Fate/Grand Order IF 星詠みの皇女   作:ていえむ

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邪竜百年戦争オルレアン 第2節

小川のせせらぎで顔を洗い、胸の内で燻る恐怖と高揚を落ち着ける。

ワイバーンの群れは突然の乱入者の協力のおかげで、全て殲滅する事ができた。

かなりの魔力を持っていかれたが、カルデアのバックアップのおかげで冬木の時ほど負担は大きくない。

これならば少し休むだけですぐに行動に移れるだろう。

 

「落ち着いたところで改めて自己紹介させていただきますわね」

 

自らの宝具であるガラスの馬車を消し、赤い旅ドレスの少女が鈴を転がすような声で言った。

その言葉の端々から伝わる高貴さと愛嬌、一挙一足に至るまで洗練された立ち居振る舞いは正に偶像(アイドル)と呼ぶに相応しい。

カドックも気を張っていなければ、彼女が無意識に放っている魅了スキルに心を奪われていたかもしれない。

 

「わたしの真名はマリー・アントワネット。クラスはライダー。どんな人間なのかは皆さんの目と耳でじっくり吟味して頂ければ幸いです。それと召喚された理由は残念ながら不明なのです。だってマスターがいないのですから」

 

マリー・アントワネット。

フランス革命にその命を散らした悲劇の王妃。

国民に愛された偶像という側面と、国民の糾弾を受けた王権の偶像という2つの側面を持つ女性。

サーヴァントとなった彼女はどうやらフランスに嫁いできたばかりの頃の年齢で現界しているようで、晩年の悲壮さや醜聞として伝わっている放蕩な印象は感じられない。

天真爛漫で朗らかに笑う様は正にアイドルだ。

 

「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。僕も彼女と右に同じ。なぜ自分が呼ばれたのか、そもそも自分が英雄なのかすら実感がない。確かに僕は偉大だが、それでも数多くいる芸術家のひとりにすぎないんだが・・・」

 

こちらはウォルフガング・アマデウス・モーツァルト。

神に愛された天才音楽家。

ハイドン、ベートーヴェンに並ぶウィーン古典派三大巨匠の1人。

音楽を愛し、音楽に愛され、その生涯を芸術の神との対話に費やした紛れもない神才。

一節には秘密結社に出入りし魔術を嗜んでいたとも言われており、やや人間離れした容貌はそれが原因なのかもしれない。

 

「アナスタシア・ニコラエヴナ。今はキャスターとして彼と契約しています」

 

「僕はカドック。カドック・ゼムルプス。さっきはその・・・助かりました、助けてくれて」

 

クー・フーリンの時もそうだったが、過去の英霊とこうして会話をするというのは実に不可思議な気持ちになる。

相手は紛う事なき死者であり、時間の外側から呼び出された亡霊にすぎない。

一方で確かな人格を持った個人として現界しており、こうして面と向かって笑いあい、言葉を交わすことができる。

ただ悪い気持ちではない。

数多の英雄達とこうして言葉を交わす機会など、きっとこの先の人生では二度と訪れる事はないだろう。

 

「そう、人理の修復に。なら、わたしたちが召喚されたことにも何か意味があるのかしら?」

 

『そうだと思いますよ。うちのドクター曰く、聖杯がこの異常事態に対処するために呼び出したカウンターじゃないかって。現に藤丸の方はあのジャンヌ・ダルクと行動を共にしてますしね』

 

「ジングル・アベル、それは本当ですか?」

 

「あっちもはぐれサーヴァントと合流したのか、それもあの聖女・・・」

 

「ジャンヌ・ダルクが――彼女が召喚されているの? すごいわ、アマデウス。わたし、彼女と会ってお話がしたいわ」

 

アマデウスを除く三者三様の反応。

無理もない。何しろあのジャンヌ・ダルクだ。

オルレアンの聖女。

劣勢を強いられたフランスを救国するために神が遣わした聖処女。

国の為、仲間の為に旗を振り、その命を信仰に捧げたフランスの救世主。

その最後は決して華やかなものでなく、仲間に見捨てられ、異端審問の末の火炙りという悲劇で生涯の幕は落ちた。

だからこそ人々はその生き様に引き付けられる。

故国のために奮闘し、報われることのなかったその生涯に信仰の光を見出すのだ。

 

「あー、ということはこれから君達のお仲間と合流する、ということで良いのかな?」

 

ジャンヌ・ダルクと会えると有頂天になっているマリーとは対照的に、アマデウスはあまり乗り気ではないようだ。

元々、荒事とは無縁の音楽家。こちらと行動を共にすれば厄介事に巻き込まれると警戒してのことだろう。

反対意見を述べないのは恐らく、マリーが非常に乗り気だからだ。

余程、ジャンヌに会えるのが嬉しいらしく、いつの間にか呼び出したガラスの馬車の荷台部分を鏡代わりに使って衣装の直しなどを始めている。

 

「帽子はこのままでいいかしら? お船の飾りは持ってきてないし―――」

 

「マリー・アントワネット、あれはさすがにお止めになった方が―――」

 

「えー、斬新だってお城の皆さんには評判がよかったのよ。鳥かごなんかもみんな喜んでくれて―――」

 

「氷のオブジェで良ければ―――」

 

「ならわたしはあなたの髪形を―――」

 

王族同士ということで波長があったのか、人見知り気味なアナスタシアもマリーとはすんなり打ち解けられたようだ。

放っておくと2人の髪形がとんでもない前衛芸術になりかねないため、喜ばしさと共に一抹の不安も覚えるが。

 

『楽しそうにしているところ申し訳ないが、悪いニュースもあるんだ。いいか、心して聞いてくれ。竜の群れを率いてフランスを蹂躙している集団。その首魁もジャンヌ・ダルクだ。このフランスには2人のジャンヌが召喚されているんだ』

 

 

 

 

 

フランスという国は自由という概念が発祥した地である。

今までの封建的な国造りではなく、自由・平等・博愛という今日の近代国家の指針となる概念。

その考え方がフランスで興り、そして各国に広がったために現在の民主主義国家へと繋がっているともいえる。

だが、今やフランスは風前の灯火。

火刑に処されたはずのジャンヌ・ダルクが竜の魔女として復活し、ワイバーンを率いてフランス全土を蹂躙。

既にシャルル七世は殺され、オルレアンも占拠された。

これが意味することはフランスという国の崩壊。

引いては後に興るはずの自由という概念の停滞・抹消であり、人類の発展が大きく崩れることになる。

 

『まったく、どうなっちまうんだろうね、俺の故郷はさ』

 

通信機越しにムニエルがぼやく。

時代が違うとはいえ故郷が蹂躙されるのはショックが大きいのだろう。

その気持ちには同情を禁じえないが、何度もぼやかれてはさすがに気が滅入るというものだ。

 

『頼むからきっちり片づけてくれよ。まだエッフェル塔には昇ったことがないんだ。ノートルダムもテレビでしか見た事ないし』

 

「わかったからぼやくな。それで、キリエライト達との合流はこっちで良いんだな?」

 

手ごろな岩の上に腰かけ、カドックは1400年代のフランスの地図を端末から呼び出した。

自分達が今いる場所がリヨンの北にあるジュラの森、マシュ達はラ・シャリテという町の近くにいるらしい。

先に向こうがラ・シャリテで情報収集を行い、そこに自分達が合流するというのがロマニからの指示だった。

 

『ここで一泊して、翌日にラ・シャリテ入り。向こうの方が半日ほど早く着くだろうな』

 

マリーの宝具に乗れればもっと早くに合流できるのだが、残念ながらあのガラスの馬車はあまり長い時間呼び出せないようだ。

馬だけならそこまで負担もかからないようだが、そうなると乗れるのが騎手であるマリーだけでありあまり意味がない。

結果、4人は決して広いとはいえないフランスの地を徒歩で移動することになった。

 

「ふぅ、火起こしって難しいね。君が持っていた―――ライターだっけ? あれがなかったらいつまで経っても点かなかった」

 

指先でくるくると金属の小箱を弄びながらアマデウスは言う。

ここにいるのは自分と彼だけだ。

アナスタシアとマリーは近くに綺麗な川があったので、野宿の準備が整うまでそこで時間を潰してもらっている。

 

「マリアの可憐な指を土で汚すわけにはいかないからね」

 

「あんたはいいのか、音楽家だろ?」

 

「そこはそれ、僕ってば面倒な事はきちんと手を抜いていただろ」

 

「ああ、確かに」

 

薪拾いで小枝しか集めてこなかった時は少しばかりカチンときたものだ。

それに限らずアマデウスは基本的に自分本位で興味が向いたことしかしない。

今だって手が空くやいなや、枝のような指先を宙で弄んで鼻歌を歌っている。

つかず離れずの距離を保ってくれているのでカドックとしては付き合いは楽な部類だが、今は非常時なのでもう少しやる気を出して欲しいものだ。

 

(いや、これは・・・)

 

途切れ途切れに聞こえてくるのは繰り返されるフレーズ。

同じメロディでもアレンジされた音階。

流れる指はここではないどこか、見えない楽団を相手にしているかのように虚空を泳ぐ。

楽しそうに韻を刻むアマデウスの横顔は実には楽しげで見ていて眩しいくらいだ。

神の申し子が新たな作品を生み出そうとしている。

ひょっとして自分は今、歴史的な場面に出くわしているのではないだろうか。

 

「なんだい? 僕の顔なんか見ていても面白くないだろう」

 

こちらの視線に気づいたアマデウスが、見えない指揮棒を収めて作曲を中断する。

 

「すまない。いや・・・・何だか、すごく楽しそうにしていたから―――」

 

見入ってしまっていた。

その言葉がとても気恥ずかしくて、カドックはバツが悪そうにそっぽを向く。

 

「その――好きなんだな、音楽が」

 

「んー、音楽は僕にとって存在意義そのものだから好き嫌いの次元じゃないんだけどね。まあ、僕から音楽を取ったら何も残らないから、楽しまなきゃ損なのは確かだ。パトロンからの締め切りに追われている時だけは心底逃げ出したい気持ちになるけどね。」

 

そう言ったアマデウスの笑顔は眩しく、カドックは彼を直視できなかった。

自分はそんな風に思った事はない。

彼の言う音楽とは自分にとっての魔術と同じだ。

生涯に渡って向き合い、磨いていかねばならない業。

けれど、自分は彼のように己の業を楽しめたことなど一度もない。

高揚感がないわけではない。

術理への理解を深め、真理を学び、儀式を成功させた時など心が躍る。

だが、すぐに自分よりも優れた者がいることを思い知らされる。

魔術回路の数であったり、潜在魔力量の差であったり、単純な血統や特異な才能の時もあった。

彼らに比べれば自分は下の下、凡人もいいところだ。

それでも魔術師の1人として、ゼムルプスの魔術に向き合わなければならなかった。

魔術から逃れることも投げ出すこともできず、ただ劣等感を和らげるために修練を重ねる日々が続くばかりだ。

 

「あんたが羨ましい。たった1つの才能でチャンスを掴んで、英霊にまで上り詰めた。きっと僕にはできない」

 

「君だって人理修復っていう大行を為そうとしているじゃないか。それはとても立派なことだと思うよ」

 

「僕よりも優れたマスターは大勢いた。彼らならもっとうまくやるだろうし、こんな風にいっぱいいっぱいにはならないさ」

 

地面に広げた布の上にはレイシフトの際に持ち込んだ大小様々な礼装が並べられていた。

魔除けにスクロール、各種薬品と実験道具。

先ほどまで念入りに点検していたそれらは、ここまでで役に立ったものもあれば、明らかに余計な荷物になっているものもある。

我が身一つで戦えるなどとカドックは思っていない。

想定される様々な状況に備えて礼装を吟味し、対策を考え続けてきた。

実をいうとここ最近は緊張と不安でロクに眠れてもいない。

あの素人マスターに説教ができるような立場ではなかったのだ。

自分達が失敗すれば後がない。

自分達2人、凡人と凡人未満のマスターしか残されていない。

その事実がカドックから余裕を奪っていた。

 

「ふーん、君は根っこは素直な癖になかなか拗らせてるね。君みたいな奴を僕は知っている気がするな。あれは誰だったか―――まあ、いいや。お湯が沸くまでまだ時間がある。特別に無料(ロハ)で講義してあげよう。マリアにはないしょだぜ」

 

そう言ってアマデウスは色素の薄い唇を吊り上げる。

 

「そうだな、実のところ天才と凡人に大した違いはないと僕は思っている。ああ、別に謙遜している訳じゃない。僕は紛れもなく天才だし、僕より音楽に秀でた奴なんて見た事ないね。違いがないっていうのはその才能との向き合い方だ。自分で進むべき道を自由に選べる奴と、他にできる事がなくてその道を選ばざるを得なかった奴。天才も凡人も結局はそのどっちかに分けられるんだ」

 

君が知っている人物で例えるなら、前者がレオナルド・ダ・ヴィンチ。後者が自分だとアマデウスは言う。

 

「僕は音楽に魂を売った。それで失ったものは多かったけど、それでよかったと言える生き方をしてきた。実際、僕が残したものは多くの人に愛された。ただ音楽以外の道がなかった事は事実だし、その先にどんな結末が待っていようと僕はその道を進むしかなかった。それはつまり運命に縛られた奴隷のような生き方だ。挫折した時は悲惨だぜ。何しろ他に選べる生き方がない。ベートーヴェンは知っている? 彼は音が聞こえなくなっても音楽の道を捨てることができなかった。そんな選択肢は最初から持っていなかった。僕だって、もしも絶望していたら悪魔よりも恐ろしいものになっていただろう。だから、僕は僕自身のためにも音楽と向き合う必要があった」

 

あっけらかんと笑うアマデウスの表情が一瞬、とても悲しい空虚さで満たされる。

覗いてはいけない彼の深淵が垣間見えた気がして、カドックは気まずそうに居住まいを正す。

 

「何が言いたいのかというと、そんな生き方は苦しいだけってことさ。苦痛に満ちた世界なんてつまんないだろう」

 

その生き方を誰よりも鮮烈に駆け抜けた男が、自分のようにはなるなと忠告する。

神に愛されしモーツァルト。

その生涯は名声に反して決して順風とは言えなかった。

独創的な楽曲の数々は大衆には大いに受けたがパトロンとなる貴族からは反発の声もあり、生活は常に困窮していた。

それでも彼は死ぬまで作曲を続けた。

音楽と向き合い、音楽を通して世界に自身を刻み付けるために。

確かに彼は天才だ。

けれどもその生き様は、何故だか自分と変わらないように思えてしまった。

レイシフト適性という才能に縋る自分。

音楽に魂を売ったアマデウス。

果たしてそこに違いはあるのだろうか。

 

「それでも僕は、きっと自分を変えられない。あんたと同じ才能の奴隷だ」

 

「僕の見立てでは君はまだ自分で選べる側だと思うんだけどね。まあ、その答えはきっとこの旅の先でわかることだろう」

 

そろそろマリー達を呼びにいこうとアマデウスは立ち上がる。

それっきりアマデウスはこの話を振ってくる事はなかった。

彼にとっては本当にただの気紛れだったのだろう。

けれど、自分はあの時の楽しそうに作曲をする横顔と、空虚な表情を忘れる事はないだろう。

神に愛されし者。

なるほど、確かに彼は奴隷だ。

神の愛、音楽の才に生き方を縛られた奴隷。

奴隷である事を選ばざるをえず、その生涯で運命からの解放を成し得た英雄。。

普段のふざけた態度の裏にある彼の英霊としての矜持を、ほんの僅かではあるが垣間見た気がした。

 

 

 

 

 

夕暮れの小川に足を漬け、アナスタシアとマリーは取り留めのない話を交わしている。

本当は野宿の準備を手伝うつもりだったのだが、お姫様にはそんなことさせられないという男2人の要望で準備が整うまで、

川辺でささやかな女子会を開くに至ったのだ。

 

「ふふっ、向こうのマスターさんはジャンヌ・ダルクと一緒にいるのね。早くお話ししたいわ」

 

「本当にジャンヌ・ダルクの事が好きなのね、マリーは」

 

「ええ、だってお話でしか聞いたことのない聖女様なのよ。どんな方なのかとても気になるわ」

 

「そうですね。けど、黒いジャンヌ・ダルクがフランスを攻撃していて、それに対抗するのもまたジャンヌ・ダルク。それにマリー・アントワネット。フランスに縁の深い英霊が召喚されるなんて、不思議な運命ですね」

 

「わたしは嬉しいわ。大好きなフランスを守れるんですもの。戦うのは好きじゃないけれど、何かを守るのはとても尊いことよ。

きっとわたしはそのために呼ばれたんだと思うの。大切な国を今度こそ守るために」

 

マリー・アントワネットは傾国の女王というイメージを最近まで持たれていたが、実際の彼女は傾いた国政を立て直すために奔走していた。

しかし、彼女は国を救う事ができず最後は断頭台に送られ民の手によって処刑された。

サーヴァントとして現界した彼女は、その時に果たせなかったことを今度こそ成し遂げようと強い決意を抱いていた。

 

「そんな風に思えるあなたが羨ましい」

 

ぽつりと、アナスタシアは呟く。

マリーは朗らかに笑い、今回の故国での召喚を是としている。

フランスを守り、傷つく人々を救う事こそが自分の戦う意味だと臆面もなく言ってのける。

もしも自分がロシアで呼ばれたら、同じことが言えるだろうか。

皇族としての地位を奪い、惨めな生活に追いやり、最後には自分と家族の命を奪ったあの極寒の地を、

そこに住まう無辜の民を、自分は守りたいと思えるだろうか。

 

「私はマリーのように思えないかもしれない」

 

特異点の中にロシアがあったとしたら、自分は戦えるだろうか。

カドックの命令には従うつもりだ。けれど、気持ちを割り切れなければ彼の命を危険に晒してしまうかもしれない。

ロシアは自分から全てを奪った土地なのだ。

 

「ごめんなさい。変なことを言ってしまって」

 

「ううん、気にしていないわ。あなたの気持ちもわかるもの。だから、無理に答えは出さなくていいと思うの」

 

誰かを憎み、拒絶する気持ちは決して間違いではないとマリーは言う。

そう、彼女も家族を処刑されている。大切な息子を、愛する夫を国に奪われている。

きっと彼女の中にも割り切れない気持ちはあるのだろう。

それを飲み込んだ上で、故国を救いたいと彼女は決めたのだ。

とても眩しくて羨ましい生き方だとアナスタシアは思った。

自分もあんな風に強い女性になりたい。

でなければきっと、マスターを守る事ができない。

カドック・ゼムルプス。

まっすぐな向上心と歪な劣等感を抱え込んだかわいい人。

自分を凡人と卑下にしながらも、理不尽から逃げる事を選べない危うい人。

彼の力になると決めたのなら、自分もまた強くならねばならないのだ。




マリーの口調って難しい。
持ってないからだろうか。
しかし並べてみたらアナスタシアとマリーって為政者(皇女と王妃)、革命、処刑と共通点多いですね。

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