銃撃の中のナイフ使い   作:風峰 虹晴

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タイトル通り(ry
あとみんなのあの子が登場!原作なんてなかったんや……(遠い目)


part12 今度はお金足りない

もっとお金欲しい。女王蟻を初めて討伐してから2週間。他のスコードロンに誘われて金属巨大女王蟻の討伐に参加して、討伐を完了した時に、私はふとそう思った。

 

「よっしゃー!あんたありがとう!助かったぜ!やっぱこいつを最初に倒した女性プレイヤーは流石だぜ!」

 

「あっはい。ありがとうございます。」

 

どうやら、私はこの女王蟻を最初に倒したプレイヤーらしく。ネットでかなり有名になっているようです。ネットの力恐るべし。だから、女王蟻を倒そうとするスコードロンにしょっちゅう誘われます。………………まあ、経験値とお金はたくさん手に入るのでいいんですが。ちなみに、装備のAgiボーナスは最初にラストアタックを決めた人のみらしく、スキルプレゼントは、1人1回までのようです。

 

「んじゃ、街に戻ろうかー!」

 

『おー!」

 

「お、おー……。」

 

他の男キャラが力強くそう返事する中、私は弱々しく返事する。だって全員筋肉モリモリのマッチョマンだよ!?盛り上がれないっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ、今回の報酬だ。今回はありがとう。」

 

「ど、どういたしましてー。」

 

私は男の人達のスコードロンから報酬を受け取る。

 

「今日はありがとなー!」

 

男の人達はどこかへ楽しそうに喋りながら言ってしまった。戦友達が帰って行く…………。それで、私がお金が欲しい理由は、光剣がもう1本欲しいです。女王蟻倒して以来、光剣がモンスター相手にとても効果があることを知り、対人戦はナイフ、対モンスター戦は光剣という感じに使い分けてるんだけど…………正直、ナイフが二刀流だから、光剣も二刀流でやってみたい。というわけで、頑張ってお金貯めてます。同時に経験値も溜まるので、レベルは35になりました。嬉しい。

 

「んー……とりあえず、街の中をぶらぶらするかなー……疲れたし。」

 

私は、適当にグロッケンの町を歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー、特にやることないなー。」

 

私は適当に歩きながらそう呟いた。暇だし、やっぱ蟻狩りしようかな〜……。

 

「す、すみませーん……。」

 

「ふぇ?」

 

私は幼い感の声を聞き、後ろを振り向く。そこには、150cmにも満たない、初期装備服の色、つまり迷彩系の緑のミリタリー服を着た女の子でした。

 

「あ、あのぉ……蟻退治のお手伝いしてくれるってネットで書いてたんですけど……。」

 

「へ?ネット?」

 

私はそれを聞き急いでメニューから日本のグー○ルのサイトから、それを調べる。するとそこには、

 

『GGOのモンスターの金属蟻を倒したくても倒せない場合は、全身赤黒の女プレイヤーに頼むといい。断らずに手伝ってくれるはずだ。』

 

と、書かれていた。確かに断ってないけれども!まあ別にいいんだけど!経験値とお金手に入るし普段から狩場にしてるから大体は熟知してるんだけれでも……(汗)

 

「あ、あのー?」

 

「えっ!?あっ!?じ、じゃあ、フィールド行こっか(汗)」

 

「お、お願いします!」

 

私達は愛すべき蟻達のいるフィールドに向かうことにした。……シノンちゃん誘お。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは冷静に、片方の脚を2本以上、関節を狙ってね。」

 

「は、はい!」

 

「なんで私まで……。」

 

「最近対物ライフル手に入れたって言ってくれたでしょ?」

 

「そうだけど……。」

 

私はいつもの廃墟が多く、金属蟻が闊歩するフィールドに、私とLLENN(レン)ちゃん、そしてシノンちゃんの3人で来ていて、私はレンちゃんに金属蟻(働き蟻)の倒し方を説明していた。レンちゃんの使う武器は光学系ブラスター。まあ、当たらなければ死なないんだけど……私当たったら即死だけどね!そういえば、対光弾防護フィールド持ってないけど……まあ、使っても意味ないし、現時点で重量ペナルティまでギリギリの境目だから、別に大丈夫か。

 

「じゃあ、軽く1匹倒してくるねー。」

 

「えぇ!?ひ、1人でですか!?」

 

「大丈夫よ。まあ、見ておきなさい。」

 

シノンちゃんがそう言ってレンちゃんを止める。なんか変に期待されてる気がするけど、気にしないでおこう。私は3人で集まっていた建物の上から飛び降り、ステルスを発動。そして、高速で蟻に近づき、カゲミツG4を逆手で右手に持ち、スパッと右前脚を斬り落とす。そして、もう1本、右中央の脚を斬り落とす。すると、蟻は自分の体重に耐えきられなくなり倒してしまう。そして、弱点の口内にカゲミツG4を突き刺す。すると、蟻の体力は0になってしまい、光の粒子となって消えてしまう。私は他のやつはとりあえず置いておき、レンちゃんとシノンちゃんのいる建物の屋上に戻る。

 

「よいしょっと…………。」

 

「は、速い……!」

 

「AGI全振りだからねー。けど、あまりオススメはしないかな。」

 

「マックスは楽しそうにやるけどね。」

 

「シノンちゃん……(汗)まあ、ナイフと相性バッチリだし、そのせいかな?じゃあ、次はレンちゃんやってみよー!」

 

「えぇ!?も、もう!?」

 

「レベルはちょっと高い相手だけど、そこまで速くもないし、当たらなければどうということはないよ!」

 

「が、頑張る……!」

 

やばいこの子可愛い。あれ?私男の人に好感とかあんまり持ってないけど、女の子にはやけに反応する?……可愛いから仕方ないか!

レンちゃんは建物から(階段を使って)降りて、身を隠しながら金属蟻に近づいていく。レンちゃん、一応俊敏力と器用さを重視してるけど、流石に私程速くないね。というか、私より速い人っていったらまだレベル低かった頃だけだからなぁ……。

 

「……えーーーーーい!!」

 

レンちゃんはブラスターを連射しながら蟻に突撃していく。その内の数発が左前脚の関節に命中。しかし、まだ千切れない。思ったより硬いことが判明。ナイフってやっぱ凄いね。更にレンちゃんはブラスターを連射。そして、ついに左前脚の腕が千切れた。けど、これじゃ足りない。体勢を崩すなら、左中央の脚を壊すしかない。

 

「うわっ!?」

 

レンちゃんが銃を撃とうとすると、蟻は残り5本の脚で突進してくる。レンちゃんはそれを横に跳んで回避する。そして、突進後の隙に、ブラスターを連射して、左中央の脚の関節に、光弾を浴びせていく。すると、ついに金属蟻は体勢を崩してしまう。

 

「うおーーーーー!!」

 

レンちゃんは急いで倒れた蟻の目の前に回りこみ、ブラスターを口内にどんどん連射していく。すこしずつ蟻の体力は減っていく。そして、ついに0になった………………と、思ったが、予想は外れた。突然蟻が右前脚でレンちゃんをはたいた。いつもより勢いは弱い。けど、質量のある鉄の腕ではたかれたら、やっぱりダメージは大きい。レンちゃんの体力はぐーんと下がり…………赤色になって止まった。そして、金属蟻の脚は再生し、レンちゃんは、偶然にもスタン(気絶)状態になってしまった。スタン状態とは、数秒間のあいだ、行動不能になってしまう異常状態です。

 

「レンちゃ━━━」

 

私がレンちゃんを助け出そうと動き出したその瞬間、右からドォンッ!!と轟音が響く。そして、金属蟻は粒子になって消えてしまった。轟音が聞こえた右を見てみると、シノンちゃんが対物狙撃銃ウルティマラティオ・へカートⅡを構えていた。

 

「ビューティフォー……。」

 

私はシノンちゃんにそう言うことしかできなかった。ほんと、別アカウントでも作ろうかな?レンちゃんは走ってこっちに戻ってくる。可愛い。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「どういたしまして。」

 

「レンちゃん惜しかったねー!倒し方分かった?」

 

「え?あ、はいっ!」

 

「じゃー、もっと沢山狩っちゃおー!」

 

私達は蟻の大量狩りを開始した。ネットで私に、《アサシン》とは別に、《アントハンター》の異名をつけられていたのはこのあとでした……。




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