銃撃の中のナイフ使い   作:風峰 虹晴

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記念すべき10話目です!


part10 主従の連携

私がGGOを始めて2ヶ月。毎日学校に行くとき、私と聖平だけではなく、静瑠ちゃんも一緒に登校することになった。初めて登校するのを見たときは、とても暗い雰囲気だったけど、今はそんなことはない。とても楽しく、明るく登校している。……相変わらず、ネガティブ思考は抜けてないけど。イジメにも遭ってないらしく、以前より明らかに元気で、めっちゃ可愛い。

 

「さてと…………。」

 

いつもの帰宅→勉強→夕食を済ませ、自室に戻ってきた私。もうすっかり手際がよくなってしまった、アミュスフィアを被り、ベッドに寝転がるまでの行程。今日は、何度目かなる私、レイ、シノンちゃん、ボイちゃんの4人で遊ぶ予定…………だったのだが、ボイちゃんがもう1人連れてくると言ったので、快くOK。あんな上目遣いされたら断れませんよ……(遠い目)。

 

「リンク・スタート。」

 

もう何度目になるか忘れたGGOへのログイン。五感が現実を離れ、仮想世界GGOへ。光が消えると、荒廃した世界が広がる。私のレベルは23になった。レイは33、解せない。まあ、3月のサービス開始からほんの一週間後ぐらいから始めたらしいから、プレイ時間から見たら妥当なレベルなのかもしんない。あと、ハンドガン新調しました。ベレッタ・モデル92、M9の名で知られる実弾銃です。上手く使えるかどうかはさておき、主にナイフなので気にすることはないです。

 

「んで、予定よりも1時間早くログインできたから、蟻さんを1人で狩ってこようかな……。」

 

私はてくてく歩いてフィールドに行くポータルを目指した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜55分後〜

 

「ふぅ〜……。」

 

「お、ホントだ。」

 

「だから言ったでしょ?マックスは暇ならフィールドに出かけてるって。」

 

私は蟻狩り帰った。ちなみに、レベルが1上がり24になりました。フィールドから帰ってくると、レイとシノンちゃんが待っていた。なんな動き予知されてる……確かに待ち合わせまでの時間まで、纏まった時間あったら蟻狩ってるけど……。

 

「あれ?ボイちゃんまだ?」

 

「えぇ、まだ来てないわ。でも、そろそろ来るんじゃない?」

 

「お、噂をすればなんとやらだな。」

 

レイがそう言って、後ろを見る。すると、ボイちゃんと、もう1人、170cmぐらいで、銀髪のロングの女性。

 

「どうも、Ripper(リッパー)です。お嬢様がいつもお世話になってます。」

 

「ん?お嬢様?」

 

リッパーさんは『お嬢様』と言った。このリッパーさん除く4人の中で、その言葉が該当するのは、確定で1人。私はリッパーさんに近づき、話しかける。

 

「あの……風友美さん……ですか?」コソコソ

 

「!なんで私のことを……。」コソコソ

 

「風友美さん、この人迅さんだよ。」コソコソ

 

「そうでしたか。本日はよろしくお願いします。」コソコソ

 

私はリッパーさんから離れる。うーん。なんでだろ、美人多いね(ブーメラン)。

 

「さて、今日はどうしよっかー。」

 

「んじゃ、この人数だし、ちょっと挑戦してみようか。」

 

「へ?挑戦?」

 

私達は『挑戦』をしに、フィールドに向け出発した。レイの言ってる挑戦の意味が全然わからなくて困るんだけど。まあ、なんとかなるでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イヤァァァァァァ!!」

 

「グォォォオォオオオォ!!」

 

「いいぞ!そのまま向こうまで誘導しろ!!」

 

私は今、変に足が速くて、口から熱戦を吐き出す巨大亀から逃げています。嘘は言っていません。特撮かな?こうなったのには色々とあるんだけど、高難度ダンジョンに挑もうって話になって、嫌々ついて行ってたら、こいつに遭遇しました。ボイちゃんがトラップを即席で作ったらしく、そこに私は今Agilityを限界まで生かして、亀より速く走り、熱戦を吐く予備動作を見たら大きく横にサイドステップをして回避したりしてそこまで誘導している。ちなみに熱戦が通った後は地面が赤くなってえぐれてました。あんなのに当たったらどんな耐久値がある人でも死ぬんじゃないかな?ダメージ4倍だから多分掠っただけで死んじゃう。

 

「残り100m!」

 

「2秒もいらないぃぃぃぃ!!」

 

私は思いっきり走ってトラップのワイヤーを思いっきりジャンプして乗り越え、距離を取る。そして、ナイフをしまい、M9を両手で構え、命中率が低いハンドガン扱いで頭部をどんどん撃っていきます。体力バーは3本。30分以上、高所からシノンちゃんとボイちゃんが狙撃して、そっちに注目が行くたびに玉砕覚悟で頭部にナイフを刺して注目を私に集めさせていたせいか、1本目の半分程度。

 

「3……2……1……0!」

 

レイが0と言った瞬間、亀がワイヤーに触れて大爆発。亀の前足が吹き飛び、体力が1本目の3割程度になる。そして、体勢を崩した亀を……。

 

「一斉攻撃っ!!」

 

レイがそう叫ぶと、リッパーさんはこちらに降りてきて、サブマシンガン、UZIを両手に二丁持ち、顔面に向けて乱射していく。シノンちゃん、ボイちゃんも目にスナイプショットを浴びせていく。レイもAKMをフルオートにしてガンガン撃っていく。私はあれです。フレンドリーファイア覚悟でナイフで顔面ブスブス刺してます。怖い。すると、足が再生したらしく、亀は立ち上がり、大きく咆哮する。

 

「マックス!!またトラップ仕掛けるからその間引き付けとけ!!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

私はヤケクソでその作戦に乗りました。ブラック作戦反対!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……お疲れ様。」

 

「お疲れ。」

 

「お嬢様、お疲れ様です。」

 

「………………。」

 

「あ、あの、マックスさんお疲れ様です。」

 

「あ、うん……ボイちゃんお疲れ様……。」

 

あれから亀を狩り始めて1時間半。私の渾身のナイフで亀は断末魔を叫びながら爆発四散!しました。亀殺すべし、慈悲はない!状態です。

 

「マックス様、お疲れ様です。」

 

「あ、うん。マックスでいいよ。」

 

「これは癖みたいなものなので気にしないでください。」

 

「あ、うん。分かった。」

 

私はその場に座り込む。正直疲れました。殆ど全力疾走で疲労が凄いです。体の疲労はなくとも、脳の疲労はあるんです。だから疲れます。ブラック作戦嫌い。

 

「んじゃ、もっと探索続けますか。」

 

『賛成。』

 

「えっ。」

 

私達は、再び『挑戦』という名のダンジョン攻略を再開しました。その後、ダンジョンを探索中、偶然にもボス級巨大メカに遭遇し、30分の奮戦の後全滅しました。




最後の方適当です。理由?1日1投稿目指してるので焦ってましたw

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