20章終わらねえ・・・最初の敵硬すぎるだろ
「次は葵の番だよ」
「分かった。・・・・・・・・・・こっちか」
「うっ」
何してるかって、シャルルさんのベットでババ抜き中だがここでミスしなければ勝てる。一戦目はポーカー、二戦目はブラックジャックだったが現在オレは2連覇している。この手のゲームは得意なんだよ!
そして今手札は一枚。もちろんジョーカーではない。さあ・・・行くぞ!左のカードに手を添えると嬉しそうな顔して、右のカードに手を添えるとすごく悲しそうな顔をしている。じゃあこっちにしよう。ブラフの可能性もあるけど・・・よし、ジョーカーじゃない!取ったカードはクラブの3。手札にはハートの3があるから捨てて・・・っと。ふふふ、これでオレの手札は無くなった!つまりオレの勝ちだ!これで3連覇だぜ。
「また負けた!これで3連敗だよ~ううぅ・・・」
「ああもう泣くなって。ほらほら」
「仲いいな。二人とも」
3連敗のシャルルさんが涙目。思わず猫を撫でる感覚で抱き寄せて頭を撫でてしまった。で、椅子に座っていた一夏君はこれをみて仲がいいと言った。きっと彼の頭の中はお花畑なのだろう。たださ?1つ言わせて?微笑ましいモノを見るような目・・・・・!やめろっ・・・!
あとオレとシャルルさんの名誉の為に言っておくが、オレは腐ってもいないしシャルルさんとは付き合っているわけでもない。オレは腐ってもいないしシャルルさんとは付き合っているわけでもない。大事なことなので二回言いました。はい。
「というかこんなこと普通男にやるかっての」
「・・・え?それ、どういう――」
「ん?葵なんか言ったか?」
「いや何も?」
「そっか。・・・最近変なところで聞こえなかったりするんだよなあ」
「お前は耳鼻科行ってこい」
「え、なんで睨んでいるの?」
なんかシャルルさんの顔から血の気が引いてる気がするが・・・気のせいだと思おう。うん。
さて、なんでオレとシャルルさんがババ抜きしているかというと、今日の昼の模擬戦が理由だ。というのも、ブラフに何回か引っかかったからISの訓練より人との対人戦への免疫を付けようってことになった。
ちなみに一回目はスモーク。あそこでするべきはすぐに脱出することだった。これブラフというよりテクニックだよな?とか言ってはいけない。友人の揚げ足は取ってはいけない。親友の揚げ足ならとるけどね。
で、二回目は撃った位置。あれは声がしたところを割り出したがすぐそこから逃げれば避けれる。おまけにビームの熱量を見ればすぐに逃げることを普通は選ぶ・・・というのが普通の回答だ。けどこれだとすぐにオレの下に行くのは無理だ。気流の流れの変化はハイパーセンサーがすぐに捉える。ならどうするか・・・二回目のスモークを撃った直後に自動飛行をするボイスレコーダーを再生。内容もまだ動いていないかのようにしておけばそっちを狙ってしまう。さらに爆発の振動のおかげで位置を特定されにくくなるから移動し放題という寸法だ。
三回目は断空剣。正式名称は”ジェット・ソード”というらしい。簡単に言えば一直線にしか飛ばない剣だ。そして威力はそんなにないらしい。つまり、これを無視すれば最後の攻撃も逃げられたかもしれないと言われた。つまりあれはデコイだったらしい。
シャルルさんはかなりカードゲームに弱いなあ・・・。顔に出ているからだけど。無表情を貫くのは辛いから常にニコニコ笑っているっていうのも一種の手だな。こいつは使えるな。
「まさかこんなに葵が強かったなんて・・・」
「まあそれなりに数をこなしたからね。というかなんでブラックジャックをやったんだ?」
微妙に気になっていたこと。それはブラックジャックだ。だってこれ、運要素が絡んでくるんだもん。
「あんまりトランプ詳しくないし・・・やってみたかったけど一人だとできなかったし・・・」
理由が・・・・何とも言えない・・・・あれ、もしかしてシャルルさんってフランスにいたときボッチだった?
「まあいいじゃん!これから飽きるほどやろうぜ!」
「一夏・・・!」
「お前・・・!」
「「飽きるほどやったらつまらなくなるじゃん」」
「・・・じゃあほどほどにやろうよ」
「そうだね、一夏!」
「お、おう!」
わーお・・・シャルルさんの笑顔に照れたぞ、こいつ。だっからホモ疑惑が出るんだよ。男装しているみたいだし。
とか思いながら、3人で消灯時間になるまでトランプゲームをしていた。
◇ 何だかんだで6月 月曜日 (キング・クリムゾン!)
蒸し暑い・・・まだ夏じゃないのに・・・雨さえ!雨さえ降らなければ・・・!と、雨に対して文句を募らせながら窓の外をボーと眺める。・・・それはそうと話は変わるがコードレスイヤホンっていいよね。コードを変なところに引っ掛けて落としちゃうという事故がないし。まあ黒夜の場合ヘッドギアから直接聞いているから耳につけるイヤホンすらいらないんだけどね。あと音漏れもしない。
『炎で~裁き~合う 誰ので~もない大地で 澄み渡る未来が来たなら草花も兵器に宿るだろう―』
「おはよー、葵」
「おはよう、葵」
「おハロー、一シャル」
「「「「一×シャル!?」」」」
ガタッ。オレが変な略し方したら女子の数人が一斉に立ち上がった。・・・一体何を想像したのかな?
・・・良しオレもその波に乗ろう
「昨晩はお楽しみでしたね」
「「「「何!?」」」」
「「!?」」
えっ・・・なんで
「ねえ何があったのねえ!」
「聞かせてねえ聞かせて聞かせて!小説にするから!」
「なら私がそれを漫画化するわ!」
「出来上がったら売って頂戴。言い値で買おう!」
「私にも売ってね!」
「で、実際どうなったの?」
アッハッハッハ!アッヒャッヒャ!・・・・・・・・え?マジで?
「一夏!ほ、本当にやったのか・・・?」
「箒!なんでそんなゴミを見るような目をするんだあ!?俺は無実だ!」
「ってことはアンタから襲ったの?」
「ボク達はなにもしてないよ!?」
「どけ、扉を塞ぐな。席に着け。凰はとっとと2組に帰れ」
茶番?をしていると織斑先生がやってきた。そしてクアドラプル出席簿アタックが炸裂。一夏君、シャルルさん、鈴さん、箒さんの4人が頭を抱えて悶えてる。痛そうだ・・・
「ほら本音さんも席に戻って」
黒夜をしまいながら背中に張り付いている本音さんを引きはが・・・離れない!?
「枕が~・・・」
「ほう?布仏はまだ寝たりないようだな。私が寝かしつけてあげようか?」
「いえ織斑先生なんでもありません」
・・・・・あの本音さんが織斑先生の一言で大人しく席に着いただと!?ということはオレにはそんなに迫力がないということか・・・
「はあ・・・ようやく静かになったか。それでは転入生を紹介する。入れ」
「はっ!」
プシュー・・・と扉が開き、コツコツと音を立てながら入ってきたのは一人
あれ?織斑先生を見る目がなんかおかしい…顔も赤くさせてるし今にも”にぱー☆”ってしそうなのを必死に抑えているように見える。で、織斑先生が顎でクイッとこちら側を見るように指示されると忠犬よろしくすぐに向きを変えた。そして少し視線を下げたところで・・・雰囲気が変わった。さっきまでのはどこ行ったんだ、ってレベルで変化した。一言で言い表すなら「絶対零度」だ。さて、そんな彼女の視線の先は一夏君。あいつなにしたの?
「・・・挨拶と自己紹介をしろ、ラウラ」
「ハッ!了解しました、教官!」
「教官はやめろ。もう私は教官ではないしここではお前はただの生徒だ。私のことは織斑先生と呼べ」
「はい!・・・ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ドイツから来た」
「えっと・・・以上ですか?」
山田先生がオドオドしながら聞いてみる。まだなにか言いそうな感じだったからだ。
が、そんなことはなかった!
「以上ですがなにか?」
「ひっ!」
・・・・真顔でそんなこと言われてビビる山田先生の気持ちがわからないでもない。威圧されているようなもんだからな。
「とりあえず座れ、ボーデヴィッヒ。空いている席は・・・氷鉋の隣か」
「ハッ」
ああ、だから隣の席が一昨日はなかったのに今日はあったのか。今のオレの席は一番後ろの南側。窓に一番近い・・・のだが人数の関係で左の席はなかったのだ。
ああ、そこに座るということは教室内だと次の席替えまでオレに日の光が来ないのか・・・
パシン!!
「え・・・?」
「フンッ」
・・・・・?ボーデヴィッヒさんが、一夏君を叩いた?しかも何事もなかったかのように
そして彼女はオレの前に止まった。
「貴様が氷鉋葵か」
「そうですよ。よろしく」
とりあえず当たり障りのない挨拶&作り笑顔をして握手をするために手を出す。内心?冷え冷えだよ。
さあ、どう来る?
「ああ、こちらこそな」
え、笑顔+握手で返してくれただと!?
ラウラ登場!