ハピネスチャージプリキュア 激獣拳使いの幼馴染み   作:ナツ・ドラグニル

24 / 47
どうもナツ・ドラグニルです!

読者の皆様!長い間お待たせしてしまい申し訳ございません。

遅くなった理由ですが、実は仕事のせいで精神科に通うまで心が疲れてしまっていました。

さすがにまずいと思い、今回仕事をやめました。

読者の皆様には本当に感謝しております。

皆様が送って頂いた感想を見て、元気を頂いております。

また、生存確認までして頂き、本当にありがとうございます。

最近になってやっと元気になってきたので作品を投稿する事が出来ました。

さて!暗い話はここまでにします!

なんと!お気に入りが70件突破しました!

前回の投稿で一気に10件以上増えました!

本当に嬉しいです!

また以前、活動報告でリンリンシーのリクエストを送りましたが、

多くの読者の方からリクエストが届きました。

本当にありがとうございます!

まずはマキリカから出して行きたいと思いますが、今回ブルースカイ王国に行って帰ってくるだけになるので、マキリカは次回出てきます。

本当に申し訳ございません!

さらに今回!皆様からの要望が多かったあいつが登場いたします!

それでは作品をどうぞ!


第15話~第22話
第15話 お母さんに逢いたい!ひめブルースカイ王国に帰る!


―スクラッチ本部―

 

俺達は現在、メレを取り戻した事を美希さん達に報告しに訪れていた。

 

美希「本当にメレが戻って良かったわ」

 

マスターシャーフ「うむ、皆も良く頑張ったな」

 

誠司「いえ、メレを取り戻せたのは理央のお陰です」

 

ケン「ああ、理央が新しい力を手に入れなかったら危なかったしな」

 

理央「それはいいが、他の奴らはどうしたんだ?」

 

理央が言っている他の奴らとは、この場にいないラン、リン、剛の3人である。

 

誠司「今日は母の日だから、全員家に帰ってるんだよ」

 

メレ「なるほど」

 

ケン「確か誠司達の世界では明日が母の日だったよな」

 

美希「誠司は何を渡すの?」

 

誠司「俺はカーネーションでも渡そうと思っています」

 

ケン「いいんじゃないか」

 

美希「明日はお母さんいるの?」

 

美希は誠司に質問する。

 

誠司「はい、母の日なので朝からいると思いますよ」

 

美希「そう、だったら私も誠司達の世界に行くわ。いつか挨拶に行きたいと思っていたから」

 

誠司「分かりました」

 

すると、美希は思い出したかのように、その場を離れる。

 

その場の殆どの者が不思議に思って、美希が出て行った扉を凝視する。

 

しばらくすると布をかぶせた何かを手に戻ってきた。

 

誠司「それはなんですか?」

 

美希「これはね、スクラッチ社が開発したメレ専用の強化アイテムよ」

 

美希はそう言って布を取ると、誠司達が使っているゲキチェンジャーが置かれていた。

 

色はオレンジの所が緑色になっている。

 

美希「使い方は誠司達と同じになってるわ」

 

美希はメレにゲキチェンジャーを渡す。

 

メレ「これが...私の強化アイテム...」

 

メレは恐る恐るゲキチェンジャーを受け取る。

 

美希「誠司達はケモノの力だけど、あなたの場合は爬虫類の力になるわね」

 

メレ「爬虫類の力...。ありがとう...使わせてもらう」

 

理央「良かったなメレ」

 

メレ「はい!これを使って私も頑張ります!」

 

理央「ああ」

 

メレは幸せそうに笑い、理央は優しそうな顔で笑っていた。

 

ケン「まったく、人前で堂々とイチャイチャしやがって...」

 

美希「ふふふ、良かったわねメレ」

 

2人の様子を見てケンは呆れ、美希は微笑ましそうに眺めていた。

 

マスターシャーフ「そういえば、誠司達の話をしたらぜひ自分も一緒に行きたいと言う者が居たんじゃ」

 

誠司「一緒に行きたい人ですか?」

 

ケン「一体誰が...」

 

不思議に思っていた俺達だったが誰かが部屋に入ってきた。

 

バエ「どうも~!みなさんお久しぶりです!」

 

『バエ!』

 

俺達の前に現れたのは激獣フライ拳のバエだった。

 

誠司「お前、世界を旅するって言って、1人で出て行ったんじゃないのかよ」

 

バエ「ええ!旅を終えて帰ってきました!」

 

マスターシャーフ「これからは、こやつも誠司の世界に行きたいと言っておる」

 

バエ「皆さん!宜しくお願いします!」

 

______________________________

 

 

―めぐみの家のリビング―

 

『お母さん!』

 

めぐみ「あのね、いつもありがとうね。はい、母の日のプレゼント」

 

めぐみはかおりさんに、ピンクのリボンでラッピングされている箱を渡す。

 

かおりさんはさっそく箱を開けると、中からたくさんのお菓子がトッピングされたケーキが出てきた。

 

かおり「わぁ~、ありがとう~。朝から頑張って焼いてたケーキね」

 

めぐみ「トッピングもりもりケーキだよ!」

 

かおり「なんか見てるだけでパワーが出てきちゃうわ。ありがとうね、めぐみ」

 

めぐみの作ったケーキに興奮し、感謝するかおりさんにめぐみは照れている。

 

真央「あたしもお母さんにじゃーん!」

 

今度は真央が母さんに箱を渡す。

 

真央「真央特製のバナナケーキでーす。明日の朝も早いでしょ、このケーキ食べて仕事に行くといいよ」

 

ひろ子「朝からケーキ?」

 

母さんはジト目でケーキを見る。

 

かおり「ひろ子~?真央ちゃんが一生懸命作ったケーキなのよ」

 

かおりさんが母さんにジト目で釘を刺す。

 

真央「そうだぞ~、大変だったんだから~」

 

と、真央はドヤ顔になる。

 

ひろ子「ごめんごめん」

 

誠司「俺からは月並みだけど、はい」

 

俺は母さんにカーネーションを渡す。

 

ひろ子「真央も誠司もサンキューね!2人共本当にいい子なんだから、もう親にそっくり!」

 

母さんは涙目になり、俺と真央を抱きしめグチャグチャにする。

 

しばらく抱きしめて満足したのか、俺達は解放された。

 

誠司「まったく...そうだ、母さんに会わせたい人がいるんだ」

 

ひろ子「会わせたい人?」

 

誠司「俺が行方不明になってる間にお世話になった人だよ。母さんがいるって言ったらぜひ挨拶がしたいって、今俺達の部屋で待っててもらってるんだ」

 

俺はそう言って自分達の部屋に行き、美希さんを連れて戻ってきた。

 

美希「初めまして、真咲美希といいます」

 

ひろ子「初めまして、誠司の母の相楽ひろ子と言います。うちの誠司がお世話になりました」

 

美希「いえ、私達も誠司には何回も助けられましたので」

 

_________________________

 

 

その後、2人はかおりさんも交えて母親談義を始めた。

 

ひろ子「え!?美希さんは夫の事を知ってるんですか?」

 

美希「ええ、ダンは私の兄弟子なんです」

 

かおり「兄弟子って事は何か学んでいるのですか?」

 

美希「獣拳という物を」

 

ひろこ「獣拳ですか?」

 

美希「はい、ダンは『白虎の男』と恐れらる程の実力者でした」

 

ひろ子「白虎の男...」

 

美希「でもまさか...誠司がダンの息子だとは最初は思いもしませんでした。今では誠司も獣拳を学んでいて、既に相当の実力者なんですよ」

 

かおり「そうなんですか?」

 

美希「獣拳使いの中でも、彼と戦えるものは限られる程ですから。さすがはダンの息子ですね」

 

美希さんは父さんの事や獣拳の事を母さん達に教えていた。

 

ひろ子「夫が武術をやっていた事にも驚きましたが、誠司も教わっているとは...」

 

かおり「でも、少しは誠司君が戦っている所も見てみたいわね」

 

ひろ子「まあ、私としては誠司の鈍感ぷりが心配だけどね...」

 

美希「誠司のあれはもはや病気ですね。ランやリンのアタックに全然気付いてないみたいですし」

 

かおり「うちのめぐみも最近は誠司君の布団に潜り込んだりしてるみたいだけど」

 

ひろ子「え!?めぐみちゃんそんな事してるの!?」

 

ひろ子はめぐみの大胆さに驚く。

 

美希「私にも娘がいまして、年は誠司達の1つ下なんですが、娘も誠司に気があるみたいで...」

 

ひろ子「親としては複雑な気持ちね...」

 

かおり「私は早くくっつかないかなと思うけど」

 

美希「私も誠司達は息子や娘みたいに接して来たので、もどかしいですね」

 

かおり「あの調子じゃ、くっつくのは当分先だと思うけど...」

 

『はあ...』

 

誠司の先の事を考え、3人は揃ってため息をこぼす。

 

 

______________________________________

 

母親と母親代わりである2人から、そんな話をされているとは知らず、誠司は大使館でひめのケーキ作りを手伝っていた。

 

誠司「よし、後は膨らむのを待って冷やすだけだな」

 

ラン「それにしても、誠司が料理が得意なのは知ってたけど、お菓子作りも得意なんてね」

 

誠司「お菓子作りって、ただレシピ通りに作っただけだぞ」

 

リン「まあ、レシピ通りに作っても上手くいかない時もあるからね」

 

チーン!

 

めぐみ「あっ!出来た!」

 

ひめはケーキを取り出し、お皿に移す。

 

お皿の上にはレーズンのドライケーキがあり、天辺にハートのクッキーがデコレーションされている。

 

ひめ「よーし、後は冷蔵庫に入れたら出来上がり!」

 

その後、十分に冷やしたケーキを冷蔵庫から取り出す。

 

ひめ「はーい、ゆうこ。あーん!」

 

ゆうこ「あーん」

 

ひめはフォークで一口分をゆうこに食べさせる。

 

ゆうこ「美味しい」

 

ゆうこはケーキの出来にうっとりする。

 

ゆうこ「って、ひめちゃーん。母の日のプレゼントのケーキ食べちゃうの?」

 

ひめ「うん。だってどうせお母様には渡せないじゃん」

 

ゆうこ「そっか、ひめちゃんのお母さんはブルースカイ王国に居るんだっけ?」

 

ひめ「1人でこれ食べたら太っちゃうし、遠慮なく食べてよ」

 

俺は回りを見渡すと、ひめ以外の4人が頷く。

 

ゆうこ「1つずつラッピングして~」

 

めぐみ「この籠に入れよう」

 

ラン・リン「ラジャー」

 

誠司「良し!やるか!」

 

俺達はケーキを1つ1つラッピングし、籠の中に入れていく。

 

ひめ「何々?食べないの?」

 

ひめは理解できないのか、俺達に聞く。

 

『じゃーん!』

 

めぐみ達はラッピングしたケーキをひめに見せる。

 

ゆうこ「だって、このケーキはひめちゃんのお母さんのだもん」

 

ゆうこの言葉に俺達は頷く。

 

ひめ「えー、そう言わずに食べてよー!」

 

めぐみ「ひめ。そのケーキ、ちゃんとお母さんに届けようよ」

 

ラン「そうだよ、ひめちゃん!」

 

ひめ「えー、いやいやいや、そんなの無理だよ~」

 

めぐみ「今日は年に一度の母の日。お母さんに感謝の気持ちを伝える日なんだよ」

 

ゆうこ「折角レーズンが大好きなお母さんの為に、美味しいドライケーキを作ったんでしょ?」

 

リン「折角作ったんだから、渡さないなんて駄目だよ」

 

ひめは、めぐみからバスケットを俯きながら受け取る。

 

めぐみ「いつもは言わないけど、本当はお母さんに会いたいって思ってるんだよね」

 

ひめ「なんで分かるの?」

 

めぐみ「分かるよ、友達だもん」

 

誠司「今日ぐらいはわがまま言っても良いんじゃないか?」

 

俺達の言葉にゆうこ達が頷く。

 

ひめ「私、お母様に会いたい。このケーキを渡したい!」

 

めぐみ「じゃあ皆で行こうよ、ブルースカイ王国へ。ひめとのケーキをお届けデリバリー!」

 

 

______________________________

 

その後、皆が集まっている部屋に行き、ひめの意思を全員に伝える。

 

リボン「そんなの無理に決まってるでしょうが~!」

 

するとリボンが強く反対する。

 

リボン「王妃様に会いにブルースカイ王国に行くなんて...命からがら逃げてきたのをお忘れですの?」

 

ひめ「忘れてないよ!忘れる訳ないじゃん...」

 

リボンの言葉にひめは尻すぼみする。

 

リボン「今じゃ、ブルースカイ王国は幻影帝国に乗っ取られて不幸の源。ひめが暮らしてたお城だってクイーンミラージュが我が物顔で住み着いてますわ」

 

ひめ「分かってるよ~」

 

リボンの言葉にひめは涙目になる。

 

リボン「それに会うって言ったって王妃様は鏡の中ですわ」

 

ひめ「でも、会いたいの。このままずっと何年も会わなかったら私、お母様の顔を忘れちゃうよ。たまにはお母さんに会ったっていいじゃない!」

 

リボンの指摘に、ひめは全力で反論する。

 

誠司「リボン。お前の言い分も分かるが俺達もいるんだ、何とかなるんじゃないのか?」

 

理央「確かに家族なんて、いつ居なくなっても可笑しくないからな」

 

メレ「理央様...」

 

剛「理央...」

 

事情を知っているメンバーは、どんよりとするが、分かっていないめぐみ達は疑問符を浮かべる。

 

めぐみ「理央さん、何か家族に関して何かあったの?」

 

めぐみは近くに居たランに事情を聞く。

 

ラン「理央はある男に家族を殺されたの...」

 

『え...!?』

 

ランの言葉にめぐみ達は言葉を失う。

 

理央「別にお前達は気にする必要はない。もう敵は討ったからな」

 

暗い気分になるめぐみ達を、理央は気遣う。

 

理央「まあ、俺達の子供にはそんな思いはさせないがな」

 

理央はメレに向かって宣言する。

 

メレ「子供って...///そんな理央様...///」

 

理央の言葉にメレは顔を真っ赤にする。

 

ケン「もうあいつら、そのまま式挙げちまえよ」

 

剛「確かにな」

 

ちなみに女性陣は全揃って顔を真っ赤にしている。

 

めぐみ「そ、それに今日はなんと言っても、年に一度の母の日!」

 

ゆうこ「う、うん、こんなに美味しいケーキを作ったら、お母さんに届けないとね」

 

恥ずかしながらもひめの事を後押しをする。

 

リボン「だ、駄目ったら駄目。第一ブルー様だって許さない筈ですわ」

 

リボンも我に返り、反対する。

 

ひめ「やだやだやだー。行くったら行くーぅ~~!」

 

ブルー「良いよ、行っておいで」

 

反対すると思っていたブルーからの言葉に、全員が驚く。

 

リボン「えーー!!」

 

リボンも時間差で驚く。

 

ひめ「やったぁ!」

 

ひめは喜んでおり、リボンは信じられない顔をする。

 

__________________________________________

 

俺達はブルーの案内の元、以前ぴかり神社に行く際に使った『クロスミラールーム』に移動した。

 

ブルー「ここは、クロスミラールーム。この鏡は世界のあらゆる所に通じている」

 

すると、鏡の1つが光りだす。

 

ブルー「ブルースカイ王国へのミラーゲートを開けたよ」

 

ひめ「ありがとう神様」

 

鏡に映る王国を前に、ひめは目を潤ませていた。

 

ブルー「1つ注意してほしい。幻影帝国に支配された今のブルースカイ王国では、プリキュアの力は殆ど発揮できない」

 

『えー!』

 

ブルーの注意にプリキュア組が叫ぶ。

 

ケン「だったら俺達で、サイアーク達の相手していればいいんじゃないのか?」

 

誠司「いや、もし監視がいたらそれは逆にめぐみ達が動きにくくなる。さらに監視が厳しくなるかもしれないからな」

 

ブルー「もし敵に見つかったら、君達に勝ち目は無い。僕もここからフォローはするけど、くれぐれも捕まらないようにするんだよ」

 

ひめ「分かったわ」

 

ラン「もし見つかったら、その時に私達が戦えばいいわね」

 

剛「そうだな」

 

誠司「良し!行くぞ、みんな!」

 

『おう!』

 

ミラーゲートが輝き、光がやむと目の前には、無数の鏡がある草原に出た。

 

ひめ「ここがブルースカイ王国だよ」

 

ゆうこ「人々が鏡に...。話には聞いてたけど」

 

誠司「ひどいな...」

 

ひめ「活気があった街も笑顔溢れる公園も、こんな悲しい姿に変わってしまったの。私の大切なお父様とお母様も...」

 

めぐみ「ひどい!ひどすぎるよ!なんでこんなことするの」

 

めぐみは怒りを露にする。

 

リボン「ぴかりが丘だって他人事じゃないですわ!幻影帝国に乗っ取られたら...一夜にしてこうなってしまいますわ」

 

めぐみ「え!?ぴかりが丘も!?」

 

ゆうこ「そうならないように、私達プリキュアが頑張ってるんじゃない」

 

リン「もちろん私達もね」

 

リボン「その通りですわ。幻影帝国をのさばらしておくわけにはいかないですわ!」

 

ゆうことリンの言葉にリボンが同意する。

 

理央「あの街は、絶対にこの街の荷の前にはさせない。俺達で絶対に守る」

 

誠司「ああ、そしてこの街も絶対に助ける」

 

俺達の言葉に全員が頷く。

 

なんてやってると、大勢の声が聞こえて来たので俺達は物陰に隠れる。

 

隠れていると、俺達の前を大量のチョイアークが行進している。

 

めぐみ「何あれ~?」

 

リボン「シーッ、警備員ですわ」

 

ゆうこ「なんかウジャウジャ居るけど」

 

誠司「あいつらに見つからないように、隠れながら進まないとな」

 

めぐみ「隠れる?そうだ!こんな時はあれだよ!」

 

そう言いめぐみはプリカードを取り出す。

 

3人は忍者のプリカードを使い、忍者にスタイルチェンジする。

 

その後、俺達は屋根伝いに飛んだり、道を走って進み宮殿が見える場所まで到着した。

 

ひめ「あれが私のお城よ」

 

ゆうこ「え、あの大きいお城?」

 

ケン「でかっ!?」

 

めぐみ「すごい、一体何部屋あるんだろ」

 

ひめ「大きすぎるのも困るよ。よく迷子になったもーん」

 

『へー』

 

誠司「自分の家で迷子って...」

 

理央「おいお前ら、呑気に話してる場合じゃないぞ」

 

メレ「理央様の言う通りよ、あそこを見なさい」

 

メレが示す先を見ると、城に続く道を2体の鎧サイアークが立っていた。

 

ゆうこ「あんな所にサイアークが」

 

ひめ「でもお城へはこの広場を抜けるしか無いんだよね」

 

誠司「どうする?俺達は身体能力でなんとかなると思うが、めぐみ達にはきついだろ」

 

めぐみ「大丈夫。問題ないでござる」

 

ひめ・ゆうこ「ほえ?」

 

めぐみ「ニンニン」

 

『?』

 

_______________________

 

その後、めぐみは俺達は待機するように指示し、めぐみ、ひめ、ゆうこの3人でサイアークの隙を突いて近くの茂みに入った。

 

ラン「めぐみちゃん達どうする気なんだろう」

 

剛「さあな、でも何か考えがあるんじゃないのか?」

 

しばらく様子を見ていると、めぐみ達の入った茂みからさらに3つの茂みが出てきた。

 

ケン「おいまさか、考えってあれのことか?」

 

誠司「いやいや!すぐばれるだろ!」

 

リン「あっ、サイアークがめぐみちゃん達に近づくわ」

 

リンの言葉通り、サイアークがめぐみ達が化けている茂みに近づく。

 

サイアークは凝視するがしばらくすると離れていった。

 

『はあ...』

 

安心していた俺達だったが、めぐみの茂みが壊れてしまい、めぐみの姿が露になる。

 

誠司「あっ!」

 

剛「おい、やばいぞ」

 

慌てるめぐみだが、ゆうこが直ぐに対処する。

 

だが、荒地の真ん中に、不自然に怪しい芝生があった。

 

誠司「おいー!!それはさすがに無理があるだろ!あからさまに不自然じゃん!!」

 

突っ込みを入れる誠司だったが、サイアークは気付く事無くその場を離れていった。

 

誠司「え!?なんでばれないの!?俺が可笑しいのか!?」

 

リン「誠司落ち着いて、全然可笑しくないから」

 

剛「あいつが特殊なだけだろ」

 

あまりの事態に動揺する誠司を、深水兄妹が落ち着かせる。

 

だが次の瞬間、誠司達の場所にまで響く、お腹の音が鳴った。

 

ラン「ねえ...今の音って...」

 

誠司「ああ...ゆうこだな」

 

今の音が原因で、完全にばれてしまった。

 

『誠司!』

 

誠司「分かってる!行くぞ!」

 

俺達は慌てるめぐみ達のもとに向かう。

 

誠司「何やってんだお前ら」

 

めぐみ「ごめーん」

 

ゆうこ「お腹が空いちゃって...」

 

俺達はめぐみ達を連れ、すぐ近くの木に身を隠す。

 

しばらくすると鎧サイアークが大量のチョイアークを連れて戻ってきた。

 

めぐみ「たくさん来たー」

 

ひめ「みんな、ローラースケーターに変身よ」

 

めぐみ・ゆうこ「オッケー」

 

誠司「行くぞ!」

 

『おう!』

 

めぐみ達はローラースケーターにスタイルチェンジし、俺達は自分達の身体能力で突破する。

 

誠司「ゲキワザ!砲砲弾!」

 

ガアッーーーーー!

 

ゲキタイガーが前に居た大量のチョイアークを蹴散らす。

 

ゆうこ「すごーい!」

 

めぐみ「さっすが誠司!」

 

ひめ「よし!このまま突き進むわよ!」

 

前に塞がるチョイアークを、俺達で対処しながらチョイアークを引き離す。

 

めぐみ「どうにかまいたね」

 

リボン「お城の入り口はすぐそこですわ」

 

先を進む俺達だったが、城の入り口は2体のサイアークが見張っており、入る事が出来なかった。

 

めぐみ「見て、サイアークが2体も」

 

リボン「王妃様はお城の中ですし、うーん困ったですわ」

 

ひめ「大丈夫、大丈夫」

 

『え?』

 

ひめ「ここは任せて」

 

ひめは城の壁に近づき、壁の一部を押す。すると押した場所に長方形の大穴が出てきた。

 

ひめ「こっちこっち」

 

めぐみ・ゆうこ「えー、ここー?」

 

ひめ「お母様の部屋への近道だよぉ」

 

リボン「なんと!そんな所に隠し通路が!?全然知らなかったですわぁ!」

 

隠し通路の存在にリボンは驚愕する。

 

ひめ「だってみんなが知ってたら隠し通路にならないじゃん。子供の頃、こっそり抜け出す時使ってたんだよ~」

 

リボン「それも初耳ですわ~!」

 

ひめの言葉にリボンは更に驚愕する。

 

めぐみ「子供の時は楽々に通れたんだね」

 

ゆうこ「もう少し成長する前に来たかったかも」

 

しばらく進むと、ひめはまた隠し扉を開き、玉座の間らしき場所に出る。

 

そこには鏡に閉じ込められたひめの両親がいた。

 

ひめ「お父様...お母様...」

 

両親の姿を見て、ひめは涙を浮かべる。

 

めぐみ「ひめ、ひめはお母さんによく似てるね」

 

ひめ「うん、よく言われる」

 

めぐみの言葉にひめは嬉しそうに涙を拭う。

 

誠司「ひめ、お母さんにケーキを渡すんだろ?」

 

ひめ「あ...そうだった」

 

ひめはケーキが入ったバスケットを王妃様の前に置く。

 

ひめ「これ母の日のプレゼント。卵も割れなかった私がケーキを作るなんてびっくりでしょ。お母様が大好きなレーズンをたーっぷり入れたんだよ」

 

ひめが王妃様と話していると、その場がチョイアーク達に囲まれる。

 

めぐみ「チョイアーク!」

 

ケン「たくっ、空気を読まない連中だな」

 

誠司「良し!みんな行くぞ!」

 

『おう!』

 

全員が変身アイテムを構える。

 

『たぎれ!ケモノの力!』

 

剛「響け!ケモノの叫び!」

 

ケン「研ぎ澄ませ!ケモノの刃!」

 

メレ「たぎりなさい!爬虫類の力!」

 

『プリキュア!くるりんミラーチェンジ!』

 

『ビースト・オン!』

 

理央「臨気王凱装!」

 

メレ「レプタイル・オン!」

 

めぐみ達は光に包まれプリキュアに変身し、誠司達に瞬間的にゲキスーツが装着される。

 

理央は鎧を纏い、メレは顔が怪人態になり、体に緑のゲキスーツが装着され、胸のマークはカメレオンのマークが施されている。

 

ラブリー「世界に広がる、ビックな愛!キュアラブリー!」

 

プリンセス「天空に舞う、蒼き風!キュアプリンセス!」

 

ハニー「大地に実る、命の光!キュアハニー!」

 

ラブリー「ハピネス注入!」

 

プリンセス・ハニー「幸せチャージ!」

 

『ハピネスチャージプリキュア!』

 

 

 

ゲキレッド「身体にみなぎる無限の力!アンブレイカブル・ボディ!ゲキレッド!」

 

ゲキイエロー「日々是精進!心を磨く!オネスト・ハート!ゲキイエロー!」

 

ゲキブルー「技が彩る大輪の花!ファンタスティック・テクニック!ゲキブルー!」

 

ゲキバイオレット「紫激気!俺流!我が意を尽くす!アイアン・ウィル!ゲキバイオレット!」

 

ゲキチョッパー「才を磨いて!己の未来を切り開く!アメイジング・アビリティ!ゲキチョッパー!」

 

理央「猛きこと、強きこと、獅子の如く!人の命(めい)を守る者!我が名は黒獅子王の理央!」

 

メレ「理央様の愛のために生き!理央様の愛のために戦うラブウォリアー!カメレオン使いのメレ!」

 

誠司「燃え立つ激気は正義の証!」

 

『獣拳戦隊!ゲキレンジャー!』

 

ゲキレッド「行くぞ!」

 

 

_____________________

 

 

ディープミラー「城内にプリキュア達が潜入した模様です」

 

クイーン・ミラージュ「またプリキュア?懲りないのね。どうせすぐやられると言うのに」

 

ミラージュはソファに寛ぎながら、プリキュアに呆れていた。

 

ツトコウ「今回は俺も行こう。プリキュアが居るという事はゲキレンジャーも居ると思うからな」

 

ミラージュ「そう、勝手になさい」

 

_____________________

 

 

俺達は目的を果たした為、その場から逃げる事にした。

 

ラブリー「沢山きたぁ」

 

リボン「さ、早く」

 

リボンに従い俺達はバルコニーへ逃げる。

 

プリンセス「うわぁ!どうしよう」

 

バルコニーの外は建物の突起だらけで、高さもかなりのものだ。

 

ラブリー「降りよう」

 

ラブリーの言葉に俺達は頷く。だがプリンセスだけ違う方向を向いている事に気付いた。

 

プリンセスは先程居た両親の場所を見ていた。

 

ラブリー「行こう!」

 

ラブリーはプリンセスの両手を取りながら言う。

 

俺達はバルコニーから飛び降りる。

 

ホッシーワ「ハピネスチャージプリキュアちゃんにゲキレンジャーじゃない。私達のお城までわざわざ来てくれるなんて、ご親切ねぇ~」

 

俺達の前にホッシーワが立ちはだかる。

 

リボン「きゃー!見つかっちゃったですわ~。取り敢えず逃げるですわ!」

 

ラブリー「分かった!」

 

慌てるリボンにラブリーとハニーは従って逃げようとする。

 

プリンセス「ふざけないで!何が私達のお城よ!ここは私のお城よ!」

 

だがひめだけは残って、ホッシーワに抗議する。

 

ホッシーワ「はぁ~?あらやだ、よく見たら本当にこの国のプリンセスじゃない。プリンセスがキュアプリンセスの正体なんて~。や~ね~、単純すぎてまったく気付かなかったわ~」

 

プリンセス「あなた達最低よ!絶対許さない!愛と怒りの~プリンセスボール!」

 

プリンセスはホッシーワに向かって、プリンセスボールを放つ。

 

ホッシーワ「きゃー!って、なんつって」

 

叫ぶホッシーワだったが、あっさり弾き飛ばす。

 

リボン「何しているんですの!ここではプリキュアの力は大幅にパワーダウンしてしまうのよ。ブルー様に言われたのをお忘れですの?」

 

プリンセス「でも...お父様とお母様が...」

 

リボン「でももすもももありませんわぁ!とにかくここから脱出するですわ~!」

 

ホッシーワ「もうお嬢ちゃん達は袋のネズミよ」

 

するとナマケルダ達が俺達の前にテレポートしてきた。

 

ナマケルダ「ここで始末すれば、出張の手間も省けて楽チンですぞ」

 

オレスキー「クイーンミラージュ様の見ている所でプリキュアをやっつければ、俺様の評価も鰻上りだ」

 

ホッシーワ「私が先に見つけたのよ~!」

 

いきなり現れたナマケルダ達にホッシーワは怒り出す。

 

ゲキレッド「リボン、プリンセスの気持ちも理解してやれよ」

 

プリンセス「誠司...」

 

リボン「誠司さん...でもこのままじゃ...」

 

ゲキレッド「確かにここじゃプリキュアの力は大幅にダウンするかもしれないが、力を合わせたら話は別だぜ」

 

リボン「力を合わせる?」

 

俺の言葉にリボンは疑問符を浮べる。

 

ゲキレッド「プリンセス、あれやるぞ!」

 

プリンセス「え?あっ!わ、分かった!」

 

プリンセスは最初は疑問符を浮べていたが、直ぐに俺の意図に気付いた。

 

ゲキレッド「行くぞ!ゲキセイバー!」

 

プリンセス「プリンセスセイバー!」

 

俺はゲキセイバーを、プリンセスがプリンセスセイバーを召喚する。

 

ゲキレッド「今までの修行の成果を見せるぞ!」

 

プリンセス「うん!」

 

オレスキー「お、おい、あれはさすがに不味くないか」

 

ナマケルダ「不味いと思いますぞ」

 

ゲキレッド「ゲキワザ!波波斬!」

 

プリンセス「プリキュア!姫乱舞!」

 

『合技!ゲキセス斬波(ざんなみ)!』

 

波波斬の斬撃と姫乱舞の斬撃が合わさり、ホッシーワ達に放たれる。

 

ドッガーン!

 

『ぎゃー!』

 

俺達の前に居たホッシーワ達がダメージを食らい、チョイアーク達が消滅する。

 

ラブリー「やったぁ!」

 

ゲキバイオレット「さすがだな」

 

ゲキレッド「プリンセス、今はこれで逃げるぞ」

 

プリンセス「うん」

 

ゲキチョッパー「よし!今の内に早く大使館に帰るぞ!」

 

退けた俺達はその場を離れようとした。

 

ツトコウ「なるほど、さすがはゲキレンジャーだな」

 

ゲキレッド「誰だ!」

 

だが、1人の怪人態が俺達の前に立ちはだかる。

 

ツトコウ「俺の名前はツトコウ。以前10拳聖とブルーサ・イーによって封印された者の1人だ」

 

『!?』

 

ツトコウの言葉に俺達は驚く。

 

ラブリー「ブルーサ・イー?」

 

ハニー「10拳聖って何?」

 

ゲキレッド「ブルーサ・イーは、俺達が使う獣拳の創始者のことだ!」

 

理央「10拳聖は、臨獣拳の創始者である三拳魔がまだ拳聖と呼ばれていた時に、誠司達の師匠である七拳聖達と一緒に呼ばれていた総称だ」

 

ラブリー「え!?それじゃあ、あいつはランちゃん達の世界の敵って事!?」

 

プリンセス「なんでこんな所に!?」

 

ツトコウ「それはお前達に話す必要はない」

 

すると後ろからダメージを負ったホッシーワ達がやってきた。

 

ホッシーワ「ちょっと!何抜け駆けしてるのよ!」

 

オレスキー「そうだ!プリキュア達は俺の獲物だ!」

 

ホッシーワ達はいきなり現れたツトコウに怒りだす。

 

ツトコウ「ふん!プリキュアだけならまだしも、ゲキレンジャーを相手にする事はお前達には無理だろ」

 

ツトコウはホッシーワ達を馬鹿にした言い方をする。

 

ホッシーワ「ぐぬぬぬぬ!」

 

ナマケルダ「悔しいですが、事実なので言い返せないですぞ」

 

ツトコウの言葉にホッシーワ達は悔しがる。

 

ゲキバイオレット「おい、どうする?」

 

ゲキブルー「マスター達が封印したって事は相当の実力者って事よね」

 

ゲキイエロー「ラブリー達を守りながらじゃ戦えないわ」

 

プリンセス「私がお母様に会いたいなんて言わなければ...」

 

プリンセスがそう呟くと、ラブリーのキュアラインにブルーから通信が入る。

 

ブルー『すぐ近くに帰る為のミラーゲートを開いた。早く脱出してくれ』

 

ゲキレッド「ナイスタイミングだ!ブルー!」

 

ラブリー「分かった」

 

ブルーの言葉に、殆どの者が嬉しそうにする。

 

ツトコウ「おっと、もう帰るのか?もう少しゆっくりしていったらどうだ?」

 

理央「ふざけた事を...」

 

ゲキチョッパー「なめてんのか、あいつ」

 

ツトコウの態度に俺達は怒りを露にする。

 

ホッシーワ「何呑気に逃がそうとしてるのよ」

 

ナマケルダ「その通り、今が倒すチャンスですぞ」

 

ツトコウ「まあ、今倒しても面白くないからな」

 

オレスキー「何言ってんだ!お前!」

 

ツトコウに対して、ホッシーワ達が不満を漏らす。

 

ゲキレッド「ハニー今だ!」

 

ハニー「うん!ハニーテレポート!」

 

ハニーはハニーテレポートを使い、全員をホッシーワ達とは大分離れた場所へテレポートする。

 

ホッシーワ・オレスキー「何!?」

 

ナマケルダ「サイアーク、チョイアーク、逃がすなですぞ」

 

俺達は、ブルーが開いたミラーゲート目掛けて走る。

 

追われる俺達だったが、目の前にブルーが開いたミラーゲートが見えてきた。

 

ゲキレッド「あれだ!」

 

リボン「追いつかれてしまうですわ!早く早くですわー!」

 

徐々に距離も詰められてしまう。

 

ブルー「皆、飛んで!」

 

ラブリー達は前にスライディングで飛んでゲートに入り、俺達は普通に飛んでゲートへと入る。

 

ホッシーワ「あー!」

 

オレスキー「何をしている!逃げられてしまったじゃないか!」

 

ナマケルダ「やはりゲキレンジャーはやっかいですぞ...」

 

_____________________

 

俺達はクロスミラールームに帰ってきた。

 

ラブリー達は目の前で重なっていた。

 

ブルー「大丈夫かい?」

 

ゲキレッド「ああ、なんとかな」

 

ラブリーとハニーは立ち上がるが、プリンセスだけが立ち上がる素振りを見せなかった。

 

ゲキレッド「プリンセス?」

 

プリンセス「また逃げちゃった...」

 

ぼそりとプリンセスが呟くが、その時誰も声を掛ける事が出来なかった。

 

 

 

 

 

その後、いつもの部屋まで俺達は戻った。

 

ひめ「私やっぱり、ヘナチョコプリキュアだな...。お母様やお父様、ブルースカイ王国も守れない...」

 

めぐみ「ヘナチョコじゃないよ。私もチョイアークにさえ適わなかったんだから」

 

ゆうこ「幻影帝国の中でプリキュアの力が弱くなるなら、私達がもっと強くなろうよ」

 

誠司「それに、最後に出てきたツトコウって奴にも俺達が敵うか分からなかったしな」

 

理央「ああ、ブルーサ・イー達が封印していた程だ。三拳魔を超える程の実力者なのは間違いないな」

 

剛「後でマスター・シャーフに確認しないとな」

 

ひめ「それでも、力が100万分の1じゃ、いくら強くなっても無理だよ」

 

誠司「ひめ...人間ってのはな、自分の弱さを知れば人に優しくする事だって出来るし、強くなれることだって出来る」

 

俺はひめの両手を握り、励ましの言葉を掛ける。

 

誠司「ひめはもう自分の弱さを知ったんだ。だったらこれから強くなればいい」

 

めぐみ「そうだよ!それにひめには私達がついてるんだから」

 

リボン「私もついてるですわ」

 

ブルー「僕もいるよ」

 

ケン「俺達もいるぜ!」

 

ひめ「みんな...」

 

めぐみ達の言葉にひめは涙目になる。

 

誠司「もちろん俺だって居るんだ。さっきの合体技だってあいつらに効いていたじゃないか」

 

誠司の言葉を聞き、ひめは先程誠司と一緒に放った合体技を思い出す。

 

誠司「ひめ1人で勝てないなら、俺達が力を貸してやる。だから諦めるな!俺達でお前の国を取り戻そう」

 

ひめ「誠司...う...うわあぁぁぁぁぁん!!」

 

俺の言葉にひめは我慢出来なかったのか、涙を溢れさせ誠司に抱きつく。

 

俺もひめの頭を抱きしめ優しく頭を撫でた。

 

 

 

その後、大使館にはしばらくひめの泣き声が響いた。

 




はい!如何だったでしょうか!

前書きで言っていたあいつとは『バエ』の事です。

思っていたよりも読者の声が多かったので、これからの巨大ロボ戦は増子美代とバエの2人で行います。

また、メレの強化アイテム等のアイデアを提供して頂いた読者の方々、本当にありがとうございます。

自分でもうまく書けたんじゃないかなと思います。

次回からマキリカや他にもリクエストにあったリンリンシーを出していきます。

お楽しみにしてください!

しばらくは小説を読んでゆっくりしようと思うので、投稿は大分先になると思います。

では次回!激獣拳を極めし者第16話、もしくはアクセル・ビルド第9話でお会いしましょう!

それじゃあ!またな!

ゲキレンジャーの原作の話をハピネスチャージの1話より前に、加えようと思っています

  • ゲキレンジャー側での誠司の活躍が見たい!
  • 今のままで、充分

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。