そして彼は   作:Glue

4 / 6
遅くなりました
言い訳としては、「医者には暴行等の傷を見た場合、警察に通報する義務がある」との感想をいただきまして、色々調べたんですがイマイチよくわからなかったので、2次創作だし法律等々はまぁいいか、との思いで書いていましたが、豆腐メンタルなもので批判等が怖く、中々更新できませんでした



4話

「拳の跡…ですか?」

平塚先生は震える声で彼の体の傷のことを聞き返した。

「えぇ、私もはっきりとは言えませんがこれまで患者を診てきた経験として、あれは拳で殴られたことによる痣かと。」

医師の言葉に私の頭の中にはファーストブリッド?と叫びながら彼を殴る先生の姿が浮かんだ。いや、しかし…

「拳の跡とは言い切れないんですね?」

葉山君の発言だ。

「はい、はっきりとは。しかし、私もただその場しのぎで患者を診ているわけではありません。十中八九あれは拳です。」

「な、なら他の場所は?お腹だけじゃないかもしれないじゃん!他のとこも見たんですか!?」

この発言は由比ヶ浜さん。この2人の発言からするに皆も平塚先生の可能性を考えて、否定したがってるわね。

「あのね、私だって馬鹿じゃありません。暴行らしき傷を見つけた際には全身を検査します。家庭内暴力なら見つけにくい所に傷をつける事も多くありますから。今回の彼は腹部のみです。」

これでほぼ平塚先生だと確信できた。先生は壁に手をついてもたれかかっている。いや、でもあれは彼が悪いせいよ。彼が色々屁理屈などを言ったから、そう、あれは教育よ。医師にそれを伝えなくては。そう思っていた時、

 

「あ、あのさ、それって平塚先生がいつもなんか叫びながらヒキタニ君殴ってたやつの傷じゃないん?」

 

戸部君の発言により医師の目が険しくなった。

「彼は教師に体罰を受けていたと?」

これはマズい状況になった。あのバカみたいな頭には何も入っていないのだろうか。私は事実をきちんと伝えるために発言した。

「あれは教育です。」

私の発言を聞いて、医師の目が更に険しくなった。

「……教育、ですか?」

医師も私に対してつぎの発言を促している。

「えぇ、そうです。その傷はこの平塚先生によるものです。「お、おい!雪ノs」しかしそれは彼の日頃の素行にも問題があり、言葉だけではどうしようもなく、ああするしかなかったのです!これは暴力や、体罰ではなく、教育です。」

私は言いきった。そうよ、平塚先生は何も悪くない。悪いのは彼なのだから。

「そうだ、私は教育をしていたんだ…あれは教師としての職務を全うしたまでだ。私は悪くない!あいつが捻くれず、きちんとしていれば私もあんな事はしなくて済んだのだ!悪いのはあいつだ!」

「そうだよ!先生は何も悪くない!悪いのは全部ヒッキーなんだから!」

私の発言に先生と由比ヶ浜さんも同調してくる。そうよ、これでわかったでしょ。原因は彼にあるのだから。三浦さんが信じられないと言った目でこちらを見てくるが、そうでしょう。私達は何も悪くないのだから。なにも言えなくて悔しいのでしょう?

「…………わかりました。つまりあの痣は体罰でも暴力でもなく、必要な教育だったと、そう言うことで、いいんですね?」

医師からの質問に私たちは、はい、と答えた。すると医師はゆっくりと溜息を吐き、

「……残念です。彼は友達を間違えたようです。ここまでの会話は全て録音してあります。この話を彼に聞かせた後、警察に連絡をさせていただきます。では」

そう言い残して医師は部屋を出て行った。私達は警察には『暴行は無かった』と伝える為に連絡をするものだとばかり思っていた。

医師が出て行った後、三浦さんと海老名さんが部屋を出て行ったことなど全く気付かずに。




『こんな法律無い!おかしい!』と仰られる方もいるかも知れませんが、あくまで2次創作なので
『書くなら、いくらニワカでも調べろ!』と仰られる方もいるかもしれませんが、そういう方はもう読まなくて結構です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。