それでも我輩はネコである。   作:far

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右肘に違和感氏の うちのポケモンがなんかおかしいんだが を推してみる。
確かにおかしいのしかいないが、トレーナーである主人公のほうがもっとおかしいからね。
普通のトレーナーは、サカキさんと一緒に、ロケット団の経営健全化とかしないからね?


第9話

 我輩たちは虚脱状態である。空気が抜けてしまった、風船のようだ。冷めてしまった、コーヒーのようだ。

 

 あれから我輩たちは、ひとまず落ち着ける場所を求め。どうせならと、エアコンのきいた涼しい空間を求めて、ホテルのロビーへと移動した。

 そして念のために、三回念写をした。

 間違いなく、DIOは死んでいる。肉の芽が暴走した、エンヤ婆と思われる人を確認したと、報告も入った。

 

 緊張感が、切れてしまった。

 

 あまりのあっけなさに、終わったという実感が無い。

 とても原作のように「アブドゥル! イギー! ポルナレフ! 終わったよ……」と空に向かって報告する気も、起きてこない。

 

 いや、ネタであり。全員生きてピンピン、はしておらんな。グッタリしているのであるが。

 

 しかし、それでも。この旅が終わったというのは確かである。

 DIOの配下は、原作よりもだいぶん残ってしまっているが、それは我輩たちの仕事ではないであろう。

 しかしもしかしたらば、カタキとして狙われてしまうかも知れぬ。少し、考えてみようか。

 

 肉の芽を埋め込まれていた配下は、全滅である。少なくとも、リタイア。再起不能というやつだ。

 あのタカ? ハヤブサ? とにかく鳥類で、氷のスタンド使いのアレとかもそうであるな。

 金で雇われていた奴らは、金を持って逃げるであろうし。そのあたりは問題が無いな。

 やはり「悪には悪の救世主が必要」と言っていたように、DIO本人に忠誠を誓っていた面々が、少し問題であるかな。

 

 確かDIOには、息子が何人かいたはず。覚えているのは、そのうち一人だけ。第五部の主人公、ジョルノ・ジョバーナことシオバナハルノだけであるが。

 

 ふむ。後継者として差し出せば、当面は残党も大人しくなるか?

 

 差し出すと言っても、なにも本人をさらって、渡さなくとも良い。情報を渡すだけで良いはずだ。

 混乱して、どうするのか相談しあい、情報をあさっている残党たちの耳に入るようにすれば、いける気がする。

 

 だが、なあ。DIOの息子ではあるが。彼はジョセフの祖父で、承太郎の、え~っと、祖父の祖父とは、なんと言うのであったか。高祖父? ひいひいお祖父ちゃん?

 まあ、何でも良いが。ジョナサン・ジョースターの息子でもあるのだ。

 

 DIOの首から下は、ジョナサンの体を乗っ取ったものであり、その、なんだ。生殖器もジョナサンのものであり、そこからだされる遺伝子情報も、ジョナサンのもののはずであるので、そうなるのだ。

 だが乗っ取っていたとは、体の遺伝子情報を書き換えていた、と取れなくもない。

 どちらの息子かは、DNA鑑定でもしてみなければ分からぬであろう。

 

 真実がどうなのかは、さて置こう。

 重要なのは、ジョセフや承太郎がどう取るかだ。

 自分たちの安全や、世間への無差別テロなどの自暴自棄を防ぐために、DIOの息子をオトリにする、ならばセーフかもしれぬが。

 それが、ジョースターの一族であった場合。間違いなくアウト判定になってしまう。

 

 しかたない。コッソリ流すか。

 

 さいわい、今日のところはもう、このままホテルに部屋を取って休もう、ということになっている。時間はある。

 我輩はスタンドであるがゆえに、一般人には見えぬし、声も届かぬ。だがしかしだ。

 

 ここに、ポケモン技の ないしょばなし があるじゃろ?

 

 これを使えば、一般人にも声が届けられるのだ。行ける範囲の人間すべてにジョルノの情報をささやけば、どこかに届くだろう。

 というか、届いてくれ。そう願わざるを得ない。

 特に、あの人。ある意味スタープラチナをも上回る、無敵のスタンドを持つヴァニラさんに届いてほしいのだ。

 

「あぁクンカクンカ!(大幅に中略)の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!」

 

 さすがにあのルイズコピペ程ではない(さすがにアレを超えたら人としてマズい)が、真剣にそう思うのだ。

 自分は亜空間に入って、無敵状態。触れるものすべてを削り取るので、触ることもできずに攻撃も無効で、一方的に攻撃される。しかも基本見えない。

 あれに狙われては、さすがに生き残れる気がしないのだ。

 さいわい、彼は忠誠心が非常に高かった。DIOに死ねと言われて、即、自分で首を落とすほどに高かった。

 その忠誠心は今、行き場を見失っている。それが復讐心や殺意に変わる前に、DIOの息子という希望があると知らせねば。

 きっと、ジョルノの存在を知れば、すぐさま駆けつけて守ろうとするだろう。

 無敵の彼が、御付のジイとしてそばにいるジョルノ。うむ。これで第五部も大丈夫だ、やったぜ。

 

 DIOを念写した一枚に、骨を拾う知らない男も写っていたので、DIOの遺体も始末しなければ危険だと忠告もした。

 上手く行けば、それだけで第六部も片が付く。

 

 さてさて。それでもなお、我輩は帰れぬのであるが。

 あとはもう。矢くらいしか、思いつかぬのだ。複数あって、原作でも全部の在り処は出ていなかった気がするのであるが。どうしたものか。

 

 それはもう、明日で良いか。

 今日のところは、ウワサをバラまかねば。

 さて、行くとしよう。

 

 

 




●「アブドゥル! イギー! ポルナレフ! 終わったよ……」
ネコはナチュラルに間違えていますが、本来はポルポルでなく花京院です。

●ルイズコピペ
あまりに長いので、知りたい方はネットで検索してください。破壊力は抜群です。
私は久々に読んだら、クラっと来ました。それを素で書いた人が、この世にはいるんだよなあ…… 世界ってひろいなー
英訳版が存在する。誰だ、あれを世界に広めたのは。

◎ないしょばなし
ノーマルタイプのポケモン技。相手のとくしゅ系の攻撃を1段階下げる。必中。『まもる』『みきり』『トーチカ』『ニードルガード』『みがわり』を貫通。
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