もんむす・くえすと!の女の子たちがやって来てしまった件について   作:森野熊漢

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こちらではお久しぶりです。
終章PVの情報量多すぎてほぼ頭に入らなかったんですが、私と同じような人っていますよねきっと。


終わりの予感

「ふぅ……」

 

動画の再生が終わり、一息つく。

ここ数年、「まだ続編は出ないよなあ」って友人と話していたのだが、唐突にその続編に関する動画が出てきたのである。

そう、「もんむす・くえすとぱらどっくすRPG 終章」のPV動画である。

前までの俺なら、「ふーん」と、特に何も考えずに見ていただろう。

だが、そうも言っていられなくなってしまった。

 

「これは……みんなには内緒にしないといけないよなあ」

 

何を隠そう、リアルにもんぱらの住人と交流があるのだから。

俺のゲームデータは当然のことながら中章までしかない。つまり現在のゲーム内での情報以上のものは知らないはずなのである。そこに本来知りえないはずの情報を入れてしまうとどうなるか、ということである。

正直情報関係に詳しくはないのだが、良くてデータを読み込めない。つまり理解ができない、もしくは拒絶される。まあこれならマシだろう。

考えたくはないが、悪くてバグが起きる。最悪、あのもんぱら世界が崩壊を始めることまで考えられる。

現実に何故かもんむすたちが飛び出してくるのは(本来あり得ないのだが)いいとして、何故かアポトーシスたちも出入りしたり、挙句には現在混沌の迷宮限定のボス扱いになっている、終章ボスたちまでが出入りしているわけだ。そんな奴らにPVとはいえ、中章までしか進んでいない奴らに教えたりしたら何が起きるかわからないことこの上ない。

 

(案外、終章での役割とかも知っていたりするかもしれないが……まあ不要な危険を冒す必要はないだろうしな)

 

情報を漏らしたら、謎の漏洩を見せる可能性もあることだしな。特にホリィとか、ホリィとか、ホリィとか。

 

(白兎や死神さんはどうなんだろう……いや、これもやめておいた方がいいな)

 

わざわざ、PVの中で名前が挙がるくらいなんだ。白兎に関しては意味深な言葉まで残しているし、やめておいた方がいいだろう。

俺も、まだ知りたくないしな。

 

「……とまあ、そう考えはしてたんだけどさ」

 

足を例のPC……もんぱら専用機となった穴あきPCに向ける。

現在も普通に行き来できるのだが、今日はPVを見ることにしていたため、来ることを拒ませてもらった。

最近気づいたのだが、ノートパソコンだから折りたためるわけで、折りたたんでしまえば、閉じている間は行き来できなくなるということがつい最近わかった。シルフの犠牲が伴ったが、大丈夫だったことも追記しておく。

 

「混沌の迷宮に、と」

 

もんぱら世界に移動し、即座にイリアス神殿の二階へ。冥府に続く扉を開ける。

扉の前にはルカさん一行もいなかった。

 

「お前か。一体どうした」

 

死神さんが俺の急いでいる様子を察してか、声をかけてきた。

いつもなら何も話しかけてきたりしないのだが、そんなにいつもと違って見えたのだろうか。

 

「ええ、ちょっと混沌の迷宮の方に用があって」

「ふむ……察するに、力試しとかではないな。他の仲間に知られてはまずいことか」

「……なんでそこまで察することが出来るんですかねえ」

 

本当にこの人、ゲーム内だけの存在だよな?

 

「まあ今回は稼ぎとかそんなんじゃないんで、ええ」

「……ふむ、そうか。なら、これを着けていけ」

 

言って手渡されたのは、今俺が着ているのと全く同じ服と二振りの剣。いや、そう見えるもの、である。

 

「これって前に用意してくれてた概念装備か?」

「ああ、あの時は要らないと言っていたが……今は必要ではないか?」

「助かるよ」

 

以前、混沌の迷宮に向かう際に、一度手渡されたことがあった。レベル上げや力試しの意味合いがあったから、あの時は断ったのだが、今は必要なときだろう。

改めて装備を調べてみる。まずは服……に見えるもの。

 

「概念:アウター」

混沌世界の意志から生み出された衣服の概念。混沌の全てが詰め込まれている。混沌の力すら跳ね返す。

 

  HP200000

攻撃力150000

守備力150000

 魔力150000

精神力150000

素早さ150000

 

付加能力

全属性反射

時止め中行動可能

混沌マスタリー400%(重複可)

敵行動前に「後より出でて先に断つもの」発動

全属性200%アップ

全種族能力200%アップ

全技威力200%アップ

全印

装備に混沌属性付与。

1ターンに1度、自動蘇生

 

「…………」

 

おかしい。明らかにぶっ壊れなんだが。これ一つで混沌装備全てを賄えるレベルなんだが。

しかも某運命シリーズのやべえ宝具が自動発動されるんだが。グランドなオーダーしか知らんけど。

 

恐る恐る他の装備も見てみる。

 

「概念:帽子」

「概念:装飾」

 

名前と説明が若干違うだけで能力や付加能力が同じだった。

……待って、これver4.1だとマスタリー重複は意味をなさなくなってると思うんだけど、これ無駄になってない? 俺自身が混沌潜るのにそのあたり気にして4.0でずっと潜ってるんだが。じゃないとデスクロー弱体化された中では火力不足でどうしようもないんだ、仕方ない。

 

あとは武器なのだが。

 

「これもぶっ壊れているよなあ絶対」

 

いやまあ、助かるんだけどさ。今回に限っては。一人だし。

 

「概念:武器」

混沌世界の意志から生み出された武器の概念。混沌の全てが詰め込まれている。全ての武器の概念の元。

 

攻撃力 1000000

守備力 200000

魔力  1000000

精神力 500000

素早さ 1000000

 

付加能力

全武器属性付与

全技使用可能

戦闘開始時「カオスドライブ」自動発動

攻撃時、相手の能力上昇、状態変化無効化

全攻撃属性200%アップ

全職業能力200%アップ

全種族能力200%アップ

 

 

「これゲームの方で欲しいんだが?」

 

しかもデフォルトで付いてる能力だけでこれだとすると、ランダム付与されるものがあったら更に物故割れるわけで。

俺のルカさんにこれくらいのAΩが欲しい。ロゴス・マキナは使用回数がカウントされるから使ったことないけど。

何か、使用回数が記録される系の技って使いたくないってなるんだけど、この心理わかる人いる?

別ゲーだと、プリズム〇ターズとかでもそういうの割とあるけど、記録されるのが嫌だからって理由で苦戦するのわかっててもカウントされる系は使えないマンなんだが。

 

話が逸れた。

 

「死神さんや、さすがにこれはぶっ壊れすぎではないでしょうかねえ?」

 

頂いた(借りているだけだが)装備に、能力が良すぎることでケチをつけるというレアな図が生まれた。

 

「もしいつもの腕試しなら渡さないが……今回は違うのだろう? おそらく下手をすると迷宮内でお前が死にかねん」

「いや死んでも入り口に戻されるだけじゃなかったのかここ」

「腕試しならな。だがお前は……どうやら下手をすれば世界を壊しかねんことをしそうだからな」

「……そんなつもりはないんだがなあ」

「なに、私の勘だ」

 

まあ下手なムーブかましまくって終章のことがバレるとかでなければそんなことはないと思うが。

 

「それに、お前にはこんなところで死なれては困るからな」

「え、何? 死神さんがまさか俺にそんなことを言ってくれるなんて」

 

割と死神さんは好みだったりするから純粋に嬉しい。

 

「お前が死ねば……いや、止しておこう。少なくともお前に気があるとかではないから安心しろ」

 

数秒前の僕の純粋な悦びを返してほしい。

 

「へいへい、わかってますよーだ。じゃあちょっと行ってきますよーだ」

 

割と小さくない傷心を抱えながら混沌の迷宮に飛び込んだ。

涙の跡なんて残ってない。きっとそれは心の汗だと思いたい。

 

 

「……お前が消えることがあれば、それは世界が終わる時だからな」

 

姿が迷宮へと消えた後、死神はぽつりと呟いた。

 

 

 

「さってと、出来れば低階層で出てきてくれたらありがたいんだがなあ」

 

適当に敵もんむすを回避しながらダンジョンを突き進む。

いつもやってるゲームと違い、俺視点で進んでいるため、言ってしまえば3Dダンジョンになっているわけだ。そのため、普段ゲームで見慣れているであろうマップでも、最初は現在地がどこかとか、どのマップにいるのかがわからなくなる。

 

「っと、まーたピラミッドか」

 

気のせいか、3回に1回はピラミッドマップが出てきてる気がする。ここ好きじゃないんだよなあ。

地面が砂だし、敵に蜃気楼娘出てくるからデスクロー効かないし。時止めするとほとんどの味方が動けないからキラッ☆→パンドラボアコンボが出来ないし。

まあ今は全力で逃げてるからいいんだけど。

ちなみに強ボスは全て概念装備頼りでなんとかなってくれている。

まさか攻撃を当てられたと思った瞬間敵が爆ぜるとか思わないやん。

オーバーキル過ぎない? 一応混沌のアレとはいえ、知り合いもいるわけなんだが。

 

「っと、白兎だけ……周りは亜空間……来たか」

 

いわゆる強ボスルームにやっとたどり着いた。闘技場と違って白兎による回復が見込めるのがいいところではあるが、回復だけしようと思って話しかけたら魔王殺しさんが出てきてしまって絶望したのはいい思い出……ではないな。今でも嫌だわ。

問題は、割とこの部屋で出てくるのが誰かわからないことなんだよなあ。

今回のお目当ての人たちもここだが、ドッペル四姉妹に魔王殺しさんに天使殺しさんに……あと誰かいたっけ。黒のアリスが三段階目まで連戦だった気もする。

 

「白兎チェックは……セーフ」

 

小突いて回復してもらうものの、魔王殺しさんは出てこなかった。ありがたい。

そうとなると、ゲームでは光っている部分……ちょっと亜空間をのぞき込みやすい立ち位置に移動してみる。まあ力試しでもここに来ることはあるから慣れてはいるのだが。

 

「Hey……Si〇iじゃないし、なんて言えばいいんだ」

 

下手したら検索機関さん出てきちゃうからね。いや、出てきてもいいんだけど、出来れば違うのが出てきてほしい。

 

ズゴゴゴゴゴゴゴ……

 

「この音は……」

 

亜空間を吸い込むような音と共に出てきた一人、いや一機というべきか?

ルカさんに似ている風貌をしているが、何度見てもルカさんからかけ離れてしまった姿のそれが現れる。

 

(目的のワーブレさんが向こうから来てくれたのは助かる)

 

自分の目的の半分が果たされたことに安堵していると。

 

ピカアアアアアアァァァァ

 

「……ゑ?」

 

某古代エジプト王のような声をあげてしまったんだが仕方ないだろう。

なんでワールドブレイカーの横に、天使が降臨するような光が現れているのか。

そしてその光から現れたそれは、ワーブレさんの横に無事降臨なされた。

ルカさんによく似た顔立ちをしているが、こちらも俺の知っているルカさんと違う恰好をしている。

 

「なーんでそうこのタイミングでジャッジメントも出てくるんですかねえ……」

 

なんか俺だけがもんぱらに関わると、仕様で起きえるはずのないことが起きるという事実に、ため息しか出なかった。

 

 

 

 




脳死で書いてたからこの先どうなるやら。話はアレでも続きは書きたい。
終章いつ出るのかが楽しみな反面、また数年待たないといけないかもしれない可能性に震えております。

ちなみにコラボキャラとかも出してほしいとかあったら……感想とかで言ってもらえたら……とは思います(更新頻度が上がる可能性)
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