Fate/Grand Order IF 星詠みの皇女   作:ていえむ

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第六章のオリジナル敵の詳細が乗っています。
ネタバレが気になる人は注意してください。


神聖第三帝国エルサレム マテリアル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CLASS】ルーラー

【真名】■■■■・■■■■(通称:フューラー)

【性別】男性

【身長・体重】175cm・104kg

【属性】混沌・善

【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具C

【クラス別スキル】

対魔力:D

 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。

 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

 

真名看破:E-

 直接遭遇したサーヴァントの真名を即座に把握する。

 真名を秘匿する効果がある宝具やスキルなど隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要となる。

 イレギュラーでの召喚ということもあり十全に機能しておらず、スキルや宝具を知るためには追加判定が必要。

 

神明裁決:-

 他のサーヴァントに対し、2画まで令呪による命令を執行できる。グランドオーダーは従来の聖杯戦争ではないため、このスキルは失われている。

 

 

【固有スキル】

無辜の怪物:EX

 生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。

 本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。このスキルを外すことは出来ない。

 史実・創作のイメージから容貌が暗く陰気なものとなっており、本人曰く生前はもう少し健康的な肌をしていたと思うとのこと。

 現在においても彼に触れることはタブーとされており、例え正当な政策や戦果であったとしても称えられることは否とされ、 過剰に貶められたことでイメージに侵食され、本人ですら自己を失いつつある。

 そのため、現界した彼は生前以上に他者がそうであろうと思い描く人物像に忠実に従っている。

 

精神異常:A

 精神を病んでいる。

 通常のバーサーカーに付加された狂化ではない。

 他人の痛みを感じず、周囲の空気を読めなくなっている。

 精神的なスーパーアーマー能力。

 彼自身には真っ当な人間性があり、善行も悪行も人並みに行う。しかし、その本質は水や砂と表現できるほどの我欲の希薄さにある。

 彼は与えられた役割、求められた役割を完璧以上に演じ切ってしまう。そして、求められた以上の成果を以てその者に悲劇をもたらすのである。

 他人が、民草が、大衆が望むのならそれを成そう。例えそのために大衆の全てを犠牲にしたとしてもやり遂げよう。

 彼の行動はより大きな願望。即ち集合的無意識に左右されるのだが、無辜の怪物スキルによる影響でマイナスの方面に思考が傾いている。

 思考の固定という意味ではEXクラスの狂化に近いが、彼自身は必要に応じてその狂気を出し入れするサイコパスと化しているため余計に質が悪い。

 

戦略:D

 外交や兵站など大局的に物事をとらえ、戦う前に勝利を決する力。

 

扇動:EX

 数多くの大衆・市民を導く言葉と身振りを習得できるスキル。個人に対して使用した場合はある種の精神攻撃として働く。

 

カリスマ:D

 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。

 彼自身は一つの政党をまとめ上げる程度の資質しか持たないが、扇動と戦略スキルを合わせることによる事前工作と民衆の扇動により国を動かす怪物となった。

 

芸術審美:自称

 芸術作品、美術品への執着心。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、ごく低い確率で真名を看破することができる。

 自称しているだけなので、本当に持っているのか不明。

 

【宝具】

『偉大なりし民族遺産』

ランク:E~A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1個以上(一度に取り出せる数)

 第一宝具。生前に発足した公的研究機関。そこには世界中から掻き集めた武具・呪具・魔具・宝具・聖遺物の数々が保管されている。

 しかし、神秘が著しく失われた近代になってから収集したため、収められているのはオリジナルの廉価版や模造品、偽物である。

 そのため、本来の能力から劣化していたり効果自体が変わっている物、何の効果もないガラクタまでもが保管されている。

 偽物故に同名の遺物が複数保管されているため、破損しても即座に新しいものを取り出すことができる。所有権が移っていることもあり、仮想宝具としての真名解放も可能。

 ただし、保管している収集品は自身の手で取り出さねばならないため、一度に使用できる遺物は数個が限界。収集品自体を射出したりその場で保持したりすることもできない。

 

 

『彼方より来たれ我が大隊』

ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人

 第二宝具。フューラー自身が演説の中で口にした、遥か未来に現れ世界を支配する「最後の大隊」の逸話の具現化。

 形を持たない亡霊の集団を兵力として召喚する。亡霊の形は召喚の際に任意で決めることができ、吸血種や狼男などの化生、近未来の装備に身を包んだ軍隊、果ては神話に語られるエインヘリャルやワイルドハントの具現すら可能。

 これは最後の大隊の姿を誰一人として知らず、後世における様々な憶測や創作の逸話を取り込んだからである。

 副次的な効果として、「最後の大隊」という集団の概念を殻として被せる事で、その者達を「最後の大隊」として洗脳下に置くことも可能。

 「信仰の加護」や「精神汚染」などの精神操作を阻害するスキルがあれば判定次第で無効化できる。

 また特定集団に対する支配であるため相手が単独である場合、対象が複数でも単なる寄り合いでしかない場合にはこの効果は発動しない。

 逆境を覆すために現れる最後の戦力であり、それを以て勝利を得る逸話の具現であるため、この宝具は一度の召喚につき一度までしか真名解放を行えない。

 

 

【解説】:

 欧州のとある国の政党の代表。後に故国の総統として国をまとめ上げて他国に侵攻し、世界を二分する二度目の大戦を起こすきっかけとなる。

 本来ならば民衆が自分達の声を代弁してくれる政治家を自ら選ぶ民主主義という制度の中で奇跡的に生まれてしまった二十世紀最悪の独裁者。

 一般的に彼を好意的に捉える者はいない。何故なら、在任中に彼とその配下が行った数々の非道や他国への侵攻、民族迫害が余りにも広く後世に伝えられ、彼は悪辣で善性がない狂気の独裁者であるというイメージを生み出してしまったからだ。

 無論、歴史的資料にはきちんと彼が行った政策や戦中の成果が正しく評価されている。動物を保護し、公共設備に力を入れて雇用の拡大を図った。また意外にも菜食主義者で健康には気を使っていたらしい。乗り物とアニメも大好きだとか。

 だが、民衆はそんな事実に目もくれようとしない。自国民からですら悪魔と罵られ、過剰に貶められていった。現在でも彼と彼の政党を話題に出すことは禁忌とされている。

 結果、それらのイメージは殻となって彼に覆い被さり、何ら魔術的な措置もないままに彼は自己を剥奪されたのである。

 彼が生前から人類を死によって救済しようとしていたのかはわからない。そんな生前であったからこのような英霊になったのか、このような英霊になってしまったから生前を捻じ曲げられたのか。

 いずれにしろ、反英雄としてあらゆる自己と善性を剥奪され、そこに悪意のイメージを押し込められた独裁者は誰もが想像する通りの独裁者像を演じて見せるのだ。

 通常の聖杯戦争において彼がルーラーとして呼ばれることはなく、仮に他クラスで呼ばれれば彼を抑止するために聖杯がルーラーを召喚する事態となる。

 元軍人ということもありマスターに対しては従順に接し、積極的に尽くそうとするが、本質が本質なので気を許すと無意識下の願いすら読み取って実行し、最終的には生の苦痛からの解放としてマスター殺しすら平然と行うだろう。

 またそうでなくとも大衆を救うために聖杯戦争から逸脱した行為を取ってしまいがちになる。彼を支障なく使役するためには人類全体が我欲を捨てるようなことでもない限り、不可能である。

 

 




フューラーのマテリアルです。
マイルーム会話とか考えだすと楽しかったですけど、さすがに妄想が過ぎるのでそれはしまっておくことにします。
こんなのカルデアに来られたら魔術王が何もしなくとも全滅待ったなしだし、来ることはないでしょう。きっと、多分。

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