~地底都市コスモスクウェア・王立裁判所前~
隆太「ここどこなんですか?」
ゲルマ「裁判所のようだ」
ルナ「お腹すいた」
隆太「今ごろ兄さんたちはどこにいるんでしょうか?」
ゲルマ「広大かつ見知らぬ土地で親を探すなんて最初から無理だと思っていたんだよあっしは!」
ルナ「やけくそだね」
隆太「すいませーん!この人、知りませんか?」
リッツ「何よ、アタシ急いでいるんだけど――でもカワイイ顔してるから今回だけ特別よ」
ゲルマ「ロバに好かれるなんて隆太も災難だなぁ」
リッツ「誰がロバよ!面長って言いなさいよ!それにアタシにはリッツていう立派な名前があるの――あらやだ、アナタも色白でイカしてるじゃない!」
ルナ「ゲルマ、かわいそう」
リッツ「アタシから見たらアナタの方がよっぽどかわいそうに見えるわよ!」
隆太「圧がすごい……」
ゲルマ「癖もすごい」
リッツ「さっきの写真、もう一度見せてくれる?」
隆太「はぁ……」
リッツ「真ん中に写ってるの、恭チャンに似てるわね」
ルナ「恭チャン?恭夜のこと?」
隆太「兄さんを知ってるんですか?どこにいるんですか?」
リッツ「アタシと恭チャンの馴れ初めが聞きたいっていうの?そうね~」
ゲルマ「冗談は顔だけにしてもらおうか」
ルナ「耳障りだね」
リッツ「アナタたちには気の毒だわ。まさかあんなことになっちゃうなんて……」
隆太「あはは。裁判所にいるなんてことないですよね?」
ゲルマ「裁判所より刑務所にいたりしてな?」
ルナ「どっちも入所だね」
リッツ「恭チャンなら今独房にいるわよ」
隆太「独房?それって裁判所の中にあるんですか?」
リッツ「ここじゃないわよ」
ゲルマ「独房は罪を犯した人間を留め置く施設だが……」
ルナ「恭夜が罪を犯したの?」
リッツ「まだ決まったわけじゃないわ。そうだ!アナタたちにも協力してほしいことがあるのよ」
隆太(どうします?)
ゲルマ(嘘をついてるようには見えんが……)
ルナ(行くあてないね)
リッツ「初対面だし信用されてないのはわかるわ。けど、このままじゃ恭チャンは二度とアナタたちと会うことが出来なくなるわよ」
隆太「とんでもないことに巻き込まれてるんですね」
ゲルマ「そこまで言うのならマスターを救い出す手立てがあるというのか?」
リッツ「――これを見てちょうだい」
ルナ「紙?――陪審員制度?」
隆太「陪審員って何ですか?」
リッツ「陪審員っていうのは被告人を無罪にするか、有罪にするかを決定する権利を持つ人々のことよ」
ゲルマ「なるほど。この陪審員になりさえすればマスターの無実の罪を晴らすことが出来る」
ルナ「陪審員は五人必要って書いてある」
リッツ「そうなのよ~アタシのツレがもう一人いるんだけどね~全くどこに行っちゃったのかしら?」
ゲルマ(本当にそう上手くいくか?この陪審員制度自体、かなりきな臭いが)
ルナ「サリーたちがいれば……」
隆太「そうですよ。サリーさんたちが合流すれば五人なんて余裕ですよ」
リッツ「他にもツレがいるのね!ならお互い人数が集まったら、この裁判所前に合流!これでいいわね?時間はほとんどないわ!総力戦よ!」
隆太「――肝心のサリーさんたちの居場所がわかりません」
ゲルマ「いや、マスターやサリーは発信器を持っている。特定は容易いがオレたちが陪審員に選ばれるかどうかは別問題だ」
ルナ「ダメなら私とゲルマで恭夜を救う」
ゲルマ「そっちの方が楽でいいんだが……」
ルナ「サリーとネクロマンサーもいるよ」
ゲルマ「考えとく必要性がありそうだ――ぼさっとしてられん!行くぞ!」
ルナ「うん!」
隆太「僕を置いてかないで下さーい……」