犬山さんちのハゴロモギツネ   作:ちゅーに菌

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サブタイトルのサブタイトル
ラスダンができるまで


羽衣狐(お城)

 

 現代より1000年程前の京。

 

 未だ、妖怪と人間との境界が曖昧であり、人間の店で人型の妖怪が隠れて働いていたり、妖怪と人間の色恋や、子供に紛れて妖怪が遊んでいることが珍しくもない時代である。

 

 その一方で、京とその周辺だけですら数百を越える妖怪の勢力派閥が存在し、人間をも巻き込みながら妖怪同士の小競り合いが絶えない世の中でもあった。

 

 この頃を生きた妖怪ならば皆口を揃えて言うであろう。妖怪の時代というものが存在したのならば、今が正に絶世であったと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 京から少し離れた山間にある打ち捨てられた砦。

 

 人の手を離れ、幾数年。いつの間にか妖怪の巣窟となっていたそこで妖怪同士の争いが起こり、終局を迎えていた。

 

 そこでは男女の妖怪が対峙しており、男性妖怪は全身の傷から妖気が溢れて満身創痍に対し、女性妖怪は一切手傷を負ってはない。どちらが勝者となったかは火を見るよりも明らかだろう。

 

「馬鹿な……」

 

 この砦の主であった地に伏した男性妖怪はそう呟く。男性妖怪の表情にあったのは、怒りでも憎しみでも悔しさでもなくただ、驚きであるようにも見えた。

 

 男性妖怪の姿は様々な昆虫を合わせたキメラのような見た目をしている。ただし、人型がベースとなっているため、単純な蟲の妖怪などよりも人間に抱かせるおぞましさはより大きなものであろう。

 

「私は天帝(かみ)の審問官……なのになぜ……」

 

「知るか」

 

 男性妖怪の呟きを女性妖怪は斬って捨てた。

 

 女性妖怪の容姿は黒い霧とも、泥とも、影ともつかぬ闇で覆われ、輪郭さえわからない巨影にギラギラと赤い双眼が輝くといった存在だ。それでも女性だとわかるのは若い女の声で話すためである。

 

「貴様の意志が足りんかっただけじゃろう。互いの意志がぶつかり、勝った方の意志が正義となる。それが争うということじゃ」

 

 続けて吐かれた女性妖怪の言葉に男性妖怪は閉口した。この女性妖怪の圧倒的なまでの実力差は理解していたが、それを当の本人に実力ではなく、意志の強さ等と言われてしまえばそのようにもなろう。

 

「……あなたの意志とは……?」

 

 いつでも男性妖怪を女性妖怪が葬れる状況だということは男性妖怪が、最も理解している。故に彼はそのような質問を投げた。

 

 それを聞いた女性妖怪は足元に散らばる男性妖怪の配下だった蟲妖怪たちの骸を、箒で掃くように隅へとずらして、開けたスペースに座り込むような動作をした。

 

 どうやら本格的に男性妖怪と話す気らしい。最も黒い何かなのは相変わらずなため、座っているのか立っているのかさえもよくわからないのだが。

 

「んー? そうかそうか、そんなに聞きたいか? ならば仕方がないのう」

 

 女性妖怪は話したくて仕方がないといった様子で口を開く。それは少し幼げに思えるが、彼女の正体不明な有り様により、かえって見る者への恐怖心を掻き立てられるだろう。

 

「"親孝行"じゃ」

 

「……はい?」

 

 あまりにも突拍子もなく、場にそぐわないキーワードに男性妖怪は思わず声をあげる。それを見た女性妖怪はくつくつと笑うと再び口を開いた。

 

「まず何から話そうか……余の母上からにしよう――」

 

 男性妖怪はその後、一辰刻程女性妖怪の身の上話を聞かされた。

 

 善き人を助けることを生き甲斐として、人間と子を成した愚かな妖怪がいること。彼女の母はその妖怪であり、自身は半妖であること。母の意思を継いで、世界を善きものにしたいがために自身は京にやって来たこと。

 

 まとめればそれだけのあまりにも愚直なことを彼女は長々と語ったのである。ただの妖怪が聞けば、夢物語と嘲笑われるか、見せしめに淘汰されるかどちらかとなっていたであろう。

 

 しかし、彼女の話を聞かされた男性妖怪は違った。というのも――。

 

 

「そもそも地獄とはなんだ? 誰が決め、誰が定義した? ならば悪とは? 善とはなんじゃ? 母上が愁い、私が考えるにそれは人間と妖怪双方にある。ただし、在り方はまるで異なる」

 

 

「人間は善性と悪性を併せ持つ生き物であり、善といえるものを持つ可能性のある唯一無二の存在なのじゃ。まあ、その代わり儚いまでに弱く脆い」

 

 

「妖怪は闇から生まれた存在じゃ。故に我々は善でなく悪でなければならぬ。闇に生き、善に対する絶対悪でなければならぬ」

 

 

「ならば我々に出来る善行とは? 天に徳を積むとはなんじゃ? それは単純なこと。出過ぎた悪を間引くことじゃ」

 

 

 女性妖怪は極めて饒舌だったのである。加えて、他者を話に引き込むことに長けているという具合だろうか。

 

 特に自らを天帝の審問官等と語るこの男性妖怪に限っては後者の影響が顕著であった。

 

 男性妖怪は蟲妖怪のためか、再生能力が高く、彼女につけられた傷は粗方治ってしまってもいたのだが、彼は彼女の話を大人しく聞いていたのである。それも以前よりも遥かに熱を帯びた瞳を持って。

 

「そのために……母の意思を受けたあなたは妖怪でありながら、その力でこの京を喰らい、数多の妖怪を裁くと?」

 

 それを聞いた女性妖怪は嘲笑うように不気味に笑い、何が楽しいのか赤い双眼を細めた。

 

「喰らう? 勘違いするな、少なくとも余は少食じゃ。考えても見よ。有史以来どれだけの悪しき傲慢な人間が、同じ人間に対して大食であったかを。余が擦り潰すのは妖怪ではない。一握りの不徳そのものよ」

 

(彼女が裁くのは……悪しきもの……そして、不徳そのもの……)

 

 その考えは男性妖怪にただならぬ影響を与えていた。

 

「余はそのための刃、母上の遺志と心を刻んだひと振りの刀じゃ。ただの力に善悪は問わん。ただ善きことであったという結果だけが、残ればそれでよい」

 

 いや、女性妖怪とその母の盲目なまでに真摯な在り方そのものに惹かれたといってもいいだろう。

 

「それでモノは相談なのじゃがな」

 

 女性妖怪は言葉を区切ってから続きを紡ぐ。

 

「お前、余の配下となれ」

 

 その誘いはあまりにぶっきらぼうで、唐突なものだった。あまりに予想だにしていなかった言葉に男性妖怪は止まる。

 

「京に来て八つ、貴様程の勢力を潰したのじゃが、貴様が一番聞き分けがよかった。じゃから京の案内役として余に下れ」

 

 そして、女性妖怪は男性妖怪から少し離れたところにあった男性妖怪の刀を拾い上げると、男性妖怪の目の前に放り投げる。

 

 男性妖怪は唖然とした様子で刀を眺めていると、女性妖怪は男性妖怪へと妙に細く指の数すら定かではない手のような物体を目の前に差し出して口を開いた。

 

「この手を執るも、払うも、斬り落とすも好きにせい。話を聞いた駄賃でもあるが、貴様の配下は皆殺しにしてしもうたからな。それぐらいされても文句はいわん」

 

 女性妖怪はそう言いながも一切悪びれることなく、くつくつと笑った。そのふてぶてしいまでの様子は、いっそ清々しさすら覚える程に傲慢である。

 

 しかし、男性妖怪は提灯の火に惹かれるように彼女の手を執った。そう思わせるだけの何かが彼女にはあったのだろう。

 

 彼が彼女の黒く歪な手を握った直後、彼女の輪郭が崩れた。そして、目の前に居たものを見た彼は再び驚愕に目を見開く。

 

「な……」

 

 そこには少し癖のある金髪の長髪に、赤い瞳をした妖艶な佇まいの美女が立っていた。服装はまるで天女の羽衣のような真っ白の衣を身に纏っている。

 

 無論、握っていた手も玉のような肌で女性らしくほっそりとしたものに変わっていた。

 

「そうかそうか。では良しなに頼むぞ」

 

 そう言った彼女はにっこりと微笑む。その笑顔は妖艶さとは裏腹に子供らしい可愛らしさを宿したようななんともいえぬ表情であった。

 

(ああ……そうか……そうなのですね……)

 

 男性妖怪はその昔読んだ、西の方から流れてきた書物にあった情景が思い浮かぶ。それを今と照らし合わせ、感涙を流した。

 妖怪が妖怪に魅入られる。本来ならば妖怪の間では笑い話にされるようなことだ。しかし、如何に時が流れようとも彼はこう思い続けることだろう。

 

 私は幸いだったと。

 

(これが啓示……私だけの啓示……そして彼女は世の光……彼女こそが―――)

 

闇の聖母(マリア)様……」

 

「ほぁ? まりあ? 誰じゃそれは? 余の本名は"絹絵(きぬえ)"じゃぞ。親しきものは"きぬ"と皆呼ぶ。むしろそちらでしか呼ばれん。それはにゅあんす的に母上のことじゃろう」

 

 男性妖怪はその日、己の主と信仰に出会った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とあるのどかな田園風景が広がっていた。その中に、一時間に多くても精々一二本程の間隔で電車の来るような無人に等しい駅がある。

 

 そんな場所で中学生程の少女と、眼鏡姿の女性が佇んでいた。

 

「あ゛つ゛う゛い゛い゛」

 

 そして、眼鏡姿の女性―――刑部姫の第一声がこれである。

 

 彼女はへにゃりと崩れると隣の中学生―――犬山まなへともたれ掛かった。

 

「ちょ……おっきーさん!?」

 

「うへぇ……姫はお城から出ると暑さにも寒さにも弱いのぉぉ……タブレットより重い物は持てないんだよぉぉ… …」

 

 完全にダメな大人である。まあ、人影が全く無い駅だという点は幸いか。

 

「今年は4月から暑すぎるよぉ……姫溶けちゃうぅぅ……」

 

 そのまま、自身へ掛かる重量が少しずつ上がっていくまなはヤバいと感じた。刑部姫曰く怠惰な生活が功を奏して適度にムッチムチなボディを持った刑部姫はまなにとってまあまあ重い。このまま、たれおっきーを支えて動けるほどまなに余裕は無かった。

 

 仕方がなく、まなは刑部姫に経験上、自身の姉や、猫娘にも通じた単語を口にしてみる。

 

「姫姉さん?」

 

「―――――!?」

 

 その瞬間、刑部姫の目に光が灯った。

 

「…………ワンモア」

 

「姫姉さん?」

 

「…………リピート」

 

「姫姉さん……?」

 

「……もういっちょ」

 

「ひ、姫姉さん……?」

 

 言う毎にたれおっきーが刑部姫に戻る。そうして、刑部姫が自立するまでの間、まなはそうやって刑部姫を励ました。

 

 どうしてこのようになったのかは、今日の今朝方に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

「まなよ。面白いモノを見せてやろう。なのでここに来てくれぬか?」

 

 たんたん坊らの事件から少し経った休日。朝一番にまなの部屋を訪れた犬山乙女はそんなことを言いながら、まなに地図を渡した。

 

 丁寧にもWord書式で作られており、まなはそういえば昨日、乙女がパソコンに向かっていたことを思い出す。

 

「え? ここじゃ見せれないものなの?」

 

「見せてやりたいところじゃが、少々目立つ故な。加えて少し調整もある。なによりサプライズにならぬ」

 

 どうやら乙女は地図のところまでまなの足で来て欲しいらしい。

 

 まなはチラリと乙女の背後を見た。そこでは暑いからか出している乙女の尻尾が、ゆっくりと規則的に左右に揺れており、誰よりも乙女が楽しみにしているということが伝わって来る。

 

 姉として、妖怪としてまなの前にいる乙女をまなが無下に出来ようハズもなかった。

 

「うんいいよ。ここに行けばいいんだね?」

 

「おお、そうかそうか。ならば一人旅は忍びなかろう。ひとり護衛をつけておくぞ」

 

 こうして、まなは乙女の誘いによって地図にあった通りの都会から少し外れた場所に向かうことになったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわーん! 亀姫の10億倍可愛いよぉぉ……亀姫とマーちゃんと交換してよぉぉ……ハロハロちゃんばっかりずるいよぉぉ……」

 

 そして、コレがその護衛である。

 

 好意的にいえば守りに関しては、これ以上無い程実力の高い妖怪であり、まなとも知った仲であるため、適役といえよう。

 

 正直にいえばただのお荷物である。

 

 ちなみに刑部姫がいる理由は、昨晩乙女に"まなに教えた妾の根も葉もない悪名ひとつにつき、四肢を一本もがれたくなければ妾のいうことを聞いてくれぬか? まあ、予定が合わぬなら仕方がないがのう……お主が教えたのは3つじゃったから、左足だけは残しておいてやるぞよ"というありがたいお願いによってここにいるのであった。

 

 せめて手を残して欲しかったと刑部姫は思ったとのことである。

 

「電車内も暑かったし……こんなことならタクシーで来ればよかったねぇ……」

 

 刑部姫は駅の隅に設置されている田園風景から浮いた自動販売機にお金を入れて、ペットボトルをふたつ購入した。更にそれをまなへと渡す。

 

「はい、あげる」

 

「わあ、ありがとう。今お金返し――」

 

「いいよいいよこれぐらい。私、マーちゃんよりよっぽど歳上だし、金も持ってるしね」

 

 刑部姫は自分の財布を取り出した。中身は大学卒業者の初任給ぐらいの金額が札束で詰まっていた。

 

「わぁ、おっきーさんって働いてるんだー」

 

「まあ、収入はあるからね!」

 

「え? 働いてるんだよね?」

 

「しゅ、収入があるんだよ!」

 

 不思議そうに小首を傾げるまなを余所に刑部姫は冷や汗を流しながら会話を切り上げた。

 

 無知ゆえの残酷さというものは何よりも恐ろしいのである。

 

「そ、それよりもさ! ハロハロちゃんから貰った地図にはここに来たらなんて書いてあるの?」

 

「あ、そうだね。えーと……」

 

 露骨な話のすり替えに成功した刑部姫は内心ガッツポーズをしながら、肩越しにまなの持つ地図を眺めた。

 

 そこには一言こうある。

 

 

 "迎えを行かす"

 

 

「迎え?」

 

「そんなのどこにも――」

 

 そこまで言ったところで刑部姫の言葉が止まる。そして、何かに気がついたのか、ある方向を見つめてから溜め息を吐いた。

 

 それに気がついたまなもそちらを見た。

 

「わぁ……」

 

 そこには白に近い銀髪をした長髪で背の高い男性がいた。まなが思わず声を漏らす程の美丈夫であり、カソックを身に纏い、十字架のあしらわれたペンダントをしている。

 

 まなが思わず声を上げてしまう程には整った容姿をした男性だった。

 

「げ……迎えって"しょうけら"のこと……?」

 

 絶妙な引き顔をしている刑部姫が呟いたしょうけらという単語をまなは聞き取ったが、まなの頭にそういった名前の妖怪の記憶はなく、首を傾げる。

 

 男性はふたりに対して朗らかな笑みを浮かべており、近づいてきた。

 

「こんにちはお二方。特に闇の聖母(マリア)様の妹君様。お噂はかねがね聞いております。私、"しょうけら"と申す者です」

 

「あ、はい」

 

 外見年齢だけ見ても明らかに年下のまなに異様に丁寧な態度のしょうけらという妖怪に近づかれ、まなは少しだけ気が引けた。 

 

「尊くも悲しい決意をしておられたマリア様の心を癒したあなた様に会え、感激の極み。その様はまさしく、信仰と対話により邪竜を神の御前へと導いた聖女マルタのよう。姉妹関係は逆になりますが、あなた様のことをマルタ様と呼んでも差し支えないでしょうか?」

 

「え……? あ……あ、ありがとうございます……?」

 

 まなはしょうけらという妖怪がやたら丁寧かつ矢継ぎ早に吐かれた言葉を、2割も理解出来なかったため、とりあえず感謝をしておくことにした。

 

 そんなまなをしょうけらから少し離して、刑部姫はまなを庇うように前に立つ。そうして、目に珍しく母性にも似た意思の光を宿した彼女は口を開く。

 

「な、なんでよりにもよってきっ、君なのさ……ほ、ほかっ、他にもっと話のわかる適役がいたでしょう!?」

 

 しかし、明らかにまなや羽衣狐と話している時とは様子がおかしい。どうやらこの女妖怪は本当に一部の者以外とは話すことすらキツいらしい。それでもまなを守ろうとしているのは彼女なりの精一杯だろうか。

 

「生憎、私以外()()の残党は、未だマリア様の御前に来てはいない。主様の威光は未だ陰りはないが、自由参加とはいえ、数百年振りにマリア様から直々の召集だというのに暢気なものだ」

 

「え……? ハロハロちゃんったら、"ヌーちゃん"の配下呼びつけたの?」

 

 それを聞いた刑部姫の顔が、モノを喉に詰まらせた老人のように徐々に青くなった。そして、何かを思い馳せているのか、両目に涙が溜まり、感情と共に溢れ出す。

 

「かえるぅっ! いやだぁっ! 私アイツらの3割に博打で負けて借金してるのよ!? あの頃の金子を今のお金で請求されたら堪らないわ!!」

 

「ああ、そういえば私もあなたに幾ばくか立て替えたことがありましたね。今の今まで忘れておりました」

 

「うえっ!? そうだっけ!? うぐぐ……墓穴掘ったぁ……娯楽に飢えてたあの頃の私はどうかしてたんだよぉ……」

 

 その場にしゃがみこんだ刑部姫は"全部時代が悪いんだ!"とコテコテ過ぎて逆に聞かない言い訳のような現実逃避のような何かを言い始めた。

 

 まなはそんな刑部姫を見ながらこの人は本当にこの前、お姉ちゃんの部屋に竜巻を起こして現れた人と同じ人なんだろうかな?と思った。

 

「まあ、そんなことはどうでもいい。つべこべ言わずに行きますよ」

 

「ああ!? 待って歩く! 自分で歩くからぁ! 削れる! 削れるってぇ!?」

 

 刑部姫はしょうけらに足首を捕まれ、そのまま引きずられている。

 

 まなはそんな二人の背を何とも言えない気分になりながら追った。

 

 ちなみにまなが道中でしょうけらから見せて貰った羽衣狐の召集状だという手紙には、最寄り駅の書かれた地図と、"近くに寄った時、暇ならいつでもこの辺りに来るといい"ぐらいの簡単な文章が書かれていただけで、これならばしょうけらしか来ていないのも頷けたのであった。

 

 それから話し合いの末、しょうけらのまなの呼び方はどうにかまな様にまで落ち着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふひー、だいぶ歩くねー」

 

 しょうけらさんに着いて、姫姉さんと目的地へ向かっている途中、私はそんなついつい愚痴を溢しちゃうぐらい歩いたと思う。

 

 元々強そうな妖怪のしょうけらさんは兎も角、意外にも今は真面目に歩いている姫姉さんは、さっきまでの様子とは打って変わって、汗ひとつ流していなかった。

 

(やっぱり姫姉さんも大妖怪なんだなー)

 

 私は全然知らなかったけど、刑部姫っていう妖怪は実際に姫路城の天守閣に祀られている神様みたいな妖怪なんだって。すごいよね。

 

「ここです。着きましたよ」

 

 そんなことを考えているとしょうけらさんの足が止まった。

 

 そこには野山の中腹にある開けた草原が広がっていて、ピクニックでもしたら最高だと思うぐらい良い場所だと思った。

 

「ここにお姉ちゃんが……?」

 

 森に囲まれた草原を見回してみるけどお姉ちゃんの姿はどこにもない。

 

「これをどうぞ」

 

 どうしたものかなとしょうけらさんを見つめてみると、しょうけらさんは何故かサングラスをひとつ私に渡してきた。

 

「なんでサングラス……?」

 

 とりあえず掛けてみる。あ、掛けてわかる。これスッゴくいい奴だ。

 

「え……? 姫の分は?」

 

「"ひかりあれ"」

 

「ぎゃー!? 目が、目がぁ~!? 」

 

「ひ、姫姉さん!?」

 

 しょうけらさんが突然ものすごく輝き出したので、思わず私はサングラスをしていても目を覆った。

 

 すぐに姫姉さんを助け起こそうと思っていたけれど、光が晴れて回りの景色が目に入ったことで私は呆然とした。

 

「え……?」

 

 そこにあったのは草原ではなく、赤黒い色をした巨大なお城が建っていた。所々血管のような模様が浮き、茨のような大きな蔦がお城全体を囲むように生えている。

 

 更に私たちの後ろにある草原を囲んでいた森も赤黒く染まり、空は夕焼けよりも真っ赤になって、まだ昼だというのに赤い月が空に昇っていた。

 

「な、なにこれラスダン……?」

 

 思ったよりだいぶ早く復活した姫姉さんはそんなことを呟いていた。うん、最上階にスゴく強いボスキャラとかいそうだよね……。

 

 するとしょうけらさんは私たちに振り返り、恭しく頭を下げた。

 

「ようこそお二方。羽衣狐様が城主。"厭離穢土城(おんりえどじょう)"へ」

 

 意味がわからないまま、私と姫姉さんは城内へと案内された。

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

「まなー!」

 

「わっぷ……」

 

「マーちゃん!?」

 

 天守閣で待っていたのはラスボスじゃなくて、黒を基調として赤の色が入った着物を着た姿をした私のお姉ちゃんだった。

 

 というか天守閣の襖開けた瞬間にお姉ちゃんの胸に顔を埋めることになった。

 

 しょうけらさんはお茶を汲みに行ったそうなので今は、私と姫姉さんとお姉ちゃんがこの天守閣にいる。

 

「ようこそ。妾の"厭離穢土城(おんりえどじょう)"に!」

 

「お、お姉ちゃん苦し……」

 

 このままでは私がお姉ちゃんの胸であの世に行っちゃうよ……。

 

「おお、すまんすまん。朝振りにまなに会えた故少し興奮してしもうたわ。ちなみにのう。厭離穢土とはこの穢れた娑婆(この世)そのもののことじゃ。中々よいネーミングじゃろう? "妖怪城"では味気無いからのう」

 

「妖怪……城……?」

 

 妖怪城といえば、私が人柱にされて建てられたあの建物が思い浮かぶ。当然、半分ぐらいはいい思い出ではなかった。

 

「まなの考えている妖怪城で違いない。なんというかじゃな。気がついたら手に入っておったのじゃ」

 

 お姉ちゃんはまるで雑誌を買ったら付いてきた付録を見せびらかすようにそう言ってきた。

 

「恐らく、元妖怪城の城主達を軒並み喰ろうてしもうた故、妾に所有権が移ったのじゃろう。棚から牡丹餅じゃな」

 

「よ、妖怪城っていうことは……また人柱にされている人がいるの……?」

 

 私がそう問い掛けると、お姉ちゃんは少し笑ってからまた口を開いた。

 

「その辺りは大事ない。妾はそのような卑しいことはせぬよ。この城は妾の妖力のみで維持しておる。妖怪城に元から備わっておった配下を不死身にする力と、人間を妖怪に変える力は健在じゃ」

 

 "人間十数人風情の人柱で賄える城を妾ひとりで維持できぬ道理はあるまい?"と話してから更にお姉ちゃんは言葉を続けた。

 

「まあ、前者は妾が人柱代わりに維持しておる故、妾だけは不死身にならず、後者は使う気がないのであまり意味は持たぬがのう。兎も角、実に数百年振りに天守閣からの眺めを見れるに至ったのじゃ。これを皆に教えぬわけにはいくまい?」

(そういえばお姉ちゃんって割りと派手好きで、他人に自分のしたことを見せびらかすのも好きだったなぁ……)

 

 お姉ちゃんにとっては私の夏休みの図工の作品を見せるのと同じ感覚なのかもしれない。スケールが大き過ぎるよお姉ちゃん……。

 

「妖怪城の時よりも禍々しいのはなんでなの?」

 

「んぅ?」

 

 それまで黙っていた姫姉さんは、姫姉さんが真っ先に思っていた疑問をぶつけたみたい。

 

 確かにこれじゃあ誰が見ても悪の殿様とか、ラスボスとか、織田信長とかが居そうなお城にしか見えないよね。

 

 するとお姉ちゃんは逆にこちらに疑問を投げ掛けるように首を傾げながら口を開いた。

 

「そっちの方が格好いいじゃろ?」

 

 不覚にもその発想に共感できると思ってしまった辺り、私はお姉ちゃんの遺伝子を継いでいるんだなーと思った。

 

「まあ、話はもうひとつある」

 

 お姉ちゃんは私から離れると、天守閣にあるお姫様や殿様が座りそうな席について、私と姫姉さんに手招きをした。

 

 私と姫姉さんはお姉ちゃんの前まで行って座った。

 

「うむ、それというのはな……」

 

 お姉ちゃんは話始めながら尻尾を一本出すとその中に手を突っ込んだ。

 

 尻尾から出された手に握られていたのは、いつか見たお姉ちゃんの煙管だった。

 

 お姉ちゃんは話ながら煙管に火と葉を入れて、当たり前のように口に近づけ―――。

 

「めっ!」

 

「ほぁ?」

 

 私はお姉ちゃんの煙管を奪い取った。

 

 お姉ちゃんは目をぱちくりさせながら煙管の無くなった自分の手と、私が握る煙管を交互に見ている。

 

 しばらくするとお姉ちゃんが煙管に手を伸ばして来たので私はその場で身体だけ倒して逃げた。

 

 お姉ちゃんは掴めないとわかると更に身を乗り出してくる。私は更に身を捩って逃げるその繰り返しが暫く続いた。

 

 最終的に人間の身体では無理な体勢で絡み合いそうになったので互いに止まって元の位置に戻った。

 

「なんじゃまなよ! 何故妾の偶の楽しみを奪おうとするのじゃ!?」

 

「自分のその私にあんまり残してくれなかった大きな胸に聞いてみなよ羽衣姉! 教育に悪いし、健康にも悪いんでしょ!?」

 

「……ほら、まなは人間だからダメだけど……私妖怪だし……妖怪は死なないし……病気も何にもないし……」

 

「きしゃー!」

 

 もう怒ったからねー! むがー!

 

「なにこの姉妹かわいい」

 

 

 

 

 

 暫くの話し合いの末、 お姉ちゃんはタバコを少なくとも私が成人するまで吸わないことになった。

 

 真っ黒なお姉ちゃんが真っ白になっている気がするけど、知らないったら知らない。最後までお姉ちゃんはごねていたけど、嫌いになるよ!って言ったらすがりつく勢いで認めるのはどうかと思ったけどさ……。

 

「うわっ……なにこれウマっ!? どんだけ上質な奴使ってるのよ……」

 

 それで火を点けた葉がもったいないということで今あるタバコは姫姉さんが吸うことになった。お姉ちゃんとはまた違った方向性でものすごく美人な姫姉さんが煙管タバコを吸っているのは一枚の絵になりそうなぐらい綺麗で艶があると思う。

 

「ちなみにじゃがなおっきー」

 

「ぷかー、あー……すっきりするぅ」

 

「その煙管江戸時代に知る人ぞ知る刀鍛冶の名工が趣味で何点か作っただけのもののひとつでな。鑑定団にでも出せば、いい仕事してますねぇとでも言われながら800万以上の値が付くぞよ」

 

「ゴブハッ!? げほっ!? ガホッ!? ゴホゴホッ!!」

 

 姫姉さんは喋らないで真面目そうにしていれば本当に威厳溢れる妖怪に見えるのになぁ……。

 

 ん? 800万……? 800万!?

 

「…………お姉ちゃん」

 

「なんじゃまな?」

 

「肩とか尻尾とか凝ってない? 私にお小遣いくれてもいいんだよ?」

 

「あらあら? お姉ちゃんとっても心苦しいけど、まなのためにならないからダメよ」

 

 くっ……相変わらずお姉ちゃんは育ママだった!

 

「お茶が入りましたよ」

 

 そんなことをしていると、エプロン姿のしょうけらさんがお茶を運んで来てくれた。

 

 お姉ちゃんは自分と私たちの前にこれまた高そうな一人用の木の机を尻尾から取り出して置くと、そこにお茶が並べられた。しょうけらさんはお姉ちゃんの斜め後ろに控える位置に立って動かなくなる。

 

「さて、では話の続きをしようぞ」

 

 そういうとお姉ちゃんは尻尾から石の破片みたいなのを取り出して自分の机に置いた。

 

 今さらだけどお姉ちゃんが何でも持っていたのはこういうことだったんだね……いいなあの尻尾。

 

「なにそれ?」

 

「コンクリートじゃな。妖怪城の基礎部分はこれとほぼ同じものに置き換わっておる。ついでに妾の尻尾にもまだ十数t入っておる」

 

 どういう原理になっているんだろうお姉ちゃんの尻尾は……。

 

「いや、それは見ればわかるし……」

 

「まなよ。妖怪城の妖怪共は不死身以外にもうひとつ能力があったじゃろう?」

 

「…………ああ!」

 

 そう言われて私は思い出した。妖怪城の妖怪達は妖怪城の石が使われたビルの建設現場に直接ワープして子供を拐っていたんだった!

 

「そういうことじゃ。そして、その能力も無論健在じゃ」

 

「え? それってヤバくない?」

 

「調べてみれば妖怪城入りのコンクリートは妾とまなの住む街だけに留まらず、日本中のあらゆる場所で使われておった。それだけでなく海外にまで輸出されていると来ておる。妖怪城に備わる人間を妖怪に変える機能と合わせれば甚大な被害が出ておったじゃろうな」

 

 ぞっとする話に思わず身を震わせた。お姉ちゃんと鬼太郎が止めてくれなければ人柱としてそんな光景をずっと見せつけられていたかも知れないからだ。

 

 そう考えているとお姉ちゃんは尻尾を一本伸ばして私の首をくるんでマフラーのようにした。あったかい……。

 

「案ずるな。妾はそんな卑しいことはせぬと言ったであろう? 故にもっと単純なことに使うのじゃ」

 

 それはズバリと言って言葉を区切ったお姉ちゃんは、目を見開いて更に続けた。

 

「妖怪城の機能を通して、"妾の配下"と"きぬの元配下"達の交通手段とし、ついでにタダでまなと旅行に行こうという計画じゃ!」

 

 死ぬほどミーハーで欲にまみれた計画だった。でも妖怪城の妖怪が考えていた日本征服なんかよりもよっぽど明るくて現実的で面白そうな考えに思えた。

 

「えー……」

 

 でも意外にも姫姉さんは乗り気ではないみたい。

 

「いや、いいと思うけど、その……私ハロハロちゃんの配下にもヌーちゃんの配下にも金子借りてたからあんまり会いたくないというかなんというか……」

 

 ジャック・スパロウか何かなのかな姫姉さんは……?

 

 こんな大人には絶対になりたくないと肝に命じた。お金の貸し借りはダメだね。

 

「ちなみにこれが今のところのビルの目録じゃ」

 

 そういってお姉ちゃんは姫姉さんに見開かれたそこそこ分厚い冊子を渡す。

 

 何とも言えない目でそれを見ていた姫姉さんだったが、ある瞬間から目を見開き、冊子を自分で取り上げて食い入るように見つめる。

 

「こ、このビル……」

 

 更に冊子を空に掲げ、キラキラした目を見せた。

 

「アニメイトと、ゲーマーズと、とらのあなと、メロンブックスと、ディスクユニオンと、フルコンプと、イエローサブマリンと、アニメティードリームが入ってる!?」

 

 "ブ○イト横浜ビルと、○ーチュー横浜ビルを足したよりすげー!?"と、私にはよくわからない言葉を姫姉さんは吐いていた。

 

「ねえ? ハロハロちゃん?」

 

「なんじゃおっきー?」

 

 姫姉さんは妙にそよそよしい態度でお姉ちゃんに迫り、お姉ちゃんもそれに習って妙な態度で姫姉さんに近づく。

 

「私たちズッ友だよね?」

 

「もちろん、真の仲間じゃよ」

 

 そんな対話を終えたふたりの間に少しの空白の時間が流れる。それは10秒程だったけど、意味のわからない私にとっては妙に長く感じた。

 

「ハロハロちゃん!」

 

「おっきー!」

 

 何故かふたりは力強く抱き合った。日頃の行い等からは想像できないけど、割りと仲はいいみたい。

 

「それでどうすれば利用出来るように―――」

 

 お姉ちゃんから離れた姫姉さんは手もみをしながら言葉を吐いた。

 

「大事ない」

 

「ちょ……」

 

 次の瞬間、いつの間にか抜かれていたお姉ちゃんの刀によって姫姉さんの左手首が飛んだ。

 

 結果だけいえばそうなんだけど、あまりにもの怒濤の展開によって、私が現実を理解したのは姫姉さんの手首が私の机の上に落ちて綺麗な指がこちらを向いていたのを暫く眺めてからだった。

 

(流石に手首だけだとちょっとなぁ……)

 

 錯乱して我ながら酷すぎることを考えていたと思う。

 

「な、なにするのさ!? 一時間はくっつけとかないと治らないんだよ!?」

 

 お姉ちゃんのバイオレンスっぷりに意識が向く前に、姫姉さんの腕は千切れても一時間くっつけておけば治るという衝撃の事実を聞いた。やっぱり妖怪ってスゴいんだね……。

 

「あれ……?」

 

 姫姉さんの手首と手首の断面に見える黒紫色の妖気が糸を引くように伸びていき、逆再生のようにくっついた。

 

「おっきーはとっくの昔に妾の数少ない配下の一人じゃから効果を受けておる」

 

「今明かされる衝撃の真実ぅ!? 全く身に覚えがないんだけど!?」

 

「お主、妾と幾度盃を交わしたと思うておる?」

 

「た、楽しくお酒飲んでただけのつもりだったんだけど……的な?」

 

 姫姉さんがそう言った瞬間、お姉ちゃんの姿がブレて気づいたら姫姉さんを背後から抱き締めるような体勢になっていた。

 

「そんな釣れないことをいうな。お主は妾のものであろう?」

 

「ひえっ!? いつにない積極性!?」

 

「刑部、お主が誰をどのように好いておるかなど妾が一番よく知っておるのじゃぞ?」

 

「あ、あうぅ……」

 

 よく見たらお姉ちゃん姫姉さんの胸を触っているような……何してるんだろう二人とも?

 

「さて」

 

「あっ……」

 

 お姉ちゃんは姫姉さんから離れると元の位置に戻る。なんだかとても物足りなそうというか切なそうな様子の姫姉さんが印象的だった。

 

 それからお姉ちゃんは私に指でちょいちょいとサインを送って自分の膝を指した。私はお姉ちゃんの膝に移って座る。

 

「まなを呼んだのはこの城を見せるためだったのじゃ。うふふ……」

 

 お姉ちゃんは手で私を撫でた。その動作はくすぐったくて恥ずかしいけどなんとなくとっても安心する。

 

「本当は隠しておいてもよかったんじゃがな。そっちの方がまなは嬉しいじゃろ? 妾ら姉妹に隠し事はもう無しじゃ」

 

「お姉ちゃん……!」

 

 それを聞いてとても嬉しくなった。もうきっとお姉ちゃんはどこかに行ったりしたりすることはな―――。

 

「だってまなは私とずっとずっと……ずーっと一緒でしょう? 大丈夫、人間の寿命で死んだらお姉ちゃんと同じ妖狐にしてあげるからね。ああ、今から楽しみだわ……うふ、うふふふ」

 

(あ、あれ……? なんでだろう。同じお姉ちゃんのハズなのに急に寒気が……)

 

 そんなことを考えていると姫姉さんが何とも言えない目で私を見ていることに気づいた。

 

「やっぱりこうなったかぁ……手遅れだと思うけど気をつけてねマーちゃん……」

 

 姫姉さんは小さく溜め息を吐いて言葉を区切ると、また言葉を続けた。

 

「ハロハロちゃんってスラング的な意味の方で、かなりメンヘラ寄りのヤンデレだから……。後、独占欲の強さはタマモッチといい勝負だし……」

 

「えへへー、まなー、まなー……いい匂い……」

 

 姫姉さんの言っている意味はよくわからなかったが、とりあえずお姉ちゃんはこれで正常だということがわかったからいいや……いいったらいいや!

 

 ただ、お姉ちゃんに言われた時、お姉ちゃんみたいな妖狐になれるならそれでもいいかなってちょっと思ったことは私の中に留めておくことにした。

 

 

 

 

 






Q:なんで狂骨じゃなくてしょうけらなんだ!

A:ネタ的に美味しいと思ったから


Q:おっきーってレズなの?

A:FGOのおんにゃのこサバは皆レズです(偏見)



1000年前なのに横文字が出るのはぬら孫の巻末辺りのふわっとした内容のお話だからです。

ちなみに晴明さんときぬさんが京でブイブイ言わせていた頃に一尾のハゴロモさんは、相変わらずそこそこ発展した街に住んで、お茶屋さんとかでアルバイトしながらのほほんとしております。
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