ちょっと(色々)違うつり乙。   作:|ω・`)

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りそなをめちゃくちゃ甘やかしたい。
もうなにもしなくていいんだよって言いながらずぶずぶに依存させたい。


2月 2

 女の子になってから、早くも1ヶ月が経とうとしています。もう2月も終わりに差し掛かり、私がルナ様の元へご奉仕に向かう日も近づいています。小倉朝日として、本当にルナ様にお仕えする日が来ようとは。人生とは何が起こるか分からないものです。

 けれど、それはまだもう少し先の事でありますから、今は妹のりそなとの日々を大切にしようと思います。二年間の日々を共に過ごし、私を慕ってくれていたのです。そして何より、彼女がいなければ、私がルナ様にお仕えすることなど無かったのですから。少しでもお返しをしたいと思うのは、きっと間違いではないでしょう。

 

「いや、少し前にそれを言ってくれたなら喜んでそれに飛び付いたんですけど…女の子になってしまった貴方に、何を望めばいいのか…妹、正直困惑してます。」

「だよね…ん?りそな、僕が今も男だったら何を言うつもりだったの?」

「抱いてくれてもいいんですよって言います。」

「ダメだよ、兄妹でそんな事しちゃあ!」

 

 しかし、りそなは余り乗り気ではないようで。衣遠お兄様がフィリア女学院に関わっていると知ったあの日に、さらっと私を好きだと言ってくれた妹ですが、やはり兄が女になったという事実を受け入れきれていない様子です。確かに、私も衣遠お兄様が女の子になったら…いえ、この先を考えるのはやめておきましょう。あまりにおぞまs…いえ、無礼なことです。そして、そんな事が彼女の兄に起こってしまったのですから、彼女の心境も推して知れましょう。

 だからこそ、私はりそなに何かをしてあげたいのです。自己満足かもしれません。けれど、だからといって何もしないのは間違っているでしょう?

 

「…そんなに何かをしたいというなら、妹、考えがあります。」

「えっ、なになに?」

 

 …ちょっとまずいかもしれません。りそなが悪い顔してます。そんな時は、大体ろくな事には───

 

「今日1日、私の姉として振る舞ってください。」

「…あ、姉、として?」

「はい。妹、上の兄も下の兄も男なので姉というものが居たことがありません。ですが、下の兄は今こうして女の子になっているわけですから、姉としても全く問題ないです。」

 

 …うーん、やっぱりちょっと難しい要求が飛んできてしまいました。姉として、とは言いますが、私に姉など居たことは無かったので、何をどうすれば良いのかがさっぱり分かりません。ふーむ。

 

 普段は大蔵遊星として振る舞っているわけで、そこには素の私は一切含まれていません。りそなの要求は、つまりいつもと違う大蔵遊星になれ、ということでしょうから、ちょっぴり素を出して接してみるのも良いかもしれません。そう、言うなれば今の私は大蔵朝日なのです。

 

「分かりました、りそな。私は、今日1日貴女に姉として接することにします。」

「えっどうして敬語───」

 

 りそなが此方を向いたので、唇を指で塞いでみます。そしてそのまま何も言わせずに抱き上げ、ソファに座る私の膝の上に載せてみます。りそなの来ている服はゴスロリなので、服を痛めないようにするのは少しコツが要りますが、そんなことはどうってことはありません。

 

「わ、わっ」

「兄妹ではこんな事できませんけれど、きっと姉妹なら良いのかなって。…嫌でしたか?」

「い、嫌じゃないですっ」

「ふふ、良かった。りそなが嫌ならやめなければいけませんから。少しでも長くこうしたいので。」

 

 りそなを膝に載せる。おぉ、なんと甘美な響きでしょうか。私は、りそながどうして大蔵遊星に協力してくれるのかを、ちょっとずるいですけれど知っています。ええ、なんといじらしい妹でしょうか。…まぁ、FDのほうではまさか挿れられる事になろうとは思いませんでしたが、それはそれ、ということで。

 そんないじらしい妹を、姉として抱き締めるのは、倫理的に何の問題もありません。ある種合法的にりそなを愛でる事ができるわけですね。

 

 まるで借りてきた猫のように大人しく私の膝の上に収まっているりそなを、抱きしめながら撫でてみます。びくっと反応をしますけれど、どうやら嫌ではないようです。

 

「…姉らしく、というのはまだ少し分かってはいないのですが、こんな姉妹間のスキンシップはあっても良いでしょう。兄妹間じゃこんなこと、できませんから。」

「そ、そうですね。男の貴方ならいざ知らず、今は別に思うところはありません。」

「そうですか?…ふふ、そうなのでしょうね。」

 

 思うところはない、とは言うものの、顔が真っ赤では説得力に欠けるというものです。…ルナ様とも、なんだかこんな感じのやり取りをしそうな気がします。あのお方は、その白磁の肌が災いして、顔よりも肌のほうが感情を表しやすい方ですし。…おっと、妹を愛でているのに、今はまだ主人ではない方を考えるのは余りに無粋というもの、ここまでにしましょうか。

 …私はりそなに仕えていた、という設定になっているのだから、今この場の主人はりそな、ということになりますね。だからといって、今りそな様などと呼べばきっと気分は急転直下間違いなしですから、絶対に呼びはしないのですけれど。

 

「ねぇ、りそな。すこし出掛けませんか?」

「え、出掛けるって、どこへ?」

「青山の町を、二人でぶらりと。馬場さんもいらしていないことですし、きっと大丈夫ですよ。」

「…分かりました。いいですよ」

「ふふ、そうこなくっちゃ。…りそな。」

「なんです?なんだかさっきからハイテンションな兄…いえ、姉をみて、すこし困惑ぎみな妹ですが…」

「ほんのすこしの間ですけれど…

 

 

 

 ─────世界を、二人占めしましょう。」

 

 今ここの主役は、きっと私とりそなだけ。なら、そんな事を言ってもバチはあたらないと思うんです。




でもそんなこと出来るわけないだろ!
自立の道を見出だしたりそなにそれは余りに酷やんな…
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