本来の続きを書きに戻れない件
我輩は猫である。ゆえに、ふらりとどこかへと消えても良いのではなかろうか。
近頃は、そんな気になってしまっておる。
そろそろ旅に出てもいいのではないかなあ。
だが、しかしだ。
この、黙っておってもご飯が出てくる。ごろごろして。寝て。気が付いたらもう一日が終わっておる。
こんな生活から、がんばって抜け出る気もせんのだよなあ。
ニャー……
はっ。いかん。
久方ぶりに、ただの猫となりかけておった。
芸能界デビューして。ウワバミさんの家で、ひたすらゴロゴロしておった頃以来であろうか。
懐かしいが、懐かしがっておってはいかぬ。この状態は、良くないものだ。
やはり、旅立つしかないか。
幸いなことに。都合がよい事に。丁度あつらえたように。
今。我輩が、クルダ族や兄弟たちの前から消えたとしても、なにも問題はないようになっておるのだ。
というのも、だ。原作補正さんが、仕事をしてくれたのであるな。
よその原作補正さんが、であるがな。
その結果。
クルダ族。マジクルダ族なのである。
なんかね。教えてもいないのにね。
我は無敵なり。とかつぶやいてね。自己催眠からの、潜在能力の開放とかやりだしたのだな。これが。
「二階堂流平法 心の一方影技 憑鬼の術」
いや、違うから。
だいたい合ってるけど、影技とか変なところでカブってるけど、違うから。
……違うよね?
うん。違う、違う。たぶん違うはずである。
ただ、背車刀のシーンは、実写の方がカッコいいという事は確かである。
え~っと。なんであったっけ。
クルダ族が天空闘技場で稼いで、生活がいきなり豊かになった話であったっけ。
彼らは。閉鎖的な村で、隠れ住んでいた。閉鎖的だが素朴な村人たちであった。
それがいきなり都会へ出て。物質文明の便利な生活にドップリと漬かって。
しかもその手段は、人を殴って倒すことで。おまけに、勝てば生活が豪華になる上に、褒められるのだ。
優しい人たちであった。
厳しい人たちであった。
そんな彼らが、これ以上変わって行く様を。我輩は、見たくはないのだ。
だいたい、我輩のせいではあるけどもな。
この間。男連中が風俗とか行ってて、女衆に怒られておったし。
クラピカも連れて行かれておったのが、また火に油を注いでおった。
彼(?)にどんなサービスを受けさせたのか、気にはなるが。女衆の怒りが怖いので、触らぬなんとやらにタタリなし、である。
まあ。そんなわけである。
クルダ族は経済的にも、当面問題はなさそうであるし。
誰かが勝ち抜いて、フロアマスターにでもなれば、防犯もバッチリな住処が手に入る。
どこぞの道化が怖いが。
そこは我輩では、どうにもならぬので。
いずれ折りを見て。
ヒソカの団員の入れ墨はシールです。旅団に入った振りして、企んでます。
こんなメールを、適当な誰かに送ろうと思う。
メールでなくとも、適当なネットの掲示板への書き込みでも良いな。
その場合は。旅団の入れ墨シールを貼っている、なんちゃって盗賊だという書き込みになってしまうが。
だから、それまで。
ヒソカのナンパから逃げ続けろよ。クラピカ少年。
なお。我が兄弟たちであるが。
ニャーのひとことで、土や木を操って、瞳を出したり、人型に変形させたりし始めた。
よその原作補正さん。仕事しすぎである。この世界の原作補正さんも、もっと頑張って。
まだ、我輩のようにしゃべったりはせぬが。それも、もしかしたら時間の問題なのかも知れぬ。
やはり妖怪だったか。
クルダ族の大人たちは、そんな理解を示して、変わらず世話をしてくれている。
人間に対しては塩対応が多いのであるがなあ。
自分たちの身体の変化。隠れ里から天空闘技場への環境の変化。我輩たち。
そういう。人間以外への対応は、ちと。少し。なんといおうか。適応力が高すぎると思うのだ。
ありがたくは、あるのだがなあ。
それも、まあ。ここまでである。
これ以上付き合っていくのが、なにやら怖くなってきたので。
おさらばである。
さあ、風立ちぬ。いざ生きめやも。
しゃべる猫が、この世界でどういう扱いを受けるのか。まあ、ろくな事にはなるまいが。
それでも。生きておれば、きっとどこであれ、人生は楽しい。
●二階堂流平法
るろうに剣心より。
本編終了後の北海道編をやっておったところ、作者がロリもの所持でとっ捕まって、連載中断の危機に陥ったが、無事再開された。
それとは関係なく、週刊ジャンプ連載時に敵キャラとして登場した、鵜堂刃衛さんの使う流派。なおこの流派も背車刀という技も実在した。
瞬間催眠術な心の一方も、使い手はいたらしい。が、仕えていた大名の親子ゲンカでうっかり人死に出しちゃって逐電。からの刺客を送られての、だまし討ちされて死亡したので、継承者がおらずに失伝している。もったいない。
実写の映画版で、吉川浩司が演じる鵜堂が背車刀を繰り出すシーンは、本当によくできた殺陣であり、一見の価値アリ。そのシーンだけ動画サイトで探してみるのもいいだろう。