確かにおかしいのしかいないが、トレーナーである主人公のほうがもっとおかしいからね。
普通のトレーナーは、サカキさんと一緒に、ロケット団の経営健全化とかしないからね?
我輩たちは虚脱状態である。空気が抜けてしまった、風船のようだ。冷めてしまった、コーヒーのようだ。
あれから我輩たちは、ひとまず落ち着ける場所を求め。どうせならと、エアコンのきいた涼しい空間を求めて、ホテルのロビーへと移動した。
そして念のために、三回念写をした。
間違いなく、DIOは死んでいる。肉の芽が暴走した、エンヤ婆と思われる人を確認したと、報告も入った。
緊張感が、切れてしまった。
あまりのあっけなさに、終わったという実感が無い。
とても原作のように「アブドゥル! イギー! ポルナレフ! 終わったよ……」と空に向かって報告する気も、起きてこない。
いや、ネタであり。全員生きてピンピン、はしておらんな。グッタリしているのであるが。
しかし、それでも。この旅が終わったというのは確かである。
DIOの配下は、原作よりもだいぶん残ってしまっているが、それは我輩たちの仕事ではないであろう。
しかしもしかしたらば、カタキとして狙われてしまうかも知れぬ。少し、考えてみようか。
肉の芽を埋め込まれていた配下は、全滅である。少なくとも、リタイア。再起不能というやつだ。
あのタカ? ハヤブサ? とにかく鳥類で、氷のスタンド使いのアレとかもそうであるな。
金で雇われていた奴らは、金を持って逃げるであろうし。そのあたりは問題が無いな。
やはり「悪には悪の救世主が必要」と言っていたように、DIO本人に忠誠を誓っていた面々が、少し問題であるかな。
確かDIOには、息子が何人かいたはず。覚えているのは、そのうち一人だけ。第五部の主人公、ジョルノ・ジョバーナことシオバナハルノだけであるが。
ふむ。後継者として差し出せば、当面は残党も大人しくなるか?
差し出すと言っても、なにも本人をさらって、渡さなくとも良い。情報を渡すだけで良いはずだ。
混乱して、どうするのか相談しあい、情報をあさっている残党たちの耳に入るようにすれば、いける気がする。
だが、なあ。DIOの息子ではあるが。彼はジョセフの祖父で、承太郎の、え~っと、祖父の祖父とは、なんと言うのであったか。高祖父? ひいひいお祖父ちゃん?
まあ、何でも良いが。ジョナサン・ジョースターの息子でもあるのだ。
DIOの首から下は、ジョナサンの体を乗っ取ったものであり、その、なんだ。生殖器もジョナサンのものであり、そこからだされる遺伝子情報も、ジョナサンのもののはずであるので、そうなるのだ。
だが乗っ取っていたとは、体の遺伝子情報を書き換えていた、と取れなくもない。
どちらの息子かは、DNA鑑定でもしてみなければ分からぬであろう。
真実がどうなのかは、さて置こう。
重要なのは、ジョセフや承太郎がどう取るかだ。
自分たちの安全や、世間への無差別テロなどの自暴自棄を防ぐために、DIOの息子をオトリにする、ならばセーフかもしれぬが。
それが、ジョースターの一族であった場合。間違いなくアウト判定になってしまう。
しかたない。コッソリ流すか。
さいわい、今日のところはもう、このままホテルに部屋を取って休もう、ということになっている。時間はある。
我輩はスタンドであるがゆえに、一般人には見えぬし、声も届かぬ。だがしかしだ。
ここに、ポケモン技の ないしょばなし があるじゃろ?
これを使えば、一般人にも声が届けられるのだ。行ける範囲の人間すべてにジョルノの情報をささやけば、どこかに届くだろう。
というか、届いてくれ。そう願わざるを得ない。
特に、あの人。ある意味スタープラチナをも上回る、無敵のスタンドを持つヴァニラさんに届いてほしいのだ。
「あぁクンカクンカ!(大幅に中略)の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!」
さすがにあのルイズコピペ程ではない(さすがにアレを超えたら人としてマズい)が、真剣にそう思うのだ。
自分は亜空間に入って、無敵状態。触れるものすべてを削り取るので、触ることもできずに攻撃も無効で、一方的に攻撃される。しかも基本見えない。
あれに狙われては、さすがに生き残れる気がしないのだ。
さいわい、彼は忠誠心が非常に高かった。DIOに死ねと言われて、即、自分で首を落とすほどに高かった。
その忠誠心は今、行き場を見失っている。それが復讐心や殺意に変わる前に、DIOの息子という希望があると知らせねば。
きっと、ジョルノの存在を知れば、すぐさま駆けつけて守ろうとするだろう。
無敵の彼が、御付のジイとしてそばにいるジョルノ。うむ。これで第五部も大丈夫だ、やったぜ。
DIOを念写した一枚に、骨を拾う知らない男も写っていたので、DIOの遺体も始末しなければ危険だと忠告もした。
上手く行けば、それだけで第六部も片が付く。
さてさて。それでもなお、我輩は帰れぬのであるが。
あとはもう。矢くらいしか、思いつかぬのだ。複数あって、原作でも全部の在り処は出ていなかった気がするのであるが。どうしたものか。
それはもう、明日で良いか。
今日のところは、ウワサをバラまかねば。
さて、行くとしよう。
●「アブドゥル! イギー! ポルナレフ! 終わったよ……」
ネコはナチュラルに間違えていますが、本来はポルポルでなく花京院です。
●ルイズコピペ
あまりに長いので、知りたい方はネットで検索してください。破壊力は抜群です。
私は久々に読んだら、クラっと来ました。それを素で書いた人が、この世にはいるんだよなあ…… 世界ってひろいなー
英訳版が存在する。誰だ、あれを世界に広めたのは。
◎ないしょばなし
ノーマルタイプのポケモン技。相手のとくしゅ系の攻撃を1段階下げる。必中。『まもる』『みきり』『トーチカ』『ニードルガード』『みがわり』を貫通。