銃撃の中のナイフ使い   作:風峰 虹晴

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まあ、どうやっても展開を急にしてしまうんです。どうしたらいいんですかね?


part8 学校の光と闇

「ふぅ〜……。」

 

私はGGOからログアウトして、アミュスフィアを頭から取り、軽く体を伸ばす。今日は楽しかったな〜。シノンちゃんと始めてスコードロンも組めたし、ボイちゃんと出会って、結局フレンドにもなれたし。明日、学校で聖平に話そ〜っ♪

 

「さっさと寝よ。おやすみなさ〜い。」

 

私は目を閉じて、眠りについた…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ〜……。眠い〜……。」

 

私は目を覚まして、大きく欠伸をする。やっぱり私朝は苦手……。夏で夜も寝苦しい……。やっぱり春と秋がいいなぁ……。

 

「学校の用意しよ……。」

 

私は顔を洗いに洗面所に行く。私は顔に水をかける。うわっ、ぬるい!なんか地味にぬるい!これだから夏は……。それに髪の毛ボサボサ……。早く直さないと……。

 

「迅ー!もうちょっとで朝ご飯出来るわよー!」

 

「は、はーいっ!」

 

私は急いで髪の毛を櫛で解いて、髪の毛をくくる。あれ?そういえばいつからポニテにしてたっけ?あ、高1からだ。私は自分の部屋に戻って服を着替える。着替え終え、朝ご飯を食べるためにリビングに向かう。

 

「はい、ジャストタイミングよ。」

 

「いただきまーす。」

 

私は朝ご飯を食べ始める。ご飯と野菜盛りだくさんのお味噌汁に鯖の塩焼き。和食大好き。昔の人の知恵を侮ったらいかんのですよ。私は早急に朝ご飯を食べ始める。

 

「ごちそうさまっ!」

 

「はーい。」

 

私はご飯を食べ終わると再び洗面所に、歯を磨く。さっさと磨き終わり、自分の部屋に戻って自分の荷物を持ってリビングのソファーに座る。そろそろ来る頃かな?

 

ピンポーン「おはようございまーす!山祇でーす!」

 

インターホンから聖平の声。

 

「今行くー!お母さんいってきまーす!」

 

「いってらっしゃい。」

 

私は荷物を持って玄関のドアを開ける。ドアを開けた先には聖平が立っていた。登校するときは毎日迎えにきてもらってます。昔連続遅刻をしてしまってこうなってます。なんで遅刻したか?単純に寝坊です。

 

「おはよう聖平。」

 

「おう、おはよう。」

 

私は聖平と一緒に学校へ向かう。徒歩約10分。その間私と聖平は、学校と関係ある話や、全く関係ない話をする。予習や復習、テストについてや、揶揄いあったり……GGOの話をしたりする。

 

「昨日シノンちゃんと一緒にモンスター狩りしてたんだー。」

 

「あぁ、シノンって、最近新しくフレンド登録した女の子のことか?」

 

「うんうん!それでね〜…………。」

 

そんな感じで喋りながら歩くこと10分。多分喋りながらで10分なら1人で7分ぐらいなのかな?私は今日登校してるとき、少し気になってる子がいた。……恋とかじゃないです。毎日1人で、俯いて、悲しそうに、寂しそうに登校してる1年生。今日は多分2年になって初めて聖平に急かされながら用意しなかったから見かけることができたんだと思う。私、ホントに朝に弱いなぁ……。学校につき、教室に入るまでも喋る。

 

「おはようございまーす。」

 

教室に入って挨拶し、自分の席に座る。私の席は窓際の真ん中らへん。私は用意をして、だらーっと机に伏せる。そうすること数十秒後、先生が入ってくる。

 

「起立。礼。着席。」

 

「みんなおはよう。じゃあ早速朝のHRを始めるぞ……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー!やっとお昼休みー!」

 

「お疲れ。」

 

私は机の上にだらーっとしていた。授業と昼食を終え、私はやることがなかった。GGOやりたい。シノンちゃんは大人なのかな?でも、口調的には高校生ぐらいだったような……。ボイちゃんはちっちゃい子みたいで可愛かったです。

 

「お前、先生に職員室に呼ばれてなかったか?」

 

「あっ!そうだった!ごめん行ってくるっ!」

 

私は職員室に向かいました。あれ?なんでだろ?私なんか悪いことしたっけ?遅刻はしてないはずなんだけどなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか……嬉しい?出来事だったなぁ……。」

 

職員室に呼ばれた理由は、ただ単に褒められただけでした。これでも勉強頑張ってるから、まあまあの成績だと思います。

 

「ん?」

 

私は教室に戻ろうとしていた歩みを止める。あんまり人が行かない、屋上の方で音がする。壁に打ち付けられる音と、話す声。多分人数は3人。うーん、なんか変な胸騒ぎがする。

 

「あれ?なんで私こんなに音だけで情報が?」

 

思い当たることはある。というか原因としてはこれしかない。明らかにGGOのせいですね。しかも待ち伏せプレイで音で聞き分けて距離とか人数とか場所とか割り出してるから、情報量が多いリアルでこんなことになるのは当たり前ですか、はい。

 

「とりあえず、行ってみよ……。」

 

私は階段を登り、屋上の扉を開けた………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は空峰 静瑠(からみね しずる)。私のお家は、少し裕福でした。勉強も頑張り、お母さんとお父さんによく褒めてもらった。私にはあまり物欲はない。ただ、あるものを昔からよく買ってもらっていた。

 

「…………。」

 

私は眠りから目覚め、学校に行く準備をする。そして、それらが終わって、時計に鍵を使う。時計は横に動き、階段が現れる。私はその階段を降りる。その階段の先にある部屋は、私の大好きな物がたくさん置かれてる部屋。銃のエアガン私は小さいころから銃が大好きでした。だから、GGOというゲームもやっています。大好きな銃を、リアルな感触で使うことができるから。朝食を食べる時間までの間、私はその部屋で銃を眺めたり、手に取って触り心地を楽しむ。

 

「静瑠、朝ご飯が出来ました。」

 

「教えてくれてありがとうお姉ちゃん。」

 

私は持っているエアガンを片付け、階段を登り始める。お姉ちゃんは本当のお姉ちゃんじゃなくて、咲妃 風友美(さき ふゆみ)って名前の昔からいるメイドさんです。でも、とっても仲がいいです。

 

「お母さん、お父さん、おはよう。」

 

「あぁ、おはよう。」

 

「ほら、朝ご飯食べましょう?風友美さんも。」

 

「うん。」

 

「ありがとうございます。」

 

私とお姉ちゃんは席に座る。そして、

 

『いただきます。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさま、学校に行ってきます。」

 

「あぁ、いってらっしゃい。」

 

「気をつけるのよ?今日も楽しい学校生活を送ってきてね。」

 

「…………うん。」

 

私は荷物を持って家を出る。そして、門を通って学校に向かう。楽しい時間はここまで。私は暗い気持ちになる。

 

「ねえねえ、今日は何時からするの?」

 

「お前これから学校って言うのにな……!」

 

「あはは……。」

 

楽しそうに登校する先輩の男女2人が登校してるのを見つけた。……私も、あんな風に楽しそうに登校したいなぁ……。私には、無理なのかな……。せめてあの2人の先輩と仲良く……無理だよね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、屋上行こうぜ?」

 

「楽しくお喋りしようか?な?」

 

「は、はい……。」

 

私は女の先輩先輩2人に、屋上に連れていかれる。

 

「オラッ!オラッ!」ガンッ!ガンッ!

 

「うあ……うう……。」

 

「あはは!へばるの早すぎwww」

 

「ほら、さっさと立てよ。」

 

私は髪を掴まれ壁に打ち付けられ、地面に横たわっていた。私は、この先輩2人にイジメられていた。痛い。とても痛い。もう……こんなの嫌だ……助けて……お姉ちゃん……。その時、屋上の扉が開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

私はその光景を見て唖然とした。多分、私と同学年の女の子2人が、小さな女の子の髪の毛を掴んで、虐めていた。小さな女の子には、見覚えがある。今日の朝、暗い雰囲気で登校してた女の子。なるほど、こういうことか。

 

「なんだお前!」

 

「あ〜……あいつあれだよ。2年の間で有名な隼 迅だよ。」

 

「はいはい、なるほど。正義のヒーロー気分か。そういえばお前も前からムカつくやつだと思ってたんだよ……。」

 

髪を掴んでる子は、手を髪から離し、私の方に近づいてくる。私は怖くなり、少しずつ後ろに下がる。

 

「……オラァァァッ!!」

 

その子は私に殴りかかってくる。私は両手で顔を防ぐ。腕に強烈な衝撃が走る…………と、思っていた。

 

「!?なんだてめえ!!」

 

1人の男子がその腕を掴んでいた。その手を離すと、ゾロゾロと何十人もの男子が入ってくる。え?なにこれ?

 

「我々は『迅さんにフラれたけど迅さんを見守ろう会』である!」

 

「…………(汗)」

 

……確かに、全員見覚えがある。全員私に告白してきた人達だ……。男子達は小さい女の子と私から遠ざかる用に包囲して、包囲網を縮小していく。

 

「あっ!大丈夫?」

 

「えっあのっ……だ、大丈夫です。」

 

「怪我してるし、保健室行こっか。」

 

「あ、有難うございます。」

 

すると、包囲網の中から1人の男子が私達の方に歩み寄ってくる。あ、この人凄く見覚えある。入学して間もないころに告白してきた、最初の人だ。

 

「またイジメられたら私達に言うといい。」

 

「あ……はい。」

 

「あ、ありがとうね〜!」

 

私は苦笑いしながら、保健室に向かっていった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「迅さんの笑顔……これで1ヶ月は持つな!!」




GGOの描写は珍しくありませんでした。

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