ゴタイ荘の「ほっとすぱーず」   作:公私混同侍

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武士フェチの元情報屋

サリー「――それで私にパソコンを拝見しろと?」

 

あかり「うん」

 

隆太「テレビ電話が出来るみたいですよ」

 

恭夜「しかも毎日なんて――」

 

ゲルマ「苦行だぁ」

 

ルナ「パソコン、売っちゃう?」

 

サリー「他の住民に迷惑はかけられない。直接本人に掛け合って、事を収めてもらうしかない」

 

あかり「毎日顔を会わせなきゃいけないっていっても――」

 

隆太「サリーさんだけとは――」

 

ルナ「言ってない?」

 

ゲルマ「マスター、あっしは面白いことを思いついたでござる!」

 

恭夜「奇遇だな、俺もだ」

 

サリー「おい、何をする気だ?」

 

~テレビ電話~

 

ゲルマ「――これをこうすれば繋がるはずだぜ~」

 

恭夜「おっ!写った!」

 

隆太「画質は……普通ですね」

 

あかり「ホントにこれでお話出来るの?」

 

ルナ「着信きたよ」

 

ドラジェ『お、おーい……聞こえるかーい……』

 

ゲルマ「いいえ、全然聞こえなーい」

 

恭夜「聞こえてんじゃねぇか!」

 

あかり「ハッキリ聞こえるね」

 

ルナ「うん」

 

隆太「ちょ、ちょっと緊張してきました」

 

ドラジェ『こちらゾルギーノ・ドラジェ。サリー嬢?そこにいるのかい?』

 

あかり「この人、どこから電話してるの?」

 

隆太「海外じゃないの?」

 

ゲルマ「どうやら海上から電波が送られているようだ」

 

ルナ「船の中?」

 

恭夜「もっと電波が安定する所からかけてこいよ」

 

ドラジェ『もしもーし!』

 

ゲルマ「よう!元気だったか、ストーカー男!」

 

あかり「――盗聴マニア!」

 

隆太「――独占欲の塊!」

 

ルナ「――武士フェチ!」

 

恭夜「お前ら、第一声がそれかよ……」

 

ドラジェ『ちょ、ちょっとよく聞こえないなぁ』

 

隆太「うわぁ、平気でウソつきましたよ」

 

あかり「もうログアウトしちゃおうよ」

 

ルナ「シャットダウンだね」

 

ゲルマ「みんな、そんな可哀想なこと言うもんじゃないぞ!あっしなら声を加工して、目にもモザイクを入れるぞ!」

 

恭夜「扱いが犯罪者になってる……」

 

ドラジェ『久しぶりだね。僕は今南の島にいるんだ。君たちが元気そうな顔見れて良かった』

 

ゲルマ「サリーが画面に映らないことをいいことにベラベラと」

 

恭夜「テレビ電話ってそういうもんだろ」

 

ドラジェ『サリー嬢の近況が知りたいんだけど外出中かな?それなら伝言をゲルマにお願いしよう』

 

隆太「指名入りました」

 

あかり「それならサリーお姉ちゃんいなくてもいいんじゃん」

 

ルナ「ゲルマ、つまらなそう」

 

ドラジェ『あと一日でインドネシアに着く。そこで漁をしながらお金を貯めて、新しい事業をしようと思う。今日からこんな感じで僕の近況をサリー嬢に伝えるから楽しみにしていてほしい』

 

あかり「手紙でいいじゃん」

 

隆太「サリーさんの顔が見たいだけみたいですね……」

 

ゲルマ「漁師の仕事を舐めているようだ」

 

恭夜「ていうかその船売れよ」

 

ルナ「パソコン売ろう」

 

ドラジェ『それじゃあ、また明日――サリー嬢!僕の夢を見てくれ!』

 

あかり「おえぇぇぇ!ウインクすんな!」

 

サリー「――おりゃあぁぁぁ!」

 

ゲルマ「ディ、ディスプレイにヒビが!?」

 

隆太「ドラジェさんの顔が割れちゃいました……」

 

恭夜「もったいねぇ……」

 

ルナ「もう売れないね」

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