ナイトローグの再評価を目指す話   作:erif tellab

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「ニャー。ニャーニャニャニャ、ニャーニャー。ニャー! クルル、ミャーオ。ウニャウニャ」

(ロットロ、猫語じゃあらすじ伝わらないから無理だよ……。でもなぁ、私も今の状態だと喋れないし……)






(仕方ない。心の声しか出なくてもやろうか。さて、前回のナイトローグ。篠ノ之束博士から新たな力の源である二本のフルボトル、消しゴムとユニコーンを手に入れた織斑くん。するとバイカイザーが残像ワープでやって来て、即ナイトローグに変身して迎撃に出た日室くんの甲斐なく私が連れ去られてしまう。咄嗟にロットロが私に憑依したけど、誘拐された身としては不安しかなくなるのだった)

「ニャーオ」

(え? 心配ないだって? この前、足が吊ったばかりなのに? 私のボディが結局戦う事になるのに? ……もう勘弁してよ〜!)





Ready Go!!

 エニグマを中心とした空母打撃群は人工島のIS学園に向かって進行中。当然ながら学園側の、即時撤退を要求する通信を受け入れず。戦闘機の類は一切飛ばされていないが、着々と距離を詰められつつあった。

 その頃、日本政府の他に在日米軍もこの事態を把握。ただでさえ艦隊を乗っ取られるという失態を犯したのだから、これ以上は彼らの沽券、果てには外交問題にまで発展する。IS学園と連絡を取り合った後に迎撃部隊を回すが、列島と太平洋側沖合を分断するかのように、海中から赤い光の壁が出現。その上にも不可視の障壁があり、全高は大気圏にまで相当する。突然の出現に一機の偵察機が衝突・大破し、在日米軍も簡単に手出しができなくなった。

 後の報告によると赤い光の規模の長大さ故に抜け穴が数ヶ所確認できたが、その大きさは小型船舶がギリギリ通り抜けられるほど。とてもではないが、戦闘機部隊を送り込むのは難しかった。

 

 

 一方でIS学園。ミサイル対策に電子戦装備を用意する他、砲撃を防ぐためにアリーナ用シールドエネルギーを利用し、人工島外縁部に沿って一方向に集中させたバリアを展開。出力上の限界で全方位を守れる訳ではないので非常に使い道の限られる代物ではあるが、今日に限って陽の目を見る事となった。

 IS学園に残っていた教員たちは、総出で戦闘配備に着く。訓練機のISはほぼ全て出撃し、実働部隊が防衛ラインを形成。エニグマ中心艦隊からの先制攻撃がまだ来ていないのが幸いだ。後方では千冬を中心とした作戦本部が迅速に立てられる。

 

「今回の作戦目標は、IS学園の防衛と人質の救出の二つ。だが優先すべきは人質、谷本癒子の救出だ。そのため、早急にも《エニグマ》の突入を果たさなければならない」

 

 次に立体映像で映し出されるエニグマが拡大される。横に並ぶ空母に負けず劣らずと、元の用途とはかけ離れた巨大な姿をしている。

 

「しかし、映像で見る限りでは侵入口がどこにも見当たらない。また、大型でありながらレーダーで感知できていない事から、電気的に中性な難波重工の新型特殊合金を使用している可能性もある。破壊係数は存在するが、取得した試験データから逆算するに通常ミサイル数十発程度の火力では傷一つつけられ――」

 

「ちょーっと待ったー!!」

 

 そこで束が、千冬の言葉を遮って乱入を果たす、だが、臨海合宿の時と合わせて二度目の事であったので、千冬は彼女に自由を許さず頬を片手で掴んだ。

 

「どうせ紅椿に単騎突貫させるとかなのだろう? 篠ノ之がワンオフアビリティを使いこなせていない時点で却下だ。敵の戦力が見た目空母打撃群一個だけとは考えにくいし、下手すればエネルギー切れを起こして孤立する」

 

「違う違う! 今回はいっくんのISハーフスマッシュの超絶パワーでゲロビ――」

 

「そこまでだっ!!」

 

 束がそう言いかけたところで、今度は違う誰かが割って入ってきた。性別を判断するには絶妙すぎる声質で、ドカドカっと作戦本部に上がり込んでくる。

 

「地獄からの使者、サイコローグ!!」

 

 二人の前に現れたのは、二等身プロトビルドに変身しているレオナルドだった。見た目からぬいぐるみなのか判別できないほとんどの人間が、少しだけ呆気に取られる。

 しかし、背後からスタスタと歩いてきた葛城により、ビルドドライバーとボトルは没収。不覚を取ったレオナルドは強制的に変身解除させられた。

 次いで、葛城が全員に向かって頭を下げる。

 

「助手が失礼しました。今回の作戦について、私たちからも意見を具申させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「葛城博士、いらしたのですか? しかし、ここは関係者以外立ち入り禁止です」

 

「それは承知の上です。ナイトローグたちの専用ビークルを搬入していた途中だったのですが、このままでは帰宅できず戦火に巻き込まれかねないので」

 

「専用ビークルですか? ですが――」

 

 葛城たちとは以前にも、福音がスマッシュ化した際の意見を求めた事がある。専用ビークルの名が気になる千冬だが、今回に至ってはスマッシュとの戦いがメインではない。できる限りなら民間人には避難してもらいたいと、言い淀んでしまう。すると――

 

「プレゼンテーションはこの俺、レオナルドにお任せを……」

 

「クマちゃん!」

 

「ぐわばぁ!?」

 

 説明する寸前にレオナルドは横から束に抱き着かれた。

 

「今、一目見た瞬間にびびっと来たよ! 仲のいい友だちになれるって! 私は束さんだよ? 篠ノ之束、天災科学者。クマちゃんの名前は?」

 

「なっ、なんだぁ貴様ぁ!? 今いいところなんだから放せぇーっ!!」

 

 そうして、うるさくて敵わないので二人を作戦本部の外に追い出す葛城と千冬。葛城を避難させるなら話を聞いてからでも遅くないと判断した千冬は、レオナルドの代理で説明してくる葛城の言に頷いた。

 

「私が代わって説明します」

 

「はい。一応、お聞かせ願います」

 

 葛城の持っているノートパソコンから、立体映像を介して専用ビークルのデータを示す。

 

「型式コード《SB‐VX0》。正式名称は超高速アタッキングビークル《ジェットスライガー》。主な開発者は先程の石倉くんです。搬入した数は三台。スペックは次の通りです」

 

 全長4.3メートル、全幅1.64メートル、全高2.1メートル。最高時速は音速を超えた1300キロメートルで、飛行も可能。新型ジェットエンジンを推進機関として使用し、重量は525kgに抑えられている。

 武装は左右のカウル部に搭載された追尾式光子ミサイルを収納、合計32発同時発射可能。車体前方にはビームランチャーが変形展開する仕様である。

 また、車体後部と側面に設けられているスラスターのおかげで、とてつもない自由度で縦横無尽に機動を変える事ができる。遠くからコールできる機能もあり、正式名称の名に恥じない性能と呼べよう。

 

「最初はホイールを付ける予定でしたが、無免許運転させる訳にもいかないので完全なエアバイクにしました。水上は問題なく走れます」

 

「なるほど、火力に関しては申し分なさそうだな。ナイトローグたちも例の煙幕さえ使えば、孤立しても戦域離脱は可能。戦力としてはアリだが、もちろん効果的に打撃を与えたいなら肉薄する必要がある。ぶっつけ本番か……」

 

 ジェットスライガーの性能を把握した千冬だが、懸念する事がいくつがある。紅椿の時とは違い、試運転の機会がない事だ。同じく、白式のISハーフスマッシュをいきなり実戦投入するというのは、逆に命の危険に関わりかねない。普遍的な教師であろうとするなら、まず取れない選択肢だ。

 ならばと遠距離攻撃を仕掛けようとしても、空母打撃群のミサイル迎撃システムが生きているなら簡単に解決しない。艦載砲無力化を狙おうにも機動部隊を突撃させる必要があり、一方で弾の撃ち合いの果てに切り札として光子ミサイルを使おうにも、学園側がジリ貧になるのは明白。そもそも艦隊と機動兵器、互いの保有弾数がそもそも違いすぎる。IS学園は曲がりなりにも教育施設であって、れっきとした軍事基地ではないのだ。今回のような敵の大攻勢の反撃手段が乏しい。

 しかし、相手は曲がりなりにも空母打撃群を引っ提げて来ている。在日米軍から乗っ取られた艦隊との交戦承認こそ得ているものの、通常なら大戦力である空母と戦うなど国家間戦争モノである。彼らは今にもIS学園へ進行し、いつ総攻撃を仕掛けてくるかもわからない。対地攻撃されれば学園側は圧倒的に不利なのだから、予断は許されなかった。

 

「バイク……?」

 

「バイクだ、一夏」

 

 その一方では、ジェットスライガーに何やら思うところがあった一夏とナイトローグであった。

 

 かくして、散々の議論の後に作戦が決定した。エニグマ突入部隊はこちらも最大戦力である専用機を中心に編成。援護として、選りすぐりの教員部隊が先行して敵艦隊の砲台潰しに徹する。撃沈させては後々の政治や環境汚染などに響くので、なるべく無しの方向となった。

 その際エニグマの装甲を貫く要となるのは、ジェットスライガーに乗るブラッドスタークとホールドルナであった。始めにナイトローグが霧ワープでエニグマに取り付き、持ち前の超音波センサーで装甲材質、内部構造を調査。それから接敵し、決め打ちした侵入口に向かって光子ミサイルを一斉に放つ。

 トランスチームの戦士たちにはワープがあるので抜群に生還率が高く、これが失敗しても強行偵察になるだけで無駄にはならない。その頃には必要最低限の艦載砲無力化が済んでいる。慌てずに対処すれば問題なしの一言に尽きた。

 

「京水、スターク。ジェットスライガーは任せた」

 

「かしこまり! 弦人ちゃんも気を付けて! さぁーて、弦人ちゃんの期待に応えるわよ〜!!」

 

「またスターク呼び……でも頑張る」

 

 作戦開始の合図が降りるまでの待機時間。それぞれジェットスライガーに乗り込む二人をナイトローグが見送る。スタークは相変わらずの名前呼びに気落ちするが、彼から期待されていると察して元気を取り戻す。ホールドルナはノリノリとクネクネの平常運転だった。

 

 それから二人の元を去ったナイトローグは、作戦開始まで瞑想しようとしたところで葛城から通信が繋がった。

 

『日室くん、聞こえますか?』

 

「葛城博士?」

 

『最新のアップデートでブラッドスタークたちのワープ可能回数は増えましたが、それでもまだナイトローグの方が多いです。気負わずにお願いします』

 

「……了解」

 

 通信を開いてみれば何気ないエール。言われなくともそれを理解していたナイトローグは、にべも無く答えた。

 

『そう言えば、石倉くんはワープの事を《姿晦まし》の呪文みたいだと言っていました。気を付けないと身体がバラバラになるという、あのハリー・ポッター作品の呪文です。日室くんは読んだ事ありますか?』

 

「ありますけど……急にどうしたんですか?」

 

『いえ、ただの他愛ない話です。それでは気を付けて』

 

 葛城は最後にそれだけを告げて通信を切る。唐突な雑談に困惑するナイトローグだったが、すぐに戸惑いの念は消え去る。むしろ、肩が少し軽くなったかに感じた。

 

 

 

 そして、IS学園の岸辺から臨める海の遥か地平線の彼方。バリアが張られた前方には多くのISが幅広く展開し、ミサイル迎撃や撹乱などに備えている。先行部隊が出るタイミングは、敵艦隊を十分に引き付けてから。後の先を制するつもりだった。ISの力なら、それが可能だった。

 しばらくすると、徐々に地平線の下から艦船の姿が顕わになる。それと同時に、敵艦隊から一斉にミサイルが放たれた。大量の飛行機雲を一直線に描き、IS学園に向けて飛んでいく。

 飛翔物はそれだけには飽き足らず、空母から戦闘機が、数百体のフライングスマッシュが次々に発進していく。海中からは水陸活動ができる新種のスマッシュ群が前進していき、千冬の想定通りの敵戦力動員となった。なお、戦闘機にはガーディアンが搭乗する形で、半ば無人機と化している。

 

『作戦開始!』

 

 敵艦隊からの攻撃が確認された直後、オープンチャンネルで千冬からの合図が出た。既にミサイル迎撃は始まっており、電子障害を食らって明後日の方向に飛んでは自爆するミサイルが続出する。

 そんな中でも学園へと向かってくるミサイルを優先的に教員部隊が落としていき、とりわけ足の遅い巡航ミサイルは絶好のカモであった。敵艦隊が通常弾頭しか載せていないという情報は手にしているので、心置きなく撃ち落とせた。弾頭が一発の狙撃弾で貫かれると、たちまち空中で大きな火球が浮かび上がる。

 

 第一派のミサイル群はこれにて終了。滑り出しは上々だが、山場はこれから。間を置かずに第二波の機動混成部隊の襲来である。

 ISにとって、固定銃座に死角の多い戦闘機はそれほど脅威ではない。問題は、群れを成して飛んでくるフライングスマッシュであった。戦闘機ほど素早くは飛べていないが、パワーと防御力は段違い。加えて両翼の気流操作能力により航空力学を無視した飛行が可能な上、旋回率もISに追随するほど極めて高かった。

 そのため、遠距離砲火で倒し切れなかった分は防衛ラインを敷くISや実戦用ドローン、ダミーバルーンなどに乱戦を持ち込んでいく。実戦用ドローンはISの訓練などで使われるものを少し改造した程度なので、固定砲台以外の仕事は望めない。ダミーバルーンは言わずもがな。結局のところ、ISを操縦する人間たちが踏ん張りを利かせるしかなかった。

 また、敵艦隊からの砲撃もチマチマとやって来る。やすやすとISに当たるものではないが、IS学園を守るバリアには容赦なく命中していく。破られる様子はなくとも、守る側の人々の不安を煽がせるには十分だった。

 戦力比は歴然の差。しかし、スマッシュが通常個体というのもあって少数のISたちに苦戦はない。合間を見計らい、遂に先行部隊の三機一個小隊が敵艦隊に向けて猛スピードで突撃していく。小隊を率いているのは山田真耶。全機訓練カラーのラファール・リヴァイヴである。

 それに合わせてナイトローグも、後方からスチームライフルでの支援攻撃を切り上げ。エニグマへと直接霧ワープした。

 

 筒がなくエニグマの真上に着地した瞬間、エニグマ周囲に展開している艦船からCIWSによる弾幕が張られる。毎秒数千発の勢いで放たれる凶弾はエニグマに取り付いたナイトローグを仕留めんとするが、彼が少ししゃがむだけで射線が通らなくなる。ミサイルまでは撃ってこなかった。

 

(取り付いたが、エニグマ本体からの攻撃はない? そんなに誘い込みたいのなら上等だ)

 

 自身の知っているものとは随分と変わっているエニグマの手甲を駆け抜けながら、そんな風に少しだけ訝しむナイトローグ。即座に思考を切り替え、内部構造把握に意識を向ける。

 超音波の反射の強さ、速度の違いに気を配り、ヒートエッジを最大出力まで上げたスチームブレードで装甲に突き刺す。刺さったスチームブレードを基点にし、何度か位置を変える事で少しずつエニグマの内部が明らかになっていく。

 

(中空にしては広すぎる。なら、見かけの体積よりも内部が広め? いや、それは別に驚く事じゃない。パンドラタワーみたいな可変さえなければ……いける!)

 

 人類史上に存在した最も厚い装甲は、大和型戦艦の主砲正面装甲560ミリから650ミリほど。一メートル級の装甲は未だに存在せず、エニグマの表面もスカイウォールの岩板とは違うれっきとした金属。スチームブレードのギリギリのリーチで装甲を貫通し、超音波の侵入口が出来上がった。

 そこからはトントン拍子で作業が進み、僅か一分足らずで破壊予定箇所が決まる。全体的な装甲厚に違いがなければ、残す問題は装甲の材質のみ。手応えとしては、並大抵の実体弾やミサイルでは抉じ開けるのに苦労する程度。話に聞いたジェットスライガーの追尾式光子ミサイルならば、十分に達成できる。

 

『こちらナイトローグ、決め打ち終了。どこを狙っても問題ないが、わかりやすく手の平で』

 

 決め打ちを終えたナイトローグが作戦本部へ報告するのも束の間、そそくさとIS学園にと霧ワープ。それと入れ違うようにして、二台の超絶マシーンが出撃していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 激しい水飛沫を散らしながら、ジェットスライガーが海上を疾走する。スマッシュと教員部隊の混戦区域の左右から展開し、ブラッドスタークとホールドルナの両名は焦る事なくハンドルを操る。生身の人間なら耐え切れない加速でも、強化服を纒っている彼女たちには関係ない事。平然と運転に臨んでいた。

 

「……ぬッ!?」

 

 右から敵艦隊に迫るブラッドスタークの元に、海からの使者が襲い掛かる。サメを思わせる風貌をした、ネイルスマッシュだ。CDスマッシュのディスクユニットと形状が似た両手には、それぞれ四本の鋭利な爪が生えている。蟹の鋏のようにクイッと動き、相手を挟み込む事も可能である。

 強襲するネイルスマッシュは、研ぎ澄ましたかのようなタイミングで水上をジャンプ。見事にジェットスライガーを車体側面から飛び越え、爪を振り落とす。

 それをブラッドスタークは辛うじて回避。首を横に傾げ、事なきを得る。だが敵襲は止まず、次々にネイルスマッシュの軍団が発生した。

 

「このっ!!」

 

 ブラッドスタークがハンドルを切れば、高速回転するジェットスライガーにネイルスマッシュの一体が激突。そのまま轢かれて海の藻屑と化す。

 そして思い切ったブラッドスタークは片手運転を敢行。右手にトランスチームガンを持ち、海中から猛追撃してくるネイルスマッシュを撃つ。光弾は面白いように命中し、ネイルスマッシュの群れを完全に振り切った。

 次第に敵艦隊が見えてくる。チラリと視線を横にすれば、遠くに黒いエアバイクの姿が見える。ホールドルナも無事にここまで辿り着けた。

 

 そろそろ敵艦隊からの迎撃を気を付けなければならないが、所詮は小規模の空母打撃群。真耶たちの小隊が砲台のほとんどを破壊し、守備隊である大量のフライングスマッシュを引き付けている最中であった。水面スレスレを駆け抜ければ、難なくエニグマの目の前まで到達できる。実際、それは成功した。

 

「泉さん!!」

 

「ハ〜イ!!」

 

 息を合わせた二人は、同時にジェットスライガーのカウル部を展開させる。何の躊躇もなく光子ミサイル全弾を放ち、近距離に捉えられたエニグマの手の平が大爆発に巻き込まれる。分厚い装甲が崩れ落ち、舞い落ちる粉塵や残骸と共に巨大な穴が出来上がった。

 

「「よし!」」

 

 安全よりも確実性を選んだ戦法は功を奏し、喜ぶ二人の声が重なった。直後、ジェットスライガーを自動運転に切り替えてIS学園へ戻させると、一足先にブラッドスタークたちはエニグマに侵入を果たす。

 

 

 

 

 

 

 エニグマの侵入口完成の報がナイトローグにも伝わると、防衛ライン後方にいた彼は一夏たち専用機持ちと合流した。近接タイプで燃費の激しい一夏と箒は、シャルロットから借りた実弾ライフルによる援護射撃に今まで徹していた。

 

「やったな弦人!」

 

「ああ、わかってる。行くぞ」

 

 素直に表情を綻びさせる一夏にナイトローグは軽く頷き、三人に近くに来るように促す。煙幕の間合いに入ってくれれば、そそくさとトランスチームガンでエニグマまで霧ワープしていった。

 

 

 

 

 

 





Q.今回のオリスマッシュ

A.ネイルスマッシュ
・要するに、バーザムの頭が生えたズゴック。そして楯無は専用機の整備性がアレだったので遅刻。ネイルスマッシュの群れを相手取る事となった。


Q.エニグマ

A.サイズが増えました


Q.IS学園の防衛設備

A.縦バリアは独自設定。津波対策にこれぐらいあってもいい気がしました。無人機に乱入されるなどの防衛力の低さは、きっと事実上の軍事基地化に世界中が反発したからでしょう。


Q.光子ミサイル

A.フォトンミサイルの和訳。フォトンブラッド自体はない

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