※フルミネ(ほら吹きねこ)さんとのやりとりで思い付いたネタ。
※wikiで、ライオスが黄金城の末裔なんて言われてたみたいなことが書かれてたので、ファリン含めて二人で迷宮の王になったというネタ。
※ライオスが、ドラゴンキメラ化前提。
※ファリン×ライオス?
※黒ファリン様?
金の髪と、金の瞳。
それは、色彩豊かな人種のいるこの世界では、それほど重要ではなかったのかもしれない。
だが、それは、証であったのだろう。
かつて黄金に輝いていたと言われる城と都の主の末裔であるという……。
「だから私達が、この島の迷宮に来たのは、運命だったのかもしれないね。」
「薄れた血が俺達を黄金城に導いたと?」
ドラゴンと鳥を合わせたような、キメラとなった兄・ライオスの背中で、彼の妹のファリンがそう言った。
「だって都合が良すぎると思わない? 私がレッドドラゴンに食べられた兄さんを探すことになったのも。そのレッドドラゴンが狂乱の魔術師の使い魔だったことも。そもそも、デルガル王が迷宮から出て狂乱の魔術師を倒すよう外の人間に願いを託すようにした有翼の獅子も……。全部、黄金城の外で脈々とつなげられていた黄金城の王族の末裔を導くためだったって、言ったら、結構筋が通らない?」
「だからって、その末裔が冒険者になるって可能性は低かったんじゃないか?」
「それでも、未来を見通す有翼の獅子は、か細いその可能性に賭けたんじゃあないかな?」
ライオスは、2階の巨大な木々の間をピョンピョンと跳んだり、滑空して飛んだりした。
そして、バジリスクを見つけて、追いかけ仕留める。
「さてと…。」
「ローストにする?」
「まずは、血抜きだ。」
ロープで足を縛って木にぶら下げ、首を切断して血抜きをする。
「でもね……、兄さん。私デルガル王にも、狂乱の魔術師にも感謝しているの。」
「どうしてだ?」
ファリンが歩きキノコをスライスし、ライオスが軽く茹でたバジリスクの羽をむしっていると、ファリンが唐突にそんなことを言った。
「うふふ…、やっぱ内緒。」
「なんだ? どうしたんだ、ファリン?」
かつて、この島の迷宮には多くの冒険者がやってきていた。
ある者は黄金を求め、ある者は研究のため、ある者は迷宮を憎み封じるために。
しかし……、かつて迷宮を旅していた冒険者達は、もういない。
黄金郷と呼ばれた不死の人々の住む場所も…、もう誰もいない。
いるのは、ただ二人だけ。ファリンと、ライオス。この二人だけ。
狂乱の魔術師を倒したファリンと、狂乱の魔術師の支配下から解放されたライオスの二人だけ。
かつてデルガルが狂乱の魔術師を倒した者にやると言った王座は、デルガルと同じ血を持つ末裔だった二人が継いだ。
ファリンは、狂乱の魔術師から奪い取った魔術書を持って迷宮を変えた。
黄金郷の人々を約束通り解放し、不死の呪いを解いてやった。
そして、迷宮を、島を結界で閉じた。
閉じ込めてしまえば、出ることはできない。入ることもできない。
島そのものを迷宮と同じ結界で閉じ込め、あとは…“いらないモノ”を排除すれば終わり。
それを終わらせるのに、さほど時間はかからなかった。
島にあふれた魔物達から逃れた者達もいたようだが、やがては寿命を迎え死んでいった。
「ねえ、兄さん。私と二人っきりになっちゃったけど、……イヤだった?」
「どうしてだ? ファリンを嫌いになるわけないだろ?」
複雑にかけられた結界により思考が鈍っているライオス・ドラゴンキメラは、深く考えることができない。
妹であるファリンのやったことを……。
「フフフ…、私もだよ、兄さん。」
「どうしたんだ、ファリン?」
「この王国には…、私と兄さんと二人だけでいいもんね。」
じっくり時間をかけて焼いたローストバジリスクを食べながら、ファリンは、クスクスと笑い。
ライオスは、不思議そうにしながらも、魔物食を楽しんでいた。
時はやがて、黄金の迷宮のあった島の存在を、世界から忘れさせた。
黒ファリンは、筆者の定番になってます。
原作のファリンは、こんなんじゃないので注意。
狂乱の魔術師を倒した後、黄金郷の人々を不死の呪いから解放し、ライオスと二人だけの世界を創造した黒ファリン。
島そのものを迷宮と同じ結界で閉じて出入りできなくして、中に残された人間達は全て排除。
ライオス・ドラゴンキメラは、黄金郷の魔物のように結界の効果で思考を鈍らされていて、ファリンがやったことが分からなくなっている。
たぶん、狂乱の魔術師を倒した後、ファリンが迷宮の支配者になってから凶行で始めた時は、止めようとしたけどドラゴンの魂が入っているため支配に負けたというか…。
なんか、書いてるとファリンがヤンデレブラコン化する。