達はそれぞれの艦へ戻った...。

 

 

 

ージルだ。

 

私の目の前にはエンブリヲがいた。

 

エンブリヲ「フフ...部下を失った事がショックだったようだね」

 

ジル「エンブリヲ!」

 

オリビエ「な、何なんです、この人⁉︎」

 

ヒカル[クロアン]「いつの間に司令室に侵入したのよ」

 

パメラ「ヒカル、オリビエ!下がって!」

 

エンブリヲ「心配しなくていいよ、レディ達。私が用があるのは、アレクトラだから」

 

ジル「何をしに来た?」

 

エンブリヲ「久しぶりに顔を見に来た...。そういう答えではダメかな、アレクトラ?」

 

ジル「お前という男は...!」

 

エンブリヲ「私を拒絶するのなら、撃つなり、斬るなり、好きにすればいい。もっとも君に、それが出来るのならの話だけどね、可愛いアレクトラ」

 

ジル「...」

 

すると、マギーとジャスミンが司令室に入って来た...。

 

マギー「大丈夫か、アレクトラ⁉︎」

 

ジャスミン「侵入者ってのは、こいつかい!」

 

エンブリヲ「騒がしくなってきたね...。では、そろそろ失礼しよう」

 

ジル「...」

 

エンブリヲ「アレクトラ...。その気になったら、私を訪ねてくれ。サリア達と同じように君を受け入れよう。あの時のようにね」

 

エンブリヲは消えた...。

 

ジル「エンブリヲ...」

 

マギー「アレクトラ...。あんた...」

 

ジャスミン「過去にあいつに...エンブリヲに会った事があるんだね...」

 

ジル「...」

 

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺はエクスクロスの代表として、ネモ船長と共にアルゼナルの司令執務室に来ていた。

 

ジル「...」

 

ネモ船長「ジャスミン司令...。あなたに会うのも10数年ぶりか...」

 

ジャスミン「もうあたしは司令じゃない...。前のリベルタスの後、その座をジルに譲ったからね」

 

ネモ船長「そうだったな...。かつての司令だったあなた...ヴィルキスのライダーだったアレクトラ...医師のマギー...。あの時のリベルタスのメンバーで生き残ったのは、あなた達だけか...」

 

ジャスミン「ああ、そうさ。そして、今も戦っている」

 

マギー「アレクトラ...」

 

ジル「...」

 

マギー「聞かせてもらうよ。あんたとエンブリヲの間に何があったのか」

 

ジャスミン「ここにいるのは、あたし達とタルテソス王、それからエクスクロスの代表のそこの小僧だけだ。全部、話しちまいな」

 

ジル「...」

 

零「...」

 

こんな時までだんまりかよ...!

 

マギー「アレクトラ!」

 

ジル「私は...エンブリヲの人形だった...」

 

マギー「何...⁉︎」

 

零「人形...?」

 

ジル「奴に心を支配され、全てを奪われたんだ...。誇りも、使命も、純潔も...。怖かったよ...。リベルタスの大義、ノーマ解放の使命...仲間との絆...それが全部、奴への愛情、理想、快楽に塗り替えられていった...」

 

何だよ...それ...。

 

マギー「何で黙ってたんだ...?」

 

ジル「どう話せばよかったんだろう...。エンブリヲを殺しに行ったら、逆に身も心も奪われました...って。全部私のせいさ...。リベルタスの失敗も、仲間の死も全部ね。こんな汚れた女を助けるために...みんな、死んでしまった...!」

 

ネモ船長「それを償う事が、君の戦い...リベルタスか...」

 

ジル「私の出来る弔いは、ただ一つ...。エンブリヲを殺す...それだけだ。そう思って生きてきたのに...あいつを目の前にしたら、指一本動かす事が出来なかった...」

 

零「...あんたは個人的な復讐のために新たなリベルタスを準備していたのか」

 

マギー「私やサリア達はあんたの復讐に利用されてただけとはね...。悲しいね、アレクトラ...。私はあんたのダチのつもりだったのに...」

 

ジル「...すまない...」

 

零「すまない...?それだけで許されると思ってんのかよ⁉︎あいつらは...サリア達はあんたの駒とは違うんだぞ!一つの生命なんだぞ!」

 

ネモ船長「零、落ち着け」

 

零「くっ...!」

 

マギー「私やジャスミンはいいさ...。エンブリヲに恨みがあるのはあんたと一緒だから...。でも、サリアは違う...。あの子がエンブリヲの下へ行ったのは、あんたがあの子をわかってやらなかったからだよ」

 

ジル「...」

 

ジャスミン「さてと...。知っちまった以上、あんたをボスにはしておけないね...。どうだろう、タルテソス王...。この女を引き取っちゃくれないか?」

 

何...?

 

ネモ船長「エクスクロスでか?」

 

ジャスミン「ああ、そうさ。煮るなり、焼くなりは任せるよ」

 

ジル「...」

 

ネモ船長「私からはいいが...零、君はどうだ?」

 

零「...俺も構いません...。でも、ジルさん...あんたの行った事...俺は許しませんから」

 

ジル「ああ...」

 

マギー「エンブリヲはアンジュともう一人の女の子に興味を示していたようだが...」

 

ネモ船長「あの男の事だ。欲しいものは、どのような手を使ってでも手に入れようとするだろう」

 

ジャスミン「では...」

 

ネモ船長「アンジュとナディア...。対エンブリヲ、対ガーゴイルとの戦いの鍵は、あの二人が握るだろう」

 

アンジュとナディアの二人が...?

 

 

 

 

 

ーアンジュよ。

 

私は食堂でナディアといた。

 

ナディア「...」

 

アンジュ「少しは落ち着いた?」

 

ナディア「...」

 

アンジュ「無理もないか...。あんなおかしな男にさらわれそうになったんだから...」

 

ナディア「...運命って何...?」

 

アンジュ「え...」

 

ナディア「アトランティスで会ったイリオンは、ブルーウォーターを守るのは継承者の運命だって言ってた...。でも、こんなものがあるから戦いが起きる...。ブルーウォーターさえなければ、あたしだって...」

 

アンジュ「...エンブリヲは私の指輪とブルーウォーターは同じ技術で作られたって言っていた...。確かに同じかもね...。私も、この指輪の持ち主だからヴィルキスのライダーに選ばれたみたいだし...」

 

ナディア「それが...運命...」

 

アンジュ「でもね、ナディア...。私は、誰かが私の生き方を勝手に決めようとするなら、それと戦うつもりよ。それが運命と呼ばれるものでも、私は私の生き方を自分自身の手で掴み取ってみせる」

 

ナディア「自分の手で...」

 

アンジュ「ナディア...。運命に負けるな」

 

ナディア「私は...」

 

ジャン「(ナディア...)」

 

タスク「ジャン...。今はアンジュに任せよう」

 

ジャン「タスクさんは不安じゃないんですか?あんなおかしな奴にアンジュさんが狙われて...」

 

タスク「当然、不安だよ。だけど、俺がそんな状態じゃアンジュを守る事が出来ないじゃないか」

 

ジャン「あ...」

 

タスク「頑張ろうな、ジャン...。俺がアンジュの騎士なら、君はナディアの騎士になるんだ」

 

ジャン「...ありがとうございます、タスクさん。僕には戦う力はありません...。でも僕は...僕なりのやり方できっとナディアを守ってみせます。(だから、ナディア...。もう泣かないで...)」

 





ー中断メッセージ

〈野原一家の挑戦〉

ひろし「ま、またゲームオーバーだ...!」

しんのすけ「母ちゃーん!こんなの無理だゾ!」

ひろし「無改造に強化パーツ無装備、スキル未取得、主役禁止...これは流石にキツすぎるぞ!」

みさえ「な、何の...!キツイ道を乗り越えてこそ、真の道が開けるのよ!」

しんのすけ「おー...!母ちゃんが燃えている!」

ひまわり「たいや〜!」

ひろし「ん?どうしたんだ、ひま?...って!」

みさえ「く、クリアしてる...!ひまわりが...しかもエキスパートモードで!」

シロ「ワンワン!」

ひまわり「えへへ〜」

みさえ「む、娘に先を越されるなんて...しかも0歳児に...」

しんのすけ「やれやれだゾ...。プレイヤーのみんなは自分のあったやり方でゲームを楽しんで欲しいゾ!じゃ、そういう事で〜!」

次作のスパロボTの小説について、どれの方がいいでしょうか?

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