ナイトローグの再評価を目指す話   作:erif tellab

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「前回のナイトローグ。子守りしているCDスマッシュその他と交戦し、勝利する一夏たち三人。結構な痛手をもらったので、保護した赤ん坊とその親(CDスマッシュ)を優先的に安全圏へ逃がすついでに補給に向かうところを、遠くの方で炎の嵐が発生。余裕のある箒が駆け付けてみれば、そこには惨状が広がっていた。打鉄の搭乗者一名を守れなかったナイトローグは、やって来た箒に後を任せて何処へと向かう」

「一方その頃、俺ことレオナルド博士と葛城博士は、敵スマッシュの術中に嵌っていた。リアルライアーゲームとか聞いてねぇ!!」

「私たちを含めた同窓会メンバーでのマネーゲーム。この謎空間からの全員脱出は可能ですが、その場合だと高額賞金が手に入りません。特に優勝者には二億円渡されます。また、その時はマネーゲームで勝った人だけが謎空間から脱出でき、負けた人は置き去りにされる仕様。皆が皆、生存欲求と金銭に目が眩んでいます」

「だがチーム戦の流れに持ち込めたのは不幸中の幸いだ。しかし葛城博士、相手チームの友情ブレイクする作戦はエグかったと思います!!」

「そうでしょうか? 誓約書を使っただけなんですが。でも、これで証明されましたね。人の繋がりは確固たるものだと。お金さえあればね」

「ただし例外アリ!」



混迷/教示

 飛行するバーンスマッシュはかつての自分が通っていた学校を通り過ぎると、緩やかに速度を落として着地する。この地域も避難が完了していて、人通りはない。

 ここからどうやってあの女子グループを探し出すか。心当たりはあった。

 小学生の時、各地区ごとに集団登校が徹底されていた。だいたい一班ぐらいの構成で、高学年の者が班長となって横断旗が渡される。その際、担任がクラスメイトの住む地区の確認をホームルーム中にする事がある。なので正確な住所がわからなくとも、相手の住んでいる地区なら今でも思い出せた。

 そこからは、該当する地区の各所にある避難所を白み潰しに探す事になるが、手間は惜しまない。

 

「キャアアアーっ!!」 

 

 いきなり自分のような化け物が避難所に湧いてくれば驚かれるのは当然の事。たまたまいた警官などが邪魔してくるが適当に殴り倒し、進む。いなければ次の場所に向かい、この作業を繰り返す。

 そして、とある市民会館でようやく女子グループの一人を見つけた。堂々と正面玄関から入っていけば、自分が何者かと気付いた者からパニックが広がっていく。一度だけ軽くバーナーを吹いて見せれば、たちまち会館内は阿鼻叫喚の渦に包まれた。我先にと避難者が一斉に逃げ出し、中には人混みに押されて逃げ遅れた人もいる。

 また、バーンスマッシュの目当てである少女も、その中に含まれていた。派手に転んだ少女を助ける者は親以外におらず、その親もバーンスマッシュに投げ飛ばされて気を失う。

 

「お母さん!」

 

 悲鳴を上げる少女に構わずバーンスマッシュは歩み寄る。とうとう腰が抜けた少女は壁際まで追い込まれ、涙ぐみながら壁に這いつくばる。恐怖から逃れるように目を閉じて必死に身体を背けさせるが、耳まで塞ぐ余裕はなかった。静かにバーンスマッシュが語り掛けてくる。

 

「やぁ、三ヶ月ぶり」

 

「イヤ……イヤ……」

 

「ん? どうした? 俺の声を忘れたのか? 今まで散々イジメてきたのに心外だなぁ。ほら、いつものように俺をイジメろよ? それともグループのリーダーがいなきゃやらないのか? できないのか? 別に新しいイジメる相手見つけたからどうでもいいのか? どちらにせよ最低だな」

 

「知らない! お前なんて知らない! あっち行けぇ!」

 

 苦し紛れにそう言い放った少女に、バーンスマッシュは深く溜め息を付く。目の前にいる彼女は生まれたばかりの小鹿のように弱々しく、儚い。強気で自分をイジメている時とは大違いだった。

 こんなに呆気なく折れるのは、バーンスマッシュにとって非常に期待外れだった。最初こそは殺そうとまで思っていたのだが、殺すまでの価値が無いのではないのかという疑問が浮かび上がる。余りにも手応えが無く、同じようにイジメ返してもつまらない。

 しかも、少なくとも声は人間の頃とは変わっていないはずなのに、この少女は怯えるばかりでいつまで経っても自分の正体に気が付かない。仕方なくバーンスマッシュは、少女の耳元でそっと自分の正体を明かした。

 通っていた小学校、中学校。自分だけでなく世話になった教師たちや、少女とその友達の名前まで告げる。すると、じっと彼の話を聞いていた少女は次第に言葉を失い、泣くのも忘れるほど顔を青ざめさせる。

 

「助けてほしい?」

 

 ふとバーンスマッシュがそう呟くと、少女はうんうんと頷く。

 

「でも俺には無理だ。イジメっ子を助けるイジられっ子なんていると思うか? 普通」

 

 瞬間、少女の表情が絶望の色に染まった。口をあぐあぐと動かし、命乞いにすらなっていない言い訳を小さく零していく。

 

「わ……悪くないもん。私は……悪くない……悪いのは……皆……だから……」

 

 それを聞き、呆れたバーンスマッシュは少女から数歩離れる。

 

「もういい。友達に責任転嫁するなんて、とことん見下げ果てた」

 

 次いで、バーナーから炎を滾らせる。出力は火傷を負う程度。ナイトローグを撃退できるほどの威力はない。

 しかし、この場でのバーンスマッシュの望みを叶えるのには十分だった。

 

「気分が変わった。殺しはしない。でも、前の俺と同じように引き籠もらせてやる。その顔を焼いてな」

 

 もはや、少女に為す術はなかった。声を出して誰かに助けを求める事すら、目前まで迫る恐怖に押し潰されてできない。

 そしてバーナーが彼女に向けられる直前――

 

「やめろ」

 

 突如黒い霧の中から現れたナイトローグが、照準が少女に被らないようにバーナーを強く掴んでいた。バーンスマッシュがナイトローグを睨み付けるのも束の間、筒から噴出された霧に全身がたちまち巻き込まれていく。

 

「男のクセに女に逆らうなんて生意気なんだよ!! 男のクセにィィィィィ!!」

 

 まるで頭が引っ張られるような錯覚に陥りながら最後に聞いたのは、絶叫にも近い少女の言葉だった。ナイトローグと一緒に霧に包まれ、ここではないどこかへとワープする――

 

 

 

 

 

 

 ※

 

 

 

 

 

 山間部の工事現場。ある程度の広さまで木が伐採されているそこに、ナイトローグとバーンスマッシュはワープしてきた。黒い霧の中から両者は派手に飛び出し、即座に身構える。

 

「邪魔するな! 全部を救えやしないクズのクセに!!」

 

 復讐の邪魔をされたバーンスマッシュは、怒髪天の勢いでナイトローグに捲し立てる。だが、僅かに残っている冷静さが目の前にいる戦士に攻撃するのを思い留まらせて、逃走を優先する。目的は別にナイトローグを倒す事ではない。すぐさま、両腕のバーナーによる飛行準備に移る。

 

 《アイススチーム》

 

 すると、有無を言わせぬ勢いでスチームブレードを手にしたナイトローグが、強烈な冷気をバーンスマッシュに振り掛ける。冷気は瞬時にバーンスマッシュを透過し、見事バーナーだけを凍らせた。

 すっかり飛ぶ気でいたバーンスマッシュは面食らい、氷漬けにされたバーナーを溶かそうと一心に火を灯し続ける。氷はだんだん溶けて行くが、その間にもナイトローグは手を休めずにエンジンフルボトルをトランスチームガンにセットする。

 

 《engine》

 

 《スチームドライブ! Fire!》

 

 トランスチームガンの引き金を引けば、放たれた爆炎にナイトローグの全身が包み込まれる。強化形態の証である赤目を得たナイトローグは、全身の円筒から勢い良く蒸気を吹き出した。蒸気は消える事なく、やがて白い煙がナイトローグとバーンスマッシュを閉じ込める。

 一方、バーナーの解凍を終えたバーンスマッシュは、やはりナイトローグを無視して逃げ出す。背中を見せ、白い煙を突っ切ろうと飛んでいく。しかし、白い煙の中を抜けたかと思えば、ナイトローグの後ろ姿がそこにあった。

 

「はっ!?」

 

 驚いたバーンスマッシュはぶつかる寸前で急停止し、反転。もう一度白い煙の中から抜け出そうとするが、次に待ち受けていたのは腕を組んでこちらをじっと見つめるナイトローグの姿だった。

 訳がわからない。理解が及ばない事象にバーンスマッシュは目を白黒とさせる。そして、少しの間だけ宙を浮いたまま無防備となる。バーナーを吹かす勢いそのままで前進し、次の瞬間には肩を掴まれて地面に叩き付けられた。

 顔面が地面と接吻し、派手に転がる。一度バーナーの炎を止めて起き上がるが、間髪入れずにアイススチームの冷気をお見舞いされる。再びバーナーだけが凍り、バーンスマッシュは苛立ちをだんだん抑えられなくなる。

 

「何だよ……何がしたいんだよお前ぇ!!」

 

 そう言って地団駄を踏み、両腕から生み出す高熱でバーナーの解凍を急ぐバーンスマッシュ。ナイトローグがゆっくり近づいてくると、終始沈黙を貫いた漆黒の戦士を前にして徐々に気圧され始める。

 一秒、二秒、三秒。遂に我慢できなくなったバーンスマッシュが、がむしゃらにナイトローグへ飛び掛かった。バーナーは凍り付いたままだ。

 

「う、うおォォォォォ!!」

 

 最初に繰り出したのは大振りの右ストレート。お世辞にも上手いとは呼べる一撃ではなく、あっさりいなされては反撃の蹴りをもらう。仰け反る程度の軽い攻撃だったが、それがバーンスマッシュの怒りを誘った。

 舐められている。そう感じたが最後、復讐に取り憑かれるだけある彼の弱い心から自制の文字が消え去る。怒り一色に染まった頭で冷静な判断や思考などできるはずもなく、ただ愚直に、しぶとく、執念深く襲い掛かる。

 しかし、どう足掻いてもナイトローグに一撃を与える事はできなかった。全ての攻撃が捌かれ、お返しの弱いキックを受けてしまう。こちらがバーナーを使おうとすれば、すかさずアイススチームを放たれて封じられる。まず、戦闘経験値が違いすぎた。

 

 ナイトローグ相手に勝機を見い出せないバーンスマッシュは、後先考えずに動いたせいでほとんどのスタミナを浪費した。復讐心や怒りが生む力は虚しくとも絶大だが、その反動は大きい。ぜぇぜぇと肩で息をし、地に膝を着ける。そんな自分とは対称的に平然として佇むナイトローグを見て、否が応でも自分がイジメられている錯覚に陥る。

 人間では到達し得ないレベルまで強くなれたはずなのに。ナイトローグの邪魔さえなければ、筒がなくイジメっ子たちへ報復ができたはずなのに。あの憎き女子グループの一人は、自分を見てただ泣き喚くだけだったのに。かつてイジメられていた嫌な記憶は忘れておきたいのに、ナイトローグがこうして自分相手に遊んでいるせいでフラッシュバックしてしまう。

 

 だからこそ、滅多打ちにされて壊れそうになる身と心を保つために、思っている事は全て吐き出した。一時の休息を挟みたがっている身体を、怒りのエネルギーで無理やり動かす。

 

「ハァ……ハァ……楽しい、か? 自分より弱い奴を甚振るのは? 気持ちいいか? じゃなきゃ起きないよなイジメなんて。あぁ、そうだよ。いつだって世界は弱い奴が犠牲になるんだ。俺みたいに人間やめないと強くなれなくて……なのに――!!」

 

 次第に連ねていく言葉に痛々しさが増していく。それでもナイトローグは沈黙を続けて、耳を傾けた。

 

「本当は正義や悪なんてないんだ。それは人間が勝手に決めたんだから、化け物が従う義理や義務はない。ようやく苦しいだけの社会から抜け出せた。待ってたのは自由だ。人を殺しても裁かれやしない。だけど、それをお前が邪魔する。雑魚がどう思ってるか関係ない、強い奴がどう思ってるか! せっかく強くなったのに、また俺は虐げられる!!」

 

 咆哮にも近い叫びが辺りに響く。それを間近で聞く者はナイトローグただ一人。バーンスマッシュが捲し立てる反面、ナイトローグはゆっくり口を開いた。

 

「俺は今、自分の至らなさにとても怒りを感じている。それは、お前が人殺しになるのを防げなかったからだ。あの時、俺が庇えなかった方は炎の嵐の巻き添えで死んだ」

 

「だったら何だ! 俺に銃を向けて殺そうとした奴が死んだだけだろ!? 人が一人死んだくらいで世の中は変わらない、少しもすれば無関心な奴から忘れてく!! 弱さとは罪!! 弱い奴が悪いんだよ!! だから俺はイジメられた! 親に殺されそうになった! 化け物になった!! 誰も助けずに見捨てる!! もうわかったんだ、許す許されないじゃあない。できるんなら、やらない手はないって! 今度は俺が!! 弱い奴らを食い物にする!!」

 

 人を死なせたと言われてもできる、バーンスマッシュの傍若無人な物言い。先程の件で見るからに虚勢を張っているが、反省どころか人の死を悼む意志も見受けられない。ある意味、清々しいと言えた。

 そのバーンスマッシュの言動に、ナイトローグは拳をより強く握り締める。赤目の煌めきも心なしか強くなり、モクモクとスチームパイプから立ち込めている蒸気が今一度激しく噴射される。

 ナイトローグは全く微動だにしない。しかし、突然の蒸気音にバーンスマッシュは肩をビクつかせ、ナイトローグの顔を見たまま硬直する。その後、不意に全身に痺れが訪れてきた。あっという間に感覚が失われていき、四つん這いに倒れ込む。

 

「え……?」

 

 力が入らない。四つん這いになるのが精一杯で、遂には眠気もやって来る。どうしようもなくなったバーンスマッシュは、せめてと顔を上げて憎しみに満ちた表情をナイトローグに見せ付ける。

 ここまで来ると、バーンスマッシュの心は挫ける直前だった。余裕と自信は瞬時に砕かれ、原因不明の状態異常に陥り、まさに死ぬような思いに包まれているからだ。頭の中で言いようのない不安が広がり、ナイトローグの次の言葉を聞いて動揺する。

 

「いいや、そんな事は許されない。何故なら、これからお前を人間に戻すからだ」

 

「う、嘘だ……嘘だ!!」

 

「嘘じゃない。これさえあれば簡単だ」

 

 そう言って取り出したのは、エンプティボトル。それが何なのかわからないバーンスマッシュでもただ一つ、スマッシュ化した事による優位性が揺らがされる事を直感で理解した。

 

「イヤだ、イヤだ……人間に戻りたくない……! 人間に戻りたくないぃ……!! 戻りたく……やぁぁ……あああぁぁぁぁぁ!!」

 

 刹那、完全敗北を悟ったバーンスマッシュは泣き崩れた。身体の自由が効かなくなっているのも相まって、嗚咽は止まらない。気を付けなければ、そのまま泣き疲れて眠りそうにもなる。

 人間に戻りたくないという無駄な懇願はいつまでも続く。呪文のようにそう呟き続ける彼に、ナイトローグはそっと腰を落とした。視線の高さをなるべく合わせ、強化形態を解いて優しく語り掛ける。

 

「お前の意見に反対する言葉を、俺は持ち合わせていない。確かにそうかもしれない。特に“正義“は人間が決めた言葉だ。人工芝のように、手入れをしなければすぐ枯れてしまう。だが、この世にそれがなければたちまち、より多くの弱い人々が犠牲になるだけだ。涙と悲しみに溢れた世界なんて、俺は正しいとは思えない」

 

「ああぁ……!! ああぁ……!! ぐすっ……ううぅぅぅ……!!」

 

「イジメの辛さは当人しかわからないし、俺も推察しかできない。でも苦しかったんだろう? 助けてくれる人がいなくて、社会がイヤになって、人を憎しみで殺そうとするぐらい。復讐の権利もあるかもしれない。だが、方法が間違っている。本当ならイジメた人たちに罪を償わせるべきなのを、君まで手を染めたら意味がなくなる」

 

「ひぐっ……うぐっ……」

 

「いいか? 君は人を殺した。その事実は揺らぎようもないし、罪と向き合って行かなければ前に進めない。自分自身を変えられず、またいつか、誰かにイジメられる。君の言う通り、日本全国四十七都道府県各地に大量の分身体を配置すらできないナイトローグには全部を救えない。だけど、この機会を逃せば今度こそ君を救えなくなる」

 

 気付けばナイトローグは、バーンスマッシュの背中を擦っていた。慰めようとできる限り尽くし、深呼吸してから最後まで言い切る。

 

「だから俺は君を助けたい。生きて罪を償って、新しく生まれ変わってほしい」

 

 すると、次第にバーンスマッシュは泣き止んだ。涙を流そうと絶望に打ち震えていた身体は落ち着き始め、ボソボソとナイトローグに疑問を口にする。

 

「なんで……なんで俺を、助けようとするんだよ……? 俺も、俺をイジメたアイツも、そんな価値なんてないのに……」

 

「価値があるかどうかは俺が決めるし、人は変われる。俺もそうだ。五年間無人島にいなければナイトローグはしていない」

 

 そう言ってナイトローグは、バーンスマッシュの手を取った。とうとう睡魔に負けたバーンスマッシュは、ナイトローグの手を握ったまま眠りに着く。同時に独りでに怪人体から元のヒトの姿に戻っていくが、消滅はしない。ネビュラガスを浴びた影響で黒く浮き出た血管の不気味さを考慮しても、どこか和らいだ寝顔だった。

 

 

 パチパチパチパチパチ……。

 

 

 その時、どこからともなく拍手の音が聞こえてきた。ナイトローグが咄嗟に振り返ると、晴れていく白い煙の向こう側から一つの影がやって来る。

 

「なるほど。シーカーシューズから生み出した特殊な蒸気を麻酔代わりに使用したのか。生身にしか効かないものをよく活用する」

 

「バイカイザー……!!」

 

 現れたのは、白パンドラボックスを持ったバイカイザーだった。それとほぼ時を同じくして、白パンドラボックスから放たれる光で周囲の景色が目まぐるしく変わっていく。閑散とした工事現場から一転して、あちこちに独特な鏡が落ちている砂浜へと出た。海は澄み渡り、空は綺麗だ。

 即座に少年と一緒に霧ワープするナイトローグだが、間に合わず。前回の不発と違って砂浜の見えない壁にぶつかり、少年を抱えたまま転ぶ。

 

「殺さずにその少年を助けるとは運が良い。その幸運には嫉妬を覚える。だが……守るものが多い正義のヒーローには全く憧れんな」

 

 そして、ネビュラスチームガンを構えたバイカイザーは狙いを少年に澄まし、発砲した。

 

 

 

 




Q.ヒーロー?

A.いいえ、ナイトローグです。正義のヒーローではなく、ナイトローグなんです。

Q.今回のオリスマッシュ

A.ライアースマッシュ
・喋れないが高度な知性持ちスマッシュ。会話には人工音声を用い、本物の金塊や銀貨などの金銭を生成。直接的な手を下さずに相手――特に集団を自滅させる戦法を得意とする。人間だった頃の影響が強めに出ている。元ネタはあのドーパントたち。

また、普通に戦っても強い。正義と公正さにあふれた審判役のモブスマッシュの召喚が可能。マネーゲームで負けた人間は硬貨になってコレクションされる。

この後、葛城らプロトビルドに撃破される。生きているだけで世界中の金、銀の価値を下落させるので、早急に倒すべし。誕生罪に値する。
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