ハピネスチャージプリキュア 激獣拳使いの幼馴染み 作:ナツ・ドラグニル
書きたいと思います。
誠司視点での語りになりますので
戦闘描写は一切ありません
戦闘描写やプリキュア達の絡みは次回になります
では作品をどうぞ
第1話 ゲキレンジャーとして
ある場所で、ある1つの戦隊。
獣拳戦隊ゲキレンジャーと、全ての黒幕、『ロン』の最終決戦が行なわれていた。
『獣拳奥義!慟哭丸!』
ゲキレッド、ゲキイエロー、ゲキブルーから黄色いエネルギー体がロンを襲う。
「ば、馬鹿な!」
エネルギー体はロンを包み、徐々に小さくなっていく。
「獣拳は正義の拳!」
「正しき者は必ず勝つ!」
「ロン!これが...獣拳の力だ!」
球体の中のロンは、中で暴れ破壊しようとするがビクともしなかった。
「ふ、ふざけるな!永遠の闇の中に封印するつもりか!全ての王座であるこの私をぉぉぉぉ!!」
ロンを包んだ球体はやがて小さな球体へと変わり、ロンを封印することに成功した。
「やった――!よっしゃー!」
ロンを封印できた事にゲキレッド、相楽誠司は声を上げ喜んだ。
「やりやがった...」
「まいったぜ」
その様子を遠くで見ていたゲキバイオレットである深水ゴウと、ゲキチョッパーである久津ケンも喜びを露にした。
『よっしゃー!』
ゲキレッド達は、ゴウ達に駆け寄り全員で輪を作り喜んだ。
「お前ら!皆最高だ!」
ゴウは涙を流しながらも、喜びを噛み締めていた。
「ゴウ、お前泣いてんのか?」
誠司に指摘され、ゴウはすぐさま涙を拭いた。
「泣いてねぇよ!」
「本当だ!泣いてる!」
その様子を見守りながらマスター・シャーフーは、封印され小さな球となったロンを拾い上げた。
「永遠の暗闇に1人、面白いことなど1つもないじゃろうな」
こうして、ゲキレンジャーとしての戦いに幕を閉じた。
☆★☆★☆★
その後、七拳聖とラン達が集まり誠司を見送りに集まっていた。
誠司はこの世界の人間ではなく、別の世界の人間だった。
現在は七拳聖の力を借り、元の世界に帰ろうとしていた
そこに、ゲキイエローである宇崎ランと、ゲキブルーである深水リンが近づいた。
「元気でね誠司、私達の事を忘れないでね」
「ええ、寂しいけどしょうがないよね」
「何言ってんだよ、俺達トライアングルはどんなに離れていても永遠だ」
誠司はそう言い、拳を突き出した。
『うん!』
それにならい、ラン達も拳を突き出し誠司の拳に合わせた。
そして今度はケンが話しかけた。
「誠司、お前は俺にとって弟みたいな存在だ。元の世界でも元気でな!」
「オッス!」
誠司は普段ケンが行なっている仕草で、返事を返した。
最後に、ゴウが誠司に歩み寄った。
「誠司、俺もケン同様お前を弟だと思っている。寂しいがあっちでも元気でな」
そう言って、ゴウは誠司の胸に拳をぶつけた。
「おう」
そして誠司は、マスターシャーフーと美希の2人に向き直った。
「では、マスターシャーフー、美希さん。今までお世話になりました!」
「うむ、修行を怠るでないぞ誠司」
「忘れないでね誠司。ここはもう、あなたのもう1つの帰るべき場所だという事を」
誠司は美紀の言葉に、元気良く答えた。
「はい!ありがとうございます!ロンの事は任せます!」
見送りの言葉を聞いた誠司は、全員に背中を向けた。
誠司の目の前には、七拳聖が開けた時空の渦があった。
「じゃあな、みんな!」
誠司は振り返り、もう一度全員に別れの挨拶をする。
『じゃあね、誠司!』
女性陣の挨拶。
『またな、誠司!』
男性陣の挨拶。
「じゃあねぇ!誠司ぃ!」
マスターシャッキーは涙を流しながら、挨拶をする。
そして全員の挨拶を聞き、振り返ることもなく渦の中に入った。
入った瞬間、上下左右の平衡感覚が分からなくなって誠司は目を閉じた。
☆★☆★☆★
誠司が目を覚めると、そこは誠司にとって見覚えのあるものだった。
「ここは...ぴかり神社?」
そこは間違いなく、誠司が生まれてから住んでいる町だった。
「帰ってきたのか、俺」
誠司はさっそく、神社の敷地から出て自分の家へと帰ろうとした。
「なっ!?」
だが、そこから見えた光景に誠司は目を奪われた。
町のあちこちにカビが発生していたり、巨大なお菓子があった。
「こ、これは...何が起きてるんだ?」
自分の住んでいた町の変貌に、誠司は開いた口が閉まらなかった。
誠司はぴかりが丘の商店街に向って、走り出した。
商店街に着いた誠司だったが、そこは誠司が知っている商店街と何も変わっていなかった。
建物もそうだが、商店街の人達も何も変化がなかった。
まるでカビやお菓子があることが日常であるように、特に気にしていなかった。
すると、近くの建物から流れてくるテレビの音が誠司の耳に入った。
『みんなに伝えたい!私が伝えたい!ご存知!プリキュアウィークリーの看板キャスター!増子美代です!続けて読めばマスコミよ!』
テレビには《プリキュアウィークリー》という文字が表示されていた。
『今回もプリキュア達の活躍で、サイアークが浄化されています!このまま幻影帝国を倒せるのも時間の問題かもしれません!』
誠司はテレビを見ながら、先程言っていた言葉を頭の中で整理する。
(プリキュア、サイアーク、幻影帝国。話からして、プリキュアは俺達ゲキレンジャーと同じこの世界を守る者達。そしてサイアークは恐らく俺達で言うリンリンシーと同じで考えていいだろう。最後に幻影帝国はそのサイアークを作り出し、この世界を襲っている連中か...)
ドサッ!
誠司が考えを纏めている時、後ろから何かを落とした音が聞こえた。
振り返ると、そこには誠司にとって家族ような存在。
幼馴染の《愛乃めぐみ》がいた。
先程の音は、めぐみが買い物袋を落とした音だった。
「せ...誠司...?」
「めぐみ...」
驚愕するめぐみの言葉に誠司が返すと、めぐみは嬉しそうな顔をした。
だが直ぐに、めぐみの眼から涙が溢れて泣き出してしまう。
「誠司――――!!」
めぐみはそう叫ぶと、涙を零しながら誠司に抱きついた。
急に抱きついて来た事で、危うく後ろに転倒しかけたが何とか持ちこたえた。
「うわあああああん!誠司ぃ!」
いきなりの事で驚いた誠司だったが、めぐみの様子を見て誠司は黙ってめぐみを受け入れた。
その場に、暫くめぐみの泣き声が響いた。
しばらくして落ち着いためぐみだったが、次に誠司を襲ったのはめぐみの言葉攻めだった。
「もう!1年もいままで何処にいたの!?いくら探しても見つからないし!もしかしたら死んでるかもしれないって言われて凄く心配したんだからね!」
「お、落ち着けってめぐみ」
落ち着かせようとする誠司だったが、めぐみの言葉攻めは止まる事はなかった。
「落ち着けるわけないでしょ!どんだけ心配したと思ってるの!?私だけじゃなくて真央ちゃんやゆうゆうも心配してたんだからね」
真央は誠司の妹で、ゆうゆうはもう1人の幼馴染、大森ゆうこのことだ。
「でも良かった...誠司ぃ...」
めぐみはそう言うと、誠司の胸に顔を埋めた。
めぐみはしばらく、ぐりぐりと顔を擦りつけた。
するとめぐみは急に、がばっと顔を上げた。
「おかえり、誠司!」
その顔は、誠司がよく知っている笑顔で満ち溢れていた。
「ああ、ただいま」
☆★☆★☆★
商店街からの帰り道。
買い物袋を誠司が持ち、反対の手にはめぐみの手が握られていた。
「それでね!最近は真央ちゃんも料理を手伝うようになったんだよ!」
「おいおい、大丈夫なのかよ。怪我とかしてないのか?」
「大丈夫だよ、料理と言っても包丁は使わせてないから」
「それならいいけど」
再開出来た事が嬉しいのか、めぐみは誠司がいなくなった後の事を話していた。
「そうだ!」
すると、急に立ち止まって声を上げた。
「今からおおもりご飯に行こうよ!」
「おおもりご飯に?」
おおもりご飯とは、幼馴染のゆうこの実家であり、ゆうこの家族が経営している飲食店だ。
「そうだよ!ゆうゆうにも誠司が帰って来たことを教えないと!」
「うわぁ!」
めぐみは誠司の返事を待つ事無く、誠司の手を引きながらおおもりご飯へと目指した。
☆★☆★☆★
誠司達はおおもりご飯へ到着したが、めぐみは直ぐに入ろうとしなかった。
「ごめん、誠司はここで待ってて」
めぐみは誠司を、中から見えない位置で待たせる。
意図を理解した誠司は、めぐみの言う通りにした。
「お邪魔しまーす!」
「あらめぐみちゃんこんにちは、今日は元気一杯ね」
めぐみを出迎えたのは、ゆうこの両親だった。
「うん!だって今の私は幸せハピネスだからね!」
「ははは、まるで誠司君が居た時と同じだね」
中の様子が分からない誠司だったが、めぐみがゆうこの両親と話しているのは聞こえた。
「あれ?めぐみちゃん?」
そこに、もう1人の幼馴染、大森ゆうこの声が聞こえた。
「今日はどうしたの?何か良い事でもあったの?」
顔は見えないが、どこか声に元気がない事に誠司は気付いた。
「うん!すっごく良い事があったんだよ!だからゆうゆうにも教えてあげようと思って来たの!」
「凄く良い事?」
「ふふふっ、入ってきていいよ」
めぐみはゆうこの言葉に答える事無く、誠司に声を掛けた。
誠司はめぐみの言葉を合図に、おおもりご飯の中へと入った。
「え...」
『ッ!?』
俺の顔を見ると、ゆうこは呆然とし、ゆうこの両親は驚きすぎて言葉が出ていなかった。
「誠司...君...」
「よう、ゆうこ。久しぶりだな」
誠司は何気ないように、ゆうこに再開の挨拶する。
驚愕するゆうこだったが、口許を押さえ眼から涙が溢れ出した。
その様子に、誠司は既視感(デジャブ)を感じた。
「誠司君!」
誠司の予想通りゆうこはめぐみ同様、誠司に抱きついた。
「おっと!」
予想出来たおかげか、今度はしっかりと受け止める事が出来た。
「うそ...誠司君?」
「無事だっったのか!」
死んでいたと思われていた誠司が無事だった事に、ゆうこの両親は歓喜した。
☆★☆★☆★
めぐみの時同様、ゆうこによる質問攻めを誠司は受けた。
何処に居たのか、なぜ連絡しなかったのか、今まで何をしていたのか。
さすがに異世界に行き、スーパー戦隊の1人として戦っていたなど言える筈もなかった。
ゆうこ達には事件に巻き込まれ、父親の故郷に行っていたと誤魔化した。
その後、誠司の帰還を祝しておおもりご飯で軽いパーティーを開いた。
めぐみが連絡し、真央とかおりさんもおおもりご飯へと訪れた。
真央は号泣し、かおりさんからも無事で良かったと心配された。
誠司は自分を心配してくれためぐみ、ゆうこ、真央、かおりさん、そしてゆうこの両親。
全員を見渡し、誠司は改めて決意する。
自分の戦いを終えたが、この町の人達。
ここにいる者達を守る為に、幻影帝国相手に戦うことを。
如何だったでしょうか
前書きに書いていた通り、今回は誠司がゲキレンジャーとして
戦っていた時の描写を誠司視点で書きました。
プリキュア寄りの作品なので
ゲキレンジャーの話は簡潔にまとめて
投稿させていただきました。
次回はハピネスチャージの1話の部分から
投稿いたしますので戦闘描写など増えていくと思います。
次回から誠司が変身いたします。
ゲキレンジャーの原作の話をハピネスチャージの1話より前に、加えようと思っています
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ゲキレンジャー側での誠司の活躍が見たい!
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今のままで、充分