ハピネスチャージプリキュア 激獣拳使いの幼馴染み 作:ナツ・ドラグニル
大変お待たせしました!
思いの他、時間が掛かってしまいました。
今回は色々とてんこ盛りとなっております。
それでは作品をどうぞ!
「誠司君、いえゲキレッド、私と一緒にチームを組まない?」
『な、なああああああああああああ!』
いおなの言葉に、めぐみ達が驚く。
「あなたと私だったら、彼女達よりも良いチームを組めると思うの。どんなサイアークにも負けないし、あのプリキュアハンターに勝つ事だって夢じゃない」
いおなの言葉に、誠司は黙って聞いていた。
「ちょ、ちょっと待ったぁ!」
誠司といおなの間に、ひめが割り込む。
「何、勝手な事言ってるの?誠司は私の友達よ!」
「私は誠司君と話しているの。割り込んでこないで」
そう返すいおなに、一瞬怯むひめ。
「あなたこそ、私の友達に勝手に話しかけないでよ!」
怯んでいたひめだったが、いおなに対して怒りを表す。
「まあまあ落ち着いて」
「特製ハニーキャンディ、食べる?」
怒るひめを、めぐみとゆうこが宥める。
「もう!2人はどっちの味方なの!?このままじゃ誠司が取られちゃうんだよ!!」
ひめは2人に喚き散らすが、ちゃっかりとキャンディーを受け取る。
「どっちの味方じゃなくて、皆で一緒に戦えばいいんじゃないか?」
ひめの言葉に、誠司はそう主張する。
「それはできない」
だが、いおなが即答する。
「私はキュアプリンセス、この子が犯した過ちを絶対に許す事が出来ない」
拳を握りながら語るいおなに対して、ひめとリボンはぎくりと動揺する。
「過ちって?」
ケンがいおなに質問する。
「ちょっと、タンマタンマ!」
「ここはなんですし、日を改めません事ぉ~」
すると突然、ひめとリボンがいおなが話そうとするのを妨害する。
「やっぱり本当の事を伝えてなかったのね」
いおなに言われ、またぎくりと動揺する。
「なら、私が教えてあげる。この世界に不幸を振り撒き、ブルースカイ王国が滅亡する原因を作ったのは、この子なのよ!」
いおなはひめに向って、指を差す。
いおなの言葉に、怖い顔であんぐりするめぐみ達。
「ひめが...」
ぽつりと、めぐみが呟く。
あんぐりと口を開け、汗をダラダラと流すひめとリボン。
「アクシアの事は知っているわよね?」
「確か、世界に最悪を
いおなの言葉に、めぐみが答える。
「その通り。その子が」
「ワー!ワー!」
喋ろうとするいおなを、ひめは叫んで妨害する。
「決して開けてはならないその箱を...」
いおなは気にせず語り続け、ひめは耳を塞いで座り込む。
「開けてしまったのよ!」
いおなの話を聞き、頭を抱えるリボンの横で驚く誠司達。
「封印を解かれた不幸の女王、クイーンミラージュは忽ちブルースカイ王国を征服し世界中に侵攻を始めたわ」
いおなは目を細め、辛そうに語り続ける。
「そして、私の姉のキュアテンダーはプリキュアハンターに倒されてしまった」
「!お姉さんが?」
「氷川まりあ。キュアテンダーはとっても強いプリキュアだったんだぜ」
「あなたがアクシアを開けたりなんてしなければ」
いおなに言われ、ひめは耳を塞いだまま目を開ける。
「お姉ちゃんがプリキュアになって戦う必要もなかった。だから...私はあなたを許さない」
いおなの冷たい言葉に、ひめは動揺して再度目をつぶる。
「ひめちゃんが開けたという証拠はあるのか?」
いおなにケンが質問する。
「今起きてるこの状況、これが一番の証拠でしょ」
「お前が言っているのは、只の可能性の話だろ。可能性だけでそう決め付けていいのでしょうか!?」
「可能性があれば充分なのよ」
「意義あり!裁判長!彼女の言っている事は憶測であり、只の妄想にすぎない!」
ケンは誠司に向って、叫ぶ。
「え?俺?俺が裁判長?」
誠司は自分に指差し、ケンに確認する。
「裁判長!彼女が行なっているのはひめちゃんに対する侮辱行為だ!」
「え?いや、まあ、確かに一理あるので意義を認めます...」
突然の事に戸惑いながらも、誠司は乗っておくことにした。
「何を言っているの?誠司君」
誠司がケンの意見に同意した事に、いおなは納得がいかなかった。
「裁判長、ちょっとよろしいでしょうか?」
すると今度は、ゴウが前に出て来て喋りだす。
「仮にひめちゃんが本当に開けていたとして、この場合...ひめちゃんの性格を考えると何か理由があったんじゃないでしょうか。そう!例えば誰かに騙されたとか」
「フッ」
ゴウの意見に、いおなは鼻で笑った。
「裁判長!」
いおなが高々と、手をあげる。
「乗ってきた!?」
いおなが設定に入って来た事に、誠司は驚きの声を上げる。
「意義あり、被告人側は肝心な事を忘れています。大事な事は彼女が起こした事を私が許さないという事よ、詳しい事は彼女を問い詰めて聞いてみることね」
いおなの言葉で、全員がひめに注目する。
今まで目と耳を塞いでいたせいで状況を把握出来ていないひめだったが、全員の視線に気付いたのかひめは目を開ける。
すると、自分を責められていると勘違いしたのか、ひめの瞳に涙が浮かぶ。
「だって!だって!私...だって...」
辛そうに目を閉じて、俯き涙を散らす。
「こんな事になるだなんて思わなかったんだもーん!」
そう言って、ひめは走り去る。
「ひめちゃん」
「ひめー、待ってくださいませー!」
ひめの後を追うリボンと、その後を追うめぐみとゆうこ。
誠司達も追いかけようとするが、それをいおなが止める。
「追いかけてどうするの?何度追いかけたって、あの子はまた逃げるわ。そもそもあの子にプリキュアになる資格なんて無かったのよ」
逃げたひめを、いおなが否定する。
「チームの話、考えてみて」
横目で見た後、いおなはそう言い残し去っていった。
「誠司ー!」
「誠司くーん!」
すると、ひめを追いかけた筈のめぐみ達が前方から呼ばれ、誠司達が3人の後を追う。
「ごめん、見失っちゃった」
「やっぱり逃げ足だけは一番ですわ」
めぐみが謝り、リボンがひめを評する。
「だったら、別れて探すぞ。俺とめぐみ、リボンは大使館、ランとリンそしてゆうこは商店街、ゴウとケンは学校を頼む」
『了解』
誠司の言葉を合図に、全員が動き出す。
_______________
場所は変わり、幻影帝国の1箇所でブラコ達が集まっていた。
「どうやら、マガとソリサは使えなかったようですね」
モリヤが、倒されたマガとソリサの事を馬鹿にする。
「うるさいぞモリヤ、俺が黙らせてやろうか?」
カデムがモリヤに対し、拳を突き出し顔をスレスレで止める。
「やめろ、カデム、モリヤ」
ブラコの言葉で、モリヤ達は佇まいを整える。
「お前達にこれを渡しておく」
ブラコが渡したのは、マガとソリサが土壇場で使った物だった。
「これは?」
「それは俺の秘伝リンギ《真毒・新》だ。それを使えば強力な力を手に入れられる、次はお前達のどちらかに行ってもらうぞ」
『はっ!』
2人に指示を出したブラコだったが、この力を手に入れた時の事を思い出す。
__________
ブラコはツトコウに復活させて貰ったばかりの頃、理央の時と同じ様に暗殺を考えていた。
ツトコウが通路を歩いている所で、ブラコがツトコウを襲おうとしていた。
(馬鹿な奴だ、こうも簡単に隙を見せるとは...)
歩いているツトコウに後ろから近づき、襲い掛かろうとする。
(死ね!)
攻撃しようとしたまさにその瞬間、ブラコの意識が無くなってしまう。
しばらくすると、ブラコは意識が戻り目の前に天井が見えた。
なぜ自分が倒れているのか分からなかったブラコだったが、取り敢えず立ち上がろうとした。
(ん?なんだ?体が動かせない...)
起きたばかりで意識がはっきりしていないせいか、ブラコは体が動かせないでいた。
唯一動かせる首を動かし、自分の体の状況を確認する。
すると、ブラコの目に入ったのは...有り得ない方向に曲がっている、自分の両手両足だった。
『うわあああああ!!』
余りの事に、ブラコは悲鳴を上げる。
『ぐう!がはっ!!』
意識がはっきりしてきた事により、先程感じなかった痛みが体に走る。
『ようやく目が覚めたようだな』
すると、ブラコの視界内にツトコウの姿が目に入った。
『この俺を殺そうとするとは、随分舐められたものだな』
ツトコウはトーンを低くし、ブラコに話しかける。
『歯向かうならお前に用はない、消えてもらうぞ』
ブラコは今までに感じた事が無い恐怖に、心の底から支配されていた。
『死ね!』
ツトコウがブラコを始末しようとした、その瞬間。
『何をしている、ツトコウ』
誰かがツトコウを止める。
『??様』
ツトコウは直ぐに膝を突く。
突如現れたその人物は、フードによって顔は見えなかったが。
姿はツトコウ達のような怪人体ではなく、人間のものに近かった。
その男を見た瞬間、心臓を掴まれたような感覚が襲い、ブラコはツトコウ以上に恐怖を感じる。
『??様、こいつが私に歯向かおうとしていたので消そうとした所です』
『そうか』
そう呟くと、フードの男はブラコへと近づく。
(け...消される...)
恐怖するブラコとは裏腹に、フードの男はブラコの両手両足を回復させる。
『??様、なぜ!?』
ツトコウは、??がブラコを回復させた事に驚く。
『ブラコと言ったな、お前にその気があれば俺の側近にしてやるぞ』
『!?』
??の言葉に、ブラコは驚く。
『俺は...私はどうすれば...』
『メレの首を取れ』
間髪いれず??が告げた言葉に、ブラコが驚く。
『なぜメレを...』
『お前が気にする必要がない』
??がそう言うと、ブラコの爪に手を当て力を分け与える。
『これは...』
ブラコが力を与えられ強化された。
秘伝リンギ《真毒》が《真毒新》へと変わった。
『前払いだ、お前の秘伝リンギを強化してやった。今回は助けてやったが、次はないぞ』
そう言うと、??はその場を離れる。
『??様に感謝するんだな、ブラコ。この後クイーンミラージュに紹介してやる、他の奴らを集めておくんだな』
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ブラコはあの時の事を思い出し、体が震えるのに気付いた。
「あの男...一体何者だったんだ?」
ブラコは本能的に、あの2人に逆らってはいけないと思った。
「取り敢えず、メレを倒せばいい話だ...おれ自身も、あいつには借りがあるからな」
そう言って、ブラコは怒臨気をあふれ出させる。
その様子を、遠くからフードの男が見ていた。
「それでいい、お前の力を見せてもらうぞ」
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その後、誠司達はひめを探す為に理央達にも連絡を入れ一緒に探してもらっている。
だが、ひめを見つける事が出来ずにいた。
現在、商店街を探しに行ったゆうこ達以外が集まっていた。
「どうだ?見つかったか?」
「駄目だ、学校には行っていなかった」
「先生にも聞いてみたが、ひめちゃんは見てないそうだ」
誠司の問いに、ゴウとケンが答える。
「こっちも大使館に行ってみたが、戻ってないそうだ」
「ひめ...どこに行っちゃったんだろう」
めぐみは逃げたひめを心配する。
「そうだ、こんな時のキュアラインだよね」
めぐみはキュアラインを取り出し、ひめに連絡する。
だが、ひめは出る事は無かった。
「んー、何で出ないのかな?ひーめー!出ろー!」
めぐみは叫びながら、液晶に映っているひめの名前を突きまくる。
「ちょっと、壊れますって!」
リボンは、キュアラインを乱暴に扱うめぐみを止める。
「それに、今のひめじゃ出る事は出来ないだろ」
「えーどうして?私とひめは友達なのに」
誠司の言葉の意味が理解できないのか、めぐみは質問する。
「友達だからこそだ、ひめの性格を考えると...この状況でひめが俺達と向き合うのは難しいだろうな」
「そうなの?」
「誠司の言う通りですわ。ひめはほんのちょーっとだけ自分を出せるようになりましたけど、まだまだ臆病で人見知りなままなのです」
誠司の推測に、リボンが同調する。
「そうなの?」
「お世話係の私が言うのですから間違いありませんわ。もっと早くアクシアの話を打ち明けておけば、こんな事にはなりませんでしたのに」
リボンは断言すると、しょんぼりしてしまう。
「てことは、さっきの話は本当なんだな。白雪ひめがアクシアを開けたというのは」
リボンの言葉を聞き、理央が質問する。
「ええ。きっと今、ひめは不安でいっぱいの筈ですわ」
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場所は代わり、ゆうこ達が商店街を探していた。
「さて、どうやって探す?」
「闇雲に探しても、見つからないわよ」
ラン達が思案する中、ゆうこがプリチュンミラーと探偵のプリカードを取り出す。
「ここは私に任せて!」
『タタ、タタ、探偵!かわルンルン!』
ゆうこはプリチュンミラーを使い、探偵へと変身する。
「さあ!ここからは名探偵ゆうこの出番よ!」
ゆうこは乗り乗りで、周辺を虫眼鏡を使い調べ始める。
「本当に便利ね、その力...」
ランがプリキュアの力を、評する。
「これは!」
すると、ゆうこの虫眼鏡に光る物が映った。
近づいて調べてみると、それは黄色い包み紙だった。
「間違いないわ、私が上げたハニーキャンディーよ」
「じゃあ、この近くにひめちゃんが」
ゆうこ達がさらに周辺を調べてみると、道沿いに包み紙が落ちている事に気付く。
「もしかして、これを辿ればひめちゃんの元に?」
「まったく...食べた後そのまま捨てたのね」
リンが推測し、ランが嘆息しながらその場にいないひめに対し注意する。
「取り敢えず、包み紙を辿りましょう」
ゆうこの言葉で、ラン達は落ちている包み紙を辿った。
しばらく辿ると、ラン達は公園へと辿り着いた。
「ここで包み紙は途絶えているわね」
「という事は、ここにひめちゃんが?」
ひめを探して周辺を探すラン達だったが。
「あ、あれ!」
ゆうこが指差す方を見ると、遊具のトンネルの中に隠れるひめを見つけた。
ラン達は互いに頷き合い、遊具へと近づく。
ゆうこ達に気付かないのか、ひめはハニーキャンディが入った袋を取り出し食べようとしていた。
だが中身が無い事に気がつき、名残惜しそうに中身を見た後に涙目になる。
「どうぞ」
ゆうこは、ひめに持っていたハニーキャンディを渡す。
「ありがとう」
ひめはあんぐりとするが、笑顔で受け取り早速食べる。
「ん!?」
そこでやっとゆうこ達に気付いたのか、ひめは驚く。
「ひめちゃん、見ーっけ」
「ゆうこ!それにランにリン!どうしてここに!」
ラン達に見つかると思っていなかったのか、ひめは絶叫する。
「飴の包み紙はちゃんとゴミ箱に捨てましょうね」
「まあ、これのお陰で見つかったんだけど」
呆然するひめだったが、ハッと我に返る。
「ごめんなさい!」
ひめは謝り逃げようとする。
だが、直ぐにゆうこがひめの手を取った。
「どうして逃げるの?」
ゆうこの質問に、ひめからどんどんと涙が溢れる。
「だって、アクシアのことバレちゃったじゃん...。私、世界に不幸をばら撒いた張本人なんだよ?しかもそれをずっと黙ってたりして...最悪じゃん!」
ひめはなおも涙を流し続ける。
「ゆうこ達も絶対に嫌いになったでしょ?これって絶交モノだよね。それでもって私よりもキュアフォーチュンを選ぶんだ!もうおしまいだぁ!」
ひめはそう言うと、下に俯き号泣する。
「嫌いになんてならないよ」
「ウソだぁ!」
ゆうこの言葉を、ひめは直ぐに否定する。
「だって私も隠し事をしてたし」
「え?」
ゆうこの台詞を聞き、俯いていたひめは顔を上げてゆうこの方に振り向く。
「自分がキュアハニーだってこと言ってなかったでしょ?」
ゆうこに言われ、ひめはハッとする。
「あの時、ひめちゃんは私と絶交しようと思った?」
「そんなの思うわけない」
ゆうこの質問に、ひめは即答する。
「きっとめぐみちゃん達も同じだよ」
「誠司だって、そんな事気にしないわよ。なんだって、敵だった理央を仲間にするくらいだからね」
「そうね」
ゆうこの言葉に、ランとリンも同調する。
「誠司達も...絶交しないでくれるかな?」
『もちろん!』
ひめの質問に、ラン達はにっこりと頷いた。
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その頃、誠司達はリボンから事情を聞いていた。
「でも、ひめには悪気は無かったんでしょ?」
「勿論ですわ。ひめにはひめなりに責任を感じて、サイアークをどうにかしようと頑張っていたのですから」
めぐみの質問に、リボンは悔しそうに答える。
「だったら全然悪くないじゃないか。あの怖がりなひめが逃げたりせず、今まで戦って来たんだからな」
「そうだよ、ひめは偉いよ!」
「誠司ー!めぐみー!ありがとうございますですわ」
誠司の言葉に感動したのか、リボンは誠司に抱きつく。
「私、めぐみのなんでも前向きに考える所と、誠司の自分が正しいと思った事を貫く所が大好きですわ!」
「俺(私)ってそういう風に見える(んだ)のか」
誠司とめぐみは、そう同時に呟いた。
「はいですわー。ひめはめぐみ達と逆で考えすぎな子ですから、めぐみ達と友達になれたお陰でひめはほんのちょっとでも前に踏み出せたのですわ」
「私も同じだよ。ひめはオシャレとか私に知らない事をいーっぱい教えてくれるし。一緒にいると凄く楽しくて暖かい気持ちになれるの」
めぐみはリボンの手を取る。
「だから私とひめは何があってもずーっと友達!」
めぐみはにっこりと答える。
「めぐみの言う通りだ!ひめは俺達の大事な仲間だからな。なあ、みんな?」
誠司はゴウ達に質問する。
「ああ、勿論だ」
「俺達は10人揃ってチームなんだ。誰一人欠けても駄目だ」
『フッ』
ゴウとケンはそう答え、理央とメレは笑みを浮かべる。
「皆様ー!」
全員の言葉に、リボンは涙目になる。
「勿論、リボンとも大切な友達だよ」
「光栄ですわー」
めぐみの気持ちが嬉しかったのか、リボンは照れて顔を赤くする。
「うぉー!なんだかハピネスが溢れてきたー!私、この気持ちをひめに伝えなきゃ!」
めぐみは元気満々で、張り切りだす。
「よーし、張り切ってひめを探すぞー!」
『おー!(ですわー!)』
だがそこで、誠司とリボンが何かを感じ取る。
「サイアークの気配ですわ。しかも...これは2体」
リボンの言葉に、誠司以外が驚く。
「それだけじゃねぇ、臨獣殿の気配もする」
「まさか、五毒拳の誰かが...」
誠司の言葉に、ゴウが推測する。
「とにかく、急ぐぞ!」
誠司の言葉を合図に、全員は気配のする方へと急いだ。
_______________
広場に、2体のサイアークが存在していた。
片方はクレープのサイアーク、もう片方はギターを持ったミュージシャンサイアーク。
クレープサイアークの横にはホッシーワ、ミュージシャンサイアークにはナマケルダが立っていた。
「ちょっと邪魔するつもり?めんどくさいですぞーとか言って、昼寝でもしてればいいんじゃない!」
「そうしたいのはやまやまですが、私はお菓子ではなくカビに囲まれて眠りたいのです」
ホッシーワの言葉に、ナマケルダは反論する。
「勝手に人の縄張りを荒らすのはやめていただきたいですなー」
ナマケルダとホッシーワが睨み合いを続ける中、別の場所でも言い争いは起こっていた。
「今回は私達のどちらかという話です。なぜあなたもいるのでしょうか?カデム」
「そんなもの、お前だけに任せられないからに決まってる、だろ!」
「そうでしょうか?自信がないから私の手柄を横取りするつもりでは?」
「なんだと!」
別の場所で、モリヤに対してカデムが突っかかっていた。
そこに、誠司達が到着する。
「なんかケンカしてるみたい」
「迷惑すぎですわ」
「止めるぞ!」
『おう!』
各々が変身アイテムを構える。
『かわルンルン!』
「プリキュア!クルリンミラーチェンジ!」
「たぎれ!ケモノの力!」
「響け!ケモノの叫び!」
「研ぎ澄ませ!ケモノの刃!」
「臨獣!ライオン拳!」
「たぎりなさい!爬虫類の力!」
『ビースト・オン!』
「臨気凱装!」
「エプタイル・オン!」
めぐみが光に包まれてキュアラブリーに、誠司達に瞬間的にゲキスーツ、鎧が装着されゲキレンジャーとなる。
「やめろ!」
誠司の掛け声で、2体のサイアークが誠司達の方へ振り向く。
「商店街は誰か1人のものじゃない。みんなものよ」
言い争うホッシーワ達に、ラブリーはお説教をする。
「面倒なのが来ましたぞ...」
「あなた達なんかお呼びじゃないのよ!」
ホッシーワは飛び上がり、傘の先端からレッド達に向って光線を出す。
レッド達は散り散りになって、光線を避ける。
ラブリーは上空にいるホッシーワに向ってパンチを繰り出す。
だが、簡単に回避されてしまう。
もう一度狙うが、今度は緑の光弾に弾かれる。
「ふん!」
鼻で笑うナマケルダ。
先程の攻撃はナマケルダによる攻撃だった。
「頼んでない、邪魔しないでよ」
「何を言う、あなたこそ邪魔しないで頂こう」
なおも言い争いを続けるホッシーワ達。
そして別の場所でも、五毒拳とゲキレンジャーの戦いが始まっていた。
「リンギ!百斬手!」
カデムの百発の高速のパンチを、ゲキレンジャーに叩き込む。
「リンギ!舌禍繚乱!」
舌による無数の突きで、カデムのパンチを弾く。
「な、何!?」
弾かれた事に、カデムは驚愕する。
「今よ!」
メレの合図で、レッド達が攻撃を仕掛けようとする。
だが。
「手裏剣ババンバ!」
モリヤがカデム諸共、レッド達に攻撃を仕掛ける。
「くっ」
レッド達は攻撃を中断し、直ぐに回避に移る。
「モリヤ!貴様...俺ごと攻撃するとはどういうつもりだ!」
「おや?居たんですかカデムさん、気付きませんでしたよ」
「貴様...!」
ホッシーワ達同様、こちらでも言い争いが始まる。
「たくっ、あいつら俺達に構わず争いを始めやがったぞ」
「やりずらいったらねえな」
モリヤ達と初めて戦うバイオレット達は、戸惑いを見せた。
レッドはサイアーク2体と、幹部2人と戦うラブリーを一瞥する。
「さすがに幹部2人とサイアーク2体じゃ、ラブリーには荷が重いみたいだな。俺が助太刀するからこっちは任せたぞ」
「分かった」
「そっちは任せたわよ」
レッドの言葉に、理央はメレは了承する。
レッドが駆けつけると、クレープサイアークが起こした暴風によってラブリーが吹き飛ばされている所だった。
ラブリーはそのまま木に激突しそうになるが、レッドがラブリーと木の間に入ってラブリーを受け止めた。
「無事か?ラブリー」
「誠司!ありがとう!」
レッドはラブリーを支え、立たせようとする。
「大丈夫!へっちゃらだよ」
ラブリーはふらついて上手く立てなく、それは明らかに虚勢だった。
「無理をするな、お前は少し休んでいろ」
レッドはラブリーを、地面に無理やり座らせる。
「ここからは俺が相手してやる!掛かって来い!」
ナマケルダとホッシーワに向って、レッドは叫ぶ。
「生意気ー!サイアーク!先にあいつを徹底的にやっつけちゃってー!」
ホッシーワの命令で、クレープサイアークはレッドに襲い掛かる。
「サイアーク!」
クレープサイアークはトンボを振り上げ、レッドに向って思い切り振り下ろす。
ドッガ―――――ン!
振り下ろした際に発生した砂埃で、レッドの姿が見えなくなった。
「やったかしら?」
ホッシーワはゲキレッドがやられたかどうか、目を凝らして確認しようとする。
ナマケルダは、黙ってただ見ているだけだった。
砂埃が晴れると...
そこには...スーパーゲキレッドに変身して、トンボを片手で受け止めている誠司の姿あった。
「はあ!」
レッドは背中からジェットを噴射し、クレープサイアークに向ってパンチを繰り出す。
「サイアーク!」
レッドの強烈な一撃を受け、クレープサイアークは吹き飛ぶ。
「ちょ、ちょっと!しっかりしなさいよ!」
やられたサイアークに、ホッシーワは叱咤する。
「やはり一筋縄じゃいかないようですね。サイアーク、先にプリキュアをやっつけるのです」
ナマケルダの命令を受け、ミュージシャンサイアークはラブリーを狙う。
「しまった!」
戦いに巻き込まないように離れて戦っていたのが仇となり、ゲキレッドはラブリーを直ぐに助けられなかった。
ミュージシャンサイアークがラブリーに向って、ギターを振り下ろす。
「ラブリー!!」
ゲキレッドが叫ぶが、疲れているせいかラブリーは動けないでいた。
ギターがラブリーに当たると思った次の瞬間、フォーチュンが危機一髪でラブリーを助ける。
『なっ!』
いきなりキュアフォーチュンが現れた事に、ナマケルダ達は驚いた。
キュアフォーチュンは、ラブリーをお姫様抱っこした状態で近くの建物の屋上に着地した。
「キュアフォーチュン...ありがとう...」
「私は彼の邪魔にならないように、あなたをどかしただけよ。勘違いしないで」
フォーチュンはラブリーを床に降ろし、クレープサイアークと戦っているゲキレッドの元へに向う。
「助かったぜ、フォーチュン」
「気にしないで、誠司君」
感謝するゲキレッドに対し、フォーチュンはまったく気にしない様子で答えた。
ゲキレッドとキュアフォーチュンは、揃って2体のサイアークに向き直す。
「私は右を」
「なら俺は左だな」
ゲキレッド達は、それぞれ目標を言う。
「行くぞ!」
【BGM 過激気!】
キュアフォーチュンは翼を広げミュージシャンサイアークに、ゲキレッドは背中から過激気を噴射してクレープサイアークに向った。
ミュージシャンサイアークはギターをバットのように振り回すが、空振りしてしまい大回転して転倒してしまう。
クレープサイアークが腕のホイップから、クリーム弾をゲキレッドに向けて撃つが全て回避する。
それぞれの相手の膝裏に、キックを繰り出す。
2体のサイアークは咄嗟の事で後ろに転倒するが、転倒する際にお互いの顔を殴り合う形で倒れた。
「ちょっと何してくれてんのよ!」
「今のはそっちがぶつかってきたのですぞ」
怒るホッシーワに対して、ナマケルダは反論する。
「そっちでしょー!」
ナマケルダの反論に、ホッシーワは納得出来ないでいた。
両者のサイアークも、睨み合いを始める。
『はああああああ!!』
そうこうしている間に、ゲキレッド達は追撃のパンチを繰り出してサイアークを吹き飛ばす。
『サイ!』
『ああ!!』
自分達のサイアークが吹き飛ばされたことに、ナマケルダ達は驚く。
立ち上がろうとするサイアークに、跳躍して向うゲキレッド達。
「フォーチュン・スターバースト!」
「ゲキワザ・砲砲弾!」
キュアフォーチュンのスターバーストと、ゲキレッドの砲砲弾がサイアークに向って放たれる。
スターバーストが砲砲弾の周りを旋回すると、砲砲弾と合体してゲキタイガーが激気だけでなくプリキュアの力も纏わせる。
ドッガ―――――ン!!
2体のサイアークは上空へと、大きく吹き飛ばされる。
「行くわよ!」
フォーチュンの掛け声を合図に、2人は飛び上がる。
「星の光を、聖なる力に!ラブプリブレス!」
キュアフォーチュンはラブプリブレスを回し、力をためる。
「プリキュア!スターダスト・シュート!」
貯めた力を星の形へと密集させ、サイアークに向って放つ。
スターダスト・シュートはミュージシャンサイアークへと直撃する。
ゲキレッドは背中の噴射口から、過激気を大量に噴射させる。
「ゲキワザ!スーパータイガー撃!」
一気にサイアークとの距離を詰め、強烈な一撃をクレープサイアークへと繰り出す。
「サイアーク!」
2人の必殺技を受け、消滅はしないものの2体のサイアークは大ダメージを受けていた。
「やったわね」
「ああ」
___________
別の場所では、ゲキバイオレット達も決着をつけようとしていた。
「リンギ!獅子連斬!」
「ゲキワザ!厳厳拳 轟!」
黒獅子王となった理央が繰り出す黒い獅子の形をした斬撃をモリヤに、ブルーバイオレットとなったゴウの狼の形をした青紫激気をカデムに繰り出す。
『ぐああああ!!』
2人の攻撃を喰らい、モリヤ達は吹っ飛ばされてしまう。
「ふん!怒臨気をどうやって身につけたか知らないが、この程度で理央様に勝とうなんて100年早いのよ」
モリヤ達に対し、メレは皮肉を言った。
「モリヤ!お前あいつらを倒すと言っていただろ!お前が戦って来い!」
「なんですか!?勝てないと分かって、私に戦わせるつもりですか!?あなたがやればいいでしょう!」
「いいからやれといったら、やれといっている!!だろ!!」
理央はメレに近づき、メレの手を恋人繋ぎで握った。
「やつらにはチームワークがない、俺達だったらあいつら以上の力を出せるはずだ」
「はい!理央様」
メレは理央の手を握り返した。
理央とメレは、繋いでいる手に臨気を1つに集結させる。
「はあああああああ!!」
「うおおおおおおお!!」
繋いでいる手に、2人の緑と黒の臨気が交じり合い融合されていく。
「な、なんだ!?」
「こ、これは!?」
言い争いしていたモリヤ達だったが、理央達の融合する臨気に気がついた。
『
繋いでいた手を前に突き出し、融合した臨気をモリヤ達に放つ。
『ぐあああああああ!!』
モリヤ達は2人の合体技を受け、大きくダメージを受ける。
「やりましたね!理央様!」
「ああ」
すると、理央は繋いだままの手に視線を向ける。
「いつまで握ってるんだ?」
「ふふふ、一生です!理央様!」
そう言って、メレは理央の手を握りながら腕に抱きついた。
「そうか」
理央も、まんざらではない様子で答えた。
「こっちも片付いたみたいだな」
理央達が声のする方に視線を向けると、ゲキレッドがラブリーを支えた状態でフォーチュンと共に近づいてきていた。
「それより、ラン達はまだ来てないのか?」
「あれ?そういえば...」
「まだひめちゃんを探しているのか?」
レッドの言葉を聞き、バイオレットとチョッパーは辺りを見回す。
「さ...サイアーク!」
「サイア!」
そこで、レッド達が倒したサイアークが巨大化した。
「たくっ...相変わらずしつこい奴らだな」
バイオレットは、巨大化したサイアークを見てそう溢した。
「ああ、そしてあいつらもな」
レッドがそう言うと、モリヤ達の方に視線を向ける。
「くそぅ!おいモリヤ!ブラコから貰ったあれ使うぞ!」
「ええ、分かりました」
追い詰められた2人は、ブラコから貰った爪を取り出す。
「またあれか、何なんだあれは?」
「あれは!?」
レッド達はカデム達が取り出した物が分からなかったが、メレには見覚えがあった。
『ふん!』
カデム達が何かを胸に突き刺した。
『ぐああああああああ!!』
刺した場所から、紫色の線状の痣が体中に広がってカデム達は巨大化する。
「どうする相手は4人だぞ!ランちゃん達がいなかったら、俺とバイオレットの2人で相手しないといけないぞ」
「さすがに2人であの4人の相手は厳しいぞ」
どうするか考えるレッド達だったが、遠くから声がレッドを呼ぶ声が聞こえた。
『誠司~!』
声の主は、スーパーゲキレンジャーになったランとリンの2人だった。
「やっときたのか2人共」
「待ってたぜ!」
チョッパーとバイオレットが、2人に声を掛ける。
「それで、ひめは?」
レッドが周りを見回しながら、2人に尋ねる。
「いや~ちょっと...」
「まだ少し恥ずかしいみたいで...」
レッドの質問に、2人は答えることが出来ずにはぐらかした。
「取り敢えず、あいつらを倒すぞ!」
『おう!』
レッドの掛け声で、全員が激気と臨気を集中させる。
『ゲキワザ!来来獣!』
「ゲキゴリラ!」
「ゲキペンギン!」
「ゲキガゼル!」
「ゲキウルフ!」
「いでよ!サイダイン!」
ゲキレンジャーが各々の、ゲキビーストを。
『リンギ!招来獣!』
「リンライオン!」
「リンカメレオン」
理央達が、リンビーストを召喚する。
「さあ!巨大戦が始まりました!」
「今日はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか?」
ゲキレッド達の戦いを、いつものように美代とバエが中継し始めた。
「ゲキタイガー!ゲキシャーク!」
ゲキゴリラから、ゲキタイガーとゲキシャーク。
「ゲキチーター!ゲキエレファント!」
ゲキペンギンから、ゲキチーターとゲキエレファント。
「ゲキジャガー、ゲキバット!」
ゲキガゼルから、ゲキジャガーとゲキバットが現れる。
『ゲキワザ!大豪豪獣!』
「おおーっと、これは!」
「全ゲキビーストとリンビーストが集結しました!この光景が見れるとは...私は感動が止まりません!」
美代は涙を流し、実況をしていた。
「行くぞ!」
レッドの言葉を合図に、ゲキビースト達がサイアーク達に行進を始めた。
「ガゼル脚!ペンギン弾!」
ゲキガゼルが、ゲキペンギンのジェットボードを後ろ足で蹴り上げる。
「ゲキワザ!ゴリゴリ波!」
ゲキゴリラがドラミングで起こした衝撃波に、ゲキペンギンが波に乗るようにジェットボードで乗りこなす。
『サイア~』
ドラミングによる衝撃波と、ゲキペンギンのジェットボードによる体当たりがサイアークに直撃する。
「出ました!トライアングルの合体技!いつ見ても素晴らしいです!ブルルン!」
バエが興奮しながら、中継する。
「まだまだ行くぞ!ゲキワザ!
グルルルルッ!ガア――――ッ!
「リンギ!
ガルルルルッ!ガアアアァァァッ!
『ぐああああッ!』
ゲキタイガーの咆哮で起こった激気の嵐と、リンライオンの咆哮によって起こった臨気の嵐がカデム達を襲った。
「なんと!今度はゲキレッドと理央の合体技だ!凄すぎる!」
美代が誠司達の合体技を、絶賛する。
「一気に行くぞ!」
『激臨!全ビースト砲!』
10体のゲキビースト、サイダイン、2体のリンビーストが大行進し、激気、過激気、紫激気、臨気の奔流を放ちサイアークとカデム達に炸裂する。
「こ...これは!激激全ビースト砲に、臨気が加わって物凄い威力となった!これではサイアーク達もひとたまりも...」
合体技によって発生した砂埃で見えなくなったが、段々と砂埃が晴れてきた。
「なっ!?これは!?」
砂埃が晴れると倒れ付したサイアークと、カデムを盾にしているモリヤの姿があった。
『サイアーク...』
「ぐあああああ!」
2体のサイアークは消滅し、カデムは石化して砕けた。
「あ...あの野郎!カデムを盾にしやがった!」
「なんて奴だ...」
余りの出来事に、全員が言葉を失う。
「なっ!?なんて事でしょう!自我を失いながらも、モリヤはカデムを盾にすることで攻撃をかわしたようです!なんてずるいんだ!」
実況するバエ達も、さすがに驚いていた。
「関係ない!一気に片付けるんだ!行くぞ!ラン!リン!」
「ええ!」
「分かったわ」
ゲキゴリラ、ゲキペンギン、ゲキガゼルが一箇所に集まる。
『獣拳合体!』
ゲキゴリラ、ゲキペンギン、ゲキガゼルが合体してゲキファイヤーへと合体。
さらにゲキバットが合体し、『ゲキバットファイヤー』へと獣拳武装する。
『ゲキバットファイヤー!バーニングアップ!』
「おおっ!ゲキバットファイヤーだ!ゲキファイヤーに合体すると思いきや、ゲキバットまでの合体とは!」
「凄い!凄すぎる!」
するとモリヤが空高くへジャンプした。
「おおっと、モリヤが空高く飛んだ!」
『はあ!』
ゲキバットファイヤーが、モリヤを追いかける。
「そしてゲキバットファイヤーも飛んだー!」
『ゲキバットファイヤー!ゲキワザ!
「決まったー!ゲキバットファイヤーの必殺技だ!」
『ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!ブン!』
ゲキバットファイヤーが、モリヤに連続パンチを繰り出す。
「ぐああああああ!」
モリヤは地面に墜落し、石化して砕け散った。
『獣拳は正しき拳!正しき者は、必ず勝つ!』
『ゲキバットファイヤー!WIN!』
「あなたと組んだのが間違いでしたぞ!」
「それはこっちの台詞よ!」
『ふん!』
2人はお互いにそっぽを向き、テレポートして消えていく。
ゲキレンジャー達が巨大戦を終え地上に戻ると、キュアフォーチュンがゲキレッドに近づく。
「ゲキレッド、私達は絶対にチームを組むべきだわ。良かったら返事を聞かせてもらえる?」
キュアフォーチュンの質問を、全員が黙って見ている。
勿論ひめも遠くから、その様子を見ていた。
「キュアフォーチュン、悪いがお前とはチームを組む事は出来ない」
「え...」
誠司の答えに、フォーチュンは呆然とする。
「な...なんで!?彼女達なんかよりも、私の方が役に立てるわ!それを今日証明出来たはずよ!」
納得がいかないのか、フォーチュンが誠司を問い詰める。
「それが分からなければ、俺はお前とはチームを組む事はできない」
「そ、そんな...」
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その頃。
辺りが捕らわれたプリキュアだらけの世界。
そこで1人のプリキュアがファントムに敗れ、変身が解かれてしまった。
「きゃあ!」
ファントムはプリキュアに近づくと、腕をクロスさせる。
「希望の戦士、絶望の淵で眠れ」
ファントムは舞うように両手を動かし、その動作によってプリキュアの体が浮き上がる。
「エターナルゲージ!」
ファントムが技名を叫ぶと、プリキュアが雷の様なエネルギーに襲われる。
エネルギーが消えると、そこにはプリチュンミラーのみが残り近くにそのプリキュアを閉じ込めた鏡が現れる。
ファントムは、プリチュンミラーを拾い上げる。
「そろそろ奴らの始末をつけるとするか。ハピネスチャージプリキュア...ゲキレンジャー...」
はい!如何だったでしょうか!
今回は合体技のオンパレードでした!
プリキュア達との合体技は、プリキュアと獣拳という別の力だったので合技にしていましたが、今回は同じ臨気だったので激気合一の臨気バージョン。
臨気合一にしました。
さて、長くなりましたがこれからも応援の程、宜しくお願い致します。
次回、激獣拳を極めし者第21話、アクセル・ビルド第5話でお会いしましょう!
それじゃあ、またな!
ゲキレンジャーの原作の話をハピネスチャージの1話より前に、加えようと思っています
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ゲキレンジャー側での誠司の活躍が見たい!
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今のままで、充分