ナイトローグの再評価を目指す話   作:erif tellab

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戦闘BGM……Dead or Ali○e 石○慎一

本編の前に、橘さんが強敵や雑魚に対してどんな活躍をしたかを思い返してください。フラグは立ってしまいました。


学年別タッグトーナメント 後編 (システム的に)兄より優れた弟などいない

「へ? 何あれ?」

 

「あっ! リモコンブロスだわ! 白いのは知らないけど!」

 

「何でリモコンブロスがいるの?」

 

 突拍子もなく登場してきたブロス兄弟たちに、たまたま近くにいた女子たちがどよめく。彼らから距離を取っていてくれるものの、おかげで避難か野次馬か、どっち付かずの足取りになっていた。

 それは仕方ない。エンジンブロス君はともかく、リモコンブロス君は水難事故の救助活動でニュースになっていたからだ。ナイトローグという前例を考えれば、敵かどうかの判断はつかなくなる。

 しかし、目の前にいる二人の放つ雰囲気は実に物々しい。それぞれ一丁ずつ、右手にネビュラスチームガンを持っているものだから油断大敵だ。銃口こそ下を向いていても、いつ近くの人にかざされるかは不明だ。その点では、常に丸腰で再評価活動をしていたナイトローグと異なる。

 

「おい、リモコンブロスだってよ。モテモテじゃねーか、ちくしょう」

 

「バカ。そんな場合かよ。お前も名前バレしてるぞ。エンジンブロス君って」

 

「は? ……ああー!?」

 

 名前バレの件で大声を上げるエンジンブロス君。しまった! いつもの調子で呼んでしまった!

 

「おいナイトローグ! いや、日室弦人か? まぁいいや。なんで俺の名前を知ってる!?」

 

「キャーッ!?」

 

 俺に質問を投げたエンジンブロス君は、脅しにとネビュラスチームガンを向けてくる。すると辺りから悲鳴が飛び交い、身の危険を察知した女子が我先にとここから離れていく。

 

「っ、何やってる!?」

 

「あっ、悪い。あーもういいや。周りの女子が邪魔だから逃がすぞ。ハーレム絶対許さねぇ」

 

 バン!!

 リモコンブロス君に叱られたエンジンブロス君だったが、そう言うと空に向かっていきなり発砲した。発砲音に少しだけ驚いた俺はついつい姿勢を低くし、女子たちは頭を抱えながら一目散に逃げていく。やがて、付近には俺たち三人しか残らなかった。ついでにエンジンブロス君はリモコンブロス君から拳骨を一発もらった。

 俺はトランスチームガンとバットフルボトルを取り出し、いつでも変身できるように構えた上でエンジンブロス君に語り掛ける。

 

「エンジンブロス君……一体、何をしにここへ……?」

 

「いや、まず先に俺の質問に答えろよ」

 

「野生の勘」

 

「嘘つけ」

 

「じゃあ野獣の勘」

 

「……そういう事にしといてやるよ。俺たちの目的はな……」

 

 そして、問答無用で俺にネビュラスチームガンを撃つ。幸いにも光弾は威嚇目的のもので足元に着弾しただけだったが、咄嗟に座席の陰へと隠れた自分としては穏やかでないものを感じた。

 

「――ナイトローグの実力を測る事だ!」

 

「早く変身しておけ。ケガじゃ済まないぞ」

 

 言われなくても。もう攻撃されたんだ。腕輪からの連絡はないが、無断で変身させてもらう。

 

 《Bat》

 

「蒸血」

 

 《Mist match!》

 

 《Bat. Ba,Bat. Fire!》

 

 ナイトローグへ変身し、物陰から堂々と現れる。向こうが襲ってくるなら応戦するしかないのだが、それでもどうして戦わなければならないのかが腑に落ちない。俺は根気よく二人に尋ねる。

 

「……最初に聞きたい。何故、俺と戦う? 誰の指示だ?」

 

 しかし、二人は答えない。代わりにリモコンブロス君が、俺に殴り掛かってきた。階段の上で、俺はリモコンブロス君の右ストレートを片手で受け止める。

 

「いいから黙って戦え……!」

 

「……っ!」

 

 リモコンブロス君の鬼気迫るような発言に、俺は固唾を飲む事しかできなかった。戦う事でしかわかりあえないなど悲しい事この上ないが、仮面越しでも相手は本気なのだと伝わる。もう、応戦は回避不可能だった。

 階段上の攻防で最初に始まったのは、リモコンブロス君との殴り合いだ。繰り出される拳を互いに回避しつつ、時には防御も織り交ぜて上半身へ攻撃を集中する。

 まさしく一進一退。これだけでは決着がつかない。そこにエンジンブロス君も加わり、俺に対する攻勢を一気に強める。俺はだんだん、後ろ歩きで階段を降ろされる形になった。コウモリになりきっているおかげで、不安定な姿勢になっても転げ落ちる真似はせずに済む。地から足を離さない。

 

「だぁりゃあ!」

 

 エンジンブロス君から蹴りが放たれる。つま先から歯車状の白いエネルギー刃が展開されるオマケつきだ。リーチが伸びた事でナイトローグの装甲まで簡単に届き、火花を上げながらガリガリと削っていく。肉体にまでダメージはないが、衝撃は相当なものだった。

 

「……くっ!」

 

 一度距離を取るため、俺は後ろへと迷わず跳躍。着地した瞬間に平地である席側へと移動し、トランスチームガンとスチームブレードを構える。

 この間にもリモコンブロス君……いや、君付けはもうやめよう。リモコンブロスは悠々と俺に近づき、スチームブレード一本を手に持つ。

 対してエンジンブロスは俺と同じようにネビュラスチームガンとスチームブレードを持ち、高くジャンプしては俺の後ろに陣取る。挟み撃ちとか最悪だ。

 数メートルぐらいの余裕はあるが、これでもすぐに詰められてしまう距離だ。ブロスたちは俺の出方をじっと窺っている。警戒心がなかなか強い。

 先手必勝。彼らを素早く交互に見た俺は、トランスチームガンをリモコンブロスに向けて発砲。合わせてエンジンブロスが俺に発砲しつつ、突進してきた。リモコンブロスも俺みたいに片手間で襲い掛かってくる光弾を捌きつつ、肉薄する。

 対処が苦しい。押し潰されるのは勘弁願いたいと、俺はひたすら暴れた。背を低くして転がり、リモコンブロスの足元へ潜り込む。スチームブレードを横に一閃させたエンジンブロスの一撃は辛うじて空振らせ、俺は左手に持つ剣でリモコンブロスを下から斬り上げる。ついでに肩越しに右腕を後ろに回し、後方のエンジンブロスへ適当に発砲。視界に収めずとも狙いはつけられる。

 

「げっ!?」

 

 顔面へと飛んできた光弾を、エンジンブロスは面食らいながら避ける。片やリモコンブロスは俺の斬撃を容易く受け流す。すかさず俺はスチームブレードの切っ先を突き出し、リモコンブロスの顔辺りを狙う。

 だが、それは軽く首を横に傾けられる事でかわされた。さらにリモコンブロスは一歩下がり、間髪入れずにエンジンブロスが背後からやって来る。横薙ぎにスチームブレードが振られる。

 これは避ける暇はない。ギリギリでスチームブレード同士をぶつけさせて、肘鉄を相手の腹にかます。それを受けたエンジンブロスは呻きながら後ろによろめくのも束の間、今度は二人同時に動き出してきた。リモコンブロスの袈裟斬りを正面からスチームブレードで防ぐものの、瞬時に背中がエンジンブロスに斬りつけられる。完全にこちらが劣勢だった。

 

「うぐっ!」

 

 次にリモコンブロスの腹パン、腰辺りにエンジンブロスのゼロ距離銃撃、二人合わせての回転蹴りを側頭部に食らう。回転蹴りの勢いで俺はたちまち横に吹き飛び、観客席から抜け出される。

 それでも負けじと翼を展開し、空中で停止。一先ずランダムに飛びながら、スチームブレードをライフルモードにさせる。

 

 《ライフルモード》

 

 《ライフルモード》

 

 重なる二つの音声。ふと視線を動かせば、エンジンブロスがネビュラスチームガンとスチームブレードを連結させていた。

 それとほぼ時を同じくして、リモコンブロスがネビュラスチームガンを左手に俺へ撃ってくる。加えて腰に歯車スラスターを展開し、彼まで飛んできた。俺は二本目のスチームブレードを取り出し、彼を迎える。二本目は素体カイザーから拾ったものであるのは言うまでもない。

 

「二対一……だっるい!!」

 

 リモコンブロスとの近接戰に加え、観客席からエンジンブロスの援護射撃。数の利がここまで響いては、苦戦は必至だった。どんなに避けても、徐々に被弾していく。リモコンブロスが俺から離れようとしてくれない。

 俺はリモコンブロスと空中で剣戟を繰り広げながら、隙を見てエンジンブロスを狙撃する。照準を合わせるのは一瞬だけ。高速で回転しながら、タイミングが測れないようにブロス兄弟交互に銃口を向けて引き金を引く。

 発射されたライフル光弾をエンジンブロスはひょいっとかわし、リモコンブロスは切り払う。リモコンブロスも一夏や織斑先生、石川五右衛門と同類だったようだ。ふざけるな。

 

「ナイトローグぅぅぅ!!」

 

「っ、重い……!?」

 

 そして、勢い良く懐に潜り込んできたリモコンブロスと、真正面からつばぜり合ってしまう。パワーは段違いで、俺は二刀流でリモコンブロスのスチームブレードを受け止めるのが精一杯だ。

 

 《Gear engine!》

 

 《ファンキーショット!》

 

 その時、エンジンブロスがギアエンジンをスチームブレード銃形態に装填して必殺技を発動させた。彼の姿はちょうどリモコンブロスの背中側に隠れており、エコー以外では把握できない。目の前のリモコンブロスが邪魔すぎた。

 次の瞬間、リモコンブロスは咄嗟に身体を傾ける。彼の脇の下には、一発のエネルギー弾が通過していった。その弾丸の先には、俺がいて――!?

 

「っ、うぐぅぅ!!」

 

 ファンキーショットの直撃を受けた俺はエネルギーの奔流と爆発に揉まれ、その衝撃で吹っ飛ばされた挙げ句に遮断シールドに叩き付けられた。加えて、リモコンブロスは素早くスチームブレードのバルブを回し――

 

 《デビルスチーム》

 

 剣ビームにも似た霧状の斬撃を飛ばしてきた。斬撃は肉を抉らんと俺の身に襲い掛かり、ついでに周りの遮断シールドを破壊する。

 

 ※

 

 

「っ、何だ!?」

 

 VTSからラウラを助けた後。気絶したままの彼女を抱えていた一夏は、突然やって来た轟音の方に振り返る。近くにいたシャルルも、ISを纏って駆け付けてきたばかりの教員チームもそちらに意識を集中させた。

 よく見てみれば、観客席側の遮断シールドの一部に穴が抉じ開けられていた。そこから三つの人影がやって来て、内一つはアリーナ・ステージへきりもみ落下していく。その正体は、まるで力尽きたかのようにぐったりしているナイトローグであった。

 ナイトローグが不様に地面へ倒れ伏すのに対し、残りの二人――エンジンブロスとリモコンブロスは悠々と降り立つ。

 

「一夏。あれって日室くんと……」

 

「ニュースでやってたリモコンブロスだ。白いのは知らないけど……」

 

 一難去ってまた一難。シャルルの疑問に答えるようにして言う一夏だが、状況の整理が追い付いていなかった。教員たちの方を見れば、あまりにも訳がわからない出来事に彼女たちも身動き一つ忘れている。

 

 ――どうして、ナイトローグとリモコンブロスたちが戦っている?――

 

 まず浮かんだのがそれだった。リモコンブロスに至っては、依然としてナイトローグと一緒に人助けをしていたイメージに引っ張られている。

 しかし、横たわったナイトローグの背中をリモコンブロスが思い切り踏んづけた事で、考える暇は半ば打ち消された。間違いなく敵。そう感じた一夏はナイトローグの窮地に焦り、ラウラをシャルルを任せて突っ走る。

 

「シャルル、ラウラを頼む!」

 

「えっ!?」

 

 次にシャルルの「ダメだ、一夏ぁ!」と呼び止める声が発せられるが、彼は制止を振り切った。片腕だけとはいえ、この場で専用機を展開できる余裕があるのは自分だけ。遅れて教員たちも行動に出てきたが、何よりも友のピンチを黙って見る程、冷たくはできなかった。

 白式のエネルギー残量は、シャルルのラファールからもらったなけなしの分を含めてもごく僅か。まずエネルギー消費の激しい零落白夜は使えないが、片腕で近接ブレードを持つなら余裕だ。リモコンブロスたちまでの距離も短い。全力で駆ければ、すぐに一夏の間合いに入る。

 

「弦人から離れろぉ!!」

 

 迷いはない。一夏は叫ぶや否や、リモコンブロスの胸元へ雪片弐型の切っ先を突き出した。

 だが、そんな彼の渾身の一撃も指二本で容易く白羽止めされてしまった。間髪入れずにネビュラスチームガンを格納させて左手を空かした事で対処したリモコンブロスは、怪力を以てして雪片弐型を固く掴む。一夏がどんなに引っ張ろうとも、うんともすんとも言わなかった。

 それからリモコンブロスは一夏をじろりと睨み付け、ゆっくりと話し掛ける。

 

「そんなものか、一夏」

 

「……なっ!?」

 

 突然の名前呼びに一夏は動揺し、一瞬だけ我を忘れる。リモコンブロスに向けるのは、信じられないものを見るような目付きだった。

 刹那、リモコンブロスの指に込められた力だけで雪片弐型の刀身がポッキリと折られる。不意に武器拘束から解放された一夏は、大きく目を見開かせた。

 

(雪片が……折れた……?)

 

 ふわりと浮くように彼は後退り、折れた刃が適当に放られる。くるくると宙を回った刃は、やがて地に突き刺さる。

 すると、先ほどから背中を踏まれて呻き声を漏らすばかりだったナイトローグが、一気呵成にとリモコンブロスの足を無理やり払う。リモコンブロスは一度下がり、二刀流に構え直したナイトローグは這う這うの体で起き上がる。しかし、ブロス兄弟に立ち向かおうとする彼の姿は、どこか弱々しかった。

 この間にも、教員チームがナイトローグの救援に入ってくる。シャルルとラウラは教員の指示で既にアリーナ・ステージから避難しており、放心していた一夏は強制的に連れていかれる。現場に残っているのはブロス兄弟とナイトローグ、たった二名の教員であった。

 

「来るぞ!」

 

「おう!」

 

 リモコンブロスの掛け声に応じて、エンジンブロスがスチームブレード片手にナイトローグへ突撃していく。教員たちがすかさず張ってきたアサルトライフルの弾幕をあっさりと掻い潜り、ナイトローグとお互いに剣を振るい合う。

 

「日室くん! あなたも早く逃げて!」

 

 《Gear remocon!》

 

「……っ!? よそ見しないで!」

 

 《ファンキードライブ!》

 

 教員の叫び声を聞き入れるよりも早く、エンジンブロスの攻撃を避けながらナイトローグは注意を呼び掛ける。しかし、リモコンブロスがネビュラスチームガンにギアリモコンを装填するや否や、その姿を消されてしまう。

 光学迷彩すら赤子同然であるリモコンブロスの透明化は、ISのハイパーセンサーでも音や空気の流れ以外で拾うのは困難だった。まず、どう足掻いても目には見えない。唯一、リモコンブロスの位置を常に把握していたのはナイトローグたけだった。

 そうして、リモコンブロスの不可視の攻撃が一人の教員に襲い掛かる。殴られ、蹴られ、切り付けられ、歯車状のエネルギー刃が削る。教員は悲鳴を上げる暇もなく、バリアー残量がゼロになっても殴られたため、気を失う。あっという間の出来事だった。

 

「くっそ!!」

 

 一部始終を見ていたナイトローグは、がむしゃらに回転剣舞を実行。エンジンブロスにいくつか斬撃を与えるが、遂には片腕で二刀流を防がれてしまった。教員による援護射撃は、どこからともなく飛んできた水色の歯車の盾により、きっちり遮られる。

 このままパワー勝負を挑んでも埒が明かないと判断するナイトローグだったが、エンジンブロスからスチームブレードの銃口を腹に突きつけられ、敢えなくゼロ距離射撃を受けてしまう。逃げる時間を与えられなかった。

 

「ぐあぁぁっ!!」

 

 吹き飛ばされるナイトローグ。地面に転がる頃には変身が解除され、弦人が生身の身体をさらけ出す。弦人は歯軋りしながら再び立とうとするが、全身に負ったケガの痛みに堪えかねてできない。あくまで、目の前にいるエンジンブロスを見据えるだけだった。

 次にエンジンブロスは、腰に計四基のスラスターを展開する。目標は、上空からアサルトライフルを撃ってきていた訓練用ラファールであった。装着者である彼女は弦人の姿を目にすると、彼を救助しようと形振り構わず急下降する。途中で妨害してくる歯車や、エンジンブロスからの射撃を歯牙にも掛けない勢いだ。絶対防御を頼りにごり押す。

 弦人たちの元に新たな救援が来る気配はない。もはや戦えるのは、依然として教員一人だけだ。せめて、戦場に飛び交う凶器たちに生身で晒されている生徒を守ろうと動いた。

 あと数メートルで、弦人に手が届く。そんな時、エンジンブロスがいきなり叫び出した。

 

「ブーストォ!!」

 

 同時に、四基の腰部スラスターが一斉に煌めく。それは圧倒的な加速力を生み、PICによる姿勢制御で簡単に宙で片足を前に出した彼は、猛スピードで教員に突っ込んでいった。さらにだめ押しとして、つま先には白い歯車状のエネルギー刃を顕現させている。

 

 エンジンブロス、ライダーブレイク。瞬時加速により繰り出されるその威力は、まず計り知れない。

 

 真っ白な一陣の風が辺りを吹き抜けた。教員は何が起こったのかわからないまま、横っ腹にライダーブレイクを受けて大きく蹴り飛ばされる。懸命に姿勢制御をおこなっても勢いは殺しきれず、そのままアリーナの堅牢な壁へと激突した。ライダーブレイクの衝撃にISの重量が加わり、ラファールの巨体が壁の中に陥没させられる。

 数秒が経過しても、ラファールが壁の中から抜け落ちる事はなかった。ピクリとも動こうともしない。屍のようだ。苦しい表情をしていた教員は、そのままがくりと項垂れる。

 かくして、戦闘はブロス兄弟の圧勝に終わった。リモコンブロスはおもむろに透明化を解除し、エンジンブロスは片腕をぷらぷらさせながら彼の元に赴く。

 

「……こんなものか」

 

「なぁ、聞いてくれよ。ノリでスチームブレード二刀流を片腕でガードしたらめちゃくちゃ痛かったんだけど。まだジンジンしてる。あー、くっそー……いってぇ」

 

「知るかよ。それよりも撤収だ。千冬さんが駆け付けてきたら流石に俺たち終わるぞ」

 

「そうだな」

 

 二人はそんな軽い会話を交わしつつ、それぞれネビュラスチームガンを取り出す。その傍らでは、地に這いつくばったままの弦人が彼らをギロリと睨み付けていた。

 リモコンブロスと弦人の視線がふと交差する。弦人は何か言いたげだが、息が荒くなっていて言葉を出す余裕がない。全身汗だくで、ケガも相まって身なりを酷くしていた。

 

「じゃあな、ナイトローグ。ハザードレベルは3.4ってところか」

 

 リモコンブロスはそれだけ言い残すと、エンジンブロスと共にネビュラスチームガンで霧ワープする。その様子を最後まで見届けた弦人は、とうとう意識を放した。




Q. ……わぁーっ!?

A.ナイトローグぅぅぅ!!


Q.カイザーシステムって戦闘中でもハザードレベル上がったりしない……よね?

A.この作品においては上昇可能です。トランスチームシステムはムリ。


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