「あ、あの……すみません。勝手に声かけてしまって……。迷惑ですよね……。」
「あっ!ううん!大丈夫だよ!」
ちょっとマイナス思考な子なのかな?少しブカブカの上下深緑色の長袖と長袖の軍服。そして、すこし斜めに被った深緑色のキャップ。ズボンで隠れてる深緑色のブーツ。長い黒いロングの髪の毛。そして、140cmぐらいの身長の背。
「あ……ここで話すのもあれなので、移動……しませんか?」
「あ、うん。いいよ。」
私はその子と一緒に移動を開始し始めた。
私と女の子は、人が少ないお店の中に入った。「なるべく人気が少ない方がいい。」と言われたから、ここのお店にした。ここのお店はレイと話すときによく来るお店です。
「あっ……自己紹介してませんでしたね……すみません……。私、ヴォイドっていいます。」
void……空虚とか、虚無って意味だった気がする。
「えっと、私マックスって名前です。噂では《アサシン》って呼ばれてるらしいです。んで、お話って何ですか?」
「あっ、えっと……ま、マックスさんって、特殊なスキル……持ってますよね……?」
「ん?え?それどこで知ったの?」
私の特殊なスキル《暗殺者》のことである。あれ、取得条件を自分のスキルで確認したら、『相手に視認されずにナイフkillする』らしいです。中々に厳しい?条件なのかな?いつもそれしかやってないからわからないです。
「わ、私の予測です……。わ、私も持っているので……。」
「え!?ホント!?どんなスキル!?」
「ひゃうっ!?」
あ、怖がっちゃったみたい。なんか、めっちゃ可愛い、この子。
「あぁ……ごめんね、驚かせちゃって。」
「い、いえ……。《虚空》ってスキルで、発見されてない状況での発砲音消去です。し、取得条件は『2時間以上連続で見つからず、その中で全射撃にサプレッサーありで撃つ』というものです……。」
「へえ!私のスキルは《暗殺者》って言って、ステルスに足跡消去、ナイフダメージが倍増にAgility1.3倍と、ダメージ4倍だよ。」
「そ、そうですか。それに比べたら、私のスキルなんて見つかったら効果消えちゃいますし、そもそもサプレッサー付けたら意味ないし……。マックスさんのに比べたら全然……。」
うん、あのね?サプレッサーって使い捨てでしかもその割に高価なアイテムだよね?ね?しかも多分サプレッサーは完全に音消しきれないけどそのスキルだと完全消去だよね?強くない?
「大丈夫だよ!私のはダメージ増えちゃうし、ステルスだって勿論看破されるし……。そうだっ!じゃあ、一緒にモンスター狩り行く?」
「え、えっと……わ、私なんかといいんですか?」
「勿論♪そうと決まったら行こっか。」
「は、はい。」
私とヴォイドちゃんはスコードロンを組み、フィールドに向かっていった。
私とヴォイドちゃんはシノンちゃんと蟻狩りをした廃墟の多いフィールドに来ていた。ヴァイドちゃんのメイン武器は、7.62mm弾のロシア製の狙撃銃《ドラグノフ》。引き金を引くたびに撃てるセミオート自動式です。それと、サブ武器はサブマシンガン《スコーピオン》。30発を2秒間で打ち切る武器です。
「ヴォイドちゃん、試しにあのスコードロンを1人でやれる?」
私は4人組のスコードロンを指差す。ちなみにステルスは発動しているので、指を指してもバレることはありません。
「ふぇ!?え、えっと……わ、わかんないです。」
「一回試してもらえる?」
「は、はい……無理かもしれないですけど……頑張ります。」
ヴォイドちゃんはドラグノフを構える。距離は大体200m。屋上には、高さ50cmぐらいのコンクリート塀があります。なので、狙撃には十分だと思います。
「…………。」
すると、引き金を引くと、風切り音のみ聞こえ、スコードロン連中の1人に命中。見事にヘッドショット。一撃死してしまいました。そして、粒子になって消えてしまいました。
「ビューティフォー…。」
ほんっとうに発砲音がない。なので、敵スコードロンの残り3人は戸惑う。消えてしまったので被弾エフェクトから方向を見分けることもできない。もう一度、ヴォイドちゃんは敵に向けて撃つ。今度も見事にヘッドショット。光の粒子になりました。
「凄いね、ヴォイドちゃん!」
「え、えへへ……。」
ヴォイドちゃんは少し顔を赤くして、俯く。何この子。めっちゃ可愛い。
「それじゃ、私が残りやってくるね。」
「え、ええ?でも、まあまあ遠いですよ?」
「まあ、任しといて。」
私は右手にナイフを逆手に持って、建物から飛び降りる。そして、ステルス発動AGI全開の全力ダッシュ。200mを数秒で走り抜け、2人の喉をすれ違いざまに切り裂く。私が切り裂いた2人はそのりまま地面に倒れこみ、それと同時に光の粒子になって消えてしまう。私はヴァルドちゃんのところに走って戻る。
「わぁ……!」
ヴォイドちゃんは私に憧れのような目を向けてくる。
「す、凄いです!わ、私なんかよりよっぽど……。」
「ボイちゃんの方が凄いよ!私は近距離でしか戦えないけど、ボイちゃんは遠距離から攻撃できるんだから!」
「えっと……ボイちゃん?」
「ほら、ヴォイドだと呼びにくいからボイちゃん!可愛いでしょ?」
「う、うぅ……。」
ボイちゃんは更に顔を赤くしてしまった。あれ?私なんか言ったっけ?
「じゃあ、街に戻ろっか。もう遅いし。」
「は、はい。私もそろそろ落ちなきゃです。」
私とボイちゃんは建物から降りて、街に向けて進み始めた。途中、モンスターを倒しながら。
新キャラボイちゃん!!可愛いよボイちゃん可愛い。