それでも我輩はネコである。   作:far

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リハビリは終わった気がするけど
本来の続きを書きに戻れない件


オマケ3end

 我輩は猫である。ゆえに、ふらりとどこかへと消えても良いのではなかろうか。

 近頃は、そんな気になってしまっておる。

 

 そろそろ旅に出てもいいのではないかなあ。

 だが、しかしだ。

 この、黙っておってもご飯が出てくる。ごろごろして。寝て。気が付いたらもう一日が終わっておる。

 こんな生活から、がんばって抜け出る気もせんのだよなあ。

 

 ニャー……

 

 はっ。いかん。

 久方ぶりに、ただの猫となりかけておった。

 芸能界デビューして。ウワバミさんの家で、ひたすらゴロゴロしておった頃以来であろうか。

 懐かしいが、懐かしがっておってはいかぬ。この状態は、良くないものだ。

 

 やはり、旅立つしかないか。

 

 幸いなことに。都合がよい事に。丁度あつらえたように。

 今。我輩が、クルダ族や兄弟たちの前から消えたとしても、なにも問題はないようになっておるのだ。

 

 というのも、だ。原作補正さんが、仕事をしてくれたのであるな。

 

 

 よその原作補正さんが、であるがな。

 

 

 その結果。

 

 

 クルダ族。マジクルダ族なのである。

 

 なんかね。教えてもいないのにね。

 我は無敵なり。とかつぶやいてね。自己催眠からの、潜在能力の開放とかやりだしたのだな。これが。

 

「二階堂流平法 心の一方影技 憑鬼の術」

 

 いや、違うから。

 だいたい合ってるけど、影技とか変なところでカブってるけど、違うから。

 

 ……違うよね?

 

 うん。違う、違う。たぶん違うはずである。

 ただ、背車刀のシーンは、実写の方がカッコいいという事は確かである。

 

 

 え~っと。なんであったっけ。

 

 クルダ族が天空闘技場で稼いで、生活がいきなり豊かになった話であったっけ。

 

 彼らは。閉鎖的な村で、隠れ住んでいた。閉鎖的だが素朴な村人たちであった。

 それがいきなり都会へ出て。物質文明の便利な生活にドップリと漬かって。

 しかもその手段は、人を殴って倒すことで。おまけに、勝てば生活が豪華になる上に、褒められるのだ。

 

 優しい人たちであった。

 厳しい人たちであった。

 そんな彼らが、これ以上変わって行く様を。我輩は、見たくはないのだ。

 

 だいたい、我輩のせいではあるけどもな。

 

 この間。男連中が風俗とか行ってて、女衆に怒られておったし。

 クラピカも連れて行かれておったのが、また火に油を注いでおった。

 彼(?)にどんなサービスを受けさせたのか、気にはなるが。女衆の怒りが怖いので、触らぬなんとやらにタタリなし、である。

 

 まあ。そんなわけである。

 クルダ族は経済的にも、当面問題はなさそうであるし。

 誰かが勝ち抜いて、フロアマスターにでもなれば、防犯もバッチリな住処が手に入る。

 

 どこぞの道化が怖いが。

 そこは我輩では、どうにもならぬので。

 いずれ折りを見て。

 

 ヒソカの団員の入れ墨はシールです。旅団に入った振りして、企んでます。

 

 こんなメールを、適当な誰かに送ろうと思う。

 メールでなくとも、適当なネットの掲示板への書き込みでも良いな。

 その場合は。旅団の入れ墨シールを貼っている、なんちゃって盗賊だという書き込みになってしまうが。

 

 だから、それまで。

 ヒソカのナンパから逃げ続けろよ。クラピカ少年。

 

 

 なお。我が兄弟たちであるが。

 

 ニャーのひとことで、土や木を操って、瞳を出したり、人型に変形させたりし始めた。

 よその原作補正さん。仕事しすぎである。この世界の原作補正さんも、もっと頑張って。

 まだ、我輩のようにしゃべったりはせぬが。それも、もしかしたら時間の問題なのかも知れぬ。

 

 やはり妖怪だったか。

 

 クルダ族の大人たちは、そんな理解を示して、変わらず世話をしてくれている。

 人間に対しては塩対応が多いのであるがなあ。

 自分たちの身体の変化。隠れ里から天空闘技場への環境の変化。我輩たち。

 そういう。人間以外への対応は、ちと。少し。なんといおうか。適応力が高すぎると思うのだ。

 

 ありがたくは、あるのだがなあ。

 

 それも、まあ。ここまでである。

 これ以上付き合っていくのが、なにやら怖くなってきたので。

 おさらばである。

 さあ、風立ちぬ。いざ生きめやも。

 しゃべる猫が、この世界でどういう扱いを受けるのか。まあ、ろくな事にはなるまいが。

 それでも。生きておれば、きっとどこであれ、人生は楽しい。

 

 

 




●二階堂流平法
るろうに剣心より。
本編終了後の北海道編をやっておったところ、作者がロリもの所持でとっ捕まって、連載中断の危機に陥ったが、無事再開された。
それとは関係なく、週刊ジャンプ連載時に敵キャラとして登場した、鵜堂刃衛さんの使う流派。なおこの流派も背車刀という技も実在した。
瞬間催眠術な心の一方も、使い手はいたらしい。が、仕えていた大名の親子ゲンカでうっかり人死に出しちゃって逐電。からの刺客を送られての、だまし討ちされて死亡したので、継承者がおらずに失伝している。もったいない。

実写の映画版で、吉川浩司が演じる鵜堂が背車刀を繰り出すシーンは、本当によくできた殺陣であり、一見の価値アリ。そのシーンだけ動画サイトで探してみるのもいいだろう。
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