それでも我輩はネコである。   作:far

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そろそろ更新しないかな、と冬野暖房器具氏の とある科学の極限生存(サバイバル) をアゲてみる。木原の一人の中の人になって、カミやんらの友人として学生やってるお話。木原の特性はなし。高校入った後の憑依なんで、過去の因縁が重い。パパはまさかのあの人だけど、ちょっと感動するほどいいパッパで困る。


第4話

 我輩は無双中である。

 この世界。個性は使えぬが、ホグワーツで学んだ魔法は使えた。そして、杖もなぜだか持っておった。

 必要の部屋を出す時。この先ずっと使える杖がほしい。そう願っていたおかげかもしれぬ。

 部屋を出ても消えなければいいな、という程度であったのだが。これはうれしい誤算である。

 

 魔力自体が無いのか、現実(ヒロアカ世界)では魔法が使えぬどころか、杖自体が見当たらなかったが。

 

 まあ、今は使えている。それでいい。

 そして新ホグワーツ式とでも言おうか。アニメの影響を受けて、長い詠唱を必要とする代わりに、強力になった呪文を撃つ。

 まずはたいていの魔法を強化する、万能強化呪文を唱える。

 

「四界の闇を統べる王 汝ら欠片の縁に従い 汝ら全ての力持て 我に更なる力を与えん」

 

 魔王たちの血などの、欠片はないのだが。この呪文、なぜか発動する。

 くそいー加減な性格とまで言われた、大魔王の部下だからなのか。それともこの魔法は、魔王に関係がないのか。とにかく発動するのだ。

 代償として、若干心が痛い。昔の自分が真剣に唱えた時は、盛り上がっていた部分がイタイ。

 だがとても便利なのだ。これを使えば、失神呪文などは範囲攻撃になる。部屋の外から唱えるだけで、制圧完了である。

 

 ホワイトハウス内部だからか。それとも我輩が単独犯だからか。今のところ、反撃に爆発物や重火器は使用されていない。

 撃たれたら、即コンティニュー。もしくは、自分を分解して避ける。

 これで意外と戦えている。そもそも、撃たれても死なない化け物が単独で攻めてくるなど、想定して備えている方がオカしいのだ。

 うまく対応できない彼らを、責めることは出来ない。

 

「僕はどこにでもいて、どこにもいない」

 

 何度も撃たれたり、転移することで。この言葉の意味が、だいぶ理解できてきた。

 自分が認識する場所に、自分という存在がいる。

 

我思う。ゆえに、我在り(コギト エルゴ スム)

 

 意思があれば、そこに存在する。今の我輩や、あのシュレディンガー准尉は、そういう生き物だ。

 逆に言えば、意思がなければ存在できない。酔っ払ったり、記憶喪失になったら死ぬのではなかろうか?

 寝るのはセーフであろうか。さすがに実験してみる勇気はないが。

 いやはや。これはますます、長居ができぬ。この世界を、早急に退去せねば。

 

 まるで何かのゲームのように。具体的にはコ○エーの三国や戦国のアレのように。護衛や兵隊の皆さんを失神させて倒していくのも、飽きてきた。

 オリ主のたしなみである、俺TUEE。ここに来て初めて体験してみたが、これがまた性に合わないのだ。

 強い自分というものに、まず違和感がある。直接自分の手で倒す、戦う。これもオカしいと感じる。

 

 どうやら我輩は、黒幕という立場が気に入っていたらしい。

 いや。黒幕というか、そのそばでウロチョロする、あの、アレだ。たまに悪の側にもいる、マスコット。アレであるな。

 もしくはネズミ男とか、コウモリ猫とか、ちょっと……いや、かなり違うけどミネフジコみたいな狂言回し。

 

 そうやって、少し物思いにふけっておったところ、うっかり壁をいくつかすり抜けておった。

 ホグワーツの幽霊時代のクセであるな。なるほど。こういったことも出来るらしい。

 そして、記憶にある顔を発見した。

 

Hello Mr.President.we'll best of friends now(やあ 大統領。今から私たちは親友さ)

 

 見よう見まね。服従呪文。

 死の呪文などの闇の呪文は、さすがに練習できなかったのでぶっつけ本番だったが、うまくいった。

 服従呪文は、印象深かったので自信はあった。

 バジリスクのマンダ相手に、マスター・ダンブルドアがカッコ良くキメておったのをよく覚えている。

 イメージが出来ていれば、あの世界の魔法は割とうまくいくのだ。

 

 大統領の周りにいた人らが、我輩目掛けて発砲したり、何事かを叫んで大統領へと駆け寄る。

 だがしかし。その銃弾は我輩をすり抜けていくし、大統領はすでに我輩の味方だ。

 壁がすり抜けられるならば、銃弾もできるだろう。そう思って試してみたが、案の定成功した。

 あとは服従呪文の連打。それで全ては終わった。

 大統領の近くにいたということは、彼らは護衛と、大統領用のスタッフであろう。

 これから大統領にする頼みごとに、ぜひ彼らも手を貸してもらわねば。

 

 問題は英会話くらいであるな。正しく伝わるかは、ちょっとした賭けだ。

 

As soon as possible.Invade.To London(可能な限り早く。侵攻せよ。ロンドンへ)

 

 さて。これで上手く行くであろうか? ああ、そうそう。これも言っておくか。

 

As legal as possible(できるだけ合法で)

 

 戦後処理とか、我輩できないので。ちょっと気を使ってみた。

 

 はてさて。最高のタイミングで、横合いから殴りつける。であったか?

 間に合うかどうかはわからぬ。一切計算などしておらぬので、ひたすら運任せであるが。

 場を混乱させ、物語をかき乱し、壊してしまわねば。さもなくば我輩、この世界からは出られぬと思うのであるからして。

 

 行くが良い、米軍。我輩のために。そして、世界のために。

 さあ。がんばれ。

 

 

 

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