スーパーロボット大戦X ー輝きの翼ー   作:カイト・レイン

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楽園追放を視聴しましたが、面白過ぎませんか、あの映画!

何回見ても泣いてしまいます...。後、ディンゴさん格好いい...!

それではどうぞ!


第48話 それぞれの迷い

 

ーキア・ムベッキだ。

 

俺は今、会談会場でトワサンガのシャア・アズナブルとマクギリス・ファリドと話していた。

 

キア「...そちらの挑発があったとはいえ、初対面の挨拶が少々乱暴なものになってしまったのは詫びる」

 

シャア「あれが金星流なのかな、キア・ムベッキ?」

 

キア「隕石を地球に落とすのに比べれば、おとなしいものだと思うぜ」

 

シャア「私の事も知っているようだな」

 

キア「ビーナス・グロゥブにはそれなりに宇宙世紀の記録も残っているんでな。シャア・アズナブル...。赤い彗星と呼ばれた宇宙世紀の英雄...」

 

マクギリス「地球を滅ぼそうとする者が英雄か...」

 

シャア「...」

 

キア「子供の頃に読んだ伝説の登場人物にこうして会えるというのは感慨深いな」

 

シャア「私としては、君やトワサンガの人間達には謝罪しなければならない...。私の中途半端な行いのために後の世の人間である君達に要らぬ苦労をかける事になったのを」

 

キア「気負い過ぎなんだよ、あんたは。個人が世界の未来を決めるなんてのは俺から言わせれば、思い上がりだ。少なくとも今、俺とあんたは同じ世界、同じ時間で生きている人間だ。ざっくばらんに行こうぜ」

 

シャア「...そうだな」

 

マクギリス「流石はジット・ラボラトリィの技術保全局長、キア・ムベッキだ。君がジット団の隊長に選ばれたのもその器の大きさのおかげと見る」

 

キア「...マクギリス・ファリド...。あんたの事はイオクから聞いたぜ」

 

マクギリス「...成る程、彼も来ていたのか...」

 

キア「あんたもやり方が違うとはいえ、世界を変えようとした...。シャア・アズナブルと同じ言葉をかけさせてもらう」

 

マクギリス「必要ないよ、私の計画は私の世界で潰されたのだからね...。唯一の友人に...」

 

キア「友人、か...」

 

シャア「君はその友人でさえ、君の計画に利用したと聞く...。そこまでして君はどの様な世界を作りたかったんだ?」

 

マクギリス「誰にも等しく権利を与えられる世界...。世界は平等ではない...。弱き者は権利すら与えられないのだからな...」

 

キア「弱き者、か...。確かに何処の世界も平等ではない。だが、それはあんた一人で変えられるものじゃない」

 

マクギリス「...私にも志を一つにしたもの達がいた...。だが、多くの者が命を落とした...。その元凶...そして、私の命を...夢を奪ったガエリオだけは...許さない」

 

シャア「ガエリオ・ボードウィン...。君の友人で...強敵のライバル...。今はエクスクロスにいるようだがね」

 

マクギリス「あいつだけは私が殺す...。私が...!」

 

キア「...その割にはあんたには迷いが見えるぜ」

 

マクギリス「何...⁉︎」

 

キア「捨てきれていないんだろ?ガエリオ・ボードウィンとの友情を...」

 

マクギリス「...随分、知った様な口を聞くな...。この話は終わりにしよう」

 

シャア「...」

 

キア「...とりあえず、今日からはお仲間だ。よろしく頼む」

 

ノウトゥ「...キア・ムベッキ...。シャア・アズナブルとマクギリス・ファリドは客分であり、トワサンガの責任者は、この私だ。今後の同盟の際にもそれを忘れないでもらおう」

 

キア「了解だ。...じゃあ、これで儀式は済んだ。さっさとエクスクロスを追いながら、あの星へ降りるとしよう」

 

シャア「待ってもらおう、キア・ムベッキ。今度は私の方から話をさせてもらう。もっとも、相手は君ではなく、そちらの彼だがな」

 

グレミー「...無視されたまま、会談が終わるかと思いましたよ、シャア・アズナブル」

 

シャア「グレミー・トト...。君の目的を聞かせてもらいたい」

 

グレミー「あなたもご存知の通り、私はハマーン・カーンに反旗を翻し、ネオ・ジオンを割った身です」

 

シャア「あの時の戦いの中で行方不明となった君やネオ・ジオンの兵士達がアル・ワースに転移していたとはな...」

 

グレミー「こうして生きながらえた幸運を私は有効に使うつもりです」

 

シャア「元の世界へ戻り、再びザビ家を興すつもりか?」

 

グレミー「現ネオ・ジオンこ総帥であるあなたの前でその話をするつもりはありませんよ。この続きはお互いに元の世界に帰ってからにしましょう」

 

シャア「...君は知っているのだろう?エクスクロスにはミネバ・ザビがいる事を...」

 

グレミー「彼女は我々の世界のミネバ・ザビではありません。彼女に手を出すつもりもありませんよ」

 

シャア「...そうか」

 

グレミー「元の世界に帰還するために私は兵達と共にジット団...ひいてはエンブリヲなる者に協力するつもりです」

 

シャア「いいだろう。まずは目の前の戦いに全力を尽くそう」

 

キア「シャア・アズナブル、マクギリス・ファリド...。あんた達も、あの星に降りるのなら、俺達が送ろうか?」

 

マクギリス「では、お願いしようかな」

 

シャア「私もだ」

 

キア「エクスクロスにいるあんた達の宿敵との決着をつけさせてやるぜ」

 

マクギリス「!」

 

シャア「...準備が出来次第、そちらの艦に向かう」

 

キア「了解だ。待ってるぜ」

 

グレミー「では後ほど、シャア総帥」

 

俺とグレミーは部屋を後にした...。

 

 

 

 

 

 

ーシャア・アズナブルだ。

 

私達はキア・ムベッキ達が部屋を出たのを見送った。

 

シャア「...目の前の戦いか...。マクギリス、君の復讐もようやく終わるかもしれないな」

 

マクギリス「...さあ、それはわかりませんよ」

 

ノウトゥ「あのキア・ムベッキという男...このような席にもパイロットスーツで現れるとは何たる不調法...!不愉快だ...。元の世界に戻ったら、あのような連中とは決別するぞ」

 

マクギリス「それは、その時に改めて考えればいいでしょう」

 

ノウトゥ「シャア・アズナブル、マクギリス・ファリド...。貴公等も自らの立場というものをわきまえるべきだな」

 

ノウトゥ・ドレットら部屋を後にした...。

 

シャア「...力で権力を手に入れ、それにより他者を圧する...決して邪悪と呼ぶべき存在ではない...。だが、そこに誰かとわかり合う姿はない...。欲望を捨てない限り、人はそこにはたどり着けない...。人が人である限り、目指すべき姿に到達する事は出来ないのだろうか...」

 

マクギリス「あなたの言いたい事は理解出来る...。だが、エクスクロスのある人物は人と人とがわかり合い、次なる道へとたどり着こうとしている」

 

シャア「...刹那・F・セイエイ...。リボンズ・アルマークが目をつけている純粋種のイノベイターか...」

 

マクギリス「彼は私とガエリオをわかり合わせようとした...。恐らく、あなたとアムロ・レイも...。彼のガンダム・フレームから発せられる粒子...あの粒子の暖かさが私の中の何かを狂わせる」

 

シャア「それは私も感じていた...」

 

あのGN粒子の輝きと暖かさ...サイコミュ、人々の想いの光と擬似している...。イノベイターとニュータイプ...この二つはもしかしたら、似た存在なのかもしれないな...。

 

クンパ「...会談は終わったようですな」

 

シャア「別室で見ていたあなたの目にはそのように映ったかな?」

 

クンパ「ミスルギきは明確な敵がいます。いがみ合いによって高められた闘争本能は彼等に向けられる事になるでしょう」

 

マクギリス「そのエクスクロスが倒された後は?」

 

クンパ「その時は互いに食い合えばいい。そうやって人類は自らの種を強くしていく...。それが私とシャア・アズナブル...。あなたの目指す世界のはずです」

 

シャア「クンパ・ルシータ...。ビーナス・グロゥブで生まれたあなたはその考えに基づき...。リギルド・センチュリーを再び戦争の世界にすべく、ヘルメスの薔薇を流出させた...」

 

クンパ「当時の私はピアニ・カルータと名乗っていましたがね...。私はトワサンガ、地球と渡り歩き、戦いの種を撒いてきた。そして、その種は花を咲かせようとしている...。戦争という花が咲き、そこで熟した人類という種はより強いものとなるはずだ」

 

シャア「...」

 

マクギリス「...」

 

クンパ「迷っておられるのですかなら私に賛同した事を?」

 

シャア「迷いは、今に始まった事ではないさ。その都度、それを捨ててきたから今の私がある」

 

マクギリス「...それが宇宙世紀の英雄、シャア・アズナブルですか...」

 

シャア「人が生活の場を宇宙に移して気が遠くなるような時間が流れても人は変わる事が出来なかった...。平穏が人を停滞させるのならば、私は人類を未来に進めるための火種となろう...」

 

マクギリス「(これが、赤い彗星と呼ばれたシャア・アズナブルの覚悟、か...。私は...どうすればいいのかな...)」

 

 

 

 

 

 

ーバナージ・リンクスです。

 

俺達はメガファウナのパイロット待機室で具合が悪そうなマリーダさんとプルの様子を見ていた。

 

ミネバ「...落ち着きましたか、マリーダ?」

 

ファ「プルも落ち着いた?」

 

プル「うん...。ファと話したら、ゾワゾワが少し消えたよ」

 

マリーダ「私もです。姫様とお話をしていると心が安らぎます」

 

ミネバ「良かったです...。ですが、約束です。何かあったら、すぐに相談してください」

 

ファ「私達もあなた達が心配だから...」

 

マリーダ「ありがとうございます、姫様」

 

プル「うん!ありがとう!」

 

バナージ「オードリー...」

 

リディ「ミネバもミネバらしく、自分のすべき事をやってるんだな」

 

フロンタル「同時にそれは彼女の強さでもある...。流石は姫様だ。バナージ君、そんな姫様を支えてあげてくれないか?」

 

バナージ「俺は既にオードリーを支えると決めましたから」

 

フロンタル「ふっ、君も1人の男という事か」

 

リディ「ならば、いい口説き方を教えようか、バナージ?」

 

バナージ「オードリーにその手の手段は通用しないと思いますけど...」

 

リディ「何...⁉︎」

 

フロンタル「フハハッ!これはバナージ君の方が一枚上手だったようだな」

 

アンジェロ「(大佐がこの様に楽しそうに笑われるなんて...。やはり、変わりましたね)」

 

リディ「全く...手厳しいな」

 

アンジェロ「どの様な凄腕のパイロットでも女性には勝てないという事か...。彼の様に」

 

マシュマー「流石はファさん...!まさに白衣の天使だ!」

 

リディ「...あれは例外だと思うが...」

 

ジュドー「ハマーンの頃のネオ・ジオンの存在はプルに色々と嫌な事を思い出させちまうな...。それにマリーダも一緒だし」

 

カミーユ「プルとマリーダの心のケアは当面はファとミネバに任せよう」

 

シーブック「次はカミーユの番だな」

 

カミーユ「俺の...?」

 

フロンタル「失礼だが、君はシャアを感じて、ナーバスになっていると見るが...?」

 

カミーユ「...気付かれていましたか...」

 

アマリ「あなたとシャア・アズナブルの関係はアムロさんから聞いています」

 

カミーユ「アムロさんは、それなりに達観しているが、俺はダメだな...。クワトロ大尉が...シャア・アズナブルが近くにいると思うと自分を抑えられない」

 

アマリ「それだけ強い影響を与えた人間なんですね...」

 

刹那「アムロ大尉も言っていた。シャア・アズナブルは、ただのパイロットとは違い、歴史に残る様な存在だと」

 

カミーユ「だけど、クワトロ大尉は人間だった...。俺は、あの人の弱い所が許せなくもあり、好ましくもあった...。今思えば、俺の心が戻ってこられなかったのはあの人がシャアとして起ったという現実を認めたくなかったためかも知れない...」

 

シーブック「...正直、僕にはよくわからない...。宿敵だったアムロさん...ハマーン・カーンを通して、あの男を見ているジュドー...そして、お前と違って...。僕にとってのシャア・アズナブルはクロスボーン・バンガードの鉄仮面と組んで地球を破壊しようとした男でしかないと」

 

カミーユ「それでいい、シーブック。お前のフラットな目が頼もしいよ。あの人だって、余計な感傷の目で見てもらうのを望んでいるとは思えないしな...」

 

シーブック「カミーユ...」

 

ガエリオ「...」

 

ジュリエッタ「...マクギリス・ファリドの事を考えているのですか?」

 

ガエリオ「...あの時、俺は憎しみの心を持たずにあいつと向き合っていれば...あいつが俺を恨む事なんてなかったのかもな...」

 

零「ガエリオさんはどうして、マクギリス・ファリドを憎んだのですか?」

 

ガエリオ「...マクギリスは腐敗したギャラルホルンを組織的に変えようとして、モンタークと名乗り、暗躍していたんだ。それも俺やカルタをも利用して...」

 

零「カルタ...?」

 

ガエリオ「カルタ・イシュー...。俺とマクギリスの幼馴染だ。カルタはマクギリスに好意を寄せていた...。だが、マクギリスは...彼女の想いを踏み躙ったんだ」

 

零「...今、カルタって人は?」

 

ガエリオ「カルタは...マクギリスの名を呼びながら死んだよ...。鉄華団との戦いでね」

 

三日月「...多分、殺したのは俺だと思う」

 

零「なっ...⁉︎」

 

ガエリオ「勿論、あの頃はカルタを殺した鉄華団も恨んでいた...。だが、一番は俺やカルタ...そして、アルミリアの想いを踏みにじった奴がマクギリスが許せなかった...!」

 

零「そのアルミリアというのは?」

 

ジュリエッタ「ガエリオさんの妹で...マクギリス・ファリドの許嫁でもありました」

 

零「い、許嫁...」

 

ガエリオ「俺がマクギリスを討った後、話によるとアルミリアの精神状態は酷いものの様だ...。夫となるものを実の兄に殺されたのだならな」

 

零「アルミリアはマクギリスの思惑に気がついていなかったんですか?」

 

ガエリオ「アルミリアは強い子だ...。マクギリスの計画を知り、騙されたとしてもあいつの妻だと言い切ったんだ」

 

ジュリエッタ「...」

 

ガエリオ「俺は...実の友を手にかけ、実の妹の心を...壊したんだ」

 

零「ガエリオさん...」

 

ガエリオ「だからこそ、生きたい...。生きて、マクギリスを止める...。殺すのではなく、今度は止める!マクギリスのためにも...カルタやアルミリアのためにも...そして、俺のためにも...!」

 

オルガ「手伝うぜ、ガエリオ。お前の復讐の原因は俺達にもあるんだからな」

 

三日月「勿論、俺達もチョコレートの人を止めるだけだから」

 

ガエリオ「鉄華団...」

 

ジュリエッタ「私も...力及ばずながら、お手伝いします」

 

零「俺もですよ、ガエリオさん!」

 

ガエリオ「...ありがとう、俺はこのエクスクロスに入る事が出来て、幸せだ...」

 

イアン「そんな鉄華団に嬉しい報告だ」

 

ニール「どうしたんだ、おやっさん?」

 

イアン「鉄華団が渡してくれた資料でついにバルバトスとグシオンを強化する事が出来た」

 

シノ「つまり...バルバトスルプスレクスとグシオンリベイクフルシティにもどったって事か!」

 

イアン「その通りだ」

 

三日月「ふーん、こっちのおやっさんもやるじゃん」

 

明弘「これでようやく全力を出す事が出来るぜ!」

 

イアン「それからオルガ。お前さんのモビルスーツももう時期出来るからな」

 

オルガ「...ああ、頼むぜ、おやっさん!」

 

ビスケット「オルガ、そのモビルスーツって...?」

 

オルガ「それは...」

 

オルガさんが何かを言いかけたその時、マリーダさんとプルが何かを感じ取った。

 

プル「!」

 

マリーダ「!」

 

ファ「どうしたの、マリーダ、プル⁉︎」

 

マリーダ「来る...」

 

ミネバ「何が来ると言うのですか⁉︎」

 

すると、メガファウナ内に警報が鳴り響いた。

 

セシリー「敵襲⁉︎」

 

クラン「あのジット団という輩が追ってきたみたいだな!」

 

アイシャ「マリーダとプルはネオ・ジオンの人達が来るのを感じたのね...!」

 

プル「そうじゃない...」

 

ジュドー「プル...」

 

プル「来るよ、ジュドー...。あの子が...」

 

ジュドー「あの子って、まさか...」

 

プル「プルツーが...来る...」

 

マリーダ「プル、ツー...?」

 

プルツー...一体それは...。

 

 

 

第48話 それぞれの迷い

 

 

 

ー新垣 零だ。

 

俺達は敵襲に備え、出撃した...。

 

イアン「どうだ、三日月、明弘?」

 

三日月「うん、ルプスレクスは問題ないよ」

 

明弘「こっちもだ!存分に暴れてやろうぜ、三日月!」

 

三日月「うん、わかった!」

 

プル「...」

 

マリーダ「...」

 

ジュドー「心配するな、プル。今度こそ俺が守ってやるから」

 

プル「うん...」

 

バナージ「大丈夫ですか、マリーダさん?」

 

マリーダ「...心配ない...だから、私に気にせずに戦え」

 

ビーチャ「本当にプルツーが来るのかよ...」

 

エル「確か、あの子って...アクシズでの戦いで行方不明になったんだよね...」

 

ジュドー「あのラカンも生きていたんだ。今更驚く事じゃない」

 

マシュマー「問題は...」

 

プル「...」

 

ジュドー「(アクシズでの戦いの時、プルツーは戦いを止めようとした...。だが、プルの怯え方は普通じゃない...。だとしたら、プルツーは...)」

 

マリーダ「...」

 

バナージ「(今度こそ、守るんだ...マリーダさんを...!そうしないとキャプテンに合わせる顔がない...)」

 

カミーユ「やるぞ、ジュドー、バナージ。俺達でプルやマリーダを守るんだ」

 

バナージ「はい...!」

 

ジュドー「ああ、わかってる...!」

 

ファ「カミーユ...」

 

プリシラ「カミーユ君、格好いい!」

 

ヴァン「...あいつ...」

 

シーブック「(やれるのか、カミーユ...。そんな状態で...)」

 

アイーダ「ジット団が来ます!各機は警戒を!」

 

ベルリ「ちょっと待った!あれ、何なんです⁉︎」

 

現れたのはネオ・ジオンのモビルスーツと...何だ、あのデカイの...⁉︎

 

アムロ「ネオ・ジオンのモビルアーマーか...!」

 

クン「追いついたよ、エクスクロス!あたしのα・アジールの相手をしてもらう!」

 

プルツー「機械制御のファンネルなど、まがいものだ。当てになどなるものか」

 

ギュネイ「随分、強気で言ったじゃないか、プルツー」

 

クン「言ってくれるね、プルツー。悪いけど、あんたのお守りをするつもりはないから。ギュネイ、任せたよ」

 

ギュネイ「...いつも俺だけが苦労するんだ...」

 

プルツー「誰も、そんな事は頼んでいない。私は好きにやらせてもらうぞ」

 

クン「(グレミーの切り札だか何だか知らないけど、可愛くない...)」

 

プル「ジュドー...!」

 

ジュドー「ああ、わかっている!あの赤いキュベレイ...プルツーが乗っている!」

 

プルツー「久しぶりだな、ジュドー、プル。お前達に、また会えるとはな」

 

ジュドー「プルツー...。俺達と戦うつもりか?」

 

プルツー「何を下らない事を...。それが私の使命だ」

 

マリーダ「やめろ!お前が私達と戦う必要などない!」

 

プルツー「お前...。そうか、お前がプルトゥエルブか」

 

マリーダ「...」

 

プルツー「お前も倒す、それだけだ」

 

プル「あたし...プルツーと戦いたくないよ!」

 

プルツー「腑抜けた事を...!失敗作のお前の存在を今度こそ完全に消して上げるよ!」

 

カミーユ「この攻撃性...!」

 

アムロ「あの少女...!何らかの調整を受けているか!」

 

トビア「精神制御って事か!」

 

ギュネイ「その通りだ、アムロ・レイ!」

 

アムロ「そのギラ・ドーガに乗っているのは...ギュネイ・ガスか⁉︎」

 

ギュネイ「そうだ!俺も再び、舞い戻って来たんだよ!」

 

アムロ「このアル・ワースは俺達の世界とは違う!ここで争って何になる⁉︎」

 

ギュネイ「俺と大佐とお前がいる...。これが戦う理由だ!」

 

アムロ「...!」

 

ギュネイ「アムロ・レイ!今度こそ、お前を討ち取る!」

 

青葉「精神制御なんて、ひどい事をしやがって!」

 

ジュドー「みんな!プルツーは俺が何とかする!」

 

アルト「あのモビルアーマーと他の敵は俺達に任せろ!」

 

ミシェル「その代わり、あの子は何としても救えよ、ジュドー!」

 

カミーユ「...」

 

アムロ「(カミーユは別のプレッシャーを感じている...)」

 

プルツー「行くよ、エクスクロス!あの男が来る前に片付ける!」

 

プル「プルツー!」

 

ジュドー「くそっ!同じ事を繰り返させるかよ!」

 

ギュネイ「お前達は俺が倒す!」

 

アムロ「戦争をやめられなかった結果がこれか...!」

 

俺達は戦闘を開始した...。

 

 

 

 

 

戦闘から数分後、カミーユ達が何かを感じ取った。

 

カミーユ「うっ...!」

 

フロンタル「これは...!」

 

アムロ「来たか、シャア!」

 

サザビーとガンダムバエルが現れたか...!

 

シーブック「赤い彗星...!」

 

カミーユ「クワトロ大尉...」

 

三日月「バエルもいるよ」

 

ガエリオ「マクギリス...!」

 

シャア「今の私はシャア・アズナブルだ」

 

マクギリス「ガエリオ...今後こそ...今度こそォ!」

 

カミーユ「かつてとは逆ですね...」

 

シャア「君にシャアである事を指摘され、自分はクワトロだと返した時の事か...」

 

カミーユ「あの時、俺は...自分のすべき事から目を背けるあなたに怒りをぶつけました。だけど...!あなたに望んだシャア・アズナブルはあんな事をするような男ではなかった!」

 

シャア「それは君の勝手な思い込みだ。私は私だ。それ以上でも、それ以下でもない」

 

カミーユ「あなたという人は!」

 

シン「落ち着け、カミーユ!あいつのペースに呑まれるな!」

 

フロンタル「(シャアはカミーユ君を挑発している...?一体なんのために...)」

 

シャア「来い、カミーユ。君が戦場に戻ったのなら、私が引導を渡す。君のため...そして、私自身のために」

 

ギュネイ「遅れて来て随分、大きな口を叩くじゃないですか、大佐」

 

シャア「ギュネイ...。カミーユには手を出すな。彼は私が相手をする」

 

ギュネイ「...了解。(あいつがアムロ・レイの次に大佐が目をつけるカミーユ・ビダンか...。実力を拝ませてもらうぞ)」

 

ガエリオ「マクギリス、もうやめろ!こんな事、アルミリアは望んでいない!」

 

マクギリス「...っ...自分は復讐を果たせたからといい、正義の味方ぶるのか、ガエリオ!」

 

ガエリオ「違う、俺は...!お前を友達として...!」

 

マクギリス「友達など...友情など、私には必要ない!私はお前を倒せればそれでいいのだ!」

 

刹那「...ガエリオ、奴の機体を止めるしかない」

 

ガエリオ「刹那...」

 

刹那「マクギリス・ファリドを救う為にも奴を止めろ!」

 

ガエリオ「...わかった!これで、終わりにさせよう、マクギリス!」

 

マクギリス「こちらの台詞だ、ガエリオ!」

 

俺達は戦闘を再開した...。

 

 

 

 

〈戦闘会話 三日月VS初戦闘〉

 

三日月「行ける...これでまた、オルガを守る事が出来る...。そして、必ずアトラを助け出す...!三日月・オーガス、ガンダムバルバトスルプスレクス...行くよ...!」

 

 

〈戦闘会話 明弘VS初戦闘〉

 

明弘「さあ、何処からでも掛かって来やがれ!返り討ちにしてやる!明弘・アルトランド、ガンダムグシオンリベイクフルシティ...行くぞ...!」

 

 

 

 

 

G-セルフの攻撃がα・アジールにダメージを与えた。

 

クン「ヘルメスの薔薇の設計図から再現したα・アジールがやられるとは...!」

 

クン「この借りは次の機会に返す!」

 

α・アジールは撤退した...。

 

アムロ「ヘルメスの薔薇の管理者、ビーナス・グロゥブ...」

 

トビア「あいつ等の使う兵器には注意が必要ですね」

 

 

 

 

〈戦闘会話 アムロVSギュネイ〉

 

ギュネイ「アムロ・レイ!今度こそ、お前を倒す!」

 

アムロ「悪いが、簡単に負けるつもりはない!シャアを止めるためにも!」

 

 

〈戦闘会話 カミーユVSギュネイ〉

 

カミーユ「お前は...!」

 

ギュネイ「カミーユ・ビダン!大佐の元へは行かせん!」

 

カミーユ「クワトロ大尉は俺が止める...だから、そこを退け!」

 

 

 

 

 

νガンダムのファンネル攻撃でギュネイのギラ・ドーガにダメージを与えた。

 

ギュネイ「くっ...!やはり、ギラ・ドーガではこれが限界か...!」

 

シャア「ギュネイ、後は私に任せてもらおう」

 

ギュネイ「残念ですが、そうするしかありませんね...!(俺の道は大佐が後々、どうするかで決まるな...)」

 

ギュネイのギラ・ドーガは撤退した...。

 

アムロ「(シャア、ギュネイ...お前達はどうするつもりなんだ...?)」

 

 

 

 

 

クシャトリヤがプルツーのキュベレイに近づいた。

 

マリーダ「やめてくれ、プルツー!お前は私の姉なのだ...!」

 

プルツー「うるさい、お前の姉などになった覚えはない!邪魔をするのなら、お前も潰す!」

 

マリーダ「プルの時のようにはいかないのか...!」

 

 

 

今度はプルのキュベレイがプルツーのキュベレイに近づく。

 

プル「プルツー!戦いをやめて!」

 

プルツー「来たか、プル!お前とも決着をつけてやるぞ!」

 

プル「わかってよ、プルツー!あたし達は敵じゃないんだよ!自分が嫌いでも自分を捨てちゃいけないようにあたし達はお互いを受け入れなきゃダメなの!」

 

プルツー「この期に及んで命乞いか!みっともないな!」

 

プル「バカ!どうして、わかってくれないのよ!」

 

ジュドー「離れろ、プル!こっちの声は届いちゃいない!こうなったら、機体を止めて無理矢理でも戦いをやめさせるしかないぞ!」

 

 

 

次にダブルゼータがプルツーのキュベレイに接近した。

 

ジュドー「やめろ、プルツー!俺達が戦う必要なんてないはずだ!」

 

プルツー「それを決めるのは、お前ではない!私は自分の使命を果たすだけだ!」

 

ジュドー「くそっ!俺1人じゃプルツーを止める事は出来ないのかよ!」

 

 

 

 

 

 

〈戦闘会話 バナージVSプルツー〉

 

バナージ「どうして、戦いをやめないんだ!マリーダさんはお前を止めたがっているんだぞ!」

 

プルツー「誰が私を止めようと知った事か!私は私の使命を果たすのみだ!」

 

 

〈戦闘会話 マリーダVSプルツー〉

 

プルツー「来い、プルツゥエルブ!私が倒してやる!」

 

マリーダ「姉妹同士で争っている場合じゃない...何故、それがわからないんだ...!」

 

 

 

 

プルのキュベレイとクシャトリヤがプルツーのキュベレイにダメージを与えた。

 

プルツー「機体の調整が不十分か!撤退する!」

 

プルツーのキュベレイは撤退した...。

 

プル「プルツー!」

 

ジュドー「くそっ...!これじゃ、あの時の繰り返しじゃないかよ!」

 

マリーダ「...」

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSシャア〉

 

零「シャア・アズナブル!本当に戦いを止めるつもりはないのか⁉︎」

 

シャア「止める気だったら今、私はここには立っていないよ」

 

零「それもそうか...だったら、こっちもこっちでやらせてもらう!勝負だ、赤い彗星!」

 

シャア「(どうやら、彼の存在はエクスクロス内にも強い印象を与えているようだな...)」

 

 

〈戦闘会話 バナージVSシャア〉

 

シャア「バナージ君か...。人は可能性の光でも変える事は出来なかったのだよ」

 

バナージ「それでも、俺は可能性を信じます!だから、俺は全力を持ってあなたを止めます!」

 

シャア「...眩しすぎる光だ...。これがユニコーンの輝きか...」

 

 

〈戦闘会話 フロンタルVSシャア〉

 

フロンタル「そろそろ私達の戦いにも白黒つけようではないか」

 

シャア「そうだな...。では消えてもらう、フル・フロンタル!」

 

フロンタル「消えるつもりはないよ...。そして、あなたも世界も消させはしない...。赤い彗星の伝説を終わらせよう、シャア・アズナブル!」

 

 

〈戦闘会話 シンorキラVSシャア〉

 

シャア「君達も多くの犠牲を見て来たはずだ」

 

シン「だからって、多くの人間を殺すなんて間違っている!」

 

キラ「世界をもっと広く見てください!そうすれば世界はもっと...!」

 

シャア「残念だが、広く見た所で私の決断は揺るがよ...!」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSシャア〉

 

シャア「その忌まわしい光を消してもらおうか、純粋種のイノベイター、刹那・F・セイエイ!」

 

刹那「消させはしない...世界を消させるなどさせない!カミーユの為にも...!」

 

シャア「(やはり、私にはこの光が暖かすぎる...)」

 

 

〈戦闘会話 キオVSシャア〉

 

シャア「やはり、異世界でもガンダムは救世主なのだな」

 

キオ「戦闘をやめてください!これ以上、涙を増やさないためにも!」

 

シャア「残念だが、私がここで止まってしまえば、これ以上に涙を流す者が増える」

 

キオ「だからって、人を消すだなんて間違ってる!僕がそんな事させない!」

 

 

〈戦闘会話 三日月VSシャア〉

 

シャア「阿頼耶識システム...。世界が違うと技術も違うようだね」

 

三日月「あんたって、世界を救う為に世界を壊そうとしているんだよね?それって、矛盾しているよ」

 

シャア「君の言う通りだ。だが、私は止まるわけにはいかんのだよ」

 

三日月「いいよ、止まらないで...俺達が止めるから...!」

 

 

 

 

 

ゼータのウェーブライダー突撃攻撃でサザビーにダメージを与えた。

 

シャア「ちいっ...!」

 

アムロ「お前の負けだ、シャア!迷いを抱えたお前に負ける俺達ではない!」

 

シーブック「シャアが迷っている...?」

 

シャア「アムロ...。お前の目は誤魔化せないか...」

 

ジュドー「今更何を言ってんだよ!自分のやって来た事を後悔しているのかよ!」

 

ネロ「騙されるな!俺達を騙して、隙をつくつもりだろう!」

 

ホセ「悪党の手などお見通しだ!」

 

シャア「...そうだ。私が人類を変革させる事が出来れば、宇宙世紀の文明は滅ぶ事はなかった...。だから、私は贖罪のために人類という種を、より強く成長させようとした」

 

マクギリス「...その手段が戦争...」

 

シャア「同じように人類の限界を憂う人間と共に私はアル・ワースに呼ばれた異界人に戦いの道を示した」

 

シーブック「それがシャアの考える、絶望から人類の未来を守る術か...!」

 

カミーユ「おこがましいんですよ、あなたは...!人類の業の全てを1人の人間が背負うなんて!」

 

アセム「そうするまでお前は偉いのかよ!」

 

シャア「私の中の絶望を乗り越えるためにはそうするしかなかったのだ...!カミーユ!私の中の迷いを振り切るためにもお前を...!」

 

カミーユ「感じる...!ゼータを通して、あの人の中の絶望を...!」

 

シャア「精神が破壊されたお前の存在はお前の中に人類のあるべき姿を夢見た私を打ちのめした...。だから、私は...悲劇を繰り返させないために人類の変革を望んだ...!」

 

カミーユ「クワトロ大尉...」

 

シャア「カミーユ!お前に期待をかけた弱い自分を今、私は乗り越える!消せない後悔を自身に刻む事で大罪をも犯す覚悟を、もう一度...!」

 

カミーユ「!」

 

ザザビーの攻撃をゼータは避け続ける。

 

何で、反撃しないんだよ...!

 

ジュドー「反撃しろ、カミーユさん!」

 

カミーユ「やめてください、クワトロ大尉!俺は...あなたと戦いたくない!」

 

シャア「ならば、私に討たれろ!さもなくば、私を殺せ!」

 

カミーユ「それは...!」

 

シーブック「ダメだ‼︎!」

 

F91が前に...⁉︎

 

トビア「シーブックさん!」

 

ゴーカイレッド「何考えてるんだ、あいつ!」

 

シーブック「シャア!罰が欲しいのなら!」

 

F91がサザビーに攻撃を仕掛けた...。

 

シーブック「僕がやる...!機体の性能を限界まで引き出す...!」

 

ビームライフルとビームランチャーを連射し、サザビーの当てつつ、接近し、ビームサーベルで斬り裂いていく。

 

シーブック「この力ならば...!」

 

さらに接近して、ビームランチャーを構える。

 

シーブック「なんとおぉぉぉっ!」

 

F91のフェイスがオープンした後、ゼロ距離でビームランチャーが放たれた。

 

シーブック「F91が僕に応えてくれた...!」

 

シャア「この力だ...!この力が私をも止めるのか⁉︎」

 

F91の攻撃を受けて、サザビーは吹き飛ぶ。

 

シャア「くっ...!」

 

カミーユ「シーブック...」

 

シーブック「しっかりしろ、カミーユ!シャアの言葉に惑わされるな!」

 

カミーユ「...」

 

カミーユ...。

 

カミーユ「迷いの中にある、あの人が誰かに自分を止めてもらいたかったのはわかっていた...。だが、俺には...その役は出来ない...」

 

アムロ「その場合、シャアは迷いを振り切るため、より大きな罪として、希望そのものであったお前の生命を自らの手で奪っていただろう。人類の未来を語りながら、あくまで個人のエゴで動く...。そういう男だ、シャアは。シャア...。ララァの生命を奪った俺の後悔をお前も繰り返すつもりなのか?」

 

シャア「...」

 

マクギリス「後悔...」

 

シーブック「そんな事をしてなんの意味がある!答えろ、シャア・アズナブル!何が赤い彗星だ!自分の弱さを誰かの犠牲で乗り越える人間に人類の未来を口にする資格があるものか!」

 

フロンタル「わかるか、シャア?シーブック君の言葉が」

 

アムロ「確かにカミーユは倒れた...。だが、ジュドーやシーブックやトビアやバナージのようにいい素質を持った若者が次々に出て来る。遥か未来にはベルリのような人間もいる」

 

フリット「戦いなどなくとも新しい力は生まれて来る...。先人の者はそれを見守るだけで良いのではないか?」

 

シャア「新しい力...」

 

カミーユ「シャア・アズナブル...。俺はこうして再び前に進む事が出来るようになりました。俺は...あなたの迷いを振り切る生け贄などなるつもりはありません。ですが、共に歩む事ぐらいは出来ます」

 

シャア「罪を犯した私にそれが許されるのか...?」

 

シーブック「さらに罪を重ねるよりもマシだと思いますよ。それとも、そんな事さえもわからないんですか、あなたは?」

 

シャア「シーブック・アノー...。私という人間に何の思い入れもない君の言葉は直接的だな。見せてもらったよ。私の知らない新しい力を。そして、私の知る者に私が知る以上の力がある事を」

 

カミーユ「大尉...」

 

すると、ギュネイのギラ・ドーガが現れた。

 

シャア「ギュネイ...」

 

ギュネイ「やっと迷いを断ち切りましたか...。遅いんですよ、あなたは...。まあ、でも大佐が行く道は俺もついていきます」

 

シャア「感謝する、ギュネイ」

 

トビア「シャア・アズナブルとの決着...まさか、シーブックさんがつけるとは...」

 

シーブック「F91が僕に応えてくれた結果だ」

 

セシリー「(あの時もそうだった...。誰かのために戦うシーブックは限界を超えた力を見せてくれる...)」

 

ゴーカイブルー「後は...」

 

マクギリス「...迷いは消え去ったようでふね、シャア・アズナブル」

 

シャア「随分と気が楽になったよ、マクギリス・ファリド」

 

マクギリス「私も私で決着をつけるとしよう...。ガエリオ!」

 

ガエリオ「...いいだろう。来い、マクギリス!」

 

マクギリスとの決着は避けられないのかよ...!

 

 

 

 

〈戦闘会話 零VSマクギリス〉

 

零「どうして、友達同士で戦うんだよ...虚しいだけじゃねえかよ!」

 

マクギリス「君もオニキスに友人がいると聞いたが?」

 

零「そ、それは...」

 

マクギリス「友達だとしても切り捨てなければならないものもあると知っていた方がいい」

 

零「そんな事はない!そんな事...あってたまるか!」

 

 

〈戦闘会話 アマリVSマクギリス〉

 

マクギリス「術士の君が私に何の用かな?」

 

アマリ「ガエリオさんはあなたのために苦しんでいます...。これ以上はやめてください!」

 

マクギリス「悪いが、止めるわけにはいかないよ...。それが私の覚悟だ!」

 

 

〈戦闘会話 シャアVSマクギリス〉

 

マクギリス「随分簡単に裏切るのですね、シャア・アズナブル」

 

シャア「そう思ってもらっても結構だ。実際そうなのだからな...。そして、君もそうなる」

 

マクギリス「...全てをわかったように言うのをやめてもらいたいですね」

 

 

〈戦闘会話 刹那VSマクギリス〉

 

マクギリス「刹那・F・セイエイ...。君の機体の粒子は私を狂わせる」

 

刹那「それはお前が変わりつつある証拠だ」

 

マクギリス「...変わったさ、復讐者としてな...。だから、これ以上、おかしくなる前にその機体を破壊させてもらう」

 

 

〈戦闘会話 三日月VSマクギリス〉

 

三日月「チョコの人...。いい加減諦めなよ」

 

マクギリス「いい加減にするのはそちらの方だよ、三日月・オーガス」

 

三日月「ガエリオを倒させるわけにはいかないよ」

 

マクギリス「それならば、君も死んでもらおう」

 

 

〈戦闘会話 名瀬VSマクギリス〉

 

オルガ「こういう戦いもそろそろ終わりにさせようぜ、マクギリス」

 

マクギリス「これが最後だ、鉄華団...。私と共に来ないか?」

 

オルガ「...何度も言わせんじゃねえ...。俺達の居場所はエクスクロスだ...。お前の元へは行かねえよ!」

 

マクギリス「そうか、残念だ。オルガ・イツカ...」

 

 

〈戦闘会話 ガエリオVSマクギリス〉

 

マクギリス「アルミリアは元気かい?」

 

ガエリオ「...」

 

マクギリス「...君の反応を見ればわかる...。彼女には悲しい想いをさせてしまったな...」

 

ガエリオ「だからこそ、アルミリアを悲しませないでくれ!」

 

マクギリス「...お互い、アルミリアを悲しませた者同士だ。蹴りをつけよう」

 

ガエリオ「アルミリアを悲しませた者同士、か...」

 

 

 

 

 

キマリスヴィダールの攻撃でバエルにダメージを与えた。

 

マクギリス「くっ...⁉︎」

 

ガエリオ「お前の負けだ、マクギリス!」

 

マクギリス「まだだ...私は...俺は...!」

 

オルガ「いい加減に目を覚ましやがれ!」

 

オルガの怒鳴り声が聞こえると、ハンマーヘッドから一機のモビルスーツが現れた。

 

三日月「オルガ、その機体...」

 

オルガ「俺専用の獅電だ...。これで俺もモビルスーツでの戦いに参加できるぜ」

 

マクギリス「オルガ・イツカ...」

 

オルガ「お前の為に苦しみ続けるガエリオの気持ちが分からねえのか!」

 

マクギリス「俺だって、何度も苦しんだ!だから...!」

 

オルガ「だから何だよ⁉︎お前が体験した苦しみをガエリオにも植え付ける気か⁉︎そうやって、ダチ同士苦しみ続けるってのかよ⁉︎」

 

ガエリオ「オルガ...」

 

オルガ「お前等の幼馴染のカルタって奴やアルミリアって妹はお前等に苦しみ続けて欲しいと思ってんのかよ⁉︎」

 

マクギリス「...それが、俺の償っていく罪だ...」

 

オルガ「苦しめば、罪が償えるとでも思ってんのか?」

 

マクギリス「...!」

 

オルガ「苦しみは新たな苦しみを生むだけだ!このままいけば、お前もガエリオもアルミリアも苦しみ続ける...。そんなの悲しいじゃねえか...」

 

マクギリス「...」

 

ガエリオ「マクギリス、俺は...」

 

すると、レギンレイズとネオ・ジオンのモビルスーツ部隊が現れた。

 

ジュリエッタ「イオク様...⁉︎」

 

イオク「いいチャンスだ!マクギリス・ファリド共々、エクスクロスを仕留めろ!」

 

イオクの野郎の指示でネオ・ジオンのモビルスーツの一機が剣を構え、キマリスヴィダールに攻撃を仕掛けた。

 

ガエリオ「くっ...!」

 

ジュリエッタ「ガエリオさん!」

 

マクギリス「!」

 

しかし、バエルがキマリスヴィダールを庇い、カウンター攻撃で敵機体を撃墜した...。

 

イオク「な、何⁉︎」

 

マクギリスさんが...ガエリオさんを守った...。

 

ガエリオ「マクギリス...」

 

マクギリス「...自分でも分からない...。あれ程憎んでいたガエリオを...なぜ守ってしまったのか...。でも...騙していたアルミリアは騙された事を知っていても俺の妻だと言ってくれた...。そんな、彼女をこれ以上、悲しませたくない」

 

ガエリオ「...俺もだ、マクギリス」

 

マクギリス「俺は自分のした事を許してもらおうとは思わない...。だが、もしもお前が、俺の事をまだ友人だと思ってくれているのであれば...共に戦わせてもらえないか?」

 

ガエリオ「当たり前じゃないか!お前は俺の掛け替えのない友人で...愛する妹の夫になる男だからな」

 

マクギリス「ふっ...」

 

イオク「ヴィダール...マクギリス・ファリドと手を取り合うなど、堕ちるところまで堕ちたか!」

 

ガエリオ「変わらないお前に言われたくない」

 

マクギリス「では、ガエリオ...。友人の連携を見せてやろう」

 

ガエリオ「いいな、よし!いくぞ!」

 

キマリスヴィダールとバエルがレギンレイズに攻撃を仕掛けた。

 

ガエリオ「イオク・クジャン...。向かってくるのなら...!」

 

マクギリス「俺達で状況を打開するぞ!」

 

ガエリオ「ああ、やるぞ、マクギリス!」

 

マクギリス「遅れるなよ、ガエリオ!」

 

バエルとキマリスヴィダールがレールガンでレギンレイズを牽制した後、キマリスヴィダールがドリルランスでレギンレイズを何度で突き、膝部のドリルニーで蹴り飛ばす。

 

ガエリオ「思い出すな、連携した頃を!」

 

マクギリス「あの頃とは違い、お互いの立場も変わったけどな!」

 

吹き飛んだレギンレイズを追い詰め、バエルはバエルソード、キマリスヴィダールは剣で斬り刻んでいく。

 

マクギリス「これで...!」

 

ガエリオ「終わりだ...!」

 

イオク「うっ...!うわぁぁぁぁぁ!」

 

最後に交差する様に斬り裂き、レギンレイズにダメージを与える。

 

イオク「くうっ...!何故だ、何故勝てないんだ!」

 

ガエリオ「狭い視野しか持っていないお前では俺達には勝てない」

 

イオク「そうか...わかったぞ!あの時から...ヴィダール...貴様はジュリエッタを誑かし、マクギリス・ファリドと裏で繋がっていたのだな!ジュリエッタ!この様な男に近づくと碌な目に合わないぞ!」

 

ガエリオ「...はあ...」

 

ジュリエッタ「...イオク様がどんな理由で私達に挑んでくるかは知りたくもないし、興味もありません...。ですが、私の最も信頼でき、愛する者を侮辱する事は断じて許しません!」

 

イオク「ヒッ...⁉︎」

 

ジュリエッタ「消えなさい、薄汚い下郎が!今消えないと言うのならば、ここであなたを討ちとります!」

 

イオク「ヒッ...ヒヤァァァァァッ⁉︎」

 

格好悪い悲鳴を上げながら、レギンレイズは逃げる様に撤退した...。

 

ゴーカイイエロー「何あれ、ダッサ...」

 

イングリット「あの様な男にはあれぐらいで十分よ」

 

ユイ「はい、私も苦手です...」

 

レナ「普通に気味悪いし...」

 

ガエリオ「ジュリエッタ...」

 

ジュリエッタ「...はっ⁉︎あ、愛する者と言うのは慕っていると言う事で決してやましい想いではありませんから!」

 

ガエリオ「俺はそれ以上の関係になりたいと思っているけどね」

 

ジュリエッタ「なあっ...⁉︎あ、あなたと言う人は...!」

 

この人達のイチャつきようも大概だな...。

 

マクギリス「...全く、ガエリオも隅におけないな」

 

シャア「どうやら、私が言った通りになった様だな」

 

マクギリス「全く...あなたには敵いませんよ、シャア・アズナブル」

 

シャア「いいじゃないか、これからはエクスクロスのメンバーとして共に進んでいこうじゃないか」

 

マクギリス「ええ、そうですね」

 

リオン「後は残りの機体を倒せば...!」

 

一件落着かな...?

 

メル「気をつけてください...!何か来ます!」

 

零「そう簡単にはいかないってわけか!」

 

現れたのはジット団のモビルスーツか...!

 

キア「全く...イオクの奴、勝手な事をしやがって...。まあいい、クンを可愛がってくれたエクスクロスに俺も挨拶をしないとな」

 

クリム「キア・ムベッキ!ジット団の隊長が来たか!」

 

プル「グレミーだ!あっちのモビルスーツにはグレミーが乗ってる!」

 

ジュドー「何だって⁉︎」

 

グレミー「久しぶりだな、プル。この様な再会をするとは夢にも思わなかったぞ」

 

ルー「あなたも生きていたのね、グレミー!」

 

グレミー「ルー・ルカ...。こうして君と再会できた幸運にも喜ばなければならないな。だが今、私のすべき事はシャア・アズナブルの粛清だ」

 

シャア「グレミー・トト...」

 

グレミー「あなたには失望しましたよ、シャア。大義ある者が個人の感情に溺れる様はハマーン・カーンを見ているかの様だった」

 

シャア「私とハマーンを重ねるか...」

 

グレミー「その様な男にネオ・ジオンは任せてはおけない。これより再び、このグレミー・トトが正統なるジオンの後継者を名乗ろう!」

 

ギュネイ「何だと⁉︎」

 

シャア「ザビ家の尻尾...。私が討たねばならんか...」

 

アムロ「シャア...」

 

シャア「確かに戦いは人を強くする...。私は、その代償として失われる生命を無視しようとしてきた...。だが今、グレミーによって私は自分の戦いの始まり...大切な人が失われる痛みを思い出した」

 

グレミー「腑抜けたな、シャア。犠牲なくしては何の改革も進まない。お前はハマーン以下の情けない男だ!」

 

?「いいや、そんな事はない」

 

グレミー「!」

 

現れたのは...白いキュベレイ...⁉︎

 

カミーユ「あのキュベレイは...!」

 

グレミー「ば、バカな...まさか、彼女まで...!」

 

シャア「...来てくれたのか、ハマーン」

 

ハマーン「私以下の人間などいないのだからな」

 

シャア「そう自分を下に見る評価をしないでくれ、ハマーン」

 

ハマーン「だが...」

 

シャア「蔑みも侮辱も甘んじて受ける。私は、その程度の男だ」

 

ハマーン「シャア...」

 

シャア「もう赤い彗星の名もジオン・ズム・ダイクンの名も捨てる...。私もただの男として一度は捨てた可能性にもう一度懸ける...!」

 

ギュネイ「大佐...」

 

ハマーン「それがお前の覚悟か、シャア...。ならば、私も協力しよう」

 

マシュマー「ハマーン様...!」

 

シャア「いいのか、ハマーン?」

 

ハマーン「女はな...。一度、純粋に愛してしまった男を簡単には忘れる事は出来ないのだよ」

 

シャア「...ならば、この戦いが終わった後に話がある」

 

ハマーン「期待して待っている。...そういうわけだ、グレミー・トト...。ジオンの名を継承したいのならば、私とシャアを倒してからにしてもらおう」

 

グレミー「いいだろう、シャア、ハマーンよ!ならば、お前達を討つ事で私はジオン継承の証を手に入れる!」

 

キア「グレミー!気合いを入れるのはいいが、俺達の目的は降下である事を忘れるな」

 

グレミー「わかっている...!3分で全てを終わらせる!」

 

ジュドー「あんたって男は別の世界に来ても身勝手な野望を捨ててないのかよ!」

 

グレミー「これは大義だ!それを理解できない子供は消えろ!」

 

ジュドー「どうでもいいが、それにプルツーを巻き込むな!やりたきゃ、勝手に1人でやれ!」

 

ハマーン「口を挟むが、カミーユ・ビダンやジュドー・アーシタはただの子供ではない」

 

カミーユ「ハマーン...」

 

ハマーン「何と言っても私やシャアを驚かせる若者なのだからな」

 

ジュドー「言ってくれるぜ!」

 

カミーユ「クワトロ大尉...!」

 

シャア「やってみせるさ...!たとえわずかでも、そこに希望があるのならな!」

 

アムロ「(そうだ、シャア。迷いを振り切ったお前の力を見せてくれ)」

 

マクギリス「俺達も行くぞ、ガエリオ!」

 

ガエリオ「ああ!」

 

シャア「ありがとう、マクギリス」

 

マクギリス「今更ですよ、それに俺達はお互いに不器用な男なのですから...」

 

アムロ「ギュネイ!お前の会うモビルスーツなら、メガファウナの中にある!」

 

ギュネイ「そうなのか...?ならば...!」

 

ギラ・ドーガがメガファウナの中に入り、変わりに緑色のヤクト・ドーガが出て来た。

 

ギュネイ「やはり、この機体はいい...!これなら、やれる!」

 

よっしゃあ!戦闘再開だ!

 

 

 

 

 

ダハックのビームサーベルを受け、ジャイオーンはダメージを負った。

 

キア「やってくれるな、エクスクロス!ヤザン達を退けただけはある!続きは、また今度だ!地上で会おうぜ!」

 

ジャイオーンが降下していった...。

 

ベルリ「ジット団の隊長、キア・ムベッキ...」

 

クリム「いい腕をしているな。相手にとって不足はない」

 

 

 

 

〈戦闘会話 マリーダVSグレミー〉

 

マリーダ「...漸く理解できた...。お前がプルツーを縛っている者だな!」

 

グレミー「何?お前は、まさか...!」

 

マリーダ「私の姉に手を出した報いを受けてもらう!」

 

 

〈戦闘会話 ハマーンVSグレミー〉

 

ハマーン「お前の過ぎた野望を成し遂げさせるわけにはいかんな」

 

グレミー「そういうのは私を倒してからにしてもらおうか、ハマーン!」

 

ハマーン「お前は私の過ちにより、生まれた存在だ...。私がお前の対処をする!」

 

 

 

サザビーとハマーンさんのキュベレイのファンネルでドーベン・ウルフはダメージを受けた。

 

グレミー「私は、このような所で終わる男ではない...!エクスクロス!そして、シャア、ハマーン!決着は地上でつけるぞ!」

 

ドーベン・ウルフは降下した...。

 

シャア「グレミー・トト...。お前の思い通りにさせるわけにはいかない...」

 

ハマーン「お前の野望は我々が必ず止めてみせる...」

 

やっと、戦闘が終わったか...。

 

ノレド「やったね!こっちの完全勝利だ!」

 

ラライヤ「この場は私達の勝ちですが、ジット団はアル・ワースへ降下していきました」

 

ケルベス「奴等との決着は降下してからだな」

 

クリム「地上に降りたら、ミスルギに攻勢に出るぞ!」

 

アムロ「異論はないな、シャア」

 

カミーユ「ハマーンもどうだ?」

 

ハマーン「私は構わない」

 

シャア「...今も迷いは残っている。だが、それを超えてみせる。絶望に嘆く前に希望を見つける事でな」

 

ガエリオ「マクギリスは文句があるとか言わせないぞ」

 

マクギリス「勿論だ、ガエリオ」

 

俺達はそれぞれの艦へ戻り、メガファウナの格納庫に集まった。

 

デュオ「まさか、オルガもモビルスーツに乗って来るなんてな」

 

オルガ「今日から俺はモビルスーツとして出撃できない場合はハンマーヘッドの補佐をやる」

 

名瀬「どっちだっていいぜ、オルガ...。お前の信じる道へ進んで」

 

オルガ「はい!」

 

ガエリオ「マクギリス...」

 

マクギリス「こうやって顔を合わせるのは久しぶりだな」

 

ガエリオ「お互い、酷い顔だな...」

 

マクギリス「歳を取っていったのも原因かな」

 

ガエリオ「生々しい事を言わないでくれ...」

 

ジュリエッタ「...」

 

マクギリス「ジュリエッタ・ジュリス...。君に伝えておきたい事がある」

 

ジュリエッタ「何ですか...?」

 

マクギリス「ガエリオは本当に不器用な男だ...。女誑しな部分もある。だが、根はいい奴何だ...。だから、君がこいつを支えてくれ」

 

ガエリオ「マ、マクギリス‼︎」

 

ジュリエッタ「...承知しました、マクギリスさん」

 

ガエリオ「え、あ、え...?」

 

ジュリエッタ「...そちらからいつも誘って来るのに案外ウブなのですね」

 

ガエリオ「ジュ、ジュリエッタ...!マクギリス、どうにかしろ!」

 

マクギリス「さあ...?」

 

オルガ「これはマクギリスの方が一枚上手だったな」

 

マクギリス「オルガ・イツカ...。君の言葉で目が覚めたよ、感謝の言葉を送らせてくれ」

 

オルガ「...俺は言いたい事を言っただけだ。感謝される事なんてしてねえよ」

 

マクギリス「ふっ、流石は鉄華団の団長だ。強いな」

 

三日月「オルガが強いのは元からだよ」

 

マクギリス「三日月・オーガス、君にも迷惑をかけたね」

 

三日月「別に...。俺は何とも思っていないよ」

 

マクギリス「...そうか」

 

三日月「えっと...これからなんて呼べばいい?マクギリス?」

 

マクギリス「君の好きな様に呼べばいいよ」

 

三日月「...ガエリオって名前も長いからな...。2人でチョコガリガリってのはどう?」

 

ガエリオ「だから、そのガリガリというのはやめろ!」

 

三日月「冗談だよ、これからよろしくね、マクギリス、ガエリオ」

 

マクギリス「ああ、こちらこそ、よろしく頼む、三日月」

 

シャア「...」

 

カミーユ「こうして顔を合わせるのはいつ以来でしょうね...」

 

シャア「思い出せないくらい昔の様に思える」

 

カミーユ「似合ってませんよ、そのオールバック」

 

シャア「かも知れんな。我ながら無理話やしていると思うよ。大人になりきれない私を君は修正するかな?」

 

カミーユ「ネオ・ジオンの総帥として取り返しのつかない事をやろうとしたあなたをその程度で許すつもりはありません」

 

シャア「...そうだな。だが、私はやってきた事を誰かに詫びるつもりはない」

 

カミーユ「その言葉を聞けて、良かったです。あなたが安易に詫びたら、それこそ俺はあなたを完全に見限りました。あなたの生き方は、あなたが決めてください。ネオ・ジオン総帥としてのあなたとの事は元の世界に帰ってからです」

 

シャア「わかった。かりそめの時間だが、その時が来るまでまた共に戦おう」

 

カミーユ「期待しています、大佐」

 

シャア「(もう大尉には戻れないのだな...。だが、それでいい。君は私の事など振り切って、前へ進んでくれ、カミーユ...)」

 

ハマーン「いい顔になったな、シャア」

 

シャア「そう言ってもらえるとは私もまだ捨てたものではないという事だな」

 

ハマーン「...シャア、話というのは?」

 

シャア「恥ずかしながら、私はどうやら女縁というものに疎いようだ。だから...」

 

ハマーン「…お前は女性に幻想を持ち過ぎている。お前が女に頼りたいようにお前に頼りたい女がいるのを覚えておけ。それが世間では鉄の女と呼ばれるような奴でもな」

 

シャア「私と一緒に歩いてくれるか、ハマーン?」

 

ハマーン「…そう言ってくれるのを、ずっと待っていました。ありがとう、シャア」

 

シャア「礼を言われる程ではないよ」

 

ハマーン「本当に不器用な男だな、お前は...」

 

ミネバ「ハマーン...」

 

ハマーン「本当の初めましてだな、ミネバ」

 

ミネバ「おめでとうございます」

 

ハマーン「ありがとう、バナージ・リンクス...。ミネバをよろしく頼むぞ」

 

バナージ「フロンタルにも言われましたけど、わかっていますよ」

 

フロンタル「バナージ君はシャアと違って、不器用ではありませんよ」

 

ハマーン「...本当にそっくりだな、シャアに」

 

フロンタル「私は私、シャアはシャアですよ」

 

シャア「そうだな、フロンタル...。君と共に戦える事を嬉しく思うよ」

 

シーブック「素顔のあなたはとても人類史上最大の虐殺を行おうとした人には見えませんね」

 

シャア「君がシーブック・アノーか...。少しの間だろうが、よろしく頼む」

 

シーブック「拒絶はしませんが、あなたを積極的に受け入れるつもりはありません」

 

シャア「そうしてくれ。私は誰の許しを請うつもりもないからな」

 

アムロ「針のむしろだな、シャア」

 

シャア「それなりの覚悟はしてきたさ」

 

トビア「まだ軽くを叩く余裕はあるみたいですね」

 

シャア「久々に総帥の肩書きから解放されたせいだろう。(だから、好きにやらせてもらうさ。己の中にあった絶望を超えてな...)」

 

零「マクギリスさん、ミスルギについて何か知っている事はありませんか?」

 

マクギリス「...ミスルギにはエンブリヲの花嫁候補として囚われている者が多数いるんだ」

 

アスナ「は、花嫁⁉︎」

 

どんだけクソ野郎なんだよ、そのエンブリヲって奴は...!

 

マクギリス「ガエリオ、落ち着いて聞いてくれ...。アルミリアもその花嫁候補の1人として囚われている」

 

ガエリオ「な、何...⁉︎」

 

零「ガエリオさんの妹が...」

 

ガエリオ「ま、待て、マクギリス!それを知っていて、なぜお前はアルミリアを助けなかった⁉︎」

 

マクギリス「私も助けようとしたさ...。だが、奴の監視が強すぎて手を出せなかったんだ」

 

ティエリア「そこまでの強敵なのか、エンブリヲという者は...」

 

マクギリス「他にもエンブリヲはラクス・クラインやカガリ・ユラ・アスハも囚われている」

 

キラ「ラクスが...⁉︎」

 

アスラン「カガリまでアル・ワースに来ていたとは...」

 

マクギリス「篠ノ之 束とクロエという者もいたな」

 

アマリ「篠ノ之 束...。それって...」

 

零「箒の姉...ISの開発者...」

 

マクギリス「そして、最後に...クーデリア・藍那・バーンスタインも囚われている」

 

三日月「!」

 

アストン「そ、そんな...」

 

ハッシュ「マジかよ...!」

 

マクギリス「どうかしたのか?」

 

ガエリオ「鉄華団のメンバーの1人、アトラという子がドアクダー軍団に囚われているんだ」

 

シノ「どっちも三日月や俺達、鉄華団にとっては大切な存在なんだ...」

 

三日月「...エンブリヲやドアクダーはよっぽど俺を怒らせたいみたいだな...!」

 

オルガ「落ち着け、ミカ...。取り乱した所で何も変わらない...。クーデリアがミスルギにいるのなら、取り戻せばいい...そうだろ?」

 

三日月「...そうだね」

 

オルガ「よっしゃあ!攫われた奴等を取り戻して、アル・ワースを救う!それまで、何があっても止まるんじゃねえぞ!」

 

オルガの声に俺達は頷いた...。

 

 

 

 

 

ークンパ・ルシータだ。

 

クンパ「...シャア・アズナブルとマクギリス・ファリドはエクスクロスに合流したそうだ。心の何処かでは、こうなる事を予想していたがな...。だが、これはこれで望むべき状況だ。彼の意図とは別に戦局は激化する事になるだろう。その結果、人類が滅ぶのならば、それは一つの答えだ。そこにたどり着くためにもそろそろあなたにも準備をしてもらおう」

 

?「...いいだろう」

 

世界がどう動くかはこれから決まる...。

 





ー中断メッセージ

〈ハマーン・カーン〉

ハマーン「そうか、ここで終わるのか…。もう少し共に『スーパーロボット大戦』を楽しみたかったのだがな…。ふふ…私にこんな事を言われても君も困るかな?だが、私とて誰かが隣にいて欲しい夜もある。いつか、君と共に戦う事が出来るのを願うよ。では、また会おう。強きプレイヤー達よ」

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