こちらでは初投稿になりますが、宜しくお願いします。
“遊戯王5D's”の世界観で、書いて行きたいと思いますので、どうか生暖かい目で見てやって下さい。
それでは、どうぞ!
第壱話―1
─────デュエルアカデミア・講堂
「───それでは皆さん。未来の決闘王《キング》を目指して、これからの三年間頑張って下さい」
「永嶋校長先生、有難う御座いました。それでは───」
デュエルアカデミア校長の祝辞が終わり、進行を務める女教師の声が響く。
それを合図に、心地好い微睡みから目を覚ました少年が居た。
「んん・・・終わったか?」
「お前な・・・よくこんな目立つ場所で眠れるな?」
緋色の髪の少年・遊騎に呆れるのは、隣に座る金髪の少年・葵であった。
因みに彼らが座っているのは、前から三列目のど真ん中。
「いやぁ・・・案外目立たないモンだぜ?それに、ほら」
「ん・・・?」
そう言って指差した先には・・・
「・・・zzZ」
「・・・はぁ」
遊騎の隣で座ったまま俯き、寝息をたてて眠る栗毛の少女・涼華。
開いた口の端からは涎が垂れており、その寝顔は少女らしからぬだらしない物であった。
「全く・・・どいつもこいつも・・・」
「くー、すー、ぴー・・・ぃてっ!?」
「いい加減起きろ・・・バカ娘」
遊騎を挟んだ位置に座る涼華の首筋に、控えめ且つ強力な手刀を打ち込む葵。その衝撃に目を覚ました少女は、首筋を擦りながら葵の方を見る。
「いっったいなぁ~!何すんだよ、葵!」
「いつまでも寝てるからだ、バカ娘」
「ば、バカ娘って何よ!?」
「バカにバカと言って何が悪い」
「ちょ!バカバカ言うな!」
小声で口論を始める二人。・・・と言うより、正論を言う葵に涼華が突っ掛かっているだけなのだが、最後の彼女の一言は無意識に大声になってしまった様で、周囲の視線を集めてしまった。
無論、教師の目も向く。
「そこ。静かにしなさい!」
「は、はい・・・って、何でアタシだけ?」
「そりゃあ・・・大声出したから、だよな」
「うぅ~・・・遊騎まで苛めるぅ」
「・・・だからバカ娘なんだ」
遊騎の放ったとどめの一言が効いたのか、涼華は椅子の上で膝を抱えていじけ始めた。
葵の呟きは聞こえていない様だった。
「───それでは、これにて入学式を終わります。皆さん、速やかに教室へ移動して下さい」
「お、やっと終わりか」
女教師のその言葉で入学式は無事に終わり、新入生達はそれぞれの教室へ向かう為、講堂を後にした。
その中で、最後に立ち上がったのは瑠璃色の髪の少女。
徐に振り返り、彼女は講堂の出入口を見つめる。
(この中に・・・居る・・・?)
少女の抱く疑問の答えは、まだ誰も知らない。
(“炎の竜騎士”・・・一体、誰が・・・?)
疑問を抱いたまま、彼女はゆっくりと歩き始めた。