西暦勇者娘   作:ムネ・タイラー

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書き方忘れました


西暦時代

乃木若葉(のぎわかば)

讃州中学勇者部所属の乃木さん家の園助もとい園子のご先祖様。

そして、300年前のまだ西暦と呼ばれていた時代に最強と謳われた初代勇者。使用武器は生太刀、使役した精霊は義経と大天狗。

 

本来、あり得ないことだけど、ボクは西暦時代に生まれた彼女と会話をしたことがある。

それも二回。

最初はボクが勇者として覚醒したとき。次は神世紀組を全体的に(特に戦闘経験皆無の樹ちゃん)強化をするために神樹が作り出した過去の勇者から直にバトンを引き継ぐ、花結い世界で諏訪遠征前までの記憶を持った彼女に会った。

 

諏訪遠征後はーー白鳥さんと藤森さん、古波蔵さんと秋原さんが生きていないのが確定してしまったことと郡高の二人が精霊が原因で暴走してしまったからね。

神世紀時代の勇者たちにギスギスした余計な記憶は出来るだけ、排除。

ナイスなチョイスだよ、神樹。

 

「どうしたんですか?」

 

(あ、やべっ)

 

ボクから話し掛けたのに何止めてんだ。落ち着け。見るからにこの子はJS。後、三年くらいでもしたらボクが会ったことのあるJC若葉さんのような容姿になりそうな気もするが。

そもそも他人のそら似だろ……ここ神世紀だし。世界には似たような顔をした人が三人は居るって言葉を前に東郷から聞いたことがある。

 

ーー友奈、高奈、赤奈。

 

うっ、頭が。

最近、似たような顔で一人だけ一部分が他の二人に比べて明確な差がある奴等を観たことあるような気がするけどきっと、気のせいだろう。別に胸部のことに関して一言(ヒンヌー)も言ってないよ。

……それにしても防人でこんな子見たっけな?

 

「若葉ちゃん、お疲れ様です」

 

「ああ、ひなたか」

 

何、このデジャブ?

今度は上里ひなたさんJSver(仮)があらわれたんだけど。

てか、今この二人。若葉ちゃんとひなたって呼び合った!?

 

上里(うえさと)ひなた

神樹から戦う力を与えられた者を勇者と呼ばれていた。そして、その対を為す存在として神樹から未来を見通す先見の力を与えられた者の名を巫女と呼んでいた。ひなたさんは西暦時代、最高の巫女適性を持っていた人だ。後、若葉さんの本妻、以上。

 

「若葉ちゃん、この方は?」

 

「今、私も聴こうとしていたところだ」

 

あー、これ嫌な予感プンプンするわ。考えたくないわ。

 

「さっき、助けて貰ったお礼を言いたくてね。ちょっと、呼び止めちゃったんだ」

 

「……そう、だったんですか」

 

「私たちも無我夢中でやっていたんです。それに……いえ」

 

ここいらで潮時か。

 

「その、さ。疲れているのに引き留めちゃってごめんね」

 

「いえいえ、お気になさらないでください。それでは、若葉ちゃんを休ませたいので……」

 

「あ、うん。ごめんね」

 

「失礼します」

 

会話を終えるとひなたさんは若葉さんを連れて離れていく。

ああ、ひなたさん健気やわ。巫女として覚醒して疲れているのに。安心させるためにボクに嘘を付くなんて。

 

「ところで、さ……"上里"さんに"乃木"さん」

 

『はい?』

 

もー、嫌だよ。彼女たちが可哀想だ。けど、聴かなきゃ結論が出せない。

 

「変なことを聴くんだけどさ。今は、何年で何月何日か教えてくれないかな?」

 

「おかしな人ですね。今は、西暦2015年7月30日ですよ」

 

優しいひなたさんはボクに答えを教えてくれる。

西暦2015年7月30日。その日はバーテックスが世界に初めて襲来した日だ。

……そして、どうやらここは俺が居た世界ではないらしい。

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