ホントすみません
「C班連絡を……はい、はい…分かりました。続けてポイントG6に移ってください」
「………了解した、A班は続けてBの5に移行してくれ」
「はい、D班ですね……はい、はい………」
「山田先生、捜索状況は?」
現在教員達はステルスモードとなった福音の反応が消失した方角を海上をしらみつぶしで捜索している。
だが作戦室には現場からのうれしくない報告が次々とオペレーターへ送られていた。
「捜索範囲の67%が完了しましたが依然として見つかりません」
「本部からの解除命令は?」
「ありません」
「ならばこのまま続けてくれ」
「ですが見つかったとしてもこれからどのような手を…」
コンコン
苦虫を噛み潰したような顔で答えた千冬に、真耶は諦めを含めたような声色で返事する。そのとき、それを遮るように作戦室の扉がノックされる。
「誰だ?」
「ボーデヴィッヒです」
「専用機持ちは待機と言ったはずだ、入室は許可できない」
「目標ISを捕捉しました」
「なに?」
その言葉に、室内にいた全員が驚きの表情で扉へと視線を向ける。
そして僅かな沈黙の後、千冬は入室許可をだした。
「…いいだろう、入れ」
「失礼します」
「失礼します」
「おいボーデヴィッヒ、なぜ氷鉋もいる」
「必要だから連れてきたまでのことです。…葵、ここからはお前が」
「ああ」
訝しむ千冬の問いにラウラはさも当然のように答える。そしてバトンを渡された葵はラウラより一歩前に踏み出し、突き刺さる視線に緊張した面持ちで話し始めた。
「結論から申します。シルバリオ・ゴスペルの位置情報の提供する代わりに本機撃墜の作戦を承認して貰いたいです」
「それは福音の場所を聞いてからだな」
「確約されるまでは伝えるつもりはありません」
「敢えて聞くが、その返答は私が力尽くで聞き出すことを想定しているか?」
「勿論です。ただ、その場合はオレだけにしてください。ラウラさんはオレが巻き込んだだけなので」
怒気を含んだ声で話す千冬に、葵は物怖じせず答える。だがラウラは、後ろに回していた葵の手が僅かに震えていたのを見逃していなかった。
「――いえ、その場合は私にお願いします。葵に提案をしたのは私からです」
「ちょ、ラウラさん!?」
「……まあいい。それで、許可しなかった場合はどうするつもりだ?」
「準備はできています。命令違反も辞さない覚悟です」
「…………」
迷いのない答えに千冬は何も答えず、ただ葵の眼を見ていた。この沈黙が答えだと思い、葵は更に続ける。
「そしてこれはこの場にいない、皆の総意でもあります」
「……………」
「織斑先生……」
真耶の呟くような声に、他の教員達の視線が千冬へと集まる。
時間にして1分に満たないはずの長い沈黙の後、千冬は溜息をつき、「やれやれ…」と言いながら口を開いた。
「この頑固さ、一体誰に似てきたんだか…。まあ元より訓練機では力不足だからお前達を使うつもりだったんだが、そこまで言うならばいいだろう。現場指揮は氷鉋、お前に一任する」
「えぇ!?」
「お前が言い出したんだ、しっかり果たせよ、青二才。ボーデヴィッヒ、サポートしてやれ。部隊長としての経験があるお前なら適任だろう」
「了解しました!」
「あ、ありがとうございます!」
予想以上の返事に二人は驚きで声を震わせながらラウラは敬礼を、葵は頭を深々と下げた。話を進めるため、軽く咳払いをしいつもの声色に戻した千冬はラウラに向かって問いかける。
「それで、福音の場所は?」
「ここから40キロ沖合上空、高度11キロの地点に確認しました。光学迷彩は持っていないようで、衛星による目視で発見しました」
「そ、そんなところに……」
「成層圏とはなかなか厄介だな。…さて氷鉋、お前のプランを聞かせて貰おう」
「は、はい!まずは―――」
◆
ざぁ……ざぁぁん……
(どこだここは…?さっきまでの景色と全然違うぞ……)
暗闇の中を落ちていたはずの俺は、気がつくと雪のように真っ白な砂浜の上に一人裸足で立っていた。服もいつの間にかISスーツから制服に、ズボンの裾は折り返し、脱いだ靴は手に持っている。
当てもなく歩き始めると、白砂がさくさくと澄んだ音を立てる。足の裏に直接感じる砂の感触と熱気、足首まで浸かる波が心地良い。
「~~~♪」
暫く歩いていると涼風に乗って歌声が聞こえた。
湧き水のように澄んでいて、とても綺麗な、どこか懐かしい歌声。
俺はなんだか無性に気になり、声の方へと足を進めた。
(……いた!)
そこにいたのは、眩い白に包まれた少女だった。
透き通るような純白の髪に白い肌、飾り気のない真っ白なワンピースと帽子。
聞きたいことは山程あった。
けれども俺は不思議と声を掛けようと思わず、近くにあった流木に腰をおろし、ぼんやりと少女をみていた。
少女も俺に気付いたようだが、構わず歌い続けた。
時折頬を撫でる風は、全てを忘れそうな程とても心地良かった。
◇
「……嘘だろ、本当に全部載せたのかよ」
「あ、ひがのんおかえり~!」
「氷鉋君!射撃補正合わせるから早く乗ってみて!」
「小型ジェネレーター持ってきたよー、どこ置けばいい―?」
「箱に入れといて!コードは私が繋ぐから!」
作戦承認を取る前、本音さんの声かけで黒夜に追加武装を付けるために20人近く集まってくれた。中には別のクラスの人だったり、初めましての人もいて驚いた。
その後セシリアさんとシャルロットさん、そして夕暮れの時とは別の顔をした箒さんもやってきて、皆で何を取り付けるか話し合おうとしたところで福音の場所が判明、整備モードにして機体を預けてたのだが……戻ってみるとコンテナの中身は殆ど空っぽだった。
見れば背中に追加された箱から左右に太い棒が伸びており、それぞれ左右上下に3本ずつ計12本のサブアームが取り付けられている。
既に武器をいくつか懸架しており、外側の下アームには以前も借りた簪さんのISのミサイルポッド、右下の2つには刀身の短いブレードが1つずつ、左下は中央の弾倉が内側のレールガンへと繋がれてる。さらに右上アームは外側に荷電粒子砲、内側には刀身が黒夜よりも大きい片刃の大剣が支柱のように据えられている。
また、右腕部にはアンカーショット、左腕部にはハンドガトリングガンが固定され、更に脚部は足のキャノン兼隠し腕があった膝上から足首まで打鉄の装甲に似たグレーの追加装甲が取り付けられていた。
「脚のこれは?」
「打鉄用の
やりきったという顔で教えてくれたが、付けないという選択肢は無かったのだろうか。そんな疑問を飲み込みつつ、これより気になる背中のものについて聞いてみる。
「んじゃあ背中のこれはどうなってるの?」
「これはね、中に入ってたパーツや合宿の試験装備を改造して拡張用のバックパック作ったんだよ!凄いでしょ!」
「おお~、なるほどすげぇ」
続いて打鉄に乗ったまま元気よく答えてくれたのは、1年1組の出席番号1番の相川さん。このバックパックは電源タップのようなものか。そこから更にアームを付けることで沢山の装備を使えるようにしたと…。その発想はなかった。
「あんたが作った訳じゃ無いんだから誇るんじゃないの」
「作ったの殆ど本音だったもんね」
「私だって手伝ったもん!」
「取り付けだけでしょ」
(に、賑やかだなぁ……)
早速黒夜に乗り込み、流れ込んでくる情報を基にアームを動かしてみる。外側のアームはくるりと回せるほどの可動域。前後にも十分動く。中央と内側は干渉するため制限があるが、手足を動かすのと変わらない反応速度と滑らかさで動いてくれる。
「ひがのん、どぉー?」
「ばっちし、めっちゃスムーズに動いてくれる」
「よかったぁ~、それじゃあリアパーツもつけるね~」
「え、まだ付けるの!?」
「さらに~、このままだと黒夜は重すぎて速度が出ないのでー、ティアーズは腰に移してBT粒子による加速を狙いつつ~、大気圏離脱用の増設スラスター3つとプロペラントタンク2つをでゅっちーから借りてきましたー!」
「借りたの!?いいのシャルロットさん!?」
「貸し、1つだよ」
素っ頓狂な声を出しながらバッとシャルロットさんの方を見るとにっこりと微笑みながら人差し指を立てている。
オレは深く頷きながら「そのうちな」とだけ返し、調整のため再び黒夜へと向き直る。既に取り付けられた銃器とセンサーリンクをしたり、取りやすいようにアームの角度を調整したり機体の重量バランスの調整などやることは沢山ある。
「ところでこのアーム動かすプログラムと組んだの誰?」
「ゆっち~!」
「え、何々どうした?動かなくなった?」
バッと本音さんの腕が伸びた方向には、廊下に座りキーボードを叩く眼鏡を掛けた谷本さんの姿が。
「動く動く。めちゃくちゃ使いやすいから誰が作ったのか知りたくて」
「ゆっち~上手でねー、中学生のときプログラミングコンテストで優勝してるんだよね~」
「してないしてない、準優勝だから!それ二年生のときの話だから!あとそれ組んだの私じゃないよ!」
そう言うと谷本さんは隣に座っている
「こっちのフィーちゃんが作りました!」
「ん、ども」
フィーちゃんと紹介された女の子は眠たそうな声で片手を挙げて返事をする。
背丈は本音さんより小さいが、ラウラさんよりは高い。そしてどこか野良猫のような雰囲気を纏っているが来たばかりのラウラさんのような鋭さは感じられなかった。
「3組のソフィア。親しい人はフィーと呼ぶ。よろしく」
「こちらこそよろしく。凄い腕前だね。軽く見ただけで何がどうなっているのかわかりやすい、教科書に載せたいレベルだ」
「私は手伝っただけ。骨組みは癒子が作った」
「8割以上手伝われたらフィーちゃんが作ったも同然だって~!」
うわーん!と半泣きになりながらフィーちゃんの肩を掴むとぐわんぐわんと左右に揺らすが、当の本人はされるがまま。
仲いいなーと思いながら作業に戻ると相川さんが鈍色の長い棒を持ってやってきた。
「ねえねえねえ葵君、薙刀が中に入ってたけど使う?」
「使う、左側にお願い」
「はーい。あ、聞いておいてアレだけど使えるの?」
「少しだけ」
そうなんだー、と言いながら黒夜の後ろに回り、空いているアームに取り付け始める。
残ったアームへの装備を乗せ終え、リアパーツも取り付けられた頃、視線を感じ前を見ると、何か言いたそうな顔をしている箒さんと目があう。慌てたように目を逸らされたが悩んでいるのか、紅椿に乗ったまま俯きながらその場で回り始めた。
「…箒さん、当たると危ないから止まろう。言いたいことあるなら聞くからさ」
「あ、いや、その、すまない。そういうわけでは無くてだな……。いや、そうだな、一つ頼みたいことがある」
「何かな?」
「手合わせをしてくれないか」
「オレでよければ喜んで」
紅椿は静かに降り立つと『雨月』を展開、そっと此方に向けてくる。
「本音さん、あとどのくらい?」
「タンクの取り付け、もーすぐ終わるよ~。……はい、できた!あとは中だけだよ~」
「分かった。後は動かしてから調整するよ」
「は~い、みんな~撤収ぅ~!」
本音さんの呼びかけで左右と後方にいた皆が、わ~と言いながら離れていく。
周囲の安全を確認した後オレは『デュエル』を一刀のみ展開、一歩後ろに下がり、膝が地面に付かない程度に右足を曲げて左手を添えるように構える。
「なるほど…その構え、抜刀術か。だが剣が逆では無いのか?」
「まさか。時間もない、一度だけでいいよね」
「無論だ」
互いに一歩踏み込むと刃が届く程の間を静寂が支配する。誰かが放った唾を飲む音を皮切りに、一瞬早く箒が動いた。
「トォオオオオオ!!」
(速い!)
「っ!!」
気迫に満ちた掛け声と共に勢いある踏み込みで刀は真っ直ぐに空気を押しのけながら迫り来る。いつもより身体が後ろに引っ張られながらオレは下から胴を目掛けて剣を抜いた。
互いの
剣越しににらみ合うこと寸刻、ふっと掛かる力が軽くなる。箒さんの顔を見てみると先程までの表情と打って変わり、下唇を嚙み苦悶の表情を浮かべていた。
なんて声を掛ければいいのか分からなくなったオレはありきたりだが、素直に思ったままの感想を述べることにした。
「流石だ、全国大会優勝も納得の見事な太刀筋だった」
「世辞は止してくれ。太刀筋は人の心を映すというが私の太刀筋は迷いと衝動も乗った、見るに耐えない醜いものだ……」
「…オレとて修業中の身、その悩みは相談に乗れないが、こうして交えるぐらいならまた相手になるよ」
「…恩に着る」
箒さんの武人のような返事に苦笑しながらも武器をしまい、今のデータを基に偏りを調整を始める。全身に重量物を載せてるから当然だが普段と比べて黒夜が重いし、接地圧や機体バランスが狂っている。
そんな中突然、鈴さんが興味深そうに話しかけてきた。
「そーいえば前から気になってたけどさー、葵って昔剣道とかやってたの?」
「いや、一回もやったことないしルールも知らない。なんなら防具の付けたことないし竹刀を握ったこともないよ」
「それではどこで剣の扱いを学びましたの?」
セシリアさんもここぞとばかりに便乗してきた。そんな気になる話なのかな…
「実家の近くに古い武士の家系の幼馴染みがいるんだけど、剣を教えてくれたのはそいつのお父さん。んで薙刀を手解きしてくれたのはお姉さん」
「「「「へぇ~」」」」
「ねぇねぇ!!その幼なじみって男の子?それとも女の子!?」
「男だって。そこなんでそんな食い気味なんだよ」
「ちぇー、つまんなーい」
正直に答えたらブーイングが飛んできた。一体どういうことなんだよ。
「いや、待って…!男同士、激しい修行の中育まれる友情が!」
「次第に愛情へと変化して!」
「健全な場で不健全なことを!」
「おいこらそこー、可能性を捏造するなー」
誰かの悪魔的発想に一部の人達が勝手に盛り上がり、勝手に倒れだす。こういうのは一夏の役割じゃないのか。
(誰かこの地獄のような空気なんとかしてくれ…)
「あー、ゴホンゴホン!」
オレの切なる願いを天は聞き届けてくれたのか、箒さんの少々大袈裟な咳払いで辺りはぱたりと静かになった。
「その…ところで、先程の構えからして本来の得物は太刀か?」
「そうだよ。詳しいね」
「それじゃあ剣を握り始めてからどのくらいなんだ?」
「大体6年。といっても未だ初伝止まりだけど」
「なんだと…?」
聞かれたことに隠さず本当のことを伝えるが、箒さんには何か気に入らなかったらしい。突然眉をひそめ、オレを見る目が厳しくなる。
「…ならなぜ二刀を握る?あの練度からしてもしや、一刀が基礎なのか?」
「基礎というか…師から教わったのは一刀だけだよ」
「は?どういうことだ?」
「えーと、オレのとこの流派は皆伝になると理を目指し試行錯誤を始めることを許されるんだけど、幼馴染みの奴は11の時に皆伝に至ったんだ。今でも覚えてる…あいつ皆伝になった次の日に『片手でそれぞれ使えば2倍強くね?』とかいうとんでもない理由から二刀流を始めたんだよ」
「それじゃあその幼なじみから二刀流を教わったのだな」
「いや攻めの技は殆ど盗んだけど、オレが二本使うのは生き残る為に選んだ手段さ」
「い、生き残る?そんな厳しい訓練だったの?」
鈴さんが戸惑いながら尋ねるが、IS学園という環境を知った今考えると厳しいというレベルじゃなかった。生き残るという表現は決して比喩じゃない。
「初めの頃は木刀だったけど、暫くすると技の鍛錬の大半は真剣の太刀でやることになるんだよ。だから…」
「ま、待て!お前はさっき『防具を付けたことがない』と言っていたはずだ!それなのに真剣だと?」
「そう、だから死にたく無ければ全て避けるか太刀で受け止めるしかない。そんなわけでオレの剣術は守りの剣、強敵からの攻撃を耐え、一撃を与えるという立ち回りさ。……よし、補正完了。もう皆準備は…ってラウラさん、背中のそれは?」
長々と話していて気がつかなかったが、シュヴァルツェア・レーゲンの背中にもいつの間にか小型ジェネレーターが取り付けられてる。だがケーブルはシュヴァルツェア・レーゲンに取り付けられておらず、宙に垂れている。
「ああ、現場での補給も必要だと思ってな。1つあまりがあったから取り付けを頼んだが、中々の腕だな」
「えへへ~、褒めてもお菓子しか出てこないよらうり~」
そういいながら本音さんはがさごそと漁り、やがてポケットから取り出されたのは手のひらサイズの小さなケースに収められた黒ウサギの和菓子だった。
「なっ…!なんだそれは!?……か、かわいい…!」
「でも今はあげませーん」
「なんだと?」
「全員、ちゃんと無事に帰って来たらあげるよ~。勿論みんなにも。だから、あんまり無茶しないでね」
その言葉に、専用機持ちの皆は顔を見合わせ、頷いた。
「ふっ…この戦いは勝つための戦いだ。後は任せろ」
「当然ですわ。このセシリア・オルコットに敗北は似合いませんもの」
「さあて、いっちょやってやりますか!」
「一夏の分もたっぷりお返ししてあげないとね」
「今度こそ…今度こそ、強さを見誤らずに勝ってみせる!」
「集まってくれた皆、本当にありがとう。行ってくる!」
一斉にふわりと浮き上がり、旅館に背を向けて作戦開始位置へと向かう。頬を撫でる夜風はまるで強ばる身体を後押しするかの如く冷たかった。
◇
「皆さん出撃しました」
「了解した。戦闘空域の封鎖は?」
「完了しています。…ですがよかったのですか織斑先生?」
「なにがだ?」
作戦室内、投影ディスプレイを見つめる千冬の目は依然険しいままだった。だが真耶の心配は千冬が原因ではない。
「氷鉋君の提案した作戦とは呼べないような作戦を承認したことです。あれでは只の力押しですよ」
「本人達がやると言っているのだから、やらせてみてもいいだろう」
「そんな呑気な…。それに学園から持ってきた備品も勝手に使っていますよ?」
「使える物は使う、いい心がけじゃないか。何を心配しているんですか山田先生」
真耶に視線を向けず、千冬は落ち着いた声色で言葉を続ける。
「別に山田先生の心配が分からない訳ではない。だが高速移動をする福音に近づけるのは篠ノ之とオルコットのみ、ならばあいつらにやって貰う以外手はないだろ」
「それはそうですけど…」
「もとより私は生徒の自主性を尊重している。それ以上の理由は必要あるまい」
そう言うと千冬は会話を切り上げ、画面端に映る時間をチラリと確認する。まもなく作戦開始時刻、ディスプレイを見る目がより一層鋭くなる。
「さて、そろそろか…。見せて貰うぞ、青二才」
いつも読んでくださり本当にありがとうございます
なんやかんやで初投稿から5年半経ってることに驚きました
初期の頃と比べて少しでも成長できていたら嬉しいです
まだまだ続ける予定ですので、これからもよろしくお願いします
投稿間隔は……なるべく善処します
ところで《零落白夜》の意味を真面目にを考えてみたんですよ
零落は落ちぶれる、白夜は沈まぬ太陽じゃないですか
ということはですね、「暗闇や孤独、絶望といった状況でも決して消えない希望」を表しているんだと解釈しました
さてこれを踏まえて本編読み直すと……中身がタイトル負けしてるな、うん
日日勉強