Fate/Grand Order IF 星詠みの皇女   作:ていえむ

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#3 アイ・サーヴァント 想いは三角せめぎ合い!

指先がほんの少し動いた。

静かだった吐息がほんの少しだけ乱れ、白い肌が僅かに赤く染まる。

その些細な変化をカドックを見逃さなかった。

抱き締めていた腕をほんの少しだけ緩め、腕の中の皇女が楽な姿勢を取れるようにその場に跪く。

やがて、ゆっくりとアナスタシアは瞼を開け、その澄み切った両の眼でこちらを見上げてきた。

 

「…………」

 

ゆっくりと、状況を飲み込もうとするアナスタシア。その瞳に戸惑いや焦りは見られない。唯々、ジッとこちらを見つめてきている。

そんなまっすぐな視線に耐え切れず、カドックは思わず顔を俯かせた。

脳裏を過ぎるのは、先ほどの戦いで仕出かした取り返しのつかない所業だ。

自分は勝利のため、彼女を取り戻すためとはいえ、アナスタシアが最も忌むであろう行為を実行した。

一瞬で様々な思いが駆け抜ける。

彼女は覚えているのだろうか。

覚えていないのならそれで構わない。けれど、それでも慚愧が晴れることはない。この負い目はきっと一生、消える事はないだろう。

最早、この場に一分一秒でも居続けることに耐え切れず、カドックは腕を放してアナスタシアから離れようとした。だが、そうはさせまいとばかりに、今度はアナスタシアの方から抱き着かれてしまい、カドックは息を飲んだ。

 

「っ……!」

 

冷たく、しかし暖かな温もりが頬に染み込んでいく。

逃れようにもガッチリと腕を回されており、身動きが取れない。そして、そのままバランスを崩して固い床の上へと尻餅をつく。

 

「……とても悪い夢を見ました」

 

耳元で囁かれた言葉が、まるでナイフのように深々と突き刺さった。

 

「ごめん」

 

絞り出すように謝罪する事しかできなかった。

彼女は正常だった。BBによって施された洗脳は無事に解くことができ、いつもの彼女が戻ってきた。そのことに対して上手く言葉を紡ぐことができない。

無事でよかったという喜びと、彼女に酷いことをしてしまったという後悔がない交ぜとなり、攪拌器にかけられたかのような嫌悪感が胸の中を埋め尽くしていた。

それでも何とか言葉を紡ごうと口を開くが、言葉が喉に引っかかって何も言う事ができなかった。

 

「いい訳もないのね」

 

「……ごめん」

 

「情けない人……私は許しません」

 

辛辣な言葉が容赦なく浴びせられる。けれども、不快な気持ちは微塵も感じなかった。寧ろ、胸の温もりがどんどん強くなっていく。

何て破廉恥な男だ。この状況で、このような有様で、それでも彼女との交わりを喜んでいる。

己がしたことを棚上げして、彼女との再会を悦んでいる。

それは皇女も同じだった。

約束だった。

必ず側にいると。

問いかけには必ず応えると。

カドック・ゼムルプスは確かにその約束を遵守した。

互いを引き裂かんとした魔性から、見事にパートナーを救い出して見せた。

だから、それ以上は彼を責めなかった。

ただ、許しにも似た罰を与えただけであった。

 

「あなたが自分を許せないのなら…………私も許しません」

 

「アナスタシア……」

 

「ねえ、またこうやって触れ合えるのはあなたのおかげでしょう? あなたはマスターとして最善を尽くした。あなたが諦めなかったから、私は戻って来れた。それでも自分を許せないなら――――今度は、私があなたを(はな)しません」

 

もう二度と、離れてなんかやるものかと皇女は言う。

その一言にどれだけ救われただろう。

愛おしいからこそ許し、憎らしいからこそ罰する。その二つを彼女は共に下してくれる。

何てわがままで自分勝手な皇女様だろう。

ただ許しを与えた訳ではない。罰によって罪が昇華されたわけでもない。

この痛みは未来永劫まで自分達を苛むだろう。だが、その痛みすら原動力として前に進めと彼女は言うのだ。

そうして、疲れ果てて己を責め切れなくなるまで共に歩むと、彼女は約定を告げたのだ。

 

「……ああ、それでいい。けれど、(はな)さないのは僕の方だ。あんな――訳の分からない不条理だらけの怪しい女に操られて――――」

 

「僕のサーヴァントの癖に情けない? そうそう、その意気よ」

 

からかうようにアナスタシアは笑う。そこで漸く、カドックは彼女の顔を正面から見つめることができた。

白磁のような肌。朝焼けに照らされた雪のように眩しい笑顔がそこにはあった。

 

「じぃー…………」

 

視線を感じ、振り返ると大きな青い瞳がこちらを見つめていた。

同時に悪寒に似た感覚が背筋を駆け抜ける。

 

「わたしのマスターから、離れてください……離れて……離れなさい」

 

頬を膨らませたキングプロテアが、その大きな手を伸ばしてこちらの胴を掴み、アナスタシアから引き離さんとする。

力加減のせいで軽い内臓の圧迫を覚え、思わずカドックは胃の中のものを吐き出しそうになった。

 

「あら、また可愛らしい娘と契約したのね。私はアナスタシアと言います。あなたは?」

 

「……キングプロテア……です……」

 

キングプロテアの巨体を見上げて目を丸くしたアナスタシアではあったが、すぐにいつもの平静さを取り戻す。

警戒心を露にするキングプロテアに対して、特に怒る素振りも見せず、寧ろその眼差しは慈しみに満ちていた。

立ち上がってドレスの汚れを払い、にっこりと微笑む彼女はまるで姉妹を見守る姉のようであった。

 

「マスターを――ああ、それと私のことも――助けてくれて、ありがとう」

 

「……マスターは、わたしの……マスターです……」

 

「ふふっ、気に入られたのね、小さなマスターさん」

 

微笑む彼女を見て思い出す。そういえば、アナスタシアは一男四女の三女で下には妹と弟がいた。

年若の子どもと触れ合うのには慣れているため、無軌道で自己中心的な行動にも寛容でいられるのだろう。

 

「おろしてくれ、キングプロテア。BBと戦うには彼女の力も必要だ」

 

「……わたしの方が、強い……です……」

 

「それでも、だ。君一人に負担をかける訳にはいかないだろ。また、痛い思いをしたいのか?」

 

「……はい」

 

渋々と言った様子で、キングプロテアはカドックを放した。

解放されたカドックは、まだ僅かに残る胸の痛みに顔を顰めながら、ゆっくりと息を吐いて呼吸を整える。

そして、景気付け頬を叩いて気持ちをリセットすると、改めてアナスタシアに向き直った。

 

「色々と聞きたいことはあるけれど、まずは場所を移動しよう。あまり、ここに長居はできない」

 

「……そうね。魔術で誤魔化しているみたいだけど、あちこちに綻びができかけています」

 

さすがは透視の魔眼の持ち主だ、既にこちらの不調を察している。

彼女が見抜いた通り、この体はもう限界に近い。それを辛うじて魔力で繋ぎ止めている状態であった。

まるで鯨の胃の中で溶かされているかのような感覚であった。

BBはSE.RA.PHの中では生身の人間はデータに分解されると言っていたが、本当にこのままでは肉体が霊子の欠片にまでバラけてしまいそうだ。

 

「この先に丁度、電脳化されていない空間があるから、そこで小休止を取りましょう」

 

「助かる……それと肩を……えっ?」

 

肩を借りようとアナスタシアに寄りかかった瞬間、再びカドックはキングプロテアに摘まみ上げられた。

 

「わたしが……運んで……あげます……」

 

何というか、人形ってこんな気持ちなんだなと場違いな感想を抱いてしまう。

無事にカルデアに戻れたら、ナーサリーライムとジャック・ザ・リッパーには玩具は大切に扱うよう改めて注意しよう。

乱暴に扱われては彼らが可愛そうだ。

それにしても、これから一緒に戦うにあたって彼女の独占欲の強さは色々と問題を起こしそうだ。

彼女の執着が正に幼子のそれなので、是正するのも難しいだろう。こればかりは時間が解決してくれることを祈るしかない。

本当に、我ながら厄介なサーヴァントにばかり縁があるものである。

 

 

 

 

 

 

アナスタシアの案内で辿り着いたのは、無数の巨大な箱が立ち並ぶ部屋であった。

まるで棺桶のような箱からは、何かが回るような音と熱が発せられている。

腹の底に響く低い音がいくつも重なり合う様は、怪物の唸り声のようであった。

そして、この部屋は外で見られたガラスのような壁や床はほとんど見られない。

地図によるとここはサーバールームのようだ。いわばセラフィックスの頭脳にあたる場所である。

 

「ここなら安全に休めるでしょう。少し……うるさいですが」

 

「この際、気にしないでおこう。安全には代えられない」

 

そう言って、カドックは背後の出入口を見やった。

人間が二人ほど通れる小さな扉である。当然の事ながら巨体のキングプロテアは入る事ができないため、彼女は通路で寝そべって部屋の中を覗き込んでいた。

大きな瞳が隙間からこちらを覗き込む様はホラー以外の何物でもないが、おかげで彼女が出入口を塞ぐ形となっており、壁を壊すなりしてこない限り、エネミーがこの部屋に侵入することはないだろう。

現に今も、何体かのエネミーが通りがかったが、みんな足で踏み潰してしまったらしい。実に頼もしい門番だ。

 

「はい、任せてください」

 

「頼む……そうだ、ついでだから君も休むといい」

 

ポーチの中から取り出した小瓶を、キングプロテアに差し出す。手の平に収まるサイズの小瓶だが、彼女にとっては豆粒か何かのようであった。

不思議そうに小首を傾げたキングプロテアは、扉を壊さぬよう、おっかなびっくり腕を突っ込んで、小さな小瓶を受け取った。

 

「これ……は……?」

 

「飲めば少し魔力が回復する。普通のサーヴァント用だから、君には物足りないかも……」

 

まだ言い終わる前に、キングプロテアは腕を引っ込めてしまう。

そして、顔の前まで摘まみ上げた赤い小瓶をしげしげと見つめた後、おもむろに口を広げて大きな舌の上へと転がすと、そのまま咀嚼することなく小瓶ごと飲み込んでしまった。

 

「お、おい……」

 

彼女にとっては豆粒ほどの大きさとはいえ、まさか瓶のまま飲み込んでしまうとは思わなかった。

何が気に入ったのかキングプロテアはにっこりと微笑んでいるが、人間ならばガラス球を飲み込むようなものだ。下手をすればガラスで喉を傷つけてしまうかもしれない。

改めて、彼女が巨大なだけの子どもなのだと痛感する。

 

「えへへ……ちっともおいしくありません……」

 

「……そ、そうか……いや、味はちゃんとついているんだが…………」

 

楽しそうに笑うキングプロテアを見て、カドックは小さくため息を吐いた。

瓶のまま飲み干してしまえば、味なんてする訳がない。そもそもきちんと効能が出るだろうか? 焼け石に水かもしれないが、まだ衛士(センチネル)が三騎も健在な以上、少しでも回復してもらわないと困るのだ。ハイ・サーヴァントとやらの消化器官が人間のそれを上回っていることを願うしかない。

 

「ところで、どうしてここは外みたいに迷宮に取り込まれていないんだ?」

 

ここに来るまでも、似たような場所はいくつかあった。だが、ここまでハッキリと原型が残っている部屋はこのサーバールームが初めてだ。

ただの偶然、という訳ではないだろう。最初のイメージからは著しく乖離してしまっているが、自分達が対峙したBBは周到で残忍だ。異物であるこちらを排除するために、BBチャンネルを展開して拘束し、抵抗できない状態で確実に息の根を止めようとしてきたことからも、遊びのない性格だと推察される。キングプロテアがいなければ、こうして腰を落ち着けて話をすることもできなくなっていただろう。

 

「私が衛士(センチネル)だった頃の記憶は曖昧であまり思い出せないけれど、BBは何か意図があってここを残していたみたい」

 

「つまり、コンピューターを使える状態にしておきたかったってことか?」

 

SE.RA.PHの物理法則がどこまで現実のそれと同じなのかは分からないが、少なくとも壁や床に取り込まれたものが元の機能を残しているとは思えない。

コンピューターのサーバーを使用可能なまま残しておかなければならなかった理由がBBにはあるのだ。だが、その理由が思いつかない。

元々、機械関係は門外漢だ。使い方くらいなら知っているが、詳しい知識はカルデアの専門スタッフには及ばない。

或いは彼の名探偵なら少ない手がかりから真相を掴むことができるだろうか? いや、きっと『今はまだ語るべきではない』と言って黙っているだろう。彼はそういう男だ。

 

「駄目だ、そもそもBBの目的が不明なままじゃ仮説の立てようがない」

 

陽気なBBと冷酷なBB、どちらが本性なのかは分からないが、一つだけハッキリと言えることは、彼女は何かを隠しているということだ。

セラフィックスの特異点化を放置する事は自分にとっても困ると言っていたが、具体的な事は何一つとして口にしていない。

こちらの異変についてすら、現地で説明すると言って誤魔化していたくらいだ。

しかし、カルデアのマスターを呼び寄せる為に特異点そのものを撒き餌にしたというのなら、彼女の対応はちぐはぐで後手に回っている。

レイシフトから襲撃までタイムラグがあるし、それにしたって途中で切り上げてアナスタシア一人に後を任せて撤退してしまった。

或いはそのタイムラグの間に立香や他のサーヴァント達を襲撃していたのかもしれないが、現状ではそれを確かめる術はなかった。

 

(そうだ、立香……)

 

彼は無事だろうか?

BBはSE.RA.PHで活動している生きた人間は自分一人だと言っていた。だが、あいつは悪運が強い上に驚くほどしぶとい。今もどこかで生きて隠れているという可能性はないだろうか?

 

「アナスタシア、魔眼でSE.RA.PH内を探査できないか? 僕以外に誰か、生存者は……」

 

「カドック、申し訳ないけれど既にやっています。全ての区画が視える訳ではないけれど…………少なくとも、私の眼にはあなた以外の人間は見つかりませんでした」

 

「ここのスタッフもか?」

 

「ええ」

 

「……立香も……か?」

 

「……ええ」

 

無意識に拳を床に叩きつけていた。

藤丸立香が死んだ。

そんなことが信じられるか? 彼は尊敬すべき親友で、自分よりも遥かに優れたマスターだ。あのグランドオーダーを共に乗り越えた戦友だ。その彼が、こんなにも呆気なくいなくなるなんて、それこそ嘘だ。

そもそも証明する手立てがない。アナスタシアの眼だって万能ではないのだ。彼女が言うように見通せない区画もあるし、見落としがあるかもしれない。

一方で、それが単なる希望的な観測――願望でしかないことにも気づいていた。

あの馬鹿がこの状況で何もしない訳がない。彼のお人よしっぷりと向こう見ずさは誰よりも自分がよく知っている。

その彼が未だに何のアクションも起こしていないということは、そういうことなのだろう。

その事実を飲み干す様に認め、強く奥歯を噛み締める。

胸の底に押し込めたBBへの怒りが再び燃え上がった。

許してはおけない。

必ずBBを止める。

これは最早、カルデアの任務がどうこうの話ではない。個人的な報復であり逆襲だ。

追い詰められた狼ほど恐ろしいものはないと、あのいけ好かないAIに教えてやるのだ。

その為にも、一分とて無駄にはできない。こうしている間にも、SE.RS.PHはマリアナ海溝を沈んでいっているのだから。

 

「アナスタシア、他に何か覚えている事はないか? 何でもいい、BBのことでも衛士(センチネル)のことでも、何でもいい」

 

頼みの綱はアナスタシアの記憶である。衛士(センチネル)化の際に与えられた情報の中に、何か一つでも有益な情報があれば、それを指針に次の一手を決めることができる。

 

「そうね……うっすらとしか思い出せないけれど、衛士(センチネル)はこのSE.RA.PHの電脳化を維持するための要を担わされていたの」

 

衛士(センチネル)はSE.RA.PHのエンジンにして防人だと、BBも言っていた」

 

「機械のことはよく分からないけれど、魔術でいうところの結界と言えば良いのかしら? 外界からの干渉と、BBの拠点であるハートへの侵入を防いでいるの」

 

「ハー……何だって?」

 

「ハート。BBが拠点にしているSE.RA.PHの中枢部です。他にも人体の部位に準えた名前が拠点には付けられていて、私が守っていた旧観測設備は(アイ)と呼ばれていました」

 

アイ、即ち(アイ)である。なるほど、外部の様子を探るレーダーやソナーは確かに眼と例えて良いかもしれない。ならばハートは心臓部――旧管制室となるのだろうか?

 

「そこまでは分かりません。けれど、既に倒された私を除く残る三騎の衛士(センチネル)を倒さなければそこには辿り着けません」

 

「その場所は?」

 

「ここから一番近いのは、旧資材運搬通路の(スロート)、それから作業アームなどが変質した(タッチ)、そして……推進部の一部が変化した(テイル)

 

「……最後、明らかに人体が関係ない部位だったな」

 

「私はいつだって真面目です。本当にテイルなの」

 

命名者がBBなのだとしたら、いったい何を思ってそのような呼称を決めたのだろうか。本当に、あのAIが考えていることは読めない。

 

「一先ずはスロートを目指すべきか。どのみちこっちは行き止まりだ。戻る以外の道はない」

 

恐らくはそこで衛士(センチネル)との戦闘が待っているだろう。タッチやテイルの攻略、そしてハートへの到達の為にはどうしてもそこを突破する必要がある。できるだけ万全の状態で挑みたいものだ。

 

「マスター、任せてください。わたしは強いですから」

 

通路に横たわったまま、キングプロテアがガッツポーズを決める。

その拍子に彼女の肘が壁に当たって大きな軋みを上げたが、聞かなかったことにしよう。

 

「まあ、君にはまた頼る事になるだろう。休息を十分に取るんだ、キングプロテア。それと……」

 

不意に眩暈のようなものに襲われ、カドックは額を押さえる。

アナスタシアから話を聞くがてら、マスター用の霊薬で魔力の回復を図ってみたが、体力の方はどうにもならなかったようだ。

必死で意識を保たせようとするが、瞼の重みはどんどんましていって、手が付けられなくなっていた。

 

「ごめん、アナスタシア。十五分……十五分だけ、休ませて欲しい」

 

ここは堪えるよりも欲求に従った方が良いだろうと、カドックは飲み干した小瓶を片付けてアナスタシアに時間が来たら起こす様に厳命する。

端末で位置情報を確認すると、現在地はマリアナ海溝の深度三百メートル付近であった。結構、長い時間を探索に費やしていたつもりだったが、限界深度までまだ余裕がある。これなら少し休んでも大丈夫だろう。

意識を切り替えたカドックは、そのまま躊躇なく彼女の膝の上に頭を預けると、重い瞼へと抵抗を止めて視界を闇へと閉ざす。

その暗闇の向こうから、優しく語りかけてくるアナスタシアの声が耳へと届く。

 

「ゆっくりおやすみなさい」

 

「ありが……とう……」

 

慈しむようにアナスタシアがカドックの髪を掻き上げ、その様子をどこか他人事のように感じながら、カドックは深い眠りへと落ちていった。

 

 

 

 

 

 

狭い部屋の中に横たわる、己のマスターを見やる。

不健康そうな肌、目の下の隈、話す時はいつもしかめっ面で、楽しそうにしている姿は見たことがない。

けれど、目の前にいる少女と共にいる時だけは違った。

彼は彼女と一緒にいると、ほんの少しだけ表情が緩む。

周りには敵しかない、害意があちこちに蔓延しているSE.RA.PHにいるというのに、彼女が側にいると無条件に安堵している。

まだ何も解決しておらず、これから何が起こるかも分からないというのにだ。

 

(……くうくうお腹が鳴りました)

 

とてもとてもお腹が空いた。

先ほど貰った小瓶程度では、とても満足できない。それでもあの時は少しだけ満たされたような気がしたが、今は耐え難い飢餓が込み上げてきている。

どうしてその笑顔を自分には見せてくれないのだろう。

どうして彼女といるとそんなに楽しそうなのだろう。

どうして、自分はこの部屋に入れないのだろう。

確信があったから契約した。

彼ならば――このマスターなら、自分を愛してくれると。

もう上手くは思い出せないけれど、暗闇の中で彼は確かに温かいものを与えてくれた。

あの温もりが■■■。

あの満たされた瞬間を、もう一度味わいたい。

愛が■■■。

■■■。

■■■のに、手に入らない。

彼の思いはこちらに向いていない。

倒すこともできたのに、彼は彼女を救うことに執着した。己の身さえ危険に晒し、奪われたものを取り返すことを選択した。

隣には自分がいたのに。

自分の方が遥かに大きくて強いのに、彼は彼女に執着した。

 

(くうくうお腹が鳴りました)

 

目の前で寄り添い合う二人が羨ましい。あれはきっと愛の形だ。自分が欲しているものだ。あの二人は確かに愛を持っている。自分が求めて止まないものを、彼らはあまりにも自然に手にしている。

何が違うのだろう。

自分と彼女との間に、どのような違いがあるのだろう?

体の大きさ?

クラスの差?

考えが纏まらない。

思考がどんどん煩雑になっていく。今はまだ成長は始まっていないはずなのに、頭の中だけは止めどなく変化を続けている。

このもやもやとした気持ちと、痛いほどの空腹は、何をすれば治まるのだろうか?

ああ、愛が■■■。

いっそ目の前の二人を食べてしまおうか? そうすれば、この気持ち悪さも紛れるかもしれない。

そんな風に考えても、指先はピクリとも動かなかった。

■■■と思ってはいけない。

何故、そんな風に思っているのかは分からないが、頭の中で絶えず声が響いている。

■■■と願ってはいけないと、誰かがこの身を戒める。

だから、こうして飢餓に震えるしかないのだと己に言い聞かせることにした。

それらしい理由を思い浮かべるが、ぐちゃぐちゃな思考では考えが纏まらない。理路整然と並べたてた理屈が成長の影響で端から溶けていってしまうのだ。

結局、シンプルな感情しか残らない。

愛が■■■。

■■■と願うな。

相反する感情がせめぎ合い、思考が溶けていく。

空腹だけが取り残された。

 

「どうしたの?」

 

ふと彼女と目が合った。

マスターを膝の上に寝かせ、優しく髪を撫でるドレス姿の女性。

純白とは言えないが、白い装束なのもあってどことなく花嫁のようにも見えた。

 

「ひょっとして、羨ましいの?」

 

「……いえ、別に」

 

膝の上のマスターを指差して、少女は少しだけ優越感に浸るように笑って見せる。

その笑顔が気に入らず、素っ気ない態度を取ってしまう。

同時に、チクリと胸が痛んだ。

ざわざわとした感覚が強くなり、お腹がキリキリと痛みを発した。

求めて止まない愛の形が目の前にある。

愛がすぐそこにある。

■■■。

食べたい。

■■■。

食べるな。

■■■。

■■■。

ほんの僅かに■■■という感情が上回る。

僅かな理性すら霧散して、ただただ目の前のご馳走を平らげたいという欲求のみが残る。

もう耐えることはできず、体を捩って苦心しながら片腕を持ち上げ、狭い扉を押し開けてサーバールームへと腕を突っ込む。

ゆっくりと伸びていく大きな手。自分に比べれば部屋の中の二人は虫か何かのようだ。

先ほどの少女のように、優越感から自然と唇が吊り上がる。

後、もう少しで愛が手に入る。

この空腹を満たせる。

そう思うと鼓動が少しだけ跳ね上がった。

 

「そうだ、そのままその手を広げてもらえないかしら?」

 

後、もう少しで指先が届くというところで、少女は何かを思いついたと言わんばかりに手を叩いた。

 

「……どうして、ですか?」

 

「良いから」

 

有無を言わせぬ妙な迫力があった。こちらが何かを言うよりも早く、影の中から出てきた黒い精霊まで手伝わせて強引に指を広げさせられる。

そして、少女はマスターを起こさぬようそっと近づいてくると、静かに寝息を立てている少年の頭を広げた指先――丁度、小指の第一関節の辺りに横たわらせた。

 

「あっ――――」

 

電流にも似た感覚が駆け抜ける。

指先から伝わってくる仄かな温もり。

肌にぶつかるマスターの吐息。

握れば潰れてしまうほど小さく、それでいて蝋燭よりも熱い確かな存在感。

手の中にマスターがいるという実感が、胸の内からもやもやとしたものを吹き飛ばしていった。

 

「……あたた、かい……」

 

「それに可愛らしい寝顔なのよ?」

 

指先の感覚が僅かに動く。マスターが寝返りを打ったのだ。

潰してしまってはいけないと、思わず体が強張るが、それに対して少女は優しく言葉をかける。

 

「大丈夫、そのまま力を抜いて。危なくなったら、私が何とかするから」

 

マスターとは別に、何かが指先に触れる感触があった。ほんの少し指先が冷たくなったが、少女が触れたのだろうか。

 

「良い子ね。ありがとう、この人を守ってくれて。あなたがいなかったら、彼とはもう会えなかったかもしれません」

 

「……別に……あなたのためでは……ありません……」

 

自分のためにやった事だ。

愛が■■■から戦った。

彼ならばその願いが叶うと思って手を取った。

けれど、彼にはもう花嫁がいた。

かけがえのないパートナーが、己を省みずに再会を願うほどの相手がいた。

そんなことは関係がないはずなのに、胸が堪らなく痛い。

これは嫉妬か、それとも羨望か。

無条件に彼の隣で微笑むことができる少女のことが妬ましくて、とても羨ましかった。

だから、二人ともまとめて食べてしまおうと思ったのだけれど、不思議と今は食欲が湧かなかった。

相変わらず空腹でお腹は痛いのに、何故かぽかぽかとした陽気が胸を満たしていて、苦にはならなかった。

 

「ふふっ、そうしていると何だかお母さんみたいね」

 

「……いいえ、わたしはお母さんではありません。わたしはお嫁さんになりたいんです」

 

「あら? それはごめんなさい。なら、大きな花嫁さん。少しの間、この人をよろしくね」

 

見えずとも微笑んでいるのが分かった。

慈しみと愛情に満ちた眼差しが容易に想像できた。

自分よりも遥かに小さい癖に、広げた腕はどこまでも広く海よりも深い。

その様は知識でしか知らないが、母親と呼べる存在を連想させた。

 

(わたしも、この人のように笑えたら……)

 

そうなれば、きっと空腹に悩まされることはなくなるだろう。

このお腹は満たされるだろう。

 

「マスターは、わたしが守ります。だって、こんなにも小さくて……虫さんみたいに弱っちいから……」

 

「そうね、とても弱くて眼を離すとすぐに死んでしまうわ」

 

再び冷たい手の感触が指先に触れる。

不思議と不快な気持ちはなかった。

マスターとの繋がりを邪魔する嫌な人だけれど、少なくとも側にいるくらいは構わない。

それくらいは譲歩してもいいと、キングプロテアは思い直すのであった。

 

 

 

 

 

 

微睡みの中にいる。

気づくのにそう時間はかからなかった。何故なら、手足は言う事を聞かないし瞼を閉じる事もできない。

何もできずにふわふわと漂っている様は、あの忌まわしいBBチャンネルに似ている。

不快感が込み上げてくるが、慌てたところで眠りから覚める訳ではない。ここは落ち着いて流れに身を任せた方が無難だ。

そうしてしばらくの間、暗闇を漂っていると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。

何も見えなかった暗闇もうっすらと薄れていき、二人の人間と思われるシルエットが見えてくる。

話しているのはどうやらその二人のようだ。

 

『ええ、彼女の行いにはうんざりしていましたので、手を貸すことはやぶさかではありません』

 

『さすがはわたし。では、後のことは手筈通りに。わたしはあなたに代わって表舞台に立ちますので、彼らの保護をお願いします』

 

『わかりました。ですが、勝算はあるのですか?』

 

『そのための■■です。リソースは彼らに集めてもらえれば、何とか必要数は揃えることができるでしょう』

 

『なら、もう勝ったも同然という訳ですね。さすがはわたし』

 

互いを讃え合いながら、影の少女達は分かれていく。同時にカドックの意識も急速に覚醒へと近づいていった。

その間際、暗闇に残った少女が発した言葉を、彼は確かに耳にした。

 

『つまり、その後はわたしの自由……ということですね、わたし……』

 

そう言ってほくそ笑む姿は闇に隠れて見えないはずなのに、まるで獣のようだと、思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

固い床で眠ったためか、節々が痛かった。

それでも寒空の下で野宿をするよりはマシだと言い聞かせ、カドックはSE.RA.PHの探索を再開した。

目的地は旧セラフィックスの資材運搬通路、通称スロートだ。

 

「何だか、よい寝覚めではないみたいね」

 

こちらの顔を覗き込んだアナスタシアが聞いてくる。さすがに付き合いが長いだけあってカンが鋭い。

確かにあまりよい寝覚めではなかった。十分に休めたので体は回復しているが、垣間見た夢のせいか頭だけはまだボーっとしていているのだ。

 

「変な夢を見た……なんていうか、一方的に映像を見せつけられているみたいな……あれは、BBのような……」

 

「ひょっとしたら、私の中に残っていた衛士(センチネル)としての情報があなたに流れ込んだのかも……」

 

サーヴァントとマスターは霊的なパスで繋がっており、夢を通して互いの記憶を垣間見ることがあるという。

それと同じことが起きたのかもしれないとアナスタシアは推察していた。

 

(……BBと誰かが会話をしていた。けど、上手く思い出せない。会話の内容も朧気だ……)

 

何か悪巧みをしていたことだけは確かだが、何を話していたのかは上手く思い出せなかった。

元々、断片的な情報を更に夢というフィルターにかけたのだから、無理もないことだろう。

 

「ひゃっ!?」

 

巨大な何かが落下する音と共に、階下から悲鳴が聞こえてくる。

言わずもがな。キングプロテアが足を滑らせて穴に落ちたのだ。

 

「大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫です、マスター……」

 

顔を強かに打ったのか、鼻の頭が少しだけ赤くなっていた。

だが、本人は強がって見せるのでそれ以上は追求せず、彼女の力を借りて階下へと降りる。

ここはキングプロテアと初めて出会った場所だ。スロートへ行くためにはどうしてもここを経由して、エネミーが群れを成しているであろうあの瓦礫で塞がった出口の向こうに行く必要がある。

戦闘は避けられないだろうが、あの時と違って今度はアナスタシアもいる。壁の向こうの探査ができれば、探索も一気にやりやすくなるはずだ。

 

「よし、ここからは慎重に……」

 

「いいわよ、キングプロテア」

 

「えい!」

 

こちらが何かを言うよりも早く、キングプロテアが拳骨を叩きつけて瓦礫の山を吹き飛ばした。

衝撃で横揺れを起こすSE.RA.PH。部屋の空気が吸い込まれていく感覚に僅かな危機感を覚え、カドックは咄嗟にアナスタシアの後ろに後退して身を屈めた。

 

「大丈夫です、付近にエネミーはいません」

 

「マスターはわたし達が守りますから……安心してください。ああ、でもアナスタシアさんは必要ないかもです」

 

「あら、頼もしいわねキングプロテア」

 

ビクついているこちらをどこか嘲笑うかのように、二人は笑みを浮かべていた。

何だろう?

少し前まで微妙に険悪な――というよりはキングプロテアが一方的に嫌悪していただけだったのに、今はそんな気配は微塵も感じられない。

仲良くなった、という訳ではないのだろう。相変わらずキングプロテアは嫉妬心を剥き出しにしているし、アナスタシアはそんな彼女の対応にもどこ吹く風といった調子だ。

その様はまるで、口の悪い娘とそれを見守る母親のようだ。

お互いの距離感を掴んだ、といえば良いのだろうか?

嫌悪を抱いたまま連帯する。なるほど、そういうこともあるのかもしれない。

 

「ま、まあ……とりあえず、前に進もう。しばらく進んで曲がれば旧エントランス――リップにつくから、そのまままっすぐ行けばスロートに辿り着けるはずだ」

 

前衛をキングプロテアに任せ、アナスタシアと共に後ろからついて行く。

すると、案の定と言うべきか通路の向こうから幾体ものエネミーがキングプロテアに向かって殺到してきた。

彼女の報告によると、人型のエネミーばかりらしい。

全員が盾と槍で武装している様はまるで古代の近衛兵か何かのようだ。

 

「すごい数です! エネミーが密集して、盾を槍を構えて……通路を塞いでいます」

 

「テルモピュライのつもりか。だが、僕達にそれは悪手だ!」

 

広域を纏めて吹き飛ばすことができるアナスタシアの魔術、そして小手先の防御など意味を成さないキングプロテアのパワー。

この二つが合わされば、半端な防備などいとも容易く突破できる。

蹂躙され、踏み潰され、凍らされていく人形達。

一方的に嬲り続ける様は戦闘というよりも作業のようであった。

だからこそ、気づけなかった。

屠り、嬲り、突き進む。

それが余りにも単調で、快進撃が続いてしまったが故に、敵の消極性という違和感を見落としてしまったのだ。

 

「きゃっ!?」

 

エネミーの攻撃を受け、キングプロテアに幾つもの槍が突き刺さる。

苛立ちを露にしたキングプロテアは腕を振るい、まとめてエネミーを薙ぎ払おうとしたが、幾体かの人形は機敏な動きでそれを躱して懐へと飛び込んできた。

 

「マスター! そっちに!」

 

「任せて!」

 

アナスタシアがキングプロテアの脇をすり抜けてきたエネミーを氷柱で串刺しにする。

胴体に穴を空けられ、糸が切れた人形のように動きを停止する兵士達。

しかし、その内の何体かが悪あがきとばかりに投げ放った槍がカドックの足下に着弾した。

間一髪。後、一歩でも前に出ていれば足を貫かれていたかもしれない。

 

(奇妙だ……数の利もある。こちらの疲弊もある。けれど……)

 

敵の攻勢が激しくなった訳ではない。相変わらず徒党を組んで防備を固めるだけの木偶の坊。だというのに、その内の何体かの攻撃はキングプロテアとアナスタシアの守りを突破してこちらを脅かしている。

さっきは足下に着弾した。

さっきは踝をギリギリ掠めた。

さっきは爆風で肌を焼かれた。

さっきは危うく腕を持っていかれるところだった。

倒せている、押している、だというのに敵は少しずつこちらの守りを抜けて着実に致命傷が近くなっていっている。

何か致命的な見落としをしているのではないだろうか。

考え始めた時には既に遅かった。

自分達はもう、スロートに到着してしまった。

衛士(センチネル)が待ち受ける居城。獲物を求める獣の舌の上に、自分達は知らず知らずの内に誘い込まれていたのだ。

 

「そうか……既に攻撃は、始まっていたんだ……」

 

踏み込んだ途端に襲われた虚脱感に、思わず膝を着く。

そこは開けた空間であった。

元は資材を搬入する為の通路だったはずが、電脳化の影響で円形の闘技場か劇場といった趣に変わっている。

横行も高さも十分にあるので、キングプロテアが多少は成長しても余裕はあるだろう。

そして、そこで待ち受けていたのはBBの第二の刺客。アナスタシアに次いで衛士(センチネル)と化した、自分がよく知るサーヴァントであった。

 

「不覚……私の眼を誤魔化すなんて……」

 

アナスタシアが悔しそうに歯噛みした。

彼女の透視の魔眼は虚実を暴くが、大前提として彼女自身の視力で捉えられるものに限られる。つまり、あまりに小さいものだとか、自然に溶け込んでいて彼女自身が気づけないものを見つけ出すことはできない。

この場合は後者だ。本来であれば豪華絢爛で一目で気づける彼女の宝具は、BBによって悪辣な迷彩塗装を施され、スロートやその周辺エリアと一体化させられていたのだ。

サーヴァントの象徴ともいえる宝具を改竄する。それは英雄に対する冒涜であり、カドックの胸中に三度、BBに対する怒りが込み上げてくる。

 

「マスター、あの人は……」

 

「気を付けるんだ、キングプロテア。彼女は僕達と共にレイシフトしてきたサーヴァントだ」

 

両膝に力を込めて立ち上がる。

見つめた先、劇場の中心に立つのは薔薇の皇帝。深紅に彩られた舞台衣装に身を包み、歪曲した奇妙な剣を携えた暴君。

ここは既に彼女のフィールドだった。

狡猾にして傲慢な彼女の罠だった。

曰く、生前の彼女はナポリの劇場で独唱会を行ったが、あまりの退屈さに逃げる者が続出したため、兵士に出入り口を封鎖させたという。

その逸話と彼女が自ら設計し建築した宮殿『ドムス・アウレア』が結びついて生まれたのがこの宝具。

敵対者を閉じ込めることで弱体化させ、自らに有利な環境を生み出す固有結界にも似た大魔術。

自己の願望を達成させる絶対皇帝圏。

その名も『招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)』。

そして、衛士(センチネル)の名は暴君……ローマ帝国第五代皇帝ネロ・クラウディウスであった。




これでセンチネルの方向性はみなさん、わかったのではないでしょうか。




二部四章は皆さんん、どうだったでしょうか?
大いなる石像神の活躍にはびっくりですね。
いや、出たからには活躍するだろうとは思っていましたが、まさかあんな活躍の仕方をするとは。クリプター会議で四角に言及された時点で既に叛逆は始まっていたとは。
神ジュナとの決戦やアシュヴァッターマンの活躍や精神と時の部屋からの超インド人やら大好物が満載で、うん好き(語彙力喪失)。
全員引けるだろうか(戦慄)。
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