銃撃の中のナイフ使い   作:風峰 虹晴

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ちょっとシリアス?かも?わかんない?かな?
投稿遅れてすまん!


part15 おおきなきず

私達は起きて、用意をして、早速車に乗りました。朝帰りです。昨日でまあまあ楽しめたし、私としては大満足ですよ?静瑠ちゃん、なんだか寝不足っぽいらしく、車の中でずっと寝ていました。うーん、なんでだろうね?時間は昼過ぎになり、私は家の前まで送ってもらい、風友美さんに礼を言った。そして、家の中に入りました。

 

「お母さんただいまー。」

 

「おかえり、迅。どう?楽しかった?」

 

「うん、凄く楽しかったよ。」

 

「そう。よかったわね〜。」

 

「うん。じゃあ、私部屋にいるね。」

 

私は階段を登って自分の部屋に入る。お昼ご飯は、途中のパーキングエリアで済ませたので、勉強しよ〜っと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜っ、終わった〜。」

 

私は椅子にもたれ込んで体を大きく伸ばす。3時間程度の勉強を終えた。休日だし多くやったけどまだ晩御飯までの時間あるし、どうしようかな〜……。まあ、考えるまでもないけどね〜♪私は手際よくアミュスフィアを頭に装着してベッドに寝転がる。そして、

 

「リンク・スタート。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んん〜……!おはよ〜!」

 

今日は日曜が終わり、平日の月曜。月曜日って憂鬱だよね。休日から平日に切り替えるのって苦手。朝も苦手。勉強……は、特にかな。とにかく、休日明けの月曜日は苦手ってことです。私は目をこすりながら学校の準備を始める。顔を洗って寝癖直して服着替えて朝食食べて歯磨き。これで完了。だいたいこれが終わると聖平が来る頃だと思う。

 

ピンポーン

 

「おはよ〜、学校行くぞ〜。」

 

「は〜い。じゃあお母さん、行ってくるね。」

 

「いってらっしゃい。気をつけるのよ〜。」

 

「は〜い。」

 

私は家を出て、いつも通り聖平と学校に行く。静瑠ちゃんはどうやらもう先に学校に行っているみたい。聖平と適当に雑談をしていると、見慣れた校門が。靴から上履きに履き替えて、教室に向かう。教室に着くと、私は自分の席に座り、だら〜んとしている。

 

「お前、いつもそうしてるよな。飽きないのか?」

 

「うーん、飽きる飽きないじゃなくて、やることないから仕方なくこうしてるの。」

 

「そっか。そろそろ先生くるから、寝ないようにな。」

 

「わかってるよ〜。」

 

私が聖平にそう答えると、聖平は自分の席に戻っていった。正直、何かあったらそっちやると思う。けど、本当に朝はやることない。こうしてゆっくりしてるのも、必要だよね〜。教室の扉が開いて先生が教室内に入ってきた。私は体勢を直して、きちんと座る。

 

「みんなおはよう。それじゃ、朝のHR始めるぞ〜。…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前の授業が終わり、お昼休みに入った。いつもなら聖平と話す、もしくは静瑠ちゃんと話すのどちらかだけど、今は聖平は先生の手伝いをしていない。だから、静瑠ちゃんと話そうと教室を出た。

 

「…………トイレ行こ……。」

 

私は静瑠ちゃんの教室に行く前に、トイレに向かった。私は静瑠ちゃんの教室とは反対方向にある、ちょっとここから遠いトイレに向かいました。……んー、珍しく、人がいない。私は女子トイレに入り、個室に入……

 

「なあお前。」

 

ろうとした瞬間、後ろから2人の女の子に話しかけられた。私は、その2人に見覚えがありました。静瑠ちゃんをイジメていた、あの同学年の2人です。

 

「え?あ、はい、な、なんでしょう?」

 

「お前あんときはよくも私達の楽しい時間を邪魔してくれたよな?」

 

「だから〜、あんたのことがウザいわけよ〜。」

 

2人は私の方に少しずつ近寄ってくる。それに合わせて、私は怖くて下がってしまう。こ、こんなときのあの人達……が、来ない!嬉しさと悲しさが……。

 

「で、でも……ひ、人をイジメるのは、良くないと思う!」

 

「はぁ?」

 

「だから、私はそれを止めたことに、後悔はない!」

 

私はその2人に、はっきりとそう言った。現に、静瑠ちゃんも、初めて会った時は、顔とかに絆創膏とかしてたけど、今はそんなことは全くない。だから、私には後悔はない!

 

「なんだとぉ……?」

 

そう言うと、片方の女の子が、ポケットに手を突っ込む。……な、なんか嫌な予感する……。そして、その子がポケットから出したものは………………カッターナイフでした。

 

「ち、ちょっと、それは流石に……。」

 

「うっせぇ!!随分と調子こいたこと言いやがって……!!」

 

チキチキとカッターナイフの刃を出しながら、その子は私に距離を詰めてくる。私は、その形相にくらみ、追い詰められ、ついにトイレの奥まで来た。

 

「さ、流石にまずいだろ!!」

 

「うっせぇぇぇぇ死ねぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

その子は私に向けて、カッターナイフを振りかざした。視界がスローモーションになる。私は体を動かして避けようとする。けど、足が動かない。すると、今まで人生で起きてきたことが私の頭の中に浮かんできた。あ、無理だ。走馬灯ってやつだ。そして、次の瞬間。右側が急に暗くなった。次に、右目から何か液体が流れてくる感覚。その直後に、私の右目の部分に、猛烈な激痛が襲う。

 

「うわぁぁぁあぁああぁぁあぁぁぁぁ!!!??」

 

私は両手で右目を抑えてその場にしゃがみこむ。激痛をこらえながら、なんとか左目で目の前を見る。そこには、さっきの女の子が赤い液体に濡れた、カッターナイフを持って、恐怖に顔を染めてるのが見えた。右目を抑えてる左手の手のひらを見てみる。手のひらは、赤い液体がべっどりと付いていた。そこから、少しずつ意識が朦朧としてきた。頭がくらくらする。保健室に……行かないと……。私は立ち上がった……けど、とてもフラフラする。ダメだ……。私はその場に倒れこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………………ん……?」

 

私はガバッと体を起こす。何があったっけ?あれ?なんか右側見えにくい?なんかつけてる?私は右目を右手で触れてみる。すると、なんか布?みたいなものがついてる。右目を開いてみる……あれ?布どころかなにも?あれ?どうしてこうなったんだっけ?んー、部屋的に病院?なんで?そんなことを考えていると、部屋の扉が開いて、看護師さん?が入ってきた。これはもう、病院確定だね。

 

「あ、隼さん。目を覚ましたんですね。」

 

「え、えっと……どういう状態ですか?」

 

「では、現在の状況の説明をしますね。……

 

私は看護師さんから、今の私の状況を聞いた。簡単に言うと、私は目を切られて、手術をし、右目が無い状態らしい。……うん。無い。だから、もう一生見えないらしい。うーん、なんだか悲しいけど、あんまりショックを受けない。なんでだろ。まあ、少し不便になる程度だと思うな。

 

「迅!!」

 

看護師さんからの説明が終わると、お母さんが病室の中に飛び込んできた。正直ビックリしました。だってめっちゃ速く動いてたもん。お母さんがあんなに速く動くの初めて見た。

 

「大丈夫!?何処か痛いところとか!?」

 

「い、痛いところはないよ。右目が見えないだけだから。」

 

「それが大問題なんでしょうが!!」

 

お母さんは涙目になりながら私にそう言った。そう言えばそうだ。確かに目が見えないのは、ちょっとじゃなくて大問題だ。でも、なんだかもうショックを受けないというかなんというか……。

 

「……迅は、今は大丈夫なのね?」

 

「う、うん。多分私は大丈夫だよ。」

 

「そう……元気そうにしててよかったわ……。」

 

お母さんは安心したような顔で、どんなことが私の知らない間に起こったのか話して帰っていった。ようやく思い出した。私、イジメっ子の人達にナイフでやられちゃったんだった。カッターナイフの所持を許す学校が悪いです、はい。どうやら、イジメっ子達は退学処分を受けたらしい。静瑠ちゃんをいじめたんです、当たり前です(違うそこじゃない)。

 

「よう、迅。」

 

「あ、やっほー聖h「迅せんぱぁぁぁい!!」

 

「おわっぷ!?」

 

聖平が部屋に入ってきたので、挨拶し返そうとしたら、静瑠ちゃんが飛び込んできました。うん、やっぱちょっと不便かも。右からのアンブッシュで死ぬかと思いました。あ〜静瑠ちゃん可愛い〜……。

 

「やっと目を覚ましたんですね!嬉しいです!」

 

「まあ、3日間寝てたもんな。」

 

「あ、そんだけ寝てたんだ。初耳。」

 

私、3日間寝てたらしいです。明らかに麻酔のせいじゃないよね。私も疲れてたんだよ、きっと。

 

「ど、どれくらいで退院するんですか!?」

 

「えっと、1カ月?で退院らしいよ?」

 

「な、長いですね……。」

 

「私も思った……。」

 

1カ月はやりすぎですよ!……まあ、気にすることはないか。

 

「それじゃ、早いけど帰るかな。病人だから休ませないと。」

 

「う……そ、そうですね。では、迅先輩お元気で!」

 

「じ、じゃあね〜……。」

 

あぁ……静瑠ちゃんが帰っていく……。さっさと退院しなければ!というわけで私、頑張って体調治します!……GGOやりたい……。




ちょっと別の企画考えてるとか考えてないとか。

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