それでも我輩はネコである。   作:far

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なんか続いた。


オマケ3の続き

 我輩は猫である。と思う。

 そうであるはずなのである。

 

 だが、こうして。すその長い、大振りな改造学生服を着させられて。

 ハチマキを頭に巻き。よくわからぬ文字の書かれた旗を持たされて。

 ぶおんぶおんと、うるさい二輪車に乗せられて、運ばれておるとだ。

 さすがに。自分というものについての、疑問がわいてくるというものではなかろうか。

 

 我輩は、何をやっておるのだろう。

 

 そう心の中で、しんみりとつぶやいてみたが。

 なぜだか なめんなよ という単語が浮かんでくるだけであった。

 

「理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って 、理由も分らずに生きて行くのが、我々生きもののさだめだ」

 

 いや。さすがに、わけがわからなさすぎるのである。

 なにがどうしてこうなった。

 いや、確かにこうなる引き金を引いてしまったのは、我輩であるけれども。

 

「ボクは悪くない」

 

 そう、思うのだ。

 

 我輩は、ただ。

 しゃべる猫という、不可思議な生物を普通に受け入れてくれた。そんな気のいい村人たちに死んで欲しくはなかっただけなのだ。

 

 緋の瞳という、極度に興奮した時に綺麗な色に染まる目の持ち主たちであり。

 緋色になった時に殺せば、目はその色のまま固定されるので、狩られる対象である。

 

 我輩は、彼らがそんな一族だと気付いてしまった。だから。

 

 うろおぼえの原作知識で、念という謎技術を教えてみた。

 その結果。なんか別の作品の技術を覚えてしまったけれども、強くなったから問題ない。はずである。

 

 幻影旅団という、強い盗賊集団が襲ってくる。と告げてみた。

 その結果。更なる強さを。と、若手の一人がとんでもない事をしでかした。

 

 旅団のひとりに。その方が強力になる気がする。そんな理由で、自分の指の先端を全部切り落とした男がいる。

 そして実際に、彼の技は強力になった。

 この話を元にして。とんでもないモノを切り落としてしまったのだ。

 

 なんというかね。うん。モノなんだ。

 そう。アレだ。アレをね。切っちゃったんだってさ。

 

 それを初めて聞いた時。

 なぜか ゼパる という単語が頭をよぎり、そう口にしてしまった結果。

 彼はセヴァールと呼ばれるようになった。いや、そんなところで変な補正はいらないのである。よその原作補正さん。でしゃばらないで。

 

 なお彼の名前は、クラピカらしい。

 こっちの原作補正さん。がんばって。こんな結果になったけど、がんばって。あとは任せたのである。

 

 

 閑話休題。

 

 

 で、なんであったっけ。

 我輩が、二輪車で運ばれておる理由であったっけ。

 

 幻影旅団と戦ったら、勝てるかはわからぬし。勝てたとしても、犠牲が出る。

 ならば逃げよう。

 そういう事になったのだ。

 そして、それまでなぜかいなかったはずの、独特な髪形をした。どう見てもクルタ族でもクルダ族でもなさそうな男が、どこからともなく沢山の二輪車を持ち出したのだ。

 村人たちは、その不可思議な現象を普通に受け止め。大移動を開始した。

 

 キミら、懐深いな。

 

 我輩は、事態の推移についてゆけず。固まってしまっておったらしいというのに。

 我輩が気付いた時には。すでに荷造りして、行き先を決めて、走り出してしまっておった。

 我輩もついでに荷造りされたらしく。妙な格好をさせられておったが。

 

 なお。行き先は、天空闘技場であるらしい。

 

 そんな人目が多いところで、大丈夫か?

 そう思わぬでもないが。彼らなら、なんだかんだで、大丈夫な気もする。

 むしろ。我輩が大丈夫ではない気がしてきた。

 

 だって、ほら。我輩は、念をまだ覚えられてないし。

 

 だが。まあ、なんだ。

 クルタ族は、クルダ族に変わってしまって、ある意味絶滅しているわけであるし。

 あとの展開は、原作補正さんに任せるのである。

 

 頼んだぞ。原作補正さん。我輩は、あなたの事を信じているのだから――――

 

 




●クルダ
影技と書いて、シャドウスキルと読むマンガより。
肉体が頑丈な戦闘民族。手足をぶん回して、真空を発生させて殴る人々。
セヴァールは、その中でヨコヅナ的な人。

●なめんなよ
昭和の時代。ヤンキーな格好をした猫たちのキャラクターが存在した。らしい。
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