レイオニクスに転生し、ゴジラとともにメビウスの世界で戦うけど何か? 作:疾風海軍陸戦隊
「あのアパートの住人?そうね~。あのアパートに住んでいる人に怪しそうな人物はいないわよ?あ、そう言えば半年くらい前かな?若い男一人と若い女の子が三人引っ越してきたかね?」
「その人達はどんな感じの人たちなんだ?」
「結城さんのことかい?そうね~若い男の人は親切でね。まじめな子だよ。で、三人のうちの一人龍子さんは、見た目は怖そうだけど結構面倒見にいい人でね。時たま夜の見回りとかしてくれたり迷子の子や困っているお年寄りを助けたりしてくれているよ。もう一人の襟華ちゃんは料理が上手くてね。私もたまにおすそ分けをもらったりしているよ。で、最後の星子ちゃんは活発な子でね。よく近所の子供たちの遊び相手してくれているから近所の奥さんたちにも結構評判がいいのよ」
「そうですか・・・・」
「あ、あの…その4人が何かあったのですか?」
「あ、いいえなんでもありません。ではわたしたちはこれで・・・」
怪獣騒動の後、ガイズの隊員たちは謎の黒い怪獣が消える際に出た光がこの街のアパートに消えたのを見て、現在、リュウとミライがそのアパート周辺を調査しているのだが、今のところそれらしき情報はない。二人は公園のベンチに座って少し休憩することにした。
「なかなか、良い情報が入りませんねリュウさん」
「ああ、そうだな。強いて言えばあのアパートに若い男女がいることみたいだが、それだけじゃあな・・・・」
「はい。それにその人たちは街の人からかなり慕われているみたいでしたからね」
と、二人はそう言うと、公園の向こうで子供たちがサッカーをして遊んでいるのが見える。
「子供たちがサッカーをしていますね」
「あぁ。ジョージの奴が見たら参加しそうだな」
「そうですね・・・・・ん?」
「どうしたミライ?」
と、ミライがサッカーをして遊んでいる子供を見て何かが見えたのか、不思議そうな顔をする。それを見たリュウが未来に尋ねるとミライが答える。
「いえ、あの遊んでいる子供の中にいる人なんですが・・・」
「人?・・・・ああ、一人だけ大きい子がいるな。」
と、二人がよく見てみると
「ほら星子お姉ちゃんパスして!!」
「いいよ!ほいパッス!!」
「いいぞ~!!このままシュートしちゃえ!!」
確かに子供たちに紛れ少年みたいな短い髪をした15,6くらいの少女が子供たちと一緒にサッカーをしていた。
「年齢からして、俺らと近い歳かな?そう言えばさっき事情を聞いたおばさんに子供の遊び相手をしている少女がいるって聞いたけど、その子かな?それがどうかしたのか?」
「いえ、あの少女。何やら別の気配というか、人間とは違う気配がするんです」
「なに?宇宙人か?」
「わかりませんがこの世界の住人とは違うような・・・・そのような感じがするんです」
「ふ~ん・・・・・後で聞いてみるか」
と、二人はその少女たちのサッカーを見るのであった。
「あ~楽しかった。星子お姉ちゃん。また遊んでね」
「うん。また遊ぼうな。じゃあ、帰り道には気を付けてね」
「「「「うんじゃあね~」」」」
そう言い子供たちは帰り、星子は笑顔で手を振って子供たちを見送る。
「さてと・・・・私も帰ろうかな。あまり遅くなるとゴジラがうるさいし」
そう呟いて帰りはじめる。その時
「ちょっといいか?」
と誰かに声をかけられたので振り向くと、そこにはリュウとミライがいた。それを見た星子ことバキシムは動揺するように目を丸くした。
「(げぇ!?ガイズの隊員。まずいどうしよう・・・・バレちゃったのかな?・・・いけない。いけない。ここは冷静に・・・・)あ、あの・・・・・何ですか?」
と、冷静にそう言うと
「君が北星子さんですか?」
「あ、はい・・・・それが?あの…私に何の用でしょうか?」
「あ、いいえ、あなた古いアパートに住んでますよね?」
「それが何か?」
「いや、この前、怪獣騒動があっただろう?それでさ、そん時現れた怪獣の一匹が光となって消えたんだ。で、その光があんたが住んでいるアパートに吸い込まれてさ。もしかしたらあんたが住んでいるアパートに怪獣、もしくはそれを操っている宇宙人がいるかもしれないんだ。それで、あんたが住んでいるアパートで、不審なやつとかそう言うのはいなかったか?」
「っ!?」
バキシムはそれを聞いてさらに動揺する
「(やばい・・・・これ完全に怪獣であるうちらがあのアパートにいることが、ばれかけている・・・・・これはすぐに和人さまに言わないとまずい。それよりもまずはこの状況をどうにかしないと・・・・)」
「どうしたんですか?」
「おい、黙ってないで何か言ってくれ」
バキシムが考える中、ミライとリュウが彼女を覗き込みながやそう言うと、バキシムは首を横に振り
「あ、いいえ。なんでもないよ。そうだね、確かに私はあそこに住んでいるけど、これといって怪しい連中は住んでいないぞ?まず第一に不審者がいたら警察に通報しているよ。お宅警察?違うよね?あははは~」
「え、ええ・・・」
となぜか少し焦ったかのように早口に言うバキシムに、二人は苦笑する。するとバキシムは腕時計を見て
「あ!そろそろ帰らないと。じゃあね。ガイズの隊員さん」
と、そう言って公園から逃げるように出ていった。それを見た二人は
「あの少女・・・・・怪しいな。あのアパートと怪獣の単語を出した途端。急に動揺したな」
「はい。もしかしたら彼女は何かを知っているかもしれません」
「だな。あのアパートに行って詳しく調べないとな。まずはあの子を追いかけよう」
と話して、バキシムの後を追いかけるのであった。まあ、住んでいる場所がわかっているためその必要はないのだが……二人は星子を追っていき、先ほどの古いアパートの階段を走って昇る彼女の姿を見た。それを見た二人は互いの顔を見て頷き、階段を上がっていった。しばらく追うと一つの部屋にたどり着いた。するとその部屋から話声が聞こえた。
「ここ・・・みたいですね」
「ああ、そうだな」
と、ミライの言葉にリュウが頷く。そしてミライはドアを叩き
「もしもし?結城さん?いらっしゃいますか僕たちガイズの者なのですが」
と、そう呼びかけるが返事がない。すると今度はリュウが
「おい、いるんだろ?出てきてくださいよ結城さん」
と、呼びかける。するととドアの奥から足音が聞こえて、ドアが開いた。
「ようこそガイズの諸君。我々は君たちが来るのを待っていたのだ」
短い黒髪の少年が現れてそう言った。
時は少し遡り
「す、すまないエレキング・・・・・」
「いいのよゴジちゃん」
「大丈夫か龍子?」
部屋の中ではゴジラがうつぶせになり、その肩や腰をエレキングがマッサージをして、和人が料理をしていた。
「不覚だ・・・・まさか筋肉痛になるとは・・・・・」
「仕方がないよゴジちゃんは60年前に死んだあと、ずっとあの世で狭い牢獄に監禁されて運動不足だったんだから」
「だとしても情けない。あんな怪獣三匹と戦っただけで、まあ一匹は正直言って弱すぎたが・・・・・それにしてもエレキング。お前のその電気、便利だな。気持ちいいぞ電気マッサージ。おかげでこりがほぐれる・・・・・」
「ふふ。後でシップ張ってあげるね。・・・・それよりもマスター。バキちゃん遅いね」
「そうだな・・・・・まだ、公園で子供たちとサッカーしているのかな?」
「そうかもしれませんね~そう言えばマスター。何を作っているんですか?」
「ああ、今夜の夕飯の準備だよ。因みにメニューは生姜焼きとポテトサラダと味噌汁だ」
「そうですか。バキちゃんが訊いたら喜びますね」
と、エレキングはゴジラの腰や肩にシップを張りながらそう言う。
「そう言えば私が買いものをしていた時、この街周辺でガイズの隊員たちがうろついていたぞ?」
「ガイズの人たちが?もしかして私たちがここにいるのがばれたんでしょうかマスター?」
「いや、それなら直ぐに俺たちいる部屋へ大勢押し寄せているはずだよ。武器をもって。たぶんまだ調査しているんだろう。」
「かもな。これは少しほとぼりが冷めるまで派手な動きはできないな・・・・・」
俺とエレキングとゴジラがそう話していると、急に外からドタバタと足音が聞こえ始める。ああ、この足音には聞き覚えがある。
「襟華・・・・」
「はい、マスター」
俺の言葉にエレキングは立ち上がり、ドアを開ける。その代わりエレキングは青空を描いたポスター大の絵を入り口の前にかざす。すると……
「!和人さま!和人さま!!大変です!!」
そこへポスターを破ってバキシムが滑り込んできた。
「おい。落ち着けよ星子。何かあったのか?」
「はいバキちゃん。お水飲んで落ち着いて」
と、エレキングが水の入ったコップをバキシムに渡すと、バキシムはその水を飲み一呼吸してから告げた。
「うちらがこのアパートに潜伏していることガイズの連中にバレていますよ!!」
「「「え!?」」」
その言葉に俺を含めみんな驚く。え?なんでバレたんだ?
「おい、バキシムどういうことだ!?まさかお前うっかり喋ったとかないんじゃないのか?」
「それはないよ!」
「落ち着いてゴジちゃん。で、バキちゃんそのことを詳しく説明してくれる?」
と、エレキングがそう言いバキシムは頷くとその理由を語る。そして理由を聞いた後、俺たちは頭を抱える。まさかゴジラをバトルナイザーに納めるときの光をガイズのモニターに録画されてたとは・・・・俺としたことが迂闊だった・・・
「どうしよう・・・・・・」
「どうするんだ和人。」
「どうするもこうするも・・・・・場所がわかっちゃった以上。もうガイズの人たちがここに来るのは時間の問題だな・・・・ん?どうしたゴジラ?」
「どうしたのゴジちゃん?」
と、俺は腕を組んで悩む。すると、ゴジラの眉がぴくっと動き立ち上がる。少しぎこちなかったけど・・・・
「バキシム・・・・・・お前つけられたな」
「え?」
ゴジラの言葉にバキシムが首をかしげると、ドアを叩く音がした。さらに
『もしもし?結城さん?いらっしゃいますか僕たちガイズの者なのですが』
と、若い男性の声がする。この声って五十嵐〇士さん!?いや、ここではヒビノ・ミライ・・・・ウルトラマンメビウスか。それにその隣にもう一つの影がある。
『おい、いるんだろ?出てきてくださいよ結城さん』
今度は活発な男性の声、この声はアイハラ・リュウか!?いきなりものすごい人たちが訪ねてきた!!
「き、来た〜」
「どうしますマスター?」
「追い返すんなら協力するぞ?」
と、バキシムは押し入れに隠れ、エレキングとゴジラが俺に言う。ゴジラにいたってはバット持ってるし……
「どうもこうも、来ちゃった以上ここで追い返すわけにはいかないだろ?中に入れて俺たちが無害だということを言うしかない」
「うまく行きますでしょうか?」
「やるしかないよ。エレキング。悪いけどお茶の用意をお願い」
「わかりました。え~とお茶葉どこに入れたかな?バキちゃんも隠れてないで、お茶菓子の用意お願い。戸棚に羊羹入れてあるはずだから」
「はい。はい…えっと羊羹羊羹・・・」
「ゴジラ・・・・」
「わかっている。暴れないよ。ただあんたが危ないと思ったら手を出すかもしれないけどな」
「わかった。その時は頼む。さてと・・・・・」
俺はそう言いドアを開けてこう言った
「ようこそガイズの諸君。我々は君たちが来るのを待っていたのだ」
と、俺はメトロン星人のセリフの一つを言うのであった。
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