ハピネスチャージプリキュア 激獣拳使いの幼馴染み   作:ナツ・ドラグニル

45 / 49
明けまして、おめでとうございます!!


どうも、ナツ。ドラグニルです!!


年明けてから既に2週間経ってますが...そこはご了承ください...


年明けからずっと大掃除をしていたお陰で、部屋が綺麗になり小説を書く環境がようやく整いました。


新しいデスクとテーブルランプを買い、以前より小説書くペースが速くなったと思います。


さて、今回は原作の28話を元に作っております。


意外と面白く出来上がったので、楽しみにしてください。


では、早速作品をどうぞ


第34話 ハワイ上陸!アロ~ハプリキュア登場!

ブルースカイ王国にて、ドンと一体の怪人がクイーンミラージュ達は勿論、他の怪人たちにも内緒で密談していた。

 

 

「それじゃあ、行きましょう」

 

 

ドンの言葉に怪人は頷き、2人してその場から消える。

 

 

その様子を見ていた1人の影があった事も知らずに...

 

 

☆★☆★☆★

 

パリのエッフェル塔前。

 

 

マカロンをモチーフにしたサイアークと、パリのプリキュア『キュアアール』が立っていた。

 

 

しかし、キュアアールは既に傷だらけで巨大な筆を杖の代わりにしてようやく立っている状態だった。

 

 

「芸術の都、パリはこのメルシィプリキュアが!守って見せる!」

 

 

そう、宣言すると同時に羽根で飛び上がる。

 

 

「たぁ―――っ!!」

 

 

キュアアールは、筆をサイアークに向けて振りかざす。

 

 

しかし、左手のマカロンで簡単に受け止められてしまう。

 

 

「そんな!」

 

 

受けとめられた事に驚いたキュアアールは、反撃のサイアークの攻撃に対処できなかった。

 

 

「サイアーク!!」

 

「ああ――――っ!!」

 

 

右手のマカロンで殴り飛ばされたキュアアールは、墜落してしまう。

 

 

地面に倒れたキュアアールの前に、自身の武器である筆が落ちてきた。

 

 

「私1人の力じゃ...」

 

 

サイアークに手も足も出なかった事に、キュアアールは悔しそうに呟く。

 

 

右手を構えられ、目を瞑り頭を引くキュアアール。

 

 

そこに――

 

 

『いただきますとごちそうさま』

 

 

歌が聞こえ、キュアアールはハッと目を開け、サイアークは動きを止める。

 

 

「この歌は?」

 

 

キュアアールは、上を見上げる。

 

 

『笑顔が膨らむ合言葉♪幸せご飯で今日もハピネス!』

 

 

キュアアールは、エッフェル塔の鉄骨の上で歌うキュアハニーの姿を見つけた。

 

 

「彼女もプリキュア?あの歌声を聞いてると不思議と力が湧いてくる!」

 

「ボンジュール、私はキュアハニー。あなたの応援に日本から来たの。あと少しだよ、頑張って!」

 

「メルシー、キュアハニー」

 

 

キュアアールはレディー風に、キュアハニーに感謝する。

 

 

「サイアーク!!」

 

 

サイアークのパンチを、キュアアールは筆で受け止める。

 

 

さっきまでのキュアアールならまた吹っ飛ばされていたかもしれないが、キュアハニーに支援された今のキュアアールなら防ぐことも簡単だった。

 

 

しかし、援護はそれだけでは無かった。

 

 

ガアァァァァァァァッ!!

 

 

獣の雄叫びと共に、ライオンのエネルギー波がサイアークにぶつかりサイアークを吹き飛ばす。

 

 

キュアアールがエネルギー波が飛んで来た方に顔を向けると、そこには黒獅子の鎧を纏った理央の姿があった。

 

 

「今だ!!」

 

 

理央に言われ、キュアアールは止めの必殺技をサイアークに決める。

 

 

「パッソーアルカンシェル!!」

 

 

筆から放たれた虹色の光がサイアークに直撃し、浄化する。

 

 

サイアークを浄化したキュアアールは、ハニーの居た所を見る。

 

 

そこには、今の様子を嬉しそうな顔で見るハニーと腕を組んでいる理央の姿があった。

 

 

「皆さん!ご覧いただけましたでしょうか?ぴかりが丘が誇る歌うプリキュア、キュアハニーの世界的大活躍が海の向こうから続々と届いています」

 

 

場所は変わり、スタジオで今の戦いをスタジオで美代が中継していた。

 

 

「今や彼女は世界のキュアハニーなのです!」

 

 

スタジオに映る映像には、カメラに気付いたハニーがポーズを決めるところだった。

 

 

「そのキュアハニーと共に居る黒獅子理央!!その圧倒的な実力!!ますます目が離せません!!」

 

☆★☆★☆★

 

「ゆうゆう!!!」

 

 

めぐみの大声で、揺れる大使館。

 

 

「見たよ、プリキュアウィークリー!!何時の間に世界で活躍してたの?」

 

 

そう質問するめぐみの目は、キラキラと輝いていた。

 

 

「だいぶ前からかなー?」

 

「水臭いわねー。私達に一言言ってくれればいいのに」

 

 

照れ笑いするゆうこに、いおなは腰に手を当て不満げだった。

 

 

「本当だぜ、てゆうか何で理央は知ってたんだよ」

 

「僕がゆうこと理央に頼んだんだ。ゆうこなら、世界のプリキュア達のサポートや相談にも乗れると思ってね。理央にはそんなゆうこの手伝いを頼んだんだ」

 

 

誠司の質問に答えたのは、ゆうこでも理央でもなく、鏡から出てきたブルーだった。

 

 

「なんで理央にゆうこの手伝いを頼んだんだよ」

 

「もしサイアークが巨大になったら、ハニー1人では対処が難しいからね。理央に頼んだんだよ」

 

「まぁ、結局あれが巨大になるのは今の所は此処だけだがな。精々俺が出来るのはプリキュア達の援護する位だな」

 

 

その言葉を聞いて、ゴウは理央が行く必要があるのかと考えたが口には出さなかった。

 

 

「神様のお手伝いをさせてもらうと、たくさんのプリキュアとお友達になれるし...世界中のご馳走を食べることが出来るの!」

 

 

ウットリとするゆうこに、理央もうんうんと頷く。

 

 

心なしか、口の端に涎が見えていた。

 

 

「(それが目的か!!)」

 

 

ゴウが心の中で突っ込む。

 

 

「おお!さすがゆうゆう。まさに世界のキュアハニーって感じだね」

 

 

ゆうこが活躍してる事に、めぐみは嬉しそうにする。

 

 

「だめだめ!ゆうこは私達ハピネスチャージプリキュアのものなんだからね!誰にも渡さないもん!」

 

 

そう言って、ひめはゆうこに抱き着いた。

 

 

「ひめちゃん」

 

 

ひめのその様子を見て、ゆうこは嬉しそうにする。

 

 

「ロロー!!」

 

 

その場に、誠司達やめぐみ達の物でもない泣き声が響く。

 

 

光る鏡の中から、1体の妖精が出てきた。

 

 

その妖精は泣きながら、めぐみの顔に張り付いた。

 

 

めぐみは慌てて、顔から引き剥がす。

 

 

「なんじゃー?」

 

 

引き剥がした妖精の顔を見たリボンとグラサンは、揃って声を上げる。

 

 

『アロアロ!?』

 

 

「あ、ブルー様!アローハプリキュアが大変ロロ!!」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

「ハワイの2人に何かあったのかい?」

 

 

「とにかく大ピンチなんだロロ」

 

 

ブルーの質問に、アロアロは涙目で報告する。

 

 

「神様!私アロアロちゃんと一緒にハワイに行ってきます!!」

 

「ゆうこが行くなら、俺も行こう」

 

「ゆうこ...理央...」

 

「アローハプリキュアのために、そしてハワイ名物ロコモコを食べる為に!!」

 

 

私欲丸出しのゆうこに、黙る一同。

 

 

先程まで泣いていたアロアロまでもが、黙って見詰める程だった。

 

 

「分かった。それならゆうこ達にお願いするよ」

 

 

最後の言葉を聞かなかった事にしたのか、何故かそこはスルーをしたブルー。

 

 

「だめだめ!!1人でなんか行かせないよ!!ハワイのプリキュアにゆうこを取られちゃったらどうするの!!」

 

 

ひめはゆうこに抱き着いて、1人で行かせることを断固反対する。

 

 

「あたしだって、ゆうゆうと一緒に世界のプリキュアを助けたい!!」

 

 

めぐみも負けじとゆうこに抱き着き、その様子をゆうこは苦笑いするしか無かった。

 

 

「私はゆうこがどうやって世界のプリキュアをサポートしているのか、じかに見て見たいわ」

 

「それなら、みんなでハワイに行ってみる?」

 

『うん!』

 

「ええ!」

 

 

ゆうこの質問に、めぐみ達は2つ返事で引き受ける。

 

 

「理央も行くんだ、俺達ゲキレンジャーも力を貸すぜ!!」

 

『えぇ!!』

 

「そうだな!!」

 

「押忍!!燃えて来たぜ!!」

 

「決まりですわ!!ハピネスチャージプリキュア、ゲキレンジャー、海外出張ですわー!!」

 

 

誠司達も行くと決めた事で、リボンもはしゃぎ出す。

 

 

 

『かわルンルン!!』

 

 

めぐみ達はリゾートのプリカードを使い、変装をする。

 

 

「変装完了、でも...わざわざこんな格好しなくても」

 

「折角ハワイに行くんだから、とびっきりのオシャレをして行くのよー!!」

 

 

そう張り切るひめの後ろに、ハワイの砂浜にビッグウェーブ、そして輝く太陽が見えた気がした。

 

 

「それより、誠司達は変装しないの?」

 

「あのなぁ...ハワイは今、緊急事態なんだぞ。態々変装する必要ないし、戦う準備の方をした方が良いんじゃないのか?」

 

「ぶーぶー!!」

 

 

誠司の正論に、ひめは不満げに叫ぶ。

 

 

鏡の間へ移動した誠司達は、中央の鏡の前へと立つ。

 

 

「メレ、ぴかりが丘の事は任せるぞ」

 

「はい!理央様」

 

 

メレは元気よく返事をすると、なんと理央の頬にキスをした。

 

 

突然の出来事に、その光景を見ためぐみ達やランやリン、そして不満げに叫んでいたひめまでもが顔を赤らめる。

 

 

「無事を祈っております」

 

「あぁ」

 

 

素っ気なく返事をする理央だったが、その顔はめぐみ達同様赤くなっていた。

 

 

「もうあれって新婚夫婦の領域だよな」

 

「あぁ、さっさと結婚しろ」

 

 

2人の新婚夫婦のようなやり取りに、ゴウとケンは呆れる。

 

 

そしてその中で、さっきのやり取りとゴウ達の言葉の意味が分からなかった誠司は首を傾げる。

 

 

「あいかわらずだね誠司君は」

 

 

誠司の鈍感さに、ブルーは少し呆れる。

 

 

「そ...それじゃあお願いします」

 

 

仕切り直して、めぐみがブルーにハワイへとゲートを開くように頼む。

 

 

「鏡よ、彼女達をハワイへ」

 

 

ブルーの力で、中央の鏡が光り出す。

 

 

光の道を通って、誠司達はハワイへと移動する。

 

 

「アローハ!ハワーイ!」

 

 

光の道を抜け、ハワイへ到着したと同時にひめが元気よく挨拶する。

 

 

しかし...

 

 

ひゅ~

 

 

『ひー!』

 

 

風の一吹きで、寒がるめぐみ達。

 

 

「ハワイって暑いんじゃないのぉ?」

 

 

めぐみの最も疑問に、誠司は辺りを見渡した。

 

 

「なんだよこれ...海だけじゃなく、植物まで凍ってやがる」

 

 

ハワイと言えば常夏をイメージするが、ヤシの木やハイビスカス、そして綺麗な海までもが凍り付いた氷の世界へと変貌していた。

 

 

「ここここ、これじゃまるで南極よー」

 

 

寒さに震えるめぐみ達だったが、ここでひめがある事に気付いた。

 

 

「って!!誠司達もう変身してるし!!」

 

 

誠司達が既にゲキレンジャーに変身している事に、ひめが突っ込みを入れる。

 

 

「変身しとけば、少しは寒さがマシになるからな」

 

 

『ずるーい!!!』

 

 

誠司の言葉に、めぐみ達が非難する。

 

 

「ハワイは今、プリキュアが幻影帝国に負け続けたせいで半分が氷漬けにされたんだロロ」

 

「そんな...」

 

「まじかよ...」

 

 

アロアロの説明に、誠司達は言葉を失う。

 

 

ドォォォォォォン!!という地響きが聞こえ、全員が構える。

 

 

ゲキレッド達が現れた場所からそんなに離れていない場所に、ファイヤートーチをもったサイアークと戦う2人のプリキュアの姿があった。

 

 

「ハワイのプリキュア?」

 

「キュアサンセット!キュアウェーブ!」

 

 

めぐみの質問に、アロアロが叫ぶように2人の名前を呼ぶ。

 

 

「サンセット、慎重に」

 

「そんなんじゃ、このハワイを取り戻せない!」

 

 

長い巻きスカートと大きな花の髪飾りが特徴のオレンジ色のプリキュア『キュアサンセット』と、大きなシニョンが特徴の水色のプリキュア『キュアウェーブ』。

 

 

その2人が言い争いをしながら、サイアークと戦っていた。

 

 

「はぁっ!!」

 

 

サイアークに向けて、突撃するキュアサンセット。

 

 

「サイアーク!!」

 

 

足元を狙ったファイヤートーチの攻撃をジャンプで回避し、パンチやキックを繰り出すが全てファイヤートーチで防がれてしまう。

 

 

「サイアーク!!」

 

 

サイアークのカウンターパンチを、サンセットの前にウェーブが立ちはだかる事で受け止めるが、結局2人共殴り飛ばされてしまう。

 

 

「ウェーブ、余計な事しないで!」

 

「サンセットが考えも無しに突っ込んでいくから」

 

 

ウェーブの返す言葉に、サンセットはキッと睨みつける。

 

 

「モーメモメー!揉め事は最高ねー」

 

 

その2人の様子を、ダンス講師風の衣装を着たオカマ男が笑いながら見ていた。

 

 

「サイアーク!!」

 

 

サイアークがファイヤートーチを振るい、火球が2人に向けて放たれた。

 

 

「不味い!!行くぞ理央!!」

 

「ああ!!」

 

 

ゲキレッドと理央は2人を助ける為に、技を構える。

 

 

「ゲキワザ!!砲砲弾!!」

 

「リンギ!!剛勇吼波!!」

 

 

ゲキレッドが放った技が炎を弾き、理央が放った技がサイアークを吹き飛ばす。

 

 

サンセット達はそこでようやく、ゲキレンジャー達の存在に気付いた。

 

 

「ちょっとー、モーメモメ。何よあんた達」

 

「日本から来た助っ人だ!!」

 

「ふ~ん、貴方達がゲキレンジャーねぇ~。これで少しは面白くなりそうね、け~どもうそろそろお肌のケアの時間なの~。また今度ね~バイバ~イ」

 

 

そう言いながら、投げキッスをする。

 

 

それを見た男性陣は、ゾクゾクと背中に寒気が走った。

 

 

「待ちなさいマダムモメール!!まだ私達は負けてないわ!!」

 

 

その場を去ろうとするオカマ男『マダムモメール』を、サンセットが止める。

 

 

「ふん、サンセットー私に勝ちたいならその情けない妹をどうにかしなさいよ。あなた1人の方が大分マシになるわ」

 

 

言われたウェーブはしょんぼりとし、聞いたサンセットもムッとする。

 

 

「足手まといはさっさと切り捨てるのね、じゃあ今度こそ行くわ。またモメモメ、楽しませて頂戴ねー!」

 

 

空中に浮遊後、マダムモメールはテレポートで今度こそいなくなった。

 

 

「オハナ!オリナ!」

 

 

2人の本来の名前を叫びながら、アロアロは2人に駆け寄る。

 

 

その後ろをゲキレッド達もついていく。

 

 

「アロアロ?」

 

 

知らない人たちを連れたアロアロに、サンセットは不思議そうな顔をする。

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

場所は変わり、誠司達はアロ~ハプリキュアの2人が住んでいる家に訪れていた。

 

 

「日本のプリキュアとスーパー戦隊が、わざわざ助けてくれたロロ!!」

 

 

アロアロは、嬉しそうに誠司達を紹介する。

 

 

「初めまして、私達はハピネスチャージプリキュアっていいます」

 

「俺達は獣拳戦隊ゲキレンジャーだ、宜しくな」

 

 

プリキュアを代表してめぐみが、ゲキレンジャーを代表して誠司が2人に挨拶する。

 

 

「別に私達は助け何か頼んでないわよ」

 

「オ、オハナ...何もそんな言い方しなくたって」

 

 

サンセットであるオハナの棘のある言い方に、ウェーブであるオリナが咎める。

 

 

そんなオハナの様子に、誠司達は困り顔になりいおなだけはその2人を厳しい顔で見ていた。

 

 

「うへ、2人は姉妹でプリキュアなんだよね」

 

「妹じゃなかったらオリナと一緒になんて戦わないわ」

 

 

めぐみの質問に、オハナは冷たく返答しオリナはその言葉で半泣きになる。

 

 

「いつもウジウジ考えて、あたしの足を引っ張ってばかりなんだから」

 

 

嫌味を言うオハナに我慢が出来なかったのか、オリナも反論する。

 

 

「私は、よく考えて戦っているだけだよ!オハナみたいに単純じゃないの」

 

「何よそれ!」

 

 

オリナの反論に怒るオハナ、睨み合う両者。

 

 

「2人共ケンカしちゃダメロロ!」

 

 

その2人の間に、割って入るアロアロ。

 

 

「ダメロロ...」

 

 

ポロポロと涙を流すアロアロに、オハナは顔を背け、オリナは俯く。

 

 

ここでいおなとケンが我慢できず、立ち上がった。

 

 

「ちょっとあなた達、妖精を泣かせるプリキュアなんて最低よ」

 

「あぁ、俺も我慢出来ねぇ!!言わせてもらうがな!!わざわざ助けに来たってのに何だその態度は!!」

 

「だから最初から助け何て求めてないって言ってるでしょ!!」

 

「そうよ!!日本の人達は黙ってて!!」

 

 

いおなとケンの言葉に、オハナとオリナが反論する。

 

 

「な、あのねー!?」

 

「何だとテメェこの野郎!!?」

 

 

2人の言葉に、さらにムッとするいおなとケン。

 

「もうストップストップ―!!」

 

「ここは一旦落ち着いてー」

 

 

あまりの出来事に、めぐみとひめが4人の間に入り仲裁する。

 

 

「お前も落ち着け!」

 

「気持ちは分かるが、熱くなったら話も出来ないだろうが!」

 

 

誠司とゴウが、今にも掴みかかりそうなケンを2人掛りで羽交い絞めにして抑える。

 

 

何か言おうとしたオハナとオリナの口に、ハニーキャンディが放り込まれる。

 

 

放り込んだのは勿論、ゆうこだった。

 

 

自身もハニーキャンディを食べ、大きなバスケットを取り出した。

 

 

「あのね、私日本から美味しいご飯を持ってきたの。まずはみんなでお昼ご飯にしましょ!」

 

『ごはん?』

 

 

2人がきょとんとする中、ゆうこがニッコリと笑いご飯の準備をする。

 

 

「ジャジャーン!!おおもりご飯特製仲良しスペシャルです!!」

 

 

ゆうこが紹介するお弁当は、エビフライや唐揚げ、出汁巻き玉子等美味しい料理が並んでいた。

 

 

「召し上がれー」

 

「わあ!まさかハワイでおおもりご飯が食べられるなんてー」

 

「あぁ、どれも美味そうだな!!」

 

 

おおもりご飯のご飯が食べられる事に、めぐみと誠司は素直に喜ぶ。

 

 

「ね、いおなも一緒に食べよ」

 

「じゃあ少しだけ」

 

 

ひめに誘われ、いおなも不満そうにしながらも頷く。

 

 

めぐみがロールキャベツ、ひめがソーセージ、いおなが出し巻き玉子を食べる。

 

 

『おいしー』

 

「おー!」

 

 

美味しそうに食べるめぐみ達に、オハナとオリナはあんぐりとする。

 

 

「本当に美味いな!!」

 

「美味しい!!」

 

 

誠司やランは勿論、先程まで不機嫌だったいおなやケンまでも笑顔で料理を食べていた。

 

 

「2人共食べてみて、とっても美味しいから」

 

 

2人に勧めるゆうこにオハナとオリナも、エピフライを食べる。

 

 

『リアリー!!美味しい!!』

 

 

ぱあっと2人は笑顔になり、顔を見合わせる2人。

 

 

しかし、ふと我に返りそっぽを向く。

 

 

「おいしいご飯を一緒に食べると、ケンカなんか忘れて笑顔になっちゃうよね」

 

 

ゆうこの言葉を証明するかのように、いおなとケンは目を輝かせながら黙々とご飯を食べていた。

 

 

その様子を見て、諦め顔で俯く2人。

 

 

横目でお互いを見た2人は、目が合うとまた顔を逸らす。

 

 

「お腹いっぱいになったら、ハワイのお話聞かせてくれる?」

 

 

ゆうこにそう言われ、オハナとオリナはゆっくりと頷いた。

 

 

その様子を見ていた誠司達は、改めてブルーがゆうこを選んだ事が正しかったと実感した。

 

 

「私達、マダモメールがハワイに来てからまだ一度も勝ててないの」

 

 

そこでようやく、オハナが自分達の現状を明かす。

 

 

「ハワイが氷の世界にされていく内に、ケンカも多くなっちゃって」

 

「大切な場所がこんな風にされたら、誰だって辛いもの」

 

 

ゆうこの言葉に、オハナとオリナは泣きそうになる。

 

 

「で?お前達はこれからどうするんだ?」

 

 

理央の質問に、オハナとオリナは答える。

 

 

「私は、モメールに勝ってハワイを元の姿に戻したい!!みんなが自然と笑顔になれる、あの太陽が好きだから」

 

「私も、あのキラキラ輝く優しいハワイの海に戻したい!!」

 

 

話を聞いた理央は、軽く微笑みながら2人に告げる。

 

 

「お前達は考える事が一緒なんだな」

 

 

理央の言葉に、オハナとオリナはきょとんとする。

 

 

「そうだな、オハナもオリナもこのハワイが大切なんだろ。だったらもう一度2人で戦う事が出来る筈じゃないのか」

 

 

理央の言葉に同調した誠司が、そう2人に告げる。

 

 

「俺達ゲキレンジャーも、ハピネスチャージプリキュアも手を貸すぜ」

 

 

誠司の言葉に、めぐみ達全員が頷く。

 

 

誠司達の意志を受け取り、頷く2人。

 

 

「オリナ、色々とゴメンね」

 

「ううん、私こそごめんなさい」

 

 

ここでようやく、2人の気持ちが1つとなるのだった。

 

 

「2人共一緒に頑張ろうね」

 

 

2人の肩に手を置き、3人はニッコリと笑い合う。

 

 

「うへぇ~、よかったロロー」

 

 

ようやく2人が仲直りした事に、アロアロは涙目になりながら嬉しそうにする。

 

 

「へっ、世界のキュアハニーはだてじゃないぜ」

 

「でもなんだかゆうこが遠くに行っちゃった気がするな」

 

「そんなことないよ、みんなに優しいのがゆうゆうなんだから」

 

 

みんなが和んでる中、場違いな叫び声が聞こえる。

 

 

「ちょっとモメモメー!!」

 

 

聞き覚えのある声を聞き、全員が外に出る。

 

 

するとそこには、大勢のチョイアークと2体のサイアークを引き連れたマダムモメールがいた。

 

 

「もう!!私の大好きなモメモメの香りが消えちゃってるじゃないのよ!!」

 

 

鼻をクンクンとしながら、そう怒り奮闘に叫ぶマダムモメール。

 

 

「もうこれ以上、私達の大好きなハワイをあなたの好きにはさせない!!」

 

「オハナの言う通りだ!!俺達が居る限り、お前達の好きにはさせないぞ!!」

 

 

誠司がめぐみ達の方に視線を向けると、全員誠司に向かって頷く。

 

 

反対の方に立つオハナとオリナの方に視線を向けると、他の皆同様2人も頷く。

 

 

 

 

 

「行くぞ!!!」

 

 

 

 

誠司の合図で、全員が変身アイテムを構える。

 

 

『たぎれ!!ケモノの力!!』

 

「響け!!ケモノの叫び!!」

 

「研ぎ澄ませ!!ケモノの刃!!」

 

「臨獣ライオン拳!!」

 

 

 

『ビースト・オン!!!』

 

「臨気凱装!!!」

 

 

 

 

 

『かわルンルン!!』

 

 

『プリキュア!!くるりんミラーチェンジ!!』

 

「プリキュア!!きらりんスターシンフォニー!!」

 

 

アロ~ハプリキュア達も含め、全員が変身する。

 

 

「赤い夕陽は明日への誓い!!キュアサンセット!!」

 

「寄せて返す、悠久の調べ!!キュアウェーブ!!」

 

『南国に輝く2つの光、アロ~ハプリキュア!!』

 

 

 

 

「世界に広がる、ビックな愛!!キュアラブリー!!」

 

「天空に舞う、蒼き風!!キュアプリンセス!!」

 

「大地に実る、命の光!!キュアハニー!!」

 

「夜空に煌めく、希望の星!!キュアフォーチュン!!」

 

『ハピネス注入!!』

 

『幸せチャージ!!』

 

『ハピネスチャージプリキュア!!』

 

 

 

「身体に漲る、無限の力!!アンブレイカブル・ボディ!!ゲキレッド!!」

 

「日々是精進、心を磨く!!オネスト・ハート!!ゲキイエロー!!」

 

「技が彩る、大輪の花!!ファンタスティック。テクニック!!ゲキブルー!!」

 

「紫激気!!俺流!!我が意を尽くす!!アイアン・ウィル!!ゲキバイオレット!!」

 

「才を磨いて、己の未来を切り開く!!アメイジング・アビリティ!!ゲキチョッパー!!」

 

「猛き事、獅子の如く!!強き事、また獅子の如く!!我が名は黒獅子・理央!!」

 

 

「燃え立つ激気は、正義の証!!」

 

『獣拳戦隊ゲキレンジャー!!!』

 

 

 

今ここに、ハワイを守る為に12人の戦士が並び立つ。

 

 

「ハピネスチャージ!?ゲキレンジャーだけでなく、日本のプリキュアまで...」

 

 

マダムモメールが驚く中、チョイアーク達がゲキレッド達に襲い掛かる。

 

 

『チョイー!!』

 

「はぁ!!」

 

チョイアークの攻撃を裏拳で退け、吹き飛ばす。

 

 

「やぁぁぁぁ!!」

 

 

チョイアークを蹴り飛ばしたウェーブの前に、サイアークが立ちはだかる。

 

 

構えるサンセットとウェーブの2人、サンセットはジャンプし、ウェーブはそのまま突っ込む。

 

 

サンセットはジャンプからのパンチを繰り出すも、ファイヤートーチで防御される。

 

 

サンセットに続き、ウェーブもハイキックをするも空振ってしまう。

 

 

「サイ...アーク!!」

 

 

ファイヤートーチを横薙ぎするだけで、2人を殴り飛ばすサイアーク。

 

 

『きゃあっ!!』

 

 

着地する2人は、自分達の攻撃が簡単にいなされた事で悔しそうに歯を食いしばる。

 

 

「プリキュア!!ハニーリボンスパイラル!!!」

 

 

空中から、ハニーがリボンで数体のチョイアークを拘束する。

 

 

「お願いレッド!!」

 

「おう!!スーパービースト・オン!!!」

 

 

ゲキレッドはスーパーゲキクロウを使用し、スーパーゲキレッドへと変身する。

 

 

スーツのダクトから噴出した過激気によって上空へと飛翔し、チョイアークとの距離を一気に縮めた。

 

 

「ゲキワザ!!スーパータイガー撃!!!」

 

 

地面に叩きつける様に、拘束されたチョイアークへとスーパーゲキクロウを撃ちつける。

 

 

 

 

 

ゲキレッドが数体のチョイアークを倒す中、別のチョイアークがゲキイエローに突撃する。

 

 

「はぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

ダダダダダダッと多数の正拳突きを放ち、突撃してきたチョイアークを圧倒する。

 

 

「頼んだわよ!!ラブリー」

 

「うん!!」

 

 

ゲキイエローに応え、ラブリーが動く。

 

 

『かわルンルン!!』

 

「プリキュア!!くるりんミラーチェンジ!!チェリーフラメンコ!!」

 

 

ラブリーは、チェリーフラメンコへとフォームチェンジする。

 

 

「プリキュア!!パッションダイナマイト!!」

 

フラメンコのダンスを舞い、ラブプリブレスを叩く。

 

 

ラブリーの周りに、炎が渦を巻き始める。

 

 

「オ・レ!!!」

 

 

ラブリーの掛け声で渦を巻いていた炎が爆発し、チョイアーク達を吹き飛ばす。

 

 

 

 

 

「ハワイと言ったら、これで決まりですわー!!」

 

 

そう言って、リボンはプリンセスにプリカードを投げ渡す。

 

 

「サンキューリボン!!ナイースチョイ―ス!!」

 

『かわルンルン!!』

 

「プリキュア!!くるりんミラーチェンジ!!マカダミアフラダンス!!」

 

 

プリンセスは、マカダミアフラダンスへとフォームチェンジする。

 

 

「プリキュア!!ハワイアンアロハロエ!!」

 

 

ラブプリブレスを叩く事で、敵と共にフラダンスを舞い踊り、ゆったりとした気分にさせる事で油断させる。

 

 

キッスを投げた後、チョイアーク達は白く浄化され天へと昇っていく。

 

 

「サイア~ク...」

 

 

プリンセスと共に、サイアークもフラダンスを踊っている。

 

 

「はふ~、本場ハワイのフラダンスは最高ですわ」

 

 

フラダンスを踊っていたのは敵だけでなく、リボンとぐらさんまでもがうっとりとしながら踊っていた。

 

 

「ブルー!!決めちゃって!!」

 

「分かったわ!!」

 

 

ゲキブルーはゲキファンを取り出し、高々と宣言する。

 

 

「今度は私が、綺麗な舞を見せてあげる!!!」

 

 

2枚のゲキファンを使い、フラダンスを踊って油断しているサイアークと一緒に空高くへと舞い上がる。

 

 

「ゲキワザ!!昇昇舞!!!」

 

 

空へと舞い上がったゲキブルーは、縦横無尽に飛び回りサイアークを攻撃する。

 

 

「はぁっ!!」

 

 

攻撃しているにも関わらず、その動きはまるで演舞のようだった。

 

 

「ブルー!!凄い綺麗ですわ」

 

 

2枚のゲキファンを器用に使い、空を舞うゲキブルーはサイアークに止めをさす。

 

 

「ゲキワザ!!宙宙斬!!」

 

「サイ...アーク...」

 

 

2枚のゲキファンに激気を集め、サイアークを切り裂く。

 

 

 

 

 

「俺も負けてられないな!!」

 

 

皆の活躍を見て、ゲキチョッパーは気合を入れる。

 

 

ゲキチョッパーに向けて、大勢のチョイアークが迫って来る。

 

 

「サイブレードフィンガー!!捻捻弾!!」

 

『チョイ―!!?』

 

 

サイブレードフィンガーの指先から打ち出された激気弾が、チョイアーク達を襲う。

 

 

「まだだ!!サイブレードカッター!!」

 

 

ゲキチョッパーはブレードを返し、サイブレードカッターへと変形させる。

 

 

「鋭鋭刀!!」

 

 

勢いよく振り下ろされたサイブレードカッターが、チョイアークを一刀両断する。

 

 

「よっしゃー!!後は頼んだぜ!!フォーチュン!!」

 

「OK!!チョッパー!!」

 

 

引き受けたフォーチュンは、必殺技を決めに行く。

 

 

「星の光を聖なる力に!!フォーチュンタンバリン!!」

 

 

掛け声と共に、フォーチュンタンバリンを召喚した

 

 

「プリキュア!!スターライトアセンション!!」

 

 

タンバリンを舞い踊り、紫色の鎖と星を纏った金色の閃光波がチョイアーク達を襲う。

 

 

『チョイ―......』

 

 

スターライトアセンションで、多くのチョイアークが浄化される。

 

 

 

 

また、別の場所ではゴウと理央のタッグで戦っていた。

 

 

「ゲキワザ!!狼狼蹴!!」

 

 

高速回転で威力を高めた右足で、チョイアークの延髄を蹴り込む。

 

 

「烈蹴拳!!」

 

 

臨気を脚に込め、超高速で強力な回し蹴りをチョイアークに放つ。

 

 

「さっさと決めるぞ!!理央!!」

 

「ああっ」

 

 

バイオレットが青紫激気を纏う事で、ゴングチェンジャーがゴングチェンジャーブルーへと変化する。

 

 

「轟け!!ケモノの叫び!!ビースト・オン!!」

 

 

掛け声と共に、ゴングを鳴らすことで青紫激気がスーツとなり、ゲキブルーバイオレットへと変身する。

 

 

「リンギ!!剛勇吼波!!」

 

 

理央から撃ち出された剛勇吼波に向かって、ブルーバイオレットが走り出す。

 

 

「行くぜ!!」

 

 

ブルーバイオレットが剛勇吼波を脚で蹴り、青紫激気を送り事によって理央の臨気に混ざる事で威力を増す。

 

 

『合技!!剛勇狼弾(ごうゆうろうだん)!!』

 

 

ガッアァァァァァァァァァァッ!!!

 

 

2つの気が交わったエネルギー波が、チョイアーク達を襲う。

 

 

ドッガァァァァァァァン!!

 

 

「チョイ―...」

 

 

2人の必殺技を受け、残っていた最後のチョイアーク達が浄化される。

 

 

ゲキレンジャーとハピネスチャージの戦いを見て、アロ~ハの2人はその戦いぶりに驚く。

 

 

「凄い」

 

「どうしてあんな戦い方ができるの」

 

「2人にもきっと出来るロロ、アロアロは信じてるロロ」

 

 

泣きそうになりながらも、アロアロは2人を真っ直ぐ見つめていた。

 

 

『アロアロ...』

 

 

アロアロの言葉に、2人も泣きそうになる。

 

 

「あんた達には無理よ。サイアーク、先に2人をやっておしまい」

 

 

マダムモメールの命令を受け、最後の1体となったサイアークがアロ~ハプリキュアの2人を襲う。

 

 

構えるサイアーク、すると木の棒に火が灯りファイヤートーチになる。

 

 

そして、ファイヤートーチを回転させる。

 

 

驚いて見てる2人に、ファイヤートーチを投げるサイアーク。

 

 

「サンセット!!」

 

 

狙われたサンセットを突き飛ばし、身代わりとなって直撃する。

 

 

「ウェーブ!!」

 

 

駆け寄るサンセット、倒れるウェーブを抱きかかえる。

 

 

「何で無茶したのよ!?」

 

 

半ば怒りながらも質問するサンセットに、ウェーブは静かに答える。

 

 

「うう...そんなの、お姉ちゃんだからに決まってるじゃない」

 

「ウェーブ...」

 

 

ウェーブの言葉に、サンセットは涙を浮かべ抱きしめる。

 

 

そこに、マダムモメールの高笑いが響く。

 

 

「情けないわねー、だからダメな妹何て切り捨てろって言ったのよ」

 

「妹を悪く言わないで!!」

 

 

馬鹿にするマダムモメールだったが、まさか反論されるとは思わなかったのかあんぐりとする。

 

 

「この子は、いつもウジウジして頼りない所もあるけど、いつも私を支えてくれる大切な妹なんだから!!」

 

「サンセットだって、いつも考えなしに動くしワガママばっかりだけど、私の大好きなお姉ちゃんだよ」

 

 

にっこりと笑い合う2人に、我慢が出来ずイライラするマダムモメール。

 

 

「何よあんた達!!なんでそんな仲良くなっちゃったわけ?」

 

「キュアハニー達が教えてくれたの、私達の守りたいものは一緒なんだって!!」

 

「その為にも2人で力を合わせるって決めたの」

 

 

2人の言葉が気に食わなかったのか、マダムモメールは喚き散らす。

 

 

「あたしわねー、ケンカだらけの世の中にしたいのよ!!皆が憎み合う冷たい世界に!!もっともめちゃいなさいよ!!」

 

「私は揉め事は嫌いよ!!」

 

 

ハニーは、アロ~ハプリキュアの2人の隣に立って叫ぶ。

 

 

「あなたは多くのものを凍らせるうちに自分自身の心まで冷たくしてしまったのね」

 

「何よ小娘が!!生意気ね!!」

 

 

そして今度は、理央が一歩前に出てハニーの横に並ぶ。

 

 

「確かにお前の言う通り、人は時には喧嘩する。それによって取り返しのつかない事を仕出かしてしまう愚かな生き物だ」

 

 

理央のその言葉は、かつて世界に恐怖を齎せていた自分自身に向けた言葉だった。

 

 

「理央...」

 

「あら?良く分かってるじゃない。あなたとは気が合いそうね」

 

 

理央の言葉に、ゲキレッドは悲しそうに見つめ、マダムモメールは自分と同じ考えを持つ人間が現れたと思い喜ぶ。

 

 

「だがな!!たとえ大きな過ちを犯してしまったとしても、互いの事を分かり合い強い絆を得る事が出来る!!この俺の様にな」

 

 

最後はゲキレッド達の方に視線を向ける理央、それに対してゲキレッド達は大きく頷いて肯定する。

 

 

「何よ!!他にも仲間が出来ると思って喜んだのに!!サイアーク!!お仕置きしちゃって!!」

 

 

マダムモメールの命令に、やる気満々の2体のサイアーク。

 

 

2体のサイアークは棒に炎を灯し、2本のファイヤートーチを理央に向かって投げ飛ばす。

 

 

「臨気王凱装!!」

 

 

獅子黒刀を召喚し、黒獅子王へと変身する。

 

 

「リンギ!!獅子一閃!!」

 

 

刀身に黒と黄色が入り混じったエネルギーが纏い、横一線に切り付けた。

 

 

刀身が長くなり、飛んで来たファイヤートーチを全て弾く。

 

 

「ハニーヒーリングリズム!!」

 

 

その間に、ハニーがアロ~ハプリキュアを回復させる。

 

 

「凄い!!」

 

「身体中に力が漲って来る!!」

 

 

自身の力が回復しただけでなく、力が漲って来ることに2人は驚く。

 

 

「さぁ、2人の力でハワイを取り戻して!!」

 

「今回は俺も手を貸してやる!!」

 

『うん!!』

 

 

ハニーと理央の言葉に、2人は力強く頷く。

 

 

理央は獅子黒刀を両手で持ち、頭上に掲げる。

 

 

「はぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 

理央の気合と共に、獅子黒刀の刀身にさっきよりも多くのエネルギーが纏い巨大な大剣へと姿を変える。

 

 

「リンギ!!獅子断斬!!!」

 

 

振り下ろされた巨大な大剣が、サイアークを一刀両断する。

 

 

「サ...サイアーク...」

 

 

圧倒的な力に呑まれ、サイアークは浄化される。

 

 

「私達も行くよウェーブ!!」

 

「OK!!サンセット!!」

 

 

サンセットの左掌にウェーブは右掌を合わせて、背中をくっつける。

 

 

「ハワイの精霊達よ」

 

「プリキュアに力を」

 

 

無数のオレンジと青の光が、上から2人に降り注ぐ。

 

 

「プリキュア!!ハワイアンリノアフア!!」

 

 

合わせていた掌を前に向け、光のクローバーがサイアークに向けて放たれる。

 

 

光のクローバーが命中したサイアークは、中に閉じ込められる。

 

 

『アロ~ハ』

 

「ごくら~く...」

 

 

その言葉を合図に、サイアークは光に包まれ浄化される。

 

 

「やったロロ!!」

 

 

初めて勝てた事に、アロアロは喜ぶ。

 

 

「すっごーい!!」

 

「アロ~ハプリキュアめちゃくちゃ強いじゃん!!」

 

 

ラブリー達も勝てた事に喜び、言葉が無いながらもハニーと理央も満足そうだった。

 

 

「う――っ!!!」

 

 

悔しそうに、ハンカチを噛んでるマダムモメール。

 

 

「次こそは、ハワイをカッチンコッチンにしてやるんだから!!」

 

 

そう言い残し、マダムモメールはテレポートで逃亡した。

 

 

マダモメールが姿を消すのと同時に、今まで凍っていたハワイが元の姿を取り戻す。

 

 

「うーん、やっぱこれでこそハワイよねー」

 

 

☆★☆★☆★

 

 

夕方になり、誠司達は姉妹の家の前でハワイ名物『ロコモコ』を味わっていた。

 

 

「ロコモコリアリー」

 

「ハンバーグと目玉焼きを引き立たせる、このグレービーソースが最高ね!!」

 

 

ロコモコの美味しさに、口にソースを着けながらウットリとするひめ。

 

 

その横で、レビューをするゆうこ。

 

 

「はふ~、これはポップなサイコロのパワーを感じるですわ!!コチョコチョしてくださいな」

 

「はい、コチョコチョ~」

 

 

鼻を突きだすリボンに、ゆうこがくすぐる。

 

 

「は...は...ハッピション!!!」

 

 

リボンのくしゃみと同時に、ピエロのプリカードが生まれた。

 

 

 

ロコモコを堪能した誠司達は、オハナとオリナと別れの挨拶を済ませる。

 

 

「ゆうこ、誠司、理央さん、ありがとう。今回は貴方達のお陰でオリナと仲直りできた」

 

「これからは、オハナと2人でハワイを守っていくわ」

 

「どういたしまして、私もこんな素敵な景色を見ながらロコモコを食べる事が出来て、幸せ増量大盛りでした」

 

「何かあればまた俺達を呼んでくれ、いくらでも力を貸すぜ」

 

「今のお前達なら、必要ない事かもしれないけどな」

 

 

感謝する2人に、誠司達はそう返す。

 

 

「うん、プリキュアに国境は無しだね」

 

「ゆうこが世界で活躍してる理由がよく分かったわ」

 

 

誠司達から少し離れた場所で見ていためぐみ達は、ゆうこの凄さを改めて実感した。

 

 

「Oh my ハニー!!やっぱり遠くに行っちゃうのね」

 

 

そう残念がるひめに、いつの間にか近づいてきていたゆうこが話しかける。

 

 

「ひめちゃんたら酷いな~、私はこれからもずーっとハピネスチャージプリキュアだよ!!」」

 

 

そうニッコリと笑うゆうこに、ひめは抱き着く。

 

 

「ゆうこ~!!」

 

 

 

 

そしてその様子を、鏡を使ってみていたブルー。

 

 

「ハピネスチャージプリキュアは、常に僕の予想超えて成長していく。彼女達になら目覚めさせる事ができるかもしれない...大いなる力、シャイニングメイクドレッサーを」

 

 

そう言うブルーの手には、アクシアが抱えられていた。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

場所は変わり、逃亡を果たしたマダムモメールは自身のアジトに向かっていた。

 

 

「もう!!アロ~ハプリキュア!!揉めてないなんて詰まらないじゃないの!!」

 

 

そう愚痴りながら、マダムモメールはアジトの中に入ろうとする。

 

 

「あら?」

 

 

しかしそこで、扉の鍵が開いている事に気付く。

 

 

「あたしったら、開けっ放しで出かけちゃったのかしら」

 

 

鍵が開いていた事に、自分のミスだと思い込んだマダムモメールはそのまま中に入って行った。

 

 

日が落ちているせいで、下に降りる階段が何処か不気味に見えるマダモメール。

 

 

階段を降りて部屋に入ると、パチっと部屋の電気のスイッチを入れたマダムモメール。

 

 

「なっ!!?」

 

 

電気が着いた事によってようやく、フードを被った謎の人物がワインを片手に座っている事に気が付く。

 

 

「誰よアンタ!!てかっ!!それあたしのワインよ!!返しなさいよ!!」

 

 

マダムモメールは人の家に勝手に入っただけでなく、自分のワインを飲んでいる愚か者に近付き制裁を加えようとする。

 

 

「ッ!!!」

 

 

しかし、突如フードの男から放たれた異様なオーラに足がすくんでしまう。

 

 

「おやおや、帰りが遅かったですね...ミスマダムモメール」

 

 

謎の男から話しかけられるが、マダムモメールは心臓を直接握られたような感覚に陥ってしまう。

 

 

「あ...あん..た...な...なに...ものよ...」

 

 

息が出来ない状態に陥りながらも、マダムモメールは何とか振り絞り質問する。

 

 

「私の名前はドン、ミラージュ様の協力者です」

 

「その...協力者が...私に..何の用...よ...」

 

 

マダモメールの質問に、ドンはフードから覗かせる口元をニヤリと歪ませる。

 

 

「簡単な事ですよミスマダムモメール、君を処分する為にきました」

 

 

意味が分からず、呆然とするマダムモメールだったが直ぐに正気を取り戻した。

 

 

「何で私が消されなきゃいけないのよ!!!」

 

「ふふふ、直ぐにお分かりにますよ」

 

 

その言葉を合図に、マダムモメールの後ろ...さっきまで自分が降りてきた階段から足音が聞こえる。

 

 

マダムモメールが階段に視線を向けると、そこには階段を降りてくるミラージュの姿があった。

 

 

「ミラージュ様!!?」

 

 

マダムモメールの目の前にいるのは、間違いなく自身の主人であるミラージュ本人だった。

 

 

「ミラージュ様!!私を消すってどういう事なんですか!?」

 

 

ミラージュは冷たい目をマダムモメールに向けて、質問に答える。

 

 

「マダムモメール、貴女はもう用済みなのよ」

 

 

ミラージュの言葉に、マダムモメールは愕然とするがミラージュの話はまだ終わっていなかった。

 

 

「後はドンさm...ドンに任せるわ」

 

「分かりました、ミスミラージュ様」

 

 

そう言うと、ドンはマダムモメールの前に立つ。

 

 

「可哀想だけどミス...いやミスター...まぁどちらでも良いですか、君はもう終わりですかね」

 

 

可哀想という言葉とは裏腹に、ドンは嬉しそうに近づいてくる。

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!サイアーク!!!」

 

 

恐怖に染められたマダムモメールは、叫びながらその場にサイアークを召喚する。

 

 

ドッガァァァァァァン!!!

 

 

4体のサイアークが天井を壊し、現れる。

 

 

「サイアーク!!!私が逃げる間の時間稼ぎをしなさい!!!」

 

 

そう命じたマダムモメールは、目の前にいたミラージュを突き飛ばしその隙をついて階段を駆け上がる。

 

 

サイアークは棒に火を灯し、ドンに攻撃を仕掛けようとする。

 

 

ミラージュが直ぐにドンの前に移動し、サイアークに攻撃しようとする。

 

 

しかし、それをドンがミラージュを自身の後ろへと下がらせて止める。

 

 

「無用ですよ」

 

 

棒がドンに当たる僅かな時間に、サイアークに向かって軽くふ~っと息を吹いた。

 

 

たったそれだけの動作で、旋風が発生して4体のサイアークを刻み込む。

 

 

サイアークを刻み込んだ旋風は、そのまま上空へと伸びる。

 

 

4体のサイアークはある程度の高度まで飛ばされると、旋風が止みそのまま落下する。

 

 

落下するサイアーク達が見た光景は、自分達に迫る自身よりも大きな口だった。

 

 

その口が閉じた瞬間、サイアーク達の意識は無くなった。

 

 

グシャ、クチャ、クチュと咀嚼音だけが残り、ゴックンと呑み込む音が聞こえる。

 

 

「お見事です、ドン様」

 

 

ドンに近付いたミラージュは、膝を突き頭を下げる。

 

 

「もう元に戻って良いですよ、ロス君」

 

「はっ!!」

 

 

ドンの許可を得たその人物は、ミラージュの姿から怪人へと姿を変えた。

 

 

先程までのミラージュの姿は、この怪人の変身能力だった。

 

 

「良くやりましたね、ロス君。お陰で上手くいきました」

 

「いえ...ドン様の命令を完璧に遂行する事は当たり前の事ですので」

 

 

ロスと呼ばれる怪人の言葉に、ドンは笑みを浮かべる。

 

 

「ふふ、そうですか。では後は私がやっておきますので、ロス君は今まで通りにブラックファングの警護をお願いしますね」

 

「はっ!!」

 

 

ドンの命令を受け、ロスはその場から消える。

 

 

「それでは...迎えに行きますかね」

 

 

そう言って、ドンはマダモメールが走り去った方を見つめる。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

マダムモメールは、全速力で逃げていた。

 

 

彼らに捕まらない為に、頭をフル回転させていた。

 

 

そして、あるひらめきが浮かんだ。

 

 

「そうよ!!アロ~ハプリキュアに保護して貰えば...そうすれば安全の筈!!!」

 

 

そう考えたマダムモメールは、一目散にアロ~ハプリキュアの家に向かう。

 

 

ひたすら走ったマダムモメールの目に、プリキュアの家が見えてきた。

 

 

「良かった!!これで助かる!!!」

 

 

家に辿り着いたマダムモメールは、ドアノブを掴もうとする。

 

 

「アロ~ハプリキュア!!!助け...!!?」

 

 

ドアノブを掴もうとした瞬間、身体が動かなくなってしまった。

 

 

身体が動かないだけでなく、声までも出せなくなってしまいマダムモメールは動揺する。

 

 

何故かと思い下に視線を向けると、薄く黄色い糸状の物が巻き付いている事に気付いた。

 

 

「ッ!!!ッ!!!!」

 

 

声を出して助けを呼ぼうとするが、どうしても声が出なかった。

 

 

そしてマダムモメールの後ろから、ドンの声が聞こえる。

 

 

「ふふ、どうですか?助かると思ったのに助からない状況は...貴女の身体は私の気で作った糸で既に絡ませていたのですよ。貴女が何処に行こうが無駄ですよ、そしてその糸で貴女の声帯を潰しました」

 

 

マダムモメールは必死に身体を動かそうとするが、自分の意志とは別で身体はピクリとも動かなかった。

 

 

するといきなり、マダムモメールの身体が後ろに引っ張られた。

 

 

どんどん家から離されていき、マダムモメールはもう助からないと察し涙を流す。

 

 

声をだして助けを求めたいのに、それができないマダムモメール。

 

 

「さぁ、現世とのお別れですね。ふふ」

 

 

その言葉を最後に、マダムモメールは意識を失う。

 

 

 

 

 

 

ガチャっと音を立て、開かれる扉。

 

 

少しだけ開いた扉の隙間からオハナが顔を出し、辺りを見渡す。

 

 

しかし、周りには何も変わった様子は無かった。

 

 

「オハナ?どうかしたの?」

 

「ううん、何でもない!!」

 

 

オリナの質問に、オハナはそう答える。

 

 

そしてもう一度、オハナは辺りを見渡す。

 

 

「気のせいだったのかな?」

 

 

そう言ってオハナは扉を閉め、中に戻る。

 

 

しかし、オハナは気が付かなかった。

 

 

上空に、マダムモメールを抱えたドンが飛んでいた事に。

 

 

「さて、私達の野望を叶える序奏を奏でよう」

 

 

その言葉を残し、ドンはその場から姿を消した。




はい、如何だったでしょうか?


今回の話からですが、前回の感想で行の感覚を1行に減らすした方が良いと意見があった為に、台詞の感覚を1行に変更しました。


今後、この方が見やすいのならばこれに変更しますし、逆に見にくいのであれば元に戻します。


そして今回、久しぶりに巨大戦のない戦闘シーンでしたが、理央の言葉通り巨大化するのはぴかりヶ丘だけなので巨大戦は省きました。


それでもいつもより長くなってしまいましたが...


そして、Twitterのアカウントを作り直しました。

アドレスはユーザー情報に載っておりますので、良ければフォロー宜しくお願いします。

投稿する際は、Twitterでツイートしますのでぜひ確認してください


次回第36話、もしくはアクセル・ビルド第9話でお会いしましょう!!


それでは、今年も宜しくお願い致します。

ゲキレンジャーの原作の話をハピネスチャージの1話より前に、加えようと思っています

  • ゲキレンジャー側での誠司の活躍が見たい!
  • 今のままで、充分
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。