ハピネスチャージプリキュア 激獣拳使いの幼馴染み   作:ナツ・ドラグニル

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どうも!ナツ・ドラグニルです!

2ヶ月ぶりの投稿になります。

今回は難産でしたが、何とか書き上げることが出来ました。

特に、巨大戦には時間が掛かりました。



それでは作品をどうぞ!


第22話 超キンチョー!いおなとひめ、はじめてのおつかい!

「クイーンミラージュ...」

 

 

 

「あれが...」

 

 

 

正体を現したミラージュに、ひめとめぐみがそう呟いた。

 

 

 

「世界中を不幸にしてる張本人ですわ」

 

 

 

その呟きに答えたのは、リボンだった。

 

 

 

そんなめぐみ達の事を特に気にする事もなく、ミラージュはファントムに問い掛けた。

 

 

 

「ねぇ、ファントム。私、ぴかりが丘に行けって...あなたに言ったかしら?」

 

 

 

ファントムはミラージュの問いに答えることが出来ず、俯いていた。

 

 

 

「ひめちゃん?」

 

 

 

ミラージュの姿を見て、ひめが震えているのにゆうこが気付いた。

 

 

 

「ミラージュを倒せばお父様もお母様も、ブルースカイ王国だって取り戻せるのに」

 

 

 

ゆうこの呼び声に、ひめは悔しそうに答えた。

 

 

 

「ビッグな威圧感を放ってやがる。さすがは敵の親玉だぜ」

 

 

 

ぐらさんも、ひめの言葉に同意する。

 

 

 

「ハピネスチャージプリキュア、獣拳戦隊ゲキレンジャー、不幸を撒き散らし最悪の世界を作るという私の計画を、随分と邪魔してくれたわね」

 

 

 

鏡に映るミラージュが杖を前に突き出すと、鏡の前に闇のエネルギーが集結して大きくなっていく。

 

 

 

めぐみ達はその様子を呆然と見つめ、誠司達は臨戦態勢を取った。

 

 

 

「待つんだ!」

 

 

 

だがそこに、この場に居ない人物の声が響いた。

 

 

 

誠司達が振り向くと、1つの光り輝く姿見が現れた。

 

 

 

光が消えると、そこにはブルーの姿があった。

 

 

 

『神様(ブルー)!』

 

 

 

ブルーが現れたことに、誠司達は声を出し驚いた。

 

 

 

「ブルー!貴様!」

 

 

 

ブルーの登場で、ファントムも憎しみの眼差しを向けて剣を抜こうとする。

 

 

 

「久しぶりね。地球の神、ブルー」

 

 

 

だが、ミラージュがブルーに声を掛けた事で、ファントムは手を止めた。

 

 

 

ブルーは誠司達の前に歩き出てきた。

 

 

 

ミラージュは、怖い眼差しでブルーを見下ろしている。

 

 

 

「ミラージュ、君はいつまでこんな事を続けるつもりなんだ」

 

 

 

ブルーは尚もミラージュに話しかける。

 

 

 

その間、誠司達は黙って事の顛末を見守っていた。

 

 

 

「このまま世界に不幸を放ち続ければ、君自身がその不幸に飲み込まれる日が来てしまう。まだ間に合う。この世界を元に戻すんだ」

 

 

 

説得するブルーだったが、その言葉にクイーンミラージュは鼻で笑った。

 

 

 

「ふん、あなたが私に教えてくれたのよ。愛、勇気、優しさ、幸せ、全てが幻なのだと」

 

 

 

「幻なんかじゃない!」

 

 

 

淡々と語るミラージュに対して、めぐみが否定する。

 

 

 

「愛も、勇気も、優しさも幻なんかじゃない。みんな心の中にちゃんとある。幸せハピネスなんだから!」

 

 

 

言い切るめぐみだったが、黙って聞いていたミラージュは、紫のオーラから黒いオーラへと変化させた。

 

 

 

「ふん、なーるほど」

 

 

 

ミラージュを覆っていたオーラが爆発し、周りにあった鏡が全て砕けちった。

 

 

 

そして、彼女を投影していた鏡にも皹が入った。

 

 

 

「ッ!?ブルー!急いで扉を開けろ!早く!」

 

 

 

この後、起こりうるであろう出来事を予想した誠司が、ブルーに指示を飛ばす。

 

 

 

「わ、分かった」

 

 

 

突然の事で動揺するブルーだったが、誠司の指示通りに扉を開いた。

 

 

 

誠司は急いで理央達に視線を向けると、そこでは理央が召喚したリンライオンに捕らわれていたプリキュア達を乗せ終え、こちらに向って来ている所だった。

 

 

 

「ブルーに力を与えていたのは、お前ね」

 

 

 

ミラージュは、めぐみを凝視した。

 

 

 

「ゲキワザ!来来獣!ゲキタイガー!」

 

 

 

誠司はゲキタイガーを召喚すると、めぐみを担いでゲキタイガーの背中へと飛び乗った。

 

 

 

意図を理解したラン達は、ひめとリボンをランが、ゆうこをリンが、いおなをゴウが、ブルーをケンが担ぎゲキタイガーへと飛び乗った。

 

 

 

「その大きな愛、目障りよ!」

 

 

 

罅割れた鏡に映るミラージュが、光る目を細めた次の瞬間!

 

 

 

目を大きく見開き、光線を発射した。

 

 

 

光線を着弾したのと、誠司達を乗せたゲキタイガーと理央達を乗せたリンライオンが扉に入ったのはほぼ同時だった。

 

 

 

_____________________

 

 

ドッガーン!!

 

 

 

クロスミラールームで、大きな爆発が起こった。

 

 

 

ブルーの開いた扉に何とか入る事が出来た誠司達だったが、ミラージュの攻撃の余波までは消す事が出来なかったようだ。

 

 

 

『あぁ...』

 

 

 

突然の出来事に、めぐみ達は呆然として、ひめとリボンに関しては目を回して倒れていた。

 

 

 

先程のミラージュとブルーのやり取りを思い出し、誠司はブルーに質問する。

 

 

 

「ブルー、以前にもミラージュと会ったことがあるのか」

 

 

 

2人のやり取りを、その場に居る全員が黙って見守っていた。

 

 

 

「昔の...知り合いさ」

 

 

 

「知り合いってどんな...「だが、今は敵だ」」

 

 

 

ひめの言葉を遮り、ブルーはそう答えた。

 

 

 

「どうか君達の力でこの世界を守ってくれ」

 

 

 

そのブルーの様子を、誠司とめぐみは心配そうに見つめる。

 

 

 

「ブルー(神様)...」

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、大広間にて全員が集まっていた。

 

 

 

「そうか、キュアテンダーがファントムによってあの場所へ...」

 

 

 

ブルーはテンダーのプリチュンミラーを手に取りながら、俯くいおなに確認する。

 

 

 

「はい」

 

 

 

「黙っていてすまなかった。あいつを失ってお前にあわせる顔がなかった。俺は...」

 

 

 

ぐらさんは悔しそうに、手摺りの上で拳を叩きつける。

 

 

 

「いいんだぐらさん。君は本当に頑張ってくれた」

 

 

 

悔しがるぐらさんを、ブルーは励ました。

 

 

 

そこで、俯いていたいおなが理央へと視線を向ける。

 

 

 

「ありがとう、理央さん。姉さんを助けてくれて...」

 

 

 

「気にするな。無事に助かったとはいえ、助かるかどうか五分五分だったからな」

 

 

 

いおなは姉を助けてくれた理央に、感謝の言葉を告げると理央はそう答えた。

 

 

 

「どういうこと?」

 

 

 

疑問に思ったのか、めぐみが理央に質問する。

 

 

 

「以前ブルーから捕らわれたプリキュア達の事を、俺とメレは聞いていてな。その時に捕らわれたプリキュア達は死んでいないか確認したんだ」

 

 

 

「それでプリキュア達が死んではいないと分かった理央様は、プリキュア達を開放する技《命還瞬迅》を開発したのよ」

 

 

 

めぐみの質問に、理央とメレそれぞれが答える。

 

 

 

「俺にはリンリンシーを蘇らせる秘術があり、それを改良して出来たのが《命還瞬迅》だ」

 

 

 

『おー!』

 

 

 

理央の言葉に、めぐみ達は感心する。

 

 

 

「凄いね理央さん、すぐにそんな技作るなんて」

 

 

 

「ただ、試せる相手が居なかったからぶっつけ本番だったけどな」

 

 

 

「そうだったんだ...」

 

 

 

理央が使っていた技が、物凄い博打だったことにめぐみ達は驚愕する。

 

 

 

「助かったとはいえ、彼女達はいままで鏡によって捕らわれていたからね。しばらくは養生が必要だ」

 

 

 

「ですのでテンダーを含め、捕らわれていたプリキュア達は別の部屋で休ませていますわ」

 

 

 

技について知っためぐみ達に、ブルーとリボンが説明する。

 

 

 

「そう...」

 

 

 

ブルーとリボンの説明に、いおなはもう一度俯いてしまう。

 

 

 

すると、いおなの後ろで立っていためぐみとゆうこがアイコンタクトをする。

 

 

 

「ねえ氷川さん。これからは私達ハピネスチャージプリキュアと一緒にやっていかない?氷川さんが来てくれたら、私とっても嬉しい」

 

 

 

「そうだな。今のいおなとだったら、チームを組んでもいいと思うし」

 

 

 

誘うめぐみと誠司の言葉に、いおなはあんぐりする。

 

 

 

「やめておくわ」

 

 

 

あんぐりするいおなだったが、めぐみ達の言葉にすぐそう答えた。

 

 

 

いおなの言葉に、今度はめぐみと誠司があんぐりとする。

 

 

 

「ハピネスチャージプリキュアはとてもいいチームよ。だから私が入ることでそのチームワークを壊したくない」

 

 

 

いおなは返答すると、いおなが座っているソファの裏に隠れていたひめに声を掛けた。

 

 

 

「あなたもそう思うでしょ?ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ」

 

 

 

「ふぇ!?わ、私は...そんなことぉ~」

 

 

 

話しかけられると思わなかったのか、ひめは大きく怯んだ。

 

 

 

そんなひめの様子をみて、いおなは目を逸らした。

 

 

 

「まぁまぁそれは後にして、折角集まったんですから今日はみんなで、ささやかなホームパーティでもしましょ」

 

 

 

するとそこで、暗い気持ちを取り除く為にリボンがパーティーを提案する。

 

 

 

「ナイスアイデア!」

 

 

 

「いいな!やろうぜパーティ!」

 

 

 

リボンの提案に、一番にめぐみとケンが反応して他のメンバーもアイコンタクトを送りあい笑みを浮かべた。

 

 

 

「無理する必要はないわよ」

 

 

 

「いいじゃん、みんなが集まって今日はハピネス記念日」

 

 

 

めぐみの言葉に困り顔のひめだったが、ゆうこが口の中にキャンディを入れられ「甘ー!」と蕩け顔になる。

 

 

 

「私もみんなでパーティしたいな」

 

 

 

そう言って、ゆうこはいおなにハニーキャンディを差し出した。

 

 

 

いおなはめぐみにも視線を向けると、キラキラした目でいおなの事を見ていた。

 

 

 

「なら...少し...だけね」

 

 

 

いおなは、キャンディを受け取り承諾した。

 

 

 

 

『かわルンルン!』

 

 

 

 

めぐみとゆうこは、プリチュンミラーにパティシエのカードを装填する。

 

 

 

「パ・パ・パ・パ・パティシエ!かわルンルン!」

 

 

 

プリチュンミラーを使用し、2人はパティシエに変身する。

 

 

 

めぐみとゆうこ、そしてリボンはキッチンに移動しパーティの準備を始める。

 

 

 

「今日はめぐみ特製、スペシャルフルーツケーキを作っちゃうよ!」

 

 

 

「でもフルーツがないわ」

 

 

 

気合を入れるめぐみだったが、冷蔵庫の中を覗いたゆうこが指摘する。

 

 

 

「はっ!?それじゃフルーツケーキにならない!」

 

 

 

そして、リボンからも指摘が入る。

 

 

 

「他の料理も材料が全然足りてませんの」

 

 

 

「それじゃパーティにすらならない!」

 

 

 

「色々大変でしたから、買出しする暇が」

 

 

 

嘆くめぐみに、リボンは弁解する。

 

 

 

「誰かに行ってもらわないと駄目ね」

 

 

 

するとリボンは、ひめ達が居る大広間へと移動する。

 

 

 

「ひめ~?買い物に付き合ってくださいな」

 

 

 

階段に座っていたひめは、その言葉を聞いて「ゲッ!」と反応する。

 

 

 

「ひめ~」

 

 

 

リボンはひめの事が見えていないのか、尚もひめの名前を呼んだ。

 

 

 

「それなら俺達も手伝うぜ。働かざる者食うべからずだぜ」

 

 

 

ひめを探すリボンに、ぐらさんは自分達も一緒に行く事を提案する。

 

 

 

「それもそうね、何が必要なの?」

 

 

 

「フルーツとサラダに使うお野菜。から揚げのお肉、卵、他にも色々ですわ」

 

 

 

「分かったわ」

 

 

 

いおなは了承すると、階段に隠れているひめに視線を向ける。

 

 

 

見られている事に気付いたひめは、怯んでしまった。

 

 

 

「あなたも来てちょうだい。荷物持ちが必要だわ」

 

 

 

買い物に誘われたひめは、手摺に掴まり怯えながらいおなの事を見ていた。

 

 

 

「だったら、私も...」

 

 

 

「いや、買い物だったら私が行くわ」

 

 

 

ランが一緒に行こうとしたが、メレが一緒に行く事を提案する。

 

 

 

意外な人物が名乗り出て来た事に、その場にいた誠司達が驚く。

 

 

 

「珍しいな、お前が名乗りだすなんて」

 

 

 

誠司の問いに、メレは答えた。

 

 

 

「この2人だけに、買い物させる訳にも行かないでしょ」

 

 

 

「確かにそうだけど...」

 

 

 

一理あったが、メレが一緒に行こうとしている事に疑問を思う誠司達。

 

 

 

「そして!あわよくば理央様と買い物デートに!」

 

 

 

『ああ、なるほど』

 

 

 

だが、次のメレの台詞で全員が納得した。

 

 

 

「さあ、理央様!一緒に買い物に行きましょう!」

 

 

 

「ああ、分かった」

 

 

 

理央はそう言ってソファから立ち上がり、出かける準備を始める。

 

 

 

 

______________________

 

河川敷にてぐらさんを乗せたかごを持ったいおなを先頭にし、その後ろを理央とメレが並んで歩き、3人から離れた所でリボンを抱えたひめが歩いていた。

 

 

 

(気まずい!何か何か話題を~!)

 

 

 

心中で困っているひめだったが、その気持ちを察したのかいおなが声をかける。

 

 

 

「ねえ、ヒメルダ・ウィンドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ」

 

 

 

「はっ!な、なんでしょう!?」

 

 

 

いきなり声を掛けられた事によって、ひめはうろたえた。

 

 

 

「なぜ白雪ひめって名乗っているの?」

 

 

 

「わたしー、フルネーム長いし、絵本の白雪姫が好きでそこから...」

 

 

 

「そういう理由だったのねぇ」

 

 

 

「う、うん...」

 

 

 

頷くひめだったが、やはり怯えていた。

 

 

 

「ていうかひめ、もう少し近くまで寄りなさいよ。離れすぎよ」

 

 

 

自分達とひめの距離を、メレは指摘する。

 

 

 

「だ、だって~...」

 

 

 

ひめが涙目になりながらも、メレに反論しようとする。

 

 

 

「ね、ねぇぐらさん。えーっと、キュアテンダーってどんな方ですの?」

 

 

 

話題を変える為に、リボンはぐらさんに質問をする。

 

 

 

「俺の知る限り1番のプリキュアだぜ。本当にハートの強い奴だぜ」

 

 

 

「へえ、かっこいい!」

 

 

 

「それだけじゃないわ」

 

 

 

すると、いおなも自分の姉の説明をする。

 

 

 

「お姉ちゃんは、1人の女性としても素敵な人よ。とてもオシャレで勉強が出来て、友達も沢山居て!」

 

 

 

と、テンションが上がるいおな。

 

 

 

「すごーい!1度会って色んなお話してみたいな!」

 

 

 

怯えていた事も忘れ、ひめはテンションが上がっている。

 

 

 

「そうね。姉さんが目が覚めたら、私も色々話したいわ」

 

 

 

2人も雰囲気が良くなったのを見て、理央達は微笑む。

 

 

______________

 

4人は、ひめが利用しているお店に到着し、買い物を始めようとしたが。

 

 

 

「ここが私がいつも来るお店よ、良い食材が揃ってるでしょー?」

 

 

 

「えぇ。でも、どれも高級品ね」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

「何か問題でもあるのかい?」

 

 

 

ひめが疑問符を浮かべ、メレが不思議そうにいおなに質問する。

 

 

 

「私がよく行くお店が、今日特売日なの」

 

 

 

「はぁ...?」

 

 

 

「そっちの方が、お得よ!」

 

 

 

『は、はい...』

 

 

 

強い眼光を見せられて、ひめだけでなく理央達まで引いてしまった。

 

 

 

 

場所を移動し、いおなが言っていたお店に到着した。

 

 

 

早速、ひめ達は卵売り場へと向った。

 

 

 

「おお!確かに安い!」

 

 

 

そう言って、ひめは茶色の6個入りの卵と白の10個入りの卵、それぞれを籠の中に入れる。

 

 

 

「待ってちょうだい」

 

 

 

いおなはひめを止めると、財布の中から1枚のクーポン券を取り出した。

 

 

 

「卵ならこのクーポン券が使えるほうを買いましょう!」

 

 

 

クーポン券には、20円引き(お一人様1点限り)と記載されていた。

 

 

 

「特売価格から更に20円引き。しかも4人居れば4パック買えるのよ!お得じゃない!」

 

 

 

「まるで主婦だな...」

 

 

 

2人のやり取りを見ていた理央は、そう呟いた。

 

 

 

「これで全部揃いましたわ」

 

 

 

その後も色々あったが、ひめ達は何とか全ての買い物を済ませる事が出来た。

 

 

 

「あっ!」

 

 

 

その時、近くの棚に陳列しているお菓子にひめは目を奪われた。

 

 

 

「これは!プリキュアスナックカード付き!うひょー!」

 

 

 

「余計な買い物は買わないわよ」

 

 

 

嬉しそうなひめだったが、この後の展開を予想したいおなは指摘した。

 

 

 

「ん...さっきから10円20円の事で細かすぎー」

 

 

 

反論するひめだったが、その言葉にカチンと来たのか強い言葉で指摘してしまう。

 

 

 

その言葉で反論できないひめだったが、2人の間にメレが割って入った。

 

 

 

「あんたらいい加減にしな、他の人の迷惑になるでしょうが」

 

 

 

さすがに他のお客の迷惑を考えて、メレが止める。

 

 

 

「それにひめ、お前ちゃんとそのお菓子食べきる事が出来るのか?」

 

 

 

「え?」

 

 

 

理央が指摘するが、ひめは何の事か分からず首を傾げた。

 

 

 

「お前の持っているお菓子を良く見てみろ」

 

 

 

理央に言われた通り、ひめはスナックの袋を見てみる事にした。

 

 

 

すると、先程はスナックの存在に気を取られていて気付かなかったが、スナックの味を見てひめは戦慄した。

 

 

 

なんとそこには、納豆餃子味(・・・・・)と記載されていた。

 

 

 

「お前...そんな明らかにまずそうな物を食べられるのか?」

 

 

 

うう――と唸りながら、ひめはスナックが陳列されている棚を見るが、全てが納豆餃子味だった。

 

 

 

「......やめます」

 

 

 

躊躇してたひめだったが、あまりの地雷臭しかしないスナックを泣く泣く諦めて、スナックを棚に戻した。

 

 

 

 

______________

 

場所は幻影帝国のアジトに移り、そこではチョイアーク達によって割れた鏡の取替え作業が行なわれていた。

 

 

 

割れた鏡の前で、ホッシーワは鏡に映っている水晶だらけの町の様子を見ていた。

 

 

 

「ふん、ファントムなんかに水晶だらけにされて堪るもんですか。世界もお腹も、満たすならやっぱりお菓子が...一番でしょ?」

 

 

 

悪い顔をしながら何かを企むホッシーワだったが、五毒拳の最後の生き残りであるブラコが壁に寄りかかりながらその様子を見ていた。

 

 

 

そんなブラコの右腕には、己の秘伝リンギ『真毒 真』が握られていた。

 

 

 

ブラコはフードの男の命令で、真毒をメレに渡すように命令されていた。メレに渡すことで他の五毒拳のメンバーと同じ様に、暴走をさせて理央と相打ちにさせ2人纏めて消させる作戦だ。

 

 

 

「これで...あいつらも報われるだろう。待っていろ、メレ」

 

 

 

ブラコは自分を殺したメレに対し、復讐をする為に行動を移そうとする。

 

_______________

 

買い物を終えたひめ達は、近くのベンチで休憩していた。

 

 

 

「はあー疲れたー」

 

 

 

買い物に疲れたのか、ひめはベンチに座り込んでしまった。

 

 

 

「ねぇ、ヒメルダ・ウィンドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ」

 

 

 

「なにー?」

 

 

 

「アクシアを開けてしまった時のこと、聞いて...いいかしら?」

 

 

 

いおなの言葉に、ひめはハッとする。

 

 

 

近くに座っていた理央達も、内容が内容だけに黙って見ている事にした。

 

 

 

「理由になるかどうか、分からないけど」

 

 

 

そう言って、近くにある水辺の水面を見ながら、当時の事を語りだした。

 

 

 

「ブルースカイ王国では、昔から王族が交代でアクシアに祈りを捧げる儀式があって、あの時...突然、アクシアから声が聞こえたの」

 

 

 

話していくにつれ、ひめは声のトーンが低くなっていく。

 

 

 

「私をここから出してって言ってるような、とても悲しい声で...だから!私助けなきゃって思って...でも...不幸が世界中に広まっちゃった。私がアクシアを開けたせいで...」

 

 

 

話し終えたひめは落ち込んでしまい、下に俯いてしまう。

 

 

 

「アクシア自身があなたを引き寄せた...。どうしてその事をもっと早く」

 

 

 

「言おうとしたんだけど、何度も...。でも...」

 

 

 

その時、いおなは気付いた。

 

 

 

彼女に対して、冷たい態度を取っていた事を。

 

 

 

(話を聞こうとしなかったのは、私だ)

 

 

 

その事を思い出し、いおなは思わず顔を背けてその場を走り去ってしまう。

 

 

 

「え!?氷川さん!?」

 

 

 

「俺が追いかける、お前達はここにいろ」

 

 

 

そう言って、理央はいおなの後を追いかけた。

 

 

 

「氷川さん...」

 

 

 

ひめはいおなが走り去った方を、呆然と見つめていた。

 

 

 

_____________

 

 

いおなは走り去った後、木下で俯いていた。

 

 

 

(私はあの子の事情を知ろうともしないで、責め続けていた。お姉ちゃんを失った私だけが不幸だと思ってた)

 

 

 

いおなは、まりあが倒された時の事を思い出す。

 

 

 

(あの子だって、家族も故郷も失って...その責任を背負ってとても辛いはずなのに...)

 

 

 

「自分の間違いを認めるってのは勇気の居る事さ」

 

 

 

いおなの心中を悟ってか、ぐらさんはそう口にする。

 

 

 

「だが、いおなにはそれが出来た。それにもうごめんなさいは済んでるんだろ。だったら、あとはお互い歩み寄るだけだぜ!あっちから迷っているのなら、まずはこっちから一歩踏み出すんだ」

 

 

 

ぐらさんの言葉に、いおなはハッとする。

 

 

 

「ええ。ありがとう、ぐらさん」

 

 

 

いおなは嬉しそうになり、ぐらさんに感謝する。

 

 

 

そんな2人に、近づく存在が居た。

 

 

 

「どうやら、俺の出番は無かったようだな」

 

 

 

近づいて来たのは、一部始終を見ていた理央だった。

 

 

 

「結論が出てるなら、後は行動に移すだけだ。ひめに謝るんだろ?」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

そんなやり取りをしているその時だった、辺り一面がいきなりお菓子だらけになった。

 

 

 

「サイアーク!」

 

 

 

近くで爆発が起こり、サイアークの物である叫び声が聞こえた。

 

 

 

「幻影帝国!」

 

 

 

「まずはあいつらを片付けてからだぜ」

 

 

 

「ええ、行きましょう理央さん!」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

変身しようとしたその時、サイアークの居る場所とは別の場所で爆発が起こる。

 

 

 

爆発が起きたのは、先程まで理央達がいた場所だった。

 

 

 

「っ!?あそこは、さっきまで私達が居た場所!」

 

 

 

「この気配...まさかブラコか?」

 

 

 

理央は、メレ達の方から感じる気配がブラコの物である事に気付いた。

 

 

 

「お前は幻影帝国の方を相手しろ、あっちは俺が行く」

 

 

 

「分かりました!」

 

 

 

____________________

 

 

 

時刻はいおなが走り出した所まで、遡る。

 

 

 

「私...また氷川さんに嫌な思いをさせたのかな...」

 

 

 

ひめは自分のせいでいおなが傷ついてしまったと思い、落ち込んでいた。

 

 

 

「今回はあんたのせいじゃないよ」

 

 

 

「そうですわ。メレさんの言う通り、ひめは悪い事なんてしてませんわ」

 

 

 

落ち込むひめを、メレとリボンが慰める。

 

 

 

「ほう、随分面白い話をしているな」

 

 

 

そこに、ひめ達の耳に聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

 

「お前は!」

 

 

 

「五毒拳の最後の1人、ブラコですわ!」

 

 

 

リボンの言葉の通り、ひめ達の前に現れたのは五毒拳のブラコだった。

 

 

 

「ひめ、あんたは理央様達の所に向いな」

 

 

 

「えっ!?何で!?」

 

 

 

「こいつが現れたという事は、幻影帝国も近くにいるはず。あんたは理央様達と合流してそっちに行きな」

 

 

 

メレの提案に、ひめは素直に聞く事は出来なかった。

 

 

 

「で、でも!そしたらメレさんは1人で戦う事に!」

 

 

 

ひめの言葉通り、ひめが理央達の方に行ってしまえばメレは1人でブラコを相手にしなければいけない。

 

 

 

他のリンリンシー達と同様にブラコも強化されている筈。

 

 

 

1度倒したとはいえ、油断出来ない相手だった。その為、ひめは動く事が出来なかった。

 

 

 

「早く行きな!あんたが行ても足手まといなのよ!」

 

 

 

「くっ!」

 

 

 

ひめは悔しそうに歯を食い縛り、理央達の居るであろう場所へと向った。

 

 

 

メレはあえて冷たい口調で、ひめを引き離した。

 

 

 

さすがのメレも、強化されたブラコを相手にひめを守りながら戦えないからだ。

 

 

 

その場を離れるひめだったが、ブラコは追いかける様子も無くただメレを見つめるだけだった。

 

 

 

「あくまでも、狙いはあたしって訳ね」

 

 

 

「当たり前だ、俺は今日この日の為に今まで手を出してこなかったんだ。メレ...お前を殺すためにな!」

 

 

 

ブラコは2本の妖蛇刀を取り出し、メレに対して構えを取った。

 

 

 

メレも2本の釵を取り出し、ブラコを迎え撃とうとする。

 

 

 

「リンギ!大蛇砲!」

 

 

 

ブラコは両手に構えた2本の妖蛇刀で臨気の塊を作り出し、砲弾としてメレに撃ち出す。

 

 

 

「リンギ!絡撃拳!」

 

 

 

メレは両手に構えた一対の釵で、ブラコの放った大蛇砲を受け止め、自分の臨気を練り合わせ威力を倍増させる。

 

 

 

「何度やろうと無駄だ、何度でも打ち返してやる!」

 

 

 

メレがブラコに技を放ちながらそう呟くが、ブラコは静かに囁いた。

 

 

 

「それはどうかな」

 

 

 

ブラコはもう一度、妖蛇刀で臨気の塊を作り出す。

 

 

 

「ふん、同じ事を何度やっても...っ!?」

 

 

 

その時、メレはブラコが練っている臨気の異変に気付いた。

 

 

 

なぜなら、先程放ったブラコの大蛇砲は紫を帯びた臨気だったが、今ブラコが練っている臨気は紫というより黒色に近かった。

 

 

 

「俺がただ蘇っただけだと思うなよ!リンギ!大臨蛇砲(だいりんじゃほう)!」

 

 

 

「!? ハアッ!」

 

 

 

メレはブラコの新技を放ったのと同時に、自分が練り合わせた大蛇砲を放った。

 

 

 

バチバチバチッ!バチバチバチッ!

 

 

 

ブラコの大臨蛇砲と、メレの絡撃拳によって力を増した大蛇砲がぶつかり合った。

 

 

 

バチバチバチッ!バチバチバチッ!バチン!

 

 

 

しばらく均衡していたブラコの放った大臨蛇砲と、メレが放った大蛇砲だったが。

 

 

 

メレの放った大蛇砲が押し負けてしまい、消滅してしまった。

 

 

 

「くっ!リンギ!絡撃拳!」

 

 

 

メレはもう一度、絡撃拳で受け止めようとする。

 

 

 

「うぐっ!うおおおおおおおっ!」

 

 

 

メレは先程の大蛇砲と同じ様に、受け止めようとするが強化されている事もあって失敗してしまった。

 

 

 

「きゃああああああ!」

 

 

 

大臨蛇砲が直撃したことにより、大きな爆発と共にメレは吹き飛ばされてしまう。

 

 

 

「ああっ...くぅ...」

 

 

 

吹き飛ばされても、メレは何とか立ち上がった。

 

 

 

しかし、先程の攻撃によるダメージのよってフラフラになっていた。

 

 

 

「ふん、この程度か」

 

 

 

ブラコは、フラフラになっているメレに近づく。

 

 

 

メレはフラフラになりながらも、もう一度戦おうとしたがダメージが大きかったのか上手く動けないでいた。

 

 

 

「諦めろ、もうお前に勝ち目は無い」

 

 

 

「うるさい...私は...理央様が居る限り、絶対に諦めたりしない!」

 

 

 

「くくくっ...はははははっ!」

 

 

 

メレの言葉に、ブラコは声を上げて笑い出す。

 

 

 

「何が可笑しい...」

 

 

 

ブラコが笑っていることに、メレは怪訝な顔をする。

 

 

 

「理央の為に生きるか、既に死んでリンリンシーになっているというのに、可笑しな事を言うものだな」

 

 

 

ブラコは笑いながら、メレに近づいた。

 

 

 

「貴様は所詮死人、だから人間と愛する事なんか出来はしない...。理央は所詮貴様の気持ちを利用しているに過ぎない、直ぐに貴様を捨てるだろうよ。お前の理央に向ける愛する気持ちは、所詮蘇らせてくれた感謝な気持ちを勘違いしているだけに過ぎない」

 

 

 

「違う!私のこの気持ちは!そんなものじゃない!」

 

 

 

反論するメレだったが、全てを否定しきる事は出来なかった。

 

 

 

ブラコの言う通り、メレはリンリンシーで既に死んでいる。

 

 

 

生きている理央が、死人である自分を愛してくれるのかと色々と考えていた。

 

 

 

ブラコは明らかに迷っているメレを見て、笑みを浮かべた。

 

 

 

「リンギ!妖蛇斬!」

 

 

 

ブラコは2本の妖蛇刀で、メレを斬り付ける。

 

 

 

「きゃああああ!」

 

 

 

ブラコの攻撃を受け、メレは膝を着いてしまった。

 

 

 

そんなメレに、ブラコは近づき真毒・真を手渡した。

 

 

 

「生き返る事が出来たら、理央は貴様をちゃんと愛すだろうな」

 

 

 

(これを使えば...私は生き返る事が出来る。そうすれば...理央様は...)

 

 

 

そんな事をメレが考えていた、その時だった。

 

 

 

「リンギ!剛勇吼波!」

 

 

 

ガアアアアアァァ!!

 

 

臨気によって練られた、リンライオンがブラコを襲った。

 

 

 

「ぐああああ!」

 

 

 

油断していたブラコは、リンライオンに噛み付かれてしまう。

 

 

 

「何をしている、メレ」

 

 

 

そこに現れたのは、黒いマントを身に纏った理央だった。

 

 

 

だが、いつもだったら騒がしい筈のメレが静かな事に、理央は首を傾げた。

 

 

 

「メレ?」

 

 

 

不思議に思った理央は、地面に座り込んだメレに近づき声を掛けた。

 

 

 

「どうした?メレ」

 

 

 

そこでようやく、メレは理央の存在に気がついた。

 

 

 

「理央様...もういいんです...私は死人で、あなたは生きています。愛し合うことなんて出来はしない、理央様は何故死人である私を愛するのですか?」

 

 

 

メレは話していくにつれ、眼から涙が零れていく。

 

 

 

話を聞いていた理央は、メレの前にしゃがみ目線を合わせると額にデコピンを繰り出した。

 

 

 

「何を馬鹿な事を言っている、死んでいようが、生きていようが、メレはメレだ。死人だろうが関係ない、いつも騒がしいお前が好きなんだ。そんなお前を俺は愛している」

 

 

 

恥ずかしげもなく、理央はそう告げるとブラコと戦闘を始めた。

 

 

 

「おのれ、理央!もう少しで上手く行く所を!」

 

 

 

ブラコは作戦を台無しにされ、理央に対して激昂する。

 

 

 

「貴様こそ、俺の女に手を出したんだ。それ相応の覚悟は出来てるんだろうな!」

 

 

 

理央もメレを傷つかれた事により、ブラコに対して怒りを表した。

 

 

 

「臨獣ライオン拳!臨気凱装!」

 

 

理央は外殻化した臨気を、鎧として纏うことで黒獅子理央へと変わった。

 

 

 

「リンギ!烈蹴拳!」

 

 

 

脚に臨気を込め、ブラコに強力な蹴りを放つ。

 

 

 

「ぐぅ!」

 

 

 

ブラコは妖蛇刀をクロスすることで、理央の技を受け止める。

 

 

 

2人の戦う様子を、見ているメレだったが。

 

 

 

先程まで自分が考えていた事が、バカバカしくなった。

 

 

 

「私は理央様の愛の為に生き、愛の為に戦うラブウォリアー。誰に何と言われようとそれは変わらない!もう...私は迷わない!」

 

 

 

理央の本音を聞き、吹っ切れたメレだったが。

 

 

 

突如、ブラコに渡された真毒・真が光り輝いた。

 

 

 

「こ...これは...」

 

 

 

真毒・真が光り輝いている事に、戦っていた理央とブラコも気がついた。

 

 

 

「なんだ?」

 

 

 

「な、何が起きている!?」

 

 

 

突然の出来事に、2人は驚き戦いの手を止めた。

 

 

 

中でも、ブラコが一番驚愕していた。

 

 

 

真毒・真は光の粒子へと変わり、メレの周りを回って体の中へと吸収される。

 

 

 

ドクン!

 

 

体が光るのと同時に、今まで感じなかった鼓動がメレには聞こえた。

 

 

 

メレが胸に手を当てると、ドクン、ドクンと脈打っているのが分かった。

 

 

 

「心臓の...音...」

 

 

 

それはリンリンシーであるメレにとって、聞こえるはずが無い心音の鼓動だった。

 

 

 

ぼそりと呟いた声だったが、理央とブラコは聞き逃さなかった。

 

 

 

呟きを聞き、マスクの下で笑みを浮かべた。

 

 

 

「ば、馬鹿な!生き返ったと言うのか!?」

 

 

 

真毒・真を使えば暴走すると考えていたが、当てがハズレて想定外の事態が起こったことにブラコは驚愕する。

 

 

 

戦いの手を止めていた理央は、メレに向って叫んだ。

 

 

 

「メレ!お前の強さを見せ付けてやれ!今のお前なら出来るはずだ!」

 

 

 

「理央様...はい!」

 

 

 

理央が下がり、代わりにメレが前に出る。

 

 

 

「覚悟しなブラコ、さっきまでの私だと思ったら大間違いだよ!」

 

 

 

そう言って、メレはゲキチェンジャーを構えた。

 

 

 

「たぎりなさい!爬虫類の力!エプタイル・オン!」

 

 

 

掛け声ともに、右手甲のスイッチ部を触れることでメレにゲキスーツが装着される。

 

 

 

だが、頭部のマスクは怪人体の時の同じマスクではなく、理央の鎧と同じカメレオンを模したマスクへと変わっている。

 

 

 

「理央様の愛の為に、新たな力を得た新ラブウォリアー!獣拳カメレオン使いのメレ!!」

 

 

 

メレの名乗りを聞き、ブラコはさらに憤慨する。

 

 

 

「新たな力を手に入れただと!?ふざけるな!」

 

 

 

憤慨したブラコは、真毒・真を自分の胸に突き刺した。

 

 

 

ブラコは他の五毒拳のメンバーと同じ様に、体中に紫色の線が走った。

 

 

 

だが、自分の力であるお陰か自我を失う事は無かった。

 

 

 

「死ね!メレ!」

 

 

 

ブラコは妖蛇刀を構えながら、進化したメレに攻撃を仕掛ける。

 

 

 

メレはそれを釵を両手に構え、迎え撃つ。

 

 

 

その釵も、刀身が少し伸びていた。

 

 

 

ブラコの妖蛇刀の攻撃を、メレは両手の釵を交差させる事で受け止める。

 

 

 

ブラコは攻撃を受け止められると、直ぐ後ろに飛んでメレとの距離を離した。

 

 

 

「臨獣スネーク拳、リンギ!妖蛇斬!」

 

 

 

両手に構えた2本の妖蛇刀で、瞬時に跳びかかりつつメレを斬り付ける。

 

 

 

メレに攻撃が炸裂すると、砂煙が上がりメレの姿を隠してしまう。

 

 

 

ブラコは追撃しようと、砂煙の中に居るメレにさらに攻撃を仕掛ける。

 

 

 

ブラコが斬りつけた際に起こった風により、砂煙が晴れた。

 

 

 

なんとそこには、メレの姿は無かった。

 

 

 

「何!?一体何処に!?」

 

 

 

辺りを見渡すブラコだったが、上空からメレが攻撃を仕掛ける。

 

 

 

ブラコが妖蛇斬を放ち、砂煙が起こったと同時に上へと飛んだのだ。

 

 

 

「リンギ!舌禍繚乱!」

 

 

 

両手の釵で、ブラコ目掛けて無数の突きを放つ。

 

 

 

今まで長い舌で無数の突きを放っていたが、新しい姿ではマスクで覆われている為に舌が利用でき無かった。

 

 

 

「ぐう...」

 

 

 

メレの釵による無数の突きで、ブラコは怯んだ。

 

 

 

「何故だ!何故真毒・真を使っているのに俺が押されているんだ」

 

 

 

ブラコの叫びに、メレが答えた。

 

 

 

「それは簡単だ。あたしにはあって、お前には無いものがあるからだ」

 

 

 

「俺に無いものだと!?ふざけるな!確かにお前は生き返った様だが、それは俺も同じだ!」

 

 

 

ブラコは妖蛇刀で、紫色を帯びた臨気の塊を作り出した。

 

 

 

「臨獣スネーク拳!大臨蛇砲!」

 

 

 

ブラコは先程と同じ様に、大蛇砲の強化技である大臨蛇砲をメレに放った。

 

 

 

「お前に足りないもの...それは!誰かを愛する力だ!」

 

 

 

メレはそう言うと、先程は受け止める事が出来なかった大臨蛇砲を受け止めた。

 

 

 

「なっ!馬鹿な」

 

 

 

大臨蛇砲を受け止められた事に、ブラコは声を上げて驚いた。

 

 

 

「リンギ!絡撃拳!」

 

 

 

メレは大臨蛇砲に己の臨気を混ぜ合わせ、ブラコに放つ。

 

 

 

「うぐっ、ぐああああああ!」

 

 

 

メレの技がブラコに命中し、ブラコから炎が溢れ出す。

 

 

 

「ば、馬鹿な...一度ならず2度までも...」

 

 

 

ブラコがそう呟くと、体全体が炎に包まれた。

 

 

 

「ぐあああああああ!!」

 

 

 

ブラコはそのまま炎に包まれ、消滅した。

 

 

 

「良くやったな、メレ」

 

 

 

ブラコが倒された事を確認した理央が、メレに近づく。

 

 

 

「理央様、私やりました!」

 

 

 

理央の言葉に、メレはそう答えた。

 

 

 

「さて、そろそろあいつらに合流しないとな」

 

 

 

そう言って、理央はいおな達が戦っているであろう場所に視線を向けた。

 

 

 

「そうですね」

 

 

 

メレも、理央と同じ方向に視線を向けた。

 

 

___________________

 

 

キュアフォーチュンとサイアークの戦い。

 

 

 

途中、キュアプリンセスが合流して一緒に戦っている。

 

 

 

そして今、2体のサイアークにキュアフォーチュンの必殺技が放たれようとしていた。

 

 

 

「星の光を、聖なる光に!」

 

 

 

キュアフォーチュンの着けている指輪が光り輝くと、指輪から『フォーチュンタンバリン』が出現する。

 

 

 

「フォーチュンタンバリン!」

 

 

 

フォーチュンがフォーチュンタンバリンを手に取ると、大きいハートの装飾に手をかざす。

 

 

 

フォーチュンタンバリンを手で2回、おしりで1回叩く。

 

 

 

フォーチュンタンバリンを頭上に掲げる。

 

 

 

「プリキュア!スターライト・アセッション!」

 

 

 

フォーチュンタンバリンから、多くの星を乗せた衝撃波が2体のサイアークを襲った。

 

 

 

「星よ!天に還れ!」

 

 

 

フォーチュンの掛け声の後、サイアークは爆発に包まれた。

 

 

 

「キュアプリンセス」

 

 

 

サイアークが動けないのを確認すると、フォーチュンはプリンセスを呼んで右手を差し出した。

 

 

 

「あなたが来てくれて助かったわ。ありがとう」

 

 

 

「フォーチュンだって、凄くカッコ良かったんだから!」

 

 

 

プリンセスは、差し出された右手を両手で握り笑みを浮かべた。

 

 

 

2人のやり取りを見ていたリボンとぐらさんは、ニッコリと笑っていた。

 

 

 

そこに、空からプリンセス達を挟んでラブリーとハニーが降りてきた。

 

 

 

「世界に広がるビックな愛、キュアラブリー!」

 

 

 

「大地に実る命の光、キュアハニー!」

 

 

 

2人は名乗り上げるが、サイアークは既に倒された後だった。

 

 

 

「2人とも...遅すぎ...」

 

 

 

『え...』

 

 

 

少し遅れて、ゲキレッド達も到着した。

 

 

 

「何だよ、もう終わっちゃったのか?」

 

 

 

「凄ぇな」

 

 

 

既にサイアークが倒された事に、バイオレットとチョッパーが感心する。

 

 

 

「あれ?そういえば臨獣拳の気配も感じたんだが、そっちも倒したのか?」

 

 

 

ゲキレッドの言葉に、ブラコがメレの前に現れた事をプリンセスは思い出した。

 

 

 

「あっ!そうだ、忘れてた!メレさんの前にブラコが現れたんだった!」

 

 

 

『ええ!!』

 

 

 

プリンセスの言葉に、全員が驚いた。

 

 

 

「あっ!そういえば、爆発を見て理央さんがそっちに向ったけど...」

 

 

 

「じゃ、じゃあ!メレさんと理央さんは今、2人で戦っているの!?」

 

 

 

「早く向わないと!」

 

 

 

ラブリーの言葉を合図に、全員が動こうとしたその時。

 

 

 

「その必要はないよ」

 

 

 

そこに、メレと理央が姿を現した。

 

 

 

全員がメレのマスクが変わっていることに、直ぐに気付いた。

 

 

 

「メレ、お前新しい力を手に入れたのか?」

 

 

 

全員を代表して、ゲキレッドが質問する。

 

 

 

「ええ、ブラコの真毒と、理央様のお陰でね」

 

 

 

新しい力を手に入れた話をしようとした、その時だった。

 

 

 

『サイアーク!』

 

 

 

近くで倒れていたサイアークが起き上がり、雄叫びを上げながら巨大化する。

 

 

 

「話は後だ、全員であれやるぞ!」

 

 

 

理央が、ゲキレッド達に提案する。

 

 

 

「あれって...もしかしてアレか?」

 

 

 

「おおっ!アレか!」

 

 

 

「良し皆!気合入れて行くぞ!」

 

 

 

『おう!』

 

 

 

ゲキレッドの掛け声を合図に、全員が激気と臨気を練りだす。

 

 

 

『ゲキワザ!来来獣!』

 

 

 

「ゲキタイガー!」

 

 

 

「ゲキチーター!」

 

 

 

「ゲキジャガー!」

 

 

 

「ゲキウルフ!」

 

 

 

「いでよ!サイダイン!」

 

 

 

『リンギ!召来獣!』

 

 

 

「リンライオン!」

 

 

 

「リンカメレオン!」

 

 

 

それぞれが、自分のゲキビースト、リンビーストを召喚する。

 

 

 

「ブーン!さあ、始まりました!ゲキレンジャー対巨大サイアークの巨大戦!お送りしますは毎度おなじみ、激獣フライ拳使いのバエと!」

 

 

 

「増子美代がお送り致します!」

 

 

 

何処からか、いつもの2人が現れる。

 

 

 

「さあ、最初から全てのゲキビースト、リンビーストが集結だ!」

 

 

 

「前回と同じ様に、全激臨ビースト砲で2体とも一気に倒すのでしょうか?」

 

 

 

「さあ、どうでしょうか。この後の展開に期待しましょう!」

 

 

 

『獣拳合体!』

 

 

 

全員の掛け声を合図に、ゲキタイガー2足歩行となって後足が折畳まれる。

 

 

 

リンライオンが頭、胴体、背中、足、尾のパーツに分かれる。

 

 

 

サイダインにゲキタイガーが合体し、ゲキタイガーにリンライオンの頭、胴体と足が合体。

 

 

 

そして、背中と尾が合体し激臨剣となり右手に装着され、左手にリンカメレオンがくっついた。

 

 

 

『サイダイゲキリントージャ!バーニング・アップ!』

 

 

 

「出~~た~~!サイダイゲキリントージャだ!真に究極の獣拳合体として、これ以上のものはないと言っても良い形態だ!」

 

 

 

「凄い!これは私達でなくても、興奮必至といった所でしょう!」

 

 

 

2人が解説してると、何かがサイダイゲキリントージャを襲った。

 

 

 

「うおっ!なんだいきなり!?」

 

 

 

「何かに攻撃されたのか?」

 

 

 

不思議がるバイオレット達だったが、そこにフォーチュンの声が響いた。

 

 

 

「気をつけて!大きいサイアークの他に、チョイアークサイズの小さいサイアークもいるわ!」

 

 

 

フォーチュンの警告を受け、周囲を警戒していると速くて見えなかったが、確かに普通よりも小さい子供サイアークが存在した。

 

 

 

「あんなちっちゃい奴がいたのか」

 

 

 

あまりの小ささに、ゲキレッド達は驚く。

 

 

 

小さなサイアークが、もう一度サイダイゲキリントージャに攻撃を仕掛けようとした、その時。

 

 

 

「ガルルルゥゥゥアアアア!」

 

 

 

小型サイアークよりも速い速度で、ゲキチーターが小型サイアークを襲った。

 

 

 

「な、なんと!ゲキチーターが小型サイアークを捕らえた!」

 

 

 

小型サイアークは、猛スピードで距離を開けようとするが、ゲキチーターの足からは逃げる事は出来ずに爪による攻撃にダメージを与えられた。

 

 

 

「さすがはチーター!自慢の脚力で小型サイアークを追い詰める!」

 

 

 

小型サイアークをゲキチーターが喰わえ、空高くへと放り投げた。

 

 

 

「ニャオオオオオン!」

 

 

 

空高く上げられた小型サイアークに、ゲキジャガーの回転攻撃が決まる。

 

 

 

「決まったー!ゲキチーター、ゲキジャガーによるタッグ攻撃だ!」

 

 

 

ゲキチーターとゲキジャガーが小型サイアークと戦っている間も、サイダイゲキリントージャと巨大サイアークの戦いが行なわれていた。

 

 

 

「獅子吼!」

 

 

 

「槍舌突針(そうぜつとうしん)!」

 

 

 

胸のリンライオンの口から臨気の弾丸が連続で撃ち出され、左腕のリンカメレオンが鋭い舌を連続で打ち込む。

 

 

 

「おおっと!臨獣拳カップル2人による共同作業です!」

 

 

 

「さ、サイアーク!」

 

 

 

「サイアーク」

 

 

 

臨獣拳2人の攻撃を受け、巨大サイアークは吹き飛ばされて小型サイアークへとぶつかった。

 

 

 

「止めだ!」

 

 

 

サイダイゲキリントージャが前進すると同時に、サイダインの角で巨大サイアークと小型サイアークを空中高く突き上げる。

 

 

 

「これで止めです!サイダインに続いて、ジャガー、チーター、ウルフの連続攻撃です!」

 

 

 

美代の解説通り、サイダインが突き上げるとゲキチーターとゲキジャガー、そしてゲキウルフの攻撃が2体のサイアークを襲う。

 

 

 

『砕大激臨斬!』

 

 

 

上半身が高速回転し、2体のサイアークに激臨剣で無数の斬撃を与える。

 

 

 

『サイダイゲキリントージャ!WIN!』

 

 

 

「今日もこの町の平和が守られました!ありがとうゲキレンジャー!」

 

 

 

 

 

________________

 

 

河川敷。

 

 

 

誠司達はパーティをする為、大使館へと戻っていた。

 

 

 

「それにしても、メレがパワーアップするとわな」

 

 

 

「ええ、これも理央様の愛のお陰だわ」

 

 

 

メレが恥じかしげもなくそう言うと、すかさず理央が答えた。

 

 

 

「俺は思っていた事を言っただけだ」

 

 

 

理央はそっけない感じで答えたが、理央の手はしっかりとメレの手を握っていた。

 

 

 

「それに、2人だけでサイアークをやっつけちゃったなんて!」

 

 

 

「そりゃもうバッチリとね」

 

 

 

驚くめぐみに、ひめはドヤ顔で答える。

 

 

 

「本当なのか?いおな」

 

 

 

「ええ、ヒメルダ・ウィンドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイの言うとおりよ」

 

 

 

誠司の質問に、いおなは返答する。

 

 

 

「もう、それ長いからひめでいいよ」

 

 

 

フルネームで呼ばれることを、ひめが指摘する。

 

 

 

「でも...」

 

 

 

「ふーん、本人が言ってるんだからぁ。いいでしょ、いおな?」

 

 

 

ひめは困り気味ないおなの両手を取り、にっこりと笑いながらそう聞いた。

 

 

 

「え...わかったわ、ひめ」

 

 

 

「うん、よろしい!」

 

 

 

そんな2人の様子を見て、誠司達は温かい目で見ていた。

 

 

 

「めぐみちゃん」

 

 

 

「うん」

 

 

 

ゆうこがめぐみに声を掛けると、めぐみはポケットからキュアラインを取り出した。

 

 

 

「これ、神様から預かってきたの。私、やっぱりこの4人でハピネスチャージプリキュアとして一緒にやっていきたい!」

 

 

 

「俺も賛成だぜ、いおな」

 

 

 

めぐみの言葉に、ぐらさんも賛同する。

 

 

 

「でも...」

 

 

 

「もう!いいからさっさと受け取る!」

 

 

 

遠慮気味のいおなに、ひめは無理矢理手に取らせる。

 

 

 

出かける前とは対極的行動に、誠司達はあんぐりとする。

 

 

 

「もう、仕方ないわね」

 

 

 

「決まりだな」

 

 

 

その時、リボンが力を感じるのに気付いた。

 

 

 

「これは!アニマルな豹のパワーを感じますわ!こちょこちょしてくださいな!」

 

 

 

「こちょこちょ」

 

 

 

ひめがいつものように、リボンの鼻をこする。

 

 

 

「はっ、はっ、はっ、はっぴっしょん!」

 

 

 

リボンがくしゃみをすると、アニマルのプリカードが生まれた。

 

 

 

「というわけで、私も下の名前で呼んで!いおなちゃん!」

 

 

 

「え!?」

 

 

 

「私もお願い!」

 

 

 

名前で呼ぶことを要求するめぐみに、いおなは驚き。

 

 

 

それに、ゆうこも便乗する。

 

 

 

「めぐみ...ゆうこ...」

 

 

 

『おー!(うわー!)』

 

 

 

いおなが名前で呼んでくれた事に、めぐみとゆうこは感激する。

 

 

 

「あー、ほらほら、早く戻ってパーティしようよ!私もう腹減りグーなんだからぁ」

 

 

 

『ははははははっ!』

 

 

 

ひめの言葉に、笑う一同。

 

 

 

 

 

 

その後、大使館に戻ってきた誠司達はパーティを行なった。

 

 

 

テーブルの上には1つのケーキがあり、プレートには『ようこそ★いおなちゃん ハピネスチャージプリキュア』と書かれていた。

 

 

 

そのプレートをリボンとぐらさんが持っており、プレートの前にはラブリー、プリンセス、ハニー、フォーチュンの人形が置かれていた。

 

 

 

「せーの!」

 

 

 

『ようこそ、ハピネスチャージプリキュアへ!』

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

ぴかり山。

 

 

 

そこに、最後に使った真毒・真のお陰で生き延びたブラコが居た。

 

 

 

自分の秘伝リンギだったお陰か、ブラコだけ復活する事が出来たのだ。

 

 

 

だが、メレにやられたダメージまでは消す事が出来なかった。

 

 

 

「これで終わると思うなよ...次こそは必ず!っ!?」

 

 

 

前よりも復讐心が高まるブラコだったが、辺りから気配を感じて周囲を警戒する。

 

 

 

周りを見るが、誰も居なかった。

 

 

 

だがその時、ブラコは背後に気配がするのに気付いた。

 

 

 

急いで振り返ると、フードを被った男が居た。

 

 

 

ブラコは驚き、冷汗を掻きながら後ろに下がる。

 

 

 

「君のおかげで実験は成功したよ...哀れな青蛇君」

 

 

 

馬鹿にする口調で、フードの男はブラコに話しかけた。

 

 

 

「実験...?実験とはどういうことだ!?」

 

 

 

フードの男の言葉に、ブラコは食いついた。

 

 

 

「簡単な事だ。最初にお前を助けた件だが、元々お前には用は無かったが真毒だけに用があったんだ」

 

 

 

「俺の真毒に?」

 

 

 

「だからお前を実験用のモルモットとして、ついでに生かしといたんだ」

 

 

 

衝撃の真実に、ブラコは言葉も出なかった。

 

 

 

「メレなら強化した真毒の壁を越えて、真の力に目覚めると考えていたがこうも上手く行くとはな」

 

 

 

「まさか...その為に俺の復讐心を利用して、メレに渡すように仕向けたのか!」

 

 

 

フードの言葉を聞いて、意図に気付き怒りを表す。

 

 

 

「ちなみに言っとくと、俺の側近にしてやると言ったのも真っ赤な嘘だ」

 

 

 

ブラコは真実を知って自分がモルモット扱いにされ、更に復讐心も利用された事。

 

 

 

自分のせいで他の五毒拳の四人が、実験に使われてしまった事を後悔する。

 

 

 

「ふざけるなぁぁぁぁ!!」

 

 

 

全てが重なり、キレてフードの男に攻撃仕掛ける。

 

 

「うおおおおおおお!!」

 

 

 

連続で攻撃を仕掛けるが、全て避けられてしまう。

 

 

 

フードの男が隙を突き、ブラコの額に触れる。

 

 

 

途端、ブラコは意識を失った。

 

 

なぜなら、首から上が無くなっていたからだ。

 

 

 

フードの男が頭を失ったブラコに近づくと、フードの中から口が現れブラコの死体を食べ始めた。

 

 

 

くちゃ!ぐちゃ!

 

 

 

ぴかり山に、食べる音が響いた。

 

 

 

死体を食べ終わった所に、ツトコウが現れた。

 

 

 

「???様」

 

 

 

ツトコウはフードの男の名前を口にすると、目の前で膝をついた。

 

 

 

「ツトコウか...これから実験の第2段階に入るぞ」

 

 

 

「了解しました」

 

 

 

ツトコウは、頭を下げて返事をする。

 

 

 

フードの男はそう呟くと、その場を離れた。

 

 

 

フードの男が消えてツトコウも消えようとしたが、足元にブラコの肉片が落ちている事に気付いた。

 

 

 

ツトコウは、肉片を足で踏み潰した。

 

 

「ふん、地獄の底で永遠に後悔するがいい」

 

 

 

鼻で笑いながらそう呟くと、ツトコウはその場を離れた。




はい!如何だったでしょうか?

今回の投稿は、見やすいように文字の間の空白を増やして見ましたが、どちらが見やすいでしょうか?

こちらが見やすいのであれば、これからはこの書き方で行こうと思います。

また、今回メレのパワーアップのアイデア提供して頂いた読者の方、本当にありがとうございます!

メレの強化会ということもあり、今回の巨大戦はサイダイゲキリントージャにしました!

その代わり、考えるのが大変でしたが。



さて!次回はオリジナル劇場版に入ります。

本当に長かった、この会を書けるのを待っていました。

そのオリジナル劇場版のタイトルは、次の通りになります。





『獣拳戦隊ゲキレンジャー VS プリキュアオールスターズ』



スーパー戦隊のVSシリーズ、炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャーを元に書きます。

と言っても、ゴーオンジャーは出てきませんが。

楽しみにしていて下さい。



それじゃあ、またな!

ゲキレンジャーの原作の話をハピネスチャージの1話より前に、加えようと思っています

  • ゲキレンジャー側での誠司の活躍が見たい!
  • 今のままで、充分
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