ハピネスチャージプリキュア 激獣拳使いの幼馴染み   作:ナツ・ドラグニル

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どうも!ナツ・ドラグニルです!


投稿が遅くなってしまい、申し訳ございません。


コロナのせいで、大変な時期になりましたが特に体調不良もなく、元気に過ごしております。


遅くなった理由は、ただ単純にいつもより長くなってしまったからです。


それでは早速、作品をどうぞ!


第27話~
第27話 いおなコーチのプリキュアパワーアップ大作戦!


フードの男が正体を明かした事に、ナマケルダ達は驚愕する。

 

 

「なるほど、あなたの正体は分かったわ。それで?あなたが協力する目的は何?」

 

 

クイーンミラージュは冷静に、ドンの目的を聞く。

 

 

クイーンミラージュの態度に、ツトコウが腹を立てる。

 

 

「やめろ、ツトコウ」

 

 

その事に気づいたドンは、ツトコウに命令し口を挟ませないようにする。

 

 

ドンは少し間を空けると、語り始める。

 

 

「私達の目的は人間に不幸や絶望を与える事、貴女方の目的と同じなので協力をしてるのです。安心して下さい、決して私は貴女達に害を加える事はしません」

 

 

ドンの話を聞いたクイーンミラージュは、ドンは嘘をついていないように見えた。

 

 

「ミラージュ様、私はミラージュ様の気持ちは痛い程良く分かります、愛や幸せなどは幻...そのせいでミラージュ様は不幸になってしまいました...」

 

 

「貴様がミラージュ様の何を知っている!!適当な事を!!」

 

 

ドンのその言葉に、クイーンミラージュを馬鹿にされたと感じたファントムが怒りを表す。

 

 

「おい!ミラージュの腰巾着が誰に口を聞いている...消すぞ」

 

 

「何!?」

 

 

ツトコウとファントムの間に嫌悪な雰囲気が流れるが、それをクイーンミラージュとドンが止める。

 

 

「落ち着け」

 

 

「落ち着けなさい」

 

 

その言葉にハッとした2人は、直ぐに反省し膝をつく。

 

 

クイーンミラージュはファントムに向けていた視線をドンに戻し、答える。

 

 

「そうよ、愛や幸せなんて幻に過ぎない...」

 

 

「えぇ、その通りです。そしてミラージュ様を不幸にした元凶、ブルーをこの世から消えてもらいましょう」

 

 

ドンの言葉に、クイーンミラージュの指摘が入る。

 

 

「まだよ、ブルーを消すのはもっと不幸と絶望を与えてからよ」

 

 

「おや?直ぐにブルーを消した方が宜しいのでは?もしやまだ彼の事を...」

 

 

ドンがそう言うと、クイーンミラージュは立ち上がり怒鳴った。

 

 

「黙りなさい!!ブルーを消すのはまだ先よ、分かったわね!!」

 

 

「分かりました、それと過ぎた真似をして申し訳ありません。それでは、私達は失礼します」

 

 

ドンはツトコウを連れ、部屋から出た。

 

 

「はぁ...」

 

 

クイーンミラージュはドンが部屋から出たのを確認すると、ため息を吐いて力を抜きソファに座り直す。

 

 

そこに申し訳なさげに、ファントムが近づく。

 

 

「ミラージュ様、申し訳ございませんでした」

 

 

「いいのよ、気にしないで」

 

 

(ドン...中々読めない相手ね。少し注意しておいた方が良さそうね...)

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

「申し訳ございませんでした、ドン様」

 

 

「いや、良い。気にするな」

 

 

部屋を出たドンとツトコウも、同じようなやり取りをしていた。

 

 

「それより、例の物は置いてきたのか?」

 

 

「はい、偽物の慟哭丸はロンが爆発した場所に置いてきました」

 

 

「宜しい、慟哭丸が無いとゲキレンジャー達が探すからな」

 

 

その時、白い長い髪を持ち、動きやすい服装をした1人の女性が2人の前に現れた。

 

 

「お呼びでしょうか、ドン様」

 

 

「イナか...」

 

 

ドンにイナと呼ばれた女性は、ドンの前で膝を着く。

 

 

「イナ、お前に頼みがある」

 

 

「分かりました、それで頼みとは?」

 

 

「君に頼みたいことは...」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

『合宿~!?』

 

 

大使館に、めぐみ達の驚愕の声が響いた。

 

 

「そうだ、プリキュア強化合宿だ。いおなが仲間になり、お前達もゲキビーストを出せる様に」

 

 

「キュアビースト!」

 

 

ゲキビーストと言った誠司に、ひめが指摘を入れる。

 

 

「悪い、キュアビーストを出せる様になったからな、より強くなる為に合宿するんだ」

 

 

「でも...場所はどうするの?」

 

 

場所について、ランが誠司に質問する。

 

 

「事前に私と誠司君で話し合って、ゆずヶ丘海岸にうちが合宿に使用しているコテージを借りる事になってるの」

 

 

『おぉー!!』

 

 

いおなの言葉に、全員が歓声を上げる。

 

 

「海かぁ、キラッキラッの太陽」

 

 

「白い砂浜!」

 

 

「バーベキューに磯料理ー!」

 

 

それぞれの妄想で、ウットリするめぐみ達。

 

 

その様子を見た誠司といおなは、3人に指摘を入れる。

 

 

「ちょっとみんな~!遊びに行くわけじゃないのよ?」

 

 

「俺達が行くのは、強化合宿だからな」

 

 

「分かってるって」

 

 

「うんうん」

 

 

2人は、めぐみ達にジト目の視線を向ける。

 

 

「神様も一緒に行ってくれるでしょ?」

 

 

「僕は遠慮しておくよ」

 

 

ひめが誘うが、ブルーは直ぐに断った。

 

 

「だめだめ、私達がパワーアップしていく様子をブルーにも傍で見てもらわなくちゃ」

 

 

「神様、行きましょうよ」

 

 

ゆうこの言葉に、誠司達が頷く。

 

 

「みんながそう言うのなら」

 

 

『やったぁ!』

 

 

ブルーのその言葉に、めぐみとひめは声を上げ喜んだ。

 

 

ゆうこも嬉しそうにする。

 

 

「神様も参加決定ね、勿論!リボンもぐらさんもね!」

 

 

「わーいですわ!」

 

 

「海か、潮風が俺を呼んでるぜ」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

合宿に行くという事で、日課になっている修行は行わない事になった。

 

 

しかし、習慣とは恐ろしいもので誠司はいつもの癖で、早朝の河川敷に訪れた。

 

 

今日の修行がない事に気づいたのは、河川敷に着いた時だった。

 

 

「さて、どうするか...」

 

 

この後の修行があるため、このまま帰るか。

 

 

せっかく河川敷まで来たので、日課の修行を行うか。

 

 

修行を行ったとしても、この後の修行に支障が出るわけではない。

 

 

しかし、昨晩大雨が降った影響で河川敷が荒れていた。

 

 

しょうがないと考え、そのまま家に戻ろうと踵を返そうとした時。

 

 

「あら?誠司君じゃない、どうしたの?」

 

 

誠司に声を掛けたのは、白いポニーテイルが特徴の桐野 桜だった。

 

 

「桜さん!お久しぶりです」

 

 

久し振りに桜にあった事に、誠司は笑みを浮かべる。

 

 

「えぇ、久し振りね誠司君。それで?何か困ってるようだったけど、何かあったの?」

 

 

なぜ自分が困っていたのか、誠司は桜に話した。

 

 

「ふふふ、しっかりしてるように見えて、案外おっちょこちょいなのね誠司君は」

 

 

桜はそう言いながらもクスクスと笑い続け、誠司は少し恥ずかしくなる。

 

 

「わ、笑わないでくださいよ!」

 

 

恥ずかしさからか、誠司は桜に向かって声を荒げる。

 

 

「キャーン...」

 

 

「ん?」

 

 

桜と会話していた誠司だったが、何処からか何かの鳴き声らしきわずかに聞こえた。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「いや、今何か聞こえて」

 

 

「キャ―――ン!キャイン!」

 

 

「犬の鳴き声?」

 

 

今度ははっきりと聞こえ、その鳴き声は犬の鳴き声だと分かった。

 

 

だが、その鳴き方は何処か助けを求めるような鳴き方だという事に誠司は気付いた。

 

 

「一体どこから?」

 

 

桜も犬の鳴き声に気づいたが、何処から鳴いているのか分からなかった。

 

 

「ッ!?あれは!」

 

 

誠司の目に入ったのは、川に浮いている流木に必死にしがみついている子犬の姿だった。

 

 

「なんで子犬があんな所に!?」

 

 

「まさか...昨日大雨で流されたのか!?」

 

 

桜も子犬を目視すると、驚きの声を上げる。

 

 

「大変!早く助けないと...だけどどうやって...」

 

 

今はまだしがみついているが、いつ弱って溺れてしまうか分からない。

 

 

どうやって助けるか、桜が考えていたその時。

 

 

バッシャ――ン!!

 

 

誠司が何の躊躇もなく川に飛び込み、子犬の元へと泳いでいった。

 

 

「なっ!?」

 

 

昨日大雨が降った影響か、川の流れがいつもより急だった。

 

 

そんな中、誠司は子犬の場所まで泳ぎ着いた。

 

 

誠司は子犬を頭の上に乗せ、濡らさない様に桜の元まで戻る。

 

 

「はぁ...はぁ...ほら、もう大丈夫だぞ」

 

 

誠司は地面に子犬を降ろすと、そのまま地面に寝っ転がった。

 

 

まだ朝日が昇っていない早朝の5時は水温が急激に下がる為、凄く冷たくて誠司の体力を奪っていった。

 

 

その為、流石の誠司も疲れてしまった。

 

 

「誠司君、大丈夫!?」

 

 

驚きの余り呆然と見ていた桜だったが、ようやく正気に戻り誠司に駈け寄る。

 

 

「えぇ、何とか」

 

 

息が切れきれになりながらも、誠司は答える。

 

 

「くぅ~~ん」

 

 

助けられた子犬も、助けられたお礼か尻尾を振りながら誠司の顔を舐める。

 

 

「ははは、もう大丈夫そうだな」

 

 

元気に自分の顔を舐める子犬を見て、誠司は安堵する。

 

 

「何であんな無茶したの?下手したら死んでたかも知れないのよ」

 

 

落ち着いた所で、桜が誠司を注意する。

 

 

「すみません、気づいたら身体が勝手に動いてて...」

 

 

「もう...」

 

 

桜は呆れるが、子犬を助けた事で桜は更に誠司に興味を持った。

 

 

この日を境に、桜は人間に対する印象が変わるのだった。

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

誠司達はいおなの別荘に、電車で向かっていた。

 

 

警笛の音と共に、列車はトンネルを通過した。

 

 

トンネルから出た電車の窓からは、海が一面に広がっている光景が見えた。

 

 

「わぁ見て見て~!海だよ!」

 

 

外の景色を見て、めぐみがはしゃぎ出した。

 

 

「すごごご~い!」

 

 

めぐみと一緒で、ひめも元気そうだった。

 

 

「ブルー様と一緒にミラーで移動すれば楽ですのに」

 

 

「いいのいいの。電車じゃなきゃ美味しい駅弁が食べられないでしょ?」

 

 

不満そうにするリボンに、ゆうこは駅弁に入っている梅を食べさせてあげる。

 

 

「ぬあ!確かにウマウマですわ!」

 

 

梅を食べた後、驚いた顔でリボンもはしゃぎ出す。

 

 

「はい、理央様。あーん」

 

 

別の席では、メレが理央に駅弁を食べさせていた。

 

 

「はっくしょん!!」

 

 

そんな時、電車内に誠司のくしゃみが響いた。

 

 

「なんだよ誠司、風邪か?」

 

 

「あぁ、ちょっとな」

 

 

子犬を助けた時に危険な事をした為、心配かけないようにゴウの問い掛けに対し、誠司は誤魔化した。

 

 

あの後直ぐに家に帰り、お風呂に入り身体を温めた誠司だったが、帰る前に体が冷え切ってしまったのだ。

 

 

その為、現在風邪気味なのである。

 

 

「大丈夫?余り無理しないでね?」

 

 

隣に座って居るランが、誠司を気遣う。

 

 

「そういえば、あの慟哭丸ってどうなったんだ?」

 

 

「ケンの質問に、誠司が答える」

 

 

「マスター・シャーフーに渡して、前回よりも厳重に管理してもらってるんだ」

 

 

「そうか、それなら安心だな」

 

 

その後、誠司達を乗せた電車は目的地に到着し、誠司達は駅から見える砂浜前のコテージへと移動した。

 

 

「荷物を置いたら、着替えてデッキ前に集合よ」

 

 

『はーい!』

 

 

いおなの言葉に、めぐみ達は元気よく返事する。

 

 

「わぁーひーろいー」

 

 

「わぁ!超ワクワクだよぉ」

 

 

コテージ内の内装に、めぐみとひめは感激する。

 

 

「さぁ、こちらですわ」

 

 

リボンがそう言って鏡を叩くと、その鏡からブルーが出てくる。

 

 

「ありがとう、リボン」

 

 

ブルーはリボンに感謝を告げると、ドアを開けてベランダに出る。

 

 

海から吹く潮風が、ブルーの頬を撫でる。

 

 

「良い風だ」

 

 

ブルーは海を眺めていると、昔の出来事を思い出す。

 

 

かつて1人の女性と、手を握りながら浜辺を歩く所を。

 

 

「ミラージュ...」

 

 

ブルーが悲しい表情でそう呟くのを、近くで誠司と理央が聞いていた。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「よーし!プリチュンミラー、出動!」

 

 

『り、り、り、り、リゾート!かわルンルン!』

 

 

「じゃーん!リゾートドレスだよ!」

 

 

『おおー!』

 

 

「めぐみとゆうこも早くおしゃれしなよ、私のお勧めはこのマリンスタイル!」

 

 

二つのカードを重ね合わせ、ひめは2人に見せる。

 

 

「おお!さすがひめ、センスいいね!」

 

 

「ナイスコーディネート!」

 

 

プリチュンミラーで着替えためぐみ達は、砂浜を楽しそうに駆け回る。

 

 

「青い空、白い砂浜~!」

 

 

「見て見て!綺麗な貝殻がいっぱいぱーい!」

 

 

めぐみとひめがはしゃぐ中、ゆうこも貝殻に耳を当てウットリする。

 

 

『もう最高!』

 

 

はしゃぐめぐみ達の前に、ジャージ姿のいおなが姿を現す。

 

 

「げ、ジャージ!」

 

 

いおなのジャージ姿に、ひめは驚く。

 

 

「ちょっとみんな、ここへはバカンスを満喫しに来たんじゃないわよ」

 

 

「そうだった...」

 

 

いおなに指摘され、めぐみ達は本来の目的を思い出した。

 

 

「分かったらさっさと着替えて気なさーい!」

 

 

『はーい!』

 

 

いおなに叱られ、3人は着替える為にコテージへと戻る。

 

 

「3分以内に集合だぁ、遅刻はするなぁ。俺を怒らすと怖いぜ」

 

 

戻ろうとする3人に、性格の変わってるぐらさんが指摘する。

 

 

「うわぁ~、ぐらさんがスパルタモードになってる~!」

 

 

「でも何か何時もの誠司達の特訓とは違う、新鮮さを感じるね!」

 

 

怯えるひめに対し、めぐみはやる気を見せる。

 

 

コッテージへと戻り、早速着替えた3人はいおなの前に整列する。

 

 

「コーチ着替えました!」

 

 

「うん!」

 

 

敬礼するめぐみに、いおなは頷いた。

 

 

「で、何やればいいの~?」

 

 

「ひめはプリンセスボールの特訓よ」

 

 

口を尖らせながら確認するひめに、いおなはそう告げる。

 

 

「プリンセスボール?えーっと、それ大真面目に言ってる?」

 

 

「勿論、大真面目よ」

 

 

信じられないと思い再確認するひめに、いおなは即答する。

 

 

「いやー、でもあれは」

 

 

「そうそう。プリンセスボールは今までもあまり敵に当たった事が無いですし」

 

 

しぶるひめに、リボンもフォローになってないフォローをする。

 

 

「それに当たってもほら、大した威力もないからねー」

 

 

「それは違う!己の技を磨く事は決して無駄な事ではないぜ!」

 

 

言い訳するひめに、ぐらさんが指摘する。

 

 

「りょ、了解です」

 

 

敬礼するひめを見て、ぐらさんはどや顔で下がっていく。

 

 

ひめはプリチュンミラーを使用し、プリンセスに変身しようとする。

 

 

「待って」

 

 

だが、それをいおなが止める。

 

 

「プリキュアの姿で特訓したら、静かな浜に見物客が集まってきちゃうでしょ?変身せずに特訓するのよ!」

 

 

そう言っていおながひめの前に用意したのは、大量のボールが入った籠だった。

 

 

籠から落ちたボールを、ひめは見つめる。

 

 

「このドッジボールを、プリンセスボールだと思ってシュートするの」

 

 

「えー!」

 

 

「頭で考えるな、感じるんだ!これも立派なトレーニングだぜ」

 

 

「そうなの?よーし、私頑張るよ!」

 

 

渋るひめだったが、ぐらさんの言葉でやる気を出した。

 

 

「そして、ゆうこの特訓はこれよ!」

 

 

いおながゆうこに投げ渡したのは、新体操なのでよく使われるリボンだった。

 

 

「リボン?」

 

 

「そう、ハニーリボンスパイラルの特訓」

 

 

「はい、頑張ります!」

 

 

自分の修行を行うべく、ひめとゆうこはその場を離れた。

 

 

「いおなコーチ、私は何を使って特訓すればいい?」

 

 

「めぐみの特訓に道具は必要ないわね」

 

 

「え...」

 

 

いおなの言葉に、めぐみは驚く。

 

 

「エアラブリービームの特訓だ」

 

 

「エアラブリービーム?」

 

 

いおなは目の前に手で輪っかを作り、ラブリービームの動作を行う。

 

 

「そう。人差し指と親指で美しい眼鏡を作る、特訓よ!」

 

 

「正確なビームは、正しいフォームから生まれる」

 

 

「そうなんだ!」

 

 

修行内容を不思議がるめぐみだったが、ぐらさんの言葉で納得する。

 

 

「ラブリービーム!ラブリービーム!」

 

 

「クルクル」

 

 

めぐみ達は早速、いおなから課せられた修行を行う。

 

 

「いおなコーチは何を特訓するの?」

 

 

ひめは、ボールを抱えたままいおなに質問する。

 

 

「私?私は...」

 

 

いおなはタンバリンを取り出してフォーチュンの武器の一つ、フォーチュンタンバリンと同じリズムで叩く。

 

 

「とことんタンバリンを極めるわ」

 

 

『おー』

 

 

めぐみ達が修行する中、ランとケンが朝食用の魚を釣る為に魚釣りに出掛けた。

 

 

コテージの中はリンが掃除を行っており、理央とメレはめぐみ達の邪魔をしないように別の場所で鍛錬をしに2人で出かけた。

 

 

誠司はゴウと一緒に薪割をしていると、ひめの掛け声が聞こえた。

 

 

「プリンセスボール!」

 

 

「ハニーリボンスパイラルぅ!さぁラブリー、ビームを」

 

 

ひめがボールを投げ、ゆうこが楽しそうにリボンをクルクル回す。

 

 

「オッケー!ラブリービーム」

 

 

「あ、チョイアークがこっちにも!」

 

 

「任せて!フォーチュンタンバリーン」

 

 

その修行を見ていた誠司達だったが、誰がどう見てもその修行は異様な光景だった。

 

 

「あれで特訓になるのか?」

 

 

「まぁ...イメージトレーニングは必要だからな...」

 

 

ゴウの問い掛けに、誠司は答えづらそうに答えた。

 

 

さらにめぐみ達の修行は、ベランダからブルーも見ていた。

 

 

「みんな楽しそうだ」

 

 

本人達は本気で修行を行っているが、ブルーには遊んでるように見えたようだった。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

めぐみ達が修行を行っているコテージの近くで、幻影帝国に三幹部達が集まっていた。

 

 

熱い日差しの中でオレスキーはスクワットをしており、ナマケルダとホッシーワは持参したパラソルの下で寛いでいた。

 

 

「こんな場所に呼び出して、どういうつもりですかな?」

 

 

「暑苦しいわねぇ。バカンス気分の邪魔しないで」

 

 

ナマケルダはミニ扇風機で涼みながら、ホッシーワはかき氷を食べながらオレスキーにそう告げた。

 

 

「ん?何を言っている。俺を呼び出したのはお前達じゃないのか?」

 

 

『え!?』

 

 

てっきりオレスキーが呼び出したと思っていた二人は、思わず驚愕の声が同調する。

 

 

「じゃあ、一体誰が我々を?」

 

 

自分を呼び出した者に心当たりがないナマケルダは、首を傾げる。

 

 

「誰が呼び出したか知らないが調度いい、今からここで我々の強化合宿を始めるぞ」

 

 

『え!?』

 

 

オレスキーの突然の発言に、またしてもナマケルダとホッシーワは驚愕の声を上げる。

 

 

「キュアフォーチュンがハピネスチャージプリキュアに加わった今、我々もチームを強化する必要がある」

 

 

オレスキーはスクワットを中断し、ナマケルダ達に視線を向けた。

 

 

「まずはこのオレスキー様をリーダーとして崇め、一致団結!といこうじゃないか」

 

 

そう主張するオレスキーだが、それを聞いたナマケルダとホッシーワは呆れ顔になっていた。

 

 

「リーダー?合宿?冗談はその暑苦しい顔だけにして」

 

 

「特訓なんて、面倒臭いですぞ」

 

 

「おまえら~」

 

 

嫌そうにするナマケルダとホッシーワに、オレスキーは怒りを見せる。

 

 

「フフフ」

 

 

突如、その場に女性の物と思われる笑い声が聞こえた。

 

 

「誰だ!」

 

 

オレスキーは笑い声の主を見つけるべく辺りを見渡す。

 

 

すると、空からイナが降りてくるのを見つけた。

 

 

「貴方達がオレスキー、ナマケルダ、ホッシーワね」

 

 

3人が驚く中、イナは平然とした態度で3人の名前を言う。

 

 

「悪いけど、今日からあなた達は私に従って貰うわよ」

 

 

「何を勝手に言っている!!誰が従うか!!」

 

 

「えぇ、彼の言う通りあなたに従う義務なんてありませんぞ」

 

 

「誰があなたに従うものですか」

 

 

突然現れたイナから上から目線で言われ、3人は怒りを表す。

 

 

「貴方達の意見は聞いてないわ、私に従いなさい」

 

 

イナの態度に、オレスキーの怒りは頂点に達した。

 

 

「ふざけやがって、少しお灸を吸わせてやろう」

 

 

イナの顔に向かって鋭い拳が繰り出されるが、イナは身体を動かすことなく首を傾げただけで攻撃を躱す。

 

 

「なっ!?くっ...うおおおおおおお!!」

 

 

躱された事に驚いたオレスキーは、連続でパンチを繰り出すが一発も当たらなかった。

 

 

「ふっ」

 

 

イナは繰り出されたパンチを、手のひらで受け止めそのまま横に払った。

 

 

「うおっ!」

 

 

オレスキーはパンチの勢いを利用され、前につんのめり転倒してしまった。

 

 

「おのれ!」

 

 

オレスキーは攻撃方法を変える為、ペインクローを取り出す。

 

 

「はああああ!!」

 

 

クローを使った攻撃を繰り出すが、イナは人差し指を構えた。

 

 

「なっ!」

 

 

オレスキーの攻撃を、イナは人差し指のみで受け止めた。

 

 

「ぐぁぁぁ!!」

 

 

オレスキーは、イナの人差し指から発せられた衝撃波によって吹っ飛ばされてしまった。

 

 

オレスキーの戦いを見守っていた2人が驚く中、今度はイナは2人に向かって手招きをする。

 

 

挑発された2人は各々の武器、仕込み杖とアンブレラ改を取り出す。

 

 

ナマケルダは仕込み杖で、ただ単に上から振り下ろす。

 

 

分かりやすいナマケルダの攻撃を、イナは後ろにステップする事で簡単に避ける。

 

 

ホッシーワもアンブレラ改を使い、イナに向かって狙撃する。

 

 

だがその攻撃は、ナマケルダを援護する為の攻撃ではなくただ単にイナを攻撃する事が目的だった。

 

 

「なっ!?」

 

 

片手で発砲するホッシーワだったが、弾はイナに当たることなくナマケルダに当たってしまった。

 

 

弾はチョコになって固まり、ナマケルダの動きを止めてしまう。

 

 

「何をしているのですか!?ホッシーワ!」

 

 

「うるさいわね!ぼさっとしてるあんたが悪いんでしょ!?」

 

 

口論する2人だったが、それをイナが見逃す筈が無かった。

 

 

「こんな時に喧嘩?結構余裕あるわね」

 

 

 

イナはそう告げた後、手のひらから衝撃波を繰り出してオレスキー同様吹き飛ばす。

 

 

倒れてるオレスキーの近くに、2人も転がった。

 

 

起き上がれないでいる3人に、イナが近づいた。

 

 

「うん。オレスキー、貴方は力任せの攻撃ばかりで次の攻撃が分かりやすいわね」

 

 

イナに告げられたダメ出しに、オレスキーは何も言い返す事が出来ず歯を食いしばった。

 

 

「そしてホッシーワ、貴女は傘の銃口を撃つ時にしっかり押さえないから標準がずれ、狙い通りに当たらないのよ」

 

 

イナの指摘にホッシーワは怒りが込み上げてきたが、イナの言う通り一発も当たらなかった事から遇の音も出なかった。

 

 

「最後にナマケルダ、貴方は剣の身のこなし、剣の握り方、構えの姿勢が全然なってないわ。これじゃあ相手に当たらないわよ」

 

 

ナマケルダも怒りが込み上げてきたが、たった一度戦っただけで3人の欠点を見極めたイナに対して驚愕する。

 

 

「お前は...一体何者なんだ?何が目的だ」

 

 

3人を代表して、オレスキーがイナに質問する。

 

 

「私は幻獣アルミラージ拳使いのイナ。目的は貴方達を強くする為に来たのよ」

 

 

「強くする為に?まさか...俺達を呼び出したのはお前か」

 

 

イナの目的を聞き、オレスキーはようやく目の前の人物が自分達を呼び出した張本人だという事に気づく。

 

 

「えぇ、貴方達はゲキレンジャーに手も足も出ないから、奴らと戦えるようにあるお方の命で来たのよ」

 

 

イナの言う通り、オレスキーはゲキレンジャーに勝てない事から一番や、頂点になれない事を気にしていた。

 

 

「本当に強くなれるのか?」

 

 

「それは貴方達次第ね」

 

 

「いいだろう!だったらあいつらに負けない程に鍛たい抜いてやる!」

 

 

イナの言葉にオレスキーは立ち上がり、めらめらとやる気を見せる。

 

 

「悪いですけど、私は面倒くさいので貴方達だけで勝手にやっていると良いですぞ」

 

 

「そうね、私もパス」

 

 

他の2人は先程の戦いの事もあってイナに従う気は無く、立ち上がるとその場を離れようとする。

 

 

「念の為に言うけど...ミラージュ様は貴方達に失望に近い感情を抱いてるわよ。このまま負けっぱなしのままでいるとどうなるか分かるわよね」

 

 

イナの言葉に、3人の背筋が凍った。

 

 

3人はイナの言葉が、嘘だと一蹴する事が出来なかった。

 

 

「分かりました」

 

 

「分かったわ」

 

 

2人は渋々と、修行に参加することを決意する。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「ラブリービーム100連発!」

 

 

修行のノルマを達成しためぐみは、その場で崩れ落ちてしまう。

 

 

「終わった~...」

 

 

慣れない事をしたせいか、それとも長時間行ったせいか、3人揃ってぐったりしてしまった。

 

 

「お疲れ様!さぁ、次は浜辺をジョギングするわよ」

 

 

「もう!?」

 

 

終わったと思っていた修行が、まだ終わっていなかった事にひめは驚く。

 

 

「時は俺達を待ってはくれないぜ」

 

 

ぐらさんに言われ、ひめはため息をつく。

 

 

ジョギングをしていためぐみ達だったが、ひめの提案で4人の決めポーズを考える事にした。

 

 

意見を聞くため、誠司達も連れて岩場まで移動する。

 

 

全体のポーズを確認する為に、誠司はカメラを持って全員の前に立つ。

 

 

「よーし、じゃあ行くぞ」

 

 

早速始めようとしたが、リボンが質問する。

 

 

「何で岩場なんですの?」

 

 

「戦隊ヒーローのポージングは、こういうロケーションが大事なんだぜ」

 

 

リボンの質問に、ぐらさんが答えた。

 

 

『せーの!』

 

 

皆で掛け声を合図に、各々がポーズを取る。

 

 

いおなとゆうこがセンターになり、めぐみとひめが両脇に並ぶ。

 

 

全員がポーズを取った所で、誠司がカメラで写真に収める。

 

 

「どれどれ?」

 

 

めぐみ達は、早速カメラを確認する。

 

 

「うわぁ...みんなバラバラじゃん...」

 

 

「これじゃ、敵に笑われちゃいそう」

 

 

ひめがそう呻き、ゆうこが指摘する。

 

 

「立ち位置とかも気にした方がいいと思うぞ、例えばめぐみとひめをセンターにしてみるのも良いんじゃないか?」

 

 

『おおー!』

 

 

まさに戦隊ヒーローである誠司のアドバイスに、全員が感心する。

 

 

「なるほど!早速やってみよう!」

 

 

誠司のアドバイスの通り、今度はめぐみとひめをセンターにして、ゆうこがめぐみの隣、いおながひめの隣に並ぶ。

 

 

「誠司~、もう1回おねがーい」

 

 

「じゃあ、行くぜ!」

 

 

『せーの!』

 

 

もう一度写真を撮り、今度は良い感じに撮れたと思った。

 

 

だが、誠司がシャッターを切るのと同時に、大きな波がめぐみ達を襲った。

 

 

「あちゃーですわ」

 

 

ずぶ濡れになっためぐみ達は、着替える為にコテージへと戻った。

 

 

しかし、1人だけ着替えない者がいた。

 

 

「へっくしょん!」

 

 

「あれ?めぐみちゃん着替えないの?」

 

 

「うん!お天道さんが乾かしてくれるからー!」

 

 

ゆうこの質問にめぐみが万歳しながら答えるが、タオルを持った誠司がめぐみに近づく。

 

 

「そんなわけないだろうが、ちゃんと拭かないと風邪ひくぞ」

 

 

そう言って、誠司はめぐみの頭をタオルで無理やり拭いた。

 

 

「ほら、さっさと着替えてこい」

 

 

「はーい...」

 

 

誠司に促され、めぐみはコテージへ着替えに戻った。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「はい、特訓を再開するわよ」

 

 

めぐみが戻って来た所で、いおなが修行を再開する。

 

 

「え、まだ何かやることあるの?」

 

 

「本日最後の特訓は...ビーチバレーよ!チームプレーの強化にピッタリな感じでしょ?」

 

 

ビーチボールを手にしながら、いおながそう告げる。

 

 

『おー!』

 

 

全員がやる気を見せ、早速ビーチバレーを行う。

 

 

今回はめぐみ達の修行という名目なので、誠司達は参加することなく審判をすることとなった。

 

 

「はい!」

 

 

「ふん!おりゃあ!」

 

 

いおなが上に上げたボールを、ひめが飛び上がりスパイクを決める。

 

 

しかし、そのボールはめぐみの顔面に直撃してしまった。

 

 

当たった反動で、ボールは岩場裏にまで飛んでいく。

 

 

「ごめん、ゆうゆう」

 

 

「大丈夫、取ってくるね」

 

 

ゆうこがボールを取るために岩場の裏を覗くと、そこには疲れた様子の3幹部達がいた。

 

 

それだけでなく、3幹部の近くには1体のサイアークと無数のチョイアーク達の姿があった。

 

 

「これは!」

 

 

ゆうこの様子が可笑しいと思った誠司達も、ゆうこと同じように岩場の裏を覗く。

 

 

「あれって、オレスキー達じゃなーい?」

 

 

「何でこんな所に?」

 

 

ひめと誠司が驚く中、リボンが全員に叫んだ。

 

 

「みんな、急いで変身するですわ!」

 

 

『応!』

 

 

『かわルンルン!』

 

 

『プリキュア!くるりんミラーチェンジ!』

 

 

『プリキュア!きらりんスターシンフォニー!』

 

 

めぐみ達は光に包まれ、プリキュアへと変身する。

 

 

『たぎれ!ケモノの力!』

 

 

「響け!ケモノの叫び!」

 

 

「研ぎ澄ませ!ケモノの刃!」

 

 

「臨獣!ライオン拳!」

 

 

「たぎりなさい!爬虫類の力!」

 

 

『ビースト・オン!』

 

 

「臨気凱装!」

 

 

「エプタイル・オン!」

 

 

誠司達にゲキスーツが装着され、理央が臨気の鎧を纏う。

 

 

「世界に広がる、ビックな愛!キュアラブリー!」

 

 

「天空に舞う、蒼き風!キュアプリンセス!」

 

 

「大地に実る、命の光!キュアハニー!」

 

 

「夜空に煌めく、希望の星!キュアフォーチュン!」

 

 

『ハピネス注入!』

 

 

『幸せチャージ!』

 

 

『ハピネスチャージプリキュア!』

 

 

先程の練習を元に、立ち位置を気にして名乗りを上げるラブリー達。

 

 

左からハニー、ラブリー、プリンセス、フォーチュンと並び、決めポーズもしっかりと決まっている。

 

 

「身体に漲る、無限の力!アンブレイカブル・ボディ!ゲキレッド!」

 

 

「日々是精進、心を磨く!オネスト・ハート!ゲキイエロー!」

 

 

「技が彩る大輪の花!ファンタスティック・テクニック!ゲキブルー!」

 

 

「紫激気!俺流!我が意を尽くす!アイアン・ウィル!ゲキバイオレット!」

 

 

「才を磨いて、己の未来を切り開く!アメイジング・アビリティ!ゲキチョッパー!」

 

 

「強き事、獅子の如く!猛き事、また獅子の如く!我が名は黒獅子・理央!」

 

 

「理央様の為に、新たな力を得た新ラブウォリアー!臨獣カメレオン使いのメレ!」

 

 

「燃え立つ激気は、正義の証!」

 

 

『獣拳戦隊!ゲキレンジャー!』

 

 

「おぉ!?」

 

 

プリキュアとゲキレンジャーの登場に、オレスキーは驚きの声を上げる。

 

 

「こんなとこで悪巧みして!」

 

 

「ゆずヶ浜の平和は私達が守る!」

 

 

ラブリーとハニーがオレスキーに宣言する中、プリンセスは先程の名乗りに興奮する。

 

 

「きゃー!今のバッチリじゃない?」

 

 

「うん!」

 

 

プリンセスの問いに、ラブリーが答える。

 

 

「みんな綺麗に揃ってた!」

 

 

「お前ら、今は目の前の戦闘に集中しろ!」

 

 

浮かれてるラブリー達に、ゲキレッドが指摘する。

 

 

「ぬぅ!俺達もやるぞぉ!」

 

 

悔しそうにするオレスキーが、チョイアークに指示を出す。

 

 

「鏡に映る未来を最悪に変えろー!」

 

 

オレスキーは自身が身に着けてる、オレメダルを掲げる。

 

 

「オレスキーとその仲間達、ただいま参上!」

 

 

オレスキーがポーズを決める中、チョイアークがその後ろで組体操の扇の形を作る。

 

 

だが、チョイアーク達は形を維持できずに崩れてしまう。

 

 

「チームワークがバラバラですぞ」

 

 

それを見ていたプリンセスが、ナマケルダのモノマネでオレスキー達を馬鹿にする。

 

 

「ムカッ!えーいうるさいわ!お前ら!今こそ修行の成果を見せる時だぞ!」

 

 

オレスキーは、未だ倒れてるナマケルダ達にそう告げる。

 

 

しかし。

 

 

「すみませんが、私はもう疲れてやる気が起きませんぞ」

 

 

「悪いけど、やるなら貴方1人でやってちょうだい。私達はもう帰るわよ」

 

 

そう言って、ナマケルダとホッシーワはテレポートでその場からいなくなった。

 

 

「あいつらー!」

 

 

さっさと帰った2人に、オレスキーは激怒する。

 

 

「もういい!俺一人でもやってやる!チョイアークよ、いけー!」

 

 

「私達の特訓の成果を、バッチリ見せてあげるわ!」

 

 

ラブリーを先頭に、4人はチョイアークに突撃する。

 

 

「俺達も行くぞ!」

 

 

『応!』

 

 

ゲキレッド達も突撃しようとするが、行く手を妨げる者がいた。

 

 

「待ちなさい」

 

 

ゲキレッド達の前に現れたのは、イナだった。

 

 

「誰だお前は!?」

 

 

突如現れた人物に、ゲキレッド達は警戒する。

 

 

このタイミングで現れるのは、間違いなく幻影帝国側の人間だという事が目に見えているからだ。

 

 

「ふふふ」

 

 

イナが笑うと、その姿が人間の物から異形の物へと変わる。

 

 

黄色の体毛に包まれており、ウサギのロップイヤーように耳が垂れている。

 

 

最大の特徴は、額から伸びる黒い螺旋状の角だ。

 

 

その異形の姿は、ゲキレッド達が良く知る物だった。

 

 

「なっ!リンリンシー!?」

 

 

イナの怪人体の姿に、バイオレットが驚く。

 

 

「それにあの姿はウサギ...まさかラビット拳の使い手か?」

 

 

イナの容姿から、チョッパーが相手の使う臨獣拳を推測する。

 

 

しかし、それを博識なゲキレッドが否定する。

 

 

「いや...違う、ウサギの容姿にあの鋭い一角の角...まさか...イスラームの詩に登場するアルミラージか!?」

 

 

「ご名答、私は幻獣アルミラージ拳使いのイナ。以後、お見知りおきを」

 

 

「幻獣拳の使い手だと!?」

 

 

「馬鹿な!幻獣拳使いは全て俺達が倒した筈!?」

 

 

幻獣拳使いという事に、バイオレットとチョッパーが驚愕の声を上げる。

 

 

「それを貴方達に話す筋合いはないわ、リンシーズ!」

 

 

イナがリンシーズを召喚する。

 

 

新たな幻獣拳使いと、獣拳使い達の戦い幕が切って落とされた。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

また、別の場所ではラブリー達とチョイアークが戦っていた。

 

 

「やるなぁ!これが特訓の成果なのか!」

 

 

ラブリー達の戦いぶりに、オレスキーは感心する。

 

 

「いやいやいや」

 

 

直ぐに我に返り、オレスキーは首を振る。

 

 

「我々も特訓の成果を見せるのだー!」

 

 

オレスキーの指示で、チョイアーク達はラブリーに襲い掛かる。

 

 

「ラブリービーム!」

 

 

襲い掛かってくるチョイアークの集団を、ラブリーはラブリービームを発射しながら回転する。

 

 

ラブリービームを受け、次々に吹き飛ばされるチョイアーク。

 

 

「ぬぁ!あぶね!」

 

 

飛んでくるチョイアークと、流れ弾のビームがオレスキーに向かって飛んでくるが何とか避ける。

 

 

「私も特訓の成果を見せるわよ!」

 

 

フォーチュンはそう言って、フォーチュンピアノを掲げる。

 

 

『かわルンルン!』

 

 

「プリキュア!きらりんスターシンフォニー!」

 

 

フォーチュンは、あんみつ小町のカードを装填する。

 

 

「あんみつ小町!」

 

 

フォーチュンは、浴衣のような衣装へと姿を変える。

 

 

「プリキュア!桜吹雪の舞!」

 

 

タンバリンを叩きながらフォーチュンが舞うのと同時に、フォーチュンの周りを桜吹雪が吹き荒れチョイアーク達を吹き飛ばす。

 

 

「おのれー!調子に乗りおって!やれサイアーク」

 

 

「サイアーク!」

 

 

オレスキーの攻撃命令を受け、サイアークはチャッカマンのような武器をラブリー達に向ける。

 

 

サイアークの武器から、ラブリー達に向かってミサイルが発射される。

 

 

発射された数は3発、直ぐにフォーチュン、プリンセス、ハニーが蹴り落とす。

 

 

「はぁぁぁぁ!だぁ!」

 

 

ラブリーが正面からサイアークの腹部にパンチを繰り出す。

 

 

「はぁ!」

 

 

隙を逃さず、フォーチュンが背後から蹴りを放ち。

 

 

「はぁ!」

 

 

続いてハニーが、腹部にハニーバトンで攻撃する。

 

 

「とりゃあ!」

 

 

プリンセスも続けて、サイアークの腹部を3連続パンチを決めた後に飛び蹴りを繰り出した。

 

 

「サイアー...ク!」

 

 

プリンセスの攻撃で怯んだと思ったサイアークは、直ぐに武器をプリンセスに向けた。

 

 

「はぁ!?」

 

 

咄嗟の事で、プリンセスは動く事が出来なかった。

 

 

「ラブリー!パンチングパンチ!」

 

 

ラブリーがすかさず助けに入り、発射されようとしているミサイルを殴る。

 

 

武器の中でミサイルが爆発し、サイアークを後ろに吹き飛ばす。

 

 

「よーし、私もプリンセスボールをお見舞いしちゃうよ!」

 

 

ラブリーの活躍を見て、プリンセスも張り切る。

 

 

「へへへへ。プリンセスボールだと?あんなへなちょこボール、指1本で止めてやる!」

 

 

「へなちょこかどうか、自分で味わってみなさい!」

 

 

プリンセスはラブプリブレスを回転させ、プリンセスボールを発動する。

 

 

「プリンセスボール!」

 

 

技を発動したプリンセスは、プリンセスボールを空高くに投げ飛ばした。

 

 

「トス!」

 

 

先回りしたハニーが、空中でトスをする。

 

 

「それ!」

 

 

続いてフォーチュンもトスをして、ラブリーに繋げる。

 

 

「プリンセス!」

 

 

「任せて!」

 

 

ラブリーがトスで上げたボールに、プリンセスが強烈なスパイクを決める。

 

 

「チームワークアターック!」

 

 

無数の光弾となったプリンセスボールが、サイアークを襲う。

 

 

「ぬお!プリンセスボールの連携技!」

 

 

「すごーい!」

 

 

新しいプリンセスボールにオレスキーは驚き、ラブリーは称賛する。

 

 

「フォーチュン!」

 

 

「うん!」

 

 

ハニーの問い掛けに、フォーチュンは頷く。

 

 

「星の光を聖なる力に!フォーチュンタンバリン!」

 

 

フォーチュンの指輪から、フォーチュンタンバリンが出現する。

 

 

「プリキュア!スターライトアセンション!」

 

 

フォーチュンタンバリンから発せられた衝撃波で、サイアークを吹き飛ばす。

 

 

「やったぁ!」

 

 

サイアークを倒した事に、ラブリーが喜びの声を上げる。

 

 

「あんな凄いプリンセスボール打てたのも、いおなコーチのお陰だよ」

 

 

「うぇ?」

 

 

プリンセスの絶賛する声に、フォーチュンは変な声を出して振り向く。

 

 

「いおなちゃんのお陰」

 

 

ラブリーの言葉に、嬉しそうな顔になるフォーチュン。

 

 

フォーチュンは赤面しつつも、本気の顔になってラブリー達を指差す。

 

 

「明日もビシビシ鍛えるわよ!」

 

 

『はい!』

 

 

フォーチュンの言葉に、ラブリー達は敬礼して答える。

 

 

「調子に乗るなよプリキュア!戦いはまだ終わってないんだからな!サイアーク!」

 

 

オレスキーがそう叫ぶと、吹き飛ばされたサイアークが立ち上がり光に包まれる。

 

 

「サイア...サイアーク!」

 

 

光に包まれたサイアークは、見る見る内に巨大化する。

 

 

「さぁ!第2ラウンドと行こうか!」

 

 

そう言って向き合うオレスキーだったが、今更になってゲキレンジャー達がいない事に気づく。

 

 

「むぅ?そういえばゲキレンジャー達はどうした?」

 

 

「あれ?そういえば...」

 

 

「いったい何処に?」

 

 

オレスキーの言葉で、辺りを探すめぐみ達。

 

 

「あっ!あれ!」

 

 

そこで、ハニーが離れた所で戦うゲキレッド達を見つける。

 

 

そこには、一体のリンリンシー達に苦戦しているゲキレッド達がいた。

 

 

「ゲキワザ!砲砲弾!」

 

 

「リンギ!剛勇吼波!」

 

 

ゲキレッドと理央の同事攻撃が、イナを襲う。

 

 

しかし。

 

 

「ふっ」

 

 

イナの体がぶれるのと同時に、稲妻が走りイナの姿が消える。

 

 

『なっ!?』

 

 

2人の攻撃は、そのまま何もない所に着弾する。

 

 

そしてしばらくすると、イナがゲキレッド達の前に姿を現す。

 

 

「どんなに強力な技でも、当たらなければ話にならないわよ」

 

 

『くぅ』

 

 

その戦う様子を見ていたラブリー達は、ゲキレッド達の攻撃が当たらない事に驚愕する。

 

 

「嘘でしょ!?誠司達が苦戦するなんて」

 

 

「相手のあの超高速移動が厄介ね、攻撃がまったく当たっていないわ」

 

 

しかし、理由はそれだけではなく、先程から誠司の動きが鈍かった。

 

 

その様子に気付いた者は、誰一人としていない。

 

 

イナとゲキレンジャーの戦いを見たオレスキーは、チャンスだと考える。

 

 

「ふん、残念だったな。肝心のゲキレンジャーは今忙しい見たいだな」

 

 

ゲキレンジャーしか巨大なサイアークを倒せないと考えているオレスキーは、ラブリー達を挑発する。

 

 

しかしそれは、ついこの間までの話だ。

 

 

「だったら、私達で巨大サイアークの相手するわよ!」

 

 

『応!』

 

 

フォーチュンの問い掛けに、ラブリー達は答える。

 

 

『プリキュア拳!ゲキワザ!来来獣!』

 

 

「キュアリンクス!」

 

 

「キュアスワロー!」

 

 

「キュアジラフ!」

 

 

「キュアバイソン!」

 

 

各々が、キュアビーストを召喚する。

 

 

「何!?」

 

 

ラブリー達がキュアビーストを召喚した事に、オレスキーは驚愕する。

 

 

『プリキュア!獣拳合体!!』

 

 

キュアバイソンの前脚が後ろに、後脚が前に畳まれ、背中の装甲が開いて太腿が展開される。

 

 

顔が股関節部分へとなり、キュアバイソンが下半身へと変形する。

 

 

キュアジラフの脚が折り畳まれ、お腹が正面を向き上半身となってキュアバイソンと合体する。

 

 

キュアジラフの首から上が分離され、上半身の左側に合体して首が90度回転して手が現れ、左腕となる。

 

 

キュアリンクスの脚が折り畳まれ、首が90度回転して手が現れる。

 

 

キュアジラフの右側に合体し、右腕となる。

 

 

キュアスワローの頭部が分離され、キュアジラフの首がついていた個所に合体する。

 

 

キュアスワローの口が開くと、目にゴーグルをつけた顔が出てくる。

 

 

キュアジラフの尻尾とキュアスワローの残りのパーツが、キュアジラフの背中に装着される。

 

 

『キュアトージャ!バーニングアップ!』

 

 

「馬鹿な!プリキュア達も巨大ロボを作り出しただと!?」

 

 

新たな拳士の登場に、オレスキーは驚く事しか出来なかった。

 

 

「これは夢でしょうか!?私達の目の前でプリキュア達もゲキビーストを召喚し、巨大戦を行っています!」

 

 

何処から現れたのか、何時ものように美代が現れ実況を始める。

 

 

しかし悲しい事に、ゲキレンジャーはイナと戦闘しており、プリキュア達は巨大戦を行っている為にその事に誰も突っ込めなかった。

 

 

「いえ、これは夢ではありません!あれはプリキュア達が獣拳を習得して得た新たな力、キュアビーストです!」

 

 

そしてまた同じように、何処からかバエが現れる。

 

 

「さて、この状況をどう思いますか?解説のオレスキーさん」

 

 

美代がマイクを持って、オレスキーに質問する。

 

 

「ふん、たとえ巨大化したサイアークと戦えるようになったとは言え、俺のサイアークが負ける筈がない!」

 

 

美代の問い掛けに、オレスキーも乗り乗りで答える。

 

 

美代達がそんなやり取りをする間に、キュアトージャと巨大サイアークが戦いを始める。

 

 

『はぁ!』

 

 

ラブリー達のシンクロしたパンチが、そのままキュアトージャへと反映されサイアークに強烈なパンチを繰り出され吹き飛ばす。

 

 

「おおっと!キュアトージャの先制攻撃だ!」

 

 

「これは強烈だ!サイアークは立ち上がる事は出来るのか!?」

 

 

吹き飛ばされたサイアークは直ぐに立ち上がり、チャッカマンの武器をキュアトージャへと向ける。

 

 

「サイアーク!」

 

 

武器から放たれたミサイルが、キュアトージャを襲う。

 

 

『きゃああああ!!』

 

 

「これは!体が大きい事が裏目に出てしまい、攻撃を避ける事が出来なくなってしまった!」

 

 

キュアトージャは身体が大きい為に、本来のように動く事が出来ない。

 

 

その為に攻撃を避ける事が出来ず、まともに受けてしまう。

 

 

「良いぞサイアーク!そのまま捻り潰してしまえ!」

 

 

「登場したばかりにも関わらず、ここでプリキュア達は負けてしまうのか!?頑張れプリキュア!!」

 

 

優勢に立ったサイアークをオレスキーが応援し、美代が実況しながらプリキュアを応援する。

 

 

「避けられないなら、別の方法で戦うまでよ!」

 

 

フォーチュンがそう言うと、4人は手を前に突き出す。

 

 

『カーレッジスピアー!』

 

 

キュアジラフの背中に装着されていた、キュアジラフの尻尾とキュアスワローの2枚の翼パーツが分離される。

 

 

キュアジラフの尻尾の上下に、翼パーツが上下に合体しキュアトージャの手の中に納まる。

 

 

キュアトージャの手に、1本の薙刀『カーレッジスピアー』が握られる。

 

 

「サイアーク!」

 

 

サイアークはもう一度、キュアトージャに向かってミサイルを発射する。

 

 

『はぁ!』

 

 

しかし、キュアトージャはカーレッジスピアーを下から上に振り上げ両断する。

 

 

ミサイルは2つに別れ、キュアトージャの後ろで爆発する。

 

 

「何!?」

 

 

簡単に形成を逆転された事に、オレスキーは驚きの声を上げる。

 

 

「一気に行くよ!みんな!」

 

 

『ええ!』

 

 

ラブリー達は、頭上に両手を掲げる。

 

 

『カーレッジスピアー!ゲキワザ!』

 

 

ラブリー達は目の前で、バトンを回転させるような動作をする。

 

 

4人の動きにシンクロしたキュアトージャが、胸の前でカーレッジスピアーを回転させる。

 

 

(ざん)!」

 

 

(ざん)!」

 

 

(ざん)!」

 

 

()り!」

 

 

カーレッジスピアーを回転させ、サイアークに向かって突進する。

 

 

カーレッジスピアーのゲキワザ、『斬斬斬切り(ざんざんざんきり)』が決まる。

 

 

「サ...サイアーク...」

 

 

「愛よ!」

 

 

「勇気よ!」

 

 

「命よ!」

 

 

「星よ!」

 

 

『天に還れ!』

 

 

キュアトージャが拳を天に向けて突き上げると、サイアークは浄化される。

 

 

「ごくら~く...」

 

 

「今回の巨大戦は、プリキュア達の勝利です!このまま勝ち続けてくれる事を祈るばかりです!」

 

 

美代は実況を、そう締め括った。

 

 

「くそ~!今度は更にパワーアップしてやるからな!さらば!」

 

 

悔しそうに言い残したオレスキーは、テレポートしていなくなった。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

プリキュアが巨大サイアークと戦っている間、イナとゲキレンジャーの戦いはまだ続いていた。

 

 

『ゲキワザ!激激砲!』

 

 

ゲキバズーカから放たれた激激砲が、イナを襲う。

 

 

しかし、その攻撃もイナのスピードの前では無意味だった。

 

 

先程から攻撃をしているが、イナを捉える事が出来ないでいた。

 

 

「ふふふ、ん?」

 

 

ゲキレンジャーと戦闘中だったイナだったが、オレスキーが敗れている事に気付いた。

 

 

「あら?あっちはもう終わったみたいね。じゃあ、私もここでお暇させてもらうわ」

 

 

「何!?」

 

 

そう言って、イナは本当にその場から消えようとしていた。

 

 

「ま、待て!!」

 

 

追いかけようとするゲキレッドだったが、イナの脚に追いつける筈もなく逃げられてしまった。

 

 

「あいつ、何者だったんだ?」

 

 

「分からない、それよりも今はめぐみ達と合流した方がいいだろう」

 

 

「ああ、そうだな」

 

 

ゲキレッド達は、ラブリー達と合流しようとしたその時。

 

 

戦いを終えたラブリー達が、ゲキレッド達に走りながら近づいてくる。

 

 

「誠司!大丈夫!?」

 

 

「ああ、なんとかな...それよりもお前ら、4人だけで巨大サイアークを倒したのか?」

 

 

「うん!ばっちりね!」

 

 

ゲキレッドは4人だけで倒せるまでに成長した事に、驚きを見せる。

 

 

「はっ!これは!スポーティーな雪の結晶のパワーを感じるですわ!こちょこちょしてくださいな」

 

 

「こちょこちょ」

 

 

「は、は、はーぴしょん!」

 

 

プリンセスがリボンの鼻をくすぐると、盛大なくしゃみをする。

 

 

「新しいプリカードをゲットね!」

 

 

リボンから、フィギュアスケーターのカードが生まれる。

 

 

「へーくしょん!」

 

 

すると今度は、ゲキレッドが盛大なくしゃみをする。

 

 

「あら、ゲキレッドもですの?」

 

 

「つられてくしゃみしちまった」

 

 

笑いながら、ゲキレッドは答える。

 

 

☆★☆★☆★

 

コテージの外で、夕食の準備が行われていた。

 

 

「みんなー食べよー!」

 

 

「イエーイ!」

 

 

ゆうこが用意した夕食を机に並べ、全員を呼ぶ。

 

 

「あれ?そういえば誠司は?」

 

 

「ん?言われてみれば帰ってから見てないな」

 

 

ひめに言われ、誠司を見ていない事にゴウは気づく。

 

 

「じゃあ、私呼んでくるよ」

 

 

めぐみは誠司を呼んで来る為に、コテージの中へと入る。

 

 

めぐみは誠司に宛がわれた部屋に入ると、暗い部屋の中で誠司は外を見つめていた。

 

 

めぐみはこっそり近づき、誠司の顔を見ると悲しい表情をしてるのが分かった。

 

 

めぐみは誠司の傍により、声を掛けた。

 

 

「ねぇ...誠司、大丈夫?」

 

 

声を掛けられた事で、誠司はようやくめぐみの存在に気づき驚く。

 

 

「なんだめぐみか。悪い、心配かけたようだな...もう大丈夫だよ」

 

 

大丈夫というが、何処か元気がない事にめぐみは気付いた。

 

 

しかし、誠司自身が何でもないというなら追及はしないと決めた。

 

 

「うん、早くゆうゆうの晩御飯食べよ。私もう腹ペコだよ」

 

 

「あぁ、今行くよ」

 

 

用事をすませためぐみは振り向き、部屋を出ようとする。

 

 

しかし。

 

 

ドサッ!

 

 

直ぐ後ろで倒れる音がして、振り返るめぐみが見たのは倒れる誠司の姿だった。

 

 

「誠司!」

 

 

めぐみは駆け寄り声を掛けるが、誠司からの返事は無かった。

 

 

「誠司?誠司!!」




はい!如何だったでしょうか?


まさか1話分でここまで長くなるとは、思いませんでした。


原作ではめぐみが風邪を引きますが、今回は誠司に風邪を引かせました。


理由としましては、リクエストがあったのは勿論、私も誠司が風邪を引かせた方が後々面白いと思ったからです。


そして新たな幻獣拳使いのアイデアを提供して頂いた読者の方、ありがとうございました。


今後、3幹部の師匠として登場させていく予定です。


皆様もコロナに負けず、頑張って乗り切りましょう!


それでは次回!第28話もしくはアクセル・ビルド第2話でお会いしましょう!


それじゃあ、またな!

ゲキレンジャーの原作の話をハピネスチャージの1話より前に、加えようと思っています

  • ゲキレンジャー側での誠司の活躍が見たい!
  • 今のままで、充分
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