それでも我輩はネコである。   作:far

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自分が知っている、珍しいジャンルや原作の二次を見つけると、ちょっとうれしい。
あると思います。

ローレンシウ氏の 央華封神・異界伝~はるけぎにあ~ を推してみる。
内容を一言で言えば、TRPGの央華封神のキャラがルイズに召喚されました。となります。
ルイズに召喚されましたスレでも、別系統の術や魔法を使うキャラのものは当たりが多かった気がする。いい感じで続いてるので、このまま行って欲しい。


オマケ3 endと言ったな。あれはウソだ。

 我輩は猫である。そう言い張る勇気を、最近ようやっと身につけたところだ。

 まあ。色々とあったのだ。その程度の芸は、我輩と言えども身に付けるというもの。

 

 うむ。本当にあったのであるよ。もう。色々と。

 

 旅に出た当初から、ひどかった。

 こちとら猫であるからして。基本の移動手段として公共機関を使っておって、それをタダ乗りしておったのだが。

 

 船で見つかって、海へと捨てられた。

 

 なにをするきさまー。

 

 そう叫んで、夜の海へと消えていく我輩に。「えっ、しゃべるのお前」という顔をしていた船員よ。

 お前のその顔は忘れんぞ。

 そもそも。船であろう? ネズミ対策に、猫の一匹くらいは置いておけというのだ。

 

 そうして我輩は漂流した。

 三日三晩、漂流した。

 

 ちょっとウソついた。実際は一日半である。

 

 その間。すさまじくヒマであったのは、変わらぬのであるがな。

 あの船員への捨て台詞は、やーなかんじー。の方が良かったであろうか。そんな事を考えるほどヒマであった。

 

 他にも、海鳥を見つけたら海岸が近いシルシであるので、カモメやウミネコを探したり。

 偶然に通りかかった鯨を見物したり。

 鮫だけは来てくれるなよ。と祈ったり。

 この追い詰められた状態で、秘められた能力が…? と少しドキドキしたり――まあ、結局。覚醒などはなかったが――

 今、思い返せば。わりとのん気に漂流しておったわけだが。

 

 幸いなのは、この身体。

 生まれてこの方、飢えや渇きを知らぬのだ。

 

 やはり妖怪なのではなかろうか。

 

 いや。妖怪でも、猫であるからセーフ。ほら、猫娘さんとかは、複数回の外見変更で萌えキャラにもなっておるし。

 実際。役立ったからセーフ。セーフである。

 

 とまあ。そうやって、なんだかんだで生き残ったわけであるが。

 結果、たどり着いたのは島であり。

 その島の名前を、くじら島と言った。

 

 はい、そこ。

 

 あっ……

 

 と、悟らない。察しのいいガキは嫌いなのだ。

 

 いや、確かに。ゴンさんには出会ったのだが。

 そして、少しばかり鍛えてしまったりもしたのだが。

 まだカメ○メ波までは撃たなかったから、セーフ。セーフである。

 

 セーフであると、言い張る勇気…!

 

 ただ。

 悪い例として、だが。

 クラピカの事を話してしまったのは、間違いだったのかも知れぬ。

 

 とある、夢を見たのだ。

 

 ピトーという、ネコ型キメラアントを相手どったゴンが、覚悟を決めてしまう夢だ。

 原作であったならば。カイトのカタキをトルノデス! と。

 もう二度と念を使えなくなってもいいという覚悟……!

 でもって。一時の、だが強大な力を得ておったゴンさんであるが。その代わりに、とある事をしてしまっておった。

 

 ゴンさん。素手での去勢を実行。

 

 もう二度と○精ができなくなってもいいという覚悟…!

 あと子供も出来ない。

 そんな代償と引き換えにした力を振るう。あれは強大ではあるが、悲しい力であった。

 

 あとでキルアが必死こいて、回復させようとしておったがな。

 

 回復を願われたキルアの妹の顔が、なにやらよくわからぬが、味わいのある表情をしておった。

 それが妙に、印象に残っておる。

 

 とはいえ、あれは夢である。

 ただの夢ということに、しておこう。

 夢であると、言い張る勇気…!

 

 

 ああ、そうそう。クラピカであるが。彼(?)とも、意外なところで再会した。

 トリックタワーである。

 

 あれは、飲食不要ではあるが、別にできぬわけではないので。美味そうだった果実を、つい盗み食いして捕まった時のことだ。

 しゃべることができる、よくわからぬ生き物。ならばもしかしたら、念能力者かも知れぬ。

 そんな理由で、トリックタワーにブチこまれてしまった時だ。

 彼らを邪魔する側である、囚人の一人として。

 我輩は、クラピカと再会した。

 

 その隣で、ヒソカが彼氏ヅラをしておったがな。

 

 実際に付き合っておるのかどうかは、知らぬ。

 ただ、手は繋いでおった。

 

 くわしく聞きたくはないな。

 

 そう思った我輩は。他人のフリならぬ、ただの猫のフリをしてみた。

 通じなかった。普通に見破られた。久しぶりですね、とアイサツされてしまった。

 

「よくぞ見破った。もうお前に教えることは何もない」

 

 そう言って、彼らをほぼ素通りさせてしまったが。

 我輩は、悪くないと思うのだ。

 

 今思えば。原作と話の展開が、違っておったようであるが。

 そんな細かいことは、もうどうでもいいのではなかろうか。

 

 なお、我輩。その後に来てしまったゴンさんに、お持ち帰りされる。

 

 実はただの窃盗でしかないので、とっくに刑期は終わっていたらしい。

 トリックタワーの所長の趣味で、ペット扱いで留められていたのだそうな。

 どうりで。やけに我輩だけ、待遇が良いと思ったのである。

 普通の囚人に、昼寝とオヤツと散歩の自由は無い。

 

 そういうわけで。自称飼い主であるゴンさんが現れたのなら、渡さざるを得ない。それが所長の判断であった。

 

 そうして我輩は、ハンター試験の最後までを見届けて。

 途中でハンター協会の会長と試験官らに、アリの事を吹き込んで。

 うさん臭そうな目で見られたので。

 

 これも全部パリストンってヤツのせいなんだ!

 

 と、主張して。信憑性と説得力を持たせたら。なぜか一発で納得されたり。

 暴走するキルアをゴンさんが殴って止めたら、逆にゴンさんが失格になりかけたり。

 ああ、いたいた。と。ポックルのことを思い出したり。

 キルアのお兄さんが、キルアを連れ去ったんで、有志のみんなでゾルディック家へという原作展開は守られたり。

 しかし、なぜか主人公らの中に。ヒソカが、シレッとした顔で混ざっていたり。

 我輩が、この先の戦いについてこれそうにないからと、放流されたり。

 

 まあ。色々とあったのである。

 しかしながら。まだ我輩は、生きておるわけで。

 ならば気ままに、ふらふらとこの世界を生きるのみである。

 はてさて。

 まずは。どちらの方角へと、向かうであるかなあ。

 

 

 




●なにをするきさまー
ロマンシング・サガより。ねんがんのアイスソードをてにいれたぞ!と喜んでいるキャラを前に、ころしてでもうばいとる という選択肢を選ぶと、戦闘すらなく倒せてしまっていた。その時の断末魔がこれである。
リメイク版では、戦闘させてもらえる。良かったね、ガラハド。

●察しのいいガキは嫌い
鋼の錬金術師より。序盤のみんなのトラウマ、タッカーさんのセリフ。
正確には「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
内容が少しアレなので、詳しくは各自の自己責任で。

●猫娘
ゲゲゲの鬼太郎より。5期より萌えが彼女にまぶされた。
結果、ウス=異本の餌食に。

●カイトノカタキヲトルノデス!
エルシャダイより。そんな装備で大丈夫か? 話しをしよう。あれは… など、数々のネタを誇るゲームの、ネタのひとつ。
セリフ後半のイントネーションがおかしく、カタカナ表記がしっくりくる。オトウトノカタキヲトルノデス! なおゲームに、その弟らしき存在は登場しない。

●素手での虚勢を実行
シグルイより。
武士道とは死ぬ事と見つけたり。で有名な名著、葉隠れの一節、正気にては大業ならず。まこと武士道は死狂いなり。からタイトルを取っただけあって、登場人物が誰も彼もアレである。
江戸初期の、剣豪ものではあるのだが……作者が覚悟ノススメや衛府の七忍などの人なので、そういうノリだと察していただきたい。
その登場人物の一人、牛股権左衛門が素手での去勢をしちゃっているのだ。
故郷に許婚がいて、一人前の剣士になったら結婚の予定があったのだが、それを知った師匠に冷遇されていたのを、そのおかげで一発逆転。師範にまで出世させてもらった。
ゴン左衛門だけあって、ムッキムキである。力だけなら作中最強。
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