もんむす・くえすと!の女の子たちがやって来てしまった件について   作:森野熊漢

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正直前回むちゃくちゃな装備を与えたこととか、ワーブレとジャッジメント二人同時出現させたのを後悔した。

なおタイトルはWA4のとあるコンビネーションアーツに対するどこかで見たツッコミ。


「アークインパルスだ!」ってどこから来たんだその名前

単刀直入に言おう。

 

現状、やばいの一言に尽きる。

技が、術が次々に飛んでくる。

視界が常にチカチカしている状態で、落ち着かない。

いや、そんなことはどうでもよくないが、どうでもいい。

 

「あの、もうやめません?」

何回そう言ったかわからない言葉を、また無駄なんだろうなと、半ば諦めながらも口にする。

返事の代わりに返ってきたのは、「照覧せよ、神の力……来たれ、イリアス!」という言葉と共にジャッジメントさんの召喚した女神イリアスの攻撃だったわけだが。ってかイリアスを召喚ってストーリー的にどういう流れでそうなったのかが気になりすぎるんだが、本当に今それどころではない。

 

「マジで死神さん、これを想定してたってことですか」

 

死神さんが貸してくれた装備がまさか本当に役立つとは思っていなかった。

イリアスの放つ光が俺に当たる直前、不自然な角度で跳ね返る。向かう先は、ジャッジメントさんと何故か共闘しているワールドブレイカーさんである。

あ、やっぱりきちんとダメージが入ってるようだ。

どうやら、俺の借りた装備は、反射ダメージにも装備効果が乗ってしまっているらしく、何故か威力が上がって反射されているようである。

しかも、武器効果に乗っていなかったはずの全印効果付与だったり、耐性貫通効果が気が付いたら付与されていたことに関しては、もう見なかったことにしてよい気がした。きっと今回のワーブレさんやジャッジメントさんの耐性が弱いパターンを引いたんだ。きっとそうに違いない。彼らが何に対して耐性を持ってたかなんて全く覚えてないけど。ジャッジメントさんは不思議な踊りでMP枯渇させれば危険な行動がぐっと減る弱点が昔はあったから、それで何とか倒していたけど、デスクローが出たときにその弱点がなくなったんだっけ。あと一回復活するようになったはず。デスクローで全て解決するからいいけど。バージョン上がったら勝てなくなりそうとは思ってる。

ワーブレさんはかつては時止めで殴るしかなかったんだっけ? 混沌の迷宮の修羅が出るまでに、C-環が手に入らなかったから試せてないんだけど、確かそうだったはず。なお時止めできない俺は、ワーブレさんに会ったら黙ってリセットしてた懐かしい記憶。デスクローでかつての苦い思い出を粉砕できた時には謎の達成感があったなあ。なお、バージョンアップで絶望よこんにちは状態だが。

 

「……!!」

 

なんだっけ、ミカエラさんとかがイリアスに使ってたあの技だ。

装備品にもある、えっとえっと。

 

ワールドブレイカーの審判の剣が闇を祓う!

 

「あ、天軍の剣だ」

 

思い出したときには、天軍の剣がジャッジメントさんを祓っていた。

続いて何かよくわからない爆発。多分ナノフレアかな。

これも目の前、というか俺を包み込むように爆発を起こしているはずなのに、何故向こうが食らっているのか。反射の仕組みがよくわからないことになっているんだけど、これが混沌の力というやつなのか。

全部ジャッジメントさんに行っているのをいいことに、ワーブレさんが次々に攻撃を放ってくる。

 

「サラマンダー終式カノン、システム:シルフV2……だっけ?」

 

どこかの情報で、精霊マキナは無属性攻撃で必中ってことを見た記憶がある。サラマンダーって書いてるし、炎耐性あったらいけるやろ!と思っていたら9連発くらってクララとか全部剥がされて消し飛ばされた思い出。

シルフは問答無用だったなあ。バフ全部かけた! ディフレクトも完璧!ってなっているのにシルフV2でディフレクトが反応しなくて、頭が宇宙猫になってた。

ん?でもとある動画ではシルフV2が効かなかったっていう文面があった気がするんだがあれはどういうことだったんだろう。

 

そんなことを考えている間にもオートリフレクが仕事してくれている。仕事しすぎて過労にならないかちょっとだけ心配である。

 

そしてダメージ源になっているのは反射ダメージだけではないんだよね。

絶えずどこからともなく剣?がワーブレさんを襲っている。そのどれもが貫通しているわけで、控えめに言ってやばい。

確か「フラ〇ラック」だったっけ。多分「後より出でて先に断つもの」の効果で出ているわけだが……これ、某型月のソシャゲでは宝具だったよな。

1ターン自分に攻撃が来たら反撃するってやつ。

原作見たりしてないから詳しく知らないけど、とりあえずバゼットさんが好きです。

 

「あとノームとウンディーネもあったはずだけど……いや見たいわけじゃないし、むしろやめてほしいんだけど」

 

なんというか、混沌の迷宮の敵とはいえ、時間をかけてボロボロになっていくのを見ていたいというわけではないんだよなあ。

ジャッジメントさんが俺のそんな気持ちも知らずにタイダルウェイブを放ってくる。ほんとやめてほしい。可哀想だ。ワーブレさんが。

 

「……この世界も壊す……壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す」

「この世界を裁く……裁かなければならない……」

「ほんっと、元があの人なのかってくらい話聞いてくれないな……」

 

一度こっちからも手を出して止まってもらうしかないか?

何をするか、と考えてみる。

一番楽なのはこちらも増援を呼ぶことだが……ホリィたちやソニアたちを呼ぶのは終章絡みでマズいことが起きたりしたら、と考えるとこの選択は却下だ。

では他に何かあるだろうか。

増援を呼ぶ、ということが頭をよぎった時に先ほどからのフラ〇ラックと、ワーブレさんの見た目からロボットみたいという印象、そして混沌空間が宇宙みたいという感想が順々に思い浮かぶ。

……うん、できるかな?

転職の書を引っ張り出し、職業を「カル〇アのマスター」に変更。

召喚したい彼女の姿を明確に頭に浮かべる。

 

「召喚の口上は知らんから適当にやるけど……」

 

手持ちのアイテムに錬金素材の賢者の石があるからそれでいいか。呼符代わりになりそうなものはなさそうだし。

 

「来てくれ!謎のヒロインXX!」

 

声と共に、賢者の石が砕け散る。そしてそこから現れる一つの影。

それはあまりにもメカであった。

 

(まあロボットをイメージしてしまったから仕方ないとはいえ、再臨状態の方がよかったなあ)

 

そんなことを考えている間に呼び出された彼女は即座に構える。

 

『エーテル宇宙、即ちコスモス……』

 

あ、まあそうなるよね。即宝具だよね。もんぱらの仕様的にもそうならざるを得ないよね。

 

『エーテル宇宙、然るに秩序……』

 

力を溜めているXXにワールドブレイカーさんが裁きの炎を放つが。

 

『ゆくぞ!ツインミニアド・ディザスター!』

 

一閃。

それで裁きの炎はかき消え、宙を飛んでいたワールドブレイカーさんも地に落ちた。それを確認すると、XXは退去していった。

 

「ワーブレさん……っとぉ!」

 

ジャッジメントさんの攻撃が飛んできて思わずビビってしまった。いや、今回があまりに異質なことに全攻撃反射なんてことが起きているだけで、普通なら当たるものだし、ビビるのは仕方ない。慣れてないから仕方ない。

 

「ジャッジメントさんはどうするかなあ……」

 

離れたところで力を蓄えているのか、静止しているのを見て呟く。

もう一度召喚するのもありだとは思うが、誰を呼ぶかとか全く考えてないんだよな。賢者の石は使いたくないし。

 

「……ん?」

 

ふと足元に本が落ちているのに気づく。賢者の石を取り出したときに袋から落としたのだろうか。

表紙を見てみると、そこには。

 

『サクセサーオブソウル』

 

「いやなんでこれがあるんだよ!?」

 

完全にワイル〇アームズ4だし、しかも引継ぎしたときのアイテムを合成した奴だよなあ!

でも、今の仲間が欲しいという思いにはうってつけな選択なのかもしれない。

本来なら4人で使う技だが……。

 

「分身、増殖!」

 

全技使用可能の恩恵を使って、4人に増える。

うわ、俺以外に俺がいるってすごい気持ち悪いんだけど。まあ、分身体もまったく同じ表情をしているあたり、俺と同じ思考をしているんだろう。

 

「よし、それじゃあ……」

 

『サクセサーオブソウル!』

 

本がパラパラと勝手に捲れると同時に、3人の人型が飛び出す。

懐かしさを覚えていると、一人……ガンウォーリアーが光球を撃ちだした。

 

俺たちに向かって。

 

『でえええええぇぇぇっ!?』

 

ナンデ!? 一体どういうことなんですの!?

頭をフル回転して思い出す。確かこれ、4人で使う技で……。

 

『そうだ、4人でアレを敵にぶち込むんだっけ!?』

 

手順は正直おぼえていないがやるしかない。

『概念:武器』に大剣の概念を与え、分身一の俺が玉を真っ二つに。

それぞれどこかへ行こうとする玉を分身二と分身三の俺がいい具合に跳ね返す。

ここからどうするんだっけか。

真っ二つにするのはラク姐さんの仕事、跳ね返すのは術師二人だったから。

 

「あとはガンナーの仕事だあ!」

 

コンビネーションアーツ時に発生する謎の身体能力向上が俺にも起きているのか、割と高い位置にある玉のところまで飛び上がれた。

概念をバズーカの形に変形。そこから放つは託された思いが込められた玉と同等の光の玉。

思いが思いを引き寄せ、勢いを増しジャッジメントさんにぶち込まれた。

 

「裁かれたのは……僕の方か……」

 

そう言い残し、ジャッジメントさんも地面に落ち、倒れ伏した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ジャッジメントさんとワーブレさんに対して、無力化らしい無力化が出来てはいなかったものの、どうやら力を使いすぎたらしく、大人しくしてくれていた。

ジャッジメントさん曰く、俺が世界を悪い方向に向かわせる可能性があったらしく、それを阻止するために来たとのこと。ワーブレさんも同じようなことを言っていた。

まあ、二人の正体が世間で予想されているのと同じかどうか、というのを確かめにきた……というのは、まあ中章の世界を壊すことになりかねないよなあ、と思う。

あわよくば直接二人から言葉にしてもらおうとか思っていたわけだが、そのこと自体が世界の危機に陥るならやめておこう。終章が出たらわかることだし。

そのようなことを伝えると、ジャッジメントさんがほっとした表情をしていた。ワーブレさんはわからないけど、多分同じだと思う。武装解除してたし。

 

その後は、いつの間にか現れていた白兎に冥府まで連れ帰ってもらった。

死神さんに装備を返す際、物凄いジト目で見られたんだが、多分何があったかご存じなんだろうな。

今度甘味でも持っていこう。冥府に持ち込めるか知らんけど。




なんか脳死で書いてたから、やりたい放題しすぎた。あんな装備を渡す死神さんが悪い。
ワーブレさんとジャッジメントの攻撃って何があったか忘れたから動画を見る始末だったし。

そして、後半は一体なぁにこれぇ?だと思います。自分でも思ってるし。
サクセサーオブソウルとか、これわかる人いる?
ちなみに自分がきちんとクリアしたのは4だけですので、思い入れが一番強いです。

まあかなりコアな作品の二次創作だし許してくださいお願いしますなんでもはしませんから。

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