銃撃の中のナイフ使い   作:風峰 虹晴

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だから言っただろう?こちらがしばらくメインだと。


part2 初モンスター戦

「なぁ……あの子見ろよ……めっちゃ可愛いぞ……。」

 

「見ない顔だな……新規の子かな?」

 

「おいお前、ナンパしてこいよ。」

 

「え〜、フラれた時めっちゃ心が痛むから却下。」

 

周りから視線と、多分私に対しての話し声が聞こえる。んー……聖平どこにいるんだろ?あ、でもこっちだとアバターの名前だからわかんないなぁ……。

 

「そこの君。」

 

「ひゃっ!?」

 

私は後ろから肩を掴まれて驚き、変な声を出してビクッとする。そして、即座に後ろを振り向く。その男の人は、身長は多分175cmぐらいで、細マッチョの人でした。地味に怖いです。

 

「な、なんか用ですか?」

 

私は恐怖で固まりながら、なんとか巨体の男の人に話しかける。

 

「何の用って……待ち合わせしてただろう?顔が似てるからな。」

 

「待ち合わせ……え!?ま、まさか!?」

 

「おっと、リアルネームはここでは禁止、俺のことは『レイ』って呼んでくれ。」

 

「わ、わかった。じゃあ、私のことはマックスって呼んで。」

 

「おう。変な名前だな。」

 

「そ、そんなこと言わないで……。」

 

この話しかけてきた男の人は、聖平だったようです。本当に最初に話しかけられてきた時びっくりしたぁ……。

 

「で、マックスはどうするの?始めたばっかりだから、チュートリアルでも受けてきたら?」

 

「うーん、そうする。」

 

私は指を使ってチュートリアルを行うため、Yes/No画面でYesを選択する。すると、私の体は光に包まれ、転送された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、帰ってきたか。」

 

「う、うん。」

 

私は、少し疲れた顔で帰ってきた。理由は、チュートリアルの教官の女の人が、中々にハードな人だったからだ。まあ、なんとか基礎はわかったんだけど……。

 

「で、自分に合いそうな武器種とか、わかったか?」

 

「うん。私には、ハンドガンと、それよりもナイフが合ってるみたい。」

 

「お、おう……。中々特殊だな……。俺はアサルトライフルかな。」

 

アサルトライフル……って、確か近〜中距離で戦う銃だっけ。私は主にナイフ使って、副武装にハンドガンって感じだから……っていうか、この組み合わせってこのゲームではあんまりなさそうだよね。

 

「さて、じゃあ必要な装備買ってモンスター狩りに行くか。」

 

「うん。あ……でも私全然お金持ってないよ?」

 

「あー……まあ、足りなかったら俺が足りない分出してやるよ。」

 

「う……なんかごめん。」

 

「いいよいいよ。じゃあショップ行こうか。」

 

「はーい。」

 

私は聖平に連れられてショップに入っていった。武器はモンスター相手ということでプロキオンSLという光学銃のハンドガンとそのエネルギーパックを2個、それに救急治療キットというのを買いました。180秒で体力の三割を回復するアイテムらしい。

 

「さて、フィールドに行くか。」

 

「おー。」

 

私は聖へ……レイの掛け声に応じて、フィールドに向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は危なくなった時に助けるから、できるだけマックスが倒してみて。」

 

「うん。わかった。」

 

私達は岩に隠れながらそう会話した。レイが手に持っている銃はAKMという、有名で、人気の武器らしいです。私も、ちょこっとだけなら聞いたことがあるようなないような。

すると、私達の目の前に、猪のモンスターが現れる。私は岩に隠れながら、プロキオンSLを構える。すると、視界の中に、拡大と縮小を繰り返す円が発生する。これは『バレットサークル』というもので、プレイヤーが狙いやすいようにするシステムアシスト?っていうやつらしい。円の拡大と縮小は心拍数に連動していて、心拍数が上がると、拡大と縮小が速くなって狙いにくくなる。

 

「…………ッ!」

 

私は小さくなったのを狙って引き金を引く。すると、エネルギーの弾が発射され、見事猪に命中する。猪は悲鳴を上げ、光の粒子になって消えてしまう。

 

「うん。上手い上手い。この調子で狩っていこうか。」

 

「おー!」

 

私とレイはその後、モンスターを狩り続けた。……大きい蠍に襲われた時は終わったと思いました。レイがAKMで一気に倒してくれたので、助かりました。そして、狩りに出かけてから2時間……。

 

「ふぅ〜……つ、疲れた……。」

 

「お疲れ様。どうだ?GGOは。」

 

「面白いね!このゲーム!」

 

「そりゃ良かった。買った甲斐があったよ。俺は落ちるけど、マックスはどうする?」

 

「うーん……この街を巡ったりしようかな?覚えておいて損はないと思う。」

 

「OK、じゃあ、また明日。」

 

「うん。じゃあね。」

 

レイはメニューを開いて、消えてしまった。あ、そういえば、レベルアップで手に入るポイントで能力上げることが出来るんだよね?今のレベルは3。初期に200で、レベル1ごとに20だから……えっと……。

 

「……もう全部俊敏力に注ぎ込んじゃえ。」

 

私は全部Agility(俊敏性)に注ぎ込んだ。試しに走ってみよ。私は思いっきり走ってみる。すると、自転車くらいの速さで走ることができた。時速25kmぐらい?速い!楽しい!もっと速く動きたい!

 

「思った時に動いた方がいいよね!」

 

私はフィールドへモンスター狩りに向かうために、全速力で走り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー!!あともうちょっとだったのにー!!」

 

1人で狩りに出掛けて1時間後。私はリスポーン……死に戻りをしていた。途中までは順調だったのです。けど、一際大きい猪と出会い、あともう少しだったんですけど、突進で死んでしまいました。少し経験値が減ってしまいましたが、まだ許容範囲です。早速、ポイントをレベルに振り込む。レベルは4だから20ポイント。全部Agilityに注ぎました。

 

「時間があれだし、そろそろ私も終わろうかな……。」

 

私はメニューを開き、ログアウトボタンを押すと、Yes/Noボタンが出てきて、Yesを押す。そして、私はGGOから姿を消した。




プレイヤー名 マックス
レベル 4
Str 0
Agi 260
Vit 0
Dex 0
Int 0
Lux 0

武器

プロキオンSL

防具(服)

黒コート(フード付き)

黒長袖シャツ

黒パン

黒ロングブーツ

アイテム
エネルギーパック×1 救急治療キット×1

主人公のステータスと装備、アイテムはこうなっております。はい。(多分)原作無視の設定です。小説はⅡまで読みましたが、多分これが最適です。はい。

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