ハピネスチャージプリキュア 激獣拳使いの幼馴染み   作:ナツ・ドラグニル

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ナツ・ドラグニルです

先程確認したら、お気に入りが10件になっていました!

自分なんかの作品を見て頂けていると思うと感謝感激です!

また、感想を送って下さった覇王龍様ありがとうございます。

ラブリーやフォーチュンのタッグや
いおなとの絡みも増やして行きたいと思います。

タッグの戦闘描写は勉強しながらになりますので
ご容赦下さい。

なので前回はほとんど原作のまんまになってしまったので
これからはオリジナル展開を入れて行きたいと思います。

では作品をどうぞ


第4話 転校生はお姫様!! 誠司の仲間達!

早朝の河川敷。

 

 

そこでは、いつもの日課を行っている誠司の姿があった。

 

 

修行は体力をつける為の筋トレや走り込み、技の精度を上げる為のヌンチャクと剣の素振り等だ。

 

 

誠司は今、殆どの修行を終えて走り込みを行っていた。

 

 

その時、後ろから誠司に話しかける者がいた。

 

 

「おはよう誠司君、いつも早いわね」

 

 

「おはよう、いおなこそ早いじゃないか。まだ7時前だぞ」

 

 

話しかけてきたのは、誠司の同級生で修行仲間でもある氷川いおなだった。

 

 

いおなは誠司に追いつくと、同じペースで隣を走る。

 

 

「私は強くならないといけないから...」

 

 

いおなの答えに、誠司は首を傾げる。

 

 

「強くならないとって、今でも十分強いだろ?」

 

 

修行の中で、いおなの実力を知っている誠司はそう質問する。

 

 

「まだ全然足りないわ、もっともっと強くならないといけないから」

 

 

顔を伏せながら、いおなはそう答えた。

 

 

その様子に、誠司はどこか焦ってるようにも見えた。

 

 

「そうか、強くなりたいと思う気持ちは分からなくもないが、余り無理するなよ。俺で良ければ力になるぞ」

 

 

なぜそんなに焦っているのかは誠司には分からかなったが、悲壮感を漂わせるいおなを元気づける。

 

 

誠司の言葉にいおなは驚き、微笑んだ。

 

 

「ありがとう誠司君、頼りにさせてもらうわ」

 

 

誠司に元気づけられたお陰か、または別の理由か、いおなの顔には悲壮感は漂ってなく喜色を浮かべていた。

 

 

「ねぇ誠司君、うちの道場に入門しない?」

 

 

誠司に対するいおなの勧誘は、会うたびに言ってくるので既に常套句となっていた。

 

 

「いつも言ってるが、俺は獣拳一筋だ。悪いが他の格闘技はするつもりはないよ」

 

 

「残念ね、誠司君は強いから直ぐに黒帯も取れると思うのに...でも、私は諦めないわよ」

 

 

そんなに強い奴と戦いたいのかね、と誠司は内心で呆れる。

 

 

「そういえば、今日学校に転校性が来るそうよ」

 

 

いおなは話題を変えようと、思い出したように話した。

 

 

「転校生?どんな人なんだ?」

 

 

転校生が来ることを知らなった誠司は、いおなに質問する。

 

 

「5人もいるんだけど、2人は私達と同い年の女の子で、もう2人は1つ年上の男の人よ。後1人は分からないわ」

 

 

「5人も転校してくるのか、珍しいな」

 

 

誠司は驚きながらも、同い年の女子が2人と1つ年上の男子が2人という心当たりのある組み合わせに、もしかしたらと考える。

 

 

しかし、まさか自分を追ってわざわざ世界を超えてくるとは思えないと思い、たまたまだと考える。

 

 

だが、この推測が当たる事をこの後に痛感する。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

時刻は変わり、誠司は学校に向かっていた。

 

 

その途中、めぐみとひめの後ろ姿を見つけた。

 

 

「でもよく考えたら私、もう2人も友達出来てるし100人くらい楽勝だよねー」

 

 

遠くでは気づかなかったが、近づいたらひめが誠司達の学校の制服を身に纏っている事に気づいた。

 

 

「よう、何の話だ?」

 

 

2人が話している内容が気になり、話に入る。

 

 

「あのね!ひめが今日私達の学校に転校してくるんだって!」

 

 

めぐみの話を聞いて、今朝いおなが話していた転校生の1人がひめだという事に気づいた。

 

 

「なるほど、今日来る転校生はひめの事だったのか」

 

 

「えっ!?何でひめが転校してくるの知ってるの!?」

 

 

誠司にはサプライズとして教えようとしていためぐみは、誠司が既に知っていた事に驚きを隠せなかった。

 

 

「今朝、いおなから聞いたんだよ」

 

 

誠司がそう答えると、めぐみはジト目で誠司を見つめた。

 

 

「ふーん...」

 

 

めぐみの態度に、誠司は疑問に思う。

 

 

「なんだよ」

 

 

「別にぃ」

 

 

誠司から他の女性の名前が出たせいか、めぐみは不機嫌になる。

 

 

「?それよりも、ひめが友達が出来るようにサポートするんだろ?」

 

 

首を傾げながらも誠司が確認すると、めぐみは不機嫌なまま、答えた。

 

 

「そうだね...ひめ、あたしもバッチリサポートするからね」

 

 

「よっろしく~」

 

 

誠司はめぐみとひめを連れ登校し、学校に到着する。

 

 

「凄い生徒の数...」

 

 

ひめは登校している生徒の人数に圧倒されている。

 

 

「おっはよう!」

 

 

声のした方に振り向くと、そこには同級生である石神りんがいた。

 

 

「おはよー、いっしー!」

 

 

この中でりんと一番仲が良いめぐみが、挨拶を返す。

 

 

その時、誠司はひめがめぐみ達を羨ましそうに眺めてるのに気付いた。

 

 

「ねぇ知ってる?今日転校生が来るらしいよ」

 

 

「いっしーも知ってるんだ」

 

 

「もっちろん、もうみんな噂してるよ!なにせ、5人も転校生がいるから」

 

 

りんの話を聞いて、その転校生の内の1人であるひめが驚く。

 

 

「え?そんなにいるの?」

 

 

「ああ、2人は俺達と同い年の女の子で、もう2人は1つ年上の男子らしいぜ」

 

 

「へー、私以外にも転校生がいるんだ」

 

 

不安だった為か、自分以外にも転校生がいるのを知ってひめは安堵していた。

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

離れた場所で、誠司達の動向を覗いていた者達がいた。

 

 

「あいつ可愛げな女の子ばかりと、一緒にいるな」

 

 

「鈍感な所は、相変わらずみたいだけどな」

 

 

誠司を見ながら、2人の男子生徒が会話していた。

 

 

「2人はあそこに混ざらなくていいのか?」

 

 

1人の男子生徒が、近くにいる女子生徒に話しかける。

 

 

「私は教室に行くまで我慢するわ」

 

 

「私も...再開した時の誠司の顔が見たいし」

 

 

2人の話を聞きながら、男子生徒の1人は残念そうに答える。

 

 

「まぁ、俺達は学年が違うから会うのは放課後だな」

 

 

「そうだな、取り敢えず職員室に向かおうぜ」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

あの後、職員室に向かうひめと別れて誠司達は教室へと向かった。

 

 

教室に着くと、クラスの皆は転校生の話題で持ち切りだった。

 

 

「誠司君、めぐみちゃん、おはよう」

 

 

「おはよう、ゆうこ」

 

 

「ゆうゆう、おっはよう!」

 

 

教室に入ると2人に気づいたゆうこが、挨拶する。

 

 

「ねぇ、知ってる?今日このクラスに転校生が来るんだって、しかも3人も」

 

 

「へぇー、転校生が来るのは知ってたけど、このクラスに来るんだな」

 

 

1人はひめだとして、後2人もこのクラスに転校してくる事に誠司は驚く。

 

 

「どんな子達なんだろう、今から楽しみだね」

 

 

ゆうこと転校生について話していると、誠司達のクラス担任である和泉先生が入っていた。

 

 

「みんな、席について」

 

 

先生の掛け声で、全員が席に着いた。

 

 

「今日はこのクラスに、新しい仲間が増えます」

 

 

朝からその話題で持ち切りだった為か、クラスの皆が騒ぎ出す。

 

 

「では、入ってきて」

 

 

先生の合図で、、ひめと2人の女の子が入ってきた。

 

 

その2人の顔を見た瞬間、誠司は驚愕する。

 

 

なぜならその2人は、トライアングルとして一緒に戦ったランとリンだったからだ。

 

 

「宇崎ランです。宜しくお願いします!」

 

 

皆に聞こえるように、ランは元気よく挨拶する。

 

 

ランの自己紹介の後、リンに促され今度はひめが自己紹介をする。

 

 

「わ...私は、し...白雪ひめです。よ...宜しくお願いします」

 

 

がちがちになり、所々噛んでいた何とか自己紹介を終わらせることが出来た。

 

 

ひめが自己紹介を終わらせると、最後にリンが自己紹介を始める。

 

 

「深水リンです、宜しくお願い致します」

 

 

ぺこりと頭を下げ、リンは自己紹介する。

 

 

『おおっ―――――』

 

 

1人はポニーテールが特徴で、活発そうな女の子。

 

 

1人は内気で、何処か守ってあげたくなるような女の子。

 

 

1人は黒いロングヘア―と振る舞いで、何処かご令嬢を連想させる女の子。

 

 

三者三様で、男子達の心を奪うには十分だった。

 

 

しかしそんな中、誠司だけは自分の推測が当たると思っていなかった為、呆然としていた。

 

 

「みんなー、3人を宜しくね~!」

 

 

『はーい!』

 

 

先生の掛け声で、クラスの全員が元気よく答える。

 

 

「じゃあ、白雪さんは愛乃さんの隣、宇崎さん達は相楽君の隣に座ってね」

 

 

『はい』

 

 

先生にそう言われ、ひめはめぐみの隣に腰かけた。

 

 

「これから宜しくね!」

 

 

「よろしく」

 

 

ランとリンも誠司の両隣りに座り、誠司に挨拶する。

 

 

しかし、誠司は返事を返すことが出来ずに頭を抱えた。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

朝のHRが終わり、現在は休み時間。

 

 

誠司は先生からラン達のサポートを任され、めぐみもひめのサポートを任された。

 

 

休み時間の時間を利用し、ひめに女子達が押し掛ける。

 

 

「何処から来たの?」

 

 

「髪綺麗だね」

 

 

「シャンプー何使ってるの?」

 

 

質問攻めを受け、ひめは人見知りの性格のせいで対応出来ずにいた。

 

 

「おまえら、あまり押し掛けるなよ。そいつ消極的だから困ってるぞ」

 

 

誠司の静止の声で、押し寄せていた女子達が一歩引いた。

 

 

「ありがとう、誠司」

 

 

質問攻めを受けていたせいか、ひめは少し涙目になりながらお礼を言う。

 

 

「誠司君、白雪さんと知り合いなの?」

 

 

ひめが誠司の名前を知ってる事に、ゆうこは誠司に質問する。

 

 

「めぐみの人助けを切っ掛けに知り合ったんだよ。なぁ?めぐみ」

 

 

「そうだよ!ひめは私と誠司の友達なんだよ!」

 

 

「へー」

 

 

3人が話をしていたその時、ひめとは逆に男子達から質問攻めを受けていたランとリンが誠司に近づく。

 

 

「ちょっと誠司、何で私達は助けてくれないのよ」

 

 

「そうよ、差別なんじゃないの?」

 

 

自分達を助けてくれなかった為か、2人は不機嫌そうに抗議する。

 

 

「いや、お前達の場合いらないだろ」

 

 

「どういう意味よ、それ」

 

 

誠司の言葉に、ランは不満そうに告げる。

 

 

「余裕で受け答えしてた癖に、何を言ってんだよ」

 

 

『えー...』

 

 

誠司の言う通り、ラン達は男子達の質問に簡単に答えていた。

 

 

しかし、好きな人には助けてほしいと思うのは、恋する乙女心という物。

 

 

「え!?誠司、宇崎さん達とも知り合いなの!?」

 

 

「しかも、名前で呼んでたし」

 

 

親しそうにやり取りをする誠司達に、めぐみ達は驚愕する。

 

 

「私達は、ある格闘技を学んでいる仲間なのよ」

 

 

そう言って、ランは見せつける様に誠司の首元に抱き着いた。

 

 

『むぅ』

 

 

「ちょっとラン、誠司から離れなさい」

 

 

2人のやり取りを見ためぐみ達は不機嫌になり、りんが注意する。

 

 

「相楽の野郎ぅぅ!愛乃さんや大森さんだけでなく、転校生の3人とも仲良くしやがってぇ...」

 

 

さらに、クラスメイトの男子が悔しそうに誠司達を見る。

 

 

「それだけじゃねぇ!隣のクラスにいる氷川さんとも、名前で呼び合う程の仲らしい」

 

 

「なんであいつばかり!」

 

 

「クッソー!羨ましい!」

 

 

他のクラスメイトも、恨みが籠った眼で誠司を見つめる。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

放課後となり、めぐみと誠司の2人でひめ達に学校を案内する。

 

 

誠司以外女子の為か、通り過ぎる男子から羨望と嫉妬の視線が誠司に刺さる。

 

 

しかし、誠司はその視線の意味に気づいていなかった。

 

 

「どう?楽しい所でしょ?」

 

 

「うん、みんな良い人ばかりね」

 

 

「う、うん」

 

 

めぐみの質問に、ランとひめが答える。

 

 

「でも、私達も一緒で良かったの?」

 

 

「もちろん!友達の友達は友達だから!」

 

 

めぐみの言葉に、ラン達は驚いたが直ぐに了承する。

 

 

誠司はひめに近づく。

 

 

「ひめ、だったらラン達とも友達になれるんじゃないか?」

 

 

「え?」

 

 

誠司の言葉に、ひめは驚く。

 

 

「あの2人は俺の友達だから、お前の友達になれるんじゃないか?」

 

 

「あっ!」

 

 

誠司の言葉の意図に、ひめは気付いた。

 

 

「まぁ、直ぐには無理だろうからお前のペースで作っていけよ」

 

 

「うん!」

 

 

しばらく案内する誠司達だったが、今後の話をする為に2手に別れた。

 

 

誠司はランとリンの2人と、めぐみはひめと。

 

 

「それで?お前達何でここにいるんだ?」

 

 

「マスター・シャーフーにお願いして、こっちの世界に送ってもらったの」

 

 

ランの言葉に、誠司は納得する。

 

 

「なるほどな、戸籍とかはどうしたんだよ?」

 

 

「スクラッチ社に用意してもらったのよ」

 

 

別の世界なのに良く用意出来たな、と内心で感心する。

 

 

「てか、あっちの世界は大丈夫なのかよ」

 

 

「私達は既に役目を終えたから大丈夫だって、マスター達が言ってたわ」

 

 

ランの説明に、誠司は納得する。

 

 

「それより、この世界で何が起きてるの?」

 

 

リンが真剣な顔で、誠司に質問する。

 

 

「街を見て来たけど、至る所にお菓子やカビが生えていたからビックリしたわ」

 

 

リンの質問に対し、誠司は幻影帝国の事やそれと戦っているプリキュアについて話した。

 

 

「なるほど、そんな事が起きてたのね」

 

 

「ああ、そしてめぐみとひめが今説明したプリキュアなんだ」

 

 

めぐみ達が今説明を受けたプリキュアである事に、ランとリンは驚きを見せる。

 

 

「めぐみちゃん達が!?」

 

 

「ああ、俺も一緒に戦ってるんだ」

 

 

「だったら、私達も一緒に戦うわ」

 

 

プリキュアと一緒に戦っていると聞いたランは、自分達もと申し出る。

 

 

「そうだな、お前達がいてくれたら心強いからな」

 

 

今まで幾つもの修羅場を共に潜ってきた仲間達に、誠司は心強さを感じる。

 

 

「きゃ――――!!」

 

 

今後について方針を決めていた誠司達の耳に、悲鳴が聞こえた。

 

 

「何!?」

 

 

「まさか、学校にサイアークが現れたのか!?」

 

 

突如聞こえた悲鳴にランは驚き、誠司は幻影帝国が現れたのかと警戒する。

 

 

「行きましょう!」

 

 

リンの掛け声を合図に、誠司達は悲鳴がしたグランドの方へと急いだ。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「そこまでよ!」

 

 

「あん?」

 

 

ひめはサイアークへと変えられてしまった先生を助ける為、プリンセスに変身し1人で立ち向かう。

 

 

サイアークが振り回した右腕を、プリンセスは後ろに飛んで回避する。

 

 

サイアークは追撃で腕を振り回し、1発目はしゃがんで回避して2発目を振り回された腕を使って空中で飛び上がった。

 

 

地面に着地したプリンセスに向かって、サイアークは両手を絡み合わせダブルハンマーを繰り出す。

 

 

プリンセスは慌てる事無く、後ろに飛び退いて回避する。

 

 

サイアークの腕が伸び、プリンセスを攻撃する。

 

 

サイアークの攻撃をジャンプして回避したプリンセスは、ラブプリブレスを回転させる。

 

 

「プリンセス弾丸マシンガン!」

 

 

弾丸マシンガンが、サイアークの顔面に命中する。

 

 

サイアークは頭のコーンを回転させ、暴風を巻き起こす。

 

 

空中にいたプリンセスはまともに受けてしまい、墜落する。

 

 

「弱すぎですぞ」

 

 

地面に転がったプリンセスを、左、右と繰り出されたパンチを転がって回避するが、それを基点としたボディブレスを喰らってしまった。

 

 

「1人でカッコつけようとするからですぞ。さぁサイアーク、この学校をカビだらけにしてしまうがいい」

 

 

その言葉に、プリンセスは反応する。

 

 

唸りながら、サイアークは校舎中にカビを発生させる。

 

 

「だめぇ~!」

 

 

サイアークの腹部に、左のエネルギーパンチを入れる。

 

 

しかし、プリンセスの攻撃は全然効いておらず弾き飛ばされてしまう。

 

 

着地して踏ん張り、左掌から光線を発射するがその攻撃も効いていなかった。

 

 

「全く、諦めが悪いですな」

 

 

ナマケルダが、呆れながらプリンセスに呟く。

 

 

「当たり前よ!学校がなくなったら...まだ、お礼も言ってないのに...」

 

 

プリンセスは、今日の出来事を思い出す。

 

 

教室での自己紹介の時、背中を押して勇気づけてくれたランとリン。

 

 

誠司達と別れた後、自己紹介と共にハニーキャンディをくれたゆうこ。

 

 

「飴くれたあの子と...同じ転校生として励ましてくれたあの子達と友達になれなくなっちゃうじゃん!」

 

 

無我夢中で放っていた光線が突如太くなり、攻撃力が増した。

 

 

先程まで全然効いていなかった攻撃だったが、徐々に耐え切れなくなりサイアークは吹き飛ばされる。

 

 

プリンセスは息が上がってしまったが、攻撃力が増した事に自分でも驚いた。

 

 

左の掌を見た後、1人でも戦えた事に安堵する。

 

 

「私、みんなと面と向かうすっごく恥ずかしくて緊張しちゃうけど、やっぱりこの学校で友達作りたい」

 

 

その話を聞いたナマケルダは、鼻で笑いながらプリンセスに話しかける。

 

 

「友達?くだらないことを...人付き合いなんて面倒な事ばかりですぞ。サイアーク」

 

 

ナマケルダの命令を受けたサイアークは、ジャンプしてプリンセスに迫る。

 

 

サイアークが右腕を振り上げるのと同時に、雄叫びと共に両手にチョイアークを抱えたラブリーが現れる。

 

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 

右手に持ったチョイアークをサイアークの右側頭部に叩きつけ、着地後に左手のチョイアークで右頬、右手のチョイアークで左頬を張り倒す。

 

 

「ラブリー!」

 

 

ラブリーの登場に、プリンセスは歓喜の声を上げる。

 

 

「おまたせ!さぁ、早く倒してゆうゆうに会いに行こう!」

 

 

「何処に行くつもりです?貴方達はここで終わりですぞ」

 

 

ナマケルダの言葉の後、立ち上がるサイアーク。

 

 

「まて!」

 

 

ラブリー達とサイアークが対峙する中、その場に誠司の声が響いた。

 

 

「俺達も相手してやるぜ!」

 

 

誠司がラン達を連れ、ナマケルダの前に並び立つ。

 

 

「誠司!?なんで宇崎さん達を連れて来ちゃったの!?早く逃がさないと!」

 

 

ラン達を一般人だと思っているラブリーは、慌てて逃がそうとする。

 

 

「大丈夫だ、こいつらも俺と同じだからな」

 

 

「え?」

 

 

誠司の言葉を聞いて2人を良く見ると、手の甲に誠司と同じゲキチェンジャーを着けているのに気づいた。

 

 

「行くぜ!2人共!」

 

 

「おう!」

 

 

『たぎれ!ケモノの力!ビースト・オン!』

 

 

3人にゲキチェンジャーに次元圧縮で収納されていたゲキスーツが装着され、ゲキレンジャーへと変身する。

 

 

「何!?」

 

 

「嘘!?」

 

 

誠司だけでなくラン達まで変身した事に、ナマケルダとラブリーは驚愕する。

 

 

「身体に漲る無限の力!アンブレイカブル・ボディ!ゲキレッド!」

 

 

「日々是精進、心を磨く!オネスト・ハート!ゲキイエロー!」

 

 

「技が彩る大輪の花!ファンタスティック・テクニック!ゲキブルー!」

 

 

「燃え立つ激気(げき)は正義の証!」

 

 

『獣拳戦隊ゲキレンジャー!』

 

 

今ここに、激獣拳ビーストアーツの若きトライアングル達が揃う。

 

 

「行くぜ!」

 

 

誠司の掛け声を合図に、3人はチョイアークとサイアークに立ち向かう。

 

 

「プリンセス!私達も!」

 

 

「うん!」

 

 

ラブリーと共に、プリンセスもサイアーク達に向かう。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

ゲキレッドはチョイアークの攻撃を避けながら、1体ずつ撃破していた。

 

 

その時、後ろからチョイアークが襲い掛かろうとしている事に気づき、迎え撃とうとする。

 

 

「はぁっ!」

 

 

ゲキレッドが動くよりも早く、右ストレートを繰り出してチョイアークを吹き飛ばす。

 

 

「大丈夫?誠司」

 

 

「サンキュー、ラブリー」

 

 

お礼を言うゲキレッドだったが、直ぐに別のチョイアークが襲い掛かる。

 

 

ゲキレッドは慌てる事無くチョイアークにパンチを食らわせ、ラブリーが入れ替わりでキックを放ち、吹き飛ばす。

 

 

チョイアークと戦っているゲキレッド達の傍に、プリンセス達がチョイアークを倒しながら近づいてくる。

 

 

「こいつら、弱いくせにどんだけいるのよ」

 

 

ゲキイエローはゲキトンファー・ロングバトンを駆使して戦い、ゲキブルーはゲキトンファーを使ってチョイアークを倒している。

 

 

「どうする?一気に片付けないと時間が掛かるわよ」

 

 

ゲキブルーの質問に、プリンセスがプリカードを構えながら答える。

 

 

「私がやる!早く倒して、まずはゆうこと友達になる!」

 

 

『かわルンルン!』

 

 

「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

プリンセスは、プリチュンミラーにシャーベットバレーのプリカードをセットする。

 

 

「シャーベット・バレー!」

 

 

プリンセスの服装がチェリーフラメンコのようになり、それに伴い髪型も変化する。

 

 

「プリキュア!アラベスクシャワー!」

 

 

何処からかバレエのオーケストラ風の音楽が流れ、その曲に合わせプリンセスは優雅にバレエを舞う。

 

 

雪花状の光の粒を振り撒き、舞い終わると同時に命中したチョイアーク達が凍結する。

 

 

『ちょい~』

 

 

「そして誠司の言う通り、自分のペースでゆっくりと、友達100人作るんだから!」

 

 

プリンセスの活躍により、全てのチョイアークは倒された。

 

 

残っているのは、サイアークとナマケルダのみとなった。

 

 

「良し!今度は俺達が行くぞ!」

 

 

『了解!』

 

 

ゲキレッドの掛け声を合図に、ゲキイエローとゲキブルーがゲキレッドの前に出る。

 

 

『ゲキバズーカ!』

 

 

ゲキレッド達が召喚したのは、マスター・シャーフーがモデルになっているバズーカだ。

 

 

ゲキイエローとゲキブルーが左右から支えるのと同時に、バズーカに激気を注入する。

 

 

「何ですか!?あれは!?」

 

 

突如出てきた見た事ない武器に、ナマケルダは驚愕する。

 

 

激気の注入が完了し、発射体制に入る。

 

 

「ゲキワザ!激激砲(げきげきほう)!」

 

 

圧縮された激気が弾丸となり、サイアークに命中する。

 

 

サイアークはそのまま消滅し、鏡から先生が解放される。

 

 

「くっ...これが友情の力。いやいや、ただの偶然だぁ。私はまだ本気を出してないからぁ」

 

 

ナマケルダは空へと飛びあがり、ゲキレッド達に向かって叫ぶ。

 

 

「それでは、また会いましょうぞ!」

 

 

そう言い残すと、ナマケルダはテレポートを使い逃走する。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

戦いを終えた誠司達は、変身を解いてひめと中野先生のやり取りを遠くから見ていた。

 

 

「大丈夫?」

 

 

「なんとか」

 

 

ひめの問い掛けに、中野先生はそう返す。

 

 

「ねぇ、先生」

 

 

「ん?」

 

 

「私、決めたよ!みんなに心を開いてアタックする。1人ずつ焦らずゆっくりとやってみるよ。だからさ、先生も勇気出して!こうして私と友達になれたんだからさ」

 

 

と、ひめは自分の決意を述べる。

 

 

「そうだね!先生も頑張るよ!」

 

 

「うん!」

 

 

2人のやり取りを見ていた誠司達だったが、リボンが急に声を上げた。

 

 

「あっ!ノリノリなヒップホップのパワー感じますわ!」

 

 

リボンはめぐみに鼻を差し出した。

 

 

「コショコショしてください」

 

 

「こしょこしょ」

 

 

めぐみがリボンの鼻をくすぐると、リボンは盛大なくしゃみをする。

 

 

「は、は、はっぴしょん!」

 

 

盛大なくしゃみと共に、4枚のプリカードが出現する。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

学校を終え、誠司達は河川敷に移動していた。

 

 

そこでは、ひめがゆうこに話しかけようとしていた。

 

 

しかし、話しかけようとしているひめはガチガチに緊張してしまっていた。

 

 

「あっ...あっ...あのぉ...」

 

 

滅茶苦茶に緊張しているが大丈夫かと、誠司は心配しながら様子を見守っていた。

 

 

「はい」

 

 

「あ、あの、2度も飴をくれて美味しかったの。ありがとう」

 

 

周りをキョロキョロと見回し、挙動不審になりながらもゆうこに話しかける。

 

 

「喜んでもらえて嬉しいわ」

 

 

「ハヒッ...あ、あの、私、白雪ひめ!趣味はオシャレです!よかったら、お友達になってください」

 

 

ひめはしどろもどろになりながらも、ゆうこに手を差し出した。

 

 

ゆうこはひめの両手を、優しく包み込む。

 

 

「ひめちゃんね、大森ゆうこです。趣味はご飯を美味しく食べる事です。よろしく」

 

 

「ゆうこちゃん...じゃあ、ゆうこって呼ぶね!」

 

 

ゆうこはポケットからハニーキャンディを取り出し、ひめに差し出す。

 

 

「ねぇ、飴舐める?」

 

 

ゆうこに聞かれ、嬉しそうにひめは頷いた。

 

 

「うん!」

 

 

2人の様子を見守っていためぐみだったが、いきなり2人の所へ走り出す。

 

 

「あたしもなめるぅ~!」

 

 

そう言って、ひめの飴を横取りする。

 

 

ひめは驚き、ゆうこは笑っている。

 

 

「まったくあいつは...」

 

 

めぐみが水を差した事に、誠司は呆れる。

 

 

「でも、楽しそうじゃない」

 

 

ランの言う通り、ひめは飴を取られた事に怒ってはいるが何処か楽しそうだった。

 

 

「白雪さんも友達が出来て良かったね」

 

 

誠司達が3人のやり取りを笑いながら見ていると、後ろから誰かに話しかけられた。

 

 

「どうやら、無事終わったみたいだな」

 

 

「はぁ、ラン達がいるからまさかとは思ったけど、やっぱり残りの2人はお前達だったのか」

 

 

誠司はため息をつきながら、後ろに振り向いた。

 

 

「久し振りだな、誠司」

 

 

「よぉ、久し振り~」

 

 

「久し振りだな、ゴウ、ケン」

 

 

そこにいたのは、ゴウとケンの2人だった。




はい、如何だったでしょうか

今回、3人の変身と名乗りと全体の名乗りを入れました。

なんでゴウ達を入れなかったのは最初の全体の名乗りは初期メンバー3人でと決めていたからです。

次回ですが原作5話書いてからオールスターズ書くか先にオールスターズを書くか迷っています。

また原作の方ではそろそろ幻影帝国組みの視点を入れたいと思います。

どうにかしてサイアークを巨大化できないかなと

やっぱりスーパー戦隊といったら巨大ロボを出さなきゃと思います。

オールスターズではゲキトージャを出す予定です。

剛たちは置いていこうかな?

では次回お会いしましょう

ゲキレンジャーの原作の話をハピネスチャージの1話より前に、加えようと思っています

  • ゲキレンジャー側での誠司の活躍が見たい!
  • 今のままで、充分
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