そして彼は   作:Glue

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そろそろ八幡side書いてみました


5話

「ん、あ?あぁ、そうか」

目が覚めて見覚えのない天井だと思い、周りを見渡してみて今の状況を思い出した。あいつらに否定されて、ぼーっとしてたらいつの間にか病院にいて…。ただ、ここで医者と話した後に寝た覚えがない。寝落ちしたのか?……寝てる間にあいつらは来てくれたのか?

「話を聞こうにも誰もいねぇな。ナースコールってどこだ?」

俺がナースコールを探していると、病室の扉が開いた。あ、今更だけど、ここって個室なんだ。なんとありがたいことか。……ん?てことは俺に用があるのか?

「…ヒキオ、起きてる?」

そ〜っと開けられた扉から顔を覗かせたのは三浦だった。

 

………なんで?

 

「おう、さっき目が覚めた。てか、ノックくらいしろよ。」

一応言っておく。

「ごめん、もし寝てたら起こしちゃうかと思って。」

いつもの三浦からすると、なんと言うのだろう、覇気?みたいなものが感じられず、とても暗く、小さく、泣きそうな感じに見えた。

「その、なんだ…言いたいことでもあるのか?」

俺は人とのコミュニケーションが苦手だ。人と喋るどころか人に関わらないまである。しかし俺にだって(ここは話しかけないと気まずい)なんて思うことだってある。

「ん。」

いや、あーしさん…「ん」って……「ん」ってなんだよ。

「……ボイスレコーダー?」

三浦が差し出したのはボイスレコーダーだった。え、なに?聞けってこと?

「……これを聞けばいいのか?」

一応の確認だ。何事も確認は必要だぞ。どうすればいいか分からない時とかに先輩に「これでいいですか?」と聞けば「うん」「だめ」の2つが帰って来る。ただ先輩が使えないやつだと「任せる」等の答えが返って来る。これで任せられたと思いやってると、「なんで何も聞かないんだ」などの理不尽な叱責がある。もうホント理不尽。こんなのがいるから社会は嫌なんだ。専業主夫バンザイ。おっと脱線し過ぎた。ボイスレコーダーを再生しようとすると、

「ねぇ」

三浦から声をかけられた。なに、今やろうとしてたじゃん。もうでもいいけど今からやるぞ!って時にやれって言われるとやる気なくすよn「ヒキオはさ」はい

「あ?」

「ヒキオは結衣や雪ノ下さんのことどう思ってるわけ?」

俯いてるせいで髪や角度で顔は見えないが茶化してる訳ではないらしい。しかし

「それは今答えるべきか?」

そうなのだ。なぜこのタイミングかがわからない。

「ううん、答えなくていい。ただ、もしかしたらヒキオが辛い思いをするかもしれない。精神的に参ってるあんたにこれを聞かせるのは酷だと思う。でも、あんたの周りの人間がどんな人間か知ってほしい。」

三浦は泣きそうな声でそう言った。俺の周りの人間?どういう事だ?あいつらの事と捉えて良いのだろうか。わからない。わからないが…

「わかった。三浦、お前がなぜそんなに真剣に俺に向き合ってくれるのかはわからない。ただ、お前の様子を見て俺はこれを聞かなければいけないとはわかった。俺もここで目覚めて医者の先生と話してて、いつのまにかまた気を失ってて、んで、目覚めたらお前のこの感じ。何が何だか全くわからんが、一応聞いてみる。」

俺は再生ボタンを

「え?ヒキオあんたまさかあの時の記憶…っ、待って!あんたがここで気を失ったのは!」

押した。

 




最後あたりごちゃごちゃしてますね。
三浦さんも良いことやってる風にしてみましたけど、思い込みって怖いですね
三浦さん的には
八幡が雪ノ下や由比ヶ浜、平塚に拒絶反応でパニックをおこす→覚えてて雪ノ下、由比ヶ浜、平塚、嫌い→あの3人は八幡をこう言ってる。だから聞いて。
だけど八幡的には
病室で起きる→医師と話す→いつのまにかまた寝てた
つまり拒絶反応のパニックを覚えてないんですよー
そういうのを書きたかったんですよー
書くのは初めてなので、批判は要りませんが、「こうしたらいいよ」みたいなアドバイスは嬉しいです

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