もんむす・くえすと!の女の子たちがやって来てしまった件について   作:森野熊漢

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新元号になってから初めての投稿なので、実質初投稿です。

お待たせしました。
今回はだれも望んでないですが、主人公がチート強化されます。
多分これからもあります。


いろいろと間違ってる気がする

どうも、俺です。クローディアとのお出かけはすごく楽しかったとです。

遊園地に行った時、内心楽しめるのか?とか思ってたけど、いやあ楽しいのなんの。クローディアがすごく楽しそうだったのもあって俺もすごく楽しめたよね。

アトラクションを存分に楽しんで、定番の観覧車も乗って、その後某安くて美味いイタリアンなお店で晩ご飯を食べて、俺の家で別れたわけだけども。

何も知らない人からしたら、俺が女を連れ込んでるようにしか見えないよな。うわあ。

そんなことをクローディアに話したら

 

「べ、別に私は気にしないし?彼女と間違われたとしても別に何も問題ないし?」

 

とのことだった。顔真っ赤にして顔背けながらだったから、本当は嫌だったんじゃないかなあ。噂相手が俺だもんなあ。

なんか側でクイーンエルフさんやフェアリーズがニヤニヤしてたけど。あいつらあの一部始終を見て笑ってるとか性格悪いわ。俺はいいけどクローディアが可哀想だろ、俺と噂になるとか。

そう伝えると、至極残念な人を見る目をされた。なんなんだお前ら、表情筋の動かし方のバリエーション豊かだな。みんな可愛いから許すけど。

ちなみにクローディアにもその話は伝わっていたらしく、後から「別に嫌じゃないから…」とお言葉をいただきました。社交辞令でもきちんと伝えてくれるあたりやっぱりいい子です。お父さん、嫁にはやらない気だぞ!お父さんじゃないけど!

 

さて、そんなこんなありつつも平和に過ごしてたはずだった。

 

はずだったんだ。

 

「…何、これ」

 

イリアス神殿で、職業選択中にソレを見つけてしまった俺はそう呟くことしかできなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「よし、今日はこのくらいでいいだろう」

「ふいー、やっとか」

 

グランべリアの終了を意味する一言をきっかけに、俺はポ魔城の中庭に倒れこむ。ああ、今日もいい天気だ、と空を見上げる。

 

「とりあえずお前が習得した戦士の技はきちんと使えるようだな。だがまだまだ甘いところがある」

「わーってるよそのくらい。つか戦闘のプロと気分転換に模擬戦付き合わされてるだけの奴を一緒にすること自体が間違ってるんだがな?」

 

こちとらグランベリアやアルマエルマさん、たまもといった四天王メンツの四分の三に何故かよく呼び出され、こうして模擬戦めいたことに付き合わされている。呼び出しなんて生易しい表現で済まないことの方が多いがな。今日なんか朝飯食ってる最中に首根っこ掴まれて、気づいたらポ魔城中庭だったからな。過去最悪だなこれ。

 

「…グランベリアはこの先俺との特訓禁止な」

「な、何故だ!」

 

うるさい。俺の至福の朝食タイムを邪魔したんだ。そのくらいは当然だろう。

 

「そういや魔神斬り使えるようになったし、職変えてみるかな」

 

思い立ったが吉日。即刻イリアス神殿に向かった。

いつもの神官さんと少し談笑(主にソニアとルカの進展について)した後、職業選択する。おっ、戦士が終わってるから剣士が解放されてる。よしよし。

 

「他に職って色々あったはずだけど、どんなのがあったっけか」

 

いくらもんぱらをある程度やってたとはいえ、それほど重要視してない職については忘れがちなため、確認のためにざっと目を通す。

なるほど、兵士とかあったなそういや。シーフも忘れがちだけど存在してたわな。

上級職は…あー色々あったな。魔法剣士とかあったあった。いつかはマスターしときたいな。確か最上級職でギガスラッシュ使えるようになるのに必要だった気がするし。いや、俺戦う気はないけど。

 

「…ん?」

そして俺は見つけてしまった。その文字を。

 

「決闘者…?」

 

黒文字で表示されてるあたり、まだ職にはつけないみたいだが…。

疑問点はその表示されてる場所。名前からすると戦士系な雰囲気なのだが、なぜ中盤から後半あたりに置かれてるのか。

 

「なるほど、ギャンブラーとカードバトラーをマスターする必要があるのか…」

 

…いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!

これ、もしかしてアレか⁉︎アレなのか⁉︎

いやまだ決定づけるのは早い。まずはこの職に就いてみないと何もわからない。じゃあどうするか。

 

「熟練度…あげるか…」

 

決意した俺は、戦士から遊び人にジョブチェンジした。

 

戦士レベル1→遊び人レベル5

 

「いや待って⁉︎」

 

なんで遊び人レベルが地味に高いの⁉︎

アレか!こっちの世界で四天王とトランプやらUNOやらすることもあるからか!一応「勝負」の定義になってるから熟練度も上がったってのか!職に就いてないのに!

この事をたまもに話したら頭を撫でられた。もう俺、たまもママ無しで生きていけな…いや、そういう意味じゃないので。寝室に連れ込もうとするのは勘弁してくださいお願いしますから!

 

この後なんとか無事逃げ出した。大地の力使われなくて本当に良かったと今になって思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「やっと終わった……」

 

力尽きた俺はぐでっとその場に寝転ぶ。

なんとか遊び人、カードバトラーの職業レベルを10まで上げることができた。

 

「ようやくか……」

 

そう俺に言ってきたのはグランべリア。彼女も俺と同じように床に伸びている。彼女にしては珍しく憔悴しきった状態である。

 

「ここ数日のことは本当に地獄に思えたぞ……」

「そうね……しばらくは私も遠慮したいわ……」

「…………」

 

同じく付き合ってくれたたまも、アルマエルマさん、エルベティエも伸びている。エルベティエに至っては人型?を保てなくなってしまっている。

 

「まあ今回は職業的に一番いい上げ方がこれだったからな」

「ほんと、もうしばらくは懲り懲りよ……」

 

散らばっているそれを片付けながらのやり取りである。

俺たちがしていたこと、それは。

 

「トランプ、UNO、水道管ゲーム、遊〇王、デュ〇マ、M&W、アルゴ、百人一首、カード型麻雀に他には何やったっけか」

 

俺の職レベルを上げるためにしたこと、それはひたすらカードを使った遊びを延々とすることだった。

 

「うああああああ、思い出させないでくれえ……」

 

今までやってきたものの名前を呟くだけでグランべリアがうめき声をあげた。そこまでか。そこまでなのか!

いやまあ俺もしばらくは自分からはやりたいとは思わないけど。

 

「これなら普通に修行や外で戦闘をしたほうがよかったと思うんじゃがのう」

「馬鹿言うな、遊び人やカードバトラーに戦闘ができると思うか?」

「いや、普通にルカとかはしていたんじゃが」

「ポ魔城の住人と同じスペックに見るのはやめてくれませんかねえ!」

 

一般人舐めんな!戦士とかでも武器をもってようやく戦えるかどうかってところだというのに、カードで戦うとか死ぬわ!修行だとしても!

 

「いや、お主が今回したのも十分常識外れだと思うのじゃが……」

「そうか?」

「いやそうじゃろう。この二日間ぶっ通しで延々とカードゲームをするとは正気の沙汰ではないぞ……」

 

まあ、うん。ちょうど長期休暇が取れてしまったから思わずね。

 

「まあこれでも効率の良い上げ方を見つけたんだから許してくれよ」

「……一応聞くけど、見つからなかったらどのくらいかかってたのかしら……?」

 

アルマエルマさんの言葉にしばらく頭を悩ませる。そうだな。

 

「多分あと一日は要したと思いますよ」

「……見つかってよかったわ……がくっ」

 

あ、アルマエルマさああああああああん!?

 

「まあ方法が見つかったってのはよかったけど……その方法、今回以外ではやらないほうがいいわよ」

「安心してくれ。今回は一番効率が良かったからしてたが他ではする予定ないよ」

「約束してよ……? 私、あなたのイカサマに何回心を折られたかわからないくらいなんだから」

「え、時間じゃなくてそっち?」

「時間もあるけど、私含めてほかのみんなもあなたのイカサマの方に心を折られたダメージが大きかったと思うわよ」

「マジか」

 

いやまあ仕方ないよね?いかに上手くイカサマできたかで熟練度の伸びが大きく変わったんだから。

 

「カードのすり替えから始まり、他の使ってないカードとの交換、手札を隠す、八百長……これだけでも相当なのに勝ちが確定したと思ったところにどんでん返しされるのよ?しかもイカサマってわかってても立証できないようにされてるし」

「バレなきゃ犯罪じゃないっていうしな。バレたとしても証拠がなけりゃただのケチ付けだ」

「もう、本当にやめてよね?グランべリアが何回発狂したかわからないくらいなんだから」

 

あれはあれで面白かったんだけどな。カードでも負けず嫌いを発揮してたから他のメンツ以上に心的ダメージが来たのだろう。途中で勝者が敗者に命令できるってルールも追加したけど、ほぼグランべリアが勝つことはなかったし。俺も職業補正があったからかイカサマは上手くいってたほうだが、たまもは賢い狐らしく上手にズルをしてたし、アルマエルマさんもかなり上手い誘導をしてた。エルベティエもその軟体を上手に活かしてた。

あれっ、そう考えるとグランべリアのトラウマって俺だけのせいじゃなくね?

 

「まあ、もし次遊びでやることがあったらイカサマなしでやるよ」

 

とりあえずこの悲しい事件のことは忘れることにした。ごめんよグランべリア。君のことは晩御飯までは忘れない。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ってことで、と」

 

イリアス神殿、大神官様のところで件の「決闘者」を選択した。

 

「うむ、これでお主は……えっ?何これ。け、決闘者?そんなのなかったはずだが!?……ま、まあいいわい」

 

大神官様すら戸惑うってなんだよ決闘者。

 

「んで、やっぱり俺が想ってた通りのものだったと」

 

左腕についたデュエルディスクに目をやる。やはり『遊〇王』のほうらしい。

ちなみにデッキはというとなぜか中身が見られない。というよりデッキがセットされていない。

 

「これどうしろって言うんだよ……」

 

カードがなかったらデュエルできないじゃねえか。アレか?「カードは拾った」ってすればいいのか?

とりあえず家にあるデッキを差し込むかとか考えていると。

 

「輝……この二日間の恨みつらみ、ここで晴らさせてもらうぞ!」

「転職直後を狙ってくるとか卑怯すぎませんかねえグランべリア!」

 

ポ魔城中庭に気づいたら連行されており、グランべリアと対峙していた。

 

「まあお前も職が変わったから試運転したいだろう? 私もお前を叩きのめし……身体を動かしたかったからちょうどいい」

「今叩きのめすって言ったよな?ごまかせてないからな?」

「うるさい!とりあえず大人しくタコ殴りにされていろ!」

「やっぱり嘘じゃないか!」

 

い、一応修行目的のはずだから死にはしないはず……。

 

『ブォン!』

「危ねえええええぇ!?」

 

今の一振りで首が、俺の身体サヨナラバイバイするところだったぞ!?

 

「チッ」

「今舌打ちしたよなあ!?」

 

完全に殺しに来てるぞこいつ!

 

「安心しろ、死んでも蘇生させてやる」

「俺が蘇生できるって確証がないからやめてくれませんかねえ!」

 

確か死んでしまったってあれも実際には戦闘ができないってだけとか、致命傷には至ってないもの限定とかいろいろ聞いたことがあるけど!とりあえず首と身体が分離したらもう無理だと思うんだ!

 

「くそっ、どうしろって……ん?」

 

打つ手を考える最中、デュエルディスクにいつの間にかデッキがセットされていることに気づいた。

このデッキがどこから来たのかとかはわからないけど、そうだ。俺は今決闘者。

 

「あ、そうだ。ついでにこれを装備してみて、と」

 

ルカさんに借りて装備していた「魂のデュエリスト」がいつの間にか手元からなくなっていたが、とりあえず気にしないことにした。

そしてカードを5枚ドロー。ふむ。

 

「いくぞ!グランべリア!」

「ほう、今日は随分威勢がいいようだな。手加減はしないぞ」

 

へっ、言ってろ。

 

「デュエル開始の宣言をしろ!たまも!」

「えっ、ウチ? デュエル開始ぃ!」

 

その場に偶然居合わせたたまもに宣言をさせた。決闘者はこれがないと始まらないな。

 

「屠竜撃!」

「モンスターを裏側守備表示!これで防ぐ!」

 

グランべリアの剣が届く前に、俺の前にセットモンスターのカードが現れる。攻撃を受け、そのカードがグランべリアのほうへ向く。

 

「なんだ、それは……!?身体が!?」

方界胤(ほう〇いいん)ヴィ〇ャムの効果。攻撃してきたモンスターに方界カウンターを一つ乗せる!そのモンスターは攻撃できず、効果は無効化される!」

 

また、ヴィ〇ャムには永続魔法カード扱いとなって場に残る効果もあるのだが、これが関係しているのかヴィ〇ャムが俺の後ろで浮かんでいる。

ってか、初手でヴィ〇ャム引けて良かった。まあ方界カウンターに関しては多分短時間で切れそうだと俺は思っている。何故ならここはもんぱらの世界。ところ変われば効果も変わってくるだろう。

 

「手札から『愚〇な副葬』を発動!デッキから『方〇業(ほう〇いカルマ)』を墓地に捨て、そのままその効果を発動!デッキから方界モンスターを手札に加える!来い!暗黒方界神クリム〇ン・ノヴァ!」

 

宣言していくだけでカードが勝手にその通りに動いていく。ディスクがシャッフルを勝手にしてくれているあたり、結構新しい世代のものらしい。見た目は完全に決闘街編のだけど。

 

「くっ、まだ、まだああ!」

「もう動けるのかよ!」

 

思わずヴィ〇ャムの方を見ると、ヴィ〇ャムも単眼を見開き、驚いたような感じを出していた。

どうやらヴィ〇ャム自身も予想外だったのだろう。

 

「私も戦士という枠に捉われず、様々なことを試してきた。ちょうどいい。こちらも試運転といこう」

 

そう言った直後、グランべリアの身体がぶれた。

 

「忍法、分身……くっ、まだまだか」

「まだまだとか言ってるけど、二人に見えるな」

 

多重影分身でもするつもりだったのだろうか。

 

「まあいい、手札のヴィ〇ャム、方〇業、方界〇ーマを見せ、クリム〇ンノヴァを特殊召喚!」

「させるか!」

 

一刀両断。その言葉以外でないような鋭くも美しい一閃。

 

召喚されたばかりのクリム〇ンノヴァが一瞬で消え去った。

 

「なっ……あっ……!?」

 

嘘だろ?

 

「ふん、どんなものかと思ったがその程度か」

「その程度、だと!?」

 

攻撃力3000のやつをその程度だと!?

いや、ここでは攻撃力の概念はあまり関係ないのかもしれない。なにせグランべリアだ。いろいろ規格外だし。

 

「しかし、どうしたら……ん?」

 

ステータス画面が唐突に浮かび上がってきた。職業の欄が移っているが……。

 

レベル1 カードゲーマー→レベル2 凡骨

 

「おいいいいいいいぃぃぃぃ!」

 

なんか罵倒されてないか!?

そう思った瞬間、次はスキル欄が開く。

 

「! これは!」

 

いくつかスキルが追加されたのを見て、突破口が見えた気がした。

問題は、それを引けるかというところだがまず問題はないだろう。

 

「来い!『時の魔〇師』!」

 

何故なら俺はそれらのカードを一枚もデッキに入れていないのに使えることになっているから。

宣言通り、時の魔〇師が手札に来る。しかし、今出したところで一太刀のもとに切り捨てられるのが目に見えている。

それなら!

 

「俺は時の魔〇師を召喚!続いて攻撃の〇力化を発動!」

 

召喚したばかりの時の魔術師を襲う巨剣が分厚い光の壁に遮られる。

 

「今の内だ!タイ〇マジック!対象はグランべリアの足元!」

 

タイムルーレットが回り始める。今のうちに俺は俺でできることをしておかないといけないが……。

止まった針の先が示すのは髑髏。つまり。

 

「ぐあああああぁっ」

 

タ〇ムマジックが失敗し、時の〇術師が爆発する。その爆風に俺も巻き込まれてしまった。

致命傷ではないが結構な痛手である。

 

「ふん、我が剣を止めたのには驚いたが自爆か」

「仕方ねえだろ、運なんだから」

 

だが時間稼ぎはできた!

 

「いけ!真〇眼の黒竜(レッ〇アイズブラッ〇ドラゴン)!黒〇弾!」

「なっ!いつの間に!」

 

いつってさっきの爆風に巻き込まれた時だよ。ついでに言えば、今の一連の動作の間にも、俺の職レベルが変動しており、

 

レベル2 凡骨→レベル3 決闘街トーナメント参加者→レベル4 神と対峙せし者

となっている。城〇内くん大好きか!

まあそれに伴って俺の使えるカードが大きく増えているんだがな。

 

「いくぜ、魔法カード発動!『エネ〇ーコン〇ローラー』!グランべリアを守備表示にして動きを封じる!コマンド入力は左、右、A、B!」

 

巨大なコントローラーが自動で動き、最後の入力が終わると同時にグランべリアに不可視の圧力がかかる。

少し苦しそうではあるが、すぐに向かってくるだろうし、今のうちに他のこともしておかないと。

 

鉄の騎士ギ〇・フリードとリトル・ウィ〇ガードを召喚したところでグランべリアにかかっていた効果が解けたようだ。

 

レベル4 神と対峙せし者→レベル5 友の行く末を見届けし者→レベル6 学生兼社長

 

だが、ここでまた俺の職レベルが上がったことにより俺はまた違った手を出す!

しかし、ここで学生時代の社長と同等になったか。となるとここで俺が出すのは!

 

「来い!『青〇の白龍(ブルーア〇ズホワイ〇ドラゴン)』!」

 

当然社長の嫁である。しかしこの職のアレから察するに、まだこの時は融合は使ってなかったときのはず。

それなら!

 

「魔法カード『滅びの爆〇疾風弾(バー〇トストリーム)』!」

 

原作では攻撃宣言で使ってたけど、許されるだろ!

二体のモンスターを倒した後であろうグランべリアに白き龍から放たれる攻撃が襲い掛かる。

これで仕留められたら御の字だが……!

 

「なかなか強烈な攻撃だな!だがこれならどうだ!」

 

ーギガスラッシュー

 

そう宣言し放った技は龍の攻撃とぶつかり合い、打ち消しあった。

 

「なんて奴だ……」

「それはこっちのセリフだ、輝。よもやあんな神々しい龍まで呼び出すとは」

「そりゃあ社長の嫁だから……ぐっ」

 

身体が急に倦怠感に苛まれる。おそらく召喚魔法と同じで、何らかの力を使っているからだろう。

良くても次が最後の攻撃になる。これ以上のダメージはやばいって、身体中が悲鳴を上げているぜ。

 

「次で、最後だ!ドロー!」

 

グランべリアが相手だからだろうか。決闘者のレベルがどんどん上がっていくのを感じる。ステータスを見なくてもわかる。

 

レベル6 学生兼社長→レベル7 KCコーポレーション社長→レベル8 闇の人格→レベル9 名もなきファラオ

 

今の俺ならあのカードも出そうと思えば出せるかもしれない。だが猶予はないため俺のとる勝ち筋はこれしかない。

 

「いくぞ……『武藤〇六(じいちゃん)の魂のデッキ』!」

 

デッキと手札が輝く。その輝きが収まった時、手札にあったカードはすべて違うものに変わっていた。

 

「魂のデッキ……もしやアレか!」

 

なんでわかった!?と思ったけど、そういや俺の方の世界で暇つぶしに見せたことがあったんだっけ。

 

「だがそうなると雑魚が多く出てくるはず。その間に勝負を決める!」

 

確かに、そう考えるよなあ。だけど。

 

「勝利は我が手中にあり!」

 

初手で揃っていた5枚のカードをモンスターゾーンに並べる。

 

空間が揺れ、俺の背後から両手両足、そして最後に顔が現れる。

 

封印〇れしエグ〇ディア。

 

さあ、最後の勝負だグランべリア。

 

「エグ〇ート・フレイム!」

「くっ……おおおおおおおおおおっ!!!! 乱刃・気炎万丈!!!!」

 

お互いの技がぶつかり合う。

遊戯王のルールなら、エグ〇ディアがそろった時点で勝利となるが、ここではそうもいかないらしい。

おそらくだが、俺の精神力や決闘者としてのレベルでモンスターの攻撃力や耐久力が変動すると思われる。

なら、ここで俺が倒れてしまったらエ〇ゾディアを揃えたけど負けるという摩訶不思議な現象が起きるわけだ。

それも面白そうだが、そうもいかない。

何故なら。

 

「は、はははははは!さすがグランべリアだな!」

「く、はははははは!ああ、まだ負けるつもりはないからなあぁ!」

 

『お前には負けない』

 

その意地が俺を奮い立たせてくれている。そしてきっと、グランべリアも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一体どのくらいの時間が経ったのか。

ふっと、攻撃が緩んだ。見るとグランべリアは耐えきったようだ。

 

(ああくそ、俺の負けか)

 

かなり本気になってたけど、手合わせでも負けるのは悔しいな。

その思考を最後に俺は地面へと倒れ伏した。

 

その数秒後、剣を握りしめたまま同じように倒れ伏した竜人の剣士がいたという。




過去最長ですね。
その分中身も無茶苦茶です。まあどんな風な強化がいいかとかめっちゃ考えてた弊害と思ってください。まとまりきってないし展開がアレなのは一重に私の力不足です。
ほんとすみませんでした。

これからのチート強化にはいくつか候補はありますが、こういうのもやってほしいってのがもしあったら教えていただければと思います。今のところ、某ソシャゲの魔法使いもさせてみようと思ってます。


あっ、カード手裏剣入れるの忘れてた。
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