もんむす・くえすと!の女の子たちがやって来てしまった件について   作:森野熊漢

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12月31日22時から書き始めて年内に投稿するRTA、はっじまっるよー


ゲーム実況動画

動画配信。

昨今人気になっているコンテンツであり、そのジャンルは多岐にわたる。

料理配信だったり、散歩動画のようなものからゲーム配信などなど。

個人的に最も人気なのはゲーム配信なのではないかと思っている。

若年層から割と中年の人まで好きな人は多いジャンルだし、動画関係なく幅広い年齢層に人気のコンテンツだからである。

 

さて、ここで俺がやってみたい動画配信とは、まあ例に漏れずゲーム配信である。

というのも、まあここ最近よく見てしまってるんだよね。RTA動画。

しかも自分がやりこんでいて、割と素早くクリアできたと自負していたゲームを様々な仕様の範囲、つまり改造チックなことをせずにクリアしていたのを見て、悔しくなったというわけだ。

まあスピードランに関してはかなり練習しないといけないようなものなので、今回はゲームの良いところを知ってもらえるようなものを作っていきたいと思っている。

ただ、実際に配信をすると色々とまずいから、実況動画という形でとりあえずやってみることにした。

……数人が見てくれたらいいなレベルだから、完全に自己満足の範疇だがいいだろう。

 

 

「ってことで、とりあえずこれでいい感じか」

 

全ての準備を済ませ、一息つく。

今回やるのはPCのゲーム。なのでPCに録画ソフトを入れ、先日買ってきた安めのマイクをつなげる。編集に関しては、まあ初回だし、昔あった実況動画のような感じでカットやら早送りやら程度を入れれたらいいと思っているからPCに元々入っていた編集ソフトで事足りるだろう。

ああ、ちなみにPCは例のもんぱら世界直通のものではなく、あの後別に購入したものを使っている。あっちは完全にもんぱら専用になってしまったが仕方ない。

 

始める前に、部屋を見回し、外からも声が聞こえてこないことを確認する。

 

「……よし」

 

録画ソフトの電源を入れ、動き始めたのを確認して、いざ。

 

「初めまして、輝と申しま「輝うううううぅぅぅ!」ああああああああ!?」

 

唐突に親フラならぬもんフラ(もんむすフラ)が起きた。

 

「聞いてよ輝! かむろちゃんが酷いんだよ!」

「酷いのはお前だ」

「まだ何も伝えてないのにかむろちゃんの味方するんだああああああ!」

 

しまった、気合い入れて録画開始したのに、きつねが飛び込んできて出鼻をくじかれたことに対して言ったことが、会話にかみ合わなくて変な勘違いをさせてしまった。

 

「ああ、違う違う。きつねが急に来たからやりたいことができなくなったからそのことについてだ。んで、何があったんだ」

「ひぐっ、聞いてくれるの……?」

「聞いてほしくて来たんじゃないのか……? 聞かなくていいなら聞かないけど」

「聞いてくだしゃああああああい」

 

わんわん泣きながら胸に飛び込んできたので、頭をなでながら録画を切る。

今回の動画は後で消しておくことにしよう。

 

 

 

どうやらきつねとかむろの間で出かける約束をしていたのだが、かむろが間違った時間を伝え、きつねがそれを信じて行動した結果、かむろに散々に言われたとのことだった。

きつねの話を聞いた後、かむろを呼び出し話し合った結果、かむろが自分の勘違いに気づき、謝罪。きつねに酷いことをしてしまったかむろも大泣きに泣き、きつねもそれにつられてか再び大泣きしたため、俺が二人を慰めることになった。

にしても、二人して俺の胸に抱きついてくるのは何でだ。小学校に通ってはいるものの、精神まで小学生になってないか?

とりあえず泣き疲れて俺の膝で勝手に寝たきつねとかむろを、七尾を呼び出してポ魔城に運んでもらった。……何故か今度、七尾おすすめの油揚げ料理を一緒に食べに行くことを約束させられたのがよくわからなかったが。

 

 

「さて、では気を取り直して」

 

再び録画ソフトを起動。ゲームも起動し、録画開始ボタンを押す。

 

「初めまして、輝と申します。初めてなので私の好きなゲームをやっていきます」

 

まあ、順調な滑り出しではないだろうか。

昔やっていたのもあり、さくさくと進めていく。勿論、その間にもゲームの説明だったりは忘れない。

プロローグが終わり、ようやく操作可能になる。

 

「じゃあここから本格的にゲームスタートですね。こういったゲームは割と最初に自宅の中を調べてアイテムを取っていってしまいますが、このゲームではそれはやらないほうがいいです」

 

「それは何故なんでしょう?」

 

「ああ、実は話が進むとここのアイテムがもっと良いものに変わるんだ。他のゲームではそういうことはない分、割と気づきにくいところなんだよな」

 

「なるほど、気を付けますね!」

 

「ああ、そうしてく……」

 

待て、今俺は実況動画の録画をしてるんだよな? 今誰かと話してなかったか?

 

「へー、何か面白そうなゲームですねえ。今度私もやってみていいですか?」

 

「すずめええええええぇぇぇ!!!!」

 

「ぴいいぃぃぃ! なんですか!? 急に大声出さないでくださいよおおおぉぉ!」

 

「いや、大声も出すわ! 知らない間に隣に座られて急に参加されたらびっくりするわ!」

 

すずめ娘が隣でひっくり返っているが、俺は悪くない。

 

「あれ、一人でゲームやってただけですよね? 何かまずかったですか?」

 

……そうか。あっちではこういうコンテンツはなかったな、

 

「あー、まあゲームしながらゲームの情報とかしゃべってたんだよ。そういう動画を作ろうと思ってな」

 

「動画、というと輝さんがよくこの機械や小さな画面で見てるものですよね」

 

「そうそう、ゲームの実況動画ってやつだな」

 

「面白そうですね!」

 

キラキラした目でこちらを見てくるすずめ。

 

「……今度俺の好きな動画を教えるでいいか?」

 

「いいんですか! ありがとうございます!」

 

やったあああああ!輝さんの好きなものを知れるうううう!とか叫びながらすずめはポ魔城へ帰っていった。

 

「いや何しに来たんだよ!?」

 

またも録画を中断しないといけなくなった。

 

 

とりあえずさっきの動画は途中までは使えるから、その続きから撮っていくことにする。

自宅のアイテム回収、ダメ絶対のくだりを再度して、ゲームを進めていく。

今回やるのはRPGゲームなので、何回かに分けての実況を予定している。今回は最初だし、最初のダンジョンをクリアするところまでにしよう。

 

「さて、順調にここまで来たけど、こんなに大変だったっけ」

 

昔やってた頃より時間がかかった気がする。昔、といっても数年前だが、あの頃は夢中でやってたのと、RTAめいたことをしていたから、その弊害かもしれない。

 

「さて、ボス戦か」

 

回復良し。装備よし。周囲にもんむすの存在、よし。

 

「戦闘突入。うわ、久しぶりだな」

 

最初のボスが画面に現れる。大体のプレイ動画では飛ばされたり、瞬殺されるせいでじっくり見る機会がなかったけど、こうして自分でプレイすると懐かしくなる。

 

「ん? なんか誰かに似てる気がするんだよなあ」

 

じっくり見たからか、そんな思いが芽生える。

 

「うわ! ゴブが画面の中にいるよ!」

「本当だぞ! さっきまで一緒にいたのに!」

「ガオ! ゴブ、いい奴だったぞ……」

「待って? 確かに普段外に出てるけど、今ここにいるよ、ねえ?」

「……あ、そうかゴブだ」

 

序盤の敵ということでゴブリンのボスだったけど、確かにもんぱらのゴブによく似てるんだわ。

 

「ゴブ、いい奴だったのに……」

「惜しくないやつを亡くした……」

「なんとか都合合わせて受ける仕打ちがこれって酷くない? ねえ?」

「この間頼まれたハンマーの代金、まだもらってないのに……」

「パピに至っては、きちんと料金払ったよねえ!? しかもボクのことよりお金の方を心配されてることにショックだよ!?」

「…………」

 

プチ盗賊団 が あらわれた。

コマンド?

 

「輝、面白そうなことしてるじゃない! アタシたちも混ぜてよ!」

「クックック、風のヴァンパイアであり、凄腕の商人候補のヴァニラも混ぜるがよい!」

「ウガ、ゴブにそっくりなのがいるってことは、パピにそっくりなのもいるのか?」

「あれだけボロクソにいじっといて何事もなかったかのように振舞われてる!? ……輝うううううぅぅぅ!」

 

こんなの、動画の続きがとれるわけないじゃない。

 

 

 

 

プチ盗賊団の来襲後も何度か動画撮影にチャレンジしたが、悉く妨害された。

いや、いくつかは仕方なかったと思う。

ジェシーやクローディアは、唐突な用事だったみたいだし、俺が動画撮ってるのを見てすぐに謝ってくれたし。やっぱりあの子たちはいいもんむすだ。

ラミルミレミの三小悪魔は先のプチ盗賊団と同じような感じだった。ラミが肩越しに喋り、ルミが多少おどおどしながらも右腕にひっついてきて、レミはぽやっとしながら膝に座ってきた。なんだろう、ゲームと違って純粋にかわいいと思ってしまった。

 

最後に来た魔王と女神は……うん。

何が「貴様の作る料理が食べたい気分だ。ありがたく思って作るが良い」とか「この女神に料理を作る栄誉を授けましょう」だ。

カップラーメンを投げつけた俺は悪くない。

 

そんなこんなあって、何度も撮り直しを重ねて一本作れた。

まあ動画の最後でも言っているが、環境的に厳しいから続きは作れそうなら作ることにしよう。

 

そう思っていたのだが。

 

「輝、このゲームでならお前は私と戦ってくれるのだな」

「…………えぇ……」

 

脳筋竜剣士に目をつけられてしまったうえ、勝負の動画まで撮ることになってしまったのだが、それはまた別の話。




1時間で3000文字程度。
30分風呂。
15分で紅白見て残りの文字を打つ。

なお酒も数時間前に少し飲んでいたので文章力はいつも以上にアレ。

ですが、2時間で一本(クオリティはアレですが)書けました。
やはり好きなように書けるのっていいですね。


ということで、今年はほぼ更新してませんでしたが、見てくださった方、ありがとうございました。
またちょいちょい機会を見つけて混沌の迷宮を潜って、終章待ちをしつつ更新していきます。
オリジナルの話の方も進みは遅いですが良ければ見てやってください。

それでは良いお年を。
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